PandoraPartyProject

シナリオ詳細

草生えるwwwwww

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●草生える。生えすぎて草超えて大草原
「な、なんだこりゃあ……? めっちゃ草生えてやがる……」
 亜竜種の男は、目の前に広がる草原を見て目を白黒させる。
 フリアノンと男の住む小集落を繋ぐルートは岩場が多く、この場所も草1つ生えない岩場であった。
 なのに、どういうことか。
 草が生えている。生えすぎて草超えて大草原である。
 一体どういうことなのか。
 まさか急に豊穣の奇跡でも降り注いだわけではないだろう。
 男は試しに岩場に生えた草を一本引き抜こうとして。
「……ん?」
 たいした苦労もなく、その草は男の手の中に収まる。
「なんだこりゃあ……?」
 その草には、根がない。根っこのない、上っ面だけの……なんかノリで生えたような草である。
 こんなもの、どういう事情で生えたのか?
 分からない。分からないが……そこは男も覇竜に生きる一人だ。
 手の中の草を、躊躇いつつもちょっとかじってみて……すぐに吐き出した。
「うっ、マズッ! なんか適当な味がする! 酔っ払いがいい感じになってきた時の言葉くらい適当くさい味だ!」
 とてもではないが、食用になりそうにはない。
 となると、邪魔なだけだ。しかもこんなに草が生えていては目指していた道もよく分からなくなってしまう。
 一体何故こんなことになったのか?
 考える男の近くに、何かが飛来して。
「クサハエル」
 輝くブレスをその辺りに放つ。そこにワサワサと生えた草を見て……男は原因が何であるか、しっかりと理解したのだった。

●草生やすんじゃねえ
「どうにもワロスワイバーンが近くにやってきているようでの」
 『フリアノンの酒職人』黒鉄・相賀(p3n000250)は集まった面々を前に、そう切り出す。
 ワロスワイバーン。ワイバーンの一種だが、非常に迷惑なワイバーンとしても知られている。
「偽・緑化ブレス」と呼ばれるブレスを好んで使用するのだが、その効果が草を生やす事なのだ。
 どんな場所にも草を生やすブレスだが根がなく、2日もたてば腐ることで知られている。
 そうなると腐臭も凄く、燃やすくらいしかないのだが……燃やすとその炎と煙を見つけて付近のワロスワイバーンが集まってきてしまう為、土に埋めるのが最適解という面倒なワイバーンだ。
 とはいえ、最近は縄張りを他のモンスターに奪われて人里から遠く離れていたはずなのだが……やはりアダマンアントの影響でモンスターの勢力図にも変化が出たのかもしれない。
「何かと面倒なモンスターじゃからの。殺すよりも追い払うほうが妥当じゃろうて」
 おびき寄せるには草を燃やすよりも、過去の経験から確実な方法がある。
 それは「なんか雰囲気的に面白いこと」をすることだ。
 ワロスワイバーンは千里眼に近い能力を持っており、面白そうなものを見つけると寄ってくる。
 だからこそ……実際にそれが面白いかはさておくが、面白そうなことをすると惹かれてやってきて草を生やすのだ。
 そうして寄ってきたワロスワイバーンをガツンとやって追い払ってやれば、しばらくは寄ってこないだろう。
「ま、お主等なら出来るじゃろ? よろしく頼むぞ」

GMコメント

面白い事をやって敵をおびき寄せ、ガツンとやって追い払いましょう。
踊ってもいいしギャグ10連打とかでもいいです。
実際に場がドッカンドッカン湧くかはさておいて、ワロスワイバーンは飛んできます。
ワロスワイバーンは一定のダメージを受けると撤退するので、そうしたら成功です。

●ワロスワイバーン×2
全長4mほどの緑色のワイバーン。
周辺に根のない草を生やす「偽・緑化のブレス」を使います。
ちなみに人にも生えます。でも根がないので一瞬だけ凄いことになりますがすぐ剥がせます。
また、攻撃態勢に入ると炎のブレスを放ちます。これには「炎上」効果があり、効果中防御力が下がってしまいます。

●簡単に説明して
面白いことやれ。ワイバーンが草生やしに来るから。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 草生えるwwwwww完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年07月22日 22時35分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

