PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<神逐>玉の緒よ 絶えねば絶えね ながらへば

完了

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●壊世の焔
 噴き出したのは炎だった。否、燃えるように熱い怒りだった。

(どうして)
 わたし、なりじゃない。
(だって)
 わたし、***っていうの。
(ねえ)
 ひとりぼっちでなんて、たたかえない。

 意志を、意識を、苛烈なる炎が焼き焦がして燃やし尽くす。あとに残るのはなお燃え盛る『憤怒』の炎。
「──にくい」
 ゆらりと立ち上がった彼女の髪から色素が抜け落ちた。太陽のようだった金髪は白く、毛先にだけ揺らめく炎のように朱が差す。
「全部、燃えてしまえばいい」
 開いた瞳は炎を移したように赤みを増して、その奥に仄暗い炎を燃やす。
「この世界ごと、全て焼き尽くされてしまえばいいのよ」
 その表情に浮かぶ愉悦は──あまりにも、『焔宮 鳴』が浮かべるだろうソレとは乖離していた。
 弱い者、いいや自分以外の命が存在しているなんて何とも許しがたい。生きとし生けるもの全てが憎い。けれど嗚呼、それも全て燃えて消えてしまったなら? きっとその時わたしはこの怒りから解放されるのでしょう!
「ねえ、可愛い子。まずはカムイグラの京を燃やしましょう?」
 生まれたばかりの魔種──鳴でも*でもなくなったそれを呼ぶのならば『ホムラミヤ』か──へ声をかけた女は母のような優しい声で語り掛ける。ホムラミヤはどうして、と問うた。
「京にはね、ゼノポルタっていう立場の弱い子たちがいるの。ああでも、もしかしたら一緒に戦ってくれるかもしれないわねぇ。ああ、お兄ちゃんを連れて行ったらどう? あの子も貴女といたいみたいだもの」
 女の言葉は途中からホムラミヤの耳を素通りする。彼女はもう最初に燃やし尽くすべきターゲットを定めたから。
「京、ね。全て燃やして──」
「ダメよ? だって『あの人』が苦い顔をなさるでしょうから」
 くすくすと笑う声がカンに触ったか。雰囲気を剣呑にさせたホムラミヤへ、けれど女は彼女の扱い方を心得ているかのようにその体を抱きしめ耳元でささやく。
「ここでは一旦落ち着くまで燃やし尽くして、もっと人の多い西へ行きましょう? あちらの方がきっと燃やしがいがあるものねぇ」
 女はこの場所を全て燃やし尽くさなくとも、消し炭にする場所は沢山あるのだと歌うように告げる。だって、と一旦区切った唇はにぃと弧を描いた。

 ──この世界は壊れちゃうんだもの。ねぇ?


●悪意の焔が京を焼く
「皆さん、ことは急を要しています」
 ブラウ(p3n000090)の声は非常に固く、集まったイレギュラーズたちも表情を強張らせている。誰もがその事実を信じたくはないのだろう。笹木 花丸(p3p008689)も何とも言えない表情をして、口を開いては何も出てこず閉ざす。もう何度も繰り返していた。

 嘘だ、と言いたかった。
 嘘だ、とは言えなかった。
 真実だ、とも言いたくなかった。
 真実だ、と言わざるを得なかった。

「……信じねばなるまいよ。もう被害は出始めている」
 『焔の因子』フレイムタン(p3n000068)は頭を振って顔を上げた。その方角の空は明るく、赤い。それは日が昇るからではない。──燃えているのだ。
「ええ、そうですね……皆さんへのオーダーは、」
 同意しながらもブラウは声を詰まらせて、されど続きを口にした。

 魔種に堕ちた焔宮 鳴こと魔種『ホムラミヤ』を撃退すること。

 大呪を阻止するために乗り込んだ高天御所で捕縛された彼女とその付き人。彼女は流刑先で魔種に堕ちたと報告がされていた。そして──此度、その報告通りに魔種として姿を現したのだ。
「焔宮 葵さんの姿も確認されています。どうやら複製肉腫にされたようです」
 葵は変わらず付き人たらんと従っているようだが、魔種の様子を見るにそのうち炎に巻かれて死ぬだろう。今燃えているあの区画でもすでに多くの民が複製肉腫へ変えられ、そして焼死しているという。
 そして複製肉腫ならばまだ帰って来られる、と安心できる状態でもない。そこから反転したら今度こそ戻れなくなるのだから。
 葵を救出するか、それとも一思いに殺してしまうか。その選択は依頼に関わるものではなく、あくまでイレギュラーズの心持ち次第だ。
「助ける……助けるよ! 助けられる可能性があるなら助けに行きたいっ!」
「だが、我らが行けば他の複製肉腫も放っておかないだろう。助ける余裕があるのか」
 フレイムタンの言葉に花丸は言葉を詰まらせた。元イレギュラーズだとしても彼にとって魔種は母(せかい)を脅かす敵。そちらに注力したいのだろう。大量の複製肉腫に魔種、花丸とて余裕がある訳もないが──。
「それでも……助けられるかもしれないなら、その可能性をつかみ取りたい!」
 花丸とフレイムタンの視線が交錯する。暫しして彼は降参だと言うように視線を伏せた。
「……すまない、心ない事を言った。別に助けたくないわけではないんだ」
 ただ、比重が魔種にあっただけで。彼としても『本当に助けられるのならば』助けたいのだろう。
「勿論葵さん……それにカムイグラの人だって助けられるならお願いしたいです。ですがまずなにより、魔種をこの場から退けないことにはどうしようもありません」
 大本を叩かなければ被害の広がりは止められない。そう告げるブラウに花丸は頷いた。
「止めよう。皆を助けるために!」

