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シナリオ詳細

【水都風雲録】クリスマスの民 苦しますは闇

完了

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●司馬公苑のクリスマスイベント
 冷え込む夜の中、深々と雪が降りしきる。そんな中であるにもかかわらず、豊穣は水都(みなと)の司馬公苑(しばこうえん)は、数多の人々で混雑していた。
 かつて肉腫に感染したことから枝のほとんどを失った名物の千年桜は、人工のモミの枝に覆われて、その上から色とりどりのライトや金銀の球のような装飾で飾り付けられている。あたかも、巨大なクリスマスツリーの如く。
 さらに東西南北の四方それぞれには、クリスマス風の料理や装飾、プレゼントを販売する売店が設えられて、そのそれぞれに長蛇の列が出来ていた。
「ねぇねぇ、早く食べようよう!」
 ローストされたチキンとターキーの盛り合わせ、それと人数分のクリームシチューを買った親子連れが、売店を離れて用意された飲食スペースに向かう。元気な男の子は、珍しい料理に早くかぶり付きたいと言った様子だ。
 もっとも、それは両親の方も同様だった。ローストされた肉の香ばしい匂いに鼻腔を擽られ、すっかり食欲を刺激された様子で空いているスペースを探し回る。
「向こうの方では、乾杯、ってするんだってさ」
「そうなのね。じゃあ、乾杯♪」
 飲食スペースの空きを見つけた恋仲らしき男女は、ホットワインの入った木のコップを互いに掲げ、コン、と触れあわせた。そしてホットワインと共に、ラムのステーキとビーフシチューを堪能する。やや癖のあるラムステーキのしっかりとした歯応えと、口の中でシチューと同化するように蕩けていくビーフのそれぞれの食感が、二人を楽しませている。
「婆さんには、きっとこれらが似合うじゃろう」
「あらやだ。この年になって恥ずかしいですよ、お爺さん」
 仲睦まじそうな老夫婦の、夫の方が流麗な細工の入った髪飾りを選んで、妻に贈るべく購入する。妻の方は口では恥ずかしながらも、何処か満更ではないような様子で、その髪飾りを着けた自身の姿を想像した。
 そんな光景が、司馬公苑の至る所で見られていた。

「よっしゃよっしゃ。ホンマ、ええ感じや」
 その様子を、満足そうに眺めている商人がいる。この催しを開いた水都領朝豊(あざぶ)の商人、外村 伝衛門(とむら でんえもん)だ。
 伝衛門はかつて、グラオ・クローネの風習を水都に持ち込み、チョコで儲けた。そして、今度はシャイネンナハトに目を付けて、クリスマスイベントと言うべき催しを司馬公苑で行ったのだ。
 グラオ・クローネでのチョコ販売で名を売った伝衛門が、今度はシャイネンナハトに因んで催しを行う。その報せは瞬く間に水都中を駆け巡り、こうして多くの人々を集めることになった。
 だが、伝衛門には一つ気がかりがある。
「これを成功で終わらせるためにも、頼んまっせ。ヒィロはん、美咲はん――」
 西の空を見上げながら、伝衛門は縋るような口調で独り言ちた。

●沙武四天王、動く
「――ふん、下らぬ! 我が領土に、斯様な催しは不要!」
 時はシャイネンナハトより少々遡る。水都に隣接する沙武(しゃぶ)領の沙武城では、玉座に座した沙武領主が激昂しながら、手にした紙をビリビリに引き裂き、投げ捨てた。その紙は、シャイネンナハトに合わせて伝衛門が開く催しを宣伝する、言わばチラシだった。
 民に娯楽など不要と考える沙武領主にとって、いずれ自領として併合する水都でこのような催しを開かれるのは、不快極まりないものだ。
「貴様らの中で、この催しに集まりし者共を鏖にする者はおらぬか?」
 豊穣になかった娯楽を覚えた民など、領民となったところで邪魔でしかない。ならば、血祭りに上げて見せしめにしてくれよう。そう考えた沙武領主は、側に侍る三人――沙武四天王達に問いかけた。
「では、某が空より攻め入り、殺戮をくれてやりましょうぞ」
 それに応えたのは、沙武四天王の一人にしてフクロウの飛行種の魔種、夜々 喜元(よよ きげん)だった。喜元は、入り組んだ渓谷が多く難攻の地と思われた西の多賀谷瀬(たがやせ)を、空からの夜襲によって難なく攻略・占領している。
 それだけに喜元は伝衛門の催しへの襲撃にも自信満々だったし、沙武領主も喜元なら間違いあるまいと見て、催しへの参加者を血祭りに上げるべく出撃を命じた。

●ヒィロと美咲への指名
 伝衛門の催しを狙って喜元が動いたと言う報は、沙武に潜入していた密偵によって水都にも伝わった。水都領主である朝豊 翠(みどり)(p3n000207)は、これまでの経緯から沙武四天王には神使でなければ太刀打ち出来ないと判断し、ローレットに喜元撃退の依頼を出した。

「その依頼に、ボク達をご指名って事?」
「ええ。伝衛門さんから翠さんに、そう言う話があったそうです」
 ギルド・ローレットにて、ヒィロ=エヒト(p3p002503)の問いに『真昼のランタン』羽田羅 勘蔵(p3n000126)が答えた。翠がローレットに依頼を出したのを知った伝衛門は、そのメンバーにヒィロとそのパートナーである美咲・マクスウェル(p3p005192)を加えるように強く要請していた。何故なら、ヒィロ達は過去に二度伝衛門の窮地を救っており、伝衛門は神使の中でも特にヒィロ達を信頼しているからだ。
「それなら、伝衛門さんの期待にしっかりと応えて、イベントを護らないとね!」
「そうね。平和にイベントを楽しんでいる人々を虐殺しようなんて、させられないもの」
 ヒィロ達としても、伝衛門の催しが狙われているとなれば、指名に応じない理由はない。これまで数ヶ月の間、シャイネンナハトに向けて伝衛門が準備してきたのをヒィロ達は知っている。沙武四天王だろうが何だろうが、伝衛門のこれまでの努力を無に帰させるわけにはいかなかった。
 ましてや、その手段がシャイネンナハトの催しを楽しむ無辜の民衆を血祭りに上げるとあっては、なおのことである。
 ただ、問題は空から襲撃してくる喜元を迎撃するため、高高度での空中戦が予想されることだが――。
「……そこで、彼らが手伝ってくれるのね?」
 そう勘蔵に尋ねる美咲の視線の先には、十数名のミサゴの飛行種達の姿があった。勘蔵が度々海洋軍から借り受けている輸送部隊『オスプレイズ』だ。
「ええ、仮に自力で飛べなくても、彼らが空まで運んでくれます」
 これまで幾度も依頼の遂行を手伝ってもらったこともあり、勘蔵は自信満々に頷いて、美咲の問いに答えた。

