シナリオ詳細
<バーティング・サインポスト>飛び交う弾丸と共に
オープニング
●アクエリアの海
「あれがアクエリアか」
覗いた単眼鏡には一つの島が見えていた。
澄み切った青い海に囲まれた緑豊かな大きな島。
それは先ほど伝えられたアクエリアと名の付けられた島だろう。
あの島こそ、これから先の「絶望の海」へ向かうための足がかりとなる希望の島だ。
「帆を風に受け進め! あれこそ我が王国が探していた橋頭堡! 是が非でも制圧し拠点とするぞ!」
ローレンスが命令を下し、操舵輪を握りしめる。
ローレンスは海洋王国の軍人であり、彼が舵を握るこの船『カレジャス号』を任されている船長だ。
トリコーン帽子のその下で青いヒレが潮風に揺れていた。
船は順調にアクエリアに近づき、あと少しで上陸できるだろう距離に進んだ。
「ローレンス船長! 大変です! 右舷にて味方の船が襲われています!」
「何?」
船員の怒号が聞こえ、ローレンスは右舷の先を見る。
はためく旗は同じ海洋王国の軍船。
不意に、船の前を何かが横切った。
――毒々しい紫色の体。ヒレを翼のように広げて飛び、長い尻尾の先は鋭い針のように見えた。
「ちっ……ベネラージャか!!」
エイの姿を持ち、強力な毒を持つ狂王種の魔物だ。
どうやらこの船もすでにベネラージャに囲まれてしまったようだ。
「見て分かるだろうイレギュラーズ! 手を貸してくれ!」
ローレンス船長は乗船してたイレギュラーズたちを見た。
彼らならばこの事態を解決してくれるだろう。
「確認できただけでも奴らは五体いる。尾の毒針に突き刺しには気をつけろよ。だが、全部倒す必要はねぇな。俺たちの目的はあの島に着くことだ!」
島は目と鼻の先。安全に上陸するためにはこの毒エイどもを撃退しなくてはならない。
カレジャス号から大砲の支援攻撃もしてくれるそうだ。
「友軍の奴らはできれば助けたい。何人か海に落ちちまってる」
海の先では海に引きずり込まれたか、それとも飛び込んで逃げ出したか、何人もの友軍が海に浮いていた。
分かる範囲では十人ほどだろう。しかし助ける為に海に飛び込めば、当然ベネラージャからの追撃がある。
助けようとして失敗し、一緒に海の藻屑となるなど意味がない。
「やっとここまで来たんだ。ここで終わりなんて嫌だろう。あの絶望を超えた先って奴は一人で見るより、仲間と共に見たほうが気分がいいだろう?」
――さぁやってくれ、イレギュラーズたちよ! このアクエリアの海が誰のものか分からせるのだ!
- <バーティング・サインポスト>飛び交う弾丸と共に完了
- GM名影浦
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2020年03月19日 22時25分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●逆風が吹き荒れる
白い帆に風を受け、カレジャス号は青い海を進んでいた。
「まっ、あの島が本当に希望なのだとして、そう易々と近付かせちゃくれないわよね。この海は」
そうでなければ絶望の海などと呼ばれることはないだろう。遠くに見える島から目を離し、カレジャス号の前方をゼファー(p3p007625)は見る。前方の進路に三体と二体のベネラージャに襲われている友軍船の光景を青の目が映した。
「もう少しで上陸、というタイミングで襲われるなんて……目的地を目の前に倒れるというのは、悔やんでも悔やみきれないでしょうね……」
「絶望の海へ向かう足掛かり。……なれど橋頭保にしようと私たちが動くことは先方も予測済……なるほど」
せっかく見えた島という希望を前にして海に飲まれるなど、後悔が尽きることはないだろう。
『ふわふわな嫉妬心』エンヴィ=グレノール(p3p000051)の言葉に、『祈る者』クラリーチェ・カヴァッツァ(p3p000236)は頷くように答える。
アクエリアの島は緑恵まれた島だ。そこを拠点とするならばこちらが優位に働くだろうが、敵側たる者たちが簡単に島を明け渡すほど愚かではなかったようだ。
――もしくは向こうはこの機会を『待っていた』のかもしれない。
