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シナリオ詳細

真夏灼熱スーパークソ暑大権現

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●真夏灼熱スーパークソ暑大権現だよ!
 夏!
 サマーである!
 サマーとえいば何か?
 水着か! 浴衣か! 海遊びか!
 否――。
「サンシャアアアアアアアアアアアアアイン!」
 球体にジグザグがついたようなやつが空中に浮かび、周囲にとてつもない熱射をばらまいていた。
 どのくらいかっていうと、ソフトクリームがたちまちでろでろになったり、道ばたを歩いてたユリーカがたちまちでろでろになったりするくらいである。
「ひー!? アイスが! ぼくのアイスがー!」
 ふえーんと鳴き始めるユリーカ。
 悲しみを止めるため、いざローレットへ!

●真夏灼熱スーパークソ暑大権現だっつってんだろ!
「真夏灼熱スーパークソ暑大権現が出たのです! もうそんな季節なのです! アイス溶けたのです!」
 お小遣いもうないのに、と言ってふえーんするユリーカ。
 そんなユリーカちゃんと同じ被害にあったのか、貴族のおっさんもふえーんしていた。
「わしのアイス溶けたのである!」
 資産はツキスッポンだが次元が一緒だった。

 『真夏灼熱スーパークソ暑大権現』。
 彼は真夏になるとストップザシーズンインザサンとばかりに現われ周囲に熱をばらまくという大変おそろしい魔物である。
 こいつの熱ビームは痛いし熱いけど、それ以上にこいつの周囲はクッソ暑いので長袖なんてきてたらすぐにバテちゃうだろう。
 ちゃんと涼しい格好をして、ちゃんと涼しいことをして、ちゃんと涼しいものを食べて、なんなら清らかな気持ちとかになりつつ戦わねばならない!
「だが忘れるなかれ。奴はダメージが蓄積すると『真夏灼熱スーパークソ暑大権現』から『地獄の焼き殺し野郎』へとチェンジする。
 熱ビームは全体への攻撃となり、手足がはえ胸板がつきブラックの肌と屈強な筋肉とサングラスとビキニパンツがはえるのだ!」
 もうそれ屈強な黒人男性じゃんと思ったけど、考えてみると結構ヤバい話である。
 熱をばりばり放つ黒人男性が自らの熱でパンチを繰り出すと思えばよい。ちょうやばい。
「奴を倒し、町に涼しさを取り戻してくれ! 待ってるぞ……夏」

GMコメント

 ええい説明した以上のことなんでないわい!
 町中で灼熱祭りを開催している『真夏灼熱スーパークソ暑大権現』をやっつけるのだ!
 空中に浮いてるっていうけどジャンプしたら届くくらいの空中なので近接攻撃もOKだぞ!

 『地獄の焼き殺し野郎』となればそれまでの雰囲気から一変してガチ戦闘スタイルとなる。
 こいつを攻撃すると高確率で【業炎】のBSが自身についてしまうという特性があるので、ひたっすら回復に専念するか火力重視の短期決戦を狙うか――メンバーの特技で決めよう!

【アドリブ度】
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいませ。

  • 真夏灼熱スーパークソ暑大権現完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年08月02日 20時50分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ラノール・メルカノワ(p3p000045)
夜のとなり
ジョゼ・マルドゥ(p3p000624)
ノベルギャザラー
咲花・百合子(p3p001385)
白百合清楚殺戮拳
ボルカノ=マルゴット(p3p001688)
ぽやぽや竜人
クーア・M・サキュバス(p3p003529)
雨宿りのこげねこメイド
アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯
しだれ(p3p005204)
特異運命座標
グレン・ロジャース(p3p005709)
理想の求心者

