シナリオ詳細
再現性東京202X:すーぱーえきさいてぃんぐあんでっどあくしょん
オープニング
●
「カタカタカタ」
再現性東京の片隅らへん。全然人が居ない地区に、寂れた廃校があったらしいです。
「ウガーウガガーガガガガー」
一体何故寂れたのか? 単純に人が居ないから? 何かの事件が? 政治的陰謀が? まあそれはよく分からないですが、ともかくそこは廃校でした。
「カタカタカタ」
当然そんな場所に訪れる物好きはそうおらず、誰の記憶からも消えつつある今日この頃。
「ウガ」
ただ人は居ないけど、なにやら凄い量のアンデッド達がその廃校のあっちこっちにいるらしく。特に夜になるとすごいうるさくしているのだとか。
「カタカタカタカタカタカタ」
校舎に、校庭に、体育館。それぞれの場所に、個性豊かなアンデッドがいるようです。
「うーがー」
まずは校舎。ここにはパイプ椅子を振り回すゾンビやら、悪めのヤンキーが持ってそうなナイフを振り回すゾンビとか、木刀やら角材やらを振り回すスケルトンやら、めちゃくちゃ吠える凶犬ゾンビとかがいるみたいです。
どれもこれも治安の悪そうなアンデッドですが、奴らは見た目通り窓を割ったり落書きしたり雄たけびを上げたりしながら騒いでいるみたいです。大体不良みたいな恰好をしてます。うるさいです。
「カタカタカタカタ」
次に校庭。ここにはなんでか知らないですがバイクや派手な車に乗ったスケルトンやゾンビが沢山いる様です。彼らはエンジンを吹かせながら銃を撃ちまくったり剣や刀を振りまくったりしている様です。暴走族みたいな恰好してます。うるさいです。
「ウガッ!!」
最後に体育館。ここには火炎放射器やガトリングガンを持ったモヒカンゾンビや、鉄球や棍棒やチェーンソーやらを振り回すモヒカンスケルトン、己の拳を信じて戦うモヒカンゾンビなどがいるようです。治安が悪い格好してますしうるさいですね。
「ウガ」
まあ今の所人的被害は出ていないようですが、通りすがりの廃墟マニアとかが立ち入っても危険なので今のうちに誰かがぶっ飛ばすのが良いと思います。うるさいですし。
●
「アンデッドが廃校舎にウワーッているみたいなのです。夜妖って奴なのです。ですのでみんなでバビュっと現場に行ってズドーンとゾンビどもをボコボコにしてきて欲しいのです。えきさいてぃんぐに」
『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)はと説明を始める。
「この廃校舎にいるアンデッドは、大体校舎、校庭、体育館の3つのエリアで種類が分かれているみたいなのです。廃校になる前に残ってた物品はそのまんま残ってるらしいのですが、まあアンデッド共がわちゃわちゃ暴れまわってるので大体壊れてると思うのです」
アンデッド共はそれぞれの場所に、結構それなりの数がいるらしい。
「アンデッドどもはその辺にあるものでぶん殴ってきたり、武器使って攻撃してくるのです。のですが……」
だがこのアンデッド共は、数はやたらと多いが戦闘能力がかなり低い。際立って低いのはその攻撃能力で、全然痛くないらしい。
「まあ説明はこんなとこなのです。何度でも言うのですがアンデッド共は大分弱いのです。だからどうせなら思いっきり格好つけて。心の扉を開け放ってえきさいてぃんぐにアンデッド共をぶっ飛ばしてきて欲しいのです。ぐっどらっく!」
- 再現性東京202X:すーぱーえきさいてぃんぐあんでっどあくしょん完了
- GM名のらむ
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2022年11月10日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談4日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●
さあ始まってしまいましたすーぱーえきさいてぃんぐあんでっどあくしょん。
アンデッド溢れるこの廃校で、8人のイレギュラーズによる暴力が始まります。
