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シナリオ詳細

<エウロスの進撃>光と陰に虚ろう

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●<エウロスの進撃>光と陰に虚ろう
 新皇帝が就任し、六つの派閥と新皇帝派が凌ぎを削り合う状況が続く、鉄帝国。
 その一派であるノーザンキングスに抗す戦力を持ちし『ポラリス・ユニオン』は、独立島アーカーシュの派閥と共に『不凍港ベデクト』を奪還、解放する。
 そして、ポラリス・ユニオンの次たる目的は……帝国東部に拡がる都市群の解放。
「鉄帝国東部地域を新皇帝派の手から解放する。それにより流通が回復させるのだ」
 東部地域の一角、ローゼンイスタフ領主『ヴォルフ・アヒム・ローゼンイスタフ』の宣言。
 その宣言にポラリス・ユニオンも同調し、ローゼンイスタフの軍勢とポラリス・ユニオンの両軍勢による共同作戦『エウロスの進撃』は火蓋を切る。
 未曾有の大寒波『フローズヴィトニル』が鉄帝国中に強く吹きすさび、雪の降り積もる荒野をローゼンイスタフが所有する除雪機関車が雪を掻き分けながら進んで行く。
 ……そしてその除雪機関車の中には、ヘルメットと歩兵銃を手にした鉄騎種の兵士達……『エウロスの進撃』の作戦遂行の為に集められた彼等。
『……さぁ、もうそろそろだな』
『ああ……ほら、景気づけに一杯入れておけ。暖まるしな』
『……はは、そうだな』
 笑い合う彼等だが、戦に掛ける思いは強い。
 領主に帝国東部地域制圧作戦を命じられた彼等……敵となるのは、当然ながら新皇帝派に属する者達。
 彼等を倒す事により、ベデクトよりの流通を回復刺せれば事態は変わる……その先端を開くために、彼等は負けられぬ戦いに送り込まれるのである。


「……という訳だ。皆に集まって貰ったのは他でもなく、俺掲げる『エウロスの進撃』に、俺達も力を貸して欲しい」
 『金狼』ヴォルフより発せらりし依頼。
 冬でも凍らぬ海が拡がり、その海中からは海産物が創出されるベデクト。
 鉄帝国は大寒波に襲われており、食料事情は今まで以上に厳しい状況……ベデクトの海産物資源は、周りの領地に対する交渉材料としては一際優れた物であり、それを活かすべきである。
 ローゼンイスタフ領主であるヴォルフは、それを踏まえた上で帝国東部地域に点在する新皇帝派が修める街に襲撃を仕掛け、流通路を確保しよう……という作戦を発する。
 その作戦名は『エウロスの進撃』。
 彼の名の下、ローゼンイスタフに属する者達は東部地域の制圧作戦を開始している……それにポラリス・ユニオンの者達も手を貸す事となったのだ。
 そして眼前に立つヴォルフは、帝国東部地域の地図を開くと共に、その中の一つの街『ライトノイド』を指さす。
「君達に向かって貰うのは……ここだ。ここは新皇帝軍が修める一都市。ここに、新皇帝派の精鋭達が集結しているという話が来ている」
「この街は、周囲の街や村に水を引く施設を備えている、つまりは『生活の要所』となる地。ここを奪取すれば、『エウロスの進撃』作戦を一気に優位に進める事が出来るだろう……それ故に、新皇帝軍にとっても、退くに退けない所なのだ」
「ここを俺達が奪取する事で、作戦を優位に進める……という事になる。皇帝軍の精鋭に対し、流石に俺達の軍勢だけでは力不足の様だ……そこで、力を貸して欲しい、という事になった訳だ」
「敵の数もかなり多い事が予測される……厳しい戦いが予測されるが、皆の力を集結させれば、きっと打ち砕けるはず。どうかよろしく頼む」
 そう、ヴォルフは深く頭を下げるのであった。

GMコメント

 皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
 不凍港ベデクトを手中に収めた結果、事態は色々と動き始めているようです。

 ●成功条件
   『ライトノイド』街の奪還です。

 ●情報精度
  このシナリオの情報精度はBです。
  依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

 ●周りの状況
   大寒波が襲っている状況故、雪が降り積もる街になります。
   水道施設が備えられている街です……人々の生活に必要不可欠なものなので、新皇帝軍にとっても易々と渡すわけには行かない街となります。
   敵の軍勢は今迄よりも精鋭が揃っており、また時間が掛かればかかる程、更なる追撃の軍勢が加勢してくる事も考えられます。
   なので、敵軍勢をある程度早く退治したらば、一端退避したりして敵軍勢を一気に、大量に相手にしない事がポイントになります。