リプレイ

●夏でござい夏でござい
 みーんみんみんみん。
 アスファルトで溶けたアイスクリームのにおい。草のむしたような、土がかわくような、夏のにおい。
 いきなり関係ないこと言うけど、ジャパンではセミの生態系が数十年前に大きく入れ替わっていて鳴き方も結構違うという話だ。ジーワジーワみたいな泣き声からミーンミンミンに変わるので音響スタッフは古きジャパンを表現するのにこの環境音を使うとか使わないとか。
「クッソ、暑い!」
 『砂狼の傭兵』ラノール・メルカノワ(p3p000045)が顎にしたたる汗を手首でぬぐった。
「流石に真夏灼熱スーパークソ暑大権現が出ているだけあって尋常ではない暑さだ……普段の服を着ていては耐えられん」
 というわけでラノールは今回特別仕様。水着ラノール(SSレア)である。
「真夏灼熱スーパークソ暑大権現と闘う前に、水でも被ってから行くとするか。真夏灼熱スーパークソ暑大権現の前には付け焼刃かもしれんが、少しでも暑さから逃れる努力はしておくべきだろう」
 そう言って井戸の水をばっしゃーしてるラノールのもとに、サングラスをした『紅蓮の盾』グレン・ロジャース(p3p005709)がやってきた。
 彼も夏の特別仕様。水着グレン(SSレア)である。
「ああ、このクソあちぃのは真夏灼熱スーパークソ暑大権現のせいか。俺にも水くれ」
 二人の海パンはオーソドックスタイプ。海遊びに最適な半ズボン型でラノールの膝には狼のシルエット、グレンは赤い迷彩模様……ってええい水着コンテストイラストを見ろ!
「かき氷溶けたんだけど、メロン味」
 薄い緑の砂糖水と化した故かき氷を飲み干して、『ノベルギャザラー』ジョゼ・マルドゥ(p3p000624)が悲しみに暮れていた。
「あー、もうそんな、真夏灼熱スーパークソ暑大権現とか出てきちゃう時期かー。ッたく、ただでさえあっついってのに、ゴクローなこったよ」
 幻想にとって真夏灼熱スーパークソ暑大権現はジャパンでいうセミみたいなもん。夏になるとその辺に出るのだ。メーワクという意味では蚊のノリかもしれない。
 ちなみにジョゼのコーデはやっぱり特別仕様の水着ジョゼ(SSレア)。上から順にメガネタイプのゴーグルにドーナツみたいな浮き輪とネズミ型ビーチボールで……ええい水着コンテストイラストを見ろ! イイネを押せ!
「どうしてこんな暑いのが生まれてしまったのであるか! でも黒光りマッチョ、良いと思うのである! クソ暑権現でなければ……!」
 ぐっと拳を握る『ぽやぽや竜人』ボルカノ=マルゴット(p3p001688)。
 勿論彼も夏仕様。
 服を捨てた肉体。はいてないぱんつ。四冊の本。ボルカノ(SSゼンラ)である。
「何よりも! 脱いだら気持ちが良いであるな!」
「「まてまてまて」」
「そのかわり麦わら帽子は確保である!」
「「まてまてまて」」
 いやだーやめるのであるーとあばれるボルカノを押さえつけて海パンをはかせる男たち。
「おとなしくしろ!」
「ぱんぱーぷは全年齢なんだよ! ロアン手伝えロアン!」
「オラァ!」
 はいここBL。
