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シナリオ詳細

人類最強サンタ伝説〜悪のサンタ編〜

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●人類を滅亡させよ!
 この世界には、善のサンタと悪のサンタがいる。サンタクロースって一人じゃないの? と聞いた奴、見込みがあるな。そう、サンタクロースは一つの世界に二人も要らない。だから、悪のサンタは考えた。善のサンタ殺害計画を。
 世界に殺人ウイルスをばら撒く計画を善のサンタに流す。ホイホイ出てきたところをロケットランチャーでドカンだ。ついでに本当に殺人ウイルスも世界にばら撒く。
 普通、そんなことだけで出てくる間抜けはいないが、善のサンタは善良すぎた。それだけで殺されたのだ。しかし、トナカイ型ロボとワクチンを逃してしまった。しかも、そのせいで、どうやら助っ人がくるらしい。
 つまらない。そんなことされたら興醒めもいいところだ。あっちが助っ人を入れてくるっていうなら、こっちも入れてやる。殺人ウイルスを散布したいところなんて沢山あるからな。例えば、マスクもせず、殺人ウイルスにやられて奇跡的に復活して大したことないからマスクはやはり要らないとかいう某元大統領や、殺人ウイルスを舐めてかかって殺人ウイルスが蔓延してから責任を前任の首相になすり付けようとする無能な首相も、全て全て殺人ウイルスにかかって苦しめばいいのだ。
 こちらにはウイルスを弾くブラックサンタスーツにトナカイ型ワープ装置『プーチン』があるから、助っ人のウイルス対策は万全だ。プレゼント? そんなものは親が枕元に密かに置いているに決まってるだろ。サンタに夢見すぎだぜ。
 俺はちょっと善のサンタの助っ人を殺してくるぜ。善のサンタと悪のサンタとの戦いに邪魔者は要らない。

●サンタの存在を貴方は信じますか?
 難しい顔をしたジョセフ・ドイルにイレギュラーズは声をかけられる。
「あんた、サンタの存在を信じているか?」
 イエスと答えてしまった人はもう遅い。ジョセフにガシッと肩を掴まれて、こう頼まれるのだ。
「悪のサンタから殺人ウイルスを世界にばら撒いてほしいという依頼が来ているんだ。あんた、サンタを信じているなら、悪のサンタでも信じるよな?」
 なんでも悪のサンタが善のサンタを殺したところ、善のサンタが助っ人を呼んだので、その始末に行くそうだ。その間、殺人ウイルスをばら撒くのを手伝ってほしいらしい。殺人ウイルスに対する防御体制は完璧でワープ装置で世界中をワープしながら、なるべく殺人ウイルスが広まるように手分けして殺人ウイルスを散布すればいいみたいだ。
「これには、散布する場所を考える必要があるな。殺人ウイルスがあるにも関わらず人が多く集まってるところとか、マスクしていない人が多いところは狙い目だ」
 何故ジョセフが悪のサンタに加担しているのか不思議に思ったイレギュラーズは疑問を口にしてみた。
「実験だ。善と悪はどっちが勝つのか。悪とは本当に純然に悪といえるのかっていうな」
 そう言ってジョセフは咥えたタバコに火をつけた。

NMコメント

 綴です。最近トンチキ依頼しか出さない人だと思われてないか、お母さんは心配です。お前はお母さんじゃねぇ! グフゥ! そうでした。ただの普通の一NMに過ぎません。よろしくお願いします。
 恒例?の挨拶が終わったところで、皆さんのミッションを復習しましょう。

●目標:世界中に殺人ウイルスをばら撒くこと。
 サブ目標:悪のサンタに鬱陶しがられながら、善のサンタ側の助っ人を倒すこと。
 殺人ウイルスを世界中ばら撒くためには、効率のために人が密集している場所など考慮するといいでしょう。因みに地理も場所の名称も地球と同じです。
 サブ目標は悪のサンタに鬱陶しがられること間違いないので、しなくても大丈夫です。因みにプーチンには「悪のサンタのところへ連れていけ」と命令するだけで悪のサンタのところまで移動できるので、参戦する際には考慮してください。なお、参戦した場合PvPになります。同一人物が善のサンタの方にも参加している場合は自分VS自分になるのでお気をつけください。

●サンプルプレイング
 俺はこういう悪の依頼を待ち望んでたんだよ! その上、境界の名声は得られるなんて、なんて良い依頼だ!
 安全圏から呑気にマスクしないで密集している奴のところにワープしてウイルスを散布してやるぜ。悪のサンタからのプレゼントだ。喜べよ。
 悪のサンタが望んでないらしいから俺は参戦はしないぜ。参戦するやつは好きにしな。

  • 人類最強サンタ伝説〜悪のサンタ編〜完了
  • NM名
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年01月15日 22時10分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

河鳲 響子(p3p006543)
天を駆ける狗
ピリム・リオト・エーディ(p3p007348)
復讐者
天目 錬(p3p008364)
陰陽鍛冶師
鏡(p3p008705)

