シナリオ詳細
花さそふ 嵐の庭の 雪ならで
オープニング
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それは、とある晩春のことだった。
吹き抜ける風は強く、未だ残っていた桜の花弁が屋敷の中へと流れてくる。内1枚の花弁は中へ、中へと入り込み──初老の男性の枕元まで行き着いた。
微かな風。流れる空気。それに薄らと瞼を上げた老人は、その顔に確かな死相を宿していた。長くないだろうことは誰よりも自身が分かっていたことだろう。
「──」
何かを呟こうとした唇は、ただ震えるだけで言葉という音を紡がない。紡ぐ力すら残していない。
遠くなった耳に、されど屋敷の外を吹き荒れる風ばかりはよく聞こえて。それをより聞こうとするかのように、老人は暫し目を閉じた。
自分は遠くないうちに死ぬだろう。今は息子も訪れてくれるが、自分が亡くなればこの屋敷は無人となる。
取り壊されるのだろうか。それとも放置されるのだろうか。この屋敷の末路に想いを馳せて、老人はようやくほんの少しばかり笑った。
死に際だというのに、自身でなく屋敷の心配をするなんて。きっと言えば息子は呆れてしまうだろう。
──不意に、何かが頬に触れた。
目を開けて、視線を下へ。けれども見えないものだから、力の入らない手を動かしてそれを取る。
花弁だった。薄紅色の、桜の花弁。先ほど入ってきたものが、さらに風を受けてぴとりと老人へ張り付いたのだ。
(あの桜も、屋敷がなくなる日には)
きっと切り倒されてしまうのだろう。見事に咲き誇る花弁を儚く散らしながら。
花弁を枕元へ置き、手から力が失われる。ぼんやりと天井を見ながら老人は願った。幼い頃に聞いた土地神の話を思い出しながら。
『この土地に住まう神さまは、私たちをお守りくださるのですよ』
『だからもしも、小さな蛇を見つけたら。虐めてはいけませんからね」
──どうか。いるのならば。
──どうか、あの桜を散らさないでくれ。
──あの見事な桜を、大切な思い出を、散らさないでくれ。
●
「悪霊退治だそうだ。よろしく頼む」
そう告げて先導する『焔の因子』フレイムタン(p3n000068)はカムイグラで着用される衣を纏っていた。こうして見ると、彼もどこぞの貴族のように見えなくもない。
彼と同族であるグリムアザース──このカムイグラでは名を変えてヤオヨロズ。彼らは付喪神であったり、神の使いという認識をされているらしい。故にこの国では地位が高い者も多いそうだ。
一方で角の生えた鬼人種(ゼノポルタ)は相対的に地位も低くなり、ヤオヨロズから迫害される面も見られる。
そんな彼らが相対を余儀なくされているのはあやかし、悪霊、魑魅魍魎。病の淀み──病や淀みなどと言われることもある──という原因不明の事象も起こっている。酷使される鬼人種だけではどうにもできないほどの量が溢れかえり、弱き者たちはそれらに怯えながら日々を過ごすのだ。
「ここだな」
フレイムタンは1軒の崩れそうな家の前で立ち止まる。入り口には簾がかけられているだけだ。
冬は寒そうだ、などと思いながらフレイムタンは声をかけて簾を避けて室内に入る。そこにいた鬼人種の男性は「英雄殿、お待ちしていました」と一礼した。
彼はボロボロに使い古された地図を広げ、イレギュラーズたちへ見せる。
彼から見れば、イレギュラーズは危険な存在に変わりつつあった神を鎮めた者たち。これから振る仕事も存分にその力を発揮してくれることだろうという期待があった。
イレギュラーズが危険な仕事を担ってくれるなら、彼をはじめとした鬼人種やその家族、仲間たちの危険が減る。誰だって死にたくないし身内の不幸も聞きたくないものだ。
「これは……この都の地図か」
「はい。些か古いものですが、概ね間違いはありません」
その内の1箇所を指差した男はフレイムタンの言葉に頷く。そこの店が取り潰しになった、ここに新しく家が建ったなどの更新は手書きで行わねばならないが、大まかな位置情報を掴むだけならこれで十分だ。
神使──イレギュラーズの視線がそちらを向いたことを感じながら、男は事件の内容を話し始めた。
件の屋敷はとある老人が住んでおり、つい先日亡くなった。継ぐ息子は別の場所に居を構えているため取り壊したい。その話を受け鬼人種が屋敷を取り壊すことになった、のだが。
「皆事故に遭うのです」
ある者は池から落ち。ある者は牛車に引かれ。そうして怪しんで──気づいたのだ。
「この季節に、まだ。……桜が咲いています」
●
マモル。
マモル。
ナニヲ?