●校舎
一歩足を踏み入れただけで。というか近づいた時点で聞こえてくる無数の亡者の騒音。校舎です。
「あー……とりあえず一言いいか?」
とりあえず『奪うは人心までも』結月 沙耶(p3p009126)さんが、何やら言いたいことがある様です。
「なんでこんないかにもな感じのアンデッドがいるんだ!? もっとこう、ひねりようとかがあっ」
「ウガアアア!!」
「今私が喋っていただろうが!!」
話の腰を折られた沙耶は、飛び掛かって来たゾンビ達目掛けて跳躍。すれ違いざまに顎に一発ずつ蹴りを入れる。
そのままストン、と軽く着地すると同時に、顎を砕かれたゾンビ共が折り重なるように地面に崩れ落ちた。
「カタカタカタカタカタカタ」
「しつこいぞ」
立て続けに迫るスケルトン共。沙耶はクルリと身を翻し、再び跳躍。地を蹴り、壁を蹴り、縦横無尽の大立ち回り。高速移動と共に放たれる斬撃が次々とアンデッドの身体を両断する。
「やたらと人数が多い……!! なんなんだこの非常識なアンデッドは!?」
「え……? 何言ってるんスか沙耶さん。希望ヶ浜にはゾンビはつきものッスよ?」
「ええ……?」
多分そんな事は無い気はするが、攻撃を終えた『蒼騎雷電』イルミナ・ガードルーン(p3p001475)は淀みない瞳でそう言い切った。困惑する沙耶を尻目に、イルミナはやる気満々といった感じで武装を展開した。ついでに全身をぺかーっと光らせていた。眩しい。沙耶は更に頭に疑問符を浮かべた。
「なんで光ってるんだ?」
「え?」
「いや、え? じゃなくて。なんで光って回って鳴ってるんだ? 何故?」
「え?」
「いやだからえ? じゃなくてだな! なんで光っ」
「カタカタカタカタ」
「おっと、ゾンビではなくスケルトンが来たっスよ! まあどっちでもいいっすね! 派手に!! ズババーン!! と退治するッス!!」
またも話を遮られた沙耶を置いて、イルミナは釘バットを手に襲い掛かる不良スケルトン達に自ら駆け出した。
盾状に展開したエネルギーフィールドを叩きつけ釘バットを粉砕。その勢いのまま顔面をシールドで殴りつける。窓ガラスを巻き込みながらスケルトンはぶっ飛んでいった。
「さあさあまだまだ行くッス!! どんどんこっちに来るがいいっスよ!!」
ピカピカ光ってがちゃがちゃ音を反響させながら、イルミナは飛び跳ねる。
ゾンビの頭を踏みつけ、至近距離から高温エネルギーを放出。次の瞬間にはスケルトンの背後に降りたち、輝く刃で全身を縦に真っ二つに割る。凄まじい猛攻であった。
「まあこんなもんッスね……みんな困った事があったらイルミナに任せるッス! (ぺかーー)」
「…………」
ピカピカ、もしくはぺかぺか光りながら動き回ってゾンビを惹きつけるイルミナを見て、なんだか玩具っぽいなーなどとは1ミリも考えていない『導きの戦乙女』ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)は、とりあえず剣を抜く。焔を宿したその刃は、こんなアンデッド相手に使うのは勿体ない一品だ。
「不思議と言えば不思議ではあるが。斬れる相手であるなら些細な事だ。きれいさっぱり片づけてやるとしよう……いや、それにしても数が多い」
どこを見回してもアンデッドの群れ。雑魚とは言え囲まれるのは得策ではない。
「纏めて散らすか。覚悟するがいい」
「ギャーーーー!!」
ブレンダは刃を構えアンデッドの群れに突撃する。左手の方から情けない叫び声が聞こえた気がするが気にしない。
「ウガァアア!!」
「ウヒャアア!!」
「温いな」
迫る不良アンデッド。しかしあまりにも動きが温い。ブレンダは焔の刃を振るう。その刃は炎の嵐を生み出し、アンデッド達は斬り刻まれ、焼かれ、そして灰と化した。
「この程度の相手なら最悪私だけで切り抜けられる……だから腕にしがみつくのはやめてくれないかフラン殿。左手が使えない」
「えぐえぐ……なんでそういう事いうの……っていうか、えきさいてぃんぐですたいりっしゅでかっこいいお仕事って聞いてきたのに……こんなのってないよ……!!」