リプレイ

●世界を憂う者
 白い雪の舞い散る中、世界は善のサンタと悪のサンタの二大勢力の争いに飲み込まれていく。人々の意思とは全くの無関係に。
 イレギュラーズはどちらのサンタにも助っ人として呼ばれ、二分している。それがイレギュラーズのやり方だ。いい言葉で言うなら中立。悪く言うならば、報酬を積まれれば、なんでもする。善であろうと悪であろうと。

 そんなイレギュラーズの一人『天狗』河鳲響子は任務に忠実である。どんなに気の向かない任務であろうと達成すれば、すべからく誰かが助かると信じている。今回助かるのは『悪のサンタだけ』だが。それでも彼女は依頼達成を目指して尽力を惜しまない。
 人が集まるところは数あれど、響子はサーカスや雑技団を選んだ。特技が大道芸である彼女はこういう場所でサンタ衣装を着込んでいれば、勝手に入っても受け入れてもらえることを分かっていた。
 響子が柔らかな肢体を駆使し、他の団員の動きに合わせ、大きく回転する。回りながら、舞台の後ろの方を横断していく。観客も団員も気づかない。気づいても、臨時のスタッフと思ってしまう。
 誰もいないのを確認して、天井からワイヤーを吊るして、空中遊泳をする。客は優雅に空を舞う響子に見惚れる。
 そして、その頃にはもう遅いのだ。殺人ウイルスを浴びて、咳き込みながら、酸素を求めてテントを出ていく。出てきた人達の咳で更にウイルスが蔓延する。理想的な悪循環だ。今更マスクを求めても、時既に遅し、だ。

 眼下に拡がる地獄絵図。

 だが、響子は哀しみを覚えない。
 喜びを覚えない。
 怒りを覚えない。
 楽しみを覚えない。

 何も感じない——これが河鳲響子の精神だ。
 これまでも、数々の依頼をこなしてきた歴戦の強者の為せる技である。

 夢を魅せる場で、多くの人々が死んでいく。響子は己の能力が最も見合い、最も効率的な場所を選んだだけだ。それがどんなに皮肉で残酷であろうと関係などない。どんなに感動的な場所であろうとも、そこで殺人ウイルスを振り撒くのは、ある意味、響子が依頼に純粋すぎるのかもしれない。結果的に残酷になったまでの話なのだ。
 
 響子は淡々と次の目的地へと向かう。この後、一体どうなるのだろうなどと自分自身に関係ないことを思いながら。それは、響子に残っている良心の吐露だったのかもしれない。

●ことのついでに趣味に走りし者
 『恋感じる大百足』ピリム・リオト・エーディは白い大百足である。しかも、触れた脚を自分の脚に投影できるギフトが天から与えられた。自然、彼女の趣味は白くて美しい脚を集めることになる。

「みーんな、ウイルスで始末できれば、そこら中で脚取り放題ですからねー。協力するしかないでしょう」

 そう、ウイルスで死んでくれれば、ピリムは«労することなく≫綺麗な脚を選び放題なのだ。こんないい話はない。

 女性看護士の白い脚はどうだろう?

 日に焼けることなく、白いに違いない。
 程よく引き締まって細いに違いない。

 ピリムは舌なめずりをし、多脚を揺らめかす。

 そうとなれば、悩むことなど一切ない。大都市の医療機関、主に大規模な病院を中心に廻ることにする。例え、ワクチンがあったとしても罹る方が多ければ、手のつけようがなくなるのは自明の理である。
 大病院に入ってウイルスをばら撒いていく。その悍しい姿に誰も彼もが叫び、逃げ回る。それも数分のこと。息絶え絶えに酸素を求めて荒い呼吸を繰り返すだけの人形へと陥る。

「フフ……なんだか、『脚の種』でも撒いてる気分ですねー、発芽するのが楽しみですー」

 死んで、更に白くなった脚を並べてみては、付け替えていく。それは、裕福な令嬢が高級デパートを貸し切って、一階から気に入ったものを試着しては、あれは買う、これはダメというように。

「死んだのは硬くてダメですねー。やっぱり生きている白くて細い脚ですねー。死にかけのやつにしましょう」

 逃げようにも逃げられない。そんな地獄を生み出しながらも、頭に過ぎるは、どんな世界でも一番美しい脚の彼女のことばかり。

 私だけの脚。

 会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
 会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
 会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
 
 せめて脚だけでもみていたい。ピリムは我慢できなくなって、トナカイ型ワープ装置プーチンに囁く。

 「か・が・み《鏡》のところへ連れてって」

●移っては斬っては〜殺しこそ我が快楽なり〜
 自立性に主眼を置いて作られた刀のなり損ないがいるという噂を聞いたものはいるだろうか。
 或いは、己の姿を映した瞬間に斬られて死ぬ、鏡のように美しい刀というものがあるという噂を聞いたものはいるだろうか。
 或いは、世界で一番美しい白い脚をもった辻斬りがいるという噂を聞いたものはいるだろうか。