GMコメント

 こんにちは、緑城雄山です。
 伝衛門が開いたクリスマスイベントと言うべき催しを潰そうと、沙武が四天王の一人夜々 喜元を送り込んできました。喜元を撃退し、伝衛門のイベントも、そこに集まった人々の命も、守って下さいますようお願いします。

●成功条件
 夜々 喜元およびその部下の撃退(生死不問)

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

●ロケーション
 水都と沙武の領境付近の上空。時間は深夜。天候は雪。
 OP中にもあるように、高高度での戦闘となります。
 地上からは攻撃が届かない高度となるため、「飛行」スキルが無い場合は後述するオスプレイズ達によって空中へと運ばれている扱いとなります。
 なお、夜間であるため本来は「暗視」スキルが無ければ命中回避にペナルティーがかかりますが、オスプレイズの持つ暗視ゴーグルを借りられるため、今回に関してはペナルティーはかかりません。

●初期配置
 イレギュラーズ最前衛と、敵の最前衛にいる喜元まで、40メートル離れているものとします。
 なお、喜元とその部下は、位置や高度も様々に広く散開しています。

●夜々 喜元
 沙武四天王の一人です。フクロウの飛行種の魔種。
 上空からの夜襲を得意としており、イレギュラーズ達が立ちはだからなければ、司馬公苑に集まった人々を空から急襲して虐殺するつもりでした。
 能力傾向はいわゆるスピード型で、反応、回避、EXAが極めて高くなっています。一撃の重さよりも、手数でダメージを与えてくるタイプです。

・攻撃手段など
 槍 物至単 【移】【邪道】【弱点】【出血】【流血】【失血】【滂沱】【致死毒】【廃滅】
 槍 物至範 【移】【邪道】【弱点】【出血】【流血】【失血】【致死毒】
 衝撃波 神遠単 【鬼道】【麻痺】【呪縛】【停滞】【退化】
 禍々しき鳴き声 神自域 【鬼道】【魔境】【塔】

●喜元の部下 ✕30
 喜元が率いる兵達です。種類は様々ですが、いずれも飛行種の荒くれ者です。
 基本的な能力傾向は、さすがに喜元ほどではないですが喜元と似ているスピード型。
 半数が白兵装備、半数が射撃戦装備となっており、射撃戦装備の方は回避と防御技術が劣る代わりに命中と攻撃力が高くなっています。

・攻撃手段など(白兵装備)
 刀or槍 物至単 【移】【出血】【流血】【毒】【猛毒】
 刀or槍 物至範 【移】【出血】【毒】

・攻撃手段など(射撃戦装備)
 弓 物遠単 【出欠】【流血】【失血】【致死毒】

●オスプレイズ ✕十数名
 海洋軍に所属する、ミサゴの飛行種で構成される輸送部隊です。機動力6の、「運搬性能」持ち。これまで、勘蔵の要請を受けて何度かイレギュラーズ達を空へと運んできました。
 ロケーションでも触れましたが、「飛行」スキルがない場合は、彼らによって戦場へと運ばれている扱いとなります。その場合、以下のように扱われます。

・移動はイレギュラーズの任意のタイミングで、オスプレイズの機動力を用いて行われます。
・【移】のあるスキルに関しては、移動が発生しなくなります(つまり、ヒットアンドアウェイのような動きは不可能となります)。
・回避は、運ばれているイレギュラーズと運んでいるオスプレイズの平均となります。なお、オスプレイズの回避はそこそこ高めです。
・範囲攻撃などでオスプレイズがダメージを受けて昏倒した場合、待機している交代要員達がすぐさまイレギュラーズと昏倒したオスプレイズを拾い上げます。そのため、オスプレイズの昏倒による落下ダメージ等に関しては考える必要はありません。

●外村 伝衛門
 水都は朝豊に『外村屋』と言う店を構える商人です。ヒィロさんの関係者。
 OP中にもあるとおり、豊穣は水都にグラオ・クローネの風習を持ち込み、チョコで儲けました。その際と、その後のトラブルの解決にイレギュラーズの力を借りたことがあり、神使、特にヒィロさんと美咲さんのコンビを強く信頼しています。
 シャイネンナハトでも商売をしようと考え、初秋くらいからクリスマスイベントの準備をしてきました。しかし、そのクリスマスイベントを狙って沙武が動いてこようとは、さすがに考えていませんでした。
 水都領主の翠がローレットに依頼を出したことを知ると、翠にかけあってヒィロさんと美咲さんを推薦し、依頼に参加してもらうよう要請しています。

・これまでの伝衛門関連シナリオ等(経緯を詳しく知りたい方向けです。基本的に読む必要はありません)
 『<グラオ・クローネ2021>チョコで商売 蟻が襲来』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/5228
 『チョコで繁盛 賊が参上』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/5554
 『商いは真摯、救いしは神使』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/1830

●朝豊 翠
 水都領主で、今回の依頼人です。
 クリスマスイベントを狙っての沙武の動きについては、領主としてクリスマスイベントを中止させることも一度は考えましたが、民の楽しみを奪うようなことはしたくないと言う思いと、また、イベントを中止させても沙武はいずれまた水都に侵略の手を伸ばすだろうという判断から、喜元を迎撃する依頼をローレットに出しました。

