シナリオ詳細
Shall We Alcohol ?
オープニング
●
鉄帝という単語ですぐに思いつくのは大闘技場ラド・バウだろうか――?
しかしかの国には古代文明が多く発掘されるという側面もあるものだ。脆弱な経済力ながら強国の一角として君臨できているのは、全体的な民の強さもさることながら、その古代文明による技術の恩恵もあるとされている。
そして古代文明の遺跡は唐突に発見される事も多い。
誰も足を踏み入れる様な峡谷の間に。或いは突如崩落した先で見つけた地下に、など。
そして――今日もまたその一つが発見された――
「うーん。ここが依頼にあった場所、だよね?」
帝都スチールグラードから東……天義の国境にも近い場所に訪れたのは炎堂 焔 (p3p004727)だ。彼女の視線の先にあるのは、洞窟の入り口。周囲は木々に囲まれており一見しただけでは気付きにくい場所であると言える。
ここはある商人が偶然にも見つけたらしく、もしや古代文明の遺産があるのではと。しかしこういう場所には魔物がいたり守護者がいたり、はたまた危険なトラップがあったりするのが定石だ。
その為にイレギュラーズに内部調査の依頼がやってきた訳である。
この洞窟が如何なる場所であるのかの調査と、内部構造のマッピングを兼ねて。
「でも見た限りフツーの洞窟っぽく見えるよね。魔物の気配もしないし……」
「いやーですが焔殿! こういう所に限って恐ろしい『何か』があったりするものですよ! そう! 予測も出来ないような『何か』が!!」
同時。焔と共に中を覗き込むは夢見 ルル家 (p3p000016)だ。
一応、現段階で入り口付近を見るには怪しげな所はない……が、奥へと進めばはたして何が待ち受けている事か。
――意を決して歩を進める。
もしかすればいきなり巨大なボス級の敵が出てきてもおかしくはないのだと、緊張感を保てば心臓の鼓動がやけに大きく聞こえるものだ。
……というか、なんか熱くなってきた気もするな。
地下という密閉空間だからだろうか――? 汗もなんだか出てきて……
「はぁ、はぁ……なんでしょうね。頭もくらくらしてきたような……」
「この感覚……どこかで味わったことがあるような無い様な……はて……」
さすればシフォリィ・シリア・アルテロンド (p3p000174)は汗を拭う。体調不良……と言うほどではないのだが、何か体全体の感覚がおかしい事だけはヴァイオレット・ホロウウォーカー (p3p007470)と同じく感じていた。
なんだろうか……毒物? いやそんな感じではない。
むしろ気分が高揚している様な気がする。なんだか楽しくなってくるぐらいであれば。
――だからだろうか、皆まだ気づいていなかった。
マッピングの依頼を受けていたが故に歩きながら地図も記していたのだ、が。
その線、めっちゃガタついている事に。
「おや、ヴァイオレット殿。いつの間に二人に分身なされて……駄目ですよそれは宇宙警察忍者たる拙者の専売特許! 不法な特許侵害は逮捕です逮捕ッ――!!」
「ル、ルル家さん何を! ああ! 地図が、地図がどこかに飛んで行って――!」
やがて皆の様子もおかしくなり始める。頬は赤く染まり、動きはふらつき。
まるで皆『酔っぱらっている』かの様な動きを――
い、いや、まさかこれは!
「も、もしやこの洞窟はアルコールを……!」
誰かが呟いた。そう、この洞窟はなんと――
奥に進めば進むほどに探索者を『酔わせて』行く迷宮なのだ!!
その進行度はどれだけ地下に近づいたかによって変わる! 浅い場所ならばほろ酔い程度だし、奥へと進むほどに酔いはどんどん進行していく……既にイレギュラーズ達はある程度差はあるとはいえ、周りの人間が分身して見えたり、正常な線を引くのが難しくなっている者もいるようだ。
彼女ら自身はたしてその事に気づいているのかいないのか。
ゆっくりと進んだ為に、もしかしたら気付かぬ内に酔わされている状態である者もいるかもしれない――だがこれも依頼であるならば今更引けぬ!
