PandoraPartyProject

シナリオ詳細

おてんばメープルと空色の泉

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●「やっほ~! 妖精のメープルだよー!」
「……えっと」
 それはイレギュラーズ達が暖かな深緑の村で木漏れ日を浴びながら、木の実採取の依頼をしている時の出来事であった。
 突如現れた茶の長い髪をたなびかせる30センチほどの妖精の女の子を相手に、あなたは少し困惑する。
「あれ? 君達イレギュラーズさん、だよね? 妖精の事知ってるよね? 頼み事があるんだけど!」
 そんな特異運命座標の反応を他所に、マシンガントークで手を組み甘えるように頼み事をするメープル。その様子に【いねむりどらごん】カルア・キルシュテン(p3n000040)は首をかしげながら要件を聞くのであった。
「頼み事って?」
「おっ、話が分かるー! 『妖精郷アルヴィオン』って知ってるよね! 私達の王国!」
「……うん、知ってるけど」
 常春の王国、混沌世界のどこかにあるというその場所は、『妖精の門』というゲートから時折深緑に訪れ、深緑の様々な地域で『妖精伝説』として語り継がれている――そこまではイレギュラーズ達の知る所であった。
「えっとね! この村を出てから森をずーっといった先にね! あそこに行ける『空色の泉』ってすっごく綺麗な泉があるんだ! そこに飛び込むと私達の所にいけるの! ……でも」
 大雑把に方角を指さしながら腕を伸ばし妖精の門との距離感を伝えるメープル、しかし彼女はそこまで伝えると、がっくりと空中でうなだれた。
「今まではそんなことなかったのに……最近、その門のエネルギーを吸って、破壊しようとする変な魔物さんが出てきちゃって……もうピンチなんだよぉ……このままじゃあ門の数が減って、私達がこっちに来れなくなっちゃう」
「それで……どうしようもないから私達の所に来たの?」
「そうそう! わっかる~!」
 カルアの言葉に目を見開き、再び元気になるメープル。どこまでも能天気な彼女であるがどうやら困っている事は本当の様だ。
 メープルはこちらの方へと向き直ると、改めて手を組みイレギュラーズ達にお願いをする。
「イレギュラーズのみなさん! どうか助けて!」

●「こっちこっち! 早く来て!」
 先に任されていた依頼を済ませ、メープルに急かされるがまま村から出たイレギュラーズ達が見た光景は蔓がロープの様に橋渡しになっている木々が無造作に生い茂り、高い草が進行を阻む獣道であった。
 同時に感覚の鋭い物ならば感じとられる、無数の肉食動物の荒い鼻息。体力に自信の無いものが単身向かおうものなら、辿り着く前に行き倒れるのが関の山である。
 なるほど。これほど困難な道のりならば妖精達の住処が『伝説』となるのもおかしくない。

 さて、どうやって進もうか?

GMコメント

 塩魔法使いです。
 ラリーシナリオの執筆は初めてとなります、よろしくお願いします。

●依頼目的(第一章)
 ・森林迷宮の攻略
 妖精の道案内に従い森林迷宮を抜けて『空色の泉』へと向かう。
 泉への道は荒れており、また周囲には興奮状態の動物達が獲物を求めて徘徊しています。
 非戦スキルを活用し道を切り拓く、あるいは道中襲い掛かる動物を戦闘で退治する等して対処しましょう。

●依頼目的(第二章以降)
『空色の泉』にたむろする魔物達との戦闘が予想されます。

●NPC
・メープル
 イレギュラーズを泉まで案内する茶髪の妖精さん。ハイテンションで明るい性格。戦闘能力はありません。
 魔物をなんとかしてくれれば、お礼としてアルヴィオンの美味しい樹液をイレギュラーズ達に渡してくれるそうです。(樹液の売値がGOLDとして還元されます)

・『いねむりどらごん』カルア・キルシュテン(p3n000040)
 ローレットへの報告も兼ねて同行するウォーカーの情報屋。飛行持ちで戦闘の際は壁になってくれます。
(プレイングで呼ばれない限りは描写される事はありません)

●ラリーシナリオについて
 このシナリオはラリーシナリオです。
 1章につき『4~10人程度』の採用を予定しております。2章以降からの参加も歓迎します。(その場合は初めから同行し冒険していた、という扱いになります)
 1節につき1~3人程度纏めて描写される事があります。一人が良ければ【ソロ希望】決まった複数人での描写を望む場合は必ず1行目位に【ぱんつ】などのタグを記載するようにお願いします。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

