PandoraPartyProject

シナリオ詳細

とびだせ! 秋★キャン

完了

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

「よし! 秋キャンプだ!」
 唐突に飛び出したベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ (p3p007867)の言葉にあなた達は振り向き疑問の視線を向ける。
「もちろんローインパクトだな!!!」
 説明しよう。ローインパクトとはキャンプを楽しむ際に自然へのダメージを最小限に抑える意識のことだ。
 もちろんそれは行動にもかかってくる。
 ゴミの放置はもちろん、焚き火を直火で熾すと地面が焼け環境にダメージを与えることになる。このような行動を抑えるのがローインパクトの信念である。
 いや、その説明ではなく。
「ああ! 問い合わせてみたところ豊穣での直火は問題ないそうだ!!」
 そうでもなく。
「今の季節は少々寒いが、山は彩りに溢れているぞ!! つまり美しいということだ!
 紅葉にイチョウになんやいろいろだ!!」
 それはそうではあるが、そこでもなく。
「テントはもちろん男女別で! 練達で仕入れた2秒で組み立てれる最新式のものだぞ! これがスグレモノでな? 撤収も同じく2秒程度でできるのだ!
 最近の技術はすごいな!!」
 それはほんとにすごいと思う。ぜひテントが必要な人はホームセンターで調べてみてほしい。テレビでみたもん。
「なんと、近くには温泉が有るらしいので浸かりにいくのも一興だ!」
 火山の多い国である豊穣には温泉も多いらしい。ラジウム温泉なので、血液や細胞に作用し新陳代謝を促進、神経痛にも効果を発揮する。
 飲泉として、痛風、糖尿病、リウマチ、神経痛、婦人病に高血圧にも効果が見られるのだ。
「つまり」
 つまり。
「キャンプファイヤーーーーーーーーーーーーー!!!!」
 突然の提案についての説明は全くなかったが、ラノベ風に言えば「ベ嬢はみんなで秋キャンしたい」もしくは「ゆるあききゃん」というやつである。
「いくぞ! ベ卿、タイム、夏子!!!!!! なに? 貴様も来るか! 大歓迎だ! 抱いてやろう!!!!!!」
 というわけで秋キャンプなのである。

GMコメント

鉄ぬめです。
 ご愛顧いただきありがとうございます。
 秋キャンです。

 美しい自然に川のせせらぎ、ウィズラジウム温泉。ところによりホラー。
 そんな鉱脈があるん? っていうツッコミはなしの方向で。
 川釣りがたのしめます。
 タナゴが旬、オイカワも。
 アユは少なめですが、ワカサギやイワナ、ヤマメなど。
 たまに川シャーク(モンスター)時々ホッケーマスクの男(このOPを描いてる本日が13日の金曜日ですので)が襲いかかってきます。
 こんなところにいられるか! と一人でテントに入るなどするとフラグが立って襲われます。いい感じにかっこよく倒してください。
 その他死亡フラグをたてて遊んでもOKです。だいたい死亡フラグ建てるたつはしぬ。
 なお襲われて次の日無残な寝顔を晒すことも可能です。
 許可をえているので直火キャンプもOKです。
 他の食材や調味料は持参してください。炊事場もありますので、調理をする場合はそちらで。
 たまに大ウサギ(モンスター)が襲ってきますが、食べてもいいです。
 お父さんはパイにするのがおすすめです。
 

 時間帯はお昼ごろに到着。テントで一泊して次の日の撤収までになります。
 楽しくキャンプをお過ごしくださいませ。
 

  • とびだせ! 秋★キャン完了
  • GM名鉄瓶ぬめぬめ
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年12月02日 22時10分
  • 参加人数10/10人
  • 相談8日
  • 参加費200RC

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧 (10人)

コラバポス 夏子(p3p000808)
八百屋の息子
※参加確定済み※
マルク・シリング(p3p001309)
ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク
アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯
タイム(p3p007854)
優光紡ぐ
※参加確定済み※
ベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ(p3p007867)
金獅子
※参加確定済み※
ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)
黒狼の勇者
※参加確定済み※
希紗良(p3p008628)
鬼菱ノ姫
瑞鬼(p3p008720)
幽世歩き
久泉 清鷹(p3p008726)
新たな可能性