ナニカラ?
キズツケルモノ。
コワスモノ。
ダメ、マモル。
マモル。
サクラ。
マモル。
タリナイ。
チカラ。イル。
マモリタイ。マモル。
マモル。マモル。マモルマモルマモルマモルマモルマモルマモルマモルマモルマモルマモルマモルマモルマモル──!!!
- 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで完了
- GM名愁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2020年07月11日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
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なぜこうなったのだろうか。
『虹の橋を歩む者』ロゼット=テイ(p3p004150)は自問する。
何故お花見をしているのか。
ロゼットはなおも自問するが、気が付けばという自答しかできない。
「ぶははっ、準備できたぜ! ゆっくり腹ごしらえといこうじゃねぇか!」
最も張り切っている──どう考えても花見の立案者であろう『黒豚系オーク』ゴリョウ・クートン(p3p002081)は持ってきたゴザを敷き、重箱を広げていく。弁当箱となる重箱こそカムイグラで入手したものであるが、その中身はゴリョウお手製。混沌米を使ったおにぎりや卵焼き、揚げ物といった定番を皮切りに、サンドイッチから和洋デザートまで完備である。そこへ団子の入った容器を添えるのは『小さな決意』マギー・クレスト(p3p008373)だ。
「お花見といえば、団子とききましたから」
ふんすと得意げに鼻を鳴らすマギー。彼女が夢中になってしまうのは果たして花見か、団子か。
言葉少なに『フォークロア』スカル=ガイスト(p3p008248)は切った林檎を出してくる。イレギュラーズ8人が食べるならば十分な量だった。
(まあ、怨霊たちの出方を知るには良いし……)
花見という名目で実際にしたいのは偵察だ。桜に近づいたらどうなるのか、桜のそばで過ごしていたらどうなるのか。些か緩い雰囲気と思わなくもないが、ロゼットの反射神経ならば後れを取ることもない。
深く気にする必要はないのだ。だってサボっているわけではないのだから。
そんなわけで、ロゼットは頭の端にほんの少しばかりの引っかかりを覚えながらも重箱へ箸を伸ばしていたのだった。
(にしても……出てこねぇな。怒りを抱いているわけじゃねぇのか?)
自らの作った卵焼きに舌鼓を打ちながらゴリョウは内心首を傾げる。怒りの感情があれば探知できるはずなのだが、さてはて。この土地内にいないとは思えないのだが。
おにぎりを手に桜を堪能していた『魔風の主』ウィリアム・ハーヴェイ・ウォルターズ(p3p006562)は、その太い幹にそっと手を当てる。嗚呼、生きている木の感触だ。
(……いるね)
そのまま視線を感じ取ったウィリアムは、しかしそちらへ視線を向けない。怨霊より先に桜と話がしたかった。
『此処を守っている者に心当たりがあるかな?』
良ければ話がしたいのだと告げるウィリアムに、桜がさわりと揺れる。神が望まれたのだという返答にウィリアムは黙り込んだ。
神。恐らくはこの地にいたという土地神の事だろう。
「……確かに立派な桜ですね」
ウィリアムと同じように桜の幹へ手を当てた『水天の巫女』水瀬 冬佳(p3p006383)は桜を見上げる。はらはらと花弁が落ちてくる様はまさに春。しかし今は夏祭りなどという言葉を聞くほど夏に近く、とてもじゃないが桜が咲く季節とは言えない。呪いか、と呟く冬佳に『雨夜の惨劇』カイト(p3p007128)は顔を顰めた。
「やだなァ……俺は『呪う』側だぜ」
立場が逆だ、と呟きながらひょいと唐揚げを口に放り込むカイト。嗚呼、こんな事さえなければ至って普通の花見だというのに。