 ●討伐目標
 ・新皇帝派の精鋭軍:1小隊10人ほど
   新皇帝派に属し、新皇帝の思想に深く共感している帝国軍です。
   百パーセント寝返る事は有りませんし、しっかりとした訓練を積んでいるので剣、弓矢、魔法等の扱いも長けています。
   一人一人、しっかりとイレギュラーズの皆様と対峙し、互角の戦いが出来る位には強力な相手ですので、一度に複数小隊相手にすればかなり不利になる事は間違いありません。
   適宜倒しつつ、確実に敵の軍勢を減らしていく様に作戦を考えて見て下さい。
 
 ・天衝種『ヘァズ・フィラン』
   鴉の様な存在で、空を飛行し、監視の目を光らせています。
   皆様を見つけ次第大声で鳴き、他の皇帝派の軍勢を呼び寄せます。
   基本的には空高くに居るので、彼等が攻撃をしてくる、とかはありません。
   ですが彼等を始末しないと、次々と追加軍勢が押し寄せてくる可能性が高いので、こちらに対する対処も必要となります。

 それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。

  • <エウロスの進撃>光と陰に虚ろう完了
  • GM名緋月燕
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年01月07日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)
白銀の戦乙女
志屍 瑠璃(p3p000416)
遺言代行業
サンディ・カルタ(p3p000438)
金庫破り
ウェール=ナイトボート(p3p000561)
永炎勇狼
イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
黒撃
フルール プリュニエ(p3p002501)
夢語る李花
オウェード=ランドマスター(p3p009184)
黒鉄守護
イズマ・トーティス(p3p009471)
青き鋼の音色