 それでは、よろしくお願いします。

  • おてんばメープルと空色の泉完了
  • GM名塩魔法使い
  • 種別ラリー
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2020年03月14日 15時28分
  • 章数3章
  • 総採用数42人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

サイズ(p3p000319)
妖精の守り手

「任せろ……妖精鎌に誓って必ずあなたを無傷で返しますよ」
 ギフトで妖精と似た姿に姿を変えたサイズにメープルは興奮し、サイズの周りをくるくると見回した。
「すごいすごい! 私達とそっくり!」
 ふよふよと飛びながらイレギュラーズ達を先導するメープルと並んで飛びながら、サイズは門の向こう側の春の国について考えこむ。
「しかし妖精の門……いつかこっちから行ける門とかできないかな……」
「うーん、『空色の泉』が弱ってなければ良かったんだけど!」
「なら、行方不明覚悟してでも……」
 木漏れ日の中のそんな温かい空気は、木の陰から現れた一つの影によって中断される。
「ゆうかーん――きゃあっ!?」
 それは獲物に飢え、牙を剥き出しにしたはぐれ狼であった。
 狼はメープルの身体を脚で押さえつけ、爪を剥きだしにするとその腹へ突き出そうと筋肉を奮い立たせる。
「させるか!」
 しかし狼の爪が食い込むその直前サイズの放つ真空波が狼の身体を切り裂き、メープルを解放させた。
 アドレナリンを剥き出しにし襲い掛かる狼の猛攻もサイズは小さな体で巧みに受け流すと、会心の一撃を狼の首目掛けて振り下ろす!
「ふう、妖精を襲うものは一切容赦しないぞ……」
「わわっ、すごーい……異世界の妖精は戦えるんだねー!」
 息を吐き、動物達の注意を引くために動かなくなった狼の肉の一部を切り裂いて手に持ったサイズを相手にメープルは感嘆と感謝の意を示すのであった。

成否

成功


第1章 第2節

長月・イナリ(p3p008096)
狐です

「ふむふむ、怖そうな肉食動物が徘徊してるのね」
『新米の稲荷様』長月・イナリ(p3p008096)は動物達の動向にうんうんと頷くと、穏便に事を進めるために周囲の草木をかき集めだす。
 首をかしげるメープルに対しイナリは見てなさい!と答えると――
「……狂暴な肉食動物ってどんな外見がいいのかしら? 熊? 虎? ゴリラ? カバ?」
 数秒の思考の末に草木が爆発し、もくもくと大きな白い煙が上がる!
「ふふふ、この怖そうな外見なら、そう簡単には襲ってこないでしょ!」

 煙の中から現れたそれは、凶悪で巨大なカバの牙を持ち、熊の様な大きく黒い爪を振りかざした、虎柄の3メートルはある巨大なゴリラの姿であった――
「わぁ……なんかすごい……!?」
 文字通り目を点にしてぽかーんとするメープルに、ふんすと胸を張りイナリは満足そうなドヤ顔で金色の尻尾を振ると飛び乗り、メープルを誘う。
「え、乗るの!?」
「その方が安全でしょ?」
 おそるおそるメープルがその式神ゴリラの上に乗りこむも、式神ゴリラは拒絶を示すことなく、優しく背中のメープルを撫でた。
 安心したメープルを後目に、周囲を警戒しつつイナリ『空色の泉』の方を指さすと、式神ゴリラに指示を飛ばす!
「さあ、行くわよ!」
「ヴホー!」
「ひゃあああ!?」
 その予想外の速さに周囲の動物はおろかメープルも呆気にとられ、その時間が切れるまで必死に式神ゴリラにしがみつくのであった――!

