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シナリオ詳細

<夏の夢の終わりに>全てを凍てつかす狂笑

完了

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 そこは、妖精城アヴァル=ケイン。
 全てが凍て付きし城内で、山羊の獣人を思わせる女性が瞳を閉じる。
「心地よい空気ですわね」
 魔種エイプリルはゆっくりと瞼を開き、周囲を見回す。
 一見すれば、氷が反射して煌めく華美に飾られた城の天井や壁はとても幻想的にも思えるが、常春のアルヴィオンにあってこのような寒々しい光景などはありえない。
 だが、この魔種と共にいる冬の精は笑みすら浮かべて全てが凍り付いたその状況を受け入れている。
「本当いい場所ですわね。私、この凍り付いたお城が大好きですのよ」
 今回、エイプリルは城内の警護に当たり、冬の王から産み出されたうちの1体をエイプリルは使役している。
「ヘリオトロープ……でしたかしら。信用してもよろしくて?」
「ええ、我らが冬姫が味方する限り、貴方の力になりましょう」
 エイプリルにとって、冬の精の言葉は全てを信ずるには足りないが、今は猫の手も借りたい状況だ。

 タータリクスについていくことに決め、魔種となったエイプリルは最初こそ、その力を存分に振るって深緑の妖精種達を震え上がらせた。
 タータリクスの狙いが妖精郷にあるということで、彼についていったものの。徐々に旗色が悪くなり、現状、タータリクス一味は追い込まれている状況にある。
 エイプリルとて、この力で深緑を……幻想種に恨みを晴らせるとタータリクスについてきていたのだが、それも難しい状況となりそうだと彼女は内心で考えていた。
「……いかがなされました。エイプリル様?」
「いえ、なんでもありませんわ」
 この部屋にはアルベドのなりそこない……ニグレド達も多数配備されている。
 冬の精たるヘリオトロープがどれだけの力を持つかは分からぬが、彼女も力を尽くしてくれると約束してくれている。
「…………あはっ」
 ならば、自分も腹をくくらねばなるまいと、余計な考えを払拭したエイプリルの口に笑みが零れる。
「ああ、やっぱり、私はこうでなくては」
「ええ、とてもお美しいですわよ、エイプリル様」
「「あはっ、あはははははは……!!」」
 2人の狂笑が凍て付く城に響き渡る。まるでその笑いが全てを凍らせているかと感じさせるほどに。


 妖精郷の事件は大きな転換期を迎えていた。
 イレギュラーズが幽閉された妖精女王ファレノプシスを救出、エウィンの町の解放に至っている。
「現状、魔種達は妖精城アヴァル=ケインへと撤退し、籠城の構えを見せています」
 幻想ローレットで、情報屋『穏やかな心』アクアベル・カルローネ(p3n000045)が事件の解決に臨むイレギュラーズ達へと説明を行う。
「その中の1体に、魔種エイプリルがいます」
 一連の事件で主導的立場にある魔種タータリクス。エイプリルはこの下について、思惑通りに行動しているとみられている。
 錬金術モンスターを使役し、様々な事件を起こしてきた彼女ともここで決着をつけることになりそうだ。
 
 妖精郷アルヴィオンは現状、封印されていた冬の王の力が解放され、未曽有の災厄に見舞われていた。
 草木はおろか、建物までもが凍り付き、外は猛吹雪が襲ってきているという。
「そんな中、妖精城アヴァル=ケインに進撃し、立てこもる魔種達を倒す必要があります」
 大量の魔物に守られた城攻めは容易ではない。ローレットイレギュラーズだけでなく、深緑の迷宮森林警備隊の力も借りての攻略戦となる。
 ここで魔種をアルヴィオンから駆逐し、冬の力を打ち払わねば、妖精郷が冬に飲まれて滅亡すらしかねないのだ。

「改めて、皆さんには魔種、エイプリルとの戦いに臨んでいただきます」
 これまでの事件でも姿を見せていた山羊の獣人女性。先の<月蝕アグノシア>でもとばりの森で姿を見せ、イレギュラーズ達と交戦を行った。
「相手は退路を断たれた状況ですので、死力を尽くして抵抗してくるものと思われます」
 今回はニグレドを従える他、冬の精を共闘相手としている。眠りと氷結と使いこなす攻撃的な怪物であり、かなりの強敵とみるべきだろう。

「説明は以上です」
 アクアベルは一区切りつけ、さらにイレギュラーズ達へと語る。
「魔種エイプリルとの因縁、ここで断ち切りましょう」
 同意するイレギュラーズ達は深緑の地を経て、凍て付いた妖精郷へと向かうのである。