アト・サイン(p3p001394)
観光客
冬越 弾正(p3p007105)
終音
ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)
薄明を見る者
黎 冰星(p3p008546)
誰が何と言おうと赤ちゃん
熾煇(p3p010425)
紲家のペット枠
アルフィオーネ・エクリプス・ブランエトワル(p3p010486)
ライブキッチン
JACK・POT(p3p010726)
新たな可能性
フロラ・イーリス・ハスクヴァーナ(p3p010730)
お嬢様(鉄帝)

リプレイ

●どうして
「どうして私はここにいるんだろう……依頼だからか……はぁ……」
 クソでか溜息をつくのは『導きの戦乙女』ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)だ。
 草も生えない覇竜の岩場に立つブレンダちゃんに、どうしてこんなにやる気がないのかねぇ!
 確か今回は討伐依頼のはずだが……何故。何故なんだろうね。あと変な草生えてるけど。
 おおっと、自己紹介を忘れてたね。
 あたしゃおばあちゃん刑務所(BBA prison)で100人のババアを倒した生粋のババアだよ! 何でも好きに訊いとくれ! バナナブレッドとプルーンジュースと生きるための知恵ならなんでも分かるからね! 助けてこのワイプから出られないの!!
 ええっと、なんだっけね! そうそう、今回はワロスワイバーンの退治の仕事だよッ!
「ワロスワイバーンってなんだ!? 面白いことをして誘き寄せてどーんってするのか? 大丈夫かワロスワイバーン……いくら覇竜がすごいところだからって、草生やすってなんだ……? 生存競争に意味があるのか? わかんねーな……な、ワイバーン? お前はそんな進化しちゃ駄目だからな?
 ペットのワイバーンをよしよししてるのは『紲家のペット枠』熾煇(p3p010425)。
 はてさて、何が起きようというのか。
「無限に草を生やすワイバーンが居ると聞きましたわ! 飼い慣らして領地に建設予定の芝刈りテーマパークのマスコットにしますわ〜! 空飛ぶ芝刈り機と並走エアレースできるようにしつけませんとね!」
 『自称・豪農お嬢様』フロラ・イーリス・ハスクヴァーナ(p3p010730)の傍らには雑草ムシャムシャくん。
 雑草を食べるのが好きらしいけど、はてさて。
「そもそもちゃぶ台返しするにもまずその辺の草を処理しないことには始まりませんわ! 雑草ムシャムシャくん! 出番ですのよ!」
 此処に生えている草はワロスワイバーンという草を生やす敵のもの。それをどうにかする為に連れて来たってわけのようだねェ!
「ギャッ!!! 雑草ムシャムシャくんがガチのゲロ吐いていますわ!!!! そんなに不味いんですの……ヴォエエエ!!!!!」
 ちなみに雑草っていうのは基本的に美味しくないから雑草なんであって、無闇に食べようとしちゃいけないからねっ!
「どうせなんでちゃぶ台返しのひっくり返す用料理作る時にこの草混入させますわ。誰か食べた時のリアクションでワイバーン来るかもしれませんし。まあわたくしの料理の腕があれば心配ありませんわ!」
 おやおや、ちゃぶ台返し?
 何する気なんだろうねえ、フローラちゃんは!
「てかクソ暑いですわね! ただでさえ暑いのに変な草生えてエグくなってますわ! 脱ぎますわ! この湯気はBD版でしか消えないので全裸でも大丈夫ですわ〜〜〜!!!!!」
 当然大丈夫じゃないんだよっ! おっと、『グルメ・ドラゴニア』アルフィオーネ・エクリプス・ブランエトワル(p3p010486)に冷水をぶっかけられたねえ!
 しかしおやおや、何かするみたいだよッ! どうやらワロスワイバーンをおびき寄せるみたいだけど、どうなるのか楽しみだねっ! 助けてこのワイプから出られないの!!!

