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シナリオ詳細

<ジーフリト計画>秘匿級ギア「レイブレイド」

完了

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●秘匿されしもの
 バラミタ鉱山の、その奥。
 無数の地下資源が眠るその場所には、各勢力が欲するようなものもふんだんに眠っている。
 銅、鉄、あるいはその他の金属。
 豊富にあるそれらは、今まで出来なかったことをするための大きな力になるのは間違いない。
 しかし、バラミタ鉱山には1つの噂があった。
 それは古代兵器が眠っているという噂だ。
 まあ、場所が場所だ。そうした場所に繋がっていても、何もおかしくはないだろう。
 たとえそれが「一説」程度の噂じみたものであっても、充分ロマンのある話だ。
 しかし、しかしだ。
 独立島アーカーシュの面々の綿密な調査により、それが真実であることを突き止めていた。
 そして……それらの話の中に隠された、もう1つの真実も。
 それはバラミタ鉱山の奥で、今も眠っている。
 蒼銀の美しい装甲を持つ、巨大なギア。
 それがどのような目的で建造されたかは、今となっては不明だ。
 しかし、そのギアの「クラス」と名前だけは突き止めている。
 すわなち……秘匿級ギア「レイブレイド」である。

●レイブレイドを求めて
「皆様に集まっていただきましたのは、特別な任務を遂行して頂く為です」
 歯車卿からの使者は、そう切り出した。
 ジーフリト計画。
 新皇帝派に対する圧を強めていくことを目的としたこの作戦だが、独立島アーカーシュとしては戦況を左右し得るだけの力を持った切り札を求めていた。
 そして、そのための情報は独立島アーカーシュの手の中にあった。
「秘匿級ギア「レイブレイド」……そう呼ばれるギアを回収してきていただきたいのです」
 秘匿級ギア。
 すなわち古代文明において何らかの秘密計画の1つであったという意味だが、レイブレイドに関しては完全に戦闘用のギアだという情報が入っている。
 乗り込み型でありながら半自律稼働でもあるというレイブレイドは、その機体名と同じ名前の武装も持っているという。
 それがどのようなものであるかは分からないが、恐らくは凄まじいものなのだろう。
「今のところ、レイブレイドに関しては新皇帝派には知られてはいないようです。ですが……それで安心というわけにはいかないでしょう」
 新皇帝派に知られずとも、天衝種はそうであるかは分からない。
 知られざる古代兵器を乗っ取り、自分たちの仲間と化す天衝種の恐ろしさは独立島アーカーシュでなくとも鉄帝に住まう者であればよく知っていることだが、レイブレイドがもし乗っ取られ天衝種と化したらどうなるのか。
 秘匿級などと呼ばれるような戦闘系のギアが敵に回るのは、絶対に避けなければならないことではある。
「場所はすでに分かっています」
 歯車卿の使者が差し出した地図には、目的地までの行き方が記されている。
 どうやら隠された鍵を開けることで目的となる「保管所」に辿り着くようだが……事前情報では、すでに天衝種がその場所に勘付いた気配があるという。
 恐らくは時間との勝負になるだろう。急がなければ、強大な敵が産まれてしまうかもしれないのだから。
「どうか皆様、よろしくお願いいたします」

GMコメント

秘匿級ギア「レイブレイド」を回収しましょう。
地図の通りに進み、岩肌に偽装されたケースを開け暗証番号「59824」を入力することで隠された扉が開くようです。
入った先には「ギア保管庫」とされる巨大な空間がありますが、そこに人型乗り込み式ギア「レイブレイド」があります。
皆さまがギア保管庫に入った少し後に天衝種が突入してくるでしょう。
無事に撃破したら、反対側にある発進口からレイブレイドを運び出せます。

●出てくる敵
・マッドアームズ(天空魔兵)(槍)×5
天衝種「マッドアーマー」がほぼ完璧にセレストアームズの機能を模したもの。
近接戦闘全般に長け、素早い突撃を行います。
恐らく本物のセレストアームズとほぼ変わらない実力を有するでしょう。