GMコメント

 イレギュラーズの皆様、こんにちは。なちゅいです。
 妖精郷アルヴィオンでの決戦シナリオ。よろしければ、お付き合いくださいませ。

●目的
 魔種エイプリルの討伐。

●状況
 妖精城アヴァル=ケイン、地上階の一画を、魔種エイプリルが守護しております。

○アヴァル=ケイン城内
 妖精城アヴァル=ケインは、魔種達が占拠する、城様の巨大な古代遺跡です。
 人間サイズの大きさがあり、無数の部屋、中庭、地下室などを有しているダンジョンです。

 城内の廊下を奥へと進もうとしているイレギュラーズの手前の通路が氷の落盤で塞がり、近場の部屋へと来るよう誘導されます。
 その場を守っていた魔種エイプリルと冬の精ヘリオトロープとの交戦に入ります。

●敵
 魔種エイプリル、冬の精が強敵として立ち塞がり、ニグレドを従えております。

○魔種、エイプリル・リリィ・シャーリー
 山羊の獣人女性。魔種。元来は麗人だったと思われますが、狂った笑いと返り血を浴びたドレスが狂気しか感じさせない相手です。
 血染めの斧を使った斬撃を得意としますが、怪力による直接の叩きつけだけでなく、その血を使った神秘攻撃としての斬撃も使いこなすことが分かっています。

○冬の精、ヘリオトロープ
 血玉石という宝石の名を冠された冬の精。成人女性の姿をとっております。
 非常に攻撃的な相手で、相手を眠りへと誘い、氷結地獄に陥れようとしてきます。

○ニグレド×?体
 黒いどろどろの人型のモンスター。
 呪いを帯びた泥を浴びせかけてくることが分かっております。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

 それでは、よろしくお願いいたします。

  • <夏の夢の終わりに>全てを凍てつかす狂笑完了
  • GM名なちゅい
  • 種別EX
  • 難易度HARD
  • 冒険終了日時2020年08月30日 23時05分
  • 参加人数10/10人
  • 相談7日
  • 参加費150RC

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(10人)

グレイシア=オルトバーン(p3p000111)
勇者と生きる魔王
スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
天義の聖女
ウィリアム・M・アステリズム(p3p001243)
想星紡ぎ
弓削 鶫(p3p002685)
Tender Hound
レスト・リゾート(p3p003959)
にゃんこツアーコンダクター
アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯
オーガスト・ステラ・シャーリー(p3p004716)
石柱の魔女
ヨランダ・ゴールドバーグ(p3p004918)
不良聖女
サクラ(p3p005004)
聖奠聖騎士
ユゥリアリア=アミザラッド=メリルナート(p3p006108)
氷雪の歌姫

リプレイ


 おとぎ話の国『妖精郷アルヴィオン』。
 元々、この地は常春の穏やかな陽気を感じさせ、住民である妖精達が翼を羽ばたかせて花畑の上を精一杯舞い踊り、生命の息吹溢れる場所であったはずだ。
 だが、現状の妖精郷を、そして、妖精城アヴァル=ケインを目の当たりにしたローレットイレギュラーズ達は茫然としてしまう。
 今、この地は全てが凍て付き、あれほどまでに感じさせた生命の鼓動は微塵も感じられなくなってしまっている。
「全てが氷に包まれた世界か」
 改めて、三つ編みにした赤茶の髪をフードで覆う魔術師、『神威の星』ウィリアム・M・アステリズム(p3p001243)は城の外を見やる。
 どこまでも続く凍り付いた街並みは光に反射して煌めいていて。
「綺麗……なのかも知れないな。静謐で、純粋で」
 確かに、それはある意味で幻想的な光景ではあるのだが……。
「あんなに穏やかで素敵な都だったのに……凍てついたもの悲しい世界にしてしまうなんて許せない」
 天義出身の銀髪オッドアイの少女、『リインカーネーション』スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)は怒りで全身を震わせると、すぐにウィリアムが同意する。
「……そうだね。この国には似つかわしくない」
 元の妖精郷を知っている者であれば、凍った世界が妖精郷に不釣り合いなものかと感じずにはいられないはずだ。
 右目にモノクルをつけた大柄な老紳士、『知識の蒐集者』グレイシア=オルトバーン(p3p000111)もまた、氷に包まれた妖精郷を眺めて。
「妖精郷を丸ごと凍り付かせるとは……、封印されていた冬の王の力は相当なものなのだろう」
 今回の戦闘では、妖精郷に攻め込んできた魔種達へとかなりの戦力が力を貸している状況だとグレイシアは事前情報から判断している。
「一筋縄ではいかない相手だね」
 こちらも天義出身の騎士、普段は明るく屈託ない笑顔を浮かべる『聖奠聖騎士』サクラ(p3p005004)も表情を陰らせ、死力を尽くして立ち塞がる魔種に加え、邪妖精達も只ならぬ相手と判断していた。
「この地に巣食う魔種を排し、妖精郷を妖精たちの手に返すとしよう」
 皆の認識を確認したグレイシアが同意を求めると、皆一様に頷く。
「暖かで華やかな春の国を取り戻す為に……まずは、ここからだ」
「絶対にもとの妖精卿を取り戻してみせるんだから!」
 ウィリアムはこの城に巣食う敵勢力の撃破をと意気込み、スティアも声を荒げて。
「そのためにもここで負けるわけにはいかないよね、サクラちゃん!」
「うん、行こうスティアちゃん。私達で妖精郷を守る為に!」
 サクラは幼馴染であるスティアの呼びかけに応じ、必ず魔種や冬の王の手勢を倒して妖精郷に春を取り戻そうと誓うのである。


