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シナリオ詳細

<グラオ・クローネ2022>鉄帝式チョコレート・グラスを君に

完了

参加者 : 12 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●鉄帝式グラオ・クローネ
「――貴方に幸福を。灰色の王冠(グラオ・クローネ)を」
 そんな言葉を聞いたことはないだろうか。
 混沌世界では2/14に御伽噺に基づいて大切な人に贈り物をする習慣がある。
 灰色の王冠の御伽噺は深緑に遥か昔から伝わる御伽噺である。
 その御伽噺の灰色の王冠(グラオ・クローネ)を模したものがチョコレイトと言われているのだ。
「ま、そういう話はどうでもいいです」
 チーサ・ナコック(p3n000201)はそう言うと、説明用の絵本を机にポイと投げる。
「要は鉄帝でもそういうイベントがあるってことです」
 鉄帝は物騒な国だ。
 曲がり角でナンを咥えたゴリラにぶつかったり。
 広場で古代兵器がミサイルを発射しながらコサックダンスを踊っていたり。
 空を虹色のおばあさんが飛翔しながら紫色のおじいさんとレーザーの撃ち合いをしていたり。
 そんな意味の分からない珍事が24時間年中無休で発生する国である。
 そういう国でも、グラオ・クローネはある。
 しかも比較的穏当な形で存在する。
 チョコ投げパーティーとかそういう物騒なやつじゃない、普通のやつだ。
 信じがたいだろうか。でも本当なのだ。
 鉄帝にだって、普通のイベントはあるのだ。

●チョコレート・グラス
 突然だが、酒を呑む時にどんなものを使うだろうか?
 ワイングラス?
 ジョッキ?
 色々あるだろう。瓶から直接? うんうん、そうだね。酒クズだね。さておいて。
 グラオ・クローネの時期にはそれに合わせた特別な飲み物が出たりする。
 たとえばワインだって愛にかこつけて赤ワインの良いものが出たりする。
 子供向けにはショコラドリンクも出る。
 そうしたものを喉に流し込めば、誰もがグラオ・クローネを感じるだろう。
 しかし、しかしだ。
 鉄帝の技術力はこの年に素晴らしいものを生み出した。
 それが『チョコレート・グラス』である。
 ワイングラスの形に成形したチョコレートであり、それ自体も食べられる。
 そこに冷たいワインやショコラドリンクを注げば、この時期にしか楽しめない素敵なドリンクの完成というわけだ。
 勿論その性質上、長い時間持ち歩くようなものではない。
 鉄帝の高級なレストランを1つ丸ごと貸し切り、チョコレート・グラスを生成して来場者に楽しんでもらう。
 そうしたイベントであるわけだが……この会場の中にいる限り、チョコレート・グラスは決して溶けることはない。
 無論、食べてしまえば無くなるから新しいグラスを貰いにいかねばならないが……。
「このチョコレート・グラスを手に鉄帝パティシエの作った一口チョコを楽しむ。まあ、そういうイベントです」
 ドレスコードなんていう無粋なものは存在しない。
 好きな恰好で、好きな人とやってきて。
 チョコレート・グラスをその手に思う存分ワインやショコラドリンク、そして1口サイズのチョコを楽しめばいい。
 これはそういう静かな、けれど贅沢の極みのようなイベントなのだから。

GMコメント

チョコレート・グラスで飲み物と一口チョコを楽しむイベントです。
なお、飲み物は限定ワインとショコラドリンク、果物ジュースとなっています。
一口チョコは色々な模様が描いてあり、ハートを見つけた人は愛に恵まれ、ネコを見つけた人は良き出会いに恵まれる……ということになっています。
テーブルは会場のあちこちに点在しているので、探し歩いてもいいかもしれません。
見つけたのに出会いがないとか言われても知りません。あしからず。

なお、会場で出る全ての品は食べ放題&飲み放題となっております。
チーサはその辺を歩いています。何かあればどうぞ。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • <グラオ・クローネ2022>鉄帝式チョコレート・グラスを君に完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別イベントシナリオ
  • 難易度VERYEASY
  • 冒険終了日時2022年02月22日 22時05分
  • 参加人数12/∞人
  • 相談7日
  • 参加費50RC

参加者 : 12 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(12人)

