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シナリオ詳細

ウホホウホ、ウホウッホウッホゴリラ!

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ウホッホウッホ
 ウホウホホ。ウホウッホウホホ。ウホウホホウホ。
 ウホ?
「ウホワアアアアアア!!」
 ウッホホウホ、ウホホホウホ。
 ウッホホ、ホホ、ホワッキャワッキャ。ウホホ。
「ウホッホ」
「ウホッホッホ! ッホッホッホッホッホッホ!」
 ホホウホホ。ウホホウホ、ウッホ。ウホホ。
 ウホホホウッホ、ウホゴリラ。
 ウッホウホ、ウホホッホウホ。
 ウホホ――あっやべえこれゴリラ語だ。

 ヘイ画面の皆、バベってる?
 ここからは皆にも分かるゴリ日本語で話すウホ。
 鉄帝国南東の厳しい山岳地帯を更に抜け、森やら川やら知らないおっさんの家やらを抜けていった所にあるゴリラ山。ここが今回の舞台ウホ。
 ここは長らく平和なゴリラたちで見ていたがある日……。
「ウホワアアアアアア!!」
 ひとりのゴリラがゴリラハンバーガーショップにローリングゴリラ窓割りクラッシュで突入すると平和にハンバーガー食ってた家族を吹き飛ばし、奪ったハンバーガーをモリモリと食い始めた。
 それだけではない。さらなるゴリラがミサイルドロップゴリラキック入店でカウンターを飛び越えると店員を蹴倒しテレレッテレレッつって揚がったばかりのフライドポテトを手づかみでむしゃむしゃ食い始める。
「馬鹿な、ゴリラは護理羅と読むように強く優しい種族のはず。こんな風に人を襲って食べ物を奪うなどありえない」
「ウホホウッホ!」
「べぶし!?」
 たまたま通りかかったおっさんにゴリラフライングクロスチョップが炸裂。
 おっさんが持っていたおにぎりを奪うとゴリラはむしゃむしゃやりはじめた。
 このカオスすぎるゴリラ状態……ゴリラ歴史学に詳しい画面の前のブラザーたちならもうおわかりだろう。
 そう、かつてゴリラ飢饉と呼ばれた五十年に一度の天災が巻き起こったのである。

●バナナ
「うっほ! うっほ!」
 両手をグーにして胸を叩く『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)がいた。
 まってくれ。言いたいことは分かる。
 ……ドラミングは手をパーにしろ、だろう?
「うっほ! うっほ!」
 だが見て欲しいこの勇敢かつ獰猛なドラミングから伝わるのはゴリラパルス。つまり肉体言語のなんかアレなやつである。
 鉄帝ゴリラ山では毎年沢山のゴリラバナナが収穫されゴリラの語源が護理羅にあるように優しさと賢さと心強さとが沢山含まれた完全食である。これを毎年食べているゴリラ山のゴリラ民族は優しく賢く心強いことで有名だが五十年に一度このゴリラバナナが全く収穫できなくなる年があった。これにより当時のゴリラ民族は怒りと悲しみと無念によって殴り合いバナナ以外の全ての食料を食い尽くしたあげく人口もといゴリラ口を激減させてしまった。このことを重く見たゴリラ学者ゴリストテレス氏はローレットへ解決を依頼。『悲しき歴史は繰り返されてはならない』として大量の食材を積んだデカ馬車と共に送り出すこととしたのだ。
 っていまユリーカの足下に落ちてる資料に書いてあったよ?
「うっほ! うっほ!」
 やめなさいこれ以上グーでドラミングするとぺったんこぱいぱいが加速しますよ!
 と誰かが止めようがおかまいなしにうっほうっほするユリーカ。
 そう、まだ言うべきことがあったのだ。
 自らのおむねを犠牲にしてまで伝えたいこと……それは!
「うっほ!」
 ゴリラ語学に堪能な皆様ならもうおわかりですね。
 それでは張り切って参りましょう!

GMコメント

■ふしぎなゴリラオーダー(略してFGO)
 ゴリラ山のゴリラたちのもとへ向かい、彼らの空腹を満たしましょう。
 手段は問いませんが、提供されている食料には限りがあるのでとにかくガーって流し込みまくるだけでは解決しない気がします。

 ……とか言ってみたけどこの依頼は冒頭数行からも分かるとおり勢いが全部なのでみんな勢いよくウホウホしようぜ!

