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シナリオ詳細

( ‘ᾥ’ )vs(╹V╹) 〜仁義なき戦い〜

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●( ‘ᾥ’ )vs(╹V╹)
 ( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )
 ( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )
 (╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)
 (╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)(╹V╹)
 地平に並びにらみ合うは二つの異形。( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)。
 この混沌の世に生まれた摩訶不思議な生物たちは、天下分け目の戦いを繰り広げていた。
「キミ、可愛いね! ちょっと( ‘ᾥ’ )してみない……?」
「わっふー! 今日もトリヤデさんがいっぱいだー!」
 両陣営にはイレギュラーズたち。
 彼らはどういうわけかしらないけど( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)の精霊の加護を受けていた。
 リコリス・ウォルハント・ローア (p3p009236)がスチャッと取り出した二丁拳銃をできるかぎりスタイリッシュなポーズで打ちまくれば、放たれた弾丸は何か知らんけど( ‘ᾥ’ )となり、腰の手榴弾を投げると理屈知らんけど( ‘ᾥ’ )になってミスト (p3p007442)へと飛んでいき爆発。
 爆煙の中を駆け抜けたミストは燃え上がるトリヤデさんさんを掴み、炎のトリヤデパンチを繰り出す。
「トリヤデさんブロー!」
「ヤデーッ!?」
 対するリコリスも( ‘ᾥ’ )を握りしめ、真正面から( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)が激突する。
 巻き起こる大爆発。
 その風景を見つめ、紫電・弍式・アレンツァー (p3p005453)はがくりと膝を突く。
「どうして……どうしてこんなことになってしまったんだ……!」
 そんなの私が聞きたい。
 だけどあらすじを説明しないと絶対わかんないと思うので、今から説明しますね。

 それは嵐を前にした、どこか生ぬるい晴れの日であった。
 空にうっすらとさしかかる暗雲のごとく、広大なる採石場跡地に白き団子状の不思議生物たちが集まっている。
「こ、これは一体……」
 なんかしらんけど( ‘ᾥ’ )が大量にいるという情報を聞きつけてやってきたリコリスは戦慄し、同じくトリヤデさんが大量にいると聞いたミストもまた戦慄していた。
 今まで見たこともないほどの、視界を埋め尽くすほどの( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)が眼前に広がり、そしてキレイ左右真っ二つに割れ、今にも互いを喰らわんばかりににらみ合っているではないか。
「な、なんだろう……この光景を見てると……」
「う、うん……ふしぎと、心の奥底からふつふつと……」
 リコリスとミスト。二人の心の中ではある感情がわき上がっていた。
 そう、それは闘争心。
 この( ‘ᾥ’ )(╹V╹)分け目の戦いを目にしてしまった者には異常性が発現し、どちらかの味方になって戦わなければならないという抗いがたい衝動を起こしてしまうのである。
 そして味方した発現者たちは繰り出す技という技武器という武器騎乗物という騎乗物が( ‘ᾥ’ )か(╹V╹)に一時的に変わってしまうという異常現象が起こるのだ!
 起こる理由!? それこそ私が聞きたいわ!

「オレは……一体どっちの味方をすれば……!」
 回想がおわり、紫電はわなわなとしながら両陣営を交互に見た。
 さあ、決めろ!
 ( ‘ᾥ’ )か!
 (╹V╹)か!

GMコメント

 さあ、決めろ!
 ( ‘ᾥ’ )か!
 (╹V╹)か!

※このシナリオはご覧の通りギャグとカオスで出来ています。ギミックの都合上キャラがいきなりぶっ壊れることがあるのでヨロシクご了承くださいヤデ。

● ( ‘ᾥ’ )か! (╹V╹)か!
 このシナリオでは( ‘ᾥ’ )陣営か(╹V╹)陣営のどちらかについて合戦に参加します。
 別にどっちに何人いてもいいんで好きな方を選んでください。いろんな補正がついて最終的に大体互角くらいになるって、神様が言ってます。白くて鳥っぽくて顔が「‘ᾥ’」な――あれオマエどっちの神だ!?

