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シナリオ詳細

【水都風雲録】チョコを献上 領主を変容

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●四天王の提案
 沙武(しゃぶ)城、天主閣。この日、沙武四天王である槍賀 咲綺(やりが さき)は、沙武領主の元を訪れていた。
「ご機嫌悪そうですね、殿」
「機嫌が良かろうはずもあるまい」
 玉座に座する領主に、咲綺は平伏してから面を上げた。その咲綺からの問いに、領主はふん、と鼻を鳴らして不機嫌そうに答えた。
 霞帝復帰のどさくさに紛れてこの周囲で覇を唱えようとしたはいいが、東の水都(みなと)を落とせなかったばかりか、水都に助力した神使によってせっかく領土とした南の芽玄(めぐろ)、西の多賀谷瀬(たがやせ)を喪い、四天王と呼ばれた将も三人が討たれている。
 それから約一年、互いに決め手に欠ける膠着状態が続いた。南の芽玄も西の多賀谷瀬も、それまでの経緯もあり――支配の最中に民を連れ去って肉腫へと変えていれば当然なのだが――反沙武の姿勢を鮮明にしている。それでも東の水都に対して大軍を以て圧をかけてはいるが、迂闊に侵攻することは出来なかった。
 何より、軍はいてもそれを率いる将が足りない。残る四天王二人のうち、咲綺は北の九樹森(くじゅしん)を治めねばならず、もう一人は近衛として沙武から離れさせるわけにはいかなかった。四天王となれぬ者が軍を率いたところで、水都が神使を頼れば太刀打ちは出来ない。将が敗れれば、大軍と言えど瓦解する。
「この状況を打開する策が、私にございます」
「ほう」
「成功の証には、それを成し遂げた者を新たな四天王として取り立てて頂けますか?」
「よかろう。して、どんな策だ?」
 咲綺は、問いに応じて己が携えてきた策を領主に語る。その策を聞いた領主は、ニヤリと唇の端を吊り上げて笑った。
「なるほどな……やってみよ。先程の言葉に、偽りはない」
「ありがたき幸せにございます」
 上機嫌で領主が告げると、咲綺は恭しく平伏した。

●閨の中にて
 蝋燭だけが灯った暗い室内。もぞもぞと布団が動くと共に、二人の女が嬌声をあげる。
 やがて響いた絶叫とその後しばらくの静寂を経て、女達は布団の中で寝そべったまま語らい始めた。
「例の件、ありがとうございますわ。お姉様」
「ふふ、貴女が新しく四天王となれば、私の権勢も強まるからね」
 お姉様と呼ばれた女は、咲綺。そして呼んだ方の女は神醍 真耶(かんだい まや)と言う咲綺の補佐役にして愛人だ。
「――しばらく貴女を抱けないのは寂しいけど、しっかり功を立ててきなさい。
 でも、気をつけてね。神使が介入してきたら、貴女と言えど無事では済まないかも」
 咲綺が、真耶の頬を撫で、瞳をジッと見つめながら告げる。その声には、期待と心配が綯い交ぜになっていた。
 空位になった沙武四天王の席を狙い、真耶はある策を咲綺に提案した。その作戦は沙武領主の承認を得て決行されることになり、成功した暁には真耶が四天王の座に就くのも確約された。
 確かに、この策が成れば大規模な戦を起こさずとも、沙武は水都を占領できる。その功は、四天王に相応しいものとなるだろう。真耶自身が望んだこともあり、また成功すれば自身の立場が強化されることもあり、咲綺としては是非とも真耶に策を成功させてもらいたい。
 だが、咲綺の心中には不安もあった。これまで、三人の四天王が水都絡みで神使に討たれている。真耶の実力が討たれた四天王に劣るとは思わない――が、神使達は混沌中の様々な事件に関わり、実戦経験を積んできていた。これまでのように神使の介入があれば、真耶とて討たれてしまうかも知れない。
「――はい。油断なく、成し遂げて参りますわ」
 そんな咲綺の心中を察した真耶が、しっかりとした声で咲綺に返した。その声に、神使への油断は欠片もなかった。