■ゴリラ山ってなんだよ
 俺も知らねえよ
 とにかくハンバーガーショップがあるくらいには街ぽく栄えててゴリラ民族が文明的にウホウホ暮らしているのは確かみたいウホ

■相談すること
 皆自分のやりたいようにやっていいと思うけど多少は協力したりひとつのカーニバルをおこしたりするのも良いと思うので、ちゃんとゴリラ語で相談しましょう。
 語尾のウホをつけるといいウホよ。

■■■アドリブ度(ゴリラ)■■■
 俺はゴリラだ。おまえもゴリラだ。みんなゴリラだ。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はGです。
 ゴリラ学に堪能なあなたなら何でもわかるはずだって信じてるからね。

  • ウホホウホ、ウホウッホウッホゴリラ!完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2020年05月27日 22時10分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

レッド(p3p000395)
赤々靴
ジル・チタニイット(p3p000943)
薬の魔女の後継者
ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)
願いの星
レスト・リゾート(p3p003959)
にゃんこツアーコンダクター
ロゼット=テイ(p3p004150)
砂漠に燈る智恵
ウィリアム・ハーヴェイ・ウォルターズ(p3p006562)
奈落の虹
伊達 千尋(p3p007569)
Go To HeLL!
ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)
薄明を見る者

リプレイ

●ウホホウホウホウホウホウッホゴリラ
 ゴリラ神話第五章。ゴリラあれとゴリラが言ったとき、世界にゴリラが生まれた。
 右の胸を叩くと光を、左の胸を叩くと闇を世界に作り出し、あと五日ドラミングし続けたことでなんとなく世界はできあがった。
 これがゴリラ族の語るゴリラ神話である。のっけからもう嘘じゃん。
「ウホホウホウホウホホウッホウッホウホウホウホワッキャキャッス!」
 『ゴリラ運命座標』レッド・ミハリル・アストルフォーン(p3p000395)が激しくドラミングしながら反復横跳びした。
「ウホホッ、ウホウッホウホウホウホウッホーッス!」
 ナックルウォークで数歩あるいてからののけぞりドラミング。
「キャッキャッキャッキャッ!!
 ホーウッホウッホホホウホウホホ!!!
 ホウホウホーウホ……」
 『辛味ゴリラ歓迎』ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)も赤い小瓶を一気飲みすると一度カメラ目線のまま停止し……。
「ウーーホウーッホ!
 ホウホウホホウホホホ!!ホァーッホァーッ!!
 ホウホウホウホウホウホウホウホ!!!!!!!」
 右へ左へ走りながらドラミングの限りを尽くした。
 彼女たちの言うようにウホウホがホワッキャな時はウッホするしかない。そんなウホッホをウッホしたホァーホァーは……えっなにゴリラ語? うそだぁ世界標準語でしょいまの。
「ウホホ~ッ、ウホウホホ~。
