PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<大乱のヴィルベルヴィント>バルナバス・スティージレッド

冒険中

参加者 : 8 人

冒険中です。結果をお待ちください。

オープニング

●『最悪』のブランデン=グラード
「おいおい、冗談だろ?」
 滅茶苦茶な破壊の爪痕の中心地でその男は嗤っていた。
 鎧袖一触という言葉さえ生温く。まるで冗句のような気軽さで地獄を作り出した彼は心底失望したように告げたのだ。
「全く――梟野郎に乗せられて来てやれば。
 何だよ、この有様は。テメェ等は『鉄帝国に冠する闘士様』じゃあねえのかよ。
 そっちもそっちだ。それでも『最凶の死刑囚』かよ?
 それとも何かい。勇ましい呼び名も、悍ましい呼び名も。
 やっぱり温いお飯事か何かだったのかい?」
 帝都中央駅ブランデン=グラード。
 スチールグラードの中心地であり、交通物流双方の重要施設である。
 一連の作戦の流れの中で、近隣を勢力圏とするラド・バウ独立派が新皇帝派からこの拠点をの奪還を試みたのは極自然な流れだったと言える。拠点を守るのは新皇帝派であり、攻略するべきは彼等だった。そして解き放たれ、まさに各地に混乱を撒き散らす囚人達が高額の懸賞の掛けられた彼等の首を狙い集結する事も等しく想定の範囲内だった筈だ。
「何故……」
 唯一つの、そして致命的なまでの想定外は――
「何故お前がここに居る!? 『新皇帝』ッ!」
 ――予期されていた遭遇戦に参戦したのがバルナバス・スティージレッドだった事だけだ。
「何故もどうしてもあるか。居ちゃ悪いかよ。『ここは俺の国』だぜ?」
 せせら笑うバルナバスに闘士は思わず臍を噛んだ。
 思えば可笑しな展開だったのだ。ブランデン=グラードのような重要拠点にも関わらず、予想されていた三つ巴の一角――新皇帝派の戦力は極めて薄く。ラド・バウ派が主に競り合うのは囚人達の部隊となっていた。新皇帝派がこれを予期していたのならば話は頷けようというものだ。『要するに彼等は不要だっただけなのだから』。
「新皇帝? ハハ、じゃあ恩人じゃねーか」
 囚人のリーダー格が軽く笑った。
 一瞬、結託かと身構えた闘士達だったがそれはすぐに杞憂に終わると理解する事になる。
「『じゃあ、アンタを倒せば今度は俺が皇帝って訳だな?』」
 鉄帝国が如き国体で社会から弾かれた連中が出す結論としては余りにも知れていて、短絡的で、同時に納得のいくものだったのだろう。バルナバスは上機嫌に「かかって来な、全員で」と笑っていた。
 敵の敵は味方足り得ず。先の一瞬で双方の部隊は甚大な被害を受けていた。禍々しく赤いオーラを立ち昇らせる『それ』はまさに別格で、しかし戦いと暴力を生業にしてきた者達はこの場を退ける程温くはない。
(……いや)
 闘士の一人はそこまで考えてこの状況を否定した。
 それは、違う。逃げ出したい。逃げ出したいのだ。しかし。
(『逃げられる気がしないだけだ』)
 ……そう。戦いなる自由で気高い選択肢は、その実消去法から強いられた選択に過ぎない。
 恐れで竦み、動けなくなればいっその事幸福だっただろうに。
 彼我の実力差を理解出来ない程に鈍感ならば少なくとも不幸ではなかっただろうに――
 約束された最悪の虐殺に一石を投じる事が出来るとするのなら、それは特別な連中だけだ。
 運命に愛された者、決められた宿命を覆す者、可能性の獣。そう、あの連中のような者だけで……
「まあいいわ、速やかに死ね」
 獰猛に膂力を爆発させたバルナバスに彼が覚悟を決めた時、朗々とその声は響いていた。

 ――さあ、俺様の好きにしな!

「……何だ、何だ!」
 目を見開いて愉快気に歯を向いたバルナバスが自身を正面から食い止めた輝く鎖に歓喜の声を上げていた。
「珍しい手品じゃねーか。他にはねぇのか?」
 鎖が引きちぎられたのは一瞬だったが、足を止めたバルナバスは『新手』に強い興味を示している。
「安心しろよ。種はまだざっと七十一は残ってる。
 それにしても、こりゃあ実に素敵な大当たりだな。成る程、俺様はツイてるぜ!」
 バルナバスの視線の先には新手――『金髪赤目』の魔術師の姿が在る。キール・エイラットなるその男は自身と同じ顔をしたバルナバスに「気が合いそうだ」と親しみすら込めた口調で語りかける。
「なあ、オマエ達もそう思うだろ?」
 視線もやらずに水を向けてきたキールに急行して来たイレギュラーズは苦笑した。

 ――どうあれ、当たりだ。だが、幸運とは程遠い。

 そんな常識はきっとこんな連中には通用しないのだろうけど!