 このシナリオでは使う技、武器、騎乗物、その他諸々あらゆるものが自陣営の
( ‘ᾥ’ )や(╹V╹)に変換されます。
 騎乗してる馬が( ‘ᾥ’ )になったり魔法や銃弾が(╹V╹)になったり剣の戦端が(╹V╹)になったりします。
 しかも皆さんは抗いがたい衝動にとりつかれ、まるで( ‘ᾥ’ )や(╹V╹)に取り憑かれているかのように戦いに没頭することになるでしょう。なるんですよ。こわいですね。

●情報精度
 このシナリオの情報精度は( ‘ᾥ’ )(╹V╹)です。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、( ‘ᾥ’ )(╹V╹)もあります。

  • ( ‘ᾥ’ )vs(╹V╹) 〜仁義なき戦い〜完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年09月21日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費150RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

黒星 一晃(p3p004679)
黒一閃
紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)
真打
※参加確定済み※
ミスト(p3p007442)
トリヤデさんと一緒
※参加確定済み※
エルシア・クレンオータ(p3p008209)
自然を想う心
リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)
花でいっぱいの
※参加確定済み※
アリス・アド・アイトエム(p3p009742)
泡沫の胸
ルシア・アイリス・アップルトン(p3p009869)
開幕を告げる星
囲 飛呂(p3p010030)
君の為に