GMコメント

●成功条件
 メイン:魔種『ホムラミヤ』の撃退
 サブA:焔宮 葵を救出する
 サブB:住民の過半数を救出する

●情報精度
 このシナリオの情報精度はCです。不測の事態に気をつけてください。

●魔種『ホムラミヤ』
 焔宮 鳴さんが魔種化した姿。衝動のままに炎を放ち、人々を燃やしています。複製肉腫にも見境なしであるようです。そこに『焔宮 鳴』であった頃の記憶もなにもなく、あるのはただ世界を燃やし尽くさんとする憤怒の炎です。
 非常に攻撃力と命中が高いですが、その他のステータスも侮れないものでしょう。呪術的な力も身につけています。
 また、彼女による原罪の呼び声が不特定多数へかかる可能性があります。

●複製肉腫『焔宮 葵』
 鳴さんと共に捕らえられたあと、複製肉腫にされました。イレギュラーズを敵と思い込まされているようですが、魔種となった鳴さんのことを変わらず当主と定め付き従っているようです。
 何よりもイレギュラーズの排除を最優先します。他の複製肉腫より能力は優れており、攻撃力高めのアタッカーとして立ち向かってきます。

●複製肉腫
 元カムイグラの民です。感染していくように少しずつ各所で増え続けています。
 大して強くもありませんが数が非常に多いです。時に正常な人を襲い、時に火へ飛び込み、時にイレギュラーズを邪魔しようともしてくるでしょう。

●フィールド
 カムイグラ、高天京の城下町。100人ほどが生活しているという1区画です。
 現在あちこちで放火され、建物が壊されている他、多くの複製肉腫が暴れまわっています。

●NPC
『焔の因子』フレイムタン(p3n000068)
 精霊種の青年です。そこそこに戦うことができますが、手加減は苦手です。
 イレギュラーズからの指示に従います。

●ご挨拶
 反転の連絡を聞いて「ヴァッッッ」という声が上がりました。本当にこんな発音できるんだな。愁です。
 カムイグラの民を守りつつ『ホムラミヤ』を撃退しましょう。
 それではどうぞ、よろしくお願い致します。

●Danger!
 当シナリオにはパンドラ残量に拠らない死亡判定が有り得ます。
 また純種に『原罪の呼び声』がかかる可能性があります。
 予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。

  • <神逐>玉の緒よ 絶えねば絶えね ながらへばLv:15以上完了
  • GM名
  • 種別EX
  • 難易度HARD
  • 冒険終了日時2020年11月18日 22時21分
  • 参加人数10/10人
  • 相談7日
  • 参加費150RC

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(10人)

竜胆・シオン(p3p000103)
木の上の白烏
クロバ・フユツキ(p3p000145)
真実穿つ銀弾
カイル・フォン・フェイティス(p3p002251)
特異運命座標
赤羽・大地(p3p004151)
遺言代行
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
小金井・正純(p3p008000)
燻る微熱
しにゃこ(p3p008456)
可愛いもの好き
三國・誠司(p3p008563)
一般人
ミヅハ・ソレイユ(p3p008648)
深き森の狩人
笹木 花丸(p3p008689)
竜交

