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シナリオ詳細

格差判定2021:練達謎技術SP

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●新春企画モノリクエスト3本とか何の恨みが?
「皆さんっ、練達から興味深い企画の参加要請が来ましたので一緒に行きませんかっ?」
 その日、ローレットは依頼が贔屓目に言っても多くはなく、実力派と目されるイレギュラーズ達が暇を持て余す事態となっていた。それはまあ、平和な証拠だ。
 そんな中笹木 花丸 (p3p008689)が持ち込んだのは、練達での番組出演依頼。
 なんでも、イレギュラーズに様々な課題を課し、その審美眼を試すことをエンタテインメントとしてお茶の間に流そう……というのが筋だそうだ。
(はて……何処かで似たような話を聞いた覚えが、むしろ参加した記憶があるような……?)
 夢見 ルル家 (p3p000016)は花丸の話を聞き、言いようのない不安と既視感を覚えていた。
 これはヘタを打つとあまり宜しくないのではないか……と。
 寧ろこれは、ヘタを打つ自分達を楽しみにしているのでは……?

●そんなわけで一切の偽りがない番組内容ですが
「――というわけで始まりましたイレギュラーズ格付けちぇーーッく!」
「帰りましょう!?」
 そしてルル家は、収録開始直後に仲間達に依頼の受領を考え直すように必死の顔で訴えた。
 思い出した――遊楽伯の邸宅で年始に行われ、間違った者がボッシュートされる(自分が2年ほど前に参加した)アレだ。アレに酷似している。あの時は食道楽の遊楽伯の扱い上、食に関してはとんでもなく厳しかった。
 アレと同じということは恐らく、色んな意味で自分たちがイレギュラーズであるということが試される状況の筈である。
「今回用意したお題は4つ! 皆さんは押しも押されぬ『一流イレギュラーズ』でありますれば、そこから始めて頂きミスする毎に扱いが落ちて参ります。『無いとは思いますが』全てハズした場合――」
 ドラムロールとともに溜めが入り、参加者一同に緊張が走る。ギラリと司会の目が光った。
「『映す価値なし』となり次回(特定の伝手で)練達で依頼を受けた際に報告書での扱いが酷くなるという約定が――えっとなんていいましたっけ、あの眼鏡黒スーツの情報屋! 彼女と交わされています!」
「最高に『自業自得』なのでは――?」
「待て待て待て待て多分お前も対象だぞヴァイオレット! 喉を鳴らすんじゃぁないッ!」
 ヴァイオレット・ホロウウォーカー (p3p007470)が司会の宣言に前のめりになった。シラス (p3p004421)は流石にそれはどうなんだ、と止めた。……止めたのだ。
 だがもう番組の収録は始まった。彼等に逃げ場などない!

GMコメント

●達成条件
 イレギュラーズ格付けチェック2021の収録の無事な終了
 (努力目標)誰か1人でも「映す価値なし」以外で終了すること

●イレギュラーズ格付けチェック
 私は詳しくないんですが茶零四SDがリリースしルル家さんが参加していました。
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/1366
 こういう感じ。
 完全準拠になると普通にパクりだし面白くないですし今回は練達の予算が入っているので簡単に変更点。

・一部を除き選択肢は完全ダイス運です。自分がどちらを選んでどちらが正解か、がダイスで決まります。
・ランクは
 ???
 一流イレギュラーズ(開始時点の全員)
 二流
 モグリのイレギュラーズ
 複製肉腫移植済み並の審美眼
 映す価値なし
 となっており、「映す価値なし」に到達するには(メタ的に正解が分かっている一問含め)全問不正解にならないとあんまり酷いことにはなりません。
 つまり(メタ的に)答えが分かっているのを『誰か1人でも』正解側で回答すれば成功条件は満たされるぞ!
 分かってくれ! 俺はこんなアレなシナリオでペナルティなんて課したくないんだ!
・間違った部屋に入った場合、正解発表時にそちらの部屋がゴンドラで走り出し、選択者全員を小麦粉の海に叩き落とします。
 『複製肉腫~』以下のランクが同じ箱にいる場合、例外的に泥に叩き落されます。練達の技術ってすげー!