リプレイ

●( ‘ᾥ’ )vs(╹V╹)
 一陣の風が、戦場に吹き抜けた!
 木の葉が舞い、ゆっくりと落ちたその土は乾いている。注がれる血を待ちわびて、枯れた花がそのおもてを上げんとしている。
 土を踏みしめ砂が散り、向かい合うは八人の戦士達!
 ( ‘ᾥ’ )と!
 (╹V╹)である!
「( ‘ᾥ’ )一閃、黒星一晃、一筋の( ‘ᾥ’ )と成りて、(╹V╹)を打ち倒す!」
 顔がもう( ‘ᾥ’ )になった『黒一閃』黒星 一晃(p3p004679)は、柄のところが( ‘ᾥ’ )になった刀をすらりと抜いて、キュピンと( ‘ᾥ’ )型の光を瞬かせた。
 対するは『( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )』囲 飛呂(p3p010030)。両手をジャケットの脇ポケットに突っ込み、挑発的に上半身を前のめりにさせた彼は、その顔に不敵な( ‘ᾥ’ )を――。
「ハッ!? また俺の顔が( ‘ᾥ’ )に! このままじゃ俺の蛇まで( ‘ᾥ’ )になって……」
 胸に湧き上がる不安から振り返る。
 すると、蛇さんが(╹V╹)の顔してこっちを見ていた。
「……(╹V╹)になってるうううううううううううう!」
「シャアアアヤデッ!」
 (╹V╹)の顔のままくらいつく蛇さん。足首にかみつきを喰らった飛呂は慌ててそれを振り払う……が、すぐに顔を押さえがくりと膝を突いた。
「な、なんだ!? 顔がムズムズして……まさか、毒!?」
 こいつにそんなものがあるなんて聞いてな――。
 手を離し、そしてたまたまそこにあった水たまりを覗き込む。
 映り込む己の顔は、(╹V╹)であった。
「(╹V╹)になってるうううううううううううう!」
「わっふーーーーーー!」
 (╹V╹)を大量に召喚しばらまきながらじゃんぷする『トリヤデさんと一緒』ミスト(p3p007442)。
「わっふー! なんだか楽しいことになっちゃった☆
 僕はもちろん(╹V╹)陣営だよ! だってトリヤデさんは僕の大事な、……なんだっけ?」
「ヤデ?」
 え? みたいな顔で振り返る肩の上のトリヤデさん。
 そんなミストを守るように、量産型ハイペリオン様WXとペリヤデさんがスッと左右を固めてくれる。
「ヤデェ……」
 どうやら( ‘ᾥ’ )に強い敵愾心を向けているようだ。顔も心なしか威嚇しているように見える。
 そのプレッシャーを受け止め、『( ‘ᾥ’ )の魔種』アリス・アド・アイトエム(p3p009742)がファーッて感じで浮いていた。なんで浮いてるのか知らないし初めて見るけど、なんか赤いオーラを身体の表面に纏ってるし背景にすごいデカい蜘蛛の巣があるしどっから出てきたのかわかんない知らない大蜘蛛の幻影がキシャアってしていた。
 でも全部顔が( ‘ᾥ’ )だった。
「呼び声が聞こえたから…きた……。
 ここもまだ…( ‘ᾥ’ )に染まりきってない……。
 あんなに(非‘ᾥ’ )が……! かわいそう……すごく。
 みんなで変えなきゃ… ( ‘ᾥ’ )で呑みつくさなきゃ……!
 (非‘ᾥ’ )は( ‘ᾥ’ )に変わるべき……。
 全ては( ‘ᾥ’ )に包まれなきゃだめ…だから……」
 たぶん怖いこと言ってるはずだけど、みんな多分頭に全然入ってきてないよね。私もだよ。
 その後ろから、ゆらりと気の狂ったえるふが姿を現した。
 『自然を想う心』エルシア・クレンオータ(p3p008209)がその赤い瞳をらんらんと輝かせ、うっすらと笑みを浮かべ背景に燃えさかる森の幻影を映して居るではないか。
 なんなのさっきからみんなかつてない登場の仕方するけど。
「私が為す術もなく( ‘ᾥ’ )陣営に加わってしまう理由は……もうお解り下さいますね?」
 初対面のひとが聞いたら困惑を通り越して恐怖しそうなことをいきなりいうエルシア。
 だって見てよ彼女の顔、もう( ‘ᾥ’ )だもの。さっき『赤い瞳をらんらんと輝かせ』とかいってた文章それを踏まえて読み直してね。
「なんだこの…なに? おかしい、オレは確か2人と一緒にヘンテコ生物の確保の依頼を受けたはず……それがなぜ( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)の大合戦に巻き込まれて……!?」
 二つの陣営を見比べ、困惑する『(V╹‘ᾥ’╹V)に選ばれし者』紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)。
 こうなればどちらかに加勢すべきなのかもしれない。
「くっ! 頭の中に直接声が聞こえる……!」
『ヤデチキください……』
「誰だ! それは当店では取り扱っておりません!」
『( ‘ᾥ’ )が欲しいか……( ‘ᾥ’ )が欲しいか……』
「や、やめろ! ( ‘ᾥ’ )になんてなりたく……ハッ!?」
 なんか都合良くあったショーウィンドウに反射した自らの顔が、( ‘ᾥ’ )になっていたことに気がつき顔に手を当てる。
「( ‘ᾥ’ )デシテー」
 ファーっていうあのなんか聖なる感じの音? コーラス? と天から乱反射する光をうけ、『ょぅι゛ょ』ルシア・アイリス・アップルトン(p3p009869)がゆーっくり空から降りてきた。あと空にかかってた暗雲もその部分だけ晴れてた。
 光を受けた枯れ花がゆっくりと生気を取り戻し、その顔を天へと上げる。
 つま先を地に着けたルシアは、閉じていた目をゆっくりと開いた。
「( ‘ᾥ╹)デシテー」