 氷の床は歩くとそれだけで周囲へと足音が響く。
 それはまだいいのだが、時折思いっきり滑る場所があるのが困りもの。
「暑さにうんざりしてたけど、こうも寒いのも嫌ねぇ……」
 底冷えすらする寒さに、紫髪で色白のゆるふわ系お姉さん『キールで乾杯』アーリア・スピリッツ(p3p004400)は簡易飛行しながら体を震わせる。
 時折地面に着地はするが、アーリアは靴も滑り止め付きのものを用意していた。
 こちらもゆるふわ系、褐色の肌と灰色の髪を持つ『魔法仕掛けの旅行者』レスト・リゾート(p3p003959)が差した日傘で僅かに浮きながら前方を魔法のランタンで照らす。
 城内も明かりで照らせば、氷の通路や小部屋がキラキラと光ってとても綺麗ではある。
「とっても神秘的な雰囲気だけれど……それを楽しんでいる余裕は無さそうね~」
 すると、前方の天井が突然崩れ落ちる。
 いや、落ちたのは天井そのものではなく、多数の大きな氷だ。そして、その手前に、小部屋へと続く扉がある。
「誘導されているかのように感じられましたが。その通りでしたわねー」
 白イルカの海種、少女風の顔出ちを残す『氷雪の歌姫』ユゥリアリア=アミザラッド=メリルナート(p3p006108)は、毅然とした表情でその扉を開く。
 そこに待ち受けていたのは……、冬の王の手勢の1人である女性ヘリオトロープ。そして、泥状の人型モンスターであるニグレドを多数引き連れた山羊獣人女性エイプリル・リリィ・シャーリーである。
「ようこそ、皆様。歓迎いたしますわ」
「漸くですね、エイプリル」
 狂った笑みを向けてくる魔種エイプリルに対し、別世界の妖精種『ブラックドッグ』と人間とハーフである『Tender Hound』弓削 鶫(p3p002685)が言葉を返す。
 煌びやかなドレスを纏っているエイプリルだが、その前面と両手に握られた斧に大量の赤いモノがこびりついている。
「……狼藉はここまで。貴方の息の根は、ここで止めさせて頂きます」
 鶫もまた足場を気にして魔導装甲によって浮き上がり、後方から仲間のバックアップに当たる様子だ。
「おいおいシャーリー。随分と物騒な身内がいたモンだねぇ?」
 そこで、改造修道服を纏った高身長スレンダーな幻想種女性、『不良聖女』ヨランダ・ゴールドバーグ(p3p004918)が少し遅れる形で駆けこみ、この場にいた敵の姿を見据え、相棒へと語りかける。
 頼もしい仲間の姿を認めたこちらも大柄な幻想種女性、やや眠たげな眼から眼鏡を通して『石柱の魔女』オーガスト・ステラ・シャーリー(p3p004716)がエイプリルをじっと見据えて。
「妖精郷の平和の為と言いたいところですが……今の私は貴女を倒す事を最優先にこの依頼に参加しました」
 この意味が分かりますかとオーガストが問いかけるものの、エイプリルはただ笑うだけで言葉を返さない。
「……この場で決着をつけるという事です」
「あはっ、できるとお思いですか? お姉様が、この私を」
 まるで嘲笑するがごとく、義理の姉に告げたエイプリル。
 その2人に因縁があることは少なからずこの場のメンバー達も聞いていたようで。
「アレと決着をつけるってんなら、アタシも折角だからこの喧嘩に混ぜとくれよ」
「因縁もあるなら……尚の事。力を貸すさ。魔種を討つ為に」
 ヨランダに続き、ウィリアムも戦闘態勢へと入る。
「魔女のオーガストちゃんの頼みなら、魔女と縁深い私も喜んで手を貸しましょ!」
 寒がっていたアーリアもまたオーガストへと微笑み、「お礼はお酒で、ね?」と一つ催促してから倒すべき敵へと視線を向ける。
「「あはっ、あははははは……!」」
 エイプリルに合わせ、冬の精であるヘリオトロープもまた狂った笑いを上げる。
 2つの笑いは静まり返った妖精城へとこだまし、それに応えるように前方へと無数のニグレドが姿を現す。
「そんじゃあ、準備は良いかい? 相棒」
「ええ、ヨランダさん。それに皆さんも……よろしくお願いします」
 オーガストは相棒に、そして、集った仲間達に小さく頭を下げ、歪んでしまった義理の妹が率いる魔物達との交戦を開始するのである。