●映す価値なしのペナルティって要するに?
 超弩級のシリアスでもない限り、次回の私の練達依頼(再現性東京含む)参加時にロクな目に遭わないんだろうなあって思うんですけど、多分そんな覚えてないと思うよ。有名無実のステータス。

●第1問:水比べ
 片方が深緑奥地の湧き水、もう片方が練達製の経口補水液です。
 飲めば分かる(メタ的に正解が分かるので任意で正解を選べます)。

●第2問:あのコの唇(はぁと)
 練達のシリコン技術で再現されたイレギュラーズの某御仁の唇とどっかのおっさんの唇。
 目隠しで触れたりアレしたりして確認して答えてもらいます。
 流石に本人にアレしてもらうと全員の心が曇るからシリコンだよ。なんだよその技術は。

●第3問・第4問
 自由枠です。話し合いの上希望したお題でのトライとなります。
 なおこの2問は例外的に3択となり、『論外』が含まれます。

 まあそういう感じで足りていない情報は皆で補ってくれ!
 えーっと……頑張れ!

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • 格差判定2021:練達謎技術SP完了
  • GM名ふみの
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年01月22日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談6日
  • 参加費---RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

夢見 ルル家(p3p000016)
離れぬ意思
シラス(p3p004421)
竜剣
すずな(p3p005307)
一人前
ヴァイオレット・ホロウウォーカー(p3p007470)
影を歩くもの
ヴィクトール=エルステッド=アラステア(p3p007791)
決死防盾
ベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ(p3p007867)
金獅子
散々・未散(p3p008200)
L'Oiseau bleu
笹木 花丸(p3p008689)
人為遂行

リプレイ

●イレギュラーズとして優秀であれ
「なんですかこれ。なんですかこれ」
 『黒鉄の愛』ヴィクトール=エルステッド=アラステア(p3p007791)は2度聞いた。大事なことなのでダブルチェックは重要であるからね、仕方ないね。
「明けましておめでとうございます。此の度は新年のお茶の間を賑やかす為に不肖、散々未散……頑張る所存で御座います」
 なお、知人の『L'Oiseau bleu』散々・未散(p3p008200)の方はカメラに向かってそつなく挨拶を向けており、慣れというものが感じられなくもない。
「練達の皆ーっ、見てるー? 一流かはわかんないけど、一般的なイレギュラーズとして頑張るから応援宜しくねっ!」
「誰ですか、この問題企画した人! いつかしばきますよ!!!!!!」
 『人為遂行』笹木 花丸(p3p008689)がアイドル然として愛嬌を振りまいている傍ら、『血雨斬り』すずな(p3p005307)はこう、炎文字のテロップで表記されそうなキレ方をしていた。問題を知らされている立場ならまあそりゃキレもしよう。4問中2問、番組Dが用意した奴がすずな特攻なのだから。
「本来ならば格差を付けよう等と言う企画には賛同出来んのだが……彼の番組Dに頼まれては仕方がない」
 『金獅子』ベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ(p3p007867)はどうやら番組Dに対して思うところがあるらしいが、番組Dも君の存在ありきで話進めてるしまあそういうことなんだと思うよ。
「最近何かバラエティ番組に巻き込まれる機会多くないですかワタクシ? 元より人目を忍び影に生きる占い師であった筈がどうしてこんな……」
 『木漏れ日の先』ヴァイオレット・ホロウウォーカー(p3p007470)は笑ったらケツをしばかれ、格付けチェックに呼ばれ、完全に練達の名うての名物芸人みたいな枠に納まっているがぶっちゃけそこそこ内面は邪悪枠なわけで、今回の格付けの混乱ぶりが進めば放送事故もかくやという顔をしてしまうような気が……するんだけど大丈夫なんだろうか?
「今日はこの俺、シラスというイレギュラーズを皆の心に刻んでやるぜ!」
「この放送お茶の間に流すんですか? クレーム不可避ですよ? 知りませんからね?」
 なお、シラス(p3p004421)と『離れぬ意思』夢見 ルル家(p3p000016)のリアクションは象徴的なまでに正反対だった。シラスは全力で成し遂げ、場を盛り上げていくことに躊躇なく、正面から依頼にぶつかっていく姿勢を見せている。ルル家だってやる気はある。あるが、本当にこれ豊穣に流れなくてよかったなあとつくづく思わなくもない。バレなきゃセーフなのだ。多分どこかでバレると思うのでその時は気を強く持ってほしい。
「うう……やるからには全力ですけど! けど! 心の準備とか覚悟とかあれそれ複雑ですが、頑張ります……!」
「我が花すずなの前ではみっともない姿は見せぬよう、全力で行かせて貰おう……なにせ一流なのでな」
「ベルフラウさん……」
 トゥンク……(番組ジングル)
「なんですか今の!」
「ところでぼくみたいな美少女が粉や泥に塗れたら番組宛の苦情の電話が鳴り止みませんよ???」
「格付け? というものでなんで泥や粉に……?」
 尤もなヴィクトールの疑問は脇において早速始めていくとしよう。
「前回拙者はパンツを口に入れてテイスティングで見分けようとしてリバってしまいましたが、同じミスはおかしません!」
 いや本当にこの暴露、豊穣に流れませんよね大丈夫?