●【水都風雲録】とは
 豊穣の地方では、各地の大名や豪族による覇権を巡っての争いが始まりました。
 【水都風雲録】は水都領を巡るそうした戦乱をテーマにした、不定期かつ継続的に運営していく予定の単発シナリオのシリーズとなります。
 単発シナリオのシリーズですから、前回をご存じない方もお気軽にご参加頂ければと思います。

・これまでの【水都風雲録】(経緯を詳しく知りたい方向けです。基本的に読む必要はありません)
 『【水都風雲録】悲嘆を越え、責を負い』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/5350
 『【水都風雲録】敵は朝豊にあり!』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/5958
 『【水都風雲録】敗残の四天王、民を肉腫と為して』
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/6550

 それでは、皆さんのご参加をお待ちしております。

  • 【水都風雲録】クリスマスの民 苦しますは闇Lv:30以上完了
  • GM名緑城雄山
  • 種別通常
  • 難易度HARD
  • 冒険終了日時2022年01月11日 22時05分
  • 参加人数10/10人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(10人)

ヒィロ=エヒト(p3p002503)
激情の踊り子
何度もご縁のある伝衛門さんに頼ってもらえるなんて嬉しいなぁ
もっちろん今回もバッチリ期待に応えて、伝衛門さんにはガッツリ稼いでもらっちゃおーね!
そしたらボク達の報酬も……えへっ

今回の敵さん、愛と平和のシャイネンナハトのイベントで「虐殺」だなんておっかないよねー
そんな敵さんは、逆に自分が虐殺される覚悟もきっとあるんだよねー
だから敵さん全員血祭りにあげて血だるまにして血の雨を降らしちゃっていいんだよねー
こっちもあっちもサンタみたいな真っ赤な服に染めちゃおーね!
あはっ

自前で『飛行』して喜元を迎撃
美咲さんとの『連鎖行動』――喜元の抵抗を下げてもらったところに『AKA』で命中を上げながらの『挑発』!
喜元をガッチリ【怒り】引付けしておきたいな
あ、ボクに向かってくる敵の攻勢は、『AKA』で強化された回避防技抵抗で耐えてみせるよ!
何よりボクには美咲さんが付いてくれてるから
押し負けるはずがないし、負けられない!!
大好きな美咲さんの前でカッコ悪いとこ見せたくないもん!

最後に喜元にトドメを刺す時には、素敵なイベントを血で汚そうとしたことへの怒りやこれまで耐えた分の鬱憤晴らしも込めての『挑発』――の、【恍惚】を付与してからの美咲さんへの連携!

ボクの知ってる聖夜のイメージは大抵雪の「白」だったんだけど
「赤」いシャイネンナハトもなかなか乙なものかも?
美咲さん、今年は赤ワインで気持ち良く夢心地になるのはどうかな!
美咲・マクスウェル(p3p005192)
あの虹を見よ
私は、混沌を楽しく生きるのを第一にしてる
ヒィロと各地の文化や催事に触れるのは、その最たるもの
「こういう連中が減れば、世界はもっと楽しいのに」

オスプレイズの翼を頼り、ゴーグルも借りて空へ
防寒も兼ねたサンタ服着用で、イベント感を主張していくよ!
「血塗れだと後で黒くなるけど、ブラックサンタなら今日は似合いかな」

数と速度で攻める相手への定跡は、引き付けか面制圧よね
自陣攻撃手の割合は多いし、私はヒィロと喜元抑えを優先
先手は何とか耐えて、視界に収め次第でにらむ!
手数には手数と連射(追撃)で抵抗力を削ったら、ヒィロに連鎖行動
ヒィロの引き付けさえ効けば、主導権を握っていける
【痺れ】【感電】を回復されないように断続的に当てつつ、他対応へ
優先度順に
大天使の祝福で自身と引き付け役2名の回復
周辺を囲まれたらワールドエンド・ルナティックで一気に落とす
射程内で他担当に回復が足りていなければ、フォロー
複数同時に対象にできる場合のみ、破式魔砲で攻撃

部下を十分減らしたら喜元に集中攻撃で終わらせる方針だけど
邪魔が入らなくなったら、先に始めてしまいましょ
にらむのを効かせておくのは前提として、連鎖行動順を逆転
ヒィロの恍惚付与に合わせて破式魔砲を撃ち貫いていくよ
「夜に飛ぶ梟じゃわからないかな……『虹の先には辿り着けない』って」

赤いシャイネンナハト……? 赤と刺激とで、そうね 悪くないわ
今夜は赤のスパークリングで乾杯しましょ
鹿ノ子(p3p007279)
琥珀の約束
飛行能力を持っていないので、オスプレイズに運んでもらうッス。

討伐の優先順序は 部下(射撃)>部下(白兵)>喜元さん で。
部下たちはスピード型と聞いているので、後ろを取られないように気を付けましょう。
『ハイセンス』における超視力と『エネミーサーチ』で敵の位置を確認して、背後を取られたり囲まれたりしないようにしながら戦うッス。

離れた場所から『風の型「絶風」』を放って、【怒り】が付与された相手がこちらへ向かってくれば良し。
至近距離まで近付いてきたら僕の本領発揮。『猪鹿蝶』で攻撃ッス。
たとえ回避力が高かろうと、僕の前では無意味に等しいッスよ。
火力と命中精度の高い一撃を、相手の隙を狙いながら何度も何度も連撃で叩き込むッス。
これを避けられるものなら避けてみるがいいッス!
逆に、命中の高い相手の攻撃だって、僕は避けてみせるッスよ。
僕の幸運(クリティカル)は並大抵のものじゃないって、思い知るがいいッス!