・マッドゴーレム×10
天衝種「マッドアーマー」がほぼ完璧にゴーレムの機能を模したもの。
とはいえ戦闘用ゴーレムを模したわけではないので、格闘攻撃と広範囲への電撃が武装です。
ただし、模したゴーレムよりもマッドアーマーが元である分強くなっています。

●友軍(兵器)
・『秘匿級ギア』レイブレイド(回収し乗り込んだ場合)
蒼銀の装甲が輝く乗り込み型ギア。乗り込まない場合でも、それなりに動きはするようです。
胸部装甲を開き、無慈悲な光線を発射する「レイブレイド」を使用可能になります。
また、搭乗者のスキルも使用可能です。

・『雷電の騎士』サンダーナイト
黄金の装甲がキラリ輝く乗り込み型ギア。
乗り込むと反応が30上昇、回避が5上昇しますが、クリティカルが10減少します。
専用武装である電撃剣「サンダーブレイド」、電撃タックル「フルパワースパーク」を使用可能になります。
また、搭乗者のスキルも使用可能です。

・汎用型パワードスーツ「汎用壱式」×人数分
着込むタイプのパワードスーツ。
防御技術と命中が10上がりますが、回避が5下がります。
専用武装「壱式ナックル」を使用可能になります。

●特殊ドロップ『闘争信望』
 当シナリオでは参加者全員にアイテム『闘争信望』がドロップします。
 闘争信望は特定の勢力ギルドに所属していると使用でき、該当勢力の『勢力傾向』に影響を与える事が出来ます。
 https://rev1.reversion.jp/page/tetteidouran

●情報精度
 このシナリオの情報精度はCです。
 情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。

  • <ジーフリト計画>秘匿級ギア「レイブレイド」完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年02月11日 22時06分
  • 参加人数10/10人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(10人)

セララ(p3p000273)
魔法騎士
ジェイク・夜乃(p3p001103)
『幻狼』灰色狼
ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)
月夜の蒼
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
陰陽式
問夜・蜜葉(p3p008210)
乱れ裂く退魔の刃
天目 錬(p3p008364)
陰陽鍛冶師
結月 沙耶(p3p009126)
少女融解
ニル(p3p009185)
願い紡ぎ
ノア=サス=ネクリム(p3p009625)
春色の砲撃
ニャンタル・ポルタ(p3p010190)
ナチュラルボーン食いしん坊!