アンデッドは何の疑いようもなく雑魚なのだが、そういう問題ではないらしい。『ノームの愛娘』フラン・ヴィラネル(p3p006816)は必死にブレンダの腕にしがみ付いていた。
「それは分かったが。でもやっぱりしがみ付くのは勘弁してくれ」
「邪魔だって言うの!?」
「え……まあ、そうだな」
「びええええええ!!」
「ウガアアアア!!」
「アギャアアアア!!」
そんなやり取りの最中、空気を読まずにアンデッド達は襲い掛かってくる。ブレンダはとりあえずフランをぶん投げると、懐から小剣を取り出し、投擲。頭を吹き飛ばす。
「数だけでどうにかなると思うなよ」
両手が解放されたブレンダはもう一振りの刀を抜き、討ち漏らしたアンデッドに接近。鮮やかな四連の斬撃がゾンビの肉体と魂に刻まれた。
「しがみつくならカフカ殿がいいぞ。いざという時は盾にもできる」
「たしかに遠慮なく盾には出来るけど安心感が違いすぎる! カフカさんのことは許してないよ。『トマト塗れ米俵射出殺人事件』の事はね! なので今日は散々な目にあってもらいます! ネタバレすると最後は爆発オチです! よろしく!」
「なんやフランちゃんがグチグチ言うとるなぁ。そもそも殺人では……いやまあそんな前のことなんか覚えてへんやガハハ!!」
「ウガーー!!」
『ケータリングガード』カフカ(p3p010280)に獣の如く唸り声を放ち、フランはようやく深く息を吐く。
「怒りのぼるてーじで少しだけ落ち着いてきた……ちょっとみんな一旦休憩しない? この辺の教室でさ」
フランは手近な教室の扉をがらりと開けた。
「ウガー」
めっちゃゾンビがいた。
扉を閉めた。
「…………」
扉をもう一回開けてみた。
「ウガー」
やっぱりいた。
「ギャアアアアアもうやだああああ!!」
フランは椅子や机をぶん投げまくる。アンデッド共は雑魚なので大ダメージを喰らっていた。
「ギャアア今なんか音がした! もうやだおうち帰る! 大体なんでこんな近寄ってくるの!? なんで!? 絶対そこでギュイーンってなってぴかーってなってるイルミナ先輩のせいだって! うわーん! ブレンダせんせー!!」
「そうやって騒いでるから寄ってくるんとちゃうか? ゲーセンのガンシューみたいでおもろいやないか。ま、サボってるフランちゃんの代わりに、俺はしっかり仕事するとしよか! あーあ、俺そんなに戦闘得意やないのになー、誰かさんのせいで無理して働かないといかんなー、カーッ!!」
「は?」
そんな訳でカフカは騒ぎまくっているフランを置いていき、誘導灯(イルミナ)に誘き寄せられているアンデッド共を目標に魔術を詠唱する。
「そんじゃまあ、適当に凍らせてくで。氷なんてもうこおりごりになるくらいに」
「は?」
寒さに釣られるように放たれた白い冷気がアンデッド達を包み込み、数秒足らずにその全てが氷像と化した。
「あかん俺が風邪ひきそうやわ。程々にしとこ」
「えい」
攻撃が終わった直後、フランが本気でカフカを盾として使い始めた。
「うおい何しとんねん! いくら死ににくい言うても痛いもんは痛い、って痛っ! 噛まれた!! ほんまに噛まれた!!」
ゾンビの噛みつきが奇跡的にカフカに命中した。
「あぁ、あかんわ。俺もアンデッドに……ああ、アンデッド……そう、俺もアンデッドに………いやならへんのかーい!!」
「うるさいよ」
「お前が始めたんやろがこの件はぁ!!」
そんなこんなでイレギュラーズ達は校舎1階から2階にいたアンデッド共を滅した。残るは校舎3階と屋上だ。
「何階に上がっても変わり映えしませんね。簡単な仕事である分には言う事ないのですが、ホームセンターやショッピングセンターじゃないのは少し残念に思います」
『遺言代行業』志屍 瑠璃(p3p000416)は刀に付いたアンデッドの血を軽く払いながら、そんな感想を呟いた。
今度アンデッドの皆さんに伝えておきます。
「まあ映画でしたらゾンビの戦力に押し負けてすり潰される流れですけど……今回はそういうメンバーではなかったのですねえ。不幸な事に」