成否

成功


第1章 第3節

リゲル=アークライト(p3p000442)
白獅子剛剣

「門を壊されないよう、なんとかしないとな」
 木々の裏の動物達を見透かしながら『死力の聖剣』リゲル=アークライト(p3p000442)は草をかき分ける。
「そういえば、イレギュラーズさんはどんな人なの?」
 気が緩んだのか、メープルは興味心を全く隠さずにリゲル達に質問し始める。
「俺はリゲル、騎士を生業としているんだ。遠慮なく頼ってくれると嬉しいよ よろしくな!」
 自然な微笑みとともに手を差し出したリゲルに対し、メープルはその小指を掴み握手した。
「よろし……あ!」
 ふと顔を逸らしたメープルの目線の先にあったのは門の様な石の遺跡、そして巣を作り警戒する1匹の巨大な蜘蛛。

 この遺跡は一種の目印なので迷子にならない様通りたいとメープルは言う。リゲルは快諾するとカルアの方を向いて。
「カルア、俺が敵を引き付けるから――」
「……うん」
 メープルがカルアの髪の中に隠れたのを確認するとは静かに距離を取り……抜刀の勢いで放った斬撃で蜘蛛の足を1本弾き飛ばすと、驚き飛び掛かった蜘蛛の勢いを逆に利用し騎士剣を垂直に振り下ろした!
「これでどうだ!」
 巨大蜘蛛は空中で硬直したかのように静止すると、ボトリと真っ二つに割れ地面へと転がった。
「動物たちは獰猛だな……だが問題ない、まだまだいけるぞ」
 残心の構えを取り息を整えるリゲル。その姿にメープルは思わず拍手をしてしまうのであった。
「すごいすごーい!」
「……さすがだね」

成否

成功


第1章 第4節

ヨハン=レーム(p3p001117)
特異運命座標

「ははあ、入り口を塞ぐとは。単なる暴れん坊じゃなくて意図的な何かがあるんでしょうね」
 門を塞ぐ魔物達の異様な動向について、『砲撃用意!』ヨハン=レーム(p3p001117)は腕を組み魔物の目的を考察する。悪路や漂う毒の花粉等などものともせずガンガン勢いよく突き進むのは彼が根からの鉄騎種である何よりの証拠だろう。
 力任せに遺跡や森林迷宮の障害物をなぎ倒すヨハンに対し、カルアはその豪快さを褒めたたえた。
「ヨハンさん、いつになく気合が入ってる、ね」
 そして代ろうか、と障害物を排除する係を申し出たカルアにヨハンは「僕にやらせてください!」と首を振る。
「うぉぉぉーっ!! アイアース!!!」
 ヨハンよりも太い幹の木を一撃でへし折って。
「カルアさん! 僕はですね! 海洋の方の大事なお仕事に参加できなくて気が立ってるんです!!! こっちもメープルさんにとっては死活問題ですけど!! この怒りをギガクラッシュに変えて!! おらーっ!!!」
 邪魔をする様に突っ立っていた謎の石のオブジェを粉々に粉砕し。
「船に乗り切れないぐらい集まったみたいだから……あっ、虎が」
「おらーっ!!!」
 虎を虎と認識する前に、虎はヨハンのアイアースで一撃で消し飛ばされ宙へと吹き飛ばされ――星になった。
「キラーン……」
 口をあんぐりと開けるメープル。カルアは何時もの様に欠伸をすると、おつかれ様……とヨハンに水筒を手渡すのであった。

成否

成功


第1章 第5節

ラクリマ・イース(p3p004247)
冷たい薔薇

「魔物、金属、水、少女、黒い影、置く?」
 迷宮が半分ほど進んだ所で、『協調の白薔薇』ラクリマ・イース(p3p004247)は植物達から泉を襲った魔物についての情報を探ろうとしていた。
 情報は十分取れたと判断したラクリマは木から手を離すと周囲を見渡し首を振る。
「なにはともあれ、このまま空色の泉に向かえば良いのですね……おや」
 周囲には大勢の野生動物、どうやら少々時間がかかりすぎたようだ。

「動物は同じ森の民、ハーモニアとして穏便に解決したいですね」
 ラクリマはグリモアを取り出すと。

「そう、穏便に。」
 飛び掛かる鳥達を薙ぎ払い、獣達の目を焼き、それでも仕留め切れなかった野獣がラクリマへと迫ると!
「穏便に!」
「ひぎゃ」
 カルアの背中を押して複数の敵の盾に――そこでようやく違和感に気が付いたメープルがツッコミを入れる。
「ちょっとイースさん何してるの!」
 ラクリマは涼しい顔のまま唄を束ね唱え、野獣に次々と天罰の一撃を浴びせながら指を振った。
「女性を壁にするな? 後衛にはそんな事関係ないのです。後で回復はするのです」
「大丈夫、慣れてる……けど」
「えー!」
 抗議を続ける彼女を無視し、ラクリマは歌を奏で続けた。
「それに売られた喧嘩は買う性格なのです、カルアさんには少し盾になってもらいますよ!」