 戦場となるのは、妖精城の一部屋。
 妖精達が住まう城だが、その大きさは人間が住む城とさほど変わらない。
 それもあって、イレギュラーズ10人と魔種に氷の精、無数のニグレドがいても窮屈には感じさせず、十分に空間を使うことができる広さがある。
 エイプリルも自分達の力を十分に発揮できる場所を魔種タータリクスから提供してもらったのかもしれない。
「「あはっ、あははははは……!」」
 楽しそうに笑う冬の精ヘリオトロープと魔種エイプリル。
 その笑いはまさに狂気しか感じさせない。
「冬の精を倒せたなら、冬の気配も多少は薄れるだろうか。それに魔種も……恐ろしい狂気」
 その両者を1人ずつ見つめ、ウィリアムは背筋が凍りそうな寒気を感じてしまうが、その身を奮い立たせて。
「でも、それに呑まれる訳にはいかない。いかないんだ」
 動き出す仲間達に続き、ウィリアムも敵へとある程度接近しながら魔術を行使する。
 部屋の頭上へと顕現する激しく瞬く星々の輝きは一度に、人型をした泥状の敵ニグレド達へと浴びせかかっていく。
「妖精郷の命運がかかってる……負ける訳にはいかないんだ!」
 なお、ウィリアムはエイプリルも巻き込むようにしてその光を放っていた。
 エイプリルの討伐は、この場において必須と認識するイレギュラーズ達。ただ、それには群がって呪いの泥を撒き散らすニグレドの群れが非常に邪魔だ。
 初めて姿を現した時から、魔種エイプリルは錬金術モンスターを連れていた。常に連れているそれらは、タータリクスから預かったものに違いない。
 イレギュラーズ一行はエイプリルを倒すべく、先に半数以上のニグレド達の討伐を目指す。
 その間、スティアがエイプリルの、サクラが冬の精の抑えに当たる。
「皆の被害を少しでも減らせるように頑張らないと!」
 相手を引き付ける為、スティアは終焉をもたらす氷結の花をエイプリルへと振りまこうとする。
 笑うエイプリルは広くメンバー達を見回して斧を振り回していたが、2度目ともなればスティアを注視してくるようになって。
「私と遊んでほしいのかしら?」
 底冷えを感じさせる笑いを浮かべるエイプリルは、両手の血塗られた斧で叩き切ろうとしてくる。
 その相手の猛攻にも、スティアは毅然と立ち塞がって。
「皆が戦いやすいようにサポートするのが私の役目なんだ!」
 あまり情報がない相手とあって、攻撃パターンを分析したいところ。そう考えながらもスティアはまず、相手の注意を強く引き付けようとしていた。
 隙あらば、彼女は氷結の花を弾けさせ、エイプリルの防御を掻い潜って少しずつダメージを重ねていく。
 神聖なる存在を自らへと降ろしたサクラも態勢を整え、冬の精ヘリオトロープの抑えに当たる。
「天義の聖奠聖騎士、サクラ! 貴女の相手は私がするよ!」
「そうですか。短い間ですが、よろしくお願い致します」
 頭を下げて挨拶する冬の精だが、その態度は慇懃無礼さを感じさせてイレギュラーズを見下しているようにも思わせた。
 相手は早速冷ややかな旋律を口ずさみ、サクラを眠らせようとしてくる。
 眠気を感じれば、能動的な行動ができなくなるばかりか、恍惚状態となって手痛いダメージを食うことにも繋がってしまう。
 ただ、サクラも高い抵抗力で眠りに落ちる歌へと抗い、兄直伝の氷の刀技で相手へと斬りかかる。
「例え相手が冬の精だろうが、凍てつかせてみせる」
 聖刀【禍斬・華】の刃に凍気を帯びさせ、サクラは言葉通りに相手を切りつけ、その動きを奪おうとしていく。