リプレイ


「よし! 点呼だ!!」
 キャンプ場につくなり、『金獅子』ベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ(p3p007867)が号令をかける。
「1!!」(『八百屋の息子』コラバポス 夏子(p3p000808))
「ふぇっ!? 2!!」(『優光紡ぐ』タイム(p3p007854))
「さ、3!!」(『黒豚系オーク』ゴリョウ・クートン(p3p002081))
「点呼か? ……4!(『新たな可能性』久泉 清鷹(p3p008726))
「5? でありますか?」(『鬼菱ノ姫』希紗良(p3p008628))
「わうっ!」(『黒狼領主』ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)のポメ太郎)
「……なな?」(ポメ太郎のほっぺたをむにむにする『キールで乾杯』アーリア・スピリッツ(p3p004400))
「はちじゃ!」(『幽世歩き』瑞鬼(p3p008720))
「きゅ、9!」(マルク・シリング(p3p001309))
「ここをキャンプ地とする!!!!!!!!!!!!」
 とベルフラウが叫び、キャンプが始まった。


「うまい!!! うまい!! うまい!!」
 ベルフラウはその場に座り込むと、火を熾しサケトバを炙り、エールをかっくらいはじめた。
「「「「「「「「「なんで?!」」」」」」」」」
 その場のメンバーの声が唱和する。
「わからんのか? やれやれ……では教えてやろう! 着いてすぐの酒が一番うまいからだ!」
 かるく酒をあおってご機嫌でベルフラウが答えれば、メンバーは大きくためいきをついて、おのおの食事の準備にとりかかりはじめた。
「まったく、まあいいが。設営はしておくから、釣りにいくつもりのヤツは頼んだぜ。
 ああ、サワガニもいたらとってきてくれ、明日の朝飯のパエリアの出汁にするからな」
 ゴリョウが設営をはじめると、タイムと希紗良が手伝いの名乗りをあげた。
「じゃあ、お姉さんは瑞鬼ちゃんと一緒に待機かしらぁ~。あ、ベルフラウちゃん、そのサケトバのこしておいてぇ~。
 ああん、ツェリくん、ポメ太郎君はボールじゃないのよぉ~」
 同行したアーリアの飼い猫が、ころころ走りまわるベネディクトの使い魔であるポメ太郎をボールと勘違いしてころころころがしているのを見かけたアーリアは焦って止める。
「ああ、かまわんよ。ポメ太郎も友達ができてよかったな。ところでスピリッツ、せめて手伝いはするべきではないか?」
 ポメ太郎は転がされつつもごきげんだったので、遊ばせておくことにしたが、飼い主の怠惰は糺すベネディクトであった。
「アーリアさんも瑞鬼さんも面倒がらずに持ってきた食材の下準備お願いしますっ! 一緒にやればきっとたのしいですよ!」
 タイムのピュアな笑顔に、二人はしぶしぶながらも動き出す。
「働かざる者食うべからずでありますね。これでいいでありますか?」
 食材をゴリョウに言われたとおり切りそろえ希紗良が尋ねれば、ゴリョウは指先で円をつくり笑んだ。
「それにしても、最近食い意地が張ってきたような。運動しないとよけいなお肉がついてしまうでありますよ」
「嬢ちゃんくらいならすこしくらいお肉がついても可愛げがあるだろう?」
 希紗良のボヤキにゴリョウはてっぷりしたお腹をぽよんと叩く。希紗良はなんとも言えない顔で、そうなったら困るのでありますよと呟いた。
「ふむ。流石に食材調達くらいは手伝うか」
 しっかりと一杯ひっかけたベルフラウは立ち上がりふらりと一人森に消える。
「夏子さんはちょろちょろしてないで、水でも汲んできて!」
 女性のまわりをあっちこっちチョロチョロしていた夏子はタイムにぴしゃりと叱責されすごすごと水汲みに向かう。
(俺このキャンプに青春賭けてっから! 今はいう事聞いて、いいじゃんいいじゃん? っておもわせてあわよくばアバンチュールインオータム。最近なんかよくわからんが女性ウケもいいし、これワンチャン? もしくはツーチャンまでイケそうじゃない????
 このキャンプがおわれば僕ぁ、ふた皮ほど剥けた男になってるんだ)
 やましい思いを胸に夏子は川に向かう。
 