苦々しい彼の呟きに桜と弁当をこれでもかと堪能していた『蒼蘭海賊団団長』湖宝 卵丸(p3p006737)が我に返った。
「卵丸、別に浮かれてないんだぞ、ちゃんと仕事もするんだからなっ」
ツン、とそっぽを向く卵丸の眼前をひらりと花弁が落ちていく。上を向けばはらはらと、はらはらと。綺麗な光景に束の間見惚れた卵丸は、「大事にされていたんだな」と呟いた。
皆との合流前、今やこの屋敷の持ち主──相続した息子へ会いに行った卵丸は、屋敷や土地神について相手へ訪ねたのだ。息子は土地神の話こそ知らなかったが、父がこの土地にたつ全てを大事にしていたと家を出るまでずっと感じていた。
「息子さんは取り壊しを残念がっていたけれど、思い出だけじゃ残しておけないんだって言ってたんだぞ」
全て取り壊し、真っ平にした状態で売りに出す。買ったものはあとから何かを撤去する必要も無いから買い手が付きやすいのだろう。
「そうなると、桜も切り倒さざるを得ないのですね」
冬佳は見事な桜を見上げる。土地神に関して息子が知らなかったのも、そもそも祠などがないからとあれば納得も行く。実際、スカルと共に軽く見渡して探してみたがそれらしきものはなかった。
土地神とは限られた場所にしかいない小さき神。祠がなくとも何らおかしくはないのだろう。
(あるいは──)
視線は桜へ向けたまま、冬佳はつと目を細めた。異変の起きた、未だ咲き続ける桜。これがもしも祠代わりだったとしたら?
祈りを捧げる冬佳の傍ら、お茶を飲んだマギーは「皆さん」と小さくこぼす。
「……いますね?」
「卵丸も感じるんだぞ」
「こちらを伺っているようだが」
卵丸、スカル、そしてカイト。一同の視線は上へ──桜へと向いた。そこに咲く花に、伸びた枝に隠れたソレが視線を受けてぼてんと下に落ちてくる。暫くはゆらゆらと黒い靄を纏ったままイレギュラーズを凝視していたようだが、ウィリアムが対話をしようと1歩前へ踏み出した途端、その黒い靄は大きく広がった。
「これ以上悪さはさせないんだからなっ!」
卵丸が率先して踏み込み、その速さを刃に載せて切り込む。マギーは魔導銃を構えてひらりと俊敏に動く怨霊を狙った。
「この者は、ヒトへ伝えることもできるけれど」
伝えたい事があるならと語りかけようとしたロゼットへ瘴気が向く。まるでこちらの言葉など聞く耳を持たないと言う様だ。
「ぶはははっ、そうかそうか! お前さん、『困惑』してたのか!」
力強く響く声。鋭く刺さる眼光に怨霊の注意がゴリョウへ向く。ニッと笑ったゴリョウはトンファーを手に構えた。
何故感情探知に怒りが引っかからなかったのか? 答えが分かれば簡単だ。突然花見を始めたイレギュラーズに困惑していたのである。危害を加える者へ土地のものを守らんとした怨霊が、危害を加えるでもなく純粋に桜を楽しみ始めた一同へすぐ仕掛けなかったのも納得がいこう。
しかしイレギュラーズたちが怨霊を意識していたこともまた敏感に感じ取っていたため姿を現したのか。自らが出て行かなければそれこそこの土地に在るものを傷つけられるとでも考えたのかもしれない。
「そうだ、恨みも辛みの吐き出しな!」
怨霊の向ける攻撃をことごとく受け止めるゴリョウ。その背には桜の木があり、傷つけまいとどっしり構えたゴリョウは肉厚な体でダメージを吸収していく。その間に仲間が怨念を削ぎ落してくれるという信頼の為せる行動だ。
ゴリョウの思いに報いるようにウィリアムの魔剣が必殺の斬撃を放ち、次いで冬佳の剣が薙ぐ。清き水を触媒とした氷剣は怨念の一部を一閃と共に浄化した。魔弾を放つカイトは黒い霧を睨み据えながら口を開く。
「今は春でもねぇ。咲く時期を間違えてまで居座らせるな。『齟齬を起こし続ける』ことが護ることじゃねぇだろ」
季節が廻り、自然はその様相を変えていく。それが在るべき姿だ。亡くなった老人とてそれと相反する姿を望んだわけではあるまい。