 その間に、大半のメンバーがニグレドの排除に当たって。
 レストは効率よく殲滅すべく、素敵なリボンを召喚する。
「敵を集めて回るのは大変だと思うけれど……エイプリルは時間と共に強くなるみたいだし、少し強引にいきましょ~」
 色はその時々で変わるそうだが、今回は春を思わせる桜色。氷一色の城内で春を思わせる色だ。
 リボンを大きく振るうことで、レストは多くのニグレドへと巻き付かせて。
「ふんすっ! 悪い子捕まえたわよ~!」
 泥を撒き散らそうとする敵を集め、冬の精の近くまで誘導していく。
 その際、レストはサクラが抑える冬の精にもリボンを巻き付け、注意を引いていた。
 冬の精はともかく、多くのニグレド達がレスト目がけて泥を投げつけてくる。
「…………」
 事前にイレギュラーズ達が決めた作戦は、ニグレドの撃破が最優先。
 オーガストは好き勝手に仲間を攻撃するエイプリルが気になりながらも、レストを全力で援護すべく回復へと専念し、調和の力を彼女へと振りまく。
「総数が不明というのは、本当に厄介ですね……!」
 僅かに浮かびながら、敵を見据える鶫。ニグレドの数はざっと20程度だと数えるが、それが全てである保証もない。
「ある程度はお掃除してしまいましょう。本番はそこからです」
 ともあれ、その数を減らすべく、鶫は多くを巻き込むことができるポイント目がけ、連なる雷撃を発射する。
 眩い雷が部屋の中を駆け巡り、泥が焦げる臭いが漂う。僅かだが、完全に泥と成り果てた敵がすでにいたようだ。
「数は19……。まだ離れた位置にいる敵が数体いるようです」
 攻撃後、すぐさまニグレドの数と位置を確認し、鶫はレストへ報告していた。
 ウィリアムは、エイプリルと合わせてニグレドに光を浴びせていたが、徐々にレストへと敵が集まることで、そちらへと攻撃をシフトさせていく。
 とにかく、ニグレドを手早く片付け、強敵2体との戦いに集中したいところ。
「かわいこちゃん達に危険な抑えを任せちゃってるんだもの、ぱぱっと数を減らす!」
 気合いを入れるアーリアは、引き付け役となるレストやサクラの身を案じ、冬の精を巻き込むようにニグレド達へと琥珀色の雷撃を降り注がせる。
「まだまだ終わらないわぁ」
 アーリアはまだ残っているニグレド達がレストへと泥を撒き散らすのを見て、さらなる雷撃をと構えをとっていた。
「全く……総数が分からない敵というのは、面倒なものだ」
 グレイシアもまた鶫と同じことを呟きながらも、レストの傍に立ち、彼女が誘導するニグレドを攻撃すべく、その手に闇の月を輝かせる。
 不運と災厄を振りまくその月に照らされ、ニグレドの中には度重なる攻撃に苦しみ、その身を崩す者は徐々に増えていく。
「残るニグレドは12体。警戒は怠らぬようにな」
 グレイシアは攻撃を行いながらも、かすかな音にも注意を払い、伏兵が潜んでいないかと神経を尖らせていた。
 ニグレドへの攻撃は続く。仲間を巻き込まぬようにと配慮しつつユゥリアリアは絶望の海を歌う。
「あなた達に、海洋の沖で起こった出来事を歌い聞かせてあげましょうー」
 錬金術によって生み出され、呪いを振りまくニグレド達にユゥリアリアの歌を理解する頭脳があるかどうかは不明ではある。
 ただ、ユゥリアリアが口ずさむ冷たい呪いは確実にその泥の体を蝕み、中には全身を固まらせて砕け散っていた者もいたようだ。
 また、弱っていた敵が泥を撒き散らそうとしているのに対し、ヨランダが反撃として拳に魔力を纏わせて。
「そら、お返しだよ!」
 ヨランダの痛烈な一撃を受けたそのニグレドは人型を維持できず、どろりと溶けて凍った床に染み込むように徐々に消えていった。