 そこへ遅れて現われる『幽霊……?』しだれ(p3p005204)。
「混沌にはへんなものがいるんだね~。だだでさえ暑いのに迷惑ね~、ジェラートも溶けちゃったし、頑張って倒してましな暑さをとりもどそ~」
 (割とこのためだけに持ってきた)オーシャン・ジェラートのなきがらをポイして、しだれは白い髪をかきあげた。
 幽霊っていうくらいだから頭に三角のアレついてるんだけど、そのノリで胸やら腰やらを三角のアレで隠すある意味前衛的な水着をきていた。水着しだれ(SSレア)である。ええい水着コンテストイラストを……ない!? どこだ!? どこに隠した! イイネを押させろ!
「熱い夏に飲むキンキンのエールは最高だけど、真夏灼熱スーパークソ暑大権現がいたらすぐにエールがぬるくなっちゃうじゃないのぉ! つまり敵!」
 身体を横にぶんぶんとひねる『酔興』アーリア・スピリッツ(p3p004400)。
 もちのろんで夏仕様。水着アーリア(SSレア)である。
 こう、上半身を横にぶんぶんひねるとどうなるかについて、水着コンテストイラストを見ながら想像しよう。……うーん。イイネ押そっ。隣の浴衣にも。
「大体何なのよぉ真夏灼熱スーパークソ暑大権現って長ったらしい名前、言うだけで暑くなるから略しましょうよぉ……。これは略しても謎の呪いとかないわよねぇ? 憎きココモドコモドドラゴン……ウッ頭が」
 謎のトラウマにさいなまれているアーリア。
 そんな女性たちを眺め、特に表情を変えることの無いハンサムガイのラノール&グレン。
 ここで鼻血流しながらサンキュー真夏灼熱スーパークソ暑大権現って言い出す人がいない。しかたない私が言おう。
 サンキュー真夏灼熱スーパークソ暑大権現!
「えっ水着? 水着きるー! 吾も水着きるー!」
 キャッキャしたパリピのリズムで走ってくる『白百合清楚殺戮拳』咲花・百合子(p3p001385)。
 説明しよう。パリピとはパリィピープルの略で群衆による猛攻撃を一人で受け流す中国とかでよく見る無双っぽいアクションシーンのことである。
 えっなに水着百合子(SSレア)の詳細を語れ? コンテストイラストを見てこい! イイネを押せ! 私は押した!
 そんな真夏のぱんぱーぷピックアップガチャ。登場順に上からランサーシールダーキャスターアーチャーセイバーライダーバーサーカーである。このライダーは何に乗るというんだ。
 そんな中で、滝のような汗を流して現われたのは『されどみのをはりはいまだとほく』クーア・ミューゼル(p3p003529)。
「確かに私は盛大な業炎に巻かれて逝くのが夢で、故に生半可な炎で満足できなどしませんし、する気もないのですが」
 火の付いた棒を片手に、ずげー粗い息をしていた。
「それはそれとして暑いのは大キライなのです!! せめてバラ撒くならちゃんとした炎にしろなのです!! タダの熱中症は誰も得しないのでノーサンキューなのです!! 許すまじ、真夏灼熱スーパークソ暑大権現!!」
「そんな熱そうな格好して……脱がないの?」
「ぬ゛ぎ゛ま゛せ゛ん゛!」
 もうすぐ死ぬんじゃ無いかってくらい汗をかいてるクーア(SSレア)の挑戦が始まる。