 ホワッキャホワァ、ウホッホ~、ゴリラ……?」
 『遠足ゴリラさん』レスト・リゾート(p3p003959)は頬に手を当てておっとりした顔を保ちつつ、ウホウホしているレッドゴリラやヴァレーゴリヤたちの様子を観察していた。
(最初からみんな完全にゴリラさんで、何を言っているのか全然わからなかったの……。
 でも、ここではそれが当たり前で、多分おばさんが間違っている……そんな気がしたのよ。
 この依頼で、おばさんもみんなと同じ様に立派なゴリラさんになれるかしら……?)
「ウホ……」
 レストの肩を後ろから叩く『ゴリラの魔女の後継者』ジル・チタニイット(p3p000943)。
 振り向くレスト。
 頷くジル。
 そして取り出されるBANANA。
「ヒュー」
 『Punch Gorilla』伊達 千尋(p3p007569)が唇をにゅっと突き出すフェイスで口笛を吹いた。
 ついでに目をカッと開くと、右手人差し指でラジカセのスイッチをいれる。
 テッ――テレレテーテッ、テーテ!
 どこからともなく現れたゴリラがサックスを吹き始め、シンセサイザーを抱えたゴリラが軽やかに鍵盤を叩く。
 取り出したバナナを握り、歌い出す千尋。この有名なゴリラハートをみんなもうたおう。
「ウホホホッ――ウッホウーホ、ウホホウッホウッホホウーホ(ウッホホゥ!)
 ウッホウーホー、ウホホウッホホワァキャッキャキャー(ウッホホゥ!)」
 コーラスを担当するジルがスタンドバナナの前でゆっくりと左右にゆれはじめた。
「ウホホッ、ウホホウホウホホッホ。ウホ……ウホウホホウホ」
 ボリュームダウンしていく音楽の中、『ゴリラ筋士』ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)はキリッとしたフェイスでつぶやいた。
 ウホウホホウホ。そうそれは誰もが抱く夢の形。
 ウホウホホをウホしたいと涙を流した少年少女少ゴリラ時代を誰もが過ごした筈だ。
 共通の夢は共感を呼び、人々のウホホにウッホする。
 レストも、もちろん『ゴリラの主』ウィリアム・ハーヴェイ・ウォルターズ(p3p006562)も気づいただろう。
「ウッホァアアアアアアアアア!」
 初めて水の名を叫んだ盲目の少女のように。
 ウィリアムは両手を振り上げて天にバナナをかざした。
「ウッホァ! ウホホゴリラ! ゴリゴリラ!!
 ウキャッホホ! ゴリラゴリラ、ウホゴリラ! ゴリバナナ! パクパクモグモグ! パクパクモグモグ!」
 人類よ。ゴリラを解き放て。
「うっほうっほうっほほほうほほほ。
 うほほほうっほほうほうほっほほうほほほ」
 『探ゴリラ』ロゼット=テイ(p3p004150)は震えるゴリラハートに答えるように、大きく広げた両手を右胸に、左胸に、ゆっくりとしかし世界を感じるかのように力強く叩き始める。
 この一拍子で叩かれるドラミングこそが人類がゴリラを理解した瞬間だと考えしウホ。
「ほっほうほほほほほうほほほ。
 うっほほうっほほうっほ。
 うほほほほほうっほほほ」
「「ウッホッ!」」
 皆の手にはバナナ。
 流れるゴリラクラブミュージックにのって、ゴリギュラーズたちはゴリドラをむねに歩き出した。
 いざゆかんゴリラ山。
 うっほほをうっほするためだけに鳴らされる、魂のウッホ。