●寸劇、始まる
 どうやらまだ準備が整ってないみたいだねっ!
 でもまあ、仕方のないことだ。何だって美味しく仕上げようと思えば準備はいるもんだ。
 人生ってのはバターチキンカレーみたいなもんさ! 助けてこのワイプから出られないの!!!
「人生とはバターチキンカレー……お年寄りの言葉には含蓄があるニャ。チキンになりがちな弱い自分、ピリリとスパイスの効いた現実、奥深すぎニャ……うニャ? ボケ殺しになるかニャ?」
 風で何処かに流されて行ったワイプから出られないおばあちゃんを見ながら、『残秋』冬越 弾正(p3p007105)はそう呟く。
 何がどうなってニャ口調になっているのか。卜口の着ぐるみを着込んでいるせいだろうけれども。
 ともかく、どうやら大技の準備が整うまでの前座を務めるようだ。
「相賀殿から新しい仕事の相談と聞いて来たが、どう見てもこの状況はワロエナイ類の物じゃないかニャ? そもそも俺は秋永一族の屍を越えるとか、親友を失うとか、シリアスキャラで売り出しているからニャ。面白い事など言える筈が……ハッ! 整いましたニャ!」
 整ったらしい。
「「偽・緑化ブレス」とかけまして、「淡泊な恋人」ととくニャ。その心は、どちらも(焼かない・妬かない)のニャ」
 そこらへんに生えている草がサワサワと揺れる。あ、根がないから転がっていく。
「はい拍手ーー! ちなみに俺は恋人にちょっとでも何かあったら妬くニャ。そこは断言しておくニャ。それにしても謎かけというのは、えらく頭を使うニャ。新しく整うまで、そこらへんの草でも食いながら皆のネタにツッコミを入れたり合いの手を入れるのニャ。とりあえず雑草うめぇニャ。予想外にうますぎて草生えるニャ。適当くさい味すらも美味に変えてしまう雑草ムシャムシャゴーストビット……恐ろしい子ニャ!」
 草まで食べている。とにかく、お後がよろしいようで。
 そうして、弾正がハケたあと、『観光客』アト・サイン(p3p001394)が定位置に立つ。
「我々は家族だ。8人がこの草原で暮らしていた。でも、パパは一人しかいなかった。だから、新たにパパになるものが必要だったのだ」
 すでに意味が分からないが、アトの一人語りが響く。
 焼けた石に水を浴びせて蒸気を浴びせて神秘的な湯気を立たせる演出もバッチリだが……普通パパは1人しかいないんだよ。
 ともかく、どうやら状況説明であるらしい。全く分からない。そしてスモークが晴れた辺りから、アトが衣装をマイナーチェンジして登場する。
「僕は流離いのローグ。家族の温かみを知るために長く遠い旅をしてきた。この世は袋に詰められたナッツのような世間。お互いの本性を隠しながら作り上げた幸せごっこがなんか今の流行になってしまった。そんなのでいいのか! ブレンダは、本当のパパになるんだよ!! アイ・ワナ・ビー・ザ・ファ・ザー……りんごが垂直に飛び立ってもおかしくないようなこんな世の中じゃポイ……え、あれってチェリーだって? チッ、うっせ―わ」
ここで焼けた石に水を浴びせて蒸気を浴びせて神秘的な湯気を立たせるアトだが……登場するのはブレンダだ。
「私はパパだぞ!!!そういうことになった」
 なったらしい。深く突っ込むと危険なのでさておこう。誰だって地雷原でタンゴを踊る気はない。さておいて。
 そこに歩いてくるのは『ラサの悪魔(出禁)』黎 冰星(p3p008546)と『新たな可能性』JACK・POT(p3p010726)だ。なんだろう、もう危険な匂いがする。なんでベビーカーに乗ってるんだろう。
「僕は齢24歳、もうフレッシュとは呼べない年齢。なので大人用オムツに足を通した。まるで女児が魔法少女に変身するみたいに」
 ヤバい。
「そしてベビーカーに乗った。失われた心の灯火を外側から補うように」
 ヤベぇ。
「ああ 失われた記憶が蘇ってくる。そう、全てが庇護下にあった赤ん坊の頃の――」
 やばば。
「オンギャア!オンギャア! アバババババ~~~~!! ンマッンマ~~~」
 JACKのディスペアーをチュパチュパする冰星。絶望に染まる漆黒の大剣。間違えた。漆黒に染まる絶望の大剣だ。