GMコメント

 YAMIDEITEIっす。
 書く心算無かったのですが予定を変更しまして……
 以下詳細。

●依頼達成条件
・バルナバス・スティージレッドを食い止め、被害を軽減する事
 あわよくば彼を撃退する事。ないしは帰還させる事。

※被害カウントされるのはラド・バウ独立派の部隊とイレギュラーズ自身、中央駅自体です。
 敵である新皇帝派(少数)、囚人、立ち位置不明なキール・エイラットは含みません。

●ブランデン=グラード
 帝都中央駅。交通と物流の中心地。軍事的に高い価値を持ちます。
 新皇帝派が占拠している事から、今回ラド・バウ独立派が解放戦を仕掛けています。
 現在の戦闘ロケーションは広大な地下施設で十分なスペースがあります。(超広い地下鉄通路みたいなものをイメージして下さい)
 ラド・バウ独立派は拠点を守る新皇帝派(何故か少数でした)と状況を荒らす囚人部隊との遭遇戦を開始していましたが……

●バルナバス・スティージレッド
 ゼシュテル新皇帝。
『煉獄篇第三冠憤怒』バルナバス・スティージレッド。
 七罪と呼ばれる原初の魔種と称されますが、PCさんは『新皇帝』としか知らないかも。
 人によっては『<ジーニアス・ゲイム>あの蠍座のように』で目撃している場合も。
 その場合は彼の正体を確信しても良い筈です。(目撃経験が無くても察する事は自由です)
 メタ的情報になりますが本人曰く「七罪でも最強」なる自負があるようで、その破壊力と戦闘力は異常の一言です。
 能力等一切不明ですが、能力を必要とするレベルですらない暴力装置である事は確実です。

●キール・エイラット
 友軍?
 金色の野獣とも。『<Gear Basilica>金色異聞』で登場した謎の魔術師。
 比較的気のいい所があり、他者に対して友好的です。しかし、まぁ素直にいい人である訳もなく……
 極まったバトルマニアで戦う事、強くなる事を渇望するハイパー脳筋です。
 <大乱のヴィルベルヴィント>では主に名のある囚人狩りをする心算だったようですが、バルナバスと遭遇した幸運に歓喜しています。イレギュラーズの事は『熟成肉(中)』か何かと思っているようで、割と好きなようです。
『さあ、俺様の好きにしな!』なる詠唱から正体不明の魔術を操ります。
 その実態は遺失系魔術と予測される為、埒外の奇跡を引き起こす事もしばしばです。
 目が青い時は鎮静中、目が赤い時は超危険です。

●ラド・バウ独立派
 友軍。イレギュラーズが支援を期していたブランデン=グラード攻略部隊です。
 闘士を中心に凡そ五十程度の精鋭が編成されていましたが、バルナバスの一撃で四割程が『消し飛び』ました。
 これまでの戦いでの消耗もあり、イレギュラーズ(とキール)の到着がもう少し遅かったら早晩の全滅は免れなかったでしょう。

●囚人部隊
 懸賞金の掛けられた首を狙って蠢く問題児達。
 数はラド・バウ派より少し多いようですが、バルナバスの一撃で受けた被害は比較的小さいです。
 敵の敵は敵。味方ではありません。

●新皇帝派
 比較的少数の部隊で残存戦力は二十以下のようです。
 バルナバスの到着に沸いています。敵。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はC-です。
 信用していい情報とそうでない情報を切り分けて下さい。
 不測の事態を警戒して下さい。

●Danger!
 当シナリオにはパンドラ残量に拠らない死亡判定が有り得ます。
 予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。

●シナリオの値上げについて
 本シナリオでは参加費用が通常時よりも値上げされております。
 参加費用の上昇に伴う獲得経験値・GOLDの比率は50RCごとに3割増となります。
 例:100RC上昇している場合「基礎経験値(基礎GOLD)」×3割増×2倍=6割増

●サポートについて
 本作のサポート機能は報酬が担保されています。
 本件は『いい感じのプレイングがあった場合のみ描写』となりますので予めご了承の上、ご利用下さい。

 Nightmareに安定した攻略筋は存在しません。
 無理無茶無体な状況に対して『成功云々以前に何が出来るか』。
『何をしたら後を含めいい感じになるか』を考える必要があります。
 以上、宜しくご参加下さいませ。

●特殊ドロップ『闘争信望』
 当シナリオでは参加者全員にアイテム『闘争信望』がドロップします。
 闘争信望は特定の勢力ギルドに所属していると使用でき、該当勢力の『勢力傾向』に影響を与える事が出来ます。
 https://rev1.reversion.jp/page/tetteidouran

  • <大乱のヴィルベルヴィント>バルナバス・スティージレッドLv:70以上、名声:鉄帝50以上冒険中
  • GM名YAMIDEITEI
  • 種別EX
  • 難易度NIGHTMARE
  • 出発日時2022年11月27日 23時59分
  • 参加人数8/8人
  • 相談6日
  • 参加費250RC

参加者 : 8 人

冒険中です。結果をお待ちください。

(サポート32人)参加者一覧(8人)

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