シナリオ詳細
<昏き紅血晶>救出を阻む石化の視線
オープニング
●デザートバジリスクの脅威
「ここかい? 幻想種達が囚われてるってのは?」
夜のオアシスの外れで、黒い布で身体を覆い隠しながら地面に這いつくばっている『夢見る非モテ』ユメーミル・ヒモーテ(p3n000203)が、傍らにいる同じ状態の元部下に問うた。ユメーミルらの視線の先には、ポツンと建つ廃屋があった。
今、ラサではザントマン事件を思わせる幻想種の拉致事件が頻発している。ユメーミルはローレットの情報屋として、攫われた幻想種の家族や友人からの救出依頼を受けた。そして、イレギュラーズに依頼を出すための調査を盗賊時代の部下達の力を借りて行い、その協力によって幻想種達が囚われている廃屋を発見していた。
「そうでさぁ、姐御……」
「だから姐御と呼ぶなと――って、おい!? 如何したんだい!?」
何時ものやりとりをしながらも、ユメーミルが部下の異変に気付く。姐御、と言いかけた「御」の部分が言いかけで止まったからだ。
問いかけに返答しない元部下をユメーミルは揺さぶるが、その身体は石の様に硬く――否、石そのものと化していた。
「これは一体――!?」
部下の変異を訝しんだユメーミルが、廃屋の方に目をやった。その先には、巨大なトカゲのような魔物がいる。
(あれは――デザートバジリスク!)
デザートバジリスクとは、石化能力を持つバジリスクと言う魔物が、ラサの砂漠の環境に適応したものだ。その姿を見た瞬間、ユメーミルは元部下が石化した理由を理解した。
(ちっ、ここは逃げの一手だね――!)
石化した元部下の生命を考えれば、ここでユメーミルまで石化されてしまうわけにはいかない。ユメーミルは石になった元部下を肩に担ぎ上げて、一目散に逃げ出した。
●幻想種救出のため急行せよ
夜が明けてから、ユメーミルは急ぎ依頼を受けるイレギュラーズ達を集めた。デザートバジリスクに発見された以上、幻想種達を移送されてしまうリスクがあったからだ。もっとも、それは杞憂であったのだが。
「そんなわけでね、アタシの尻拭いをさせちまってすまないんだけど、幻想種達を何処かに移されちまう前に急いでこの廃屋に向かって、救出してきて欲しいんだよ」
依頼に応じるべく集まったイレギュラーズ達に、ユメーミルは何処か申し訳なさそうに言った。昨晩発見されなければ、もっと時間的な余裕はあったはずだ。だが、イレギュラーズ達とて歴戦の猛者揃いだ。これまで、厳しい状況などいくらでもひっくり返してきている。
心配するな、任せておけ。そう自信満々に告げるイレギュラーズに、ユメーミルは救われた様な表情を浮かべた。
「それで、アタシも一緒について行きたいのはやまやまなんだけどね――」
そしてユメーミルは、元部下の石化を治療すべくこれから方々を駆け回らねばならず、イレギュラーズ達に同行できないことを告げる。
「だから、アタシ達の分まで頼んだよ!」
その声にイレギュラーズ達は深く頷くと、幻想種達が囚われている廃屋へと急行した。
- <昏き紅血晶>救出を阻む石化の視線完了
- GM名緑城雄山
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2023年02月24日 21時45分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●拉致された幻想種を救出すべく
「拉致監禁とかスラムで散々見てきたからさ。ボク、一番大っ嫌いなんだよね!」
幻想種達が拉致されていると言う廃屋に向かう道すがら、『瑠璃の刃』ヒィロ=エヒト(p3p002503)が憤懣混じりに言った。スラム街育ちのヒィロにとって、ラサで頻発している幻想種達の拉致は他人ごとだとは思えない。ヒィロ自身がその被害者となる可能性も、あり得たのだから。