しつこく向けられた魔弾が怨霊を黒い霧ごと凍らせ、停滞させ、死へと誘う。逃げ惑う怨霊はスカルのコンビネーション良い打撃によって徐々に追い詰められていた。共に射撃術で怨霊の逃げ場を削っていくマギーは小さく眉を寄せて怨霊を見る。
「今からでも……怨念を鎮めることは、できませんか? 桜のことなら、どうにかできないかやってみます」
倒さずに済むのであればそれに越したことはない。見事な桜を切り倒させたくないと思ったのはここにいる誰もが同じだ。土地神だけではどうにもできないだろうが、自分たちが働きかけられるなら事情は変わってくるかもしれない。
何よりこのままでは、沢山の人間が怪我をしてしまう。万が一という事もあるだろう。そんなことを亡くなった老人も、正気の土地神も、そして守られている桜とて喜びはしない。
だから──何としても、土地神を止めなければ。
「ま、こんだけ良い桜を見られなくなるのは勿体ねぇからな!」
耐え忍ぶゴリョウはその声で、視線で、動きで怨霊を引き続ける。仲間を信じて最後まで経ち続ける、それこそがゴリョウの役目だ。
嫌な風が一同を襲い、じっとりと汗がにじむ。けれどゴリョウが攻撃を一手に引き受けてくれているため、さしたる深いダメージでもない。
「この者も支援しよう」
ロゼッタの号令が味方を立て直さんと発せられ、次いでウィリアムの治癒魔術がゴリョウへと向けられる。回復手としては手伝い程度の心積もりであったが、思いもよらず体力や傷の治癒で気を配ることになっていた。
「桜を傷つけなければ作業をしても構わないかな? 他に願い事があるなら聞きたいんだ」
ウィリアムの言葉に、しかし怨霊の放つ瘴気の勢いは増すばかり。これは倒す他ないということだろうか。
「屋敷はどうしても取り壊さないといけないけれど、この見事な桜は卵丸だって惜しいんだぞ。切らないように頼んでみたらダメ?」
卵丸もまた言い募るが、反応する素振りはないようだ。ダメだな、とカイトがレーザーを向ける。
「いずれにせよ危害を加えてしまったんだ。それなら──赦してはやれねぇんだよ」
怨霊は滅するほかない。それが依頼なのだから、怨霊として存在している以上はどんな言葉に反応しようと意味を為さないのだ。
怨霊には怨霊を、と言わんばかりにカイトは邪悪な怨霊を顕現させてけしかける。イレギュラーズからの執拗な攻撃の末、それをけしかけられた怨霊は黒い瘴気を一気に持って行かれたようだった。
畳みかけるのならば、今。
「──祓い、清めます」
冬佳の持つ氷剣が閃く。清冽なる穢れなき水のような一閃が、怨霊へと尚こびり付く不浄を洗い流すように黒い霧を絶った。
●
冬佳の一太刀により浄化され、黒の靄が急速に収束していく。それを見届けたイレギュラーズは残ったものを見下ろした。
幾ばくか散る速度が速くなった桜と、その花弁に埋もれそうな白い蛇。最も蛇はまだ瘴気が残っているようでもやもやとぼやけて見える。
「俺なら喰らってやれるかもしれない。やってみよう」
スカルが蛇の近くに膝をつき、手をかざす。この瘴気が亡くなった老人の願いという『情報』を元に発生したのならば、それを喰らってしまえば良い。大本を絶てばこれ以上の被害は出ないはずだ。
蛇を救うための対抗神話。無害化されたその願いはもう土地神を変異させることもないだろう。今後の誰かがまた願い、土地神が叶えようとすれば結果として同じ事態に起こらないとは言えないが──未来ばかりはダークヒーローにだってどうしようもない。
(このままでは消えてしまうかもしれないが、気休めだ)
小さき土地神はやがてその力を失い、消滅してしまうこともあるだろう。それまではせめて、安らかであれるように。
白い蛇は首をもたげると、イレギュラーズの方を見てから桜の根元へ這っていく。どこかへ穴でも用意してあったのか、それとも実体を解いただけか──見る間に蛇の体は消えてしまった。
──綺麗な桜を、いつまでも。
そんな声が聞こえたような気がして、一同は目を見合わせる。桜の声か、それとも土地神の声か、はたまた亡くなった老人の声か。きっとそれこそが願いだったのだろう。