●攫われた伝衛門
「今年は伝衛門さん、どんなチョコを用意してるかなぁ? 楽しみだよね、美咲さん」
「そうね。去年以上なのは、間違いないでしょうね」
 水都の街並みを、楽しそうにヒィロ=エヒト(p3p002503)と美咲・マクスウェル(p3p005192)が歩いていた。話題は、知己の商人、外村 伝衛門(とむら でんえもん)についてだ。
 朝豊に外村屋と言う店を構える伝衛門は、一昨年のこの時期、水都にグラオ・クローネの風習を持ち込んでチョコレートを持ち込んで大儲けした。昨年も、グラオ・クローネに因んだチョコレートの販売は大成功している。
 一昨年は本当に味も形もシンプルだったチョコレートは、昨年になって非常にバリエーションに富むラインナップとなった。味はビターな苦みを利かしたものからストレートに甘いものまで幅を持ち、中には果実やジャムやアルコールが入ったりもしている。色や形も、ホワイトチョコをあしらっていたりあるいはホワイトチョコそのもの、グラオ・クローネで定番と言えるハートはもちろんのこと五芒星や桜花や月の形をしたもの、そう言った商品が増えていた。
 伝衛門にとって三年目になるグラオ・クローネのチョコレートは、きっと昨年以上のものになっているはずだ。そう期待しながら、ヒィロと美咲は外村屋へと向かっていた。今頃きっと、グラオ・クローネ当日に向けて外村屋は忙しなくしていることだろう。
 そのヒィロと美咲の向こうから、見知った顔の少女が涙顔になりながら走って来ている。外村屋の従業員だ。少女は、ヒィロと美咲の姿を認めると縋るような表情を向けながら駆け寄ってきた。
「神使様! 旦那様を――旦那様を、お助け下さい!」
「伝衛門さんに、何があったの!?」
 少女の訴えに、ヒィロの血相が変わった。

 ――涙ながらに少女が語ったのは、以下のとおり。
 外村屋に、緑色の肌の花を纏った女性が現れたこと。
 すると、外村屋の中にいる従業員達がバタバタと倒れたこと。
 女性が従業員達の命を盾に、領主にチョコレートを献上する予定はないか、あるのなら用意したチョコレートを出せと告げたこと。
 伝衛門がその命令に従うと、女性は伝衛門の身体に何かを付着させたこと。
 その何かを付けられた伝衛門は、自我を喪ったようになり、人形のような動きをするようになったこと。
 女性は献上する予定のチョコレートを手にすると、伝衛門を従えて領主の城へと向かっていったこと。
 少女は偶然外から戻ってきたところで、隠れてその一部始終を見ていたこと。

「やってくれたわね――!」
 美咲の声が、怒りに震える。伝え聞く伝衛門の様子からして、その女性に肉種を植え付けられたことは疑いようがなかった。
「ヒィロ、この子をお願い。私は、人を集めてくるわ」
「うん。わかったよ、美咲さん。――大丈夫。伝衛門さんは、絶対にボク達が助けてみせるからね」
 少女の言葉から領主である朝豊 翠(みどり)(p3n000207)が危ないと判断した美咲は、少女をヒィロに任せ、人を集めるべくローレットへと走った。美咲に少女を任されたヒィロは、必ず伝衛門を救出すると誓い、少女を安心させるのだった。

●悦楽へと誘う色欲の呼び声
「伝衛門さんが? チョコの献上に?」
 門番から間に家臣を挟んで伝えられた伝衛門の来訪に、翠は首を捻った。
 確かに、翠はグラオ・クローネに向けて伝衛門にチョコレートを発注している。だが、それはあくまで売買の契約としてだ。献上と言う言葉には、違和感があった。それに、グラオ・クローネ当日まではまだ間がある。
 しかし、翠は献上という言葉については門番からの伝達にミスがあったのだろうと、そして日が違うことについては当日は忙しいから前倒しで来たのだろうと言う判断で片付けてしまった。何より、沙武の侵攻により圧迫されている財政面を援助してくれている伝衛門を、粗略に扱うわけにはいかない。
「大広間にお通しして下さい。私も行きます」
 翠は、家臣にそう告げた。

「お待たせしました。伝衛門さ……ん!?」
 大広間に入った翠は、複製肉腫となった伝衛門の姿に驚愕した。その隙を衝いて、伝衛門の側に控えている女――真耶が、翠を魔に誘った。
「貴女が、領主の翠ね。さぁ、こちら側にいらっしゃい?」
 咲綺が沙武領主に提案した策は、真耶が呼び声によって翠を魔種へと変容させてしまうことだった。翠が「こちら側」に来れば、水都は沙武に従属する可能性が高い。仮に魔種となった翠が沙武への従属を拒絶したとしても、魔種と神使は不倶戴天である以上、翠と神使は離反させることが出来る。
「ううっ……!」
 翠が、身体を襲う衝動に耐えきれずドサリをその場に崩れ落ちた。翠の精神の中で、もう一人の翠が嘲るように告げる。
(領主なんて重責、投げ捨てちゃったら? すっかり、ご無沙汰じゃない?)
「そんな……ことを、したら、水都の……人々、が……」
(あら、頑張るのね。でも、こっちに来たら沙武との戦も終わらせられるわ?
 沙武に抗する力も得られるし、何なら沙武は歓迎してくれて、和睦できるかもよ?
 そうしたら、昔みたいに男を食べられるじゃない?)
「……沙武の領内で、人々が、どんな目……に、遭うか、は……知って、る……」
(ふぅん? でも、その身体の疼き、我慢できるの?)
「うっ……それ、は……!」
 精神の中のもう一人の自分に、翠は必死に抗弁して抗う。それは、反転して理性の箍を外し思うままに快楽を貪れという呼び声と、それに抗う翠の精神力の戦いと言えた。だが、この戦いには翠に不利な要素がある。
 元々性に奔放で好色で、言わば肉食だった翠が、父重蕃(じゅうばん)の討死により領主を後継してから二年近くもの間、理想的な領主たらんとして禁欲的な生活を送ってきたことだ。言わば、長い間本来の自分を抑え込んでいたわけである。
 奇しくも、真耶の魔種としての属性は「色欲」だ。その真耶からの呼び声は、翠の自身への枷を外してしまった。長きに渡って抑制してきた欲望が、反動となって翠の心身を蝕む。
 この声に応えて、性の悦楽を貪りたい――! 駄目、耐えないと、水都の皆の運命が――!
 葛藤に苦しみつつも、翠の精神は陥落しつつあった。真耶も、このまま行けば翠を反転させられると確信していた。

