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シナリオ詳細

再現性東京2010:冥土館の悲喜劇

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●冥土館の出現
 再現性東京2010街・希望ヶ浜。
 『真性怪異』なる異常、『夜妖』なる特殊性を持つ魔物とそれと共依存的関係を持つ『夜妖憑き』など、同じ練達内ですら特異性を際立たせた都市である。……が、まあそれは枝葉末節なのでどうでもいいだろう。
 問題は、イレギュラーズの多くが足を運ぶそこに、誰も知らぬ間に突如として洋館が出現したことに端を発する。
 一夜にして現れた、とすら噂されていることから、どうやら館そのものが夜妖である、もしくはその能力の産物であるという可能性が浮上した。外部からの破壊工作には一切の損傷が見受けられないことから、極めて強力な力を持つ個体の可能性が示唆され、内部調査を行う運びとなった。
 それにいの一番に参加を主張したのが炎堂 焔 (p3p004727)。
 洋館に夜妖、ということでなにか思うところがあったのかは不明だが、ひとまずいくつかの可能性を想定して衣装鞄(というかキャリーバッグ)を持って向かった先で、彼女は思いがけず『当たり』を引くこととなった。

「……ってことでリアちゃん! なにも聞かないで夜妖退治についてきて! ついでにこの服着てね!」
「一応学園内なんだから『先生』って呼びなさいよ……分かった、行くわ」
 焔がカフェ・ローレットにおいて真っ先に相談したのはリア・クォーツ (p3p004937)。仲がいいのもあるが、2人は表向き教師と生徒である。リアの指摘も当然だが、ここでノータイムで衣装も見ず焔の提案に乗るリアもリアである。
「で? 何でメイド服なの?」
「館の中にいる人間全員がメイド服じゃないと夜妖の本体が出てこないみたい!」
「は? キレそう」
「いいじゃないのリアちゃん、夜妖退治は私達の重要な役目なんだから」
 焔の調査内容に早くもキレかけているリアだったが、そこにブレーキをかけたのがアーリア・スピリッツ (p3p004400)。美人の音楽教師と古文教師の共演は、ここがカフェ・ローレットでさえなければ軽い騒ぎになっていただろう。
「こういう依頼は服さえ着ていれば極端に弱体化したり隠れているのが能力の大半みたいなところがあるんですよ。再現性東京の漫画だと大抵そうです」
 なお、話を聞いていた小金井・正純 (p3p008000)は何事か悟ったような顔で敵の実力を分析する。ミニスカポリスとか神社の例大祭とか、条件さえ揃えばチョロ助な敵だったもんな。
「布面積は広いんでしょ? そんなに気にするものかなぁ……?」
「クラシックなメイド服なら着てみたい、です……ね……?」
 動いたら見えたりズレそうな服よりはいいじゃないか、とリウィルディア=エスカ=ノルン (p3p006761)。単純にメイド服にちょっとしたあこがれが見え隠れするアイラ・ディアグレイス (p3p006523)。
「強そうな敵ならお相手したかったんですけど、期待できなさそうですかね……?」
「そうね、ちょっとこれは期待できそうに」
「でも、ボクが調査に行った時は一瞬で皆倒されちゃって、姿が見えてたボクだけ無事なまま全員放り出されちゃったけど……」
「「!?」」
 すずな (p3p005307)と白薊 小夜 (p3p006668)が強敵だったらなー戦いたかったなー! みたいなオーラを醸し出していたので、焔は思い出したようにファースト・コンタクトの時の出来事を口にした。
 確か焔含め両手に入らぬ人員だった気がする。メイド服を着ていたのは彼女だけで、他は瞬く間に倒されたということか。これは期待が高まる。
「あーもう、ここで話し込んだって夜妖は倒せないからとっとと行きましょう! ろくなことにならなかったら焔、アンタのせいだからね!」
「ボクは悪くないよ?」