誰にとっての不幸かは明白であったが、それはともかく。瑠璃は廊下を駆け抜け走りくる角材ゾンビ共に目を向けた。
「ウガアアアアア!!」
「元気があるのは結構な事ですね。でもダメです」
そう易々と近づけさせはしない。瑠璃は懐から複数本の棒手裏剣を指の間に挟み取り出すと、軽い動作で投擲する。
放たれた棒手裏剣はそれぞれ異なった軌跡を描き、しかしその全てが精確にゾンビの眉間に突き刺さり、仕留めた。
「ウガッ!!」
「あなたの言う通りですよ、本当に」
教室から強襲を仕掛けてきたゾンビ。だが瑠璃は突き出されたナイフを最小限の動作で避けると、刀を突く。よろめいた所に横薙ぎの斬撃を放ち、その身体を両断した。
「どいつもこいつも短絡的で直線的な動きしかしないな、このゾンビ共。しかも学園でゾンビと来た。今時B級映画でも見ないぞこんなもん」
『『幻狼』灰色狼』ジェイク・夜乃(p3p001103)は立て続けに廊下に飛び出してくるゾンビ共に、大口径の2つの銃口を向ける。
一度、二度、三度と。立て続けに引き金を引く。重厚な射撃音を纏って次々と放たれる弾丸は嵐の様に苛烈で。ゾンビ共の身体を粉砕するには十分すぎる威力を誇っていた。
「頭の悪い夜妖の仕業と言った所かね。アンタはどう思う?」
外から壁を這い上がって来た狂犬ゾンビが窓を突き破り、側面からジェイクに飛び掛かる。だがジェイクはそちらを見る事もせずに銃口を頭に突きつけ、引き金を引く。狂犬ゾンビの頭が吹き飛んだ。
「さて、と。今年最後の大掃除……にしちゃまだ早いが。どうせやるなら隅から隅まで綺麗にしないとな」
ジェイクは予め召喚していた梟のファミリアの視界に意識を集中させる。
「1階と2階は確かに全部仕留めたな。3階も全て……いや」
不意にジェイクは壁目掛けて銃弾を放つ。
「これで全部だ」
壁越しに放った銃弾が、その奥に潜んでいたスケルトンを粉々に吹き飛ばした。
「楽な仕事で助かるぜ。さっさと次行こうぜ、次」
校舎に残るは屋上のみ。イレギュラーズ達は一気に屋上へと駆け上がる。
「ウガアア!!」
やはりアンデッドは大量にいた。とてもうるさい。
「あの、ずっと思ってたんですけど……なんというか雑すぎません? 説明の出だしもそうでしたし、結局なんでここにはアンデッドがいるんでしたっけ? B級映画……というかまるで古めの不良映画とB級ホラーの正面衝突です」
『夜を裂く星』橋場・ステラ(p3p008617)のあまりにも正しい感想に一部のアンデッド達が衝撃を受けている中、依頼は依頼だとステラは巨大な武装を展開する。
「少しだけこれを使うのに不安はありましたが……どうせ荒れた校舎ですし大丈夫でしょう! 吹き飛んでください!!」
「ウガアア!!」
ガシャンガシャンと装填が完了したマイクロミサイルランチャーから、ステラは一斉にミサイルを放つ。
放たれたミサイルは一旦空高く打ちあがったかと思うと、降下。雨の様にアンデッド共に降り注ぎ、凄まじい爆炎と轟音に包まれて四方八方に吹き飛んでいった。
「カタカタカタ……!!」
「残念ですけど、そんな攻撃に当たってあげる程優しくは無いですよ」
奇跡的に爆撃を回避したスケルトンが火炎瓶をステラに放り投げる。が、ステラは軽くそれをキャッチすると校庭の方へ放り捨て、一瞬で姿を消す。
次の瞬間、スケルトンの背後に出現したステラがミサイルランチャーをぶん回し、スケルトンを吹き飛ばす。火炎瓶と共に校庭に落下したスケルトンは、砕けて燃えていった。
「さて、と……後は体育館と、校庭ですね?」
●体育館(ダイジェスト版)
8人のイレギュラーズ達が3か所の戦場にて戦闘を行う都合上、体育館でのいはダイジェストでお届けする事をご了承ください。ではどうぞ。
「ギャアア!! ギャアアア!! ギャアアアアアア!!」
ついに喧しさが天元突破したフラン!! 声のボリュームに比例して大きく輝きを増す聖なる光がアンデッドを焼く! その後はひたすら釘バットを振り回す!