APが尽きたら『花の型「胡蝶嵐」』へ攻撃方法を切り替えるッス。
最低限の動きで敵へ連撃を与えることによって相手の精神力を奪い取るッスよ。
これにより持久戦が可能なので、とにかく火力でごり押して各個撃破していくッス。

喜元さんが相手になっても主な攻撃方法は変わらないッス。
手数で攻めるというなら僕も負けないッス。
どちらの身のこなしが優れているが、さぁ勝負といきましょうッス!
アルヴァ=ラドスラフ(p3p007360)
隻腕の射手
民に娯楽は必要ないって、言い出しっぺは娯楽をしないのか?
正直それはどうでも良いが、俺も聖夜は待たせ人が居るんだわ
どうせ魔種って時点で救いようもないだろうし、覚悟しとけよ

※アクセサリで飛行能力、足止無効/武器で飛行ペナルティ若干軽減


接敵時、喜元をマーク
「俺も飛ぶのは好きでね、空なら自分が一番とでも思ったか?」
オスプレイズの力は借りず、初動は高機動を活かし副行動で喜元へ肉薄
同ターンの主行動で名乗り口上で挑発、喜元のヘイトを買うことを試みる

「小手先だけの速さが本物のスピードについて来れるか?」
次ターンに副行動でモード・スレイプニルを発動、機動力を更に強化
主行動は喜元が怒り状態でないなら更に挑発、怒りならSAGで肉薄
EXA判定に成功した場合も怒り付与を優先、マークと引き付けることに専念する

「できるなら航空猟兵として1対1でやってみたかったさ」
喜元が怒り状態の限り、AKAを扱うヒィロの射程に入るように誘導
可能ならヒィロが攻撃する前にSAGで攻撃し、喜元の回避減衰を狙う
副行動は可能なら防御集中で回避を高め、合計4つ以上のBSを受けたら携行品を用いて回復

「でも今回は時間が惜しくてね。それに、お前に自由の翼は似合わない」
全ては他の仲間が部下を倒しきるまでの時間稼ぎに過ぎない
それまでに俺を墜とせなかったのがお前の敗因、万に一つも命乞いなんて聞いてやらねぇよ

「堕ちろ、地の果てまで」

アドリブ、絡み歓迎
長月・イナリ(p3p008096)
狐です
※アドリブ歓迎

〇心情

折角のクリスマスを妨害して来るなんて、空気が読めない連中だわね
地面に叩き落として、クリスマスツリーで綺麗なモズの速贄にしてやるわ!

〇行動

【飛行】の技能で飛翔し、暗視対策としてオスプレイから暗視ゴーグルを借りて使用するわ
抑え役が喜元の対処して時間稼ぎしてくれている間に、『部下(射撃)>部下(白兵)>喜元』の優先順位で攻撃よ、ただ抑え役の人を突破してこちらに喜元が迫ってくる可能性もあるので、喜元の動きは常に把握しておくわ
周辺の索敵は【ハイセンス】を活用、降雪状態で視界不良は想定されるから聴覚、嗅覚を活用して周辺警戒を行うわ
夜間という事で着用している服、肌の露出部分を黒く染め上げて、相手からの視認性の低下を狙うわ(衣服改造の時間があれば

基本戦法は副行動で【カジノ・ロワイヤル】を使用した後、至近距離まで接近して【狐雨斬・改】で攻撃、APが切れたら【乱炎迦具土神】で攻撃よ
【狐雨斬・改】は必中効果と高い連続攻撃性能があるから、相手の翼を傷つける様に攻撃を繰り出して、相手の飛行能力を奪い、又は減衰させて戦線離脱を狙わせてもらうわ
敵の攻撃に対してはCT回避を頼りね、毒のBSに関しては【毒無効】で対処するわ

敵の部下の対処が完了したら喜元を攻撃、攻撃手段は上記と同じ戦法ね
敵の逃走を可能性を考慮して、移動経路を塞ぎ、敵の飛行能力を奪うように攻撃するわ
カイン・レジスト(p3p008357)
数多異世界の冒険者
アドリブ歓迎
心情:
全く、聖夜の時に無粋な輩共だね
人の楽しみを不要と断ずる傲慢は許し難し
争いがお望みなら望み通り、尋常に成敗して見せようじゃないか!

行動:
有り難くオスプレイズ達に世話になり空中戦を繰り広げるとしよう
彼らのお陰である程度戦闘に集中出来る!
基本的な方針は仲間が喜元を引き付けている間に部下を撃破し、然る後に喜元を集中攻撃だ
厄介な射撃装備を優先して狙い確実に敵の数を減らし
隊列は後衛、オスプレイズさんにも中遠距離程度をキープする様に頼んでおこう

「これは、挨拶代わりだよ!」
初手はAKAの後に数多の凶弾を、喜元を中心にぶちかまそう!
無辜の人々を虐殺せんとする魔種に容赦は不要、魔弾のBSを狙い他の方の助けとするよ
その後は部下の撃破狙いを
複数の敵を狙い、AKAで強化した後に貫通の破式魔砲と範囲の数多の凶弾で薙ぎ払おう
味方の射線に入らず味方を射線に入れず、そして可能なら高威力の魔砲の貫通射線に複数を。難しいだろうしすまないけどオスプレイズさん達に頑張って貰う事になりそうだ!
モンスター知識で残体力が少ない相手を見抜き、其方を優先して撃破し数減らしに専心するよ
部下を粗方撃破出来たら後は喜元のみ
味方と共に三次元的に多方から包囲し相手の強味を殺して集中攻撃、悠久のアナセマを叩き込むよ!

戦闘後:
祭りをやってるのに行かないなんてありえない!
オスプレイズさん方の労いも兼ねて水都の催しを全力で楽しもう!
天目 錬(p3p008364)
陰陽鍛冶師
全く、娯楽を求める心は発明の母だというのになんとも狭量な領主だ
しかもお前らの領内でも眉を顰める事だっていうのに余所様の領に手を出すとは躾がなってないな!
「本来争いのない日だそうだが、正当防衛ぐらいは聖女も許してくれるだろうさ」

オスプレイズに手を、もとい翼と暗視ゴーグルを貸してもらって空中戦闘開始!
基本作戦は回避タンクの二人に喜元を抑えてもらっている間に部下(射撃>白兵)の撃破だ
強化した広域俯瞰で戦場を見下ろして位置関係を把握、散開していても空中戦闘ならよーく見えるぜ
式符・炎星で喜元の近くに砲撃、夜空を照らしてヒィロとアルヴァに敵将までの道を示そう
「さて、ローストしても美味しくなさそうな鳥たちにはご退場願おうかね!」