 一方こちらは釣りメンツ。
 おのおのの竿をもち、餌は石の下で蠢く蟲を捕まえて針につける。
「野営はあるけど、キャンプはじめてだな。楽しみだ」
 兵役時代の訓練を思い出しながらマルクは川に糸をたらす。訓練のせかせかした空気とは違う緩んだものではあるがそれが心地良い。
「ほう、ここは結構魚がおるな。釣り甲斐がありそうじゃ」
 酒のつまみとつまみ食いをして、調理場を追い出された瑞鬼は釣りに興じることにしたのだ。
「釣りは得意なのか?」
 隣で釣り糸を垂らす清鷹に水をむけられた瑞鬼は少し考えてから「わし、そんなに釣りは上手くないがの。どっちかといえば糸をたらしている時間がすきなだけじゃ」と答えた。
「おぬしは?」
「父上とよく釣りに出かけていたからな。得意なほうだ」
「それはそれは。なら任せてもいいようじゃの。おぬしはどうじゃ? マナガルム」
 ポメ太郎を置いて釣りにきたベネディクトは「嫌いではないが得意ではない」とすぐに答えた。
「なれば、そちらのシリングと久泉に今日の釣果がかかっているということかの?」
「ははっ、責任重大だね」
 マルクが笑い、竿をくいくいと揺らす。
 この時期の魚は冬に備えて食餌の活性が上がっているはずだ。ならばと誘うような動きになるように動かした竿に手応えを感じる。
「きた!」
 マルクは竿を巧みに操り、魚の動きに合わせ体力を削っていく。暫くの後、魚の抵抗が徐々に弱まっていくのがわかった。
「今っ!」
 マルクは一気に糸を引き上げれば、大きなイワナが水しぶきをあげて釣り上げられる――瞬間更に大きな水しぶきをあげて飛び上がってくる巨大な影。
「まさか! 川シャーク?!」
 ベネディクトたちは竿から武器に持ち替える。
 川シャークは釣り上げたマルクのイワナに食らいつく。
「くそっ!!」
 マルクは川に引っ張り込まれないよう、張っていた糸を緩めるが竿を引く力はそれ以上だ。
「っ!!」
 急に抵抗が失われ、マルクは尻もちをつきそうになる。
 川シャークがイワナごと糸を食いちぎったのだ。水面は何事もなかったかのように静かに流れている。
「やられたな……」
 竿の先には針もイワナもなく、糸だけが揺れている。
「いまのはなんだったんだ?」
 あれほど大きな魚影は幻だったかのようにもうどこにも見えない。
「川に鮫っているんだね」
「というか川の深さよりでかかったぞ」
「世の中には不思議なことがあるのじゃな」
「ところで」
「「「「川シャークってなに???」」」」

 水汲みを命じられた夏子はしぶしぶ川に向かう。上流には釣り組がいたので邪魔にならないように下流に向かうくらいの気遣いはある。というか将来的に自分も食べるわけだから邪魔をしてもなにも良いことがないからだ。
「鮫魔導ちーもいないし大丈夫大丈夫」
 夏子はたらいを川面に向ける。日差しがたらいに反射して眩しい。
 ふと目をあげると木々の隙間に白いマスクがみえたような気がした。ほかのキャンプ客だよねと思い直した夏子が水を救おうとすると目の前に大きくあけた口が飛び込んできた。川シャークである。
「もうダメだ終わった何時も通り胃の中に収まるんだ死~~~~~~~~~~~」
 涙ながらに速攻今生を諦めた夏子はとりあえず叫ぶ。幾千のノコギリの如く歯が閉まり、夏子の短い人生は終わる――はずだった。
「……」
 誰かに抱き上げられたような感覚。恐る恐る見上げればそこに。
 白いホッケーマスクの推定男の姿。
 夏子を宝物のようにお姫様だっこしていた。
 トゥンク❤
「えっ? うそ、助けが? マジでいやホントに……心よりありがとう」
 ホッケーマスクの男は夏子を優しく川べりにおろすと、言葉なく去って行った。
「てか、あいつ誰だったんだ?」