とにかく(多分マトモなのは出来ないだろうけど)地図は作成しないといけないし!
遺跡自体も調査せねばならないのだ!
言動はなんか既に怪しいし、足もおぼついてないけれど彼女らはイレギュラーズだ、問題ない! ないったらない!
さぁ奥へと進もう、より奥へ。
酔いに抗い、或いは受け入れ。
二転三転七転八倒しながらも!
「こ、これは違うよ! ぼ、僕の所為じゃないからね! 僕も知らなかったんだよ――!」
同時。響くは焔の悲痛なる叫び声。
――さて、酔いが進行した後、皆は一体どのような姿を晒してしまうのか。
めっちゃ楽しみですね。フフゥ!(小並感)
- Shall We Alcohol ?完了
- GM名茶零四
- 種別リクエスト
- 難易度-
- 冒険終了日時2021年05月31日 23時20分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費150RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●後世に残すべき校歌:『私の航海誌』ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)
~聖・酔っ払い女子最高高校 校歌~
作詞:わたし
作曲:あなた
草木萌え出づる旭の丘に
汗ばむ素肌がクソエロい
明鏡煌めく 我らの歩む道は
無限に連なる 女子がいっぱいで最高じゃん!
風通し悪き鏡の館
暑くなって参りまして嗅覚的にもよござんす(よござんず!)
女子の汗の香りって最高じゃないですか?
なあルル家ェ!(なぁルル家ェ!)
この為に超嗅覚を取得せし
ああ 聖・酔っ払い女子最高高校
我らが母校
●
「あ――い! たいむでっす! 今日はみんなypろしくねー!」
元気よく手を挙げるのは『優光紡ぐ』タイム(p3p007854)だ。かわいいね。
でも千鳥足どころか完全に顔が真っ赤な状態の彼女はもうアレがアレであった。
「さっき言ったって? んふ……ふふウケるw あ~~!! る・るるいえちゃ――!! 元気? ねぇどぉしたの? 入ってる? ねぇねぇねぇね入ってる~~? んふふふうw」
「あ~~なんですかね、変な校歌がきこえてきたようにゃきが~
あ……あぁ~地面がやわらかいしきもちがいいですね~~え、これ岩~~?」
と。そんなタイムの視線に入ったのはおっきな岩を抱きしめる様に全身で接触している『離れぬ意思』夢見 ルル家(p3p000016)であった。それは遮那君じゃありませんよ。
「でも~拙者は宇宙けーさつにんじゃですから~
こんなのアレですよ~アレ~なんでしたっけアレ~あの~え~……オラァ!!」
「ぴゃああああ~~! るるいえちゃが怒った~~~!
んま~~ままま……ぴょえ……すぅ……」
「だぁめだよタイムちゃ――ん! ねむっちゃダメ~~! ちぅず~~! ちずつくらなきゃダメなんだから~!! ほら、ここでひきかえしゅわけにはいかにゃいもんねー、はやくおわらせてかえろー!」
突如として持っていたカバンを地面に叩きつけるルル家――にビックリしたタイムが尻もちを突くと同時になんか眠くなって意識が蕩ける――瞬間に『炎の御子』炎堂 焔(p3p004727)が起こそうと頑張るものである。なんだこのカオスは!
お察しの通り既に誰も正気なモノなどいない。ウィズィなんてこっそり女子の汗ばんだ背中に顔を付けて思いっきり深呼吸を……
「はぁ~……このほーじゅんな……よき……しふくの、も、うふっふふふw」
ウィズィさん!!? ウィズィさ――ん!?