●冥土送り(全員の精神的なパンドラを)
 果たして、そこに現れた夜妖の本体――便宜上『冥土館の魔物』と呼ぼうか――は圧倒的な力でイレギュラーズに襲いかかった。ちょっと成金感のある輻輳に身を包んだ大正貴族然とした相手は、紳士ステッキ一本で小夜とすずなの剣を凌ぎ、全身から溢れるオーラ的なものを自在に操り遠近問わずに暴威を振るった。
 運命の力に手をかけるまでには至らぬが、治癒力を上回る負傷率はこのまま行けば明らかに敗北すらあり得る……話が違う、或いは話以上だ、と一同は感じただろう。
 そのとき、魔物は酷く渋いバリトンボイスで叫んだ。
「ふははははっ! 私はこの屋敷にいる限りは最強の存在なのだ! メイドさんがスカートをたくし上げている間だけ、たくし上げられた量に応じて弱体化する以外に弱点など存在しない、諦めるのだな!」

「クソがよ」

GMコメント


 リクエスト有難うございます。メイド、いいですよね。多分某SDが飛び跳ねて喜ぶ案件かと思います。

●達成条件
 『冥土館の魔物』の撃破

●『冥土館の魔物』
 なにもしないとめちゃくちゃ強いです。分身を生み出すわBSぶん撒くわ遠近問わず攻撃してくるわそもそもEXAベース値がバカ高いくせにデフォで2回行動~だわで、R.O.Oのエネミーほどではないですがチートです。
 普通に戦って勝てないとはいいませんが、この厳選(意味深)されたメンバーですら重傷率は高いでしょう。
 ですが大丈夫! メイド姿のみなさんがスカートをたくし上げている「間」に限り、その量(=人数)に応じて性能がオミットされたり弱体化を受けます。
 本当にこれ8人依頼か?
 なお、「同じメンバーがたくし上げ続ける」と能力の減少値の補正が下がっていきます。
 言いたいことは大体わかってもらえたと思います。
 なお、たくしあげて固定して戦闘しても別に構いやしません。
 言いたいことは大体わかってもらえたと思います。
 どうでもいいですが正面からたくし上げるより後ろを、おっと誰か来たようだ。

●戦場
 洋館(夜妖の一部)です。洋館を殴っても何も起きません。
 中はマジカル洋館空間なので戦闘に支障がない程度に広く、レンジ4の間合いもとれます。
 戦闘には支障がありません。それ以外の支障が強すぎる。
 
●重要な備考
 このシナリオでは『重傷』の付与率が高めになっておりますが、パンドラの減少率は比較的低くなっております。
 なお、録画装置とかそういうものは無いので外部流出の可能性は低いです。やったね。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • 再現性東京2010:冥土館の悲喜劇完了
  • GM名ふみの
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年05月24日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談8日
  • 参加費---RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
リア・クォーツ(p3p004937)
願いの先
すずな(p3p005307)
信ず刄
アイラ・ディアグレイス(p3p006523)
生命の蝶
白薊 小夜(p3p006668)
永夜
リウィルディア=エスカ=ノルン(p3p006761)
叡智の娘
小金井・正純(p3p008000)
ただの女