戦闘開始したに魔刻開放で攻撃強化
広域俯瞰で戦況把握して必要あれば指示
弓持ちに狙いを定めて式符・炎星で攻撃
まとめて撃ち落とすぜ、領民にはちょっとした花火のプレゼントってな
域でも巻き込めない程散開するようなら一体ずつ式符・銀閃で斬り伏せて行こう
白兵の部下の攻撃もそのまま銀閃の刀で逸らして斬り返す。空中戦は専門ではないから機動はオスプレイズに任せるぜ
また喜元が衝撃波を飛ばしてきた場合は自分がオスプレイズを守る形とする
俺が足止めを喰らってもオスプレイズが運んでくれれば問題ないからな
部下を倒し終われば喜元だ、銀閃で攻撃!
折角の空中戦だ、上下左右と囲んでしまえ

※アドリブ歓迎
幻夢桜・獅門(p3p009000)
竜驤劍鬼
シャイネンだかクリスマスだか何だか知らねえけど、つまり祭りって事だな?
良いじゃねぇか、お祭り。楽しい事は多けりゃ多い方が良い。
それに水都はお前らの領地じゃねぇんだからちょっかい出してくるんじゃねぇよ。
もちろんこれからもそうなる予定は無しだ。全員ここで叩き落してやるぜ!

■行動
自前の【飛行】で空中戦だな。
喜元はヒィロさん達が抑えてくれるんで先ずは配下から叩き落とす。撃破は射撃>白兵の順で優先しておくぜ。
機動力の差で1人では距離を詰められないかもしれないから仲間と狙いを合わせて連携して追い詰めるように気を付けておく。

基本的には至近の間合いまで距離を詰めてから1人ずつ獅子歯噛で狙っていくが、
もし範囲内に複数いる場合はH・ブランディッシュで纏めて薙ぎ払う。
副行動は移動の必要が無ければ攻撃集中を選択だ。

負傷については体力が結構あるので回復が無くても長く戦えそうだが、
喜元と戦う前にHPが半分以下にならないようキルシェさんの近くへこまめに寄って回復を受けておくぜ。

BSについては足止め系や不吉系統は耐性があるが、
それ以外のBSが2つ以上付与された場合はハンズオブグローリーで攻撃しつつ解除を試みてみる。
それでも解除が難しそうであればプラハさんの近くへ寄ってBSを治療してもらうよ。

配下を全て潰したら喜元戦だな。
戦い方は配下と戦う時と殆ど変わらないが、
APが切れている場合は獅子歯嚙だけで最後まで頑張るぜ。
キルシェ=キルシュ(p3p009805)
リチェと一緒
幸せな時間は大切な思い出になるのよ!
それを奪う人はめっ!なのよ!!

お空から来るなんて凄く厄介ね!でも負けないわ!
ルシェは自分で飛ぶから大丈夫です!
あ、でもゴーグルは貸してください!

喜元おじさんと愉快な仲間さんたち、BS攻撃いっぱいしてくるのね……
でもBS解除なら負けないのよ!
ルシェが倒れない限りBSつけてきても解除するんだから!

ルシェは中衛だけど、前衛さんたちに桜色の慈雨が届く場所で回復に専念するわ!
後衛は届かないかもしれないけど、後ろはプラハお姉さんがいるから大丈夫
ルシェは一番最後まで待って行動するわ
だってそれが一番みんなを癒して守れるタイミングだもの!
でも回復必要な時は呼んでね?
前は見えるけど、後ろは見えないから回復必要かわからないもの

基本は天使の歌+桜色の慈雨で回復するわ!
BSもだけど、HPもAPも回復してみんなが全力で戦えるように支えるの!
だからね、みんな全力で戦って喜元おじさんたち倒してください!
オスプレイズさんたちも無理はめっ!だからね!
移動する時は移動+天使の歌か桜色の慈雨の必要な方
HP回復が追い付かないときは、美咲お姉さんに誰に回復して欲しいか言って応援求めるわ!
でも出来るだけ美咲お姉さんは攻撃に集中出来るように回復頑張るのよ!

出来れば喜元おじさんたち捕らえて領主さんに渡したいわ!
住んでる人達の楽しみ守ろうとしてくれる人だもの
きっと良いようにしてくれると思うの!
プラハ・ユズハ・ハッセルバッハ(p3p010206)
春を取り戻し者
●心情
こっちの世界にもクリスマスと呼ぶことがあるのですね。
クリスマスは、聖なる祈りの日。
魔種ですら安息の日であるのに祈りを乱すのは良くない事です。

わたしの実力では足りないかもしれない。不安はあります。
でも、良くないのだからやめさせないと。

「争いの雪が解けて、みんなが穏やかに過ごせる春が来ますように」

●戦闘
さっそくオスプレイズさんに連れて行っていただきましょう。
……あの、とーーーっても寒いのですが?!
口を開くのも大変なので、両手を向かう方向に振る身振り手振りで進行方向を指し示しますね。

まずは遠距離攻撃ができる射撃戦装備の部下から攻めていきます。
この暗さで射撃ができるのは目がきくからでしょう。
わたしも超視力で不利を補い、神気閃光で攻め立てます。

出血や毒のひどい人にはクエーサーアナライズ、おまけにライフアクセラレーションで回復します。
緊急回復のサインをだした人を優先します。
機動力が下がって集団に遅れかかった人もクエーサーアナライズでBSを打ち消します。
射撃装備の部下が居なくなるころには回復中心に回ります。

回復を行いながら、少しずつ高度を上げてもらうようにします。
喜元さんは回避が高く、わたしの命中では当たらないでしょう。だから不意をつく。
敵より上を取り、手を下にブンブン振ってダイブを指示。
「行きます、急降下お願いします!」
至近距離まで急降下からの魔哭剣『虚』で斬りつけますね。