「……困ったものね。皆体調が悪いだなんてどうしたものかしら。まだ依頼は途中だというのに」
お、おお!? だが『在りし日の片鱗』ジュリエット・ラヴェニュー(p3p009195)はそこまで顔が赤くないように見える! 彼女はアルコールに強いのだろうか! これなら一筋の希望が――
「それにしても貴方。肌の色が土色っぽくて冷たいし……早く医者に掛かった方が良いわよ? 具合が悪いなら言いなさいよちゃんと、別に心配でもなんでもないけど。一応依頼中なんだし倒られても困るだけで……ねぇ聞いてる? 人の話はちゃんと聞かないともう……」
だめだ連れているゴーレムをぺちぺちと叩いて壁に話しかけてるだけだコレ!!
「う、ぅぅ……これ、は……酔うって、こんな感覚……なんですね……」
だがジュリエットという正常な様に見えて全然正常じゃない枠と違って『影を歩くもの』ヴァイオレット・ホロウウォーカー(p3p007470)は辛うじて前に進めていた――! 脳髄を蕩けさせるような感覚が襲ってきてよろける、も。
「は、はやく突破しないと……あれ、道、どっちでしたっけ……?
今進んでるのが前……? それとも後ろ……?」
なんとか進む。さすれば現れたのは――なんだ? 鏡、か?
「あーたいへんだよー! わかれみちだー!
ほそいみちが、いーち、にーい、さーん、いっぱい! わーい!! ぜんぶいこ――!」
「うわー、あたしがいっぱーい! みんなもいっぱーい! すごいねこれー! いこーいこー!」
直後。そのヴァイオレットを追い越すようにハイテンションな焔と『正義の味方(自称)』皿倉 咲良(p3p009816)が鏡の間へと駆け抜けていった――! ああ! ヴァイオレットでも無理なのに君たちじゃ!!
「あははー! でもね、あたしのそんざいはあたしひとりでじゅーぶんだ! うぉー! くらえあたしのにせものー! よわいよわーい! こんなものか、どーだー!! どかーん!!」
案の定鏡に映った自分を偽物して割砕いていく咲良――! でも惑わされ、迷わされるよりは案外正解の行動かもしれない……ただ本能赴くままに行動しているだけと言えばそうなのだが!
「いけませんね、このダンジョン――想像以上の難敵です! 皆さん、注意して進みましょう……ええ! 私についてきてください! 大丈夫、まだ私は酔ってませんので!! この鏡の大迷宮を攻略していきますよ――!」
おお! 『白銀の戦乙女』シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)さん! 鏡の間です鏡の間! 特徴的なピコピコ音は鳴りませんよ!! ていうかさっきから千鳥足でどこへ行くおつもりで……アッー! 鏡を割り始めたッ――!!
●
「ん、ゴッ! いっ……だぁ……い!!! なぁに!!? 何でこんな所んpぁが、いypぁおいyくrの??? なに見てんの、はぁ~~~? なにそのめ? タイムちゃんおこりますよ? あ、いいのね? おこっていいのね? はい! タイムちゃんおこりました~~!! もぉーゆぅるしませーん!!」
どっちのおでこがちゅよいか勝負よ!!
鏡の中の自分と勝負を始めるタイム――! 彼女が泣くまであと二秒――!
「あるぇ~? なんでこんなにせんガタガタなんだろ~? ま、いっかぁ!」
「ええと……お待ちください。この先の運命……あぁ戦車のカード……
これは『とりあえず"特攻(ブ)っ込め"』……でしたっけ……」
同時。咲良は己が記したマップ――え、これマップ――を見て陽気に笑みを。ふふん、描けてる(自己比)からいいんだもん! 一方でヴァイオレットは己が占いにより引いたカードを見て前進を決めるものだ――が、いいんですか?
“不運と踊っちまう”事になるかもしれませんが、あッ!
案の定鏡に突撃していった! 蹲って悶えてる!
「いやー! とんでもない場所ですねここは――! でも! 殴って! 蹴って! 壊して! 鏡の中の私を! 破壊すれば!! やがて先には行けるんですよ!! とぉぉおぉああああ!!」
だが咲良同様に鏡を割砕くのはシフォリィだ!