●序盤戦~いけませんお客様! それはいけません!~
「ねえ、ほんとこの問題考えたの誰ですか??? 悪意しか感じないんですけど!」
「……まあ、流石にこれを間違える方が難しいですよね」
「え、水比べ……水、うっ……頭が……。これは……水っ! こっちは……アレ、なんか変な味なような……ん、んんっ?」
 すずな、ヴァイオレット、花丸はそつなく(?)Aの扉を選ぶと順次入っていく。すずなは「これ絶対SZN-1ですよね?!」と叫んでいたが何のことだかわからないな(ぼうよみ)。
「今日のコンディションは至って健康。経口補水液は具合が悪い時程美味しく感じるのですから正解はこっち、ですね」
「経口補水液の方にわかりやすく味が付いてるでしょうから、判別できると思います」
 未散とヴィクトールもタイミングこそ違えど両者Aへ。お互いが同じ選択肢を選んだ事実に、両者ともにハイタッチ。周囲の3人も拍手で出迎えである。
「経口補水液はアレですよね! 疲れてると美味しく感じるってやつですよね! つまり! 疲れていない時に飲むのであれば美味しく感じた方が普通の水!! つまり!!! こっちです!!!」
 ルル家、Bの部屋へと猛進。扉を開けた先には、だれもおらず。
「え、こっちが経口補水液?」
「フッ、こちらが正解だな」
 そんなルル家の背を押すように現れたベルフラウを見てどんな表情が取り交わされたかはモザイクをかけさせてもらいたい。そりゃもうひでぇもんだった。加速する――車輪!
「経口補水液って独特の味がついてるもん。飲めばわかる! ハイ、次……あれ?」
 その頃、シラスも普通にAを選んで中の人数に首を傾げていた。あれっこっち勝ち組だよね?
「馬鹿な……遮那くんの側付きと路地裏カプリチオの営業と領主のお仕事とイレギュラーズのお仕事を兼任した程度でこの拙者が疲れているというのですか……!?」
 普通のイレギュラーズは過労死レベルだよそれ。
「他の者にとっては湧き水の方が正解であろうと、私がこれを選ばずにどうする? 私は私の愛する花の扱うものこそを正解とするよ」
 ベルフラウ、SZN-1のボトルを手にドヤ顔だ。……んん? ボトル? とにかく2人仲良く二流落ち。ほか6人は超一流(暫定)だ!