 ――しかし、ヒィロや美咲らイレギュラーズがこの場に駆けつけてきたことで、翠の運命はわからなくなった。

GMコメント

 こんにちは、緑城雄山です。
 今回は拙シリーズ【水都風雲録】のシナリオをお送りします。
 1年以上に渡る水都との膠着状態に業を煮やしている沙武の領主は、四天王の一人咲綺の提案によって、水都領主である翠を直接反転させて自分達の側に引き入れると言う策を立て、決行しました。そこに、水都の商人伝衛門も巻き込まれてしまいました。
 真耶を撃退し、翠と伝衛門を救出して下さい。

●成功条件
 真耶の撃退

●失敗条件
 ・翠の反転
 ・翠の死亡
 ・伝衛門の死亡

●【重要】選択肢について
 今回、真耶が逃亡を試みた際の対応について、選択肢を用意しています。
 選択肢の内容を確認の上、選択をお願い致します。
 なお、成功条件は「真耶の撃退」ですので、どちらを選んでも失敗条件を満たさなければ、シナリオは成功します。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

●ロケーション
 水都領朝豊、翠の居城。その天守の大広間。時間は昼間。
 大広間の広さは、45メートル✕60メートルです。
 天井も含めてスペースが限られていること以外、環境による戦闘への影響はないものとします。

   奥側
▢▢▢▢▢▢▢▢▢
▢▢▢▢B▢▢▢▢
▢▢▢▢▢▢▢▢▢
▢▢▢▢▢▢▢▢▢
▢▢▢▢▢▢▢▢▢
▢▢▢▢▢▢▢▢▢
▢▢▢▢▢▢▢▢▢
▢▢▢▢C▢▢▢▢
▢▢▢▢▢▢▢▢▢
▢▢▢▢▢▢▢▢▢
▢▢▢▢▢▢▢▢▢
▢▢▢▢A▢▢▢▢
   入口側

A:イレギュラーズ
B:翠
C:真耶&伝衛門

大体、1マス5メートル四方とお考え下さい。

●神醍 真耶 ✕1
 新たな沙武四天王の座を狙い、翠を魔種堕ちさせようとする色欲の魔種です。沙武四天王咲綺の右腕にして愛人でもあります。元は植物の精霊種。
 攻撃力はそれほど高くありませんが、高防御技術、高抵抗、高EXF、それに加えて魔種の中においても高い生命力と言う、耐久型のステータスをしています。

・攻撃能力など
 茨の鞭 物至範 【変幻】【邪道】【鬼道】【出血】【流血】【失血】【毒】【猛毒】【致死毒】
 鮮血の薔薇 物/近~超/単 【必殺】【防無】【疫病】【出血】【流血】【失血】【滂沱】【毒】【猛毒】【致死毒】【廃滅】
  白い花弁の薔薇を投げつけます。その茎は如何なる鎧も貫いて敵に突き刺さり、その血を吸い上げて花弁を紅く変じます。
  使用回数に制限がある一方で、極めて高い命中補正を持っています。
 舞い散る黒薔薇 神/近~超/域 【多重影】【変幻】【邪道】【鬼道】【出血】【流血】【失血】【毒】【猛毒】【致死毒】
  無数の黒い薔薇の花弁を舞わせます。その花弁は、周囲にいる者にピラニアのように襲い掛かり、その身体を傷つけていきます。
 BS緩和(【火炎】系BSを除く)
 【封殺】耐性(大)
 【毒】系BS無効
 再生(大)
 甘い花の香り
  真耶からは甘い花の香気が放たれています。そのため、真耶から近距離以内にいる者は、毎ターン最初に特殊抵抗の判定を行う必要があります。
  この特殊抵抗判定に失敗した場合、そのターンの間は香気によって眠気を誘われ身体の動きが鈍くなってしまい、命中と回避にペナルティーを受けてしまいます。
  この効果は【呪い】つきのBSとして扱われます。そのため、BS無効で無効化したりBS緩和で軽減したりすることが可能です。