「何ッ!? 『何だかさっきからルシアの身体がおかしいのです。ううん違う!これは……まさか!両陣営の力が流れ込んでるのですよ!?』だと!?」
「(╹V╹)デシテー」
「何ッ!? 『分かったのです!今の顔の状態に応じて力が代わるのでしたら、今は( ‘ᾥ’ )を狙うのでして!』だと!?」
「(╹V ’ )デシテー」
「何いッ!? 『ああっ…今度はルシアが少しずつ( ‘ᾥ’ )に…!でも今なら両陣営の力が使えますし!全体の数を減らしにかかるのでして!』だとお!?」
「( ‘ᾥ’ )デシテー」
「なぁにいいい!? 『どちらかの顔になった時が一番力の出せる時、ならば強い人を狙うなら今ですよ!』だとおおお!?」
「( ‘ᾥ╹)デシテー」
「『ルシアは、ううん。魔砲少女ルシア・アイリス・アップルトンは! この戦いを終わらせにきたのでして!!』だとおおおお!?」
「(╹V╹)デシテー」
 ぺかーって輝くルシア。
 構えたライフルから(╹V╹)型の魔方陣が出現したかと思うと、なんかすごい細長くなった(╹V╹)を発射した。
「うおっ、目が!?」
 眩しさに顔を背ける紫電。が、彼女の頭にはまた別の声が響いていた。
「この声はなんだ!? これは……(V╹‘ᾥ’╹V)の呼び声……?」
 びきびきと引きつり、紫電の顔は徐々に(╹V╹)に変わっていった。
「これはルシアと同じ現象! 一体……一体オレはどうなってしまうんだああああああああああ!」
 ウワーって言いながら(╹V╹)を細長くしたような剣を抜き放つ紫電。天に向かって叫ぶ彼女を包み込むよううに雷が走り、空へと(╹V╹)の光が突き抜けて行く。
「君可愛いねぇ……( ‘ᾥ’ )しない……?」
 『お師匠が良い』リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)がゆらりと( ‘ᾥ’ )の群れの中から姿を見せた。撃ち込まれる(╹V╹)の光線と雷を、翳した手ひとつで相殺する。
 いやひとつという表現は正しくない。リコリスが手をかざしたその瞬間、周囲の( ‘ᾥ’ )たちが一斉に飛び出しあの組み体操でよくやるピラミッド(よく考えたら縦軸は一人だけなので加重がかかりすぎてすごいつらいやつ)の形になって積み上がり、押し寄せる力を彼らによって受け止めたのである。
「この勝負。( ‘ᾥ’ )が貰う。そしてあとで、トリヤデさんをもふもふさせてもらうよ……」
 総員突撃! という号令と共に腕を払うと、( ‘ᾥ’ )たちが「( ‘ᾥ’ )!」て叫びながら一斉に突進を始めた。
「だからこの戦い、負けられない──! トリヤデさん!」
 対するミストが両腕を伸ばし翼を広げると、答えた(╹V╹)たちが走り出す。
「「ヤッテヤルヤデ」」
「あれっ!? 今日のトリヤデさん異常に好戦的!?」
 ( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)が大量にぶつかり合う風景の中、飛呂が両腕を広げ走り出す。
 その背には無数の大蛇の幻影が暴れ、あと全部顔が(╹V╹)だった。
「ウオオオイクゾー! 俺たちは(╹V╹)だ!」
「「ヤデ!」」
 なんかしらんけど緑と紫のオーラを纏ってブワァって飛翔する飛呂。
 対抗するのはさっきからずっとなんか浮いてるアリスであった。
「可愛いものも全部( ‘ᾥ’ )にならなきゃ……。
 ( ‘ᾥ’ )は(╹V╹)を、世界を…! ( ‘ᾥ’ )に染める…!
 何も問題ない…アリスは( ‘ᾥ’ )の使者、( ‘ᾥ’ )の剣、( ‘ᾥ’ )の意志、むしろ( ‘ᾥ’ )そのもの……!だから、( ‘ᾥ’ )の全ては( ‘ᾥ’ )に還る……。
( ‘ᾥ’ )は森羅万象から( ‘ᾥ’ )が( ‘ᾥ’ )てる……」
「後半何言ってるかわかんねーよ!」
 アリスがブワァって飛翔し、二人が正面からぶつかり合った。
 赤と紫のオーラが激突し、その背後に蜘蛛と大蛇の幻影が吠える。あともっかい言っておくけど互いの顔は( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)ね。
 アリスがシュッてこう、なに、腕を前に振る感じで、指をさすんでも手を広げるんでもないなんかビミョーな感じに手を開いてちょっとこう後ろに体重預けてる感じの、宗教画とかに使われすぎててたぶん紀元前からあるポーズをとった。
 すると幻影の大蜘蛛がガパッて口を横向きに開いて大量の赤い糸を放射。
 飛呂の身体のあちこちに張り付き巻き付いた糸は紅蓮のオーラを伝達し、激しい電撃にもにた衝撃を飛呂に与えた。
「グアアッ!?」
 もしかしたらこれまで一度も出したことない声を出し、飛呂は身体をのけぞらせる。
 が、彼も(╹V╹)を宿す身。
 全身に力を込めると糸を引きちぎり、今度は両手をグーにしてガッツポーズをさ、こうさ、腰んとこまで下げて開く感じの今にもシュオンシュオンしそうなポーズをとった。
 彼のちょっとsilverがかった茶髪が逆立ちシュオンシュオンしたかと思うと背後の大蛇の幻影がガパッて口開いてそうみんな大好き蛇ビームを発射したよ。
「蛇ビーム!?」
 出した本人が一番びっくりしてるビームが風景を左から右にピュンッて撫でたかと思うと一瞬遅れて大量の爆発がおきまくった。
 爆発によって大量の( ‘ᾥ’ )が吹き飛び燃えさかる。
 が、炎上する大地を、スローモーションで踏みしめ歩く足があった。
 そう――エルシアである。