リプレイ

●壊世の炎
 怒号と悲鳴が飛び交う。そこはまるで地獄の底でもあるかのような――そう、『この世の終わり』でもあるかのような有様だった。
「鳴……どうして……」
 『木の上の白烏』竜胆・シオン(p3p000103)は絞り出すように呟く。それは炎の燃え盛る音にかき消されてしまったけれど、誰もが彼の心を案じていた。
 『彼女』と仲が良かったことを知っているから。『彼女』を憎からず想っていることなんて明白だったから。
 けれどもシオンはううん、と小さく頭を振る。その瞳に宿るのは確固たる意志。『彼女』を連れ戻して見せるという決意だ。
(考えても仕方ないって、分かってる)
 『おかわり百杯』笹木 花丸(p3p008689)も火の手が上がる箇所へと向かいながら、それでも考えずにはいられない。
 もしも、あの時、あの戦場で。鳴と葵の2人を奪われなかったのならば。最後まで守りきれていたのならば。こんな事は起きなかったのだろうか、と。
(ううん、切り替えて行こう! まずは『今』守れるものを守るんだ!)
 過去を幾ら悔やんでも仕方がない。現に、花丸の頭ではひっきりなしに助けを求める者たちの警鐘が鳴っているのだ。
(ボクだって思うよ。どうしてって)
 けれど問いかけている場合ではないと『炎の御子』炎堂 焔(p3p004727)は神の使いを召喚する。空高く舞わせれば彼女の視界もそちらへ移るが――あまりにも炎の勢いが強い。使役されているとはいえど動物は動物、死の危険があるものに近づくのは難しいらしい。いいや、危険だと本能が判断するほどに苛烈な炎という事か。
「このまま鳥さんは空を飛ばせてるね。先ずは救出班と逆方向に進んでみよう」
 焔の言葉に一同が頷く。こちらも住民の避難を進めながら魔種『ホムラミヤ』を捜索するのだ。

 イレギュラーズが『到着した』だけでは何も事態は変わらない。未だ悲鳴は上がり、正常な思考を失った複製肉腫が住民たちを炎の中襲い、時に自ら諸共炎の中へ身を投げうつ。肉の焼ける音に断末魔は紛れ、消えた。
 そんな中、『特異運命座標』カイル・フォン・フェイティス(p3p002251)は鳥を空高く飛翔させてその視界を共有させる。今頃ホムラミヤ対応班は反対側から回りつつかの魔種を捜していることだろう。
(……彼女はどうして、その決断をしたんだろう)
 気を緩めればそんな思考に沈みそうになって、カイルは小さく頭を振った。彼女に対して何も知らない自分が推測だなんて、できるわけもない。それらしい答えなんて出ないだろう。
「カイルさん!」
「ええ、行きましょう」
 『星詠みの巫女』小金井・正純(p3p008000)に頷き、カイルは走り出す。今まさに住民へ襲い掛かろうとする複製肉腫が見えたからだ。
「うおおおおっ!!」
 走る、走る。地面へ叩きつけられた斬撃が衝撃波となって地面を走り、複製肉腫を打った。そのまま昏倒した複製肉腫の脈があることを確かめる間、正純が住民を介抱する。
「大丈夫ですか?」
「あ、ああ」
「歩けるならあちらへ。まだ火の手が回っていません」
 カイルが示した方向は今しがた自分たちが来た方向だ。住民は頷くと走っていった。遠くの方で精霊種の青年が――『焔の因子』フレイムタン(p3n000068)がその住民を保護する。避難ルートの確保を手伝ってもらっていたので、そちらへと連れて行くのだろう。
「このまま進みましょう。ファミリアーの方はどうですか?」
「火の手に怖がっているみたいです」
 空を仰ぐカイル。無理もないと正純は周囲を見渡した。ここの焔は苛烈だ。まるで――底のない怒りを表しているかのように。
「仕方ありません、自分たちの目で探していくしかないですね」
 カイルはよく耳を澄ませ、人々の声を聞く。焔の燃え盛る音や建物の倒壊音が邪魔をするが、何もしないよりは随分ましだ。
(目の前で消えそうな命があるのなら、やるべき事は1つだけ)
 これ以上、失わなくて済むように。その命を掬い上げるべく手を伸ばすのだ。
「しにゃの目でしても見つけられないなんて……」
「何か不思議な力でも働いているのかな」
 『可愛いもの好き』しにゃこ(p3p008456)の言葉に『解放者』三國・誠司(p3p008563)は辺りの炎を見渡す。普通の炎より苛烈に揺らめくこれは魔種『ホムラミヤ』の放った炎だ。だとすれば、何らかの作用があってもおかしくない。
「しにゃこちゃん、こっちだ」
 誠司は良く聞こえるその耳で助けの声を聞き取り、しにゃこを誘導する。どうやら瓦礫に足を挟まれている様だ。
「ちょっと待ってね」
 瓦礫を破壊する間、ぐるりと周囲を見ていたしにゃこは敵影にはっとする。葵――ではないが、複製肉腫だ。向こうもこちらに気付いている。しかし接近したしにゃこがラブリーフェロモンを出すとイチコロで倒れてしまった。
 ラブリーフェロモンがどんなものかって? 考えるな、感じろ。
「この人は道の脇に避けておいて――」
「あ、しにゃこちゃん。馬車があるからそこに乗せるといいよ」
 住民を救出した誠司が背負いながら告げる。救出した者も足を怪我しているために歩けないらしい。こういったことも考えて誠司は馬車を用意していたのだ。
「本当ですか! それじゃあ運びますね」
 本来意識のない者を連れ歩くのは大変だから、と考えた案だ。気絶させたあとなら危険はないだろうし。運べるのなら万が一という事も無くて良い。2人は暫くそうして馬車に人を集め、動ける者に馬車の運転を頼んで避難方向へと送り出した。
「今、馬車が通っていったが……貴殿か」
 確保した避難経路の安全を確かめるフレイムタンがやってくる。先ほどの送り出す現場を見ていたらしい。
「ああ。フレイムタンは体調とか大丈夫かい?」
「問題ない。引き続き避難経路の確保で良いのか?」
「大丈夫だと思いますよ」
 よろしくお願いします! と言うしにゃこにひとつ頷き、フレイムタンは再び避難経路の安全を高めるためどこかへ向かっていった。
「複製肉腫、一体何処から湧いているんでしょうね」
「わからない……けど、何より住民の避難が先だ。フレイムタンには複製肉腫が避難経路に現れないか気を付け続けてもらわなきゃいけないけれど」
 その役目を頼むことでこちらがホムラミヤ、及び救出に注力できるならそれもひとつの手だろう。