クラリーチェ・カヴァッツァ(p3p000236)
安寧を願う者
サイズ(p3p000319)
カースド妖精鎌
オラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569)
同一奇譚
ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)
祈りの先
鬼桜 雪之丞(p3p002312)
白秘夜叉
蜻蛉(p3p002599)
曙の花
新田 寛治(p3p005073)
ファンドマネージャ
マリア・レイシス(p3p006685)
雷光殲姫
ネーヴェ(p3p007199)
ただひとつのオーロラ
キルシェ=キルシュ(p3p009805)
リチェと一緒
尹 瑠藍(p3p010402)
茶寮 コロル(p3p010506)
どたばたロリ店主

リプレイ

●チョコレート・グラスを君に
「ゆ、夢みたいです……! こんなにたくさんチョコがあって、好きなだけ食べていいなんて……!」
 そんな『どたばたロリ店主』茶寮 コロル(p3p010506)の声が響く。
「この『チョコレート・グラス』もすごいですね。食べられる食器……ウチの新商品の参考にしようかな?」
 テンションの上がった瑠藍は、会場に存在するありとあらゆるチョコを食べようと意気込んでいた。
「出会いをもたらしてくれるという、ネコ柄のチョコも探してみようかな」
 そう言いながらテーブルに行くと、ちょうど『蛟』尹 瑠藍(p3p010402)と同じチョコに手が伸びる。
 挨拶代わりに、2人はチョコレートグラスを軽くぶつけ合う。
「このチョコレート・グラスというものは初めて見るわね。外の高い技術力には驚かされてばかりよ」
「凄いですよね……!」
 偶然の出会い。そして偶然にも2人が手を伸ばしたのは猫の模様のチョコレート。
(これからの依頼に備えて美味しいもので英気を養わせて貰わないと。好きに動いても平気なくらい私は強くなりたいのだから)
 そんなことを考えて来た瑠藍ではあったが……コロルとの出会いもまた、こういう場所ならではの楽しみだろう。
 会場の中を、『永訣を奏で』クラリーチェ・カヴァッツァ(p3p000236)と『白秘夜叉』鬼桜 雪之丞(p3p002312)が歩いている。
 形としては、雪之丞をクラリーチェが誘った形だが。
 きっとクラリーチェが誘ったか雪之丞が誘ったかは、些細なタイミングの差だろう。
 その程度には2人の絆は強固だった。
「チョコにいろいろな模様が描いてあるそうですね。歩きながら探してみましょうか」
「はい。可愛らしい物も、綺麗な物も。見るだけでも、楽しそうです。行きましょうか、クラリー」
 キンキンに冷えたチョコレートのグラスを手にして、2人は会場の中の散策を始める。
 そしてこの会場にある一口チョコレートには色々な模様が描かれていて……丁度クラリーチェが見つけたものには、歯車の絵が描いてある。
 実に鉄帝らしい模様だと言えるだろう。
 その隣にあるのは……家の絵だろうか? 星の絵もある。
 本当に様々な模様があるようだ。
「猫さんの模様があると聞いたのでそれを見つけたいのですが……これはお星さまでしょうか。色々ありますね」
「ふふ。クラリーは、猫が好きですからね。探してみましょう。こちらは、雪の結晶のようですね」
 口の中でシュッと溶ける甘さを楽しみながら、2人は会場の中を歩いて。
 クラリーチェは、偶然「それ」を見つけた。
「見てください。ねこさん、ふたつ」
「可愛らしいねこが、二匹。見つかりましたね」
 ネコを見つけた人は良き出会いに恵まれる。
 その言葉を思い出し……クラリーチェと雪之丞は同時に目が合い、互いが何を考えていたかを察して笑いあう。
 口に出さなければ想いは伝わらないというけれど。
 今更語るまでもない想いもある。
「記念に、乾杯と行きませんか?」
「今日という日に感謝を」
 2つのグラスは想像よりもずっと、澄んだ音を奏でて。
『カースド妖精鎌』サイズ(p3p000319)はそんな2人とは別の場所で、とある決意を固めようとしていた。