●外村 伝衛門 ✕1
 ヒィロさんの関係者です。沙武の侵攻に苦しむ水都を、財政面から援助している商人です。
 今は真耶によって肉腫を植え付けられ、複製肉腫と化しています。
 複製肉腫になっているため人並み外れた戦闘能力を有してはいますが、皆さんの敵と言えるほどではないでしょう。
 【不殺】の無い攻撃で戦闘不能になった場合、高確率で死亡します。逆に【不殺】付きの攻撃で戦闘不能になった場合、肉腫となって間がないこともあり確実に元に戻れます。

●朝豊 翠
 水都領主。彼女が死亡するか反転するかしてしまうと、水都は混乱し沙武を止めるどころではなくなってしまいます。
 逝去した父の後を受けて領主となり、理想的な領主たらんとしています。が、それは元々奔放だった性格を抑え込んでしまうことでもありました。その辺のストレスに加えて、罰が色欲、弱点が好色であることもあり、色欲の魔種である真耶の呼び声は翠にとって抗いがたいものとなっています。戦闘が長引けば長引くほど、反転する危険性が高くなっていきます。
 何とか呼び声に抵抗しようと精神力を振り絞っている状態ですので、能動的な行動は出来ません。また、戦闘力も有していないため、伝衛門以外の誰かから何らかの攻撃を受けた場合、即死します。

●【水都風雲録】とは
 豊穣の地方では、各地の大名や豪族による覇権を巡っての争いが始まりました。
 【水都風雲録】は水都領を巡るそうした戦乱をテーマにした、不定期かつ継続的に運営していく予定の単発シナリオのシリーズとなります。
 単発シナリオのシリーズですから、前回をご存じない方もお気軽にご参加頂ければと思います。

・これまでの、【水都風雲録】関連シナリオ(経緯を詳しく知りたい方向けです。基本的に読む必要はありません)
 『【水都風雲録】悲嘆を越え、責を負い』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/5350
 『【水都風雲録】敵は朝豊にあり!』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/5958
 『【水都風雲録】敗残の四天王、民を肉腫と為して』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/6550
 『【水都風雲録】クリスマスの民 苦しますは闇』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/7122
 『<潮騒のヴェンタータ>一角獣の鎧の少女』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/8158
 『住まうは醍葉 救うは西瓜』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/8242
 『<竜想エリタージュ>運ぶは西瓜 狙うは鯨』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/8357
 『【水都風雲録】沙武の礎』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/9055

 それでは、皆さんのご参加をお待ちしております。


真耶逃亡時の対応
 真耶は、戦況が不利になれば逃走しようとします。
 真耶が逃走すれば、その時点で翠が反転する危険性は消滅します。
 しかし一方で、沙武四天王咲綺の片腕である魔種が咲綺の元に戻ってしまうことも意味します。
 真耶が逃亡を試みた場合、あくまで阻止するかどうかの方針について選択をお願いします。

 もちろん、皆さん自身の実力や戦況によっても判断は変わるでしょうから、この方針はざっくりとした方針であり、状況に応じて選択と変わる結果になる可能性はあります(例えば、逃げようとするなら逃がすを選んだとしても、戦闘開始から時間が経っておらず討伐が目の前なら、討ってしまいたいところでしょう。また、その逆もあり得ます)。
 そう言う意味で、この方針はあくまで指針に過ぎず、如何なる状況でも必ずしも選択肢どおりにするものではないと言うことを予めご了承下さい。

 なお選択が割れた場合は、基本的に多数が選んだ選択を採用します。

【1】可能な限り真耶の討伐を狙う
翠が反転するリスクを多少冒してでも、真耶の逃亡を許さずその討伐を狙います。

【2】真耶が逃げようとするなら逃がす
翠が反転するリスクを極力回避するため、真耶が逃亡するなら無理に討伐しようとせず逃亡させます。

  • 【水都風雲録】チョコを献上 領主を変容Lv:30以上完了
  • GM名緑城雄山
  • 種別通常
  • 難易度HARD
  • 冒険終了日時2023年02月26日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

寒櫻院・史之(p3p002233)
冬結
ヒィロ=エヒト(p3p002503)
瑠璃の刃
美咲・マクスウェル(p3p005192)
玻璃の瞳
冬宮・寒櫻院・睦月(p3p007900)
秋縛
長月・イナリ(p3p008096)
狐です
天目 錬(p3p008364)
陰陽鍛冶師
イズマ・トーティス(p3p009471)
青き鋼の音色
型破 命(p3p009483)
金剛不壊の華