 実際、その方が効率的ではあるが。戦闘が終わった後、カルアにちょっと怒られる事になるのは言うまでもあるまい。

成否

成功


第1章 第6節

御堂・D・豪斗(p3p001181)
例のゴッド

「エンジェルズよ! ゴッドである!」
 お馴染みの台詞と光と共に木陰から現れたのは『例のゴッド』御堂・D・豪斗(p3p001181)。颯爽と?現れた豪斗はメープルから事情を聴くと素早く理解。
「ほう、フェアリーの国とな! よかろう! ビッグシップに乗ったつもりで任せたまえ!」
「ありがとう! ちょうどこの辺りに狼の巣が――」
 そんなメープルの言葉にそうだと言わんばかりに飛び掛かり、豪斗に噛みつく狼達。だが決して彼は動揺などしない。
「はっはっは、アニマルズもゴッドにじゃれてきおるか!」
 例え狼達の牙が皮膚に食い込み血まみれになろうともアゲペを持って接し――
「イエスゴッド! ノータッチ!」
 激しい突風と光により無傷で吹き飛ばし、深い森の中へと逃がしてやるのがゴッド流儀なのである。
「だ、大丈夫!?」
 メープルが残された傷まみれの豪斗に駆け付けると、豪斗は自らの躰を激しく輝かせ彼女へと見せつけた。
「なに、ゴッドのトークとアクションを以ってすれば、アニマルたちもアンダースタンド! 多少ブラッドが流れようとさしたる影響はない!」
 その言葉と共に激しく光り輝く豪斗。そしてまるで奇跡の様にみるみると塞がる傷口。
「なんか、納得しちゃった…‥」
「では行こうか、スカイカラーのスプリングとやらに!」
 その迫真の演出と能力にすっかり丸め込まれたメープルを他所に決めポーズを決めると、高らかに進行を始めるのであった。

成否

成功


第1章 第7節

メリー・フローラ・アベル(p3p007440)
躾のなってないワガママ娘

「ええ、ええ、大変よね、助けてあげるわ!」
 そんな二つ返事で半ば付いていく形でメープルの道案内に従ったのは『躾のなってないワガママ娘』メリー・フローラ・アベル(p3p007440)。妖精達に恩を売りつけ君臨する足がかりとする下心を胸に抱き口笛を吹きながら森を駆けるメリーであったが、彼女らしく依頼を遂行する気はあるようで。
「あっちの方は何かいるみたいだから避けましょ!」
 口笛の反響を丁寧に聞き分けメープルの手を引き、木の上のリスをサクッと落とし半ば強制的に支配すると、無慈悲にも囮になれと命令する。
「さ、行ってらっしゃい!」
「えっ、大丈夫なの!?」
「わたしが操作するんだから獣なんかにつかまりはしないわよ! 大丈夫!」
 リスはふらふらと違和感があった木の裏をわざとらしく通ると適当な方角へと駆け出し『それ』を誘導する。メリーの思惑通り、木陰より肉食獣が勢いよく飛び出すと。
「さ、行くわよ、メープル!」
 メリーは再びメープルの腕をつかみ、再び口笛を吹きながら荒々しく泉の元へと駆けていくのであった。