リプレイ

●冬の夜空を飛ぶイレギュラーズ
(……あの、とーーーっても寒いのですが!?)
 『春を取り戻し者』プラハ・ユズハ・ハッセルバッハ(p3p010206)が寒さに震えながらそう思うのも、無理からぬ事であった。何しろ、プラハは雪のチラつく豊穣の冬の夜空を、ミサゴの飛行種部隊『オスプレイズ』に運ばれながら高高度で飛んでいるのだ。 
 クリスマスを聖なる祈りの日と考えるプラハにとって、そんな日にイベントを襲撃せんとする沙武四天王、夜々 喜元は、到底捨て置けるものではない。故に、実力不足かもと言う不安を抱きつつも、喜元迎撃の依頼に身を投じた……のだが、空から迫り来る喜元を迎え撃つためとは言え、冬の夜空を飛んでいくのはプラハの想像以上に寒いものであった。
(――争いの雪が解けて、みんなが穏やかに過ごせる春が来ますように)
 そんな寒さの中、プラハは父の形見であるヤギの人形をぎゅっと胸に抱きしめつつ、祈る。
「プラハさん、大丈夫ッスか?」
 そんなプラハの様子を、新人――今回参加しているイレギュラーズ達の中では、であるが――故に緊張しているのではないかと見た『琥珀の約束』鹿ノ子(p3p007279)が、横から声をかける。
 コクリと頷きつつもプラハが不安を隠せない様子でいると、鹿ノ子は安心するように説いた。想い人のいる豊穣を乱すことは許すまじと、沙武四天王との戦いに幾度も身を投じてきた鹿ノ子は、その全てに勝利している。さらに、今回もその時の仲間が何人か同行しているとなれば、勝利への自信はたっぷりだった。
「だから、僕達をドーンと頼りにするッス!」
 そう言いながら鹿ノ子が元気な笑顔を向けると、不安が薄れてきたプラハは微笑みを浮かべつつしっかりと頷き返した。

(何度も、ご縁のある伝衛門さんに頼ってもらえるなんて嬉しいなぁ)
 イレギュラーズ達の先頭を飛ぶ『激情の踊り子』ヒィロ=エヒト(p3p002503)は、かねてよりの知己でありイベントの主催者である外村 伝衛門が、水都領主からの喜元迎撃の依頼にヒィロと『あの虹を見よ』美咲・マクスウェル(p3p005192)のコンビを推したと言う事実に、喜びを感じていた。
 伝衛門のイベントを成功裏に終わらせるためにも、ヒィロはしっかりとその信頼と期待に応えるつもりだ。
「そしたらボク達の報酬も……えへっ」
 思わず口に出たパートナーの言葉に、防寒を兼ねたサンタ服を着て『オスプレイズ』に運ばれている美咲は、優しい微笑みを浮かべる。
 ヒィロと共に混沌各地を巡り、その文化や催事に触れる。混沌を楽しく生きることを第一とする美咲にとって、それは至高の時間だ。それだけに。
「――こういう連中が減れば、世界はもっと楽しいのに」
 西より迫り来る喜元と部下達を視認すると、美咲は嘆息した。

「……全く、聖夜に無粋な輩共だね」
「ホント、折角のクリスマスを妨害して来るなんて、空気が読めない連中だわ!」
 水都と沙武の領境、その上空に姿を現した喜元と部下達の姿を見た『数多異世界の冒険者』カイン・レジスト(p3p008357)が呆れたように批難すると、『狐です』長月・イナリ(p3p008096)もプンプンと怒りを露わにする。
「争いがお望みなら望み通り、尋常に成敗して見せようじゃないか!」
「ああ。本来争いのない日だそうだが、聖女も許してくれるだろうさ」
 民に娯楽は不要とする傲慢は許せないとばかりにカインが気勢を上げると、『陰陽鍛冶師』天目 錬(p3p008364)も静かに頷きながら続く。
 娯楽を求める心は発明の母と考える錬にとって、娯楽は不要と言う沙武領主の狭量さは蔑むべきものである。
 しかも、娯楽を楽しむ民を襲撃するなど自領であったとしても眉を顰めると言うのに、他領である水都でやろうというあたり「躾がなってない」と断じざるを得ない。
 カインと錬の言を耳にした喜元の顔には、「できるものならやってみろ」と言わんばかりの、あからさまな嘲りの笑みが浮かぶ。
「おうよ。シャイネンだかクリスマスだか何だか知らねえけど、つまり祭りって事だろ?
 良いじゃねぇか、お祭り。楽しい事は多けりゃ多い方が良い。
 それに水都はお前らの領地じゃねぇんだから、ちょっかい出してくるんじゃねぇよ。
 もちろんこれからも、そうなる予定は無しだ。全員ここで叩き落してやるぜ!」
 その喜元の嘲りなど全く気にならないと言った様子で、『竜驤劍鬼』幻夢桜・獅門(p3p009000)が豪放な笑みを浮かべ、破竜刀を構えた。
「幸せな時間は大切な思い出になるのよ! それを奪う人はめっ! なのよ!!」
 獅門が構えると、『リチェと一緒』キルシェ=キルシュ(p3p009805)はここで喜元達を止めるという意志を込めつつ、喜元と部下達を叱りつけるかのように叫ぶ。
 今回、『オスプレイズ』達の協力を得られた故に空中で迎え撃つことはできたが、そうでなければ対処は困難であったろう。ましてや、キルシェ達が抜かれれば、司馬公苑に集まる民の虐殺は不可避である。ならば、何としてもここで止めねばならなかった。
「民に娯楽は必要ないって、言い出しっぺは娯楽をしないのか?」
 今にも戦端が開かれそうな雰囲気の中で、『隻腕の射手』アルヴァ=ラドスラフ(p3p007360)が問うた。
「殿は沙武を、そしてゆくゆくは豊穣を治めるお方。民共とは、立場が違うわ」
「そうか。じゃあ、覚悟しとけよ」
 回答自体はどうでもよいし、そもそも期待さえしていなかったが、ともかく問いへの回答は得た。ならばあとは決着を付けるまでと、アルヴァは狙撃銃に手をかける。
 喜元が魔種である時点で救いようはないし、今宵待たせている相手も居る。となれば、さっさと終わらせるまでだった。