 その後も、レストがニグレドを引き付け続け、時折冬の精からも凍り付く息吹を浴びせかけられる。
 多くを引き付けていたレストだが、仲間達のサポートもあり、何とかここまで堪えていたようだ。
 魔種、冬の精の抑え役となる2人の疲弊は決して小さくない。
 とはいえ、冬の精ヘリオトロープはニグレドを対処していたメンバーによるフォローも厚い部分もあり、サクラも幾分かは負担が軽減されている部分があった。
 相手の眠りの歌を平然と聞き流すサクラは、凍てつく斬撃を浴びせていく。
「凍らされる気分はどうかな? 氷の扱いは私の方が上みたいだね」
「お生憎様。私、ヘリオトロープの力はここからですのよ……!」
 だが、冬の精も多様な氷の術を使いこなす。
 氷の息吹を吐き掛けるだけでなく、鋭い氷の刃をいくつも発生させて近距離から切りかかってくる他、怒りが不意に解けるタイミングなどはニグレドの数が減ったことで広範囲にダイアモンドダストを発生させる。
 魔種エイプリル程ではないにしても、その冬の力を存分に発揮して自らの力量を示す冬の精ヘリオトロープだ。
 それに、ニグレドを相手にながらも、冬の精の歌声が仲間達にも届いてしまい、眠気を感じていた者も。
「アンタら気合い入れな!」
 ヨランダが仲間を援護しつつ皆の恐怖を打ち払う。
 しかしながら、そのヨランダもまた眠りの魔力に抗うことができなくなってしまって。
「うぅっ……」
 パンドラが少し砕けたことで、意識を保つヨランダ。それだけ、冬の精の力は強いのは間違いない。
「寝るな、寝たら死ぬぞ……って、洒落にならないな」
 ウィリアムも仲間達に眠らぬよう呼びかけるのだが、彼自身の眠気も相当なもので、決死で堪えようとする。
 だが、冬の精の力は相当に強く抗うことは難しく、ウィリアムもまた運命の力を砕き、口の中を噛み切ってでも眠気を堪える。
 正気を取り戻しつつ、ウィリアムは頭上に星を瞬かせ、体力の削がれた仲間達へと加護を与えていく。
 レストも多数のニグレドの引き付けつつも、調和の力を賦活へと転じて自己回復に当たって耐える中、そんな仲間の姿を認めて。
「んふふ~、お城のぱ~ち~は始まったばかり」
 負担は大きいはずではあったが、レストは号令を上げて仲間の眠気を振り払う。
「寝ちゃうなんて勿体無いわ~」
 彼女はその際に星夜ボンバーも使い、爆発音と同時にきらきらと星が飛びださせて派手に演出に、仲間達を楽しませつつも冬の精に対抗する力を与えていた。