リプレイ

●翠と伝衛門を救うべく
 水都領朝豊、水都領主である朝豊 翠(p3n000207)の居城。その大広間に急ぎ駆けつけたイレギュラーズ達が見たのは、緑色の肌の魔種神醍 真耶と、複製肉腫とされた商人外村 伝衛門。そして、真耶の呼び声によって魔に堕ちつつある翠だった。
「伝衛門さん、必ず助けるから! 痛いのも苦しいのも少しだけだから、ちょっとの間我慢してね!」
 『瑠璃の刃』ヒィロ=エヒト(p3p002503)は、親しい仲である伝衛門にそう呼びかけながら闘志を高めていった。
 まだ、伝衛門が肉腫にされてから時間は経っていない。すぐに肉腫から解放すれば伝衛門はきっと助かるはずだ――そう考えたヒィロにとって、今一番大事なのは伝衛門を死なせないことだ。
「伝衛門さん、お店の皆が待ってるよ! 早く帰って、ただいまって言ってあげようよ!」
 その呼びかけと共に、ヒィロは高めた闘志を伝衛門へと浴びせた。
「……ヒ……ロ……はん?」
 呼びかけと共に放たれたヒィロの闘志を受けた伝衛門は、微かにそう口にした。それを聞いたヒィロが、泣きそうな表情になる。複製肉腫に、魔種の操り人形にされて、意識はないはずなのに、伝衛門がおぼろげながらも自分の名前を口にしてくれるとは!
 さらにヒィロは、伝衛門を真耶から少しでも引き離そうと大広間から出た。真耶は同士討ちなど気にせず伝衛門を攻撃に巻き込んでくると見たからだ。実際のところ、ヒィロの読みは当たっている。真耶にとって、伝衛門は同士どころか翠を反転させるための道具でしかない。翠を反転させつつある今、伝衛門はもう用済みだった。
「膠着状態である以上、向こうも打てる手は少ないと思っていたけど。
 こうまで直接的な……鉄砲玉の使いを出してくるとはね!」
 『玻璃の瞳』美咲・マクスウェル(p3p005192)は、苛立ちにギリ、と歯を軋らせた。
 水都は、隣領沙武から度々侵攻されており、今も大兵力による威圧を受けている。もっとも、沙武の側も四天王と呼ばれる将を三人も討たれたため、この両者の争いは美咲の言うように、互いに決め手に欠ける膠着状態に陥っていた。
「沙武の魔種が如何に強大であってもね。狙いが露骨ならすぐ対処できるってものよ」
 そう言いながら美咲は真耶の方へと駆け、側にいる伝衛門を巻き込まないように注意しつつ、虹色の瞳で真耶を視た。瞬間、真耶の身体を多数の斬撃が斬り刻む。
 同時に、美咲は翠の反転を阻止するべく声をかけた。
「――私が提言していた事、思い出せますか?」
 その内容は、周辺諸領の助勢が得難い以上、この争いを終わらせるには指揮官級の首を狩っていく戦術しかないと言う事実。美咲は先だっての沙武潜入後、翠にそう伝えていた。
「それと似た手を、敵がやる意味を考えて!」
 沙武の側にも打てる手は少ない――つまり、もう数カ所要所を崩せば勝てる。その読みを、美咲は翠に伝えた。
「手が届きかけた勝利を放り出す!? あり得ないでしょ!」
「勝利に……手が……届き、かけ……てる……?」
 理性と精神力、欲望と呼び声、その間で翠の精神は揺れ動いており、イレギュラーズ達が到着するまでは翠の精神は後者に大きく傾きつつあった。だが、美咲の呼びかけは翠の精神を前者の方へと引き戻す縁(よすが)になった。
「まったく……沙武の連中は、イベントの度にちょっかいを掛けて来ないと気が済まない構ってちゃんなのか?」
 呆れ混じりに、『陰陽鍛冶師』天目 錬(p3p008364)がつぶやいた。前回が一昨年のシャイネンナハト、今回がグラオ・クローネとなれば、錬が「イベントの度に」と考えるのも無理からぬところであろう。
 ともあれ、魔種も肉腫もこの豊穣には不要である。速やかに祓ってしまうべく、錬は立て続けに式符を使った。一つ目の式符から鍛造されたのは、絡繰兵士。絡繰兵士は、錬の周辺に侍り護りを固める。そして二つ目の式符から鍛造されたのは、陰る太陽を写す魔鏡。錬は、その魔鏡を真耶に向けた。
「うっ……何なの、これは!?」
 魔鏡を向けられた真耶が、苦しげに呻く。
「おっと、鏡はお嫌いだったかな? 呼び声を発してる時の魔種は見るに堪えないからな!」
 嘲りを交えつつ、錬は問うた。もっとも、返答などは期待していないが。
「しーちゃん、往って。僕が援護するから」
「うん。援護はまかせたよ、カンちゃん」
 『しろがねのほむら』冬宮・寒櫻院・睦月(p3p007900)と『若木』寒櫻院・史之(p3p002233)の夫婦が、互いに言葉を交わし合いながら動いた。
(水都の危機だね。こういうのは、いつだって突然だ。だからこそ、運命をも味方につける俺達イレギュラーズがいる。
 水都のためにも、縁あった伝衛門さんのためにも、精一杯戦おう)
 史之が伝衛門と知り合ったのは、ヴァンパイア・ウォーターメロンをシレンツィオリゾートに輸送する船の護衛依頼だ。その後、史之は沙武への潜入にも参加している。さらに、大切な妻、睦月も水都を気に入ってくれていた。
 今回も運命を味方につけて、水都も伝衛門も救うべく、史之は全力を尽くすつもりだ。何より、愛する妻の前で無様な戦いをするわけにはいかない。
 伝衛門との距離を詰めた史之は、紅いプラズマと共に斥力を発生させた。この斥力は、人を殺めることなく気絶させる慈悲の技だ。