 どれも鏡を表す«噂»だ。

 どれほどの信憑性があるかは今から鏡のすることを見ていれば分かるだろう。


 鏡はアメリカの某有名ショッピングモールにいた。その吹き抜けフロアでただ立っていた。日本刀を持ったサンタ姿にショーでも始まるのかと、人々が集まってきていた。
 舞台がかった口調で鏡は語り始める。

「親愛なる隣人諸君、ごきげんよぉ」

「鐘の名は聞こえますかぁ? 甘い銀の鐘の音が」

「さぁ、不安の使者ぞ、ここへ来たり」

「老いも若きも、強きも弱きも、ひとしく神の御許へ!」

 そして、殺人ウイルスがばらまかれる。不安げな顔の観客達がもう遅いと気づくには、あまりに遅きに失した。
 鏡のいうように、ありとあらゆる人々が倒れていく。これは一方的な殺戮への序曲に過ぎない。
 鏡の歩くところ、周囲数メートルの人々が体を切断されたことにも気づかずに死んでいく。神速の抜刀術で周囲を一蹴する。誰も刀の抜いたところなんて見えない。刀に手をかけたところすら見えない。正に神業といえよう。皆悲鳴をあげて逃げるが、それより何より鏡が速い。

「ding~dong~ding~dong~ding ♪」
 歌うように踊るように、生命の終わりを愉しみましょう。
「──words of good cheer♪」
 喜びの声は高く、遠く——
「──christmas is here♪」
 メリークリスマぁス

 神様みてますかぁ? これが貴方の作った世界ですよぉ。残忍ですねー、残虐ですねー。でも、こんな世界大好きですよぉ。凄く愉しくって、気を抜いちゃうと腰砕けになっちゃいそうなんで
……っはぁ、よかった……フフ。
 イきそうになるのを必死に耐えながら、鏡は踊り狂う。

 そんな鏡の姿を見つめ続ける姿が一つ。ピリムだ。

「やっぱり鏡ちゃんは綺麗ですねー。良き脚ですー」

 一人、脚と向き合っていた。

●己と戦う者
 『魔剣鍛冶師』天目 錬は悪のサンタの存在など認めない。悪のサンタなどサンタとは呼べないのではないか、そんな疑問が頭を過ぎる。しかして、事実としているのだから、こんな依頼が来るのである。そして、練は依頼に忠実なイレギュラーズである。
 特に境界といえば、名高くも、決して負けたくないライバルの興味の示すところだというではないか。そうと聞いては練は外道働きと嫌がりながらも、やらない理由がなかった。
 練は善のサンタにも肩入れしているのだ。つまり、この世界に練が二人いることになる。敵対関係でだ。
 己と戦いたい。己がどの程度まで到達しているのか知りたい。そんな依頼に丁度よかったのだ。

 狙う場所はマスクをしていないことが多い食事処。式神を呼び出し、殺人ウイルスを渡して、食事処に殺人ウイルスを振り撒くようにした。そうすれば、殺人ウイルスになんら防御策さえ立てることもできずに死に絶えるしかない。式神は練のいうことに忠実に働く。

「じゃあ、頼んだぞ、お前達」

 己との戦いを楽しみに練はルドルフに悪のサンタのところへ連れていくように言う。そこにいたのは息も絶え絶えの悪のサンタだけだった。

「……ふっ……てめえの狙いは俺を助けようなんて話じゃなさそうだな……。……てめえ自身と戦いたかったってところか……。……だが……善の奴についたてめえは容赦なく俺に攻撃してきて……さっさと帰ったぜ……。……目的が果たせなくて……残念だったな……」

 悪のサンタはそういうと、気合を入れるように自分の胸を強く叩く。

「……グフゥ……。……そんな奴に賃金代わりに最強の悪のサンタと戦わせてやんよ……。……死に損ないのジジイを殺すなんてチョロいもんだろ……?」

 悪のサンタはよろよろと立ち上がる。だが、そこには歴戦のボクサーが出すオーラのようなものが噴き上がっていた。
 戦うには上等の相手だ。悪のサンタの死の直前の善意を練は受け止める。
 符術で身体強化し、指先を犬歯で切り裂き、血を頬に塗りつけて己の血潮を沸騰させる。式符をばら撒く。それはすぐさま鋭い槍となり、前方から逃すまいという勢いで悪のサンタの身体を貫く。

「……いいジャブだ……。……それぐらい強くなきゃな……」

 ニイとサンタは嗤う。
 
「……じゃあ、これはお返しな……」

 悪のサンタは拳を握り込んで、練の顔を左右からフックで殴りつける。そして顎をアッパーで空へと突き上げる。

「目が覚めたぜ。こっちもお返しだ」

 式符を何重にもばら撒く。それらは全部何重もの槍の襖となって、悪のサンタに襲いかかる。体は槍で地面に縫い付けられる瞬前、悪のサンタの拳が練の腹へと繰り出される。そして、悪のサンタはそれで動かなくなった。練は口から出てくる血を拭きながら、悪のサンタへ最期の言葉をかける。

「ありがとよ。じゃあな」

 練はそう言って、他の皆と混沌世界へと帰っていったのだった。

成否

成功

状態異常

なし

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