リプレイ

●次ぎなる刻に
 新皇帝が就任し、来たるべき冬を迎えた鉄帝国。
 六つの派閥が凌ぎを削り合う中、ノーザンキングスに抗う戦力を持つポラリス・ユニオンと、独立島アーカーシュの二派は、不凍港ベデクトを奪還、解放する。
 そしてポラリス・ユニオン派が次なる目標に掲げたのは、帝国東部に拡がる都市群の解放を行う事。
 ローゼンイスタフ領主の『ヴォルフ・アヒム・ローゼンイスタフ』により、鉄帝国東部地域を新皇帝派の手から開放し、流通を回復させる。
 その話を聞いたポラリス・ユニオンの者達は、新皇帝派が治める街に襲撃を仕掛け、流通路を確保しようという『エウロスの進撃』作戦の実行に舵を切る。
 ……そして、そんな依頼を受けたイレギュラーズ達は、新皇帝派が治める一都市『ライトノイド』を解放する命を下されていた。
「うん、反撃開始の一手! これはしくじるワケには行かないね! まぁ、さしあたってのモンダイは、あの飛んでるアレだけど……」
 と元気良く、拳を付け合わせるのは『業壊掌』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)。
 ただその視線は、空に向いていて……上空をグルグルと廻っているのは、まるでカラスの如く鳴き声を上げている『何か』。
 そんなイグナートの言葉に『夢語る李花』フルール プリュニエ(p3p002501)も。
「そうですね。からすー、なぜなくのー♪ って、まぁ私達を見つけたら鳴くに決まっているんですけど」
「うんうん。彼等は敵を見つけたら鳴け、って躾けられているみたいだしネ」
 くすりと笑うフルールに頷くイグナート。
 ただ、そんな空からの監視の目に恐れて作戦を中止するわけには行かない……それに、今回の依頼にはポラリス・ユニオン派に所属する者以外が多い。
 他派閥に属する『白銀の戦乙女』シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)と『永炎勇狼』ウェール=ナイトボート(p3p000561)、『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)と『抗う者』サンディ・カルタ(p3p000438)らも。
「派閥は違えども、共に鉄帝の行く末を憂う人達です。ここを奪還すればこちらが新皇帝よりも圧倒的に有利になりますしね」
「そうだな。街の奪還か……地からが全てな新皇帝派だと、横暴な事をしてそうだし、まだしてなくてもこれからする奴が出ないとは限らない。それにいつ襲ってくるかもしれない魔物が空を飛んでいる中、生活するのは怖い。二児の父として、子供が安心して外を駆け回れる街にする為にも、しっかりとお掃除しなきゃな」
「そうだな。俺達だけで街一つを奪還するのは骨が折れそうだ。街の端から堅実に制圧するしかなさそうだが……できれば指揮官の首を獲って、早々に降伏させたいな」
「ええ、相手は油断なりませんが、勝てない相手ではありません。厄介な相手も確実に対処して、凍えそうな厳冬を超えてゆきましょう!」
「ああ。戦争が好きかって言えば、全然そんなことはねーんだろうけどさ。俺達がレジスタンスって言われるなら響きは悪くねぇ。奴らにゃ奴らの正義、俺らにゃ俺らの流儀ってな。そこに一発かましてやろうぜ!」
 そんな四人の言葉に、ポラリス・ユニオンに属する『黒鉄守護』オウェード=ランドマスター(p3p009184)も。
「そうじゃな。新皇帝派が占領している間は、住民などに与えず軍人だけ、と言ってもおかしくは無さそうじゃな……これも、その住民を救うための戦いじゃよ」
 オウェードの言葉の通り、新皇帝派の手 い落ちている街は、総じて新皇帝の勅命により、市民の者達は虐げられている事が多い様ではある。
 そんな苦しむ一般人達を助ける事も、今回の依頼には含まれている訳で……俄然気合いが入る。
 そして、延々と降り注ぐ雪を踏みしめながら、イレギュラーズ達はライトノイド村の間近まで接近。
 少し小高い所から双眼鏡で見つめてみると……街の人達や、軍人達の動静が見て取れる。
「んー……取りあえず見る限り、目に見えて街の人達を虐待とか、そういうのをしている様には見えないな」
 とのサンディの言葉に『遺言代行業』志屍 瑠璃(p3p000416)は。
「そうですか……まぁ、だからといって油断は出来ません。ただでさえ雪が降り積もる中での襲撃です。そういえば、と言えば忠臣蔵もそうでしたね」
 瑠璃の言葉に首を傾げる者もいるが……まぁ、それはさておき。
「この雪ですから視界も効きませんし、多少の騒音は雪に染みこんでしまうでしょう……効果の程はさておくとして、成功すれば縁起は良いでしょうしね」
 と言う瑠璃が、空を再び見上げると、遥か空高くを飛んでいる『獣』の姿。
 街を中心に飛んでいるから、まず間違い無く街の警戒に当たっているのは間違い無い。
 更に時折、ここまで響きわたる甲高い鳴き声。
「本当、あの大声が凄く煩くて面倒ですね……」
 瞑目するフルールに、シフォリィが。
「ええ……あの響きわたる鳴き声を抑える事は恐らく出来ないでしょう。となると、出来る限り空から見えない所で戦う……とかしか出来なさそうですが」
「そうですね。本当、増援を呼ぶのは駄目ですよ? 一人一人はそこそこ強い程度ですし、連携するとは言っても、イレギュラーズが本気を出せばそこまで苦戦はしないでしょうけど、連戦はさすがに堪えます。ですから、私が空の天衝種を惹きつけましょう」
「本当……大丈夫か?」
 とウェールが問うが、シフォリィは。
「私は飛べますし、意識を此方に向けさせる事が出来ます。更に範囲攻撃も可能です。鳥を狩るのは久しぶりだけど、カラスを狩るのは初めてですが……まぁ、何とかなるでしょう」
「分かった。気をつけてくれ……それじゃ俺達はライトノイドに向かおう。ライトノイドの村を返して貰う為にも、な」
 イズマに周りの皆も頷き……そしてイレギュラーズ達はライトノイドの街へと足を踏み入れるのであった。