「そこ、家の中に1人いるよ!」
 花丸の人助けセンサーがあちこちから聞こえる救出の声を拾い上げ、救っていく。不意に背後から聞こえた唸り声へ振り向けば、常軌を逸した表情の男が花丸へ襲い掛かっていた。その攻撃をひらりと避け、花丸は拳を握る。
「――ごめんねっ!!」
 男の身体へめり込む拳。殺すことのないその拳は、さりとて無傷とはいかず痛みだって当然ある。苦痛に呻いた男は地面へ倒れ、そのまま昏倒した。
「次はこっちか、っと」
 倒壊した瓦礫を破壊した『黒裂き』クロバ・フユツキ(p3p000145)は奇跡的にぽっかり空いた空間で震えていた住民へ手を伸ばす。握られたそれは炎の中だというのに冷たく、酷く震えていた。
「さあ、このまま真っすぐ逃げるんだ。この区画から出ればひとまず安全だから」
 本当に? と視線が問いかける。声は恐怖が張り付いて出なくなったか。クロバはその住民へ小さくおまじないを呟き、力強く頷いて見せる。
「生きていればこの先いいことは必ずある。だから……今は、信じてくれ」
 彼の言葉に押されたか。住民はまだ怯えの色を残しながらも小さく頷き、走り去っていった。
「あそこ、炎が強いんじゃないか」
 『深緑の狩人』ミヅハ・ソレイユ(p3p008648)は周囲を見渡してある一角を示す。そこまで遠くない場所だが、今イレギュラーズたちがいる場所と比べてかなり火の回りも早く勢いも強い。一同は顔を見合わせた。
 不自然な火の回り――そこに魔種『ホムラミヤ』がいてもおかしくはない。
「行ってみよう!」
 花丸の言葉に頷き、一同は駆ける。今にも倒壊しそうな建物の脇を足早に駆け抜け、ついた先には――。
「鳴……!」
 シオンは呼びかけるとともに斬撃を飛ばす。ひらりとそれを避けた魔種は首を傾げた。
「私は鳴という名前ではないわ。名乗る必要だってないでしょう? ここで皆、壊れていくのだもの」
 明らかに”焔宮 鳴”とは異なる様子。けれども焔は「鳴ちゃん!」と彼女へ呼びかけ、いつものように笑顔を見せた。
「もう、こんなところで何やってるの? 皆心配してたんだよ!」
「……」
「ほら、迎えに来たから一緒に帰ろ?」
「……」
「……ねえ、だって。何かの間違いでしょ?」
 ホムラミヤは何も言わない。焔はくしゃりと顔を歪めた。

 嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!!!!!

(本当に、戦うしかないの?)
 とてもではないが今、この瞬間。焔がホムラミヤへ刃を向けることは非常に難しく感じられた。錯覚かもしれない、それでもだ。だから――。
「焔。……そっちは頼んだぞ」
「っ……うん!」
 クロバの言葉に頷き、焔は駆けだす。ホムラミヤではなく、その傍らで今にも向かってきそうな焔宮 葵へ。
「はぁぁっ!!」
 苛烈に闘志を燃やし、その塊を葵へとぶつける。その中を突き抜けて刃を向けてきた葵の攻撃を半身翻して避け、焔は先に行かせまいとブロックした。
「お前が何者だろうと、こんな事をしていい理由にはならない」
 『遺言代行』赤羽・大地(p3p004151)は毅然と魔種『ホムラミヤ』に対して立ちはだかる。しょぼくれている時間なんてないのだ。彼女がどの様な形で帰って来ようとも、それは彼女の選んだ道なのだから。
「怒りをぶつけるならこっちにしナ。燃やし甲斐があるゼ?」
 赤羽がそう告げた瞬間――ホムラミヤと葵の周囲に色鮮やかなアネモネが咲き乱れる。しかしその美しさに見惚れる間もなくそれは枯れていった。
「本物だと思ったか?」
「……本物だろうと偽物だろうと、全て燃やしてしまえば関係ないわ」
 ゆらりとホムラミヤの焔が揺らめく。苛烈な、怒りの焔が。それを花丸が受け止める背後でクロバは真っすぐ焔宮 鳴”だったモノ”を見る。
「君はもう、壊すだけの存在に成り果ててしまったのか?」
「ええ、そうよ」
「あどけない笑顔を見せていた君は存在しないのか?」
「覚えがないわ」
 クロバの問いに対してすぐさま返していくホムラミヤ。そこには躊躇いも、考える一秒の間すらも存在しない。
(……魔種って一体なんなのだろうな)
 そんな彼女を見て思う。これまで知人が、知人の知人が魔種になった様を見た。巫女姫のように変わり果ててしまう例もあれば、あの『船長』のような例もある。