「おいおい、大丈夫か? あんまり滅茶苦茶に動き回ったら弾が当たっちまうぜ?」
打って変わって冷静なジェイクは仲間を巻き込まない様に注意を払いながら、世紀末じみたアンデッド共の眉間を撃ち砕く!!
「本当に数が多い……!! 流石に1人だったらくっころ案件だったかもしれないな……!! 薄い本が厚くされてしまうパターンだったかも……!!」
何やら沙耶は難しい事を言っていたが、それはそれとしてゾンビの火炎放射をスライディングで避け、音速の蹴りを胴体に叩き込む!!
「なんやこれ体育館ワックスかかってるんか滑るやんぬわー!!」
カフカは何故かローラーシューズでシャーっと滑り、シャーっの勢いでアンデッドと巻き込み事故を起こしていたが、なんやかんやアンデッド共を倒していた!!
「それにしても……中々かぶいた人が多いですね。直接触るのは感染症的にちょっと控えたいですが……ところで隠密行動は今回気にしなくてもいいですよね。爆発オチだと言ってましたし」
振り下ろされるチェーンソーを軽く避け、瑠璃はゾンビの手元を蹴り上げる!! 宙を舞ったチェーンソーがゾンビの頭上に落下し、酷い事になる!!
「イルミナパンチ! パンチパンチパンチ!! ……ッス!!」
拳で挑んでくるスケルトンにイルミナもシールドを纏った拳で挑む! ボディーに2発、顎に放ったアッパーカットでスケルトンは吹っ飛んだ!!
「体育館は聞いていた通り物騒な物ばかりを持っていますね……でも弱いんですよね? 何なんです?」
弱いものは弱い!! 悲しみを背負ったアンデッドをガトリングガンで一掃しつつ、ステラは後々の為に爆薬や燃料類を回収する!!
「拳で剣に勝てるわけはないだろうが! ぶった斬ってくれるわ!!」
最後の残った拳闘アンデッドがブレンダに襲い掛かる!! だが一瞬にして両腕を斬り飛ばされ、灼熱の斬撃にその身を焦がされていた!!
これにて体育館のアンデッドは全滅!! 残すは校庭のみ!!
●校庭(すーぱーダイジェスト爆発オチ)
そろそろスタッフロールが流れてくる頃合いです。皆様最後までお付き合いください。爆発オチです。
「あ、カフカさん見てあれ、光るピンクのパンダ!」
「は? どこどこ――っておい!」
訳の分からない言い分にカフカが気を取られ、フランはギフトで蔓を一瞬で生成。それを受け取ったイルミナが高速機動を駆使して一瞬にしてカフカを縛り上げる。
「大丈夫っスよ……貴方の勇士はイルミナがしっかりと記憶しますから……ふふ、もしお望みでしたら記憶した景色を模写する事もできるっス!!」
そんな感じでせっせと準備を進めるイレギュラーズを横目に、ジェイクはやはりアンデッド相手に正確に射撃を行っていた。ガソリンタンクに命中し、改造車は派手に爆発する。
「た~ま~や~てな……ああ、言っとくけどそれには俺は関わらないからな。助けもしないが。ま、悪い事をすると自分に返ってくるものなのさ」
ジェイクの呟きに、瑠璃が反応する。
「しかし、範囲攻撃というのは中々便利では? ですが爆炎で処理漏れがあると後々大変ですので残敵の捜索も行う必要が……あ、そういうことではない?」
「そういうことではまあ、ないな」
瑠璃も爆発オチの傍観者の1人であった。
「え??? 何??? なんで俺縛られてるん??? え? ああ、なるほど。アンデッドを纏めて、うんうん。爆発。うん、それはええねんそれは。そうじゃなくて、ちょ話聞けやお前ら!」
そんな訳で縛られているカフカ。
「本当にいいんでしょうか? なんだか嫌そうな……成程? ああは言ってるけど本当は美味しいポジションだと思ってる? なら大丈夫ですね」
爆薬類をかき集めたステラに一抹の疑念が頭によぎるが、普通に納得した。
「おーいみんな! 残りの車とバイクとアンデッドは纏めたぞー! いつでも準備OKだー!」
巧みにアンデッド共を誘導し纏め上げたブレンダが皆に告げる。
そして何人ものイレギュラーズがカフカの身体を掴み、回転する。そしてカフカは、錐もみ回転しながらぶん投げられた。
「タダでは死なへん、死なへんぞ!! どうでならド派手に吹き飛んだるわははははははぐわああああああ!!!」
轟音、大爆発。アンデッド共は当然全て消滅し、カフカにどこかに吹っ飛んでいった。
「わぁ、キャンプファイヤーみたいできれい……」
どういう感情かは知らないがフランはそう呟いた。
「え……え……爆発……え、ちょっと目を離した隙にすごい爆発……なんか、みんな吹っ飛んだけど……ああ、ゴホン」
沙耶は軽く咳払いをしてチェンジボイスを発動。そして、
「爆発オチなんてサイテーー!!」
そんなかわいい声が校庭にこだましたという。めでたしめでたし。
すーぱーえきさいてぃんぐあんでっどあくしょん、完!!