(ふう、俺はこの後、神殿ワープを使い、妖精郷まで行き、二人に告白をする……まあ、どんな結末でも受け入れるつもりだ……コアである鎌が砕かれようがね……)
「まあ、ここに来たのは覚悟を固めるためだな……気を抜くとチョコのように覚悟が溶けてしまいそうだからな固めねば」
 その手にあるのはビターなショコラドリンクの入ったチョコレートグラス。
 自分に叱咤激励するように一気飲みすると、サイズはコアである鎌を手に装備したガントレットで軽く叩き、チョコレート・グラスを噛りながら会場から姿を出ていく。
 約束の場所を目指したサイズがどうなったかは、別の物語に譲るが……会場では本当に色々な人間関係が垣間見える。
 たとえば『同一奇譚』オラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569)と赤城ゆい……生徒Cと認識されている少女の関係もまさにそうだ。
「せんせー。せんせーバレンタインチョコ貰えるって聞いたんだけど……それボンボンじゃない? 大丈夫?」
「Nyahahahahaha――! 今日は気分が好い。嗚呼、素晴らしい心地だ。まるでホイップクリームとチョコソースが同時に貌を晒し、渦を描くような貌(ざま)よ! 何? 酩酊気味かと? 誰が眩暈の奴隷だ、私は何も飲んでいない!!! ……嗚っと。貴様、貴様は真逆、分身の術を覚えたと謂うのか!」
 勿論覚えていない。ゆいはオラボナの様子を見て、呆れたような……珍しいものを見るような表情になる。
「いや大丈夫じゃないね。こんなにテンション高いせんせー久々に見たよ。あのさ、せんせー、それ酔ってる人のてんけー的な台詞だから」
「成程、つまりEXAが高いのだな。今度その器用さを活かした授業を為してやろう」
「ほんとダメっぽいけど……特別授業してくれるんだね、言質とったよ!」
 とても良い関係を築いているようではあるが、オラボナが凄くダメなことになっているので記憶が残るかは心配であるだろうか。
「しかし貴様、随分と綺麗な飾りを施したものだ、脳、脳髄、全く羨ましい。失礼、そろそろ混沌とした世界に終止符を打たねば成らない。連中は私を揺さぶると謂うのだ。美しい世界に煌めく星辰、異厭、数多の触手がインクの真似事を――!」
「ちょ、ちょっとダメな大人のお手本みたいな事になってるじゃない。もしかしてせんせーって下戸……? ストップ! これ以上はダメ! お店の人にめーわくだから」
 何やらその場で回転し始めたオラボナをゆいが会場の隅へと運んでいくが……『祈りの先』ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)と『雷光殲姫』マリア・レイシス(p3p006685)のような、比較的スタンダードな関係も見受けられる。
「ワインを注げばちょっとずつ溶け出してきてチョコレートワインに! と思っていたけれど、意外と溶けたりしませんのね、このグラス」
「チョコってすぐに溶けちゃうイメージがあるけど、グラスに出来たりするんだね! 中々興味深い……」
 マリアはグラスをじっと見つめていたが、すぐにヴァレーリヤの視線に気付きハッとする。
「あ! ごめん! グラスが珍しくて見入っちゃった!」
 そんな言い訳をするマリアに、ヴァレーリヤはクスッと笑う。
 別に怒ってなどいないのに言い訳するマリアが面白かったのだ。
「ワインを口に含む度に香りが立ち上って、幸せな気分。チョコレートも美味しいし、来てよかったですわね?」
「うん! 来て良かった……と言っても君とならどこへ行こうと幸せなんだけどね」
 色男なことを言うマリアにヴァレーリヤは微笑みで返し、机の上の1口チョコへ視線を向ける。
「これは、にゃんこ。これは、ライオン。ちょっと探すだけで色々な種類のチョコレートが見つかりますのね」
「ヴァリューシャ、にゃんこ見つけたのかい? ねこは良き出会いに恵まれるんだって! それなら私はもう叶ってるね♪ ライオンにも何か意味があるのかな?」
 そんな事を言ったマリアは、その口にチョコを入れられて「もぐっ」と咀嚼する。
「宝探しみたいで楽しいかも! ねえマリィ、あっちのテーブルにも行ってみましょう! 新しい種類が見つかるかも知れませんわっ!」