 ここでチュパチュパしたままベビーカーのアクセル全開、ドリフトターンをキメる冰星はニヒルに笑う。
 水筒に入れたお湯で粉ミルクを溶かし、哺乳瓶をシェイカーのようにシャカシャカするのはさながら……なんだろう。
 とりあえず何日監獄に叩き込めばいいのだろう。
「今宵の俺はバーテンダー、お子様はこのミルクでも飲んでから帰んな!」
「ワタシはおしゃぶり………いえおしゃぶり系お姉ちゃんロボJACK・POTと申しマス。いやワタシ無性デスけどね? 如何にしてワタシはおしゃぶり系お姉ちゃんになったのか?気になるでしょう?教えてあげてもよろしいデスよ。黎様に(ディスペアーが)チュパチュパされておりマスがこれには深い訳がありまして………」
 唐突に回想へ入り、立ち込める湯気と熱気。そう! これは紛うことなきサウナ! またしてもアトの仕込みである。
 そして生粋のサウナーであるJACKは歓喜した! そしてなんやかんやでサウナで心·技·体が整い、ちゃぶ台返しを行うことになったのだ!
 何故なのか。混沌が極まってきた辺りで、アルフィオーネがやってくる。
「というわけでワロスワイバーンを引き寄せるため、村の秋祭りに行われる、伝統競技、ちゃぶ台返しを行うわね」
 そういうことらしい。
「公式では最低、パパx1、ママx1の二名。最大、子供x2を加えた、4名とする。パパがちゃぶ台返しをし、上に載っているものを飛ばした距離で競う。競技の流れとしてはママがちゃぶ台に料理、飲み物を配膳→全員着席→パパ起立→ちゃぶ台返しをする→判定となっているわ」
 失格の条件は 返したちゃぶ台に上に載っていたものを下敷きにすること。この場合獲得点数が0点以下となる。
 加点要素としては「中身の量により」「汁っ気により」「飛ばした距離により」となっている。
 減点要素は「床の汚れ具合により」「器を割る」「飛ばしたものをチームメイト当てる」「パパがちゃぶ台をつかむ前に、他のチームメンバーは立つ、移動するなど、動いた場合」となっているらしい。他には以下の通りだ。
・新聞紙等を床に叩き付け、汚れを防御してよいが、自然に行わなければならない。あからさまであった場合、減点
・飛ばした物を、パパ以外はキャッチしてよい。ただし、その器は加減点の対象から外れる。また、キャッチしたのが床より80cm以下の高さの場合、想定加点の半分を減点とする。
・パパが立ち上がるまで、自由に飲食してよい。パパはこれで分量を調整する。ただし、指示を出してはならない
・一般的に掛け声は「こんな不味い飯食えるかっ!」であるが決まりはない
 そして落とした食べ物等は、すべて回収。加持祈祷共に焼かれて、灰は畑にまかれ、来年の豊穣祈願となるらしい。
 ちなみに途中で話が混沌としてきたのでアトは素振りを始めて冰星はオギャった。たぶん皆ルールを覚えきれてない。
「というわけで、みんなごはんよ~今日は、カレーうどんとスパゲッティナポリタンとハンバーグよ」
「とりあえず面白いことをするんだな! なんかもう恥も外聞も関係ねぇーってやつがいるな! そこまでしないと駄目なのか!」
 熾煇が悲しい結論に達しているが、冰星がオギャっているのは冰星の選択であり一般的イレギュラーズの常識ではない。念のため。
(俺は……もう乗っかるか!! おとーさんとおかーさんがいるなら、俺は子供! 実際に俺子供だし! ワイバーンは俺の双子の弟な! ちなみにおとーさんから産まれた卵から孵ったことにしよう!)
 そんなことを考えた熾煇もオギャりだす。
「おきゃー! おとーさん、ミルク!! お腹空いた! ミルクちょーだい! 何言ってんだ、ミルクはへそから出るものだろ。犬も猫もドラネコも、へそのとこに吸い付いてるだろ。あと卵生だから乳はいらないって? 知るかそんなもの!!」
「なるほど! パパが二人デスか! ブレンダ様のおかげで黎様も喜んでおりマス。見てくださいこの可愛さを!」
 おっと、やっぱりJACKもほぼすっ飛んでいた。