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
みなさまお疲れさまでした。大変えきさいてぃんぐでしたね。
MVPはえきさいてぃんぐな結末を迎えたあなたに差し上げます。
GMコメント
のらむです。アンデッドアクションです。よろしくお願いします。
●成功条件
アンデッド共をぶっ倒す
●情報制度
このシナリオの情報制度はAです。
想定外の事は起こりませんし、アンデッド共は想定通り弱いです。
●アンデッド
なんかもうすっごい数がいる。弱い。
「ウガ」だと「カタカタ」だの言いながら襲ってくる。
武器を持ってたり持ってなかったりする。
また、ゾンビどもは戦闘音に引き寄せられて勝手に集まってくるので、それぞれの場所の人数比などを気にしなくてよい。
●校舎
OPの通りです。校舎です。どうせ荒れまくってる校舎なので、アナタ達が更に好き勝手暴れまわっても問題ないでしょう。あと、全てのエリアに共通する事ですが、時間帯は夜です。
●校庭
校庭です。基本的にバイクや改造車に載ってるアンデッドだらけですが、そうじゃない奴もいたりします。バイクや改造車は攻撃すると派手に爆発してくれます。
●体育館
体育館です。モヒカンの治安の悪いアンデッドが沢山います。武器の凶悪さが一段上がっていたり、拳で戦うアンデッドが多い気がしますが、弱いものは弱いです。
●シナリオ方針
気楽に気軽に気兼ねなく、自由にゾンビどもをシバキ倒す依頼です。
攻撃さえしてくれれば基本勝てます。ルール的に不利な感じがしないでもない飛行とか使っても勝てるでしょう。時間も無制限なのでなんやかんや勝てると思います。個人で動いても団体様で動いても問題ないと思います。
そんな訳なので細かい戦略を考えてプレイングを書くというよりは、好きな武器で好きなスキルを使い好きなように戦うのがおすすめです。
使えるギフトがあれば使ってもいいですし使わなくてもいいです。
如何にして格好つけたりつけなかったりして立ち回るかをプレイングに書けば、楽しく戦えると思います。お気軽にご参加ください。
----用語説明----
●希望ヶ浜学園
再現性東京2010街『希望ヶ浜』に設立された学校。
夜妖<ヨル>と呼ばれる存在と戦う学生を育成するマンモス校。
幼稚舎から大学まで一貫した教育を行っており、希望ヶ浜地区では『由緒正しき学園』という認識をされいる裏側では怪異と戦う者達の育成を行っている。
ローレットのイレギュラーズの皆さんは入学、編入、講師として参入することができます。
入学/編入学年や講師としての受け持ち科目はご自分で決定していただくことが出来ます。
ライトな学園伝奇をお楽しみいただけます。
●夜妖<ヨル>
都市伝説やモンスターの総称。
科学文明の中に生きる再現性東京の住民達にとって存在してはいけないファンタジー生物。
関わりたくないものです。
完全な人型で無い旅人や種族は再現性東京『希望ヶ浜地区』では恐れられる程度に、この地区では『非日常』は許容されません。(ただし、非日常を認めないため変わったファッションだなと思われる程度に済みます)
以上です。よろしくお願いします。
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