●とても戦闘しているとは思えない風景
「サンシャアアアアアアアアアアアアアイン!」
 球体にジグザグがついたようなやつが空中に浮かび、周囲にとてつもない熱射をばらまいている。
「レモン味溶けたんだけど……」
 黄色い砂糖水と化した故レモン味かき氷を悲しげに見つめるジョゼ。
 その後ろではジェラートを喪ったアーリアがサイリウムよろしくスプーンを振っていた。
「きゃあ百合子ちゃん眩しい! 眩しいわぁ!! キャーユリコチャーン! 今日も美少女!」
「百合は夏の花! 夏の暑きに涼やかに咲く清楚系故っ! まけぬっ!」
 背景に『圧倒的清楚』という文字を浮かべて見栄をきる百合子。
 清楚ってなんだっけ、楚国を清国が滅ぼす的な意味だっけ。時代2000年くらいちがうけど。
 百合子はスイカをむんずと掴むと、ボーリングの玉みたく指を穴に差し込んだ。スイカに穴なんてないって? 掴んだときにできたんだよ。
「首の所を冷やすと涼しくなる故、ポニテにしたのである。汗をかいた時に風が吹いてひやーっとなるのは気持ちいいである」
「キャーユリコチャーン! ポニテー! 拳突き上げてー!」
「うむ……む!?」
 我が生涯に一片の悔い無しのやつやろうとしたら、手がスイカでふさがっている(塞いでいる)ことに気づいた。
「おのれっ! 真夏灼熱スーパークソ暑大権現っっっ!!!!」
「沸点そこ!?」
「おちつくのである」
 ボルカノが水筒を小さく掲げた。
「暑いときは水分と塩分をとるのである。それらを同時にとれるものといえば……そう、めんつゆであるな!」
「まーたプレイングに書いてもない新たなキャラをつけるー」
 むかし会社の同僚がね、水筒にめんつゆ入れたものを持参してるのをみて私もめんつゆドリンクにはまった時期があったんだ。薄めに水で希釈してショウガとかわさびとか入れるとおいしいよ。
 さあこんな具合で戦闘そっちのけの日常アニメみたいな時間を――。
「火をはなてー!」
 クーアが火炎瓶を投げた。
「もえるのです! 太陽! 燃えるのです!」
 クーアがスプレー缶とライターをつなげて作るインスタント火炎放射器を放った。
「炎に沈むのです! みんな燃える……燃えるのです……ふふ、ふふふ……」
 クーアがポリタンクいっぱいのガソリンをあたりにまきはじめた。
 チャッてマッチをすったところで羽交い締めにするグレン。
「おちつけクーア! 暑さで頭がおかしくなってるぞ!」
「その子『便利な家事技能☆』みたいなノリで放火に最適なギフトもってるのである! シャレにならないのである!」
「火の神カンティード様に幻想国家ささげるのです!」
「ついに意味の分からないことを言い始めたぞ」
 残像を残す勢いでシャーって動いてガッて両手を拘束するラノール。
 見たことも無い拘束術を味方で披露していた。
 冷や汗とマジ汗と脂汗を同時に出しながら振り返るラノール。
「誰か! 誰かあの真夏灼熱スーパークソ暑大権現をガッてやれ! ガッてやれば止まる筈だ! ガッてやれー!」
「は~い」
 しだれはパワーにものをいわせて民家によじ登ると、屋根から勢いよくジャンプ。
 卒塔婆でもって真夏灼熱スーパークソ暑大権現をガッてした。
「サンシャ――ぐええ!?」
 すげえ声をあげてひしゃげる真夏灼熱スーパークソ暑大権現。
「これでいいの~?」
「ああ、大丈夫なはずだ……おや? 真夏灼熱スーパークソ暑大権現の様子が……」
 謎のBGMと共に光に包まれる真夏灼熱スーパークソ暑大権現。
 しばしもごもごしたあと……そこには片膝と拳をついたスキンヘッドの黒人男性があった。
 おめでとう! 真夏灼熱スーパークソ暑大権現は『地獄の焼き殺し野郎』に進化したぞ!