成否

成功


第1章 第8節

エト・ケトラ(p3p000814)
「国の」盾を説く者
ラヴ イズ ……(p3p007812)
おやすみなさい

「妖精はこちらの世界では初めて見たわ、宜しくねメープル!」
「えへへ、レアだぞ! よろしくねー!」
『「国の」盾を説く者』エト・ケトラ(p3p000814)は人懐っこいメープルと自己紹介をしながら長い森の道を歩んでいく。
「聞いているだけでも心弾む光景! 空色の泉、楽しみね」
「ええ、本当に」
『おやすみなさい』ラヴ イズ ……(p3p007812)はエトに話しかけられると静かな笑みを浮かべる。
「妖精さんが此方に来てくれるなら、お友達にもなれそうなのにその門を壊そうとする、なんて。悪い魔物なのね」
「うんうん、魔物のせいで動物達もさっきからピリピリしてるみたいで」
「――みたいね」
 鳥の鳴き声を聞くと、ラヴは静かに年季の入った二丁拳銃を取り出すと木影へ向かって銃口を向ける。戦わない事に越したことは無いが相手はやる気だ、仕方あるまい。
 ラヴは跳躍すると木陰に存在する大きな虎へ容赦なく弾丸の雨を浴びせ、静かに祈る。
「恨みは無いけれどごめんなさい、先を急ぐの‪──ここで食べられるわけにはいかないから」
 呻きと怒りを露にした鳴き声を上げながら、虎が飛び出すとエトもまた大気に漂う魔素をまとい、光の術式として解き放つ!
「あら、女子同士の話に割り込むなんて礼儀がなってなくってよ!」
 魔性を宿した肉体から放たれる極光は虎から気力を奪い焼き尽くさんとばかりに輝くも、致命打には至らず、虎は前傾姿勢を取ると捨て身の突進をエトへと繰り出す!
「くっ、ええい!」
 その突進を必死に耐えエトが繰り出したのは、魔本をバラバラにしかねない程の激しい裏拳による一撃――
 硬い本の一部が虎の顔面を弾くと、森の空中に何ページか紙が破け、四角い断片がひらひらと宙を舞う。
「わーお……」
「……随分と乱暴に扱うのね」
 銃弾を込めながら思わず零すラヴに対し、エトは蝙蝠の翼を広げ、自らの傷と本の傷を魔術で修復しながらきっぱりと言い切る。
「命を無くしたらなんにもならないもの、思い切りが大事よ思い切りが」
「それもそうね」
 納得したのか諦めたのか。ラヴは双銃を並べ構えると、虎へ向けて秩序の光を束ね極大な一撃を照射し、一気に虎を弾き飛ばす!
 エトは治癒術でお互いの身体に開いた傷口を塞ぐと、だらりと横たわったラヴにトドメを刺すように指示をする。
「聖なるかな、独善なるかな……さあラヴ、思い切りやっちゃって!」
「ええ、わかったわ」
 ラヴは静かに目を瞑ると銃口を虎の急所へと向け何かを静かに呟き――。
「ごめんね……おやすみなさい」
 目を開けると同時に、銃口を引いた。

「怖かったよー! 狼さんだけじゃなくて虎さんまで来ちゃうなんて!」
「任せて、虎だろうと熊だろうとやっつけてあげるわ!」
「次は迂回して進みましょう――獣達に見つからないように」
 遠かった泉までももう少し。再び警戒と獣道の開拓を始めつつ女子3人はその光景を楽しみに胸を躍らせるのであった。

成否

成功


第1章 第9節

ティスル ティル(p3p006151)
白雀

「いきなり出てきたのはビックリしたけど、護衛の依頼ってことならきっちり送り届けてあげるから!」
『雷雀』ティスル ティル(p3p006151)は初めて見るメープルの蝶の様な半透明の翼をまじまじと眺めながら森の最深部への道を急ぐ。そして森を進む事……数時間。

「……ところで思ったより森が深いんだけれど、ちゃんと道案内してるよね?」
 数時間である。お人よしに頼み事を聞き森へと入ったはいいものの、ティスルが若干弱音を上げても無理はない。
「大丈夫だよあと少しで着くから! 帰り道も案内するから!」
「本当!?」
 思わずメープルが同情し、ティスルに泉が近い事を伝えると彼女は再び目を輝かせ、メープルを抱えると純白の翼で飛び上がる。
「わ、どうしたの!?」
 驚くメープルに対し「この後に魔物と戦うんでしょ?」と応えるティスル。
「なら、できるだけ消耗はしないようにしないとだね? てことで飛ぶよ!」
「飛ぶのはいいの!?」
 メープルがツッコミを入れる猶予もほぼ無くティスルの身体が一瞬揺らぐと、目にも止まらぬ速さで全速力、一気に森の出口へと突き進む!
「これで肉食動物なんかも一気に振り払っちゃうよ! やーっ!」
 更に加速し立ちふさがる獣を一撃で跳ね飛ばすと、更に加速し木の間に見える光へと一直線――!
「――抜けた! やーっとついたー!」
「ひゃああ……」
 喜ぶティスルとは裏腹に、ちょっと目を回してしまうメープルであった。

成否

成功

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