まぁ言ってることは全く間違いではないのだが随分と乱暴な解決手段と言うか、判断力が大分鈍ってるというか……シフォリィさん? 貴女顔が赤くなったりしないタイプですね!?
「あ~~なんか拙者の偽物がいっぱい出てきましたね~ですが拙者の方が可愛いので違いは一目……アレです。そ……えーと……オラァ! 死ね偽物! 偽物の私は死んだ私だけが良い私ですよあーははは!」
もうなんだか不良の学生が学校の窓を割る勢いだ――!
ルル家、手が血みどろになっておりますが気にしませんこわいよ!
でもまぁなんだかんだですね? 壊してたら道しかなくなる訳でね?
「んあぁ……いけないわね、新作ゴーレムの研究疲れか、全員ゴーレムに……というかゴーレムが分裂してるようにみえて……あら? なにかしらこれは……随分と美しい、芸術的な姿だけどってこれ私じゃな~い美しいのは当たり前だったわ」
でもジュリエットさんは残った鏡の前で自らに惚れ惚れとしている……!
ふふ美しい。芸術とは何もせずとも光り輝いて見えるものなのだ――おっと、なんか視界がぐにゃりとしてきた気がするけれど、尊すぎると遂に時空を捻じ曲げすらするのだろうか、私の美しさは。
「あーたいへんだよー! みんなみんなみんなみんな――!! わかれみちだー!」
と、その時。急に走り出した空気抵抗の少ない焔が見つけたのは――
「ほそいみちが、いーち、にーい、さーん、いっぱい!
わー! どれがせーかいのみちなんだろー! わっかんないねぇ!
おちないよーにきをちゅけてぇ! すすも!」
「お待ちください! これはアレですこれは危険な匂いがしますからこれはまず水を調べてから飛び込んでみるべきだと思うんです! はい飛び込みたい人挙手してくださいきょしゅー! はーい! はいはいはい皆さんOKですね、じゃああああいきますよ!!」
石の道――つまり平均台だ!
焔が触れてみればいい感じに冷たくて気持ちがいい――が、油断してはならぬと判断能力壊滅姫騎士シフォリィが提案する。挙手を促し強引に手を挙げさせ、そんじゃ『いち、にの、さん』で行きますよと言う所で。
「はいせーの、いち、にの、さーん!!」
「ぁあああ――!! シフォリィさんがおしてきた――!!」
突如の裏切り。自分は飛び込まず、咲良の背を押して飛び込ませる――卑劣なッ!!
「ふっ……これは必要な事、尊い犠牲でした!」
「わぷ、わぷわぷわぷ! あーもう、みずでびちゃびちゃに……
なら次はたいむちゃんの後ろからいきまーすはいはいはーい!」
「むっー!! そんなのかってにきめないですー! でーもーまーかーせーてー!!」
とりあえず危険な水ではなさそうな事が分かれば、咲良は気を取り直してタイムと共に平均台に再チャレンジ! このまま水辺を歩いてもいいんじゃないかって? 気にするな!
「タイムちゃんねえ! こうゆうのねぇ! けっこう得意なんだかr」
デデーン、タイム、アウトー!
弾ける水音。わぷわぷと、水の音を跳ねさせながらしかし。
「見てくださいヴィオちゃん拙者のバランス感覚をぉ~! ほらこんな、つま先立ちだって出来るんですよ、ほらほら、あ、あぁ、あああああ――!」
「ルルさんっ、危ないですよ――ほらほらえへへ、あたたかですー……」
次々往くものだ。ルル家がヴァイオレットに声を送りながらそしてやばやば行動!
思わず崩れるバランス――を咄嗟に抱きしめたヴァイオレットが支えて。
「も~~ヴィオちゃん可愛いんですから~もふもふ~これ放さないでくださいよ? ぜったいですょ~~? ぜったいですからね~?? あふ? うへへへ~あぁ~~~?」
「ぷぇー! ルルさん落ちろー! あはは! あはは!!」
しかし突然の裏切り!!
或いはフリを理解したのか分からないが、支えた身を突き落として水面へアッー!