リプレイ


「……ちょっと待って、作戦タイム」
「フハハハハハ、多少なら加味してやろう! 下手の考え休むに似たり、少し合議した程度でどうにかなるとは思えんがな!」
 『炎の御子』炎堂 焔(p3p004727)は両手のひらで『T』を作って戦闘中断を訴えた。既に一同はかなり損耗しちゃいるが、主はなんかこう、寛容そうなので治療しちゃってもセーフだろう多分。
「焔ァ! てめぇホントいい加減にしろよ!!!」
「焔さァん!!!! ボクの所為じゃないよ、じゃあねーんですよ!! また貴女がとってきた依頼じゃあねーですか!!」
 『願いの先』リア・クォーツ(p3p004937)と『一人前』すずな(p3p005307)は焔に向けて烈火の如き怒りをぶちまけていた。今回も話を持ち込んだのは焔なので確かにアレな気はするが、ここまでのトラップがあるとは夢にも思うまい。なおリアはヴィクトリアンメイド、すずなは和メイド、焔はフレンチメイド姿である。……なんかこころなしかリアの恥じらいが凄いが大丈夫だろうか?
「かわいい生徒の頼みだし、メイド服着るだけならMSPやらバブ巫女より全然余裕って……思ってたんだけどねぇ」
 『キールで乾杯』アーリア・スピリッツ(p3p004400)は教師としての矜持とか過去の惨事との兼ね合いでなんとかなると思っていた。アメリカンダイナー的な健康的な服装に、トレイとジョッキに入ったエール。オチがわかっちゃったな。
「また、またこんな夜妖なのね……焔さんって変態を引き寄せるギフトでも持ってらっしゃるのかしらね……?」
「なんですかこの館。てかなんですかあのモンスター。
 メイド服たくしあげる間だけ弱くなるとか前世でどんな咎負えばそんな生命体として産まれてくるんですか???」
 『盲御前』白薊 小夜(p3p006668)は諦めたような表情で深々と溜息をつく。彼女はすずなと揃いの和メイド。仲の良さが窺えるんだけどなんかこっち丈短いな? 他方、『天地凍星』小金井・正純(p3p008000)は再現性東京の漫画を引き合いに出し、能力が可笑しいと訴えた。そんな訴えに意味がないのを知りながら。……で、どんなメイド服だって?

 1時間前。
「少しだけ興味はあったんですよ。はい、どんなメイド服なんでしyチャイナメイド服????? どうして????」
「似合ってるよ正純ちゃん!」
 やっぱり焔のせいだった。

 話は戻って。
「あ、ロングスカートとか日和ってる二人はちゃんとやりましょうね! ね、アイラさんにリウィルディアさん!」
「犬だって待てくらいできるんですよすずなさん???」
 すずなに名指しされた『とてもへっちな』アイラ・ディアグレイス(p3p006523)(称号おかしくない? シナリオ配布? そっか……)はクラシカルなメイド服姿で必死に抵抗する意志を見せていた。絶対にだめだ、たくしあげたくない。こちとら人妻だぞ。そんな雰囲気が見え隠れする。で。
「なんでまたこんな変態の相手しないといけないの!? 練達でもないのに!」
「夜妖が相手な以上希望ヶ浜だし、希望ヶ浜は再現性東京、練達なのよリウィルディアさん……」
 現実逃避しかけた『パーフェクトミニスカポリス』リウィルディア=エスカ=ノルン(p3p006761)に、小夜がゆっくり刃を突き立てるかのごとく事実を伝える。『再現性コスプレ同好会』とか完全に練達に与太とへっちを押し付ける気満々じゃねえか。逃げんな。
「アッ小夜さんは近付かないで下さいリアさんも。リウィルディアさんはこっちでちょっと三編み編ませて下さい話通じそうなので」
「別にいいけど……」
 アイラはリウィルディアの側にすすっと寄り付くと髪の毛をいじり始め、「自分は味方ですよ」とでも言いたげである。いや、一同イレギュラーズ何だから味方っちゃ味方なんだけども。
「まずアイラちゃんに頑張ってもらおう、どこかでそんな姿を見た気がするし」
「何を言ってるんですか、ボクにはボクなりのやり方があるので誰かの目論見には乗りませんよ」
「……いいだろう、僕が最初にやろう」
 焔の強引な押し付けに対し、アイラの抗弁をよそに覚悟を決めたのはリウィルディアだった。ノルン伯爵家の名代としてそれでいいのか。
「すっとたくしあげて自分の番終わらせるのが賢いですよね! あー、可燃性高いのに恥じらいが先行しちゃう皆さんは大変だなー!」
 正純はここぞとばかりに仲間を煽っていくんだけど、多分その煽りに発奮するの1人ぐらいしか居ないんじゃないかなあって思うんですよね。
「今日は、この後伯爵にお見せしたいなって思って、その、ちょっとアレなの穿いてて……なんというか、黒くて、ちょっとだけ横紐で、ちょっとだけローライズな……」
 おっと一番人気のリアさんがなんだか落ち着きがないですね。一息つけるといいんですが。
「……あ、私は日和ってたら刺されるという事を前回リア・クォーツというシスターから学びましたので。まあうん、皆さん諦めましょう? リアさんもですよ?」
「本当にクソねぇ」
 すずな選手、ここにきて覚悟だけは完璧です。アーリア選手は既にアルコールが入っているのでしょうか。心配です。
「フ、覚悟が未だ足りぬようだな? そんなことで私の前に立つなど少し、すこぉぉぉしアレだったのではないかねェ!?」
 煽る煽る。この夜妖、ノリノリである。
「ア゛ァ!? やってやろうじゃねえか!」
「流石リアちゃん!」
「主にアイラがな!!」
「なんでぇ!?」
 そういうことらしいですんで頼みますよゲヘヘ。