●喜元を止めつつ、部下を削り
 イレギュラーズ達と喜元達との戦端で、真っ先に動いたのは喜元だった。手始めにとヒィロに槍で突きかかるが、回避の技量が極めて高いヒィロにはまともに傷を負わせられない。
「これは、挨拶代わりだよ!」
「ぐうっ、此奴、小癪なあっ!」
 存在し得た自身の可能性を身に纏ったカインが、悔しげにヒィロから離れた喜元を狙い、無数の魔弾を発した。その全ては避けきれず、いくつかの魔弾をその身に受けると、喜元は呻くように叫んだ。カインの魔弾に込められた、かつて自身を苦しめた状態異常を付与する効力が、喜元相手に発揮されたからだ。
「さて、ローストしても美味しくなさそうな鳥たちにはご退場願おうかね!」
「ぐあっ、おのれえっ!」
 錬は式符で創り出した炎の大砲から、炎の砲弾を喜元に向けて撃ち放つ。砲弾は喜元の側で色鮮やかに爆発し、カインに注意を奪われていた喜元はその爆発をモロに受けることになった。さらに、爆発の光は夜空に喜元に姿をはっきりと照らし出す。
「ありがとう、錬さん。はっきりと、よく見えるわ」
「ぐうぉっ!」
 美咲は錬に礼を述べると、魔眼の魔力を込めて喜元を睨み付けた。常人なら殺めていてもおかしくはないほどの魔力が篭もった視線を受けて、喜元はビクン! と身体を震わせる。そうして出来た隙を衝いて、ヒィロに敵を釘付けにさせる、黄金パターンだ。
「ねー、喜元さん、だっけ? 愛と平和のシャイネンナハトのイベントで『虐殺』だなんて、おっかないよねー。
 そんな喜元さんは、逆に自分が虐殺される覚悟もきっとあるんだよねー。
 だから、全員血祭りにあげて血だるまにして、血の雨を降らしちゃっていいんだよねー。
 こっちもあっちも、サンタみたいな真っ赤な服に染めちゃおーね! あはっ」
「あらあら、ヒィロ。血塗れだと後で黒くなるわよ? でも、ブラックサンタなら今日は似合いかな」
「おのれ! 某相手に出来ると思うなら、やってみるがいい!」
 無邪気な笑みを浮かべながら物騒な事を言うヒィロの挑発に、喜元はすっかり頭に血を上らせた。だが、ヒィロに攻撃を当てきれず、イレギュラーズ達からの攻撃は次々と受けていることもあり、喜元の叫びはいささか迫力に欠けた。
「俺も飛ぶのには自信があってね! 空なら自分が一番とでも思ったか?」
 喜元の敵意がヒィロに釘付けになったことを確認すると、アルヴァは空はお前だけのものではないと言わんばかりに叫びながら、空中ならではの立体的な機動で喜元を惑わしつつ狙撃銃を撃ち込んで畳みかける。アルヴァからの銃弾を避けきれなかった喜元の横腹に、じわりと紅い血が滲んだ。

「さあ、こっちに来るッスよ!」
 鹿ノ子は喜元の部下のうち、弓を持った一人に向けて、遠くから白く透き通った刀身の刀を振るう。その一閃が疾風の如く突き進んで狙った敵を斬りつけると、斬られた敵は敵意に満ちた視線を鹿ノ子に向けた。
「何時までも、そうして飛んでいられると思わない事ね!」
 その隙を衝いて、イナリが仕掛ける。稲荷神の式を身体に降ろしての連続攻撃が、鹿ノ子に注意を集中して無防備となっている喜元の部下の、翼を狙って繰り出された。鋼鉄のような固さの木剣による翼への集中攻撃に、喜元の部下はたちまち飛んでいるのもやっととなる。
(これで……倒れて下さい)
 その喜元の部下に、プラハは邪悪を裁く神聖なる光を浴びせた。既に力尽きかけていた喜元の部下は、プラハから放たれた聖光に照らし出されると全身を灼かれて昏倒し、地面へと墜落していった。
「嬢ちゃん、案外やるねえ。それじゃ、次と行こうかァ!」
 今にも力尽きそうな敵を見逃すことなく、聖光で仕留めて頭数を減らしたプラハの手際を褒めながら、獅門は「次」にかかっていった。やはり弓を持った喜元の部下に急接近すると、大太刀を斬り上げてから斬り下ろすという、高速の二連撃を放った。それはまるで、獅子の顎が獲物を上下から噛み砕くが如く。上下からの斬撃をほぼ同時に受けた喜元の部下は、浅くはない傷を受けながらも、獅門から距離を取って反撃の準備へと入った。

 喜元の部下のうち、遠距離攻撃が可能な弓持ちをイレギュラーズ達が重点的に狙ったのと同様に、喜元の部下達もイレギュラーズ達の中で後衛にあたる者が重点的に狙われた。その中で、プラハが攻撃を当てやすく倒しやすそうだとわかると、喜元の部下達の攻撃は自然とプラハへと集中していくことになった。
「寄って集ってプラハお姉さんを狙おうだなんて……でも、ルシェが守るのよ!」
 喜元の部下達からの攻撃に傷ついていくプラハを癒やすべく、キルシェは天使の福音の如き救済の音色を奏でる。その音色に包まれたプラハの傷は、完全にとはいかないまでも、幾分かは癒えていった。
「ありがとうございます、キルシェさん」
 傷が癒えて身体が楽になったプラハは、心からの感謝を込めて、キルシェに礼を述べた。

●趨勢は決まりて
 ヒィロとアルヴァで喜元を抑えつつ、それ以外のメンバーで喜元の部下達を倒していくと言うイレギュラーズ達の戦術は、概ね成功していると言えた。
 プラハが集中攻撃されているために、プラハ自身やキルシェだけでなく美咲も回復に回らざるを得ず、故に美咲からのアシストを得られなかったヒィロの挑発は時折無視されてしまったものの、その際にはアルヴァが喜元の敵意を上手く煽って、喜元による味方への被害は最小限に食い止めた。
 一方、美咲が回復に回ってもプラハの傷は癒やしきれずに重くなっていき、一時は可能性の力を費やす所までプラハは追い込まれた。だが、その間に鹿ノ子、イナリ、錬、カイン、獅門らによって喜元の部下達は次々と倒されており、喜元の部下達の攻勢はそこまでで止まった。