●空と陸の狭間
『……こちらの方には居ない様だな。良し』
 そしてライトノイドの街……街中を警戒する帝国軍人達が、左へ右へと巡回。
 決してその監視の目は多くは無いものの、隙は無く、街の中を満遍なく動き回る。
 そんな帝国軍の動きを、先ずは見つからない様に。
「取り合えず……二手に別れるか。天衝種を先に落としたい所だし、新皇帝軍が居なくなった所で誘い出すとしよう」
 とイズマの言葉に了解、と頷きながら瑠璃はファミリアーのフクロウと、自在絡繰・黒貂を呼び出した後。
「シフォリィ達にこれ、預けておくわね」
 と彼等に付き従わせる。
 更にウェールも、ファミリアーとスターバードで雀二匹を召喚し、その内の一匹を同じく同伴させる事で、もう一班と相互連絡出来るようにする。
 そして。
「ありがとうございます……それでは、一端私達は少し離れましょう」
 街に辿り着いたイレギュラーズ達は二手に別れる。
 一端その場を離れるのはシフォリィ、サンディ、オウェード、フルールの四人。
 一方の瑠璃、ウェール、イグナート、イズマの四人はその場に残り、新皇帝軍達がその場から離れた後で……空が見える所に出ていくと共に。
「さぁ……始めるよ!」
 とイグナートの声に合わせ、ウェールの雀を上空に向けて飛ばす。
 すると、その雀を感知した上空の者。
『……カァ、カァァ……!』
 と、激しく鳴き声を上げて、雀に向けて急降下。
「よし、戻ってこい!」
 と雀に踵を返して戻るように指示を与える。
 ……ただ、その上空の者の方がスピードは速く、雀にみるみる内に近づいていき……その嘴でかじりつき、捕食。
 しかし遠隔攻撃はどうにか届く位の高度まで降りてきており。
「掛かったな! さぁ、こっちまで降りてこい!」
 と、イズマが精神を揺さぶる一撃を放ち、彼等……天衝種『ヘァズ・フィラン』達を地上まで引き摺り落とす。
 引き摺り落とされたヘァズは、煩い鳴き声を上げて、イレギュラーズ達が現れたことを周囲にけたたましく報せる……そしてその鳴き声を聞いた新帝国軍は。
『む……敵襲か? 皆、声の方向へ急ぐぞ!』
 と敵襲に気付き、号令と共に鳴き声の方向に向けて駆ける。
 ……しかし、そんな敵陣の動きを見越した上で、駆ける新帝国軍達の前に立ち塞がるのが、一端別れたシフォリィ達。
「……今じゃ!」
 タイミングを合わせるようにして、オウェードが攻撃を仕掛ける。
 突然の襲撃……だが、イレギュラーズ達の登場に対し、決して新皇帝軍は慌てることはなく。
『む……イレギュラーズ達か? 皆、先ずはこいつらを殲滅する!』
 まるでターゲットを見つけたが如く、冷静に戦闘態勢をとる。
 そんな新皇帝軍達の動きに、シフォリィは躊躇することなく、雪乃如き極小の炎を咲き乱れさせる。
 その焔に巻き込まれる新皇帝派の精鋭達……だが、攻撃を受けても決して歩みを止める事無く、前へ進軍し武器を放つ。
 一閃をその身に受けてダメージを負うが、決して怯みはせず。
「ふん、精鋭軍の力はこれほどか?」
 と、更に精鋭軍達を挑発する。
 その挑発に精鋭軍達は勢い付き、更に攻撃の手を苛烈に強める。
 兼、槍、弓、魔法と様々な攻撃が放たれ、躱すのは難しい。
 更には遠くの方で鳴り響くヘァズの鳴き声は決して止まることはなく、まだまだけたたましく鳴り響いており、彼等だけでなく、その他の精鋭軍達も時を開けずにして近づいてくる事だろう。
「ったく……中々に厄介な奴等だぜ。だが……こっちも負ける訳にはいかないんでな?」
 そんな敵の動きを鋭く見定めながら、サンディは残忍なる掃射にて、纏めて敵を狙い撃つ。
 更にフルール、シフォリィも紅蓮の一条の力にて斬り裂き、ダメージを喰らい弱った者を単体狙いの夜に咲く炎乱の花で屠る。
 確実かつ、手早く手強い新皇帝軍の一小隊を倒して行く先行班。
 ただ、全てを倒し切る前に別の小隊が加勢に来てしまい、中々殲滅とまではいかない。
 そう……敵小隊を倒し切るには、ヘァズ達を倒さねばならない訳で。
「その鳴き声覚えたぞ。だが、これ以上鳴かせはしない!」
 とイズマがヘァズを挑発し怒りを引き付け、そこにイグナートが飛びかかり、肉を抉るが如く貫通する一穿を叩きつける。
 並行してウェールが銀の矢弾を降り注がせる一方、瑠璃が圧倒的なスピードで侵略する。
 四人の攻撃により、かなりのダメージを喰らってはいるものの、そこは流石に天衝種……体力はあり、意外にしぶとい。
 そして生きていれば、ギャァギャァと鳴き喚いて、更なる新皇帝軍達を呼び寄せてくる。
「本当に煩いわね。とっとと……ん」
 と瑠璃は言いつつ、精鋭軍達を相手にしている仲間達の情報が流れ込んでくる。
 一小隊と対峙しており、更なる増援の声が聞こえる……というメッセージ。
 同じくウェールの雀から伝わるメッセージも踏まえて、瑠璃はウェールと頷き合いながら。
「余りこっちを長引かせる訳にはいかないわ。皆さん、出来る限り速攻で仕留めて行きましょう」
「そうだな……あの鳴き声を先に止められればいいんだが……喉元をかっ裂いてみるか?」
「……一応、やってみましょうか」
 そして二人がターゲットに収めるのは、ヘァズの喉元。
 ……ただカラスの様な外見といいつつも、視る限りその喉元に装甲の様な物があり、硬そうに見える。
 一応そこに瑠璃が神速の一閃と、ウェールの風の刃を穿つが……斬り裂くことは出来ない。
「やっぱり硬いわね……ならば、その命を奪うしかないわ」
「了解! 容赦しないで一気に行くよ!!」
 拳を振り上げるイグナート……。
 鳴き声を上げるヘァズだが、その鳴き声を命奪う事で代替するべく攻撃の手を強めていく。
 そして、数刻が経過……別の方角から来た精鋭軍も相手にしつつ、ヘァズらを全て仕留める。
「うん。天衝種はこれで良し、っと……さぁ、精鋭軍達を相手にしている仲間達の元に急ごう!」
 とイズマが仲間達に呼びかけ、急ぎ四人は精鋭軍を相手にする仲間達の下へ。
 勿論、鳴き声が響きわたらなくなった故に、それはサンディ達の方にも自然と伝わる訳で。
「鳴き声が止んだ……か。良し、早々にこいつらを倒せば終わりだな!」
「うむ……そうじゃな。ならば攻勢に転じるとしよう!」
 サンディに頷くオウェード……数分の後、天衝種を相手にしていた仲間達が合流。
「お待たせ! さぁ、後はこいつらを倒して、残る帝国軍を一小隊ずつ倒して行くよ!」
「ええ……分かりました。では……油断せずに行きましょう」
 イグナートに頷くフルール、そして……8人全員揃ったイレギュラーズ達は、数小隊となった敵陣を、一小隊一人ずつ確実に仕留め行く。
 彼等精鋭軍達が他の仲間を呼ぶ事は無く、確実に数を減らし行き……合流してから数十分の後、その場に来ていた新皇帝軍達は全て崩れ墜ちて行った。