「川魚の塩焼きにはこうやってたっぷりと振って水分をぬいてな」
 ゴリョウが釣り組の釣果の下ごしらえをタイムと希紗良に説明する。
 釣り組の釣果は上々。その後川シャークも現れることもなく、それなり以上に魚は釣れた。
 ご機嫌になったゴリョウは飯盒炊爨をマルクに任せ、自分は魚をさばきはじめる。
「見ろ、大ウサギだ。しかも二匹も!お父さんウサギと子ウサギだな。大きい方は食いでがあるし、小さい方は身が柔らかくていいぞ!」
 すこしおくれて両手に大ウサギの耳をもったベルフラウが帰還する。
 アーリアとタイムが悲鳴をあげ希紗良は叫び声こそはなんとか耐えきったが目には涙が溜まっている。
「なんだ、その鬼畜をみるような目は!」
「おお、ウサギ肉か。パイにするのがうまいが、うさぎカレーにするのもいいかもだな」
 タイムたちの顔が一瞬ひきつった。

「うっまーーーい!」
 とはいえ、香り高いスパイスでことことにこまれたウサギ肉はさっぱりと甘く癖もなく美味しい。
 出来上がったカレーは少しだけ辛い中辛仕立て。
 日もくれて、キャンプファイアーの前、大自然の下みなで食べるシェフ、ゴリョウ・クートンの作ったカレーの味は三つ星級。
「やっぱりゴリョウさんのご飯は絶品ねぇ」
 すっかりできあがって、エール色の髪色になったアーリアはその美味しさに舌鼓をうつ。
「確かに聞いてたよ? 美味いって。でもうますぎるとはきいてなーーーーーーい。お嫁さんにきてーーー! いや、こなくていいね」
 夏子は勢いよくスプーンをかきこんでいく。すこしの辛さが舌を刺激し、体に染み渡っていく。
「おいしい!」
 特別に蜂蜜をたっぷりいれて甘口にしてもらったタイムは満面の笑みだ。
「ぼく、うさぎちゃん、おいしくたべてね><;」
 後ろで夏子がからかい、タイムと希紗良がぴえっと涙目になる。そんな夏子をゴリョウがぽこんと叩く。
「ウサギもかわいいお嬢ちゃんに美味しいと食べてもらえればありがたいと思うさ」
 二人を慰めゴリョウは甘口と辛口で食べ比べていたベネディクトに皿を渡す。
「うむ、やはり中辛のほうが好みだな」
 ベネディクトの隣で川魚(塩抜き)を食べていたポメ太郎もわんっ! と返事をしてその隣で同じように魚を食していたツェリもにゃーと返事する。自然の中遊ばせているうちにいつのまにか仲良くなっていたようだ。
 タイムとおなじく甘口カレーににこにこなのは希紗良も同じ。
 煮込んでいる最中初めてのカレーにはなをひくひくさせていた希紗良はゴリョウに味見を申し付けられた。
 食欲をくすぐる香りに興味津々の希紗良はもちろんと頷いたのはいいが、あまりにもの辛さに涙目になって水をもとめたなんていうトラブルはあったが、かれえの美味しさは本物。いくらでも食べることができそうだ。
 逆にこの辛さに不満なのは瑞鬼。ゴリョウに特性の辛味唐辛子をいれて調整してもらえばうまいうまいと瑞鬼のスプーンが進む。
 酒飲みには辛いくらいが丁度いいのだ。
 カレーが初めてなのは清鷹もだ。こちらも辛いほうが好みのようで、食欲をそそる香りにご満悦になっている。
 添えられた川魚の塩焼きもリクエスト通りでいくらでも食べることができた。
「ゴリョウ殿の料理は初めて頂いたが、どれも美味い。なるほど、皆が貴方の料理を好きになる理由が分かった気がする」
 そんな皆の様子にゴリョウもまたご満悦だ。
「たっぷりつくったからな。遠慮はするなよ。
 どうだいベルフラウにポメ太郎、ちったぁ舌を唸らせることが出来たか?」
 うまい! うまい! と一口ごとに称賛の声をあげていたベルフラウはその言葉に、
「ん? 今ポメ太郎と同じ扱いをされなかったか?」
 と、不満の言葉を漏らすが、ゴリョウは何食わぬ顔で気の所為と答えた。
「気のせいか? ならばよいが」
 さすがにベルフラウといえ騎士の身。いかにポメ太郎が愛らしいとはいえ、犬と同列に扱われるのは誇りがきずつくというもの。
 ポメ太郎はわん! とゴリョウに返事して、美味しかった部分をツェリにもおすそ分けしていた。
 ゴリョウはのこった魚のあらとサワガニと山菜のブイヤベーススープを取り分けて明日の準備をはじめる。
「それ、なんですか?」
 タイムが尋ねれば、ゴリョウは笑い、
「これを米にいれて炒めればパエリアができるんだ。無駄なくつかって廃棄をなくす。これがキャンプの作法ってもんよ」
「すごい! ぱえりや!」
 そんな無駄のない料理術にタイムの目はきらきらとかがやく。
「わたしゴリョウさんの料理大好き~~~!ししょーって呼んでもいいですか?」
「おいおい、やめてくれ」
「ぱえりや?」
 耳ざとく問いかけるのは希紗良のはらぺこいやー。
「ああ。しっかりと出汁がでてるからうまいぜ?」
「ぱえりや楽しみであります~~」