●清楚なだけで人が寄ってくるもんか><
「ボクね、スカート、捲るの恥ずかしくって……だからね、ご主人様が捲ってくれませんか?」
「……なんて?」
 色々あって一番槍を任されたアイラ、まさかの指名。さすがの夜妖もこの要求は想定外だったのだろう、呆れたような、理解の追いつかない表情だ。当たり前だ。
「ご主人様がしてくれるならボク、いいの……だめ?」
「なっ、う……ううむ……??」
「アイラ、どうしたの? あたしが手伝ってあげようか?」
「リア・クォーツ、あなた正気ですか?」
 動揺する夜妖の前で、すすすと近付いてくるリア。アイラを正面から抱きとめる格好でスカートに手を伸ばし、ゆっくりと捲りあげようとする。アイラには一応秘策があったのだがこれでは台無しだ。
「よしよし、大丈夫よアイラ。敵にしっかり効いているから、もう少し頑張ろうね」
「ねぇ やだったら 其処はだめ やあなのっ……ラピスに怒られちゃうからぁ……仮にも人妻なのに」
「何をしている、此奴等……!? ぐぅっ!?」
 あ、効いてる効いてる。素材の味だけでめっちゃ効いてる。っていうかアイラなんてあれだものな、リアに抱え込まれて後ろから捲られてるし。ロンスカからの膝丈オーバーのまくりあげである。ミニスカでやるより破壊力がすごい。
「くっ……使いたくはなかったけれど……この日のために訓練した蝶たち! 出番です!!」
「アイラ貴様ぁぁァ!?」
 だがアイラも自分だけ死ぬことはしない。リアのスカートの裾へと蒼い蝶がはためき……そして、その羽ばたきでスカートをめくり上げる。恥じらいの声としてはあまりにも悪役然としたリアの悲鳴はしかし、甘ったるい恥じらいの声へと変わっていく。ふーん、えっちじゃん?
「正純ちゃんも恥ずかしがってないで!」
「恥ずかしがってませんよパツイチで終わらせてやりますよ! はい!」
 バッ!
「この通り!」
「ぐ……この通りじゃあないんだが……?」
「がっかりだよ正純ちゃん」
「ちっともダメねぇ。早くもう一回たくし上げなさぁい、ほらほら」
 一瞬たくし上げただけで終わらせようとした不届き者(まさずみ)を囲んで言葉の棒で殴る焔、夜妖、そしてアーリア。勤務中にエールを煽んな。
「正純ちゃんがダメなら焔ちゃんがやるしかないわねぇ、ほらほらパルスちゃんが見てるわよぉ~」
「って、アーリアちゃん! どうしてそんな写真を!? パルスちゃんに見られてるみたいで変な感じに……だめぇ……」
 そしてアーリア、あろうことか虎の子のパルスちゃん生写真を焔の前にちらつかせた。さしもの彼女も、パルスちゃんの前で不義理はできない。恥じらいながらスカートをたくしあげ……ガン見の姿勢で動きを止めた夜妖に、石壁が迫る。
「アアアアアアアーーっっ!?」
「今のうちね。切り刻んでやるわ」
「この格好で跳ね回るのは心配ですが……倒さねばなりませんからね!」
「地面でも舐めてろ変態!」
 石壁にガッコンガッコンされたのを見て、小夜、すずな、そしてリウィルディアが襲いかかる。成程彼女らの技の冴えは常に増して迫力があり……ポン刀2人はその所作でチラチラしている。それも夜妖の動きを鈍らせた。分身消えてるし。
「いっそ焔さんのスカートを破いてしまえばいいのでは?」
「ばぁぁぁぁっ、かな事を言うなッッ!」
 正純がポロっとこぼした言葉を機に、夜妖は分身を再展開して猛攻を受け止め、反撃に転じた! たくし上げの効果が薄れたか……否!
「常に見えているものに何の浪漫、がふッ、あるというのだ! たくし上げずにパンチラで済ませようなどと言うなら――私は絶対に負けない!」
『たくし上げの要求値があがりました。メンバー交代を推奨します』
「ンだよこのデジタル音声は焔ぁ!」
「ボクも知らないよ!」
 夜妖の怒号にデジタル音声が交じる! キレるリア! 否定する焔! なんだこれ!
「ラピスに怒られちゃうからぁ……っ」
「かフッ」
 あーだめですだめです、関係性匂わせは本当にダメです。
 ほらそこのID一番早いのとノルン家名代とシスター! いるだろそういうの!