「ううっ!」
 慈悲の斥力をその身に受けた伝衛門と真耶が、大きく後ろに仰け反った。
(水都……豊かな街ですね。人々が人間らしく生きているのが伝わってきます。この素晴らしい景色を壊す者は許せません)
 伝衛門との距離を詰める刹那、睦月はその目にした水都の光景を想起していた。水都を素晴らしいと思うからこそ、その領主が魔種になるという未来は、睦月にとっては受け入れ難い。不埒な侵入者には、お帰り願いたいところだ。
「初対面がこれだなんて、あんまりな出会いですが――」
 そう、睦月は伝衛門に告げた。初対面から攻撃しなくてはならないとは、確かにあんまりだろう。だが、伝衛門の命を救うためにはやむを得ない。何より、救える命があるのならば救いたいのは当然だ。
 伝衛門を救いたい、その想いと共に、睦月は純粋な魔力を伝衛門に叩き付けた。技として用いるなら別だが、ただ純粋に叩き付けるだけであれば、睦月の魔力が相手を殺めることはない。
 史之の斥力と睦月の魔力を受けた伝衛門は、この分なら程なくして昏倒させられるだろうと思えるほどに、目に見えて弱っていた。その伝衛門は、ふらふらとした足取りで、ヒィロの方へと歩いて行く。
(翠さんを、反転させはしない。頑張ってる彼女を邪魔するなど許さないし、魔種に水都を渡す気もない)
 その意志を抱きつつ、『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)が大広間の側方の壁へと駆ける。入口の方に伝衛門が向かっているため、伝衛門と翠から真耶を引き離すなら側方しかないとの判断からだ。
「邪魔するよ。翠さんに手を出す前に、俺の相手をしてもらおうか?」
 壁を背にしたイズマは、真耶に向けて細剣『メロディア・コンダクター』をヒュッと突き出した。その刀身からは飛翔する刺突が迸り、真耶に突き刺さる。イズマの「邪魔」に、真耶はギロリとした視線を向けて明らかな敵意を向けた。
 同時に、イズマは思念を通じて翠に語りかけた。
(俺達が敵を退けるまで耐えてくれ、翠さん! 今まで水都のために頑張ってきたのを水の泡にしたら、後悔するぞ!
 チョコもイベントも、水都の人々が皆で楽しめるのは翠さんのおかげだ。民の笑顔を思い出せ! そしてそれを守るんだ!)
(民……の、え、がお……)
 イズマの思念によって、翠の精神を欲望と呼び声から引き戻す縁は、さらに強いものとなった。
 真耶は、イズマへと駆け寄ると憤激を込めて茨の鞭で打ち据える。茨がイズマを傷つけていくが、それはイズマの想定内であり、また望むところでもあった。
(すげー大胆な案だが、もし魔種になった後も敵対感情抱いてたらどうする気だったんだろうな……?)
 沙武の策に、『金剛不壊の華』型破 命(p3p009483)はふとそんな疑問を抱いた。
 命の中でその疑問の答えが出る由もないが、もし翠が反転した後も沙武に敵対したとなれば、沙武は翠ごと水都を蹂躙したであろう。今まで水都が沙武の侵略に耐えられたのは、神使たるイレギュラーズが助力してきたことが大きい。しかし、翠が魔種となれば、魔種と不倶戴天であるイレギュラーズの助力は得られなくなる。ならば、戦力の質量共に上回る沙武が水都を攻略するのは容易だ。
(――いや、今はそんなことより領主様を護らねえとな)
 頭に浮かんだ疑問を振り払って、命は翠の側へと駆けた。そして翠が戦闘の巻き添えにならないよう庇いつつ、背中越しに語りかけて励ます。
「アンタ、親父さんが死んだ後に二年もみんなのために頑張ってたんだって?
 凄ぇよな。自分のやりたいこと抑えて頑張るって、めちゃくちゃ大変だろ。
 でもよ、それを止めるにしたって『今』はいけねぇよ。アンタが頑張ったことを、アンタ自身が滅茶苦茶にしちまう。
 ――己れ達が守るから、もうちょっとだけ頑張ってくれ」
「……は、い……」
 頼りがいのある兄貴の風格を漂わせたその激励に、翠はこれまでよりも多少しっかりとした返事を返した。翠の精神を反転から引き戻す縁はさらに強固になっており、イレギュラーズ達もそれは感じた。だが、まだ油断は出来ない。真耶がこの場に居続ける限り、翠が反転する危険性は残り続けるのだ。
(反転ね……目の前で機器類を設置してから観測してみたい現象だけど)
 『狐です』長月・イナリ(p3p008096)はそう興味を抱いたが、さすがに今は状況が悪すぎた。翠の反転は、依頼の失敗に直結する。
 しっかりと依頼を遂行すべく、イナリはまず運命を逆転する力を操る術式を自身に施し、可能性の力を自身に付与した。そして、イズマに攻撃した真耶の背後から、『残影稲荷式九式短機関銃―改』の銃弾を浴びせかけた。次々と、銃弾が真耶の身体に突き刺さっていく。
「うああっ!?」
 背中を――特に頸椎の周囲を蜂の巣にされた真耶が、その苦痛に叫び声を上げた。
「人型の敵で助かったわ。致命傷を与えられる急所なんて、人外の化け物が相手だと何処にあるのか分からないものね」
 嬉々としながら、イナリが笑顔で言う。確かに、これが常人なら確実に致命傷であったろう。もっとも、膨大な生命力を有する魔種が相手では、致命傷には至らなかったが。