●ゴリラ飢餓ってなんだよ
 地球人類史において虫と穀物は重要なファクターを占めた。雨量の偏りや人工的な地形変異または天敵の増減によっておきるイナゴの大量発生や、およそ十七年周期で大量発生するセミなどによって穀物の大量生産およびその体系化によって食糧自給を保っていた人類を大きく混乱させ時には計測不能なほどの死者を生んだという。ゴリラ山にも同じことが起きていた。およそ五十年に一度の周期で大量発生するナゴナゴファッサグアによってあのなんだっけ確かウホホッホウホウホウホホホホワァー!? ホワァー! ホワッキャー! ウホホウホホウホホ(どごごごごごご)。
「ウホ! ウホホホ!」
 蕎麦屋の屋台をダイビングゴリラプレスで破壊してひとりわんこそばをしていたゴリラの前に、激しくドラミングするブレンダが現れた。
 チェストプレートをグーで叩くもお気に召さぬらしくバッて一瞬で鎧を脱ぎ捨て生まれたままのゴリラ(裸という意味ではない)になると開いた手で雄大なドラミングへと移行。
「ウホッホ!?」
 ドラミングの音と勢いはゴリラの格を表すとされより上質なドラミングができるゴリラこそ上位のゴリラとみなされるのだ。鶏のとさかや孔雀の羽で格付けがされるみたいなもんだね。
「ウホ! ウホ!」
 逃げも隠れもせぬ勇敢なゴリンダもといブレンダは開いた手を高く掲げてみせる。
「ウホキャッキャ、ホワァ~。
 ウホホ~ッ、ゴリラウホウホホホッホ~。
 ゴリラバナナウホホ!」
 バスケットいっぱいにバナナを詰めたゴリラもといレストおばさんが集まるゴリラに一本ずつのバナナのにんじん。そしてカボチャやポーマンやトマトを握らせていく。
「うほ……」
「ウホッホ~」
 優しく微笑むレストに、ゴリラはどこか警戒した様子を見せトマトの臭いをかいでいた。
「ホァッホァッホァッホァツ!! ウーホウーホウホ!!!」
 ヴァレーゴリヤは酒樽の上に立つと、茶色い一升瓶を振りかざして見せた。
 ゴリラ山では有名な地酒『護理羅』。歯で二本まとめて開封すると、天高くかかげてみせる。
「ウッホ!」
 見上げ、身を乗り出すゴリラ。
 ヴァレーゴリヤは衆目もといゴリ目を浴びながら掲げた瓶を逆さにし、頭から浴び始める。
「ウホホウホ! ウホッホウゴボボボボボボボ!?」
「ウーホッス!」
 ゴリ(ジル)はヴァレーゴリヤを指さし、そして手近なゴリラを拳でイッた。
 みんなも知ってるとおもうけど有名な神気閃光の使用描写だね。
「ウホッホッス!」
 起き上がったゴリラをもっかい拳でイく。
 みんなも知っての通り有名な大天使の祝福の使用描写だね。
「ウッホウッホ……ン゛ッン゛ー! ン゛ッン゛ーッス!!」
 胸をドンドン叩いて自己主張を始めるレッド。
「ウホウホウーホウウホホ、ウッホウッス!」
「ウホ!?」
 ゴリラたちの注目を集め、レッドはゆらりと右手を掲げ、そしてまたゆらりと左手をかかげた。
「ウッ――ホッホッホァアアアアアアッス!!」
「ウホッホ!?」
 ウホホいウッホをホワッキャするレッド。
「ウッホッホッス! ウホホウッホッス!!」
 ウホったゴリラにウッホホウッホをウホするレッド!
「ホワッキャッキャ……ウホウホッス」
 しかしウホホウホッホしたウッホにウホホるレッドではない。赤いウッホをホホウホホウし、ウッホホッホウホホッホ、ホッホオ。
「うっほほうっほほ……ほほほほあ」
 一方トマトをまだかじらないゴリラたちに対し、ロゼットはその手からトマトをとりあげ、そして豪快にかじってみせる。
「うっほうっほうほうほ」
「ウホ……」
「うほほほ、うほほほ。うっほ」
 ロゼットの言うとおり、元来ウホホッホはウホウホされないウッホである。しかしホワッキャなウッホがウホホウホするなら、ウホッホのウホにウホホイウホホイウホッホホイ。
 ウッホ――。
「ホッ、ホッ……」
 トマトにかじりつくゴリラ。
 バナナを握り、フィンガースナップを鳴らす千尋。
 キャップを逆に被り星型のサングラスをしたウィリアムがレコード盤をキュキュっとスクラッチするとGJ(ゴリラジョッキー)ブースのボタンとバーを巧みに操作し始める。
 小刻みにそして繊細にゴリラのウッホにウホホするミュージックをホワッキャワッキャするウィリアム。
 それは『夜明けのゴリラ(シャハル・ウホッホ)』の名にふさわしいウホホであった。
 バナナを握り身体を横に向け、シャッと振り返る千尋とバックゴリラ。
 靴のかかとがなくなっちゃうくらいシャッカシャッカしながら千尋は歌い始めた。
「ウーホー、ウーホーウホホホッ!」
「うほうほうっほうほほ」
「「ウーホー、ウーホーウホホホッ!」」
「ウホウホホ――ホッホホー」
 ねえこのシーンがチェインライトニングの使用シーンだっていって信じる?
「「ウー! ホー! ホー!」」
「ウホッホホゥ! ゴリゴリラ、ウホホゴリラウキャホホ!
 ゴリラバナナゴリバナナ! ウホホゴリゴリウッホゴリラ!!」
 ウィリアムの賢明なウッホにより、ゴリラたちはホッホを取り戻した。
 誰でも心にウホホがあるもの。
 だからこそウホッホをホッホできるホワッキャはウホホッホホッホたりえるのだ。無論ウィリアムとてウッホッホホワキャーッキャ! ホワッキャ! ホォーーーーーーーーーーーーワァーーーーーーーーーーーー! ホホホホホホホホッホホホホホォーーーーワァーーーーーーーーーッ!