 焔宮 鳴。君は一体、どっちだったんだ?

 応える者はいない。ここにいるのはただの魔種『ホムラミヤ』。ならば。
「もうこれ以上、君を汚させはしない。悪い火遊びはそこまでだ!!」
 太刀とガンブレードが黒い業火を纏う。凍てつく冬も、燃え盛る炎をも切り裂いて春呼ぶ連撃がホムラミヤを襲った。
「ミヅハさん、こっちに!」
 庇い立てをするには自分の近くにいてもらわねばならない。そうなると花丸が庇う必要のあるクロバとミヅハのうち、より射程が短い方へ合わせざるを得ないのだ。
 花丸の近くに寄ったミヅハは天穿つアーカーシャを構える。オリオンの一矢はどこへ構えようとも相応の力を放つ。例え、標的が近くに在ろうとも!
「花丸、守りは任せたぜ!」
 そう告げれば彼女が背中を向けたまま頷く。自分よりずっと守りに強い、頼もしい背中だ。
 手加減抜きの一矢は真っすぐに放たれ、ホムラミヤを穿つ。ぱたぱた、と鮮血を滴らせた彼女は忌々しそうにミヅハを睨みつけた。
「流石に倒れねぇか」
 そう呟きながら次の矢を構えるミヅハ。大丈夫、花丸が守ってくれるから。
 ホムラミヤへと焔を除いた全員が畳みかけていくものの、素早く逃げて回り込む葵が邪魔立てする。加えて街の中を徘徊する複製肉腫が迷い込み、イレギュラーズを阻害しようと手を伸ばすのだ。葵に関しては焔も追いかけてその動きを阻んでいるが、湧いてくる複製肉腫には骨が折れる。
「鳴……! 鳴としてのキミじゃない、本当のキミでいい! キミとこれからもずっと一緒に居たいから、諦めない……!!」
 シオンが斬撃を放ちながらホムラミヤへと叫ぶ。この手が、この声が届きますようにと。諦めてしまったら彼女は取り戻せない。取り戻す為ならば何だってしよう。忘れてしまったのなら思い出せばいい。だって、シオンは一度たりとも忘れたことはないのだから。

 春に出かけたあの日を。
 夏に過ごした祭りの夜を。
 仮装したファントムナイトの日を。
 沢山遊んだあの日々を。
 グラオ・クローネに”キミ”がとても美味しいチョコレートと温かな気持ちをくれた事を。

「3年間……! 俺は忘れてないよ! 俺の事も、思い出も、思い出させるんだ……!

 ――だから、戻ってきて!!!」

 心からの叫びを、奇跡を起こさんとする叫びを聞いて。ホムラミヤは――心底不思議そうに首を傾げた。
「……本当に、本当に『私』を想っているのであれば。わざわざそちら側にいる必要はないでしょう?」
 どうしてそちら側に行かなければならないの? どうして『戻らなければ』ならないの?
 そんな問いかけにシオンの瞳が凍る。ホムラミヤはゆるりと頭を振った。
「私はそちらへ戻らない。一緒に居たいと言うならば、向かってくるのは貴方の方でしょう?」
「だめ、聞かないで!」
 花丸がはっとして振り向くも、既に時遅い。甘言はシオンの心に忍び込み、それを蝕まんとしている。
 ホムラミヤは鳴らしからぬ美しい笑みを浮かべて――けれどどこか彼女を思い起こさせる笑みを浮かべて――手を差し伸べた。
「貴方の手は取らないけれど──私からは差し伸べてあげましょう」
 取るのか。取らないのか。嗚呼、これは選択だ。シオンが取るべきは『世界』か『彼女』なのかを迫られている。
「気をしっかり持て!!」
 大地の声がどこか遠い。代わりに『彼女』の声が近い。どうして? そんなに近くにいるわけでもないのに。
「だって」
 ホムラミヤの唇が弧を描く。
「世界を救う大役から降りられないのなら『そこまで』ってことでしょう?」