「第二問目は……え、えっ? これをお茶の間に流すの? 頭練達決めてるんじゃないのかな?」
「これイレギュラーズの某御仁ってベルフラウ殿の事ですかね?」
「…………」
 唇比べと聞いて動揺するルル家と花丸をよそに、ヴァイオレットは意を決したように目隠しをする。悟られてはならない。彼女が年齢相応(クソウブ)であるという事実は……!
 行ったッ! ヴァイオレット、素早く2つのシリコン唇に濃厚接触(意味深)し鮮やかにAの扉にin! 最速を更新した!
「えっ なにこの、なに……続けて問題おかしくありません???」
 すずなは目隠しをして唇を指で触る。意地でも接吻回避の構え。だが武器を手にバチバチにやりあってきた彼女の触覚は伊達ではなく、指先の感覚だけで「そう」と決めてBへと向かった。入れ違いに入ってきたベルフラウに向けた流し目に艶があったのは気のせいではあるまい。
「我が花すずなよ、初い奴……正直なところ触れればわかろうが、それでは番組も盛り上がんだろう……どれ」
 ズキュウウウウウウウウウウウウウウウン
 ズババババババババガガガガガガ!!
 ドドドドッパ、パパパッ――
「こちらが私の唇だな……馬鹿な、こちらは……?!」
「馬鹿な、とは異な事を。ワタクシはきちんと……いえ」
 ヴァイオレットとベルフラウが混乱するなか、新たに入ってきたのはヴィクトール。彼の絶望的な顔を見てほしい。
「そ、そんな……未散様がスパァンした方のシリコンがてっきり本物だと……!」
 そう。
 ヴィクトールは腹をくくってファーストキスをシリコンに捧げることを決意し、事に臨んだ。だが未散は彼が自分の目の前でおっさんとか(検閲削除)の唇(シリコン)と接吻をカマすのが耐えられなかったのだ。だからパァンした。機動10で。スタジオぶっ壊れるわそんなん。秒速10mだぞ。風速換算でクレーン作業中止んなるわ。間接キスチャンスを蹴って。で、そんな未散は。
「オォォォォォォッッッッッッシ名誉挽回ですよこれは! 拙者は一流イレギュラーズに返り咲きですね!」
「未散さんが来ましたよっ! これは勝つる!」
「ベルフラウさんが来ませんけど……ヨシ!」
「あ、あれヴィクトールさまは……?」
 メチャクチャに喜んでいるルル家、花丸、すずなをよそに、未散は絶望的な表情で周囲を見回した。ごめんな、こっちじゃないんだ。
 そしてそのころ。
「イメージしろ……あの子の唇……おっさんと間違うはずがない……!」
 シラスは某イレギュラーズの唇を「某」としてイメージし心眼を発動していた。この人どうでもいいところで死ぬほどかっこいいの滅茶苦茶面白いな。そうして選んだのは‥‥B! 居合わせた全員がガッツポ、そしてAの3人は粉落ち! ベルフラウ、まさかのモグリ落ちである!

 なお今回、超一流より上は想定してなかったのでこんなかんじ。
ルル家 一流
シラス 超一流
ヴァイオレット 一流
すずな 超一流
ヴィクトール 一流
ベルフラウ モグリ
未散 超一流
花丸 超一流
 まだまだ状況は予断を許さない、というかこっから先のルールは……想定外だ!