(幻想種拉致事件……なんか、ここ最近のは派手にやるよね。見つかったり妨害されたり前提というか、雑)
ヒィロの傍らにいるパートナーの『玻璃の瞳』美咲・マクスウェル(p3p005192)は、ヒィロとは対照的に沈思黙考している。
もちろん、この事件を放っておいていいわけではない。だが、その裏で蠢動する何かの存在を、美咲は感じ取っていた。
「前にも似たような、罪もない幻想種を奴隷にする悪辣なやり口がありましたね。ザントマン事件、と言いましたか」
「あー、あったっすね。いろいろと、話は聞いたっすよ」
かつてラサで発生した事件を『しろがねのほむら』冬宮・寒櫻院・睦月(p3p007900)が想起して口に出すと、『夢幻の如く』ウルズ・ウィムフォクシー(p3p009291)が記憶を喚起されたようにうんうんと頷く。二人ともイレギュラーズとして直接関わったことはないが、過去の事件としてザントマン事件のことは耳にしていた。
「その再来となる呼び水ならば、水際で食い止めなくては。人の尊厳を踏みにじるような真似は、許せません。
特異運命座標としても、ひとりのおんなとしても、彼らの所業を見過ごすわけにはいきません」
「同感っすね」
睦月の意気込みに、ウルズも首肯を示した。
「人攫い……奴隷……。ニルは、そういうの、とてもいやです……かなしいです。きっとこわくて、ふあんで……」
「なら、さっさと救出しないとな。俺達なら、やれるだろ?」
「は……はい!」
囚われている幻想種達に感情移入しているのか、『陽だまりに佇んで』ニル(p3p009185)の声は次第に震え、か細くなっていく。
そのニルの頭を、『劇毒』トキノエ(p3p009181)がクシャッと撫でた。そして、自信たっぷりに励ます。
今回、時々食事を共にするトキノエが一緒であることを、ニルは心強く思っている。そのトキノエの励ましに、ニルの心は奮い立つ。
「――ココアも、お手伝いして下さいね?」
トキノエの励ましに深く頷いたニルは、肩に乗っている子猫ココアに視線を向けて、声をかけた。ココアは、ニルに応えるように「にゃぁ」と鳴いた。
やがてイレギュラーズ達は、幻想種達が囚われている廃屋の近くにまで来た。そして、周囲を警戒している傭兵や魔物に気付かれないようにしながら、廃屋とその周囲を観察する。
「あー……確かに、厄介な警備だな。あのトカゲもそうだが、やたらいい装備持ってる傭兵もだ」
「そうねぇ。あの子、ちょっと手が込んでいるものね」
トキノエの言に、『白き寓話』ヴァイス・ブルメホフナ・ストランド(p3p000921)が同意する。廃屋を警備する傭兵達は、おそらく雇い主がそうさせているのであろう、金にモノを言わせた高品質な武具を装備している。その傭兵達だけでも厄介だが、さらに「手が込んでいる」のは、あのトカゲ――デザートバジリスクのことであった。
「確か、視線だけで石化させてくるんですよね……」
『女装バレは死活問題』トール=アシェンプテル(p3p010816)が、デザートバジリスクを見て困ったようにつぶやく。
デザートバジリスクは、ラサの砂漠の環境に適応したバジリスクだ。その名に漏れず石化の能力を持っており、偵察を行った情報屋の同行者が石化させられたと、トール達は聞かされている。
「簡単には行かなそうだが……」
そうトキノエは言ったが、やるべき事自体は単純だ。
「さっさと近づいて、全員ぶっ飛ばしてやろうぜ!」
「ええ。頑張って突破して、できるだけ早く助けてあげましょう」
「はい、そうですね」
トキノエが気合いを漲らせて言うと、ヴァイスとトールもコクリと深く頷きながら、意気を示した。
●警備を、引き剥がし
「思いっ切り、行かせてもらうよー!」
「うおーーー! バジリスクだとか傭兵だとか知らねーっすけど当たらなければ何も怖くねーっす!