「……う」

 ぽろり、と零れた言葉は激情になって流れ出す。ちがう、と。
「違う、違う違う……!! キミがそっち側にいる事がおかしいんだ……!!」
 激しく頭を振ったシオンは真っすぐに鳴を見据える。その瞳に迷いは――ない。
 戻らない? 戻れない? そんなことは言わせない。願えば叶うだなんて言わない。自分で結果を掴んで叶えるのだから!
「絶対に、絶対にこっち側へ連れ戻してみせる……!!
 俺はキミの事が大好きだから……だからこそ、その腕を掴んでこっちに引っ張るから……!!」
 そのためだったら奇跡だって起こして見せよう。そう意気込んで伸ばしたシオンの手は宙を切る。手を引っ込めたホムラミヤは表情無くシオンを見下ろした。
「鳴ちゃん! 鳴ちゃんはボクの大切なお友達なんだ! だから、帰って来て!!」
 焔はずっと『神の子』だった。けれどそういった立場など気にせず、1人の『人』として仲良くしてくれた友人をこんなことで、こんなところで失いたくない。まだ話したいことは沢山ある。まだやりたことも沢山ある。生きたい場所も、遊びたいことも。
 けれど――魔種『ホムラミヤ』はそんな願いも打ち捨てるように吐き捨てた。
「……貴方たちも、この世界も、馬鹿みたい」

 ――嗚呼、なんて煩わしい。
 ――何もかも、壊してしまえばすっきりするでしょうね?


●世界を朱に染めて
(奇跡はそう簡単に起こらない、か)
 シオンの様子を見ながらミヅハは心の内で呟く。
 そうおかしなことを考えたつもりはない。奇跡とは起こらないからこその奇跡だ。起こって欲しいと願って起こったのならば、きっと流刑先だったという島で仲間が起こしたことだろう。だから例えシオンが起こせなかったとしても、ある意味『当然』なのである。
 少なくとも――パンドラはまだその時ではない、と言っているということだ。
 オリオンの矢を撃ちながらミヅハはされどとシオンの背中を見る。どうして起きてくれないのかと焦燥する背中。いいや、起きなくて当たり前。その覚悟が出来るだけでも十分だろう。
(俺にその覚悟はないからな)
 ミヅハにとっては仲間であってもパンドラを――自らの可能性を使い、ともすれば死の危険にさらされてまで『救いたい』わけではない。救出したいという心意気は買うが、それまでなのだった。
「行かせない……! 相手はこのボクだよ!」
 仲間たちへ切りかかろうとする葵を追いかけ、押しとどめ。隙あらば烈火業炎撃で攻め立てる焔。自らの役目を全うする、その想いが今の焔を駆り立てている。そうでなければ足元から崩れてしまいそうだ。
「痛いだろう、苦しいだろう。だけどしばし、耐えて欲しい」
「俺の望みは当主を生かすこと……! お前たちなどに阻ませはしない!」
 こちらへ憎しみか、怒りか――負の感情を乗せてくる葵。赤羽は眉を寄せた。ホムラミヤに当てられているのか、それとも複製肉腫にされた影響か。ともあれよろしくない兆候なのは確かだ。
「おい、アンタまで憤怒の焔に焦がされちゃいけねェ」
「黙れ!!」
 やれやれと赤羽は肩を竦めた。やはり、ここは一度昏倒させなければ正気に返せないといったところか。
「なら、やるしかないな」
 大地は牡丹一華で葵を巻き込みつつ、味方の様子を見てクェーサーアナライズと大天使の祝福を使い分ける。なんとしても戦線崩壊だけは防がなければならない。
「焔宮 葵!!」
 名を呼んだのはなおもホムラミヤへ畳みかけるクロバだった。その視線は揺らがぬまま、声は葵へと突き刺さる。
「何故お前はそこにいる、守るべきものは一体どこにある! てめぇは一体何者だったんだ!!」
 ――焔宮 鳴が囚われた時、正純を始めとして場にいたイレギュラーズがこう口にしていた。焔宮 葵が鳴の母たる魔種に『母上』と呼びかけたのだ、と。恐らくは鳴自身もどこかで察していただろう。
「答えろ、焔宮 葵! 