●中盤戦~一手のミスが命取り~
 というわけで3問目。
「第3問目からは論外アリっ! 論外を引き当てたら2ランク変動だから気合を入れていかなきゃ、むんっ!」
 花丸、今なんて?
「余程の味覚音痴で無い限り、流石に肉の違いくらいは……でも普段食べ慣れているものが美味しいと感じるわけですかr、あ、あれ此れ存外判らないな」
 未散痛恨のミス。普通に美味しいものと食べ慣れた美味しさ、どちらを優先すべきかを分からなくなった。そして「これはなし」とAを除外。透視越しに見たスタジオの緊張感がドエレーことになった。
(バレなきゃセーフ……霊魂疎通! 牛や豚の魂と交歓し、めっちゃ怒ってらっしゃる?!)
 捕食者に好意的な食肉ってなんだよ(なんだよ)。苦肉の策で選んだのはB!
「お肉の種類は高級な牛肉、一般的な牛肉、豚肉の食べ比べっ! 花丸ちゃんはBを選ぶぜ!」
 そんなわけで、未散と同室になった花丸はガッツポしてからのハイタッチだ。これはもう勝ったのでは?
「一般的な牛肉も美味いが、高いものはやはり舌触りが違う……私はそう練達の焼肉屋とやらで勉強させてもらった」
「庶民の家に生まれ、家出後は泥を啜るような生活をしてきたワタクシに味の違いが解るとでも……? それでも、間違いばかりとも行きません。ワタクシの直感にかけましょう」
 ベルフラウとヴァイオレットのこのリアクションを、挑戦者以外のスタジオ一同は固唾を飲んで見守った。そして選んだ扉は。
「「Bで」」
 真っ白な顔をした2人が扉を開けた瞬間の先客2人のリアクションは推して知るべしであった。
「拙者はこれでも料理は得意なのでお肉の見分けなんてちょちょいのちょいですよ!」
「流石に豚肉は分かる自信あるなあ。脂の感じが全然違うもん……Bは除外で。あとはもう食べて素直に美味かった方にするよ」
「まあお肉は余裕でしょう、これは…………あれれ、わ、分かりません……AかCなんですが……」
「香りについては自信がありますから肉の種類の判別ならできるんじゃないでしょうかね? ……豚肉と牛肉くらいは」
 ルル家、シラス、すずな、ヴィクトールの4人は真っ先にBを除外した。
 そして偶然にも、4名は同じ選択肢を――Cの肉を選択した。
 賢明な視聴者諸氏は、未散のときのリアクションからおわかりいただけるだろうか。
 そう――。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
「ちょっ、この花丸ちゃんの顔に泥はまずいですよ!」
「当たりばかりを引けば……そう思っていた時期がワタクシにもありました」
「致し方なし。これも勉強と甘受しよう」
「……泥になったのはベルフラウ様のお陰ですけれど……」
 というわけでイレギュラーズ、両極端な選択をするというピーキーぶり。ベルフラウは別枠での撮影となり(音声のみ)、ヴァイオレットはモグリ落ち。花丸と未散は二流に降格したのだった。
 あ、4人の泥汚れは流石に練達の技術で次に挑む前にシャワーと衣類の洗濯乾燥を済ませています。
「まあ? 拙者が? この程度の挑戦に負けるワケがありませんし? 経口補水液はちょっとした余興だったんですよハッハァー!」
 ルル家の言い分は実績もあってか尤もだが、どうしても……こう……。