「だいじょうぶ? さぁこの手をとって――そうそうこの手を――」
そこへ現れたのがウィズィだ。
彼女の視線の先には水に濡れた衣類――微かに透ける肌色――視線は胸元へ――
瞬間的に瞳に、いや脳髄に記憶する!
あ、まだ落ちてない人いる? いるなら引きずり込む。特に巨乳は引きずり込む。
「――足をひきずりこんででも――すべき事が、ある! あ・る・の・よ!」
少年よ、おっぱいに左右されるな。
左右にあっておっぱいなのよ。もちもちなっのよ。
なあルル家ェ!(なあルル家ェ!)
「き゛、き゛も゛ち゛わ゛る゛い゛……おえー……だめ、だめよ……頭くらくらしてきた…依頼前日に夜通し研究はだめだったかしら……はっ、そうよ! ゴーレム、岸まで運んで!」
もう大体全員全滅しそうになってるがジュリエットも平均台に到達す。
だが突如として発生しうる頭痛と嘔吐感! こんな橋を渡ろうとするなど――無謀!
だがそこは天才の頭脳が導き出すのだ、ゴーレムに任せればよいと。
ふふふ一部の隙もない完璧な理論である。己が無理なら他者でOK!
「いやあ~やっぱ私は天才よn」
まぁ当然ゴーレムの足の大きさではうまい事渡れず。思わぬ衝撃に全員纏めて水に落ちたのは――当然の話だったかもしれない!
●
その後も当然の様に地獄は続いたッ! もはやマッピング依頼って覚えてる人はいるのか。
――遺跡は好きよ、私。知識を得る、未知を知る……
魔術を扱う者としては常に新しいものを取り入れていきたいもの――
そんなことを遺跡に入る前に言っていたジュリエットさんなんですが、ご覧ください。
「おぉぉぉぉ……だめだめだめ揺らないでさっきのでも色々限界で、あ、ぉ、ぅ」
歩く揺れだけでもうやばいやばい……! 常に新しいものを取り入れてはいきたいが、酔いはちょっと話が別で、ぉう!
「なんですか人の事いい娘だとか天使だとか! 褐色土下座全力占い師とか!!
こちとら邪神だから悩んでるんですよ!! 人と神のハーフなんですよ、もおおお!!
うわあああん! 私だって普通の生き方したかったですもん!!
好きな事は好きって! 幸せな事は幸せでありたかったですもおおおん!!」
同時。ルル家に抱き着きながら号泣するヴァイオレット。半ば冗談の様な単語も混じっているが、しかしガチめに重い内容もあるので迂闊に触りづらい系である。な、泣き上戸……!
「はぁ~い、よしよし~ヴィオちゃんも大変ですね~でも泣かないでうおぉえああ、セ社も半美男邪神ですから、なかまですよぉあ? あっ、なんでしょうあれ?? えーっとこの回転するカップの手のってた絵rバインですね。託生ですよ~ヴィオちゃんも一緒にrのイましょう!」
そんな彼女の事を知ってか知らずかルル家は慰めるものだ――もう言語崩壊してるけど。崩れないバベルさん仕事して! え、なに? コーヒースキオですもんね? なんて!!?
「kロエを回転させればハユ悪なるのですね あかかかかたpそ! じゃうあーお! …………あっ、すいません、ちょっと止めてもらってもいいでうs家、tp.誰ぁ、ま、これマジ洒落にならな、うぉおおおお――! 乙女の尊厳が――!!」
高速回転したまま外に飛び出すルル家&ヴァイオレット――に敬礼!
が、なんだかんだ奥まで来れているのは確かである。
阿鼻叫喚ながら奥へ奥へと進み――そして――
「でぇ、ここがいちばんおくー? あっ! ごーるだぁ! やったぁ!」
焔は見た。行き止まりを!!
つまり終着駅だ。あとはここまでの地図を持って帰れば依頼終了!