●エロチシズム(洋)と恥じらい(和)で和洋折衷ってワケでここにチャイナで和洋中バイキングよ。最高か
「私の番は終わりですね……さあ、次はリアさ」
「私と小夜さんでタイミングをあわせます!」
「なんでぇ?!」
 アイラ、ここで反撃のチャンスを失った! あと君の番が終わりとはいっていないぞ!
「さあ小夜さ、ひゃわぁ!?」
「わかってるわね、すずな? これも敵を倒すために必要なことよ……?」
 タイミングをとろうとしたすずなはしかし、後ろから迫ってきた小夜に動きを奪われた。
「自分でやりま、あっ」
「いいのよ、私に任せなさい?」
「そんな……まだ心の準備が……あーっ>w<」
「ふふ、可愛いわよすず……っ!? なにをしてるのリウィルディアさん?」
「小夜、君だって誰かに手を出してばかりともいかないだろう? 僕が手伝ってあげるよ。カーテシーのように……だろ? 前でも後ろでも関係ないはずさ」
「そんな、私にも心の準備が」
「仕掛ける側が仕掛けられる覚悟ができていないなんていわせないよ?」
「あ、ちょっ……!」
 そんなわけで、すずなは前、小夜は後ろを、リウィルディアはたくし上げる側として参加したトレインめいた状況にさしもの夜妖も……いや、まだだ!
「なかなかにやる……だがその程度か!?」
「そんなわけないじゃん! 正純ちゃんがまだだよ! 自分で出来ないなら手伝ってあげるよ、リアちゃんちょっと押さえてて!」
「チッ、焔の手伝いは業腹ですが仕方ない……オラッ正純、尻を出せ!」
「何言ってるんですか? さっきやったじゃなっ、あっ」
「そーれゆっくり行くよ、ほらほら……!」
「やめて……やめっ……ああっ……!」
「ぐぬぉぉぉあぁぁぁァァァァ!?」
 たくし上げられる正純のチャイナ! 妖艶な顔で迫る2人! 構図としても大正解ですよ!