●それまでが嘘だったかのようにガチバトル展開にもっていく裏技
「summer impact!!」
 轟音、暴風、灼熱の風にのって繰り出される褐色の拳。
 ラノールは歯噛みし、紙一重で頭を振る。
 さきほどまで彼の頭蓋骨があった場所を拳が抜け、民家の壁に手首までめり込んでいく。
 壁にはしるヒビは破壊ゆえのものではない。彼の――『地獄の焼き殺し野郎』の体温による凄まじい高熱が壁建材を破壊しているのだ。
 引き抜いたときには、石壁は灰のごとく崩れてゆく。
 残像を残してスウェーし、背後に回り込むラノール。
 流れる汗をぬぐい去り、思わず舌打ちした。
「まずいぞ。一発でも接触すればバーベキューだ」
 浮き輪をいそいそ脱ぎ捨てたジョゼが慌てて振り返った。
「さっきまでの空気なんだったの!? うわなにこいつ常時全体攻撃する上に攻撃したら【業炎】つくじゃねーか! ガチバトルの依頼で出るやつじゃねーか!」
「summer genocide!!」
 拳が真っ赤に燃え、振り抜くと同時にとてつもない熱波が走った。
 地面が一瞬にしてひからび、大気中のホコリが焼けて謎のスパークを起こす。
「暑苦しいだけの野郎なんざに……負けてられっかよ!」
 前に出たグレンが両腕を広く開き、周りの仲間たちを庇い始めた。
「よせジョゼ! 正面から受けるのは危険だ!」
「男はカッコつけてなんぼだ、熱くなきゃ、なぁ!」
 が、そんなグレンをもってしても熱波の威力は恐ろしかった。
 熱波にのって急接近してきた『地獄の焼き殺し野郎』。拳がグレンの腹へとめり込み、パチンコ玉のごとく上空へと殴り飛ばされたのだ。
「グレン!」
「ちょっとそのムキムキ筋肉羨ましいと思ったのに……死ねぇ!」
 ジョゼが両手を合わせて掌底を繰り出すような構えで魔力撃を叩き込む。
 直撃……した筈だが、『地獄の焼き殺し野郎』に触れたことによる熱でジョゼが突如として燃え上がった。
「ぐわっ……!?」
「クハッ! 暑いっ! 熱いっ! しかし、吾が清楚力(せいそぢから)は炎によって損なわれることは無し!」
 ジョゼの襟首(っていうか首)を掴んで引きはがし、零距離へ入れ替わる百合子。
 上腕にみなぎる女子力。
 ふくらはぎを走る乙女心。
 全身の血脈と気脈でキュアなハートがハグしたとき、清楚力が一点に宿る。
「乙女爆彩花!」
「summer festival!!」
 百合子と『地獄の焼き殺し野郎』の拳が正面から衝突。
 爆発のごとき熱波が衝撃としてはしり、地面をクレーターのごとく破壊していく。
 宙を舞うしだれ。
 回転と筋力を一転にあつめ、卒塔婆を鋼のごとく唸らせた。
「ジェラートの恨み~!」
 しだれの想いは肉体を走り、肉体は想いを放ち、しだれの卒塔婆が光を放つ。
「豪腕粉砕しだれちゃんくらっしゅ!」
 一撃必殺の打撃技が『地獄の焼き殺し野郎』の側頭部へと直撃。
 べきりと音をたて曲がる首。そして広がる炎に、しだれと百合子が呑まれてゆく。
「今よぉ!」
「集中攻撃である!」
 アーリアは指輪を装着。素早く腕を覆った蔦に魔力を走らせ、『地獄の焼き殺し野郎』へと放った。
 魔力の氷に覆われた蔦が『地獄の焼き殺し野郎』の足へと絡まる。
 回避を遅らせる決定的楔。
 ボルカノはここぞとばかりに手回しガトリングガンをセットすると、全力でハンドルを回し始めた。
「くらうのである!」
 大量の弾丸が『地獄の焼き殺し野郎』へ叩き込まれる。
「あともう一息……あともう一手……誰か! 奴にトドメを!」
 その時。
「火をはなてー!」
 クーアが火炎瓶を投げた。
「もえるのです! 太陽! 燃えるのです!」
 クーアがスプレー缶とライターをつなげて作るインスタント火炎放射器を放った。
「炎に沈むのです! みんな燃える……燃えるのです……ふふ、ふふふ……」
 クーアがポリタンクいっぱいのガソリンをあたりにまきはじめた。
 マッチをチャッてやって放り投げると炎がはしりあたりが燃え上がりクーアは笑いながら両手を広げ踊り始めた。
「もえろーもえろーどんどんもえろー、ほのおをまきあげてんまでこがせー。あははははははみんな燃えてしまえばいいのです! ぜんぶぜんぶ燃えてしまえばいいのですー! あーははははははははは!」

 こうして。
 今年の真夏灼熱スーパークソ暑大権現は退治された。
 そのついでに町の一角が燃え数棟が全焼したが家主は『よくあるよくある』とか笑って許す神の寛容さを見せ事態は無事に収束した。
 だが忘れてはならない。夏は来年もやってくる。
 真夏灼熱スーパークソ暑大権現は、また来年もやってくるのだ。
 夏との戦いは……終わらない!

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 今年の夏は一度きり!
 たまには頭おかしくなってみるのも、悪くないさ!

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