「いちばんおくついた~! なーんかながかったねぇ。でも、ふえ、えへへ! なんかたっせいかんしゅごいね~! あ、そうだ! せっかくだしみんなでさ、しゃしんとろーよ! しゃしーん!」
「青春! 作戦! 陸軍としては海軍の提案に全面的に賛成するものであります!」
であればと言うは咲良だ。ほらほら皆でぎゅーとして!
それを支援するようにウィズィも皆を抱き寄せる――もののついでに足取り交わりわざとくっついたり? そんなものは序の口よ。千鳥足なんだから仕方ない。そう、これは仕方ない。フフフ。
「え、んぁに? ちずぅ? チーズがなあに? あー写真のね! かけごえ! ね! わかってます、わかってすよぉ~い。タイムちゃんとっくいなんですから! はい並んで笑って~!」
「じゃーいくよ! みんないいね~!? はい、せーしゅん!」
音がする。だけれども、酔った手つきでマトモなのが取れるものか!
めっちゃブレッブレの一枚絵。だめだこれもういっかーい!
「ねぇ、たいむちぇあん、まえからおもってたんだけどぉ たいむてぇあんのおみみおいししょうだよにゅえ。ちょっとはむはむしてもぃい?」
「あ~……そうそうタイムさんの耳をハムハムしなきゃかえれない~~!
ほむさんは右ね、わたし左から。タイムさんは公共施設だから、とーぶんしないと。
お耳はふたつあるものだしぃ!!」
「んん……なぁに焔ちゃウィズィちゃ撮るんだから……え、おみみはチーズじゃな……ふぁあ、やっ、ちょ、そこわたし弱いから…ひゃぁん! らめぇ、ちょ、どおして~~~!!」
右から焔に。左からウィズィに挟まれるタイム! 気ーのすむまではぷはぷターイム!
お耳もぐもぐはぷはぷ美味しいなぁ。柔らかな花弁が恥じらい、耳先まで真っ赤な乙女の園……え、これは写真撮る為にくっ付いてるだけですから合法ですよ? ぴえーん、タイムちゃん大ピンチ! でもでも!
「むー! やられっぱなしはぐやじ~! あっ、そだ。お胸揉んじゃお」
いきなりド級の仕返し考え付いたタイム!
ウィズィのを――むにっ。
焔のを――あれ。するって、するってなっちゃった。
「ありぇ? おむねがはんぶんない」
「なんて言った今?」
急に一瞬だけ素面になるのやめてください焔さん。
「もーいつまでにゃんにゃんしてるんですか! 依頼主さんの所に戻らないといけないんですからねー! ほら、もう一枚撮りますよ! せーの、いち、にの、さん、はい!」
壁]◡・*)カシャ
どうしてその顔をしたシフォリィ。おい、顔の下から光を照らしてそんな……おい!
ともあれ――これにて最深部までの探索は終了した――
帰りも帰りで大層苦戦したのだが、戻る分には酔いが減っていくのでまだなんとかなる。
……しかしだからこそ、段々と表情が重くなる者も存在していた。
いわゆる『覚えて』いる者達だ――
「私は酔っても記憶無くさない方だから覚悟しろよ、なぁルル家ェ!」
「え、何の話ですか? ていうか拙者、体中が痛いんですけどこれは何……?」
あとで全部教える――とばかりに。
ウィズィの手には一つの連射しまくったカメラが携えられていたとか……
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
これは後世に残すべきだと思ったのでMVPです。
~聖・酔っ払い女子最高高校 校歌~
作詞:わたし
作曲:あなた
一、
草木萌え出づる旭の丘に
汗ばむ素肌がクソエロい
明鏡煌めく 我らの歩む道は
無限に連なる 女子がいっぱいで最高じゃん!
風通し悪き鏡の館
暑くなって参りまして嗅覚的にもよござんす
女子の汗の香りって最高じゃないですか?
なあルル家ェ!