●傷つきゆく魔種
 史之と睦月の寒櫻院夫妻によって伝衛門が死亡することなく昏倒すると、ヒィロは全力で伝衛門を大広間から運び出し、翠の家臣達にその身体と安全を託した。
(伝衛門さんの戦場は、あんなとこじゃないもんね)
 伝衛門の本来の戦場は、自身の店である外村屋だ。そこで頑張って欲しい、頑張れるようになって欲しい。そう願いながら、ヒィロは大急ぎで大広間へと戻っていった。
 その間に、真耶はイレギュラーズ達にその生命力を削り取られていった。如何に真耶の生命力が強靱であり、耐久型の能力を有していると言っても、複数のイレギュラーズ達から攻撃され続ければ無事でいられるはずもない。さらに、睦月が放った毒の魔石により再生能力が封じられていること、イズマが受けたダメージを自身の攻撃の威力に乗せてくることも真耶には痛かった。
 一方、真耶はイズマに敵意を煽られ、イズマに接近して茨の鞭を振るうことしか出来なくなっている。茨の鞭を受け続けたイズマは深手を負ったが、それは先述したとおり、イズマの攻撃の威力が増大することを意味していた。
 戦況は明らかにイレギュラーズに有利に進んでいるが、戦闘が続くにつれて、翠の精神は魔に傾きだしていた。