「とうとう、残るは喜元さんだけッスよ! 手数で攻めるというなら、僕も負けないッス。
 どちらの身のこなしが優れているが、さぁ勝負といきましょうッス!」
「ぐぬっ……!」
 部下を全て倒して、ここからが本番とばかりに、鹿ノ子が意気込んで喜元に仕掛ける。
 華のように美しく、蝶のように軽やかな、それでいて嵐のように激しい剣閃が、立て続けに喜元を襲う。喜元が如何に回避に優れていようと、直撃を与える技量に優れた鹿ノ子にとっては関係のないことだった。白く透き通るような刀身が、喜元を斬る度に紅く染まっていく。
「安心するのは、まだ早いわよ! 地面に叩き落として、クリスマスツリーで綺麗なモズの速贄にしてやるわ!」
「ぐあああっ……!」
 鹿ノ子による連撃が途切れて喜元が安心する間もなく、『オスプレイズ』に頼んで喜元の背後に回り込んだイナリが巨大な木剣を喜元の翼に連続で叩き込んだ。
 イナリも、鹿ノ子と同じく相手の回避の技量にかかわらず直撃を叩き込む技量に優れており、しかも連撃を得意とするところまで同じである。いつ果てるともなく叩き込まれる鋼のような硬さの木剣に、喜元はたまらず逃げ腰となった。
 だが、イレギュラーズ達が喜元の逃走を許すはずがない。
「折角の空中戦だ! 上下左右と囲んでしまえ」
(行きます、急降下お願いします!)
 喜元の下からは、式符から生み出した真銀の刀を手にした錬が迫る。一方上からは、『オスプレイズ』にハンドサインで依頼して急降下しつつ手に虚無の剣を生み出したプラハが迫っていた。
「貴様ら、よくも……っ!」
 二方向から迫り来る敵を確認したときには、最早喜元に対応する時間は残されていなかった。真銀の刃は喜元の右太股をざっくりと斬り上げて、虚無の剣は喜元の左肩から上腕にかけてを深々とした傷を刻んでいる。
「テメェで、全員だ。逃げられるなんて、思うなよ?」
 正面から喜元に迫った獅門は、必殺の気迫を込めて破竜刀の刀身を真っ直ぐに突き出す。ズブリ、と言う感触と共に刀身が深々と突き刺さり、喜元はガハッ、と血を吐いた。
 だが、相手が魔種である以上、まだ終わりではない。獅門は破竜刀を喜元から引き抜くと、この後に備えた。
(――どうか、アルヴァさんが全力で戦えるようになりますように。その身を蝕む毒も、流れる血も、癒えますように――)
 キルシェは、喜元の槍に傷つけられて毒に犯され、血を流すアルヴァを癒やすべく祈りを捧げる。すると、キルシェを中心に桜色の慈しみの雨が優しく降り注ぎ、それに触れたアルヴァの毒も流血も、綺麗に癒やされた。
「助かるよ、キルシェ」
 身体中を蝕む毒や流血から解放されたアルヴァは、視線は喜元に向けたまま、キルシェに感謝を述べた。
「それだけ囲まれたら、避けるどころではないだろ? こいつを、叩き込んでやるよ」
「ぐうっ!」
 イレギュラーズ達に囲まれて完全に逃げ場を失い、回避もままならなくなった喜元に、カインがなおも畳みかける。存在が不確かな神の力を以て、喜元に対して呪詛を飛ばした。呪詛は、外傷は一切与えることなく、喜元を苦しめその身を呪っていく。
「――できるなら航空猟兵として、一対一でやってみたかったさ。
 でも今回は時間が惜しくてね。それに、お前に自由の翼は似合わない」
 処刑宣告でもするかのように、アルヴァが喜元に告げる。
 実際、アルヴァにとって喜元との戦闘は、仲間達が喜元の部下を全滅させるための時間稼ぎに過ぎなかった。そして、時間稼ぎが成功した時点で、.喜元の勝ち目は失せたのだ。
「堕ちろ、地の果てまで」
「ぐがああっ!!」
 アルヴァは喜元の上を取ると、天から降る雷霆の如き速度で急降下。その勢いのままタックルを仕掛け、喜元を地面に向けて吹き飛ばす。喜元は辛うじて空中で体勢を立て直したが、地に墜ちる時間をわずかに延ばしたに過ぎなかった。

 喜元が魔種で、如何に潤沢な生命力を有していようと、あとはその生命力を削り取られるだけであった。豊富なはずの手数がヒィロやアルヴァによって浪費させられている間に、翼を痛めつけられてついには地に墜ち、虫の息となる。
「あはっ、随分と無様な姿になったね。でも、伝衛門さんの素敵なイベントを血で汚そうとしたんだから、当然の報いだよね。
 ほら、悔しかったら最後にもう一回、かかっておいでよ」
 これが最後の挑発になると見て、ヒィロは伝衛門のイベントを狙ったことへの怒りを込めて、因果応報だと嘲った。そして、喜元の攻撃を誘うように、掌を上に向けて突き出すとクイ、クイと指先を曲げる。もっとも、最後の一回などさせるつもりは、ヒィロにも美咲にもない。
「夜に飛ぶ梟じゃわからないかな……『虹の先には辿り着けない』って」
 美咲は呆れたように呟きながら、喜元がヒィロに敵意を募らせた瞬間を狙って、全身に残る魔力を凝縮させた魔力の砲弾を撃った。「破式」と呼ばれる破壊力に特化された魔力の砲弾は、喜元の腹部を瞬く間に貫いて大穴を空けると共に、その命を奪い去った――。

成否

成功

MVP

アルヴァ=ラドスラフ(p3p007360)
隻腕の射手

状態異常

アルヴァ=ラドスラフ(p3p007360)[重傷]
隻腕の射手
プラハ・ユズハ・ハッセルバッハ(p3p010206)[重傷]
春を取り戻し者

あとがき

 シナリオへのご参加、ありがとうございました。
 皆さんの活躍によって喜元と部下達は討たれ、司馬公苑のクリスマスイベントは守られました。
 MVPは、重傷を負いながらも喜元からの攻撃を引き付けるのに貢献したアルヴァさんにお送りします。

 それでは、お疲れ様でした!

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