●ウホホッホウッホ
「ウホホホウホウホウッホウウホウホッス!」
「バナナワキャウホバナナこんなところラルフさんに見せられない。
 ウホバナナワキャワキャウホーッス!」
 同じウホッスだけどゴリラ語に堪能な視聴者諸兄ならウホウホの質感でレッドとジルが見分けられるであろう。
「パクパクモグモグパクパクモグモグパクパクモグモグパクパクモグ。
 ウホワキャウホホホホーワキャァァアウホッス!」
「ウッホウホウホウホウホウホウッホー! ウホウホウホウッホウッホ!」
 ゴリラたちと互いに肩を組んでウホウホダンスを踊るレッドとジル。
 ヴァレーゴリヤは樽を掴むとどっせいと言いながら振り上げ、上半身をぐんぐいんツイストさせながら落ちるゴリラウォッカをがぶ飲みした。ツイストしてるのは中身が落ちる速度をあげるためだってこと、ロシアゴリラならみんな知ってることだね。
「ホァッホァッホァッホァツ!! ウーホウーホウホ!!!」
 空にした樽を放り投げてドラミングするヴァレーゴリヤ。
 千尋はバナナを握ると、膝スライディングでゴリラステージに飛び込むとミラーボールへバナナを突き上げた。
「ウホホ……ウッホホ」
「「ウッホ!」」
「うほっほうほっほうほっほうほっほ」
 ロゼットによる華麗なゴリラステップをご覧頂きたい。
 ブレイクゴリラダンスによる高速回転と反転ポーズからのドラミングはゴリラたちをウホウホさせた。
 取り出したマラカスとソンブレロハットを装備したウィリアムがキリッとした顔で振り向いた。
「ウー………………ホッ!」
 鳴り響くウホホ。
 加わるゴリラたち。
 連なったウホッホウッホはテンポをあげ、しだいにゴリラたちを巻き込んだウホホウッホへと発展していく。
「ウッホウホウホウホゴリラ―!!」
「ウッホー! ウホホホホホホ!」
 バナナの川を山と積んだブレンダが勝利のドラミングを響かせる。
「ウホ? ――ウホォォォォ!?」
 踏んだバナナの皮で滑り始めるブレンダがゴリラたちへとウホッホワッキャした。
 湧き上がるウホホみ。
 もはやこのゴリラ山にはどんなホワッキャもウッホだった。
 そのことはウホホをウッホしているゴリラを見ればわかる。
 そう、ゴリギュラーズがもたらしたものはただのウホホではなく、そう……ホッホウッホのホッホだったのである。
「ウホッホウッホ!」
「ウホッホウッホ!」
「ウッホゴリラウッホッホ~……バナナウホ」
 バナナの皮をゆっくりと剥いていくレスト。
 それはこれからのウホホを象徴しているかのようだった。
 ウッホウッホがホワッキャすることも、きっとまたあるだろう。
 しかしゴリラのホッホがホワッキャホワッキャ、ウホッホッホッホッホ――ホワーーーーーーーッ! ホワッキャ! ウホウホウホウホウホ! ホワーーーーー!
 ウホ!?
 ウホッホッホッホ! ホワー! ホワー!
 ホホホホホホ!
 ホホホホ!
 ホホ。
 ホ……。
 ホ。
 ホ。
 ホ。
 ウホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ!
 ウホウホウホウホウホウホ!
「ウホッホ!」
 レッドを見よ、両手に握ったトマトへ交互にかじりつく彼女を見よ。
「ウホッホ!」
 ジルを見よ。バナナとキュウリを交互に食べてはニコニコする彼女を見よ。
「ウホッホ~!」
 レストを見よ。ミニバナナをちょびちょびむきながらちびちび食べる彼女を見よ。
「ウホッホ!」
 ヴァレーゴリヤを見よ。新たな樽を蹴りつけ豪快に盛り上げる彼女を見よ。
 ここにあるのがそう、人類の言葉でいう……『平和』なのだ。
「うほっほ」
 ロゼットを見よ。にんじんを小刻みにカリカリしゴリをみよ。
「ウホッホ!」
 ウィリアムを見よ。一文字も指定してないいくつもの演奏シーンの締めとしてリュートを書き流す彼を見よ。
「ウホッホ!」
 千尋を見よ。文字どころかアスキーアートでプレをかけてきやがったゴリ行を今回だけは天が許したという彼を見よ。
「ウホッホー!」
 ブレンダを見よ。バナナの皮まみれゴリまみれとなった彼女が再び拳を突き上げ立ち上がる様はまさに、ゴリラ語でいうウッホゴリラ。
 彼女たちだけではない。
 ゴリギュラーズのホッホをウホホされたゴリラは、これからもウホホをホッホできるだろう。
 永遠の、ホッホとして……。

 ――ウホ

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ウホッホウッホウホゴリラ。
 ウホッホ、ホッホ! ウホホホホホホホホホホ(どごごごごごごごご)

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