スカルは桜の根元に清酒と生卵を備え、皆一様に手を合わせる。願いがあるのならば出来る限りを尽くそう。土地神がこの土地から出ること叶わぬのならば、自分たちが代わりに。
(ですからどうか、桜と共に時の移ろいを見守ってくださいますように)
冬佳はそう祈ると仲間へ振り返った。その先にはロゼットが守るように動いていたおかげでほとんど無事な弁当がある。土地神も一緒にできたら良かったが、去ってしまったのだから仕方がない。
「……花見の続きでもしますか?」
まだ桜は咲いている。もう怪異は起こらないだろう。その報告がほんの少しばかり遅れたとて、どうということはないのだった。
後に息子の屋敷を訪れた2人の影があった。ゴリョウとマギーだ。
怨霊の件に礼を告げる依頼人へ、2人は折り入ってと頼む。
「お屋敷を取り壊すなら難しいかもしれませんが……桜を、遺すことはできませんか?」
「あんだけ見事な桜を切り倒すのは勿体ないが過ぎるだろ? 頼むぜ」
あそこに置いておけないのならば別の場所でも、と言い募る2人。彼らに依頼人はふっと微笑んで見せる。
「報告はもらっているよ。土地神がいらっしゃるのだろう? あの桜はそのまま、祀らせて頂くつもりだよ」
同じヤオヨロズ──グリムアザースであるフレイムタンからの報告だったのだと言う。桜に土地神が宿り、亡き父の願いを受けていたのだと。
神の宿った桜は今後大事にしていけば新たなヤオヨロズの誕生を迎えるだろう。今後も多くの者を見守り、その花で人々を癒し、また誰かの想い出に刻まれるのだ。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
お疲れさまでした、イレギュラーズ。
頂いたプレイングで突然花見が始まっており、私は花見するシナリオを出したんだっけかと思いました。季節外れの花見を楽しんで頂けたら幸いです(?)
ともあれ。桜は無事正しい時の流れを取り戻し、怨霊も祓われたようです。
改めてお疲れさまでした。
またのご縁をお待ちしております。
GMコメント
●成功条件
怨霊を祓う
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。怨霊の詳細が定かではありません。
●エネミー
・怨霊
その実態は怨念に染まってしまった土地神。蛇の姿をしていたと言われています。
元より大きな力はなかったようですが、怨念に染まってしまったことにより人に害なすまで力を得たようです。この敷地のどこかにいることは間違いありません。
桜をことさら大事にしているようで、桜の木へ攻撃を向けるとどこからか攻撃してきます。
攻撃力と回避が高めですが、防御技術はそれほどでもありません。
呪:嫌な風。不幸がやってくる。【不運】【呪殺】
縛:何かにじわじわと縛られるような。【致命】【呪い】
・桜
庭に植えられた桜の木です。とても大きいです。
操られているのか、それとも桜自身の意思によるものか。攻撃を加えると反撃してくるようになります。それまではただの桜です。動かないため、回避判定を行なってもFBにならない限りは当たります。
HPと特殊抵抗に強く、攻撃力はそこまで高くありません。花弁や枝で攻撃してきます。
祝:桜散らせて、ことほぎを。【魅了】【猛毒】
福:風吹かせ、幸せを呼びましょう。【ブレイク】【HP吸収100】
●フィールド
カムイグラ郊外にある無人の屋敷。調度品などは撤去され、見通しも良いです。庭も広め。
無人になってから少し経ち、流石に痛み始めています。しかし庭の中心に植えられた桜は今もなお咲き誇っているようです。
●ご挨拶
愁と申します。
桜も人の命も、儚きもの。けれど儚いからこそ美しいのです。
ご縁がございましたら、よろしくお願い致します。
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