 ”兄”が守るべきものはなんだ!!」

 自分だったら? すぐに思い浮かぶ。大切な大切な妹の姿が。
 葵はクロバの言葉に葵は切り返そうとして言葉を詰まらせた。どうして詰まらせたのかもわからないと言わんばかりに葵は目を見開く。
「俺、は」
「てめぇが今守っているものは、本当に守りたいものか!?」
 畳みかけんとするクロバ。けれどのその時、彼を庇い続ける花丸がホムラミヤの攻撃にぐらりとよろけた。
「花丸!」
「まだ……まだ、倒れられない!!」
 花丸は奇跡の力で立ち上がる。ああ、そうとも。まだ彼女を止められていない。守れるものを守り切れていないから。
「――止めて見せる。嘗て貴女たちが守ろうとした者たちを守り抜くために」
「守る?」
 花丸の言葉にホムラミヤは嘲るような笑みを見せた。”焔宮 鳴”ならば決して見せないような笑みはすぐさま収まって、代わりに苛烈な炎の如く怒りが押し寄せる。
「弱き者を守っても無駄だわ。守られればつけあがる。強い者から搾取する。そういう生き物だもの!!!」
 怒りに任せた炎がうねり、イレギュラーズたちを呑み込む。それは敵味方問わず――いや、ホムラミヤからしてみれば全て敵と言っても過言ではないのかもしれない。イレギュラーズの猛攻を避けるホムラミヤが紡いだ言の葉はそれを膨れ上がらせ、イレギュラーズも、複製肉腫も、辺りで燃える家屋すらも呑み込んで。何もかもをその腹に収めた火柱は天高く突きあがり――。

 満身創痍で立つイレギュラーズの周囲は何もかもが焼けていた。

「あ、葵、さん……」
 地面に伏せっていた焔はどうにか顔を上げ、葵の方へと視線を向ける。未だ原型を留めながらも全身に傷を負った彼は、しかし辛うじて息をしているようだった。
(良かった……なら、救助班に連絡を……)
 ――けれども。ファミリアーへ合図を出すにはあまりにも心身共に消耗が激しかった。焔は志半ばで意識を落とす。
「そんな……複製肉腫の人まで……」
「弱いから死ぬのよ。そういうことでしょう?」
 ホムラミヤは愉悦を浮かべて笑う。彼女の周囲にはもはや何も――誰もいない。周囲でイレギュラーズに退けられていた複製肉腫さえもホムラミヤは焼いたのだ。咄嗟に増援を呼ぼうとした花丸は、すぐそこまで接近したホムラミヤにはっと息を呑んだ。
「何をしようとしているのかしら?」
「ぐっ……!」
 衝撃。花丸とて決して未熟ではない、だというのに躱すこともできず。体の何処かが折れる音がして――花丸の視界は暗転した。
「ちっ、まずいナ……!」
 赤羽は咄嗟に懐から小瓶を出し、躊躇いなく蓋を開ける。一見黒く見えたそのインクは、空気に触れると鮮やかな色へとその身を変えて光と共に飛び出した。
(炎の音にかき消されるか? 頼む、届いてくれ……!)
 そのまま大地はクロバへと大天使の祝福をかける。花丸が庇っていたこともあり、彼やミヅハは比較的余力がある。
「俺も、まだやれる……!」
 奇跡に身を守られたシオンはアクアヴィタエでその身を癒し、霊刀を構える。ミヅハは彼を支援せんとその一矢を放った。ホムラミヤはそれにつと目を細め、彼らへと焔を向ける。
「いつまでもは持たせられないからな……!」
 治癒を受けたクロバも太刀とガンブレードを握る。救出班にはどうか異変に気付いてくれとしか言いようがない。あとは彼らが戻ってくるまでに自分が持つかどうか――。
(いいや、やるさ! やってやる!!)
 それしかないのなら、やる他ないではないか。
 殺人剣の極意を宿したクロバに、ホムラミヤは煌々と輝く焔を差し向けた。