リプレイ

●隠されしギア
 バラミタ鉱山の、その奥。そこに向かうために、万全の態勢を整えるのは当然。
 そして幸いなことに独立島アーカーシュには、こうした時の為に集めた兵器群が山のようにあった。
「え、これ乗れるの? 操縦できちゃうの? やったー! ロボすごい! 武装も充実してる! よーし、このスーパーセララロボ(本当はサンダーナイト)で敵をやっつけちゃうよ!」
 『魔法騎士』セララ(p3p000273)が乗り込んだのは以前の仕事でアーカーシュへと回収された『雷電の騎士』サンダーナイト。
 特別製のギアであり、黄金色にキラキラ輝く格好の良いギアである。
「要するにギアを敵に奪われる前に俺達が奪っちまえばいいだけの話だろ。しかも、ご丁寧にパワードスーツまで用意して貰ってるんだ。せいぜい利用をさせてもらうとしよう」
 『荒くれ共の統率者』ジェイク・夜乃(p3p001103)もそう言うが、今回のアーカーシュからの支援としてサンダーナイトの他に汎用型パワードスーツ「汎用壱式」も用意されている。ジェイクとしては趣味ではないが使わない理由もないといったところだ。
「しかしまあ次から次へと知らない兵器が出てくるもんだ。流石鉄帝というべきなのか、しかし結局使わないで死蔵されてるってどういうことなの? まあ色々理由があって置いておかれたんだろうけど。今になって向こうに利用されるとか冗談じゃない、さくっと奪い取ってこっちの戦力にしてしまおうか」
 『月夜の蒼』ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)も頷きながら、汎用壱式を着込んでいた。
「えーっとなんて言ったっけ、汎用パワードスーツ? 適当に着込んでおいてと」
「ふむ、これは量産型か? 中々に良さげじゃないか。アーカーシュには色々あるな」
 『陰陽式』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)も同じように汎用壱式を着込むが、特に問題もなさそうだ。
「秘匿級ギア――なかなかにそそられる響きじゃないか。そんな素晴らしい代物を、新皇帝派などにくれてやる訳にはいかんな。可及的速やかに確保しにいくとしようか」
「ギア、よくわかんないけど強そうだしカッコ良さそうだねぇ。そんなのを天衝種に渡すなんて勿体ない! イレギュラーズで有効利用しないとね! なんてね!」
 此処にあるギアはセララの乗っているサンダーナイトくらいだが、確かに恰好の良いものであることは間違いないだろうと『乱れ裂く退魔の刃』問夜・蜜葉(p3p008210)は思う。
 少なくとも、天衝種の玩具にしていいものではないことだけは確かだ。
「秘匿級ギア……敵に渡してはいけないのは勿論古代文明の技術力も気になるな! 天衝種に乗っ取らせる訳には行かないしさっさと回収してついでに天衝種を駆除しよう! ガワだけ模倣する連中を許す訳にはいかないな」
 『陰陽鍛冶師』天目 錬(p3p008364)に『奪うは人心までも』結月 沙耶(p3p009126)も「そうだな」と頷く。
「レイブレイドなるものがどういうものかはさっぱりわからない、が……新皇帝派や天衝種どもに渡すようなものではないことは私にもわかる。ならばスピード勝負。怪盗らしく、スピードでいただいていこうではないか。予告状は既に出されている。決行は今日。レイブレイド、頂いていく!」
「レイブレイド……すごいギアがあるのですね」
 『陽だまりに佇んで』ニル(p3p009185)も、まだ見ぬその姿を思い浮かべる。
「むかしむかしに作られたもの。悪用されたりひどい使われ方なんかしたら、ニルはとってもとってもかなしいのです。早くニルたちが回収しなくっちゃ」
「秘匿ギア「レイブレイド」か……こういうもんはずーっと眠っとった方がいいんじゃがなぁ。そうも言っとられん情勢じゃし、使うからには正しく有効に使わなければな!」
 『ナチュラルボーン食いしん坊!』ニャンタル・ポルタ(p3p010190)はそう頷くが……天衝種相手では、秘されているだけでは敵に回ってしまう可能性もある。ならば目覚めさせるより他にはない。
「それにしても……むひょうぅ! こういうのを着ると普段と違う故、ワクワクする様な…なんか不思議な感じじゃのう!」
 ニャンタルは汎用壱式を楽しそうに着込んでいるが、こういうのは本当に個人によって違うものだ。
「ふふ、暗いと思ったので私は光源になれるようにスーツに発光機能を搭載していたのでした! これで足元も安全ですよっ」
 暗視を用意した仲間もいる中、『雪花の燐光』ノア=サス=ネクリム(p3p009625)は自ら発光することでこれを解決してみせる。
 そして地図の通りに進み辿り着いたその場所には偽装されたケースがあるはずで。
 しかしこれをノアは透視を用いて岩肌に偽装したスイッチのカバーを探し出す。
「岩肌に擬装したスイッチのカバーも、私のバイザーの透視機能の前では無意味です。暗証番号は確か59824、でしたね」
「ご、く、や、し、に……どういう意味じゃこれ?」
「特に並びに意味はないやつでしょうね……」
「そっかー。残念じゃなあ」
 ニャンタルとそんな漫才をしている間にも暗証番号を入力した結果、偽装された扉が開いていく。
 そこを潜り抜けて見つけたのは……想像以上に広い空間と、サンダーナイト同様の巨大なギアだった。