追いつけるもんなら追いついてみろーっす! べー!」
ヒィロとウルズが、真反対の方向から廃屋に向けて駆けていく。廃屋の周囲に散開して警備に当たっている悪徳傭兵とデザートバジリスクは、その多くがどちらか近い方へと向かっていった。
隙あらば廃屋に向かおうとするヒィロを、悪徳傭兵の何人かは剣や斧で斬り、何人かはクロスボウで射止めようとする。さらに、デザートバジリスクはヒィロに石化の視線を向けた。だが。
「く、くそっ! こいつ、何てすばしっこいんだ!」
最早神業とも言えるヒィロの技量の前では、悪徳傭兵やデザートバジリスクの技量ではわずかに攻撃を掠らせることも出来ない。もっとも、まぐれ当たりがあったところで、その身に纏う魔力の障壁と破邪の結界と英霊の鎧によって、ヒィロが傷つくこともなければ石化することもない。
「こいつ、何て逃げ足の速い!」
一方、ウルズはその瞬足で敵意を煽った悪徳傭兵やデザートバジリスクを引き離し、攻撃の射程外を常にキープし続ける。
警備を突破せんとする姿勢を見せ付けるヒィロと、警備を引き剥がして追いすがらせるウルズによって、警備は概ね四つの塊に分かれた。一つは、ヒィロに白兵戦を仕掛けんとする悪徳傭兵達。一つは、ヒィロを撃とうとする悪徳傭兵達と石化の視線を向けるデザートバジリスク達。一つは、ウルズを追いかける悪徳傭兵達。そして最後の一つは、悪徳傭兵達に遅れてウルズを追いかけるデザートバジリスク達。
「行きましょう! ……厄介な魔物共々、速やかに排除させていただきます!」
「何を! こいつ!」
そのうち、最も廃屋に近い塊――ヒィロを遠距離から攻撃しようとする悪徳傭兵やデザートバジリスク達に向かって、残るイレギュラーズ達が飛び出した。
トールが、悪徳傭兵やデザートバジリスク達に向けて叫ぶ。すると、悪徳傭兵やデザートバジリスクはヒィロからトールへと、敵意の篭もった視線を向けた。
「まとめて……行きます!」
「……うぐっ!」
ニルは、悪徳傭兵やデザートバジリスク達の周囲に漂う根源たる力を穢れた泥へと変えた。穢れた泥は悪徳傭兵やデザートバジリスク達の運命を漆黒に塗りつぶして、その生命力を蝕んでいく。何が起こったか理解出来ないまま、悪徳傭兵やデザートバジリスク達は苦悶した。
「有象無象の集団に、これはよく効くことでしょう」
「何だ、これは!?」
睦月は悪徳傭兵やデザートバジリスク達の中へと突入していくと、自身の周囲を紫の帳で囲んだ。囲まれた者に終焉をもたらす帳が、さらに悪徳傭兵やデザートバジリスク達の生命力を蝕むだけでなく、精神をも侵食し狂気に陥れていく。
「まとめて、食らいやがれ!」
トキノエは、多数の雷撃を悪徳傭兵やデザートバジリスク達に放った。雷撃は蛇のように、グネグネとうねりながら悪徳傭兵やデザートバジリスク達に迫り、その身体へと絡みついていく。
「ぐああああっ!」
ニルと睦月によって生命力を蝕まれていた悪徳傭兵達のうち、雷撃を受けた半数ほどが断末魔の叫びを上げながらバタバタと倒れた。
トキノエの雷撃を受けたデザートバジリスクの一体に向けて、美咲が走る。そしてデザートバジリスクのすぐ前に至った美咲は、虹色の瞳でデザートバジリスクを視た。
「――視えた」
美咲の言う「視えた」の対象は、デザートバジリスクの姿ではない。美咲の視線が捉えたのは、生命よりも広義の、デザートバジリスクの存在を維持する『いのちのかたち』。虹色の瞳の視線が、その『いのちのかたち』を削り、貫いていく。デザートバジリスクは何が起こったか理解出来ないまま、衰弱させられ死へと近付いていった。
「永遠に、眠っていて頂戴ね」
そのデザートバジリスクに、ヴァイスが魔石を連続して撃った。この魔石は傷つけた者を毒で蝕む力を有しているが、既に相当衰弱しているデザートバジリスクは、毒に蝕まれるまでもなく魔石に何カ所か身体を貫かれた時点で息絶えた。
●各個撃破
ヒィロとウルズに分断させられた悪徳傭兵やデザートバジリスク達に残されていたのは、各個撃破される運命だった。
まず、トールに敵意を煽られた悪徳傭兵やデザートバジリスク達が、次々とヒィロとウルズ以外のイレギュラーズによって倒されていった。そしてヒィロに白兵戦を仕掛けんとする悪徳傭兵達が残らず倒れ伏す。
そこで悪徳傭兵やデザートバジリスク達を引き離しつつ誘引していたウルズと、ウルズ以外のイレギュラーズが合流。まずウルズを追いかけてきた悪徳傭兵が次々と撃破され、残るは遅れてウルズを追ってきたデザートバジリスクのみとなった。
(あともう少し……もう少しだけ、ウィッグが取れずにもってくれますように……!)