●再興の時
「ふむ……取りあえずこれで、一端区切りの様じゃな」
 と、一端息付くオウェード。
 ……とは言えこれで終わりではない……まだ、この街の中には新皇帝軍の精鋭達が残っている。
 ただ個々小隊で行動しており、一小隊ずつ仕留める分には苦戦する事は無いだろう。
「取りあえず傷を癒したら、後は姿を潜めながら行きましょう。少なくともあそこ……水道施設がこの街の肝だから、そこを護るのが居る筈だし、ね」
「ん、確かにそうだったな。一息ついたら急ぐとしよう」
 フルールに頷くサンディ。
 そして体力をしっかり回復した後、水道施設に急ぐイレギュラーズ……程なくして施設前に警戒のために詰める新皇帝軍と遭遇。
 再び二班に分かれ、一小隊ずつ別々の方向に連れ出し、確実に彼等を仕留めていく。
 全てを倒した後、残る小隊を再度詮索し……全て討ち倒す。
「うむ……全てコレで倒せた様じゃ。皆、協力感謝するぞ」
 オウェードが軽く頭を下げ、そして水道施設へ。
 ……この辺りの水を仕分ける施設の管理室では、新帝国軍の指示に従い端末を操作していた者達。
「ふむ……おぬし達が、この施設の運用を任されているのかの?」
 とオウェードが問い掛けると、彼等はこくり、と頷く。
『……あの、新皇帝軍の者達は……?』
「あいつらなら全て倒した。もう、命令に従わなくてもいいんだ」
『そうですか……』
 イズマの回答に、ほっとした表情を浮かべる彼等。
 彼等が言うには、新皇帝の命令に従わない街や村には、水の配分を絞る事で、言う事を聞かせていた……などが説明される。
 その説明を聞きつつも、オウェードは職員の一人と話し、周りの街村に平等に行き渡るよう、水の配分を調整。
 勿論、一朝一夕で何かが変わるという事ではないが……段々と周りの街村にも水道が行き渡り、ひもじい生活を送ることもなくなるだろう。
 そして、職員達に対してもうこれ以上、新皇帝の命に従う必要は無い……何かあれば、ポラリス・ユニオンが加勢する旨を伝え、彼等に安心を与えると共に、イレギュラーズ達は街を後にするのであった。

成否

成功

MVP

オウェード=ランドマスター(p3p009184)
黒鉄守護

状態異常

なし

あとがき

ご参加頂き、ありがとうございました!
水道施設……人々の生活にとって重要な施設ですし、そこを奪取出来た事によりポラリス・ユニオンだけでなく、この辺りに棲まう人々達に取っても幸になった事でしょう。
市民の方々の命を救うためにも、皆様の力、是非とも貸して頂けますよう宜しくお願い致します。

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