PandoraPartyProject

ギルドスレッド

Fairy Ring

不思議なリンゴの話

オデットには割とどうでもいい目標があった。
それは今持っているゲーミング林檎(爆発する危険物。食べられません)を食用化(ついでに食ったやつをゲーミング化するように)することである。
で、つい先日研究を任せている領地から『食用化に成功した』という知らせを受け、試作品のリンゴを届けさせたところから大体話が始まっている。

・領民も複数名食べたが体調不良等問題が起きたものはいなかった。
・とりあえず食べられるだけでゲーミング化はしない。
・でも結構おいしい。

そんな情報は届いていたため、ならばと親友を呼んで試食してもらうことにしたのだ。
見た目には微妙な反応をされたが、味は好評。
これはよし、と話はここで終わるはずだった。はずだったのだ。

しばらくして彼女が調子が悪いと部屋のソファーで眠るまでは。



オデット・ソレーユ・クリスタリア、水月・鏡禍、ルチア・アフラニアの3名のみ書き込み可。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
だって、恋してるなんて認めたら……私そんな頭ふわふわの女の子じゃないもの。
認めたらって……ただ認めたくないだけよね、それ。
自分が頭ふわふわの女の子みたいに見られたら嫌だからとかの理由で。

恋のかたちなんて人それぞれなのよ。
私だって好きな相手とはその……しょっちゅうからかって悪戯ばかりしてたし。
だから、ルチアらしい恋でもいいじゃない。
よく認められたわね。えらいえらい。
(近づいていって頭を撫でる真似)
わー、こわいこわい。
まぁからかったのは悪かったけど、恋を認めてくれて嬉しかったのは本当よ?
だって、あれだけ言われたら、認めるしかないじゃない。
いつもならもうちょっとのらりくらりかわされるかと思ってたんだけどね。
ま、どうあれいいのよ。恋は自覚しないと、手遅れになるかもだし。
手遅れって……気づかないなら気づかないで良かったのよ。
馬鹿ねぇ。
例えばだけど鏡禍に恋人ができましたーって話を聞いて、すごく悲しくなっちゃって『好きだったんだなぁ』って思ったりする可能性だってあったのよ?
一生気づかないかもしれないけど、気づいた時にはもう叶わないが一番辛いじゃない。
辛い気持ちでも、乗り越えることはできるわ。今までもそうしてきたもの。
だーかーらー、乗り越えられるとか云々の話じゃないの。
嫌でしょ?そんな思いするの。
少なくとも自覚しておけば選べるのよ。わかってて相手と関わることになるんだから。
そんな顔したってダメよ。
これでも優しく言ってる方なんだから。
まー、だから私としてはルチアに恋を自覚した上で動いて欲しいのよ。
どうなりたいかも含めてね。
私が動いた結果、鏡禍に迷惑がかかるといけないし。このままでいいのよ。
ふーん、私は別にいいけどね。
ルチアが後悔しないなら、私に強制する権利なんてないもの。
だって、鏡禍ったら何しても二言目には「駄目ですよ」って言ってくるんだもの。迷惑だからでしょ?
それは……たぶん違うと思うわよ。
あいつの性格的にも好きだから遠ざけようとしてるんじゃない?
馬鹿よねぇ。
好きだから……? ちょっと何言ってるのか分からないわよ。
鏡禍から聞いたことない?
種族が違う、とか、人間じゃないから、とか、寿命が、とか。
違う種族で恋をすると大抵発生しうる問題よ。
たいつはそれを知ってて、ルチアに悲しい思いさせたくないから、ダメって遠ざけてるように見えるのよ。
だから言ったじゃない、馬鹿よねぇって。
好きなら好きでそれでいいのにってね。
好きって気づかない、認めない。
挙句にわかってて動こうとしない。
そりゃどこかの誰かのこと言える立場じゃないわよ。
そりゃ好きな女の子にかわいく言われたらあのヘタレなら陥落するでしょうね。
私はあのヘタレじゃないから陥落もしないけど。
かわいい親友だもの。
好かれてる相手にしか効かないようなテクニックが私に効くわけがないでしょ?
はい、誤魔化すのは諦める。
ま、ルチアに頑張る気があるんだったらあのヘタレのケツを叩くぐらいの手伝いはしてあげてもいいわよ。
もちろん、さっきルチアが言ってたみたいに迷惑だから何もしないって言うんだったら何もしないけど。
あのね……私から言い出してるのよ?
自分が迷惑だと思うこと自分から言い出したりしないでしょ。
だから余計なこと気にしてないで、どうしたいか決めたらいいの。
誰かに迷惑かも……とか考えてたら一生動けないわよ。
(そんなこんなでこの後の時間は妖精のお手伝いの内容相談へと続くのだがそれは別の話)
(当然、もう1人の関係者は部屋に戻っていて知ることはなく。家の前まで引きずって連れてこられていた執政官はしばらく放置プレイを食らっていたのであった)

(おしまい)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM