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シナリオ詳細

<咬首六天>蘇れ、雷電の騎士

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●とある遺跡の最奥で
 ギア。そう呼ばれる古代兵器が存在する。
 鉄帝の遺跡で発見される蒸気機関によって稼働する兵器群の名称の1つである。
 独立島アーカーシュではこれまで「ギア」と呼ばれるものも回収してきた。
 その中でも一番強大なものは「ランチャーギア」であるだろう。
 乗り込み式の古代兵器であるランチャーギアは1機で砲兵隊の如き活躍をする代物だ。
 しかし……鉄帝で賞金狙いの連中による事件発生の際に、独立島アーカーシュの面々は「謎の部品」を持ち帰っていた。
 それは恐らくはギアの部品と思われ、ランチャーギアとは別のものであることだけは分かっていた。
 では、具体的に何の部品なのか?
 それはやはり……鉄帝の遺跡にこそ、その答えはあった。
 鉄帝に無数に存在する遺跡の、その1つ。
 その最奥に……それは眠っている。
 ランチャーギア同様に乗り込み型のギアであり、そのフォルムは騎士の鎧にも似ている。
 黄金の装甲を持つその姿は……まさに「黄金の騎士」と呼ぶに相応しいだろう。
 これもまた、ギアなのだろう。
 しかし……黄金のギアは動かない。これもまたギアであるのならば、動かす主人が居ないのだから当然のことだ。
 だが同時に、この黄金のギアを探そうとする者は知るだろう。
 そこに至るまでには天衝種を退けなければならないということに。

●雷電の騎士
「以前持ち帰ってきたパーツだが、とあるギアの試作パーツである可能性が高いみたいだ」
 【カーバンクル(元人間)】 ライ・ガネット (p3p008854)は、机の上に謎のパーツを置く。
 ギアのパーツであるということだけ分かっていた代物だが、意外なところから情報はやってきた。
「今アーカーシュにいるガストロリッターから、ナイトギアの部品じゃないかって話があったんだ」
 『【星空の友達】/不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)も、そう話を続ける。
 ナイトギア。別の作戦でイレギュラーズに貸し出された騎士型のギアのことだが、どうにもそれと共通点があるようだ。
 しかし、どうにもただのナイトギアの部品とは違う点もあるようだ。
「量産品じゃなくて、特注品の部品じゃないかって話らしいんだ」
 まあ、特注品なら性能が良いかと言えばそんなことはない。
 しかもどうもパーツから判断するに、かなりピーキーな性能のものであることは間違いがないという。
「で、そこまで情報があれば分かるんじゃないかってことで遺跡大好きおじさんにちょっと聞いて来た」
 ライの言う遺跡大好きおじさん……もとい『好事家』リチャード・マクグレガー曰く、それらしき遺跡は鉄帝の山の中にある『ドラフ研究所』ではないか……という話になったのだという。
 どうもその研究所では「雷電の騎士」なる言葉が見つかっているらしいが……この「騎士」がナイトギアを現すな、そのものずばりである可能性は高い。
「問題は、天衝種がこの遺跡を占拠していることだね……ギアも乗っ取られるかもしれない。早く回収しないと」
 そう、ギアとて天衝種となってしまえば倒すしかない。
 その前に安全なところに回収する必要があるのだ……!

GMコメント

鉄帝の山の中にある遺跡「ドラフ遺跡」に向かいましょう。
現場まではアーカーシュポータルよりサキノソラ号で向かえるので快適な空の旅です。

ドラフ遺跡は地下2階層。
地下1階は研究所、地下2階は組み立て所兼倉庫です。発進口も此処のようです。

●『雷電の騎士』サンダーナイト
黄金の装甲がキラリ輝く乗り込み型ギア。
騎士のようないで立ちは如何にも格好良いです。
「速さは全てを解決する」みたいなコンセプトのようです。
乗ると専用武装である電撃剣「サンダーブレイド」、電撃タックル「フルパワースパーク」を使用可能になるんだとか。

●罠一覧
・隔壁
通路に降りている隔壁です。結構硬いです。
・電撃床
資格を持たない侵入者に強烈な電撃を食らわせるトラップ床です。
・ヒートレーザー
天井から発射される熱線です。資格なきものを撃ち抜きます。

●敵一覧
・ラースビット×8
天衝種(アンチ・ヘイヴン)。
古代遺跡から出土した警備用ドローンに怒りが宿り、動き出した怪物です。
自由自在に飛び回り、高出力のレーザーによる攻撃を行います。
・ラースギア×4
天衝種(アンチ・ヘイヴン)。
古代遺跡から出土した試作用の人型兵器に怒りが宿り、動き出した怪物です。
大きさは2m程度。全身に備えた砲で多種多様かつ無慈悲な砲撃を行います。

●特殊ドロップ『闘争信望』
 当シナリオでは参加者全員にアイテム『闘争信望』がドロップします。
 闘争信望は特定の勢力ギルドに所属していると使用でき、該当勢力の『勢力傾向』に影響を与える事が出来ます。
 https://rev1.reversion.jp/page/tetteidouran

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • <咬首六天>蘇れ、雷電の騎士完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年01月05日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)
灰雪に舞う翼
ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器
イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
黒撃
アルヴィ=ド=ラフス(p3p007360)
航空指揮
ライ・ガネット(p3p008854)
カーバンクル(元人間)
ウィルド=アルス=アーヴィン(p3p009380)
微笑みに悪を忍ばせ
祝音・猫乃見・来探(p3p009413)
優しい白子猫
エーレン・キリエ(p3p009844)
特異運命座標

リプレイ

●ドラフ遺跡へ
「遺跡に隠されたナゾのギア探索! どんなギアが見つかるかちょっとワクワクするね!」
 『業壊掌』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)は罠対処スキルで罠を探しながらも、そんなワクワク感を抑えられない言葉を口にする。
 そう、今回は誰も見た事のない謎のギアの探索がお仕事だ。そのきっかけとなった事件は……つい、この間のことだ。
「あの部品、それっぽいとは思ってたが本当にギアの部品だったのか。そこらのガラクタが実は古代兵器の一部だったってのはなんだかロマンあるな」
「だね。あのパーツ、ギアの試作パーツだったのか……! 特注品のナイトギア……雷電の騎士……すごいわくわくする! 天衝種なんかに乗っ取らせてたまるか! 絶対回収するからね!」
 『カーバンクル(元人間)』ライ・ガネット(p3p008854)と『【星空の友達】/不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)が頷きあい、以前手に入れたギアのパーツを思い出す。
 ドラフ遺跡……かつてドラフ研究所と呼ばれる研究施設があったとされる遺跡に眠るギア「雷電の騎士」を手に入れる為、ヨゾラたちは来ていた。
 遺跡の中は非常灯のような明かりがついており、しかしずっと先が見通せるわけではない。
「新しい古代兵器、しかもかっこいい姿のギア。機動力強化のは知ってるから、今度は反応強化なのかな? そうでもそうでなくても楽しみだから、天衝種にのっとられたりしないうちに天衝種をやっつけて、サンダーナイトをオイラ達でゲットしちゃおう!」
 『灰雪に舞う翼』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)は広域俯瞰を、そしてヨゾラは超視力や超聴力、超嗅覚によって罠や敵を見逃さないようにしていた。
 そう、この遺跡には罠……かつてのセキュリティシステムだと思われるものが、未だに生きている。
「ふむ、特注仕様のギアというわけですか……私としては、僅かばかりの性能向上より、規格品の数を揃えた方が良いと思うのですがね。ま、戦力になるならどちらでも構いません。確実に回収させていただきますよ」
 『微笑みに悪を忍ばせ』ウィルド=アルス=アーヴィン(p3p009380)も最後尾で背後を警戒しながら呟くが、事実僅かばかりの特注品があるよりも安定した性能のものが多数あるほうが良いのは戦術的に間違ってはいない、むしろ圧倒的に正しい話である。
 その上で、イレギュラーズのように「特化した性能を持つ単体」が大きな成果を出すこともある。あるいは、そうしたものを目指したのかもしれないし、単純に望む結果を出せないままに忘れ去られたのかもしれない。
 だがどちらにせよ、そうしたものが今発掘され、独立島アーカーシュの面々の力になっているのは確かなのだ。
「鉄帝のギアには先日不凍港防衛で世話になった。ああいうものを有効活用できるよう、励むとするか」
 ……欲を言えば南部でもこうしたギアが発掘されないかなぁ、と『特異運命座標』エーレン・キリエ(p3p009844)は呟くが、実際探せば見つかる可能性は多々ある。
 そんなエーレンはエネミーサーチを最大限活用し、天衝種の敵意を感じ次第仲間と共有するべく気を張っていた。
「速さに特化したギア、か。俺も結構足は速い自身あるけど、俺より速く動けんのか気になるな。或いは、俺が身につけたらもっと速く動けたりすんのか?」
 現在存在するギアを基準に考えれば、『航空指揮』アルヴァ=ラドスラフ(p3p007360)の言う通りにアルヴァの能力を更に引き出すものであるのは間違いないだろう。
 まあ、特化型のギアは大抵何かを犠牲にしているので、使うには相応の練習も必要だろうが。
「遺跡に、かっこいいギア……仲間にしたいよね。楽しみ。僕もギア回収の為に、探索や戦闘とか頑張るよ」
「そうだね、頑張ろう!」
 『祈光のシュネー』祝音・猫乃見・来探(p3p009413)とアクセルも頷きあい、そうしてさらに奥へと進んでいく。
 遺跡の探索は、まだまだこれからだ。

●雷電の騎士
「まず探索すべきはこの地下1階の研究所。この遺跡にあるのは研究所時代のセキュリティに違いない。となれば、恐らく認証カードの類を入手できれば罠の大半は無力化できるはずだ。それまではアルヴァと祝音の罠探知に頼らせてもらおう」
「だね。2階への道もだけど、カードキーとか罠をスルーできそうな資格の証明みたいなのがないかどうか探してみないとね」
「ギアの研究所……わくわくする、ね」
 エーレンとアクセル、祝音はそう言いながら、周囲の探索にしっかりと集中していく。
 地下1階はエーレンの言う通り研究所であったらしく、様々なパーツが転がっているのが見える。
 とはいえ、やはり何のパーツかは不明だが……あるいは、ギアの試作パーツであったのかもしれない。
(絵とかがついた資料があればサンダーナイトの能力の傾向が想像できたりもするのかな。ちょっとわくわくすっるね)
 そんなことを考えながらアクセルは、ふとおかしな場所を見つける。
「待って。その床、何か変だよ」
「電撃床だね。ミンナはちょっとそこで待っててね!」
「飛べば回避は出来るが……な」
 イグナートとアルヴァが飛んで電撃床の「向こう側」へ行くと、飛べない仲間でも歩けそうな場所を探していく。
「その端だと思うけど、どうかな?」
「ああ、いいと思う」
 2人で話し合い頷きあうと、アルヴァが手慣れた様子で合図を出していく。
「しかし……かなり進んだつもりだが、もう半分進んだか?」
 そんなことをアルヴァが言うが、遺跡内に案内図があるわけでもないので体感だが……まあ、そのくらいであるだろうか?
(今回の天衝種は元々機械だった訳だし駆動音が聞こえるかもしれない……耳を澄ましておかないとな)
 ライもそう考えながら耳を澄ませる。
 可能であれば回収対象のギアが天衝種になる前に回収しないといけないから出来れば戦闘は回避して先を急ぎたい……のだが、そう上手くいくか分からない以上、「出来れば」といった言葉がついてしまうのも仕方のないところだ。
 ウィルドも道中で霊魂疎通で情報を引き出そうとしていたが、必要な情報が1、世間話が9というところのようで……しかし、仲間が可能性を考えていたセキュリティカードの存在を知ることができていた。
「やはりあるようですね、カードは」
「セキュリティであるならば認証できてしまえば無力化できる……予想通りだな」
 エーレンも頷き、アクセルも「じゃあ探さなきゃね!」と頷く。
「とはいえ、お行儀よく棚に飾ってあるわけじゃないだろうしな……たとえばこの辺はどうだ?」
 ライが適当な机の上を探ると、よく分からない古代のアイドルのブロマイド……のようなものが出てくる。
 流石にこれはカードキーではないだろう。
「古代にもアイドルはいるんですね……」
 ウィルドが感心したように声をあげ、棚を開けてみる。すると其処には工具の類がどっさりと入っている。
「よし、この調子でセキュリティを認証できるようなものが残っていないかを手分けして探すぞ。狙い目は研究員の机と思しきところだな。もしかするとカードと一緒に必要なパスワードのメモなどが残っているかもしれない」
 エーレンも言いながら、手近な机を探る。
「あとはのちの雷電の騎士の運用に備えてマニュアルの類も探しておこう。ここで時間をかけすぎて雷電の騎士が天衝種に乗っ取られては元も子もないのである程度で切り上げような」
 マニュアルに関しては雷電の騎士の近くにもあるかもしれないしな、とエーレンは続ける。
「そういったものが見つかればいいけどね!」
 アクセルに頷きながら、エーレンはキラリと光るものを見つける。それは、何かのカード……だろうか。
 長い時の果てに色あせてしまっているが、写真らしきものも見える。
「これがあればどうにかなりそうですね」
 ウィルドもそう頷くが……事実、セキュリティカードを先頭のアルヴァが持つことで全ての罠は起動せず……しかし、天衝種たちにはそんなものは関係ない。何度かの戦闘を経験することになるが……それをクリアして。
 地下2階へ辿り着いたエーレンたちを待っていたのは、その場に鎮座する、黄金の騎士だった。
「ナイトギア……『雷電の騎士』。かっこいい……!」
 祝音が思わず、そう呟く程度にはソレは派手なギアだった。
 大きな体躯は乗り込み型であることを如実に示しているが……全身が黄金色に輝く巨大な騎士鎧の如きギアには、長い年月を経て変わらぬ永遠の輝きがある。
 携えている騎士剣と盾はやはり黄金色に輝いており、どういった人物がコレに乗る予定だったのかは分からない。
 分からないが……きっと凄い人物であったのだろうと想像させるデザインでもあった。
「うわぁ、これが『雷電の騎士』……かっこいい!」
 ヨゾラもそんな感嘆の声をあげる。
 実のところヨゾラは、ナイトギアは別の依頼で貸し出された時乗るか悩んだ事もあるようだ。
 そのマイナーチェンジVERとも言える雷電の騎士もかっこよくて嬉しい。つまりはそういうことのようだ。
「へえ、これがモクテキのギアなんだね!」
 イグナートも感心したように声をあげ、『雷電の騎士」と異名を持つギア、サンダーナイトを見上げる。
「随分と派手なギアだな。少し度し難いがわかりやすくていい」
 アルヴァもそう頷くが、ちょっと複雑な感情も持ってはいた。
「強化ギアってのも乙なモンだが、俺は生身が良いぜ」
 というのも速く動くための努力をしてきただけに、付けただけで速く動ける装着ギアに対しては結構複雑な感情だったりするようだ。
 まあ、その辺りについては習熟度の話もあるし個人の心情や信条の問題だ。合わぬものを無理にどうこうする必要はない。
「場合によっては誰かがギアに乗り込むことになるかもしれないな。俺は専用武装をうまく使いこなせないだろうから遠慮しておくが」
「わくわく、わくわくする……乗りたい、乗ってみたい!」
 ライとヨゾラがそんなことを言い合っていると……アクセルが「言ってるうちに来たみたいだね」と声をあげる。
 そう、そこには天衝種ラースギアやラースビットの姿があった。
 此処に至るまで数体片づけてきてはいたが、どうやら残りは此処にいたらしい……!
「よし、掃討するぞ……!」
 エーレンが飛び出し鳴神抜刀流・太刀之事始『一閃』をラースギアへと繰り出せば、アルヴァも聖王封魔を発動させる。
「あーらよっと、悪いがお前らに構ってる暇はなくてね」
「だね! 会って早々だけど、倒させてもらうよ!」
 アクセルも雲海鯨の歌を振るい、ヨゾラがケイオスタイドを発動させる。
(怒りの炎に呑まれる前なら、彼等も雷電の騎士と一緒に仲間にできたかも……)
 ふとそう思うが……ヨゾラのその願いは、少なくとも今は叶わない。そう知っているからこそ、一切の容赦はない。