「いいね! どんなチョコがあるか探しに行こう!」
 そうしてテーブルを巡ったヴァレーリヤの手には、幾つかのチョコが乗せられて。
「はいマリィ、あーん! にゃんこのチョコレート、いっぱい集めたからたくさん食べて頂戴ね!」
「ヴァリューシャ? ねこばっかりじゃないか! 何か他意を感じるんだけど!? まぁいいけどさー!」
 たくさんの猫のチョコを、マリアは「あーん」でもぐもぐと食べて。
 さっき見つけたチョコを、その指で摘まむ。
「なら私からはこれ! ハート型! さっき見つけたんだ♪ はい、あーん!」
「ふふ、特に他意はなくってよ? でもありがとう。あーん」
 そして、会場を歩く男が1人。
『ファンドマネージャ』新田 寛治(p3p005073)である。
 ドレスコードがフリーと言われても、ある程度は整えておくのが社会人の嗜み。
 ジャケットにチェックのカッターシャツとチノパンという着こなしでやってきた寛治はチーサ・ナコック(p3n000201)を見つけると声をかける。
「よろしければ、私にエスコートさせていただけませんか?」
「……今日はまだ呑んでねーみてーですね」
「……あの、酒クズを見る目でこちらを見ないでいただきたく。ちゃんとTPOは心得ておりますとも。酒クズは酒クズでも、社会性のある酒クズですから。あ、うわあ、信用してない目してますね」
 何はともあれ、約束は取り付けて。寛治とチーサは会場を巡る。
「チョコレートのグラスでしたら、ウィスキーやバーボンが良く合うのでは無いでしょうか?」
「アレは強いですから。酒じゃなくてチョコに酔えって配慮だと思うです」
 なるほど、と寛治は頷いて。一口サイズのチョコを摘みつつ、少しずつ酒に溶け出すグラスのチョコレートの甘みを酒と合わせていく。
「グラスが溶けるまでは、お付き合いくださいね?」
『うさぎのながみみ』ネーヴェ(p3p007199)、『リチェと一緒』キルシェ=キルシュ(p3p009805)、『暁月夜』蜻蛉(p3p002599)の3人も会場に居た。
「蜻蛉ママ、ネーヴェお姉さん! あっちにもチョコいっぱいあるわ!」
 今にも駆けだしそうなキルシェを押さえながら、蜻蛉は笑う。
「チョコレート・グラスやて、手で持っとっても溶けんみたいよ」
「チョコレートグラス、食べることもできるなんて、凄いです、ね」
 キルシェとネーヴェはショコラドリンクを、そして蜻蛉はワインを。
 乾杯、の合図で打ち合わされたチョコレートグラスは綺麗な音を立てて。
 3人はそのまま、テーブルのチョコレートを見て回る。
(チョコレート、色々な柄が、あるのですよね。お2人の柄も、見つけてあげたいです蜻蛉様は黒猫柄のチョコ、キルシェ様は……春の陽だまりのような、人だから。お花柄のチョコを、探してみましょうか)
(蜻蛉ママに猫さんとハート、ネーヴェお姉さんに兎さんとハート探すわ! ルシェの分は……モルモットはないわよね 代わりに桜の模様探してみるわ!)
 ネーヴェもキルシェも、それぞれ真剣な表情でチョコを探しているのを、蜻蛉は微笑ましく思いながら誘導する。
「あ、あっちも見てみいひん?」
 そうして歩いていれば、やがて3人ともお目当てのチョコを手に入れる。
「これ、お2人の柄です」
「ルシェも! 猫さんと言えば蜻蛉ママだし、ネーヴェお姉さんは兎さんだもの!あと愛情いっぱいは良いことだから、二人に貰って欲しいわ!」
「なら、うちからも。お友達が沢山出来ますように。そして、愛されますように」
 3人がそれぞれ、互いのことを考えていた。
 その事実がくすぐったくて、でも嬉しくて。
 3人は誰からかは分からないが、楽しそうに笑い出す。
 今日はグラオ・クローネ。
 そんなたくさんの笑顔が溢れる……そんな日であった。

成否

成功

MVP

クラリーチェ・カヴァッツァ(p3p000236)
安寧を願う者

状態異常

なし

あとがき

皆様のグラオ・クローネに花を添えられましたなら幸いです。

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