「カイルさん!」
 呼ばれたカイルは正純を振り返った。そこにいるのは正純と――正純だけだ。仲間のファミリアーが術者と離れすぎないまでも、なるべく近くにいようとしていたはずなのに。正純が呼び止めたのもそのことだったらしい。
「先ほどの火柱も……嫌な予感がします」
「……行ってみましょう」
 どこへ向かうかはある意味明確だ。先ほど空へ突き抜けんばかりの火柱が上がり、次いでファミリアーがどこかへ行ってしまったのならその場へ向かえば良いのだから。
 複製肉腫が飛び込もうとする火種を砲撃で攻撃し、また複製肉腫は捕まえて無力化して。それらを繰り返していた誠司としにゃこもまた、天へ上る火柱を視界に映した。
「今のは……」
「……あれ? ファミリアーがいませんよ?」
 しにゃこの指摘に視線を向ければ、確かに先程まで近くを飛んでいたはずの仲間のファミリアーか見当たらない。嫌な予感に2人は顔を見合わせた。
「……三國さん、しにゃは逃げ遅れがないか確かめてから行きます」
「ああ。僕は先に行ってみるよ」
 しにゃこはふわりと浮き、空から逃げ遅れがいないか確認しに行く。誠司はそれを見送って火柱の上がった方に駆け出した。
 燃え盛る街を駆け抜け、そこへ踏み込んだカイルと正純は息を呑む。仲間が倒れている。まだ応戦している仲間もいるが、ホムラミヤは余裕の嘲笑を浮かべながら炎を――。
「っ、させません!」
 正純の神弓が空へと一矢を放ち、星落つるように真っすぐホムラミヤへと降る。魔種は薄皮1枚犠牲にしてそれを避け、2人の方を見た。しかしてその頃にはカイルも接近している。
(葵さん……は、そのままでも大丈夫そうだ)
 一瞬葵へと視線をくれたカイルだが、すぐさまホムラミヤへ戻す。昏倒しているようだから逃げる心配はないだろう。むしろ、あの怪我ではすぐにでも医者に見せたいくらいである。
 鋭い蹴りに合わせてクロバが切り払わんと太刀を振るう。後方から全力でサポートするのは大地だ。その傍らで弓を構えながら正純はホムラミヤを真っすぐ見つめた。
(今でも悔やんでおりますよ)
 彼女は知らないだろう。いや、自分のことすらも忘れてしまったかもしれない。それでも正純は覚えているから、思わずにはいられない。
 あの時撤退を進言していたなら?
 あの時残ったのが己だったなら?
 後に悔いるから『後悔』と言うのだと実感する。されども星の声に従った選択を悔いてもそれこそ今更だ。
「せめて……散らせる命を、ひとつでも減らす為に」
 彼女が少しでも手を汚さなくて済むように。
 追って合流した誠司もホムラミヤへ御國式大筒の砲撃を浴びせる。けれど、いつまでも拭えない違和感に誠司は小さく眉を寄せた。
 彼女は怒っている。これは間違いない。肌を刺すような殺気と怒りは誰もが感じているだろう。
(だけど……どうしてこの場所なんだ?)
 このひと区画を燃やすという行為。それは彼女の怒りだけで説明がつかない。それは――選ばされているということではないか?
「君の怒りには『燃えないもの』もあるのかい?」
「燃えないもの……? 何を言いたいのか分からないわ」
 その炎が誠司へ向けられ、肌を軽く炙られながらも誠司は炎の大蛇を避ける。まともに当たれば大火傷だ。
 不意にホムラミヤの後方からありったけの弾幕が張られる。避難漏れを確認していたしにゃこが合流したのだ。
「しにゃも友人を傷つけさせるわけにはいきません。邪魔するなら撃ちます!」
 ライフルを手にするしにゃこに迷いはない。『彼女』とて覚悟はあるはずだ。ならばここで自身らも覚悟を決めなければ、容易く奪われてしまうだろう。
 味方の増援が合流し、されどもホムラミヤの焔は止まらない。苛烈に、激情のままにイレギュラーズたちを苛む。
「……撤退しよう」
 ホムラミヤを睨み据えながら大地は言った。人の命を、文化を、営みを奪う焔を消すことができず、このまま退いたならば後悔するだろう。けれどもこのままここに留まれば、確実に誰かは生きて帰れない。それはすぐそこで倒れている葵も含めて、だ。それは焔を消せなかった以上の後悔に苛まれるだろうから。
「援護します」
 正純が退却の為の一矢を放つ。一瞬ホムラミヤが気を取られたその隙に一同は彼女から離れた。アクアヴィタエでいくばくかの余裕を取り戻したカイルは伏した葵を担ぎ上げ、仲間たちも力尽きた他の仲間たちを拾い上げる。
「あら……逃げるの?」
「悪いガ、そうなるナ。また今度、ダ」
 赤羽がそう返し、じりじりと下がって一斉に踵を返す。背後から追ってくる気配はなかったが、ほどなくして再び火柱が上がった。
「住民の救出は!?」
「ほとんど終えていました」
「むしろ、燃え始めてからここまで時間が経ってしまったら……」
 クロバは返ってきた言葉に黙り込む。酸欠か、煙を吸い込んだか――その身を炎に曝したか。少なくとも自ら出てこられない状況で、この後に及んでまでいるとしたら助かる確率は低いか。
 例え低いとしても手を伸ばせるのなら伸ばしたい。けれどイレギュラーズたちもまた、そんなことをする余力がないくらいに疲弊していた。絶えず後方では火が燃え上がり、建物が崩れ行く音が響いている。

 住民はかなりの人数が避難することが出来た。
 焔宮 葵も奪還できた。

 されども――この区画は全てを燃やし尽くすまで火が消えることは無く。既にホムラミヤの姿は、なくなっていた。

成否

失敗

MVP

竜胆・シオン(p3p000103)
木の上の白烏

状態異常

竜胆・シオン(p3p000103)[重傷]
木の上の白烏
クロバ・フユツキ(p3p000145)[重傷]
真実穿つ銀弾
炎堂 焔(p3p004727)[重傷]
炎の御子
笹木 花丸(p3p008689)[重傷]
竜交

あとがき

 届くものもあれば。届かないものもまた、あるのです。

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