そう願いながら、トールは渾身の力を込めて輝剣『プリンセス・シンデレラ』を振り下ろした。「対城技」と称される、城をも破壊する一閃が、デザートバジリスクの胴体を横から叩き斬る。パカッと大きく開いた傷口からは、一瞬、斬撃によってひしゃげた肉と骨と内臓の断面が見えた。だが、ドバッと流れ出る血がすぐにその断面を覆い隠す。
デザートバジリスクは明らかに長くは持たない――が、まだその生命力は残っており、トールに石化の視線を向けようとする。だが。
「とどめ、いくわよ」
「ええ、ヴァイスさん」
ヴァイスと睦月が、デザートバジリスクの頭部を狙い、幾つもの毒の魔石を放った。魔石はデザートバジリスクの鱗を貫通して、その頭部に次々と突き刺さっていく。頭部を何カ所も穿たれたデザートバジリスクは、ドサリ、と砂の上に崩れ落ちた。
「俺達も、行くぜ!」
「はい、トキノエ様!」
残るデザートバジリスクは、二体。そのうちの一体に向かって、トキノエとニルが距離を詰めた。そしてトキノエは左に、ニルは右に分かれて、デザートバジリスクを挟撃する。
敵を破壊する魔力を掌の一点に集中させたニルの掌打と、術式によって手全体に炎を纏わせたトキノエの掌打が、ほぼ同時にデザートバジリスクの胴体に命中。バキバキ、グチャッと言う骨が折れ肉が潰れる音が響いた刹那、デザートバジリスクは全身を炎に包まれた。
大ダメージを負い、全身を焼かれたデザートバジリスクは、わずかに生き存えることも出来ずに死んだ。
最後のデザートバジリスクはヒィロに石化の視線を向けたが、ヒィロは素早く身を躱す。
「そんなので、ボクは捉えられないよ! やっちゃって、美咲さん!」
「ええ、ヒィロ……逃げられると、思わないことね!」
すかさず、ヒィロは全身に漲る闘気をデザートバジリスクに叩き付けた。デザートバジリスクが、ヒィロに反応を示した、その刹那。
美咲が、虹色の瞳でデザートバジリスクを、その周囲の事象もろともに捉える。そして、捉えた事象を切り分けることで世界に傷を付けた。その傷は世界にとっては微小なものでありすぐに塞がったが、そこにいたデザートバジリスクには深く重い傷を刻み込んだ。デザートバジリスクの身体中が、ズタズタに斬り裂かれていく。
だがそれでもなお、デザートバジリスクは息絶えることなく、ヒィロに視線を向けようとする。
「浅かった、か――」
「大丈夫っす。任せるっすよ!」
デザートバジリスクを倒しきれなかったことを悔しがる美咲に、ウルズが声をかけた――かと思えば、もうウルズはデザートバジリスクの目の前に立っていた。そのスピードを乗せた掌打を、ウルズはデザートバジリスクの頭部へと叩き付けた。頭部を掌打に強打されたデザートバジリスクは、頭を明後日の方向に向けたまま、斃れた。
●囚われの幻想種達、救出
悪徳傭兵やデザートバジリスク達を全滅させたイレギュラーズの何人かが、廃屋の中へと駆け込んだ。
(どうやら、あれで全部みたいだな)
トキノエは廃屋には入らず、使い魔の小鳥を飛ばして、周囲に敵が残っていないかを探った。だが、敵の影は見当たらない。それでも気を緩めず、救出が完了するまでの間、索敵を続けた。
「幻想種のみなさま、無事ですか? もう大丈夫ですよ、安心してくださいね」
廃屋に入るなりそう声をかけたニルの視界には、三十人ほどの囚われの幻想種達がいた。イレギュラーズ達は手分けして、幻想種達を拘束から解放。怪我をしている者がいれば癒やしを施すつもりであったが、そういう者はいなかったことに、ニルは胸を撫で下ろす。
「大変でしたね……これで、綺麗にして下さい」
睦月は幻想種達に同情を示しながら、水で濡らした清潔な布を次々と渡していく。ニル、トール、ウルズも、それを手伝っていく。拉致されてからの汚れを落としていく濡れた布の感触に、幻想種達は心地よさそうな表情を見せた。