「でも今は敵だ……騎士まで呑まれる前に、敵は全部ぶちのめす!」
「此処でぶっ倒しておけば、時間とのショウブってことにもならなさそうだね! テバヤク片付けていこうか!」
 イグナートのハンズオブグローリーからの無影拳・旋指雷槍がラースギアの1体にトドメを刺す。
「雷電の騎士だからって訳じゃ無いが……ギアを狙う奴らはこの雷撃でぶっ飛ばす!」
 ライのチェインライトニングが放たれ、ウィルドのデア・ヒルデブラントがラースビットにトドメを刺す。
「怒りの炎に呑ませてたまるか、騎士を敵に堕としてたまるか! 騎士は在るべきところに行くんだ、他の騎士達と一緒に戦うんだ……! みゃー!」
 祝音の糸切傀儡が発動して……その戦いの中、エーレンに促されヨゾラはサンダーナイトに乗り込む。
 幸いにも、操作は難しくはない……すでにアーカーシュに回収されている他のギアと、基本は同じのようだ。
 そうして……サンダーギアが蒸気機関をフル稼働させ、動き出す。
「うーーーーわーーーーめっちゃ速ーい! かっこいいー!」
 どうやら自分の技も乗ったまま使えると、そう判断したヨゾラは残ったラースギアにサンダーナイトの剣を振りかぶる。
 使用時に魔術紋(ヨゾラ)本体を光り輝せるその技は、ヨゾラを通してサンダーナイトそのものをも輝かせる。
「いっけぇ、星の破撃(スターブラスター)!」
 その一撃は、ラースギアを見事に打ち倒して。そうして遺跡に無事に静寂が戻ってくる。
「雷電の騎士のメンテはここでやるのが一番だろう。一応確認も必要だな……俺が乗って見回ってこよう」
 そう提案したエーレンがサンダーナイトに交代で乗り込み歩き始めるが、此方も中々に操縦が上手い。
 くまなく回って見取り図も作っておこう、と言いながら歩いていくエーレンとサンダーナイトを見ながら、アルヴァは周囲を探し始めていた。
「こうなると、研究所の資料は気になるな……」
 きっと、そんなギアを作った研究所の資料は今後の活動に役に立つ筈だとアルヴァは言う。
 出来ることならギアと一緒にローレットへ持ち帰れるといいんだが……と呟くアルヴァに、ウィルドも手伝うように動き始める。
「回収は成りました。となれば、仕事を完璧にしなければですね」
 そうして探していけば、整備マニュアルのようなものも見つかった。これは今後の為の良い資料になるだろう。
「他にも特注のナイトギアさん、いるのかな……? これからも色んなナイトギアさん達を見つかって既にいるギアさん達の仲間にできたらいいな……みゃー」
 祝音にアクセルも強く頷く。
「何はともあれ……これで心強い武器がまたひとつ、ゲットできたね!」
 そう、独立島アーカーシュは、また新しい古代兵器を手に入れた。
 これはきっと、アーカーシュを、そして鉄帝を守る頼りになる仲間になることだろう。

成否

成功

MVP

ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器

状態異常

なし

あとがき

『雷電の騎士』サンダーナイトをアーカーシュに運び込みました!
乗り込みタイプの黄金色のカッコいい騎士型ギアです!

●運営による追記
 本シナリオの結果により、<六天覇道>独立島アーカーシュの技術力が+10されました!

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