●終盤戦~ワンミス・オールナッシング~
「第4問目はイレギュラーズなら切っても切れないいつもの奴っ!」
「肉で油断させといて、どうせろくなもんじゃないんだろ?」
「利きパンツの時間だーっ!」
「クソったれ、知ってたよ!」
 流れるような花丸とシラスのコントに場が一気に温まった。「どうして?」って顔をしている花丸だが、この選択を任せた番組Dが一番宇宙猫してるとおもうよ。
「……ってなんですか下着って! いやいやいやいや、分かりませんよ!?」
「これ当てても不名誉になるものでは? 何ですかこのトラップ?」
 すずなとヴァイオレットの動揺は当然である。こんな見えている地雷を処理させられる側の悲嘆といったら凄まじいものがある。なんでこんな用意したの?
「よい、私の妙技を見せてやろう。百戦錬磨数多の男女の下着を脱がせて来たこの私、既に触れずとも判別するパンツリーディングを備えている!」
 すごいな、ベルフラウは音声のみでも面白いぞ。ぱんつリーディングが放映できないのが惜しいくらいだ。
 なお彼女は別室での沙汰を待つことになります。
「此れはまあ、任せて下さい。ぼくが何れだけ闇市に流通するぱんつを見てきたと思ってるんですか」
「というか利きぱんつする構図だけで割と犯罪的ですよね?」
 未散が自信満面に宣言したのを横目に見たヴィクトール。互いの間に明確に冷たい風が吹き抜けたが、多分明日にはどうでもよくなっていることだろう。不幸な事件だったね。
「可愛いと乙女の違いとは……おっと哲学的な問題になってきたね」
 シラスはクールな顔つき(目隠し常備)でその違いについて力説した。可愛いのはワンポイントリボンそしてコットン地。乙女ならばレースとかデザイン的な面が強く肌触りも違うだろうと。女性陣の視線が彼から見えないのが惜しいな!
「おっさんのパンツは……わかんないです! だっておっさんにも色んなおっさんがいるんですよ! ギルオス殿のパンツもレオン殿のパンツも広義ではおっさんのパンツじゃないですか!」
 ルル家、シラスとは別ベクトルで正論をぶちあげた。そうだよな、伊砂顔も麻亜沙顔もやむむ顔もイケメンはだいたいおっさんだもんな。
「ここでおっさんを引き当てたらその場で一気に移す価値無し! ……どうして?」
 花丸の疑問に関してはこちらがとても聞きたいのだがそれはさておき。
「あ、でも流石におっさんのは分かります……それ以外で!」
 すずなはぱんつの違いが分からぬ。しかしおっさんのぱんつに関しては、人一倍敏感であった。
「全体的な面積が小さい方女性用。きめ細やかで柔らかな手触りの方が乙女の方でしょう。女性の肌はデリケートですしね……」
「まあ女性の下着、うら若き乙女のものであればたぶん素材が違いますね。触れたときの手触りが良いものをセレクトしましょう。コットン製よりもシルクのほうが女性ものである可能性が高いでしょうから。あとは色ですね。乙女のパンツと可愛いパンツならば多分乙女のものよりも上品な色かと思いますし――真面目に分析して悲しくなってきましたが、まあ……許されたいですね」
 ヴァイオレットはさておき、ヴィクトールのガチガチのガチな分析は女性陣を盛り上げた。イケメンのガチ下着分析はシラスしかり撮れ高がすごい。F1層ガッチリ掴んだよ。
 そして、一同はそれぞれ別の部屋に通され……。
「なんですかこの黒天幕は?!」
「嘘だろ?!」
「花丸ちゃんもですか!?」
『今リアクション頂いたお三方、一発「映す価値なし」です、どうぞ』
 ルル家、シラス、花丸の3名は懺悔室みたいな場所に連れて行かれた。そこにはベルフラウがふんぞり返っている。
「……ベルフラウ殿も?」
「いや、私は無難にかわいいぱんつを選んでしまってそのままだ」

「占いの結果と思っていいのでしょうか……二流……」
「よし……よし……! 闇市での成果はちゃんと出ていましたね……!」
 ヴァイオレットと未散の2名は、見事に乙女のぱんつを引き当てた。凄いというか、なんというか……。
 なお。
「女性のぱんつを選べただけよしとしましょう……?」
「多分、一番の敗者は私なのでは?」
 かわいいぱんつに落ち着いた2人はしかし、ヴィクトールが完全に負けている気がするのがなんともいえない。
 最終結果は称号を以て発表にかえさせていただきます。

成否

成功

MVP

すずな(p3p005307)
一人前

状態異常

なし

あとがき

 全部ルーレットとダイスのせい。

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