この為に超嗅覚を取得せし
ああ 聖・酔っ払い女子最高高校
我らが母校
二、
呂律回り往く千鳥の丘に
足取り交わり わざとくっついたりは序の口よ
彼方に伸び行く 我らの歩む道は
足掴んででも巨乳共は水に引き摺り落とすからな
張り付く布地を見つめる 健やかな眼差し
少年よ おっぱいに左右されるな
左右にあっておっぱいだろうが
なあルル家ェ!
この為に瞬間記憶を取得せし
ああ 聖・酔っ払い女子最高高校
我らが母校
三、
いざ辿り着きたる勝利の丘に
記念撮影という名の合法チェキタイム
(タイムさんだけに)
いざ伸びやかに 我らのハムる耳は
焔さんはあっちのお耳、私はこっちのお耳
タイムさんのお耳をハムりながら自撮り
タイムさんのお耳をハムりながら自撮り
タイムさんのお耳をハムりながら自撮り
(以下好きなだけ繰り返し)
柔らかな花弁恥じらう 乙女の園に
本官は咲良氏のみんなでぎゅーってして青春!作戦に同意するものであります
私は酔っても記憶無くさない方だから覚悟しろよ
なあルル家ェ!
この為に防水スマホを用意せし
ああ アドリブ歓迎高校
我らが母校 woo…
GMコメント
●依頼達成条件
とりあえず奥へと進んで遺跡をテキトーにマッピングして帰ってくること!
マッピングは正確でなくても全然問題ありません。
だって後から依頼主が確認しようにもどうせ皆酔っぱらうし……
●フィールド
鉄帝で発見された洞窟です。
古代文明の遺跡でないかと依頼主は思ってるみたいですが、多分別にそんなことはないです。滅茶滅茶アルコール好きの魔術師か何かが作った遺跡だと思います。多分。
とにかく、実はこの中に入ると徐々にアルコールが体内に宿されるのと同じ状態に――つまり酔っぱらいます。進めば進むほどその症状が凄い事になるみたいです。皆さんは酔っぱらうとどうなりますか?
泣き上戸になるか笑い上戸になるか、錯乱するか無口になるか全部記憶が吹っ飛ぶか覚えているか……
普段とは違う貴方の姿がさらけ出される――かもしれません!
シナリオ開始時、皆さんはそこそこ程度の位置にまで進んでいます。
が、もう少し奥があるようです……
そこには恐るべき難所が控えている事でしょう……!
あ、ちなみに周囲はなぜか光る石があちこちに点在していますので、光源は確保されています。灯りを用意する必要はないでしょう……ていうかこの光る石こそが皆さんにアルコール的な干渉を仕掛けているみたいです。
●難所1:『鏡の間』
暫く進むとなんと、皆さんの姿を映し出す鏡で満たされた迷路があります。
特に魔物とかはいないので落ち着いて進めば何のことはないのですが……はたしていきなり見えた己が姿。酔った皆さんには冷静に対応できるのでしょうか……!?
●難所2:『石の道渡り』
なんと皆さんの目の前には幅がほんのちょっとしかない石の道が現れました! 平均台みたいなものです。慎重に渡らなければ落ちてしまう事でしょう……! もしも無念ながら落ちてしまった場合、水深30センチの水たまりに落ちてしまいます。くっ!
●難所3:『???』
上記以外にもなんか難所とかがあったりするかもしれません!
ヘビの人形が大量に落ちてきたりだとか、ターザンロープして進むべき場所があったりだとか……
(ぶっちゃけプレイング次第な感じです)
●備考
プレイングは難所1、2、3全部に対して掛ける必要はありません。2だけに掛けてもいいですし、1と3にだけ掛ける、というような形でも大丈夫です。どこで(酔っぱらっている)行動をしたいか、お好きにプレイングを書く形でOKです!
●Danger!
当シナリオにはアルコールに拠らない酔っ払い判定が有り得ます。
皆さんの意識がどれだけマトモであるかは謎なのです!
予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。
●情報精度
このシナリオの情報精度はAlcoholです。
想定外の事態は絶対に起こりませんよ、ふふっ。
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