 ニグレドの討伐も順調とは言えずとも進んでいた。
 ウィリアムがまるで華の如く閃光を咲き散らせ、ニグレドを倒していく。
 グレイシアの闇の月がさらに敵陣を照らし、アーリアの雷撃が泥を撒き散らす敵の身体を灼き払う。
 呪いに侵された仲間にはユゥリアリアが背に現した光翼で仲間達の不浄を祓いながら光る刃でニグレドを切り裂いていくと、ヨランダがダメ押しにと魔砲をぶっ放す。
 あらかたニグレドを駆除したこともあり、ヨランダはスティアに抑えられていた魔種エイプリルも巻き込むように砲撃を浴びせかけて
「次はアンタだよ」
 丁度、攻撃対象をエイプリルへと切り替えてくる仲間達が増えてくる。
「ええ、受けて立ちますわ」
 ヨランダの挑戦を真っ向から受けようとするエイプリル。
 今の自分の状況が苦境にさらされている状況を把握してなお、敵は狂気の笑みを抑えきれない。
 そのエイプリルを抑えていたスティアは、魔種相手とあって苦しんでいたようだ。
 猛然と振るわれる2本の斧に体を切られながらも、スティアは終焉の花を舞い踊らせて相手の気を引く。
 さすがに、魔種を1人で抑えに当たるのは無謀ともいえるが、それだけの準備を行うスティアは高い防御技術と抵抗力を持ってエイプリルの凶刃を受け止める。
(やはり、戦うごとに強くなっているような……)
 先程、レストも言っていたが、エイプリルは戦う時間が長くなるごとにその力を増している感がある。
 怪力を活かした斬撃、そして、大量に吸った血の力で更なる血を求めて浴びせかけてくる斬撃。
 それらの攻撃をチェックしながらも、交戦を続けるスティアだが、いつまでもつかと考えれば、決して楽観視できる状況にはない。
「あはははははは!!」
 笑い声を上げるエイプリルの斬撃は急所に刺されば、一溜りもない。
 ついにスティアはパンドラの力に頼らざるを得なくなり、魔力を癒しの光へと変えて自らの傷を癒す。
 回復一辺倒になりつつある状況であれば、防御に徹して継戦を続ける他ない。
「私は抑え役だから、簡単に倒されるわけにはいかないんだ!」
 気合いを入れて叫ぶスティアに、エイプリルはなおも笑いかけ、凶刃を振り下ろす。
 ただ、ニグレドの数が減ったこともあり、レストは仲間と本格的に魔種エイプリルの攻略へと移れば、状況も大きく変わる。
「……魔種相手とはいえ、一気に攻勢!」
 前回交戦時の記録から、魔種エイプリルは調子に乗せると手が付けられなくなる相手だと鑑みていたアーリアは、痛い1発を受けぬように自らの得意とする『嫌がらせ』で攻勢に出る。
 アーリアはまず空間を指先でなぞって穴を開け、刹那の間だけ敵を月の裏側へと送ってしまう。
「あはっ……」
 これまでに感じたことの無い苦痛に、エイプリルの笑いが止まる。
 しかしながら、すでに元の凍り付いた部屋へと戻っていたことに気付いた彼女は、周囲に多数の球体が浮かんでいたことに気づく。
「行きます」
 本格的に義妹と交戦できる機会を得たオーガストはまず、魔力で生み出した石属性の球体をエイプリルへと打ち付け、魔力を奪いながらもその動きを制して苦痛を与えていく。
 戦いを長引かせては危険だというのは、イレギュラーズ一行の共通認識。
「いい加減、野放しには出来ませんものー。……ここで終わりに致しましょう」
 ユゥリアリアも速攻で相手を沈めてしまうべく、自らの血を媒介として精製した氷の槍をエイプリルへと投擲していった。
「あは……っ」
 再び笑い出すエイプリルはその氷の槍を斧で切り裂こうとするが、ユゥリアリアが幾パターンも見た状況の中から最適と思われる場所へと投げていた槍は、敵の腹部を穿ってしまう。
「あ、はっ……」
「エイプリル様!」
 氷の精が叫ぶが、こちらはサクラが離さない。
 再び、敵は歌い聞かせようとする眠りの歌に抗うべく、刀を自分の足に突き立てる。
 パンドラが僅かに砕けるが、その程度彼女にとって動作もないこと。
「そんな程度で……何とか出来ると思わないでよね!」
「さすがと評しておきましょう」
 それまで、人間達を見下していた節もある冬の精ヘリオトロープだが、その主観を改めていたようである。
 ほぼ同じ時、ユゥリアリアの槍に腹部を穿たれたエイプリルを鶫が狙う。
 チーム随一の火力を持つ鶫は敵の肩や足を狙って射撃を行っていたが、相手が恍惚としたまたとないチャンスを見て魔力銃「カースド・シューター」に呪詛転写型炸裂弾頭『八塩折』を自動装填させた。
 狙うなら、肝臓・腎臓・頭部。
 秒にも満たない時間でそれを判断した鶫は、仲間が腹部に傷をつけたこともあって肝臓に狙いを定めて。
「では、清算のお時間です。きっちりと払っていって下さいね……その命で」
 エイプリルへと一言呼び掛け、発射する鶫。次の瞬間、弾丸は狙い違わずに相手の右脇腹付近を貫通する。
 さらに、グレイシアがエイプリルへと肉薄し、円盤状魔道具を手にしていくつも組み上げた魔術を叩き込んでいく。
 圧倒的な力で、相手を塵に化そうとするグレイシア。
 だが、高まるエイプリルの力は最高潮にまで到達しており、グレイシアの体を無残にも切り裂いてしまう。
 何とか、運命の力をつかみ取るグレイシアが赤いモノにまみれながらも堪えてみせる。
 エイプリルの攻撃はなおも続き、オーガストへ。
「お姉様も、私が存分に愛して差し上げますわ!」
 だが、そこでスティアが前に出て、オーガストを庇う。
「今だよ」
 少しならまだ耐えられると、身を挺したスティアが作ってくれた絶好のタイミング。
 相手の攻撃は大振りであり、両手の斧を一度に振り下ろして崩れた体勢は大きな隙となる。
「痛い一発、自分が喰らっちゃいなさい!」
 すかさず、アーリアが仕掛け、左手の投げキスから真っ赤な恋の炎を浴びせかける。
「あ、あはあああっ!!」
 炎上する体に更なる狂気を見せるエイプリル。
 そんな相手に、オーガストがゆっくりと告げる。
「貴女をどう仕留めるかを毎日欠かさずイメージしてきました……なので絶対に逃しません」
 確実にこの魔種を仕留める為に。オーガストは見えない悪意を放っていく。
「昔から貴方が嫌いと言いましたが訂正します。昔の貴方は臆病でも優しい心を持った自慢の義妹でした」
「あはっ、おねえ、さ、ま……」
 笑った顔を硬直させ、大きく目を見開いた山羊の獣人女性。
 目から零れる涙は凍り付かせた彼女は、氷の床へと伏してしまう。
「さようならエイプリル。憎しみを忘れて眠りなさい」
 義姉として優しい一言をかけたオーガストは、倒すべき氷の精へと視線を移すのだった。