 彼女は足を揃えて立つと、まるでオーケストラを前にした指揮者のように背筋を伸ばし、やわらかく広げた片手を顔の半分を覆うように翳した。
 いまイメージできた人は実際やってみて。そして鏡で見て。びっくりするほど恥ずかしいから。私家族とかに今見られて顔真っ赤になってるから間違いないよ。
 対抗するように立ちはだかるのは一晃。彼は白い仮面を被っていた。
「あなたは……( ‘ᾥ’ )の使徒となったのでは?」
「フッ……」
 顎をこう、ちょっとだけクイッとあげる、仮面被ってるひとだけがする『鼻で笑うモーション』をする一晃。
「私を止めると? 無駄なことです。これを見なさい」
 エルシアが天に手をかざすと、縁を描くように炎の光が走った。炎のところ一時停止してよーく見てみて。【MVP獲得時、命中した黒星 一晃(p3p004679)に提案動く( ‘ᾥ’ )リクが飛びます】て書いてあるよね。
 ……卑怯な!
「全て人類を動く( ‘ᾥ’ )の階梯へと引き上げる為……動く( ‘ᾥ’ )線砲よ遍く無辜なる混沌世界に届け!」
 (同)Re:versionの売上そして主にはクリエイターの売上を人質にとった熱光線が一晃を襲う! 直撃! 砕け散る仮面!
 だが――!
「フ、フフフ、ふふふふふふ……」
 ひび割れ砕けた仮面の下から現れたのは、そう――( ・◡・*)の顔であった。
「何ですって……!?」
 たぶん今まで一度も言ったことない台詞を叫ぶエルシア。
 一晃もとい( ・◡・*)晃は両手に( ・◡・*)の光を宿し、それを腰の所で丸めるようにして構えると。
「( ・◡・*)波!」
 突き出すように( ・◡・*)の波動を発射した。( ・◡・*)の形をしたこのなに……なんなのこれは。すごいでかいこのなに、すごいやつ。すごいやつがエルシアへと直撃した。
「グワアアアアアアアアアアアア!?」
 たぶん今までもこれからも絶対言わないであろう叫びをあげて吹き飛ぶエルシア。
「動く( ‘ᾥ’ )だと? 確かに魅力的だ……だが、動く( ・◡・*)もまた魅力的。世界は( ・◡・*)に覆われるだろう! 色彩感覚、ポーカーフェイス、奇襲技術のスキルが活性化するこのアイテム、すごい便利だからな!」
 後半口調ぶっ壊しながら叫ぶ一晃もとい( ・◡・*)晃。
 だがそれは、一時の天下に過ぎなかった。
「( ‘ᾥ’ )(╹V╹)デシテー」
「(V╹‘ᾥ’╹V)!」
 ルシアと紫電の放つ波動が( ・◡・*)晃を吹き飛ばし、彼を( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)の渦へと還していく。
「ば、ばかな!? ( ・◡・*)の加護が敗れるだと!? この墨筆墨汁はmomijiが怖くないのか!?」
 怖かったらこの下り最初から書かないよね。
「馬鹿なああああああああああああああああ! グワアアアアアアアアアアア!」
 今後絶対言わなそうと見せかけて案外言いそうな叫びをあげて吹き飛ぶ一晃。
「最終的に(╹V╹)が勝ってもいいし、相討ちになってもいい、なんなら( ‘ᾥ’ )が勝っても。それが我が主の望みならば成し遂げよう」
「( ‘ᾥ’ )(╹V╹)デシテー」
 中にぷかぷか浮かぶ紫電とルシア。
「ああっ! この二人両方の良いとこ取りしてるよ!」
「二つの陣営に分かれたらラスボスになって一番美味しいところをもってくタイプの人じゃん!」
 二人を指さすミストとリコリス。
 雨のように降り注ぐ( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)の光。っていうか大量の黄金に光る( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)が頭から突っ込んでくる光景想像してみて。夢に出そうでしょ。
「トリヤデさん!」
「( ‘ᾥ’ )!」
 走ってきたトリヤデさんと( ‘ᾥ’ )にバッと跨がるミストとリコリス。
 走る( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)によって降り注ぐ黄金の( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)をかわし突き進む。
 二人は( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)の背にぴょんと立つと、そのまま踏み台にするようにして跳躍した。
 大空へと飛び上がるミストとリコリス。
 背景には巨大な( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)の幻影が出現し、その加護を受けた二人は流星のようなキックでルシアと紫電を貫いた
「「グワアアアアアアアアアアア!?」」
 本日三回目くらいになる絶対いわない系の叫びをあげ、ルシアと紫電は爆発。
 あがる炎と光のなかで、( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)となった二人はザッと地面にブレーキをかけたのだった。
 こうして、世界は( ‘ᾥ’ )と(╹V╹)に包まれ――。

「「――ハッ、夢か!?」」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ――ハッ、夢か!?

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