「さて、と。少しおいたが過ぎたんじゃないかしら?」
「その報いは、受けてもらわないとね。順番に拷問しながら殺していくけど、誰か一人くらい雇い主のことを吐いてくれないかな?」
昏倒はしても死亡しなかった少数の悪徳傭兵に対して、ヴァイス、ヒィロは尋問を始めた。
「雇い主もそうだけど、あのデザートバジリスクをどうやって使役したのかも、聞いておいてもらえる?」
美咲はヒィロにそう告げると、デザートバジリスクを使役する道具がないかを探るべく廃屋の中へと入っていった。
結果、雇い主については、ネフェルストに住む商人の名を悪徳傭兵の一人が白状した。だが、デザートバジリスクを使役する手段については、悪徳傭兵への尋問、廃屋の家捜し、いずれを以てしても不明だった。
「こんなかなしいことが、これ以上起こりませんように」
廃屋からの去り際に、ニルはそうつぶやいた。だが、その願いに反して類似の事件は起こり続けるだろうと言う予感が、イレギュラーズ達の胸中にはあった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
シナリオへのご参加、ありがとうございました。皆さんの活躍により、囚われた幻想種達は無事に救出されました。
MVPは非常に迷いましたが、主力を直接的に護る盾役を担ったことを評価してトールさんにお贈りします。
それでは、お疲れ様でした!
GMコメント
こんにちは、緑城雄山です。
今回は、<昏き紅血晶>のシナリオをお送りします。
今のラサでは、ザントマン事件を思わせる幻想種の拉致事件が頻発しています。そして、その救出依頼を受けたユメーミルが情報収集に出て幻想種の居場所である廃屋を突き止めましたが、同行している元部下を廃屋の周辺にいるデザートバジリスクによって石化させられ、逃亡を余儀なくされました。
警備のデザートバジリスクや悪徳傭兵を撃破して、廃屋の中に囚われている幻想種達を救出して下さい。
●成功条件
攫われた幻想種達の救出(=敵の全滅)
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●ロケーション
オアシスの外れにある廃屋付近。時間は昼、天候は晴れ。地形は平坦です。
環境による戦闘判定への補正はありません。
●初期配置
デザートバジリスクも、悪徳傭兵も、廃屋の周辺に散開しています。
イレギュラーズの初期配置は、最も近い敵から最低40メートル離れているものとします。
●デザートバジリスク ✕10
砂漠の環境に適応した、石化の能力を持つ巨大なトカゲのような魔物です。
至近~超遠距離までレンジを問わず向けられる、高数値の【鬼道】がついた【石化】視線は脅威でしょう。
あと、牙と爪には【毒】系BSを有しています。
動きは鈍いですが、その分堅牢でタフです。
●悪徳傭兵 ✕20
幻想種達が囚われている廃屋を警備している、傭兵達です。
金に任せた装備を着けており、それによって能力が全般的に高くなっています。
ロングソードやバトルアックスと言った白兵武器と、超遠距離まで届くクロスボウを所持しており、イレギュラーズとの距離に応じて武器を使い分けてきます。
●幻想種 ✕?
廃屋の中に囚われている幻想種達です。数は不明。
デザートバジリスクや悪徳傭兵を全滅させれば、何の障害もなく自動的に救出できるものとします
(つまり、敵を全滅させられるならば救出自体にプレイングの字数を割く必要はありません)。
また、敵が不利になった時に人質に取られたりすることもないものとします。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています。
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