●秘匿級ギア「レイブレイド」
 蒼銀の装甲が輝くギアは、その場に輝きながら佇んでいた。
 まるで騎士のようなその姿にノアは感嘆の声をあげる。
「……レイブレイド、綺麗ね。傷一つない……つまり戦いを知らないギア。でも、これから貴方の初陣が始まるわ、いけるわね?」
 ノアの呼びかけに、レイブレイドの各部に光が灯る。ブオン……と起動音が鳴り始める。
 蒸気機関が静かに作動し、乗り込み口が開いていく。ノアはその中に入り操作方法を確認していくが、特に難しいものもない。
「天衝種との戦闘には間に合わないかもしれないが職人としてせずにはいられないな!」
 錬も簡単にレイブレイドをチェックしていくが、自らの知識を総動員して事前情報にない機能がないか、デメリットを低減できないかチェックしていた。
 その結果、レイブレイドにはどうやら剣らしき武装もあることが分かったが……ひとまずはデメリットもなさそうだ。
 そして何より、個人のスキルを使えるのも大きかった。
「おはようございます、レイブレイド様。サンダーナイト様もニルたちに力を貸してくださいね」
 ニルも2つのギアを見上げる。どちらも頼りになりそうだし、操るのはやはり頼りになる仲間だ。
「マニュアルがあるのなら先に読んでおきたいところだったが……必要なさそうだな」
 ジェイクもそう微笑み、レイブレイドを見上げる。
「問題は時間だが……」
「来るな、すぐだ」
 ジェイクに汰磨羈がそう応え、妖刀『愛染童子餓慈郎』を握る。
 そしてやってきたのはマッドゴーレムを引き連れたマッドアーマーたち。
「敵襲じゃ!気持ちを切り替えて行くぞーー!!」
 ニャンタルが叫び、即座に名乗り口上を響かせていく。
「量産型には、量産されるだけの良さがある。その事を存分に思い知らせてやろうじゃないか」
 絶界・白旺圏を発動させた汰磨羈の髪が伸び、汎用壱式に覆われた中でも分かるほどにその出力をあげる。
「今回の俺の役割は援護……やらせてもらう!」
 ダニッシュ・ギャンビットを発動させたジェイクが大型拳銃『狼牙』と凶銃『餓狼』を構えジャミル・タクティールを放つ。
「今日はしっかり準備をしてきた……外しはしないぜ」
「そう、それに! キミ達みたいな雑魚が集まってもボク達には勝てないんだからね」
 サンダーナイトに乗ったセララが、その巨体を器用に操作しアッパーユアハートを挑発込みで発動させていく。
 手をクイクイと動かし「かかってこい」とばかりに挑発するその姿は、実にキラキラと目立つ。
「引きつけは我等に任せるのじゃ! うーむ、なんという頭脳プレイ!」 
 逃げながらもH・ブランディッシュを放つニャンタル。ソニックインベイジョンで距離を詰めつつ、雪月花を放つ沙耶も、暴れ回るセララのサンダーナイトとノアのレイブレイドを見上げる。
「レイブレード様もサンダーナイト様もかっこいいのです!」
 ニルもそう声援を送りながらケイオスタイドを展開していく。
「何匹居ようが範囲内ならそこは私の仕事場だとも。故障して使い物にならなくなるのと。痺れて動けなくなる方、どっちが好みかな?」
 私は相変わらずの範囲攻撃戦闘要員さ、いつも通りに遊ぶとしようか、と。そんなことを言っていたルーキスもケイオスタイドを展開していく。巻き込めるだけ容赦なく巻き込んでいくつもりのその攻撃には、一切の容赦はない。
「密着しての接近戦も考慮済みか。この機体を作り上げた者は、相当な堅実派だな?」
 汰磨羈は汎用壱式の壱式ナックルでマッドアームズを殴りつけながら、そんな感想を抱くが……どんな邪魔もしない、まさに「汎用品の力」といったところだろうか。
「そろそろ、といったところか……!」
「うん、巻き込まれないようにしないと!」
 式符・相克斧でマッドゴーレムを破壊しながら、錬は事前に打ち合わせしていたタイミングがそろそろであるだろうと測り始める。
 シャドウイグジスタンスからのH・ブランディッシュを放つ蜜葉も錬に頷き……そんな中、ノアは「そのチャンス」を狙う。
 レイブレイドの胸部ビーム砲とノア自身の【魔砲】、二つの光線を撃ち込む、そのチャンスを。
 その時、セララさんや射線上の味方が離脱できるように声を上げることも忘れてはいけないが……。
 そしてついに、そのチャンスは訪れた。