「アバババ! アバ~~! ン~~? あれはカレーうどんとスパゲッティナポリタンとハンバーグ!? 美味しそう! パッパが増えるの!? パッパが2人!? これでこの家族は救われるんだね! 知らんけど! あっ! その下に敷いてあるのはアトさんの蒼剣教導!! 美味しそう! マ~~~! ンバッンバッ」
「おーヨシヨシヨシヨシ!!! 蒼剣教導は美味しいでちゅねー!!!! おーヨシヨシ!!!」
 そして冰星もすっ飛んでいる。世間体とかが。あとでこの報告書を読むギルドマスターのレオンの身にもなってあげてほしい。
「家族が増えるということは家族が増えるということで間違いないデスね。いや増えてどうなるですかネ? パパパワーが増えるということはえー、つまり? ………まぁ、良いでしょう!パパしか勝たんデスー!」
 パパパパパワーとかなんじゃないですかね。知らないけど。
 そんな中、ブレンダは「なんもわからん」という顔になっている。かわいそう。
(なんで本当のパパになるためにちゃぶ台返しをするのかもわからん。なにもわからんもう流れに身を任せてどうかするしかないので全力でちゃぶ台を返すことにする)
 そう心を決めたようだが……。
「オルァ! 今日は和食の気分ッ!!!」
 ちゃぶ台返しの理由としては恐らく最低だが、もう仕方がない。
 そして空を舞うハンバーグとナポリタン。もったいないなぁと思いながら誰かがキャッチしてくれることをブレンダは祈っていた。
 そのためにできるだけ高く。もっと高く空へ飛ばす。カレーうどんはアト殿の方に飛んでいけと祈る。八つ当たりである。
(食べ物は粗末にするなときつく躾けられたのにこんなことをするなんてこ、心が痛い……。だがこれも依頼のため。心を馬鹿にしてギャグに徹するしかない!)
 ちなみに弾正はニャーと鳴いている。猫気取りだ。フロラはまた脱ごうとしたので縛り倒されている。R指定だ。
 そしてアトは、空を舞うカレーうどんを静かに見ていた。
「ご飯が宙を舞っている。僕の蒼剣教導とともに。この光景を僕は見たことがあった。まるではるか空の星がひどく輝いたような感じだったし、僕は手を伸ばし」
 ぐちゃあ、とアトの顔面に命中するカレーうどん。スパイスが良く効いている。
「これが僕に課された罰であったのか……ハッピーバースデー・パパン」
「クサハエル」
 そうしてちゃぶ台が無事に飛べば、いよいよグランドフィナーレである。
 ドリームシアターが映し出す黄金に輝く舞台。唐突に踊りだす幻影のインド人。けたたましく鳴り響くユーロビート(ボイパ)。
 七色のサイケデリックの光(幻影)が周囲を照らす。
「レッツダンス!」
 アトの声が響けば、全員が舞台に上がる。
 ブレンダもヤケクソでキレッキレのインドダンスを真顔で踊っている。
「ちゃぶ台も有効活用してやる。ちゃぶ台ブレイクダンスだ。考えるな、感じろ。ノリで動け。私もわからん。もー何も考えずに身体の動くまま勝手にするしかねえ!」
 オギャっていた冰星も、此処からはダンスタイムだ。
 その場で立ち上がれば、ベビーカーはたちまちお立ち台。
 インド人と共に愉快なダンスを踊り、気分はボリウッドの赤ちゃん。
「もう耐えられねぇ! 成人男性のオムツ姿を公衆の面前に曝したとしてもいい! 俺を見てくれ! 喰らえ! チキンティッカマサラビーム!! ~芳醇なスパイスの香りを添えて~」
「何やってんだろーな、俺……?」
 あ、熾煇が正気に返った。隣ではフロラとJACKが豪華絢爛大変煌びやか扇子を持って息もピッタリにバブリーなダンスを踊っている。
 最後の最後まで混沌な依頼はこうして終わりを告げた……え? ワロスワイバーン? さっき総攻撃で死んだよ。

成否

成功

MVP

黎 冰星(p3p008546)
誰が何と言おうと赤ちゃん

状態異常

なし

あとがき

   どうしてこうなったんですか?
  どうしてこうなったんですか?
 どうしてこうなったんですか?
どうしてこうなったんですか?
   こ
   う
   な
   っ
   た
   ん
   で
   す
   か
   ?

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