 お腹がいっぱいになれば温泉だ。
「豚さんはきれい好きだからな! 温泉にいくぞ!」
 火の当番をしていたこともあってゴリョウの体はすすだらけになっいるのだ。一刻も早くさっぱりしたい。
「俺はあとからでいいから、クートンは温泉にいってくるがいい」
「じゃあ僕も」
 ベネディクトとマルクは片付けを申し出る。
「そりゃあありがたい」
 ベネディクトとマルクは片付けながら恋バナもしたとしていないとか?
 その恋バナが気になる女性も居るだろうが、ここは男二人の内緒の話。
「そうねえ。温泉。女の子みんなでのびのびといきましょう。
 あ、夏子くん、これみてね?」
 アーリアは紙いっぱいに「夏子覗き禁止」とかかれた張り紙を夏子の目の前に突き出す。
「僕限定???」
「覗きそうなのは夏子くんくらいでしょ?」
「きびちぃ~~~~」

 さてサービスシーンだ。
「いい月だ」
 ぽっかりと浮かぶ白い満月を杯に写し、いっきにあおる。
 解いた銀糸の髪がほろりと肩に落ちる。口から溢れた酒が白い肌の鎖骨を通り湯に溶ける。
「ふう」
 かきあげた髪にゆれる雫は月光を反射する。
「おいおい、そんなに風呂で一気にあおるとたおれちまうぞ」
 ゴリョウの言葉に清鷹は苦笑する。
 あの満月を独り占めも乙だとおもってなと笑う清鷹にゴリョウは大きなはらを叩いてそのとおりだと笑った。
「この酒はベネディクトの故郷のものだったか」
「らしいな。いい酒だ」
「いつかドゥネーヴ領で飲んでみたいな」
「いいねえ、今度いってみるか」
「ところで夏子はどうした?」
「ん? いねえな? どこへいったんだ、あのボウズ」

 一方女湯。
「もーーー! タオルでかくすでありますよ!」
 アーリアたち4人がのんびりと温泉に浸かっていれば、一糸まとわぬ姿でベルフラウが登場し、希紗良が注意するも、当の本人は「私の体にはずべきところはない」と答える始末だ。
「いわれてみればそうじゃの?」
 それに煽られたか瑞鬼もタオルを外す。
「まあまあ、お酒つぎますよ!」
 タイムが温泉であたためておいたぬる燗をすすめれば酒飲み女子は速攻でご機嫌になる。
 その後瑞鬼がタイムたちにちょっかいをかけたり、なんとも意外なことにベルフラウが肌が綺麗になる練達製の化粧水をとりだし、きゃいきゃいと化粧品談義をしたりで、楽しい時間をすごすことになった。