「伝衛門さんをあんな風にしたのはお前か! 死ぬより辛い目に遭わせてやるから覚悟しなよ!」
 大広間に駆け戻ってきたヒィロが、憤激のままに咆えながら闘志を真耶へと叩き付ける。その闘志に当てられて、真耶は一瞬ヒィロに意識を奪われた。そして、ヒィロと幾度となく連係攻撃を繰り出してきた美咲にとっては、その一瞬の隙で十分だった。
「ヒィロとのグラオ・クローネを邪魔した貴女……微塵切りにするよ」
「ああああっ!?」
 シャイネンナハトの時に襲来した四天王と同じ道を辿れとばかりに、美咲は真耶を視る。その視界に映っているのは、真耶のみならず、その周囲にある様々な事象・概念。それらの境界を切り分けることで、美咲は世界に傷を付けた。その傷は世界にとっては微小でありすぐに塞がるものであったが、そこにいた真耶にとってはそうはいかない。世界に付いた傷は真耶への刃となって、真耶をズタズタに斬り裂いた。
「沙武の経済基盤も複製肉腫の人力任せ、幹部が直接来てやることも一か撥かの呼び声。何だ、沙武は行き当たりばったりばかりだな?」
 錬のこの言は挑発混じりのものではあるが、実際、沙武は刺客を放って博打を打たねばならないところまで追いつめられていると、錬は見ている。
 冷静に一つずつ対処すれば、勝てる。故に、焦らずに撃退しよう。そう考えつつ、錬は式符より五行相克の循環を象った斧を鍛造し、まるで樹を切るように真耶へと斬りつけた。
「がっ……!」
 横に長く深い傷を刻まれて、真耶が大量の血を吐いた。
「カンちゃん。奴はまだやる気?」
「大分迷ってるよ、しーちゃん」
「うぐっ……人の心をズケズケと覗くなんて!」
 赤いプラズマと共に斥力を立て続けに放ちつつ、史之は睦月に問うた。その問いに、毒の魔石を放ちながら睦月が答える。
 真耶は、斥力に打ちのめされ、毒の魔石に貫かれた。毒の魔石の影響を脱して機能し始めた真耶の再生能力が、再び阻害される。
 だが、斥力よりも毒の魔石よりも真耶が腹立たしく苦痛に感じているのは、これまでも度々そうされてきたのだが、自分の心を覗かれ暴かれていると言う屈辱だ。とうとうたまりかねて、真耶は苛立ち紛れの声を上げた。
「帰るか迷っているのか? なら、もう帰れ。それとも最後まで俺に付き合う?」
 イズマは、メロディア・コンダクターを立て続けに何度も突いた。その刀身からは多数の飛翔する刺突が放たれ、雷の如き速度で真耶に突き刺さった。
「ぐあああっ! ……まだ、帰る、わけには……」
 身体を何カ所も穿たれた真耶は、苦痛に呻きながらそう答えた。が、迷いを睦月に言い当てられている状況ではその言葉の強度は怪しく思われた。
 真耶は、茨の鞭でイズマを攻撃。イズマの傷はさらに深くなるが、まだイズマは倒れない。それどころか、イズマの攻撃の威力を増やすことになってしまった。
「やっぱり、魔種はタフね。これだけ急所に撃ち込んでも、まだ死なないなんて」
「ぐうううっ!」
 そう言いながら、イナリはイズマを攻撃した真耶の背後へと移動。真耶の頸椎に向けて、機関銃の零距離射撃を敢行する。もう、真耶の頸椎に鉛玉をどれだけ撃ち込んだだろうか。だが、真耶は苦痛に呻くもその生命が尽きる様子はまだ見られない。
「もうちょっとだ。もうちょっとだけ、頑張ってくれ。奴も、相当傷ついている。もうすぐ、終わる」
「……は……ぃ……」
 命は、そう翠を励ましつつ真耶を結界に捉えた。結界の中では炎が荒れ狂い、真耶の身体を焼いていく。じゅう、と血と肉の焼ける臭いが、真耶の周囲に漂った。真耶の傷は深いが、翠の返事が最初に比べてか細くなっているのが、命には気にかかった。

●真耶の撤退
 真耶は、先に翠を反転させるか、先に自分が死ぬかのチキンレース状態に陥っていた。程なくして、真耶はその勝負から降りた。このまま戦闘を続けていれば、自分の命の方が危ないと判断したからだ。
「去れ、今去るなら見逃す。二度は言わない」
 睦月からその心理を聞いた史之は、仲間達の攻撃を停め、床に刀で線を引く。そして、この外に出てもう侵入してこないなら戦わないとの意思を示した。他のイレギュラーズ達も、戦闘を長引かせて翠を反転させるよりはと、史之の勧告に任せた。
 既に思考が露見していることもあり、真耶は大広間から、そして城から去って行った。真耶の撤退を見た翠は、精神的に憔悴しきっていることもあり、ガクリと床に突っ伏して気絶した。翠は反転はしておらず、イレギュラーズ達は胸を撫で下ろした。
「お前だけは地の果てまでも追いかけて、周りの奴らごと絶対殺してやる!
 楽には死なせてやらないから、覚悟しておくといいよ!」
 ヒィロは、伝衛門に手を出された怒りのままにそう叫んだ。だが、真耶にはその叫びを聞く余裕も残っていなかった。

「――北西、ね」
 逃げる真耶を小鳥の使い魔に追わせたイナリが、真耶が逃げた方角を仲間達に告げた。
「北西……九樹森……」
 それを聞いた美咲が、真耶の逃亡先に見当を付けてポツリと呟いた。
 九樹森。それは、沙武の周辺地域の中で、未だ沙武の支配下にある地の名だった。

成否

成功

MVP

イズマ・トーティス(p3p009471)
青き鋼の音色

状態異常

イズマ・トーティス(p3p009471)[重傷]
青き鋼の音色

あとがき

 シナリオへのご参加、ありがとうございました。皆さんのおかげで翠は反転を免れ、伝衛門も無事に救助されました。
 MVPは、確定の【怒り】で真耶の攻撃を引き付け制限しつつ、【復讐】込みの攻撃で真耶へのダメージを稼いだのをポイントとして、イズマさんにお贈りします。
 【怒り】の仕様で接近を強いられて、射程の関係でせっかく用意した「鮮血の薔薇」と「舞い散る黒薔薇」が撃てなかったの、悲しみ……orz

 それでは、お疲れ様でした!

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