 敵のリーダーである魔種エイプリルを倒し、残る討伐対象は冬の精ヘリオトロープ。
 ニグレドももう数えるほどしか残っていない状況だ。
「ああ、エイプリル様……」
 倒れ伏した相手の最後を悲しむ冬の精。一時のタッグであったとしても、波長の合う相手だったのだろう。
「かくなる上は……!」
 そこで、冬の精が出現させた氷の中から、新たなニグレド達が現れる。その数はまた10体弱程度にまで増えてしまう。
 ニグレドの増援には注意を働かせていたグレイシアがすぐさまその対処へと動いて。
「数だけは揃えているようだな……だが、吾輩達の邪魔はさせん」
 グレイシアはその手にまたも闇の月を出現させる。
 数が増えても、ニグレド自体の力が高まるわけではなく、その輝く闇に照らされた敵は苦しみながらも呪いの泥をぶちまけてくる。
 ところで、ニグレドはアルベドの前段階という話もある。
 妖精がなく、取るべき器も定まらぬこの錬金術モンスター達は自我すらもまともになく、ただ言われるがままに敵と指定されたイレギュラーズ達に自らの体の一部を投げつけてくるのみ。
「まだいたのね~」
 すぐさま、桜色のリボンをはためかせてレストが動き、新手のニグレド達を纏め上げようとする。
 またもレストの負担が大きくなることもあり、ユゥリアリアは集まるニグレド達の同士討ちを狙い、絶望の海を歌い聞かせていく。
 互いにニグレド達が泥を投げ合うようになればしめたもの。鶫が一気に雷撃を放ち、敵を灼き払って数を減らしていく。

 戦いも大詰め。
 サクラも全身を負傷していて厳しい状況ではあるが、またも凍気を帯びた聖刀で切りかかる。
 しかし、冬の精が出現させた氷の刃がまたもサクラへと向いて飛来してくると、すぐさまスティアが庇いに当たる。
 限界ギリギリの彼女だが、仲間達が攻勢の機を得るには十分。
「お前もその身で呪いを受けてみるんだな」
 近づくウィリアムが冬の精に触れ、蝕みの術を施す。
 さらに、ニグレドをまとめ上げていたレストがそちらをグレイシアやユゥリアリアに対処を任せ、意志の力を衝撃波に変換して冬の精を追い込もうとする。
 彼女はその後すぐにニグレドに絡まれる形となり、自己回復に追われていたようだ。
「まだ、終わりませんわ……!」
 またも、得意の歌を聞かせようとする冬の精。
 その声は聴くだけでも体が心から凍え、目覚めることのない眠りへと誘う。
「凍死するわよぉ、起きなさぁーい!」
 しかしながら、アーリアがスピーカーボムで仲間達の名前を呼び、凍てつきかけた意識を融かして覚醒させていく。
「ほれ! これでも何もしないよりゃマシだろうさね」
 さらに、ヨランダがメガ・ヒールを使い、倒れかけている仲間達へと癒しを振りまけば、オーガストが気力と魔力を振り絞って、無数の石属性の球体を放ち、冬の精を攻め立てる。
「うっ……」
 サクラは体を硬直させた敵目がけ、幾度目かの凍てつく刃による斬撃を繰り出す。
「私の……勝ちだよ!」
 相手の脇腹から肩口まで、サクラは大きく切り裂いた。
 その傷口は瞬時に凍って血が噴き出すことは無かったが、さすがに冬の精もただではすまない。
「このヘリオトロープを倒すとは、見事……です……」
 瞳を閉じて倒れる冬の精もまた凍った床へと伏し、2度とは動かなくなってしまったのだった。


 残るニグレドを排除したことでこの場での戦いは終わったが、城が氷から解き放たれる様子はない。
 まだ戦いは続く。
 多くのローレット勢にとっては、この戦いは黒幕へと続く中の一閃でしかないのだ。
「先に進ませていただきますわ。……ごめんなさいね」
 倒れた魔種、それに冬の精にユゥリアリアが一言残し、先へと進もうとする。
「あ、あの……」
 それに続こうとするメンバー達を、オーガストが呼び止めて。
「一緒に闘っていただきありがとうございました。皆さんのおかげで魔種エイプリルを倒す事ができました……本当に。本当にありがとうございます……」
 オーガストにとっては、この戦いはとても意味のあるものだった。
 それだけに、彼女は共闘した仲間へと深く頭を下げて礼を告げると、皆頷き合ってから城の奥へと駆け出すのだった。

 別の日、深緑のとある屋敷にて。
 現シャーリー家へと、ローレットより依頼報告書が届く。
 現当主、マゼンダの明るい髪を足に届くほどにまで伸ばしたジュライ・アン・シャーリーがそれに目を通して。
「哀れで無能な山羊の小娘。己が運命を恨むといいわ」
 一言、侮蔑の言葉を吐き捨てると同時に、手にした報告書を投げ捨てたのだった。

成否

成功

MVP

スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
天義の聖女

状態異常

ウィリアム・M・アステリズム(p3p001243)[重傷]
想星紡ぎ
ヨランダ・ゴールドバーグ(p3p004918)[重傷]
不良聖女
サクラ(p3p005004)[重傷]
聖奠聖騎士

あとがき

リプレイ、公開中です。
MVPは魔種の抑えに当たっていた貴方へ。
この抑えが機能していなければ、作戦は上手くいかなかったでしょう。
他、数名の方にも称号を付与させていただきました。
ご参加、ありがとうございました!

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