「セララさん! 引き付けありがとうございます! おかげで……一撃で多大な戦果を上げられそうですっ!!」
「よーし、皆いったん退避!」
『─────胸部装甲展開、ジェネレーター出力上昇、砲身展開』
 レイブレイドの胸部装甲が開き、ノアはカウントダウンを始める。
「禁断機構、奇跡機構、稼働……カウントダウン。3 2 1────発射!!」
「フルパワアアアスパアアアアク!!」
 一発目は魔砲、二発目はレイブレイド。放たれた無慈悲な光線がマッドゴーレムたちを打ち砕き、そこにセララのサンダーナイトが電撃を纏い光弾となってフルパワースパークを叩き込む。
「撃ち漏らしは私たちに任せて!」
「これで終わりだ!」
 最後に僅か一体残ったマッドゴーレムを蜜葉とジェイクが撃ち落とせば、それで終わり。
「やりました! やっつけたのです!」
 ニルが喜びの声をあげる中、セララとノアはギアから降りてくる。
「ふー、やったね! ギガセララブレイクできめてもよかったかもだけど……性能試験はバッチリだね」
 セララはそう言いながら一端サンダーナイトから降りると、周囲を忙しく走り回り始める。
 この施設を軽く探索してマニュアルや説明文、あるいは他の倉庫の場所や開発場所の情報が無いかを探してみようというのだ。
 この場所にレイブレイドがどういう経緯であったかも分かるかもしれないし、同型機の情報もあるかもしれない。
 そうすれば、更なる心強い味方が手に入るかもしれないのだから。
 何も情報が無ければ撤退して、サンダーナイトの使用感とかレポートを提出しておくのもいいだろうと、セララはそう考えていた。
(そうすれば、他の人が乗る時の参考になるだろうから。戦闘時以外は発電機としても役立つかも……?)
 それは中々夢のある光景かもしれない。まさにセララらしい発想でもあるだろう。
「さっさとトンズラしちまいたいところだが……ギアの情報を敵に渡す訳にはいかないし、マニュアル及びギアの予備パーツがあれば纏めて持ち帰りたいところだ」
 ジェイクもそう言うとセララをサポートするように動き出す。
「使い終わった装備は丸ごとアーカーシュに納品と返品しないとな。物の扱いに詳しい人間も居る筈だし、細かい点検なり手入れなりはしてくれるでしょう。魔術ありきの世界で生きてきた私には少々身に余る装備だ」
「まあ、折角だ。此処でも多少整備していこうじゃないか」
「うむ! パワードスーツとサンダーナイト、レイブレイドの補修箇所を修理スキルで応急処置しとくぞ! 大掛かりな修理となると我の手に負えんかも知れぬが、小さな穴くらいは持ってきたサビオ(絆創膏)で何とかなるじゃろ! む?! 我のパワードスーツ、ちょっぴり穴だらけではないか?? ま、今回の勲章じゃな! アーカーシュに戻ったらきっちり直してやらんと」
 錬とニャンタルがそんなことを言いあって応急処置をしていく。
 それを見ていた沙耶も、そのままレイブレイドを見上げる。
「前の奴と同じくこういうのもテイクアウトして解析したらそれなりな技術力の発展が望めるのではないか? そのうちイレギュラーズ製のこういうのも……なんてな」
「いやぁ、実際に動いてるのを見るとすっごくかっこよかったね!」
 蜜葉もそう微笑むが……それに異論のある者はいない。
「秘匿されていたレイブレイドを無事確保出来て何よりですね」
 ノアもそう言いながらレイブレイドとサンダーナイト、二つのギアを眺め、少し傷ついたレイブレイドの装甲を撫でる。
「この2つのギアが怒りに染まらなくて、本当によかった」
 機械に心があるかはわからない。だけど機械が初めて知る感情が『怒り』であって欲しくはないと祈るノア。
「使い方を間違えないように。わるいことに使われないように……大事なひとを、ばしょを、ものを、まもるためのものでありますように」
 ニルもまた、そんな祈りを捧げる。その祈りは……きっと、届くだろう。アーカーシュの面々が、いつも通りに正しくある限りは。

成否

成功

MVP

ノア=サス=ネクリム(p3p009625)
春色の砲撃

状態異常

なし

あとがき

秘匿級ギア「レイブレイド」がアーカーシュに格納されました!
必殺の光線を放つ超攻撃型のギアです!

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