「というわけで。お色気タイムもひつようだよねわかる~~」
 おでこに夏子覗き禁止の張り紙をはられた夏子君である。
「これは覗きじゃないもん。偶然、間違って女湯に迷い込んじゃうんだもん」
 湯気にけぶる岩場の温泉の奥黒髪の後ろ姿がみえる。
「おおっ! なんと!! 女性が。ぼくはまちがっておんなゆにまよいこんでしまったもうしわけない~~~」
 いいながらもばしゃばしゃと肩まで湯につかる者の前に回り込んでいく夏子。
「あれ? こんな黒髪の子いたっけ?」
 夏子が顔を覗き込めば――。
「武者マスクの男~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
 そこにはオープニングTOP絵の武者マスクの男がいた。この依頼の情報制度はBでした。後出しです。ごめんなさい。
 武者マスクの男が立ち上がる。
「あら、立派なイチモツ。じゃなくて!!
 ……っえ嘘まっ……! 俺ぁこのキャンプで女性達とアハハウフフでアバンチュールの一つ二つあっあっ嫌だあぁ~ッ!?」
 暗転。

「そういえば、皆はみた? 白いホッケーマスクの男」
「川シャークがね?」
「この化粧水売ってるとこおしえてほしいであります!」
「ぽめちゃんだっこしてるアーリアさんずるい。じゃあ、ツェリちゃんだっこしてもいいかしら?」
 お風呂のあとはキャンプファイア前で四方山話。
 そんな話に一つずつうなずき酒のアテにしながら瑞鬼は酒を飲む。豊穣出身の彼女にとって、異国の話は面白くてしかたない。
 ベルフラウも何度目かの酒盛りにごきげんだ。
 タイムはゴリョウのとなりでお料理談義に花をさかせている。師匠とよぶなとはいったもののかわいらしい弟子希望の存在はゴリョウにとってこそばゆくもある。
 マルクは風呂は朝一でいいとはいったものの、片付けで汚れてしまっている。ベネディクトとともに行って来いと諭され、少し遅い温泉タイムに興じている。
 清鷹はゴリョウが用意してくれたデザートを食す。
 楽しい時間もやがて終わり、清鷹が火の後始末をして、マルクとベネディクトがかえってきたところで就寝タイムだ。
 目一杯楽しんだ一日。ひとつひとつのできごとが楽しい想い出になる。
 おやすみなさい。明日もいい日であるように。

「びえええ、武者マスクの男がこわいから一緒に寝てください。えーんえーん」
 あの後、ひたすら全裸の武者マスクの男に追い回されて、川に落ちることで難を逃れた夏子は夜の寒気に晒され震えながらキャンプ地にたどりついたものの、すでに消灯ずみ。体をあたためることもできずに、「男」になることもできずに今。
 せめてアバンチュールワンチャンだけは! と可愛そうな男を演じ、テントにもぐりこむ。
 もぞ、と寝袋がうごいて、テントの中の人影から手招きされた。
「イケるか?!」
 わくわくしながら夏子が寝袋に潜り込む。
 ところで、これだれだろう? と暗闇に目をこらせば。
「ホッケーマスク~~~~~~~~~~~~?????????」
 

「では帰るぞ! 点呼だ!!!」
「わんっ!」
「にぃ~」
「ふえ? さ~んかな」
「しっ、だな」
「ごっ!」
「ろくであります」
「ななだ」
「はちよぉ」
「きゅうじゃ」
「じゅう? ……あれ? カウントふえてない?」
「増えているな!! よし! 足りないならまだしも増えているなら問題なしっ!!」
 ベルフラウは、太陽のような笑顔で笑った。

 めでたしめでたし。

成否

成功

MVP

ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク

状態異常

コラバポス 夏子(p3p000808)[重傷]
八百屋の息子

あとがき

ご参加ありがとうございました。
ゴリョウさんにいっぱいがんばってもらったのでMVPを。
楽しんでいただけましたでしょうか?
無事みんなでかえるまでがキャンプです。
いい思い出になればいいなと思います。

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