●逃げ場があるとでも思ってんのか。ゆるさんぞ
「少しずつだ。ゆっくり……時間を稼ぐ……」
「あら……リウィルディアさん、自分じゃ難しいの?」
 リウィルディアは小夜をひとしきりアレして夜妖を弱体化させてから、満を持して自らもたくし上げることを決意する。するが、たくし上げる表情に羞恥心こそあれ覚悟が足りていない。そこを、小夜に見抜かれた。
「こんな事になっているのは夜妖のせい、私のせい、それと焔ちゃん。でも、敵を倒すには必要なことなの……だから、ね?」
「……!? さ、小夜。まさか君、僕に手出しを……!? いやたしかに恥ずかしいけど夜妖と焔のせいであって君のせいではない……君のせいなのか……?」
「さっきまでのお、か、え、し。どうかしら?」
「くっ……小夜……やめるんださよ……っ!」
 リウィルディアと小夜が丁々発止のやり取りを熟す! 掌で顔を覆い目元でチラチラするすずな! 動きを止めた夜妖にドロップキックをぶちかますリア! 夜妖は激しく数度バウンドして転がった!
「がっ……っハ……! 許さん、このままでは許されんぞ、貴様等……! だがそのたくし上げは、その魅力は……!」
「……あぁ、アーリアちゃんにさっきのお礼をしなくちゃね。まだたくし上げてないの、アーリアちゃんだけだもんね?」
 そういえば、とばかりに焔はアーリアに向き直る。他の6人も釣られてそちらを見た。
「新しい下着買ったら『見せてくださらないの?』なんてみピーくんに言われるのは慣れてますし? 外部流出の可能性は低いですし? 見せても恥ずかしくないお気に入りのぱんつですし?」
「ぱんつは見せてもいいのね……」
 アーリアのまくしたてるような言葉に小夜はどこか呆れたようなコメントが溢れた。まあそりゃな。
「可愛い恰好をするんだから皆で写真を撮ろうと思って用意してたカメラがあるから、写真のお礼は写真でね」
「…………………」
「…………………」
「「「「なんて?」」」」
「えっ? 写真」
「だ、ダメよぉ焔ちゃん! わたしなさ」
「ねぇ、おねーちゃん。あたし一人だと恥ずかしいから……その、一緒に……きゃっ!」
 いきなりしおらしい態度をとり始めたリア。さては万が一録画されたら困るからって某貴族向けに寄せてきたな?
「きゃっ、どうしたのリアちゃ……」
 そして、ころんだ拍子に押し倒されるアーリア。
「いてて、ごめんね……あ、スカートちょっと捲れちゃった……ねえ、おねーちゃん」
 リア、怪しい笑みを見せる。まあリアのスカートも見せるために履いてきたらしい勝負下着がチラッと見えているわけですが。
「ここまで来ちゃったら、いいよね……?」
(偶然香水2種をブレンドして色んな効果がドンなのも無意識だし皆『そういう』ものを持ち込んでいる関係で私の意識がアレになってるのは間違いないし、うーん……)
「も、もう……どうにでもなーれ……☆」
「アーリアちゃんからOK頂きました! はいチーズ!」
「焔ァ!」
「あらリアさん、そこまで捲れて踏ん切りがつかないようなら私がお手伝いするわ」
「情け容赦無用! フェアリーズゲイム! Aksara!」
「リウィルディアさんとアイラさんももう一回! 捲りあげるの大変なら縫い付けますから。そのまんま戦えて便利ですね!」
「だからそういうのは求めてねぇっつてんだろがァ!(夜妖)」
「あ、ロングスカートとか日和ってる二人はちゃんとやりましょうね! ね、アイラさんにリウィルディアさん! 出来ないなら私と小夜さんがお手伝いします! ――こんな風に!!」

 ラピスへ
 情けないお嫁さんで、ごめんね。
 アイラより

「――という報告書が上がってきたんですけど、パパスさん何か知ってます?」
「そっとしといてやれゆ……で? あの大貴族に連絡とれたゆか?」

成否

成功

MVP

アイラ・ディアグレイス(p3p006523)
生命の蝶

状態異常

炎堂 焔(p3p004727)[重傷]
炎の御子
リア・クォーツ(p3p004937)[重傷]
願いの先
アイラ・ディアグレイス(p3p006523)[重傷]
生命の蝶

あとがき

 へっち適正の薄い私にとってここまで強敵なリプレイもそうなかったです。いやあ大変だった。
 あ、何名か変わったアイテム配布されてるかもしれませんけど本当に何で配布されてるのでしょうね。私にはわからないや。ははは。

 重傷は特に……こう、うん。そういう人に。
 MVPですが、これはその、ゴーサイン出すと私と先方双方から〇されそうなのでお持ち帰り下さい。

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