目先の希望に油断し、ノコノコと島に近づいた船を狙っての攻撃だったかもしれないと、現れたベネラージャを見てクラリーチェは思う。
「当然、船は無事に上陸させる。けれどそれだけじゃダメだ。海に落ちた人も助けて、友軍船も沈ませない」
「カレジャス号は兎も角、もう一隻はこのままでは応戦も離脱もままならないようですね。そうそう沈められる程では無さそうだけれど、クルーの被害が大きくなれば航海どころではないでしょう」
マルク・シリング(p3p001309)と『黒のミスティリオン』アリシス・シーアルジア(p3p000397)は友軍船の状況を見る。
遠くから状況を見るに甲板は混乱状態、指示を出す船長もどうなっているか怪しい。
ベネラージャの攻撃を受けて損傷はあるようだがひとまずは沈むことはないだろう。だが、あのままでは沈没するのは時間の問題だ。
加えて海に投げ出された船員の心配もある。海にはベネラージャ自体もいるのだから。
「アクエリアが目の前なのにエイにやられてはいけませんネ。見殺しは目覚めが悪いデス。
さっそく助けてからエイを撃退しましょう」
「海中に落ちた人はすべて救助。ベネラージャをすべて倒し、アクエリアへ」
「そうね。皆でアクエリアに着けるよう、邪魔な狂王種は撃退してしまわないと」
『放課後のヴェルフェゴール』岩倉・鈴音(p3p006119)の言葉にクラリーチェとエンヴィが頷く。
「のうベー君、絶望を踏破してその先へ……なんて浪漫のある話じゃのう」
仲間と共に絶望の先を目指そうと言われてしまえば、『放火犯』アカツキ・アマギ(p3p008034)のテンションも上がるもの。だけれどこれが遊びではないことを彼女は分かっている。
「絶望の詰まった箱の中には、最後は希望が残っていたそうだ。なら、俺達の行く先は言うまでも無い」
ベー君と呼ばれた『特異運命座標』ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)。
正義感を宿す騎士は初めから諦めるという考えはなかった。戦場に居る人達を全て救い、助け切って見せる――思いを胸に槍を握り締める。
「ま、後味悪いのはノーセンキュー。さっさと助けに行くわよ」
事前の打ち合わせは既に済んでいた。ゼファーの言葉にそれぞれが速やかに動いていく。
「帆に受ける風は前へ進む風のみで十分だ。逆風を退けてくれ、イレギュラーズ!」
ローレンス船長がカレジャス号の舵を切り進ませる。心強い者たちがいる故に、この進路を進むことに迷いはなかった。
●攫う波
「た、助けてくれ!」
カレジャス号と友軍船の間の海にはいくつかの浮遊物があった。
いや、それは物ではない。助けを求める船員たちだ。船乗りたる彼らが泳げないということはないだろうが、ベネラージャという狂王種の危険が迫っていた。
「……させないわ」
浮かぶ船員に近づこうとしたベネラージャを牽制するようにエンヴィはシャロウグレイヴを放った。怨霊はエイの行動を阻害し船員から離れていく。
「ほら、今のうちに」
海上を滑るように低空飛行するアリシスも注意を引くように一体のベネラージャに攻撃を仕掛けた。フォースオブウィルによる衝撃波が海水を巻き上げ、ベネラージャに向かっていく。
「こっちは任せておきなさい」
ゼファーは水中で突撃してくるエイの攻撃をひらりと躱しながら注意を引き付ける。
エンヴィとアリシス、そしてゼファーのお陰でカレジャス号の周囲にいたベネラージャの注意は狙い通り彼女らに向いていた。
「大丈夫かー? 意識はあるかの? ほれ、しっかりするのじゃ」
「ぷはっ……死ぬかと思った……」
暴れるエイとの戦闘で荒れる波を超えて、アカツキは船員の手を取った。
「あとで妾の炎で暖めてやろう! 頑張るのじゃ」
海は澄み切ったように綺麗だが体温を容赦なく奪っていくほどに冷たかった。アカツキは凍えた手をしっかりと握り、船員をカレジャス号へ連れて行く。
「大丈夫か、動けるか? 体が動かせない者は何処にいる?」
「ゲホッゲホッ……まだあっちに何人か……」
咳き込む船員は足を怪我したのだろう。上手く泳げずいた彼を抱え、ベネディクトは周囲を見る。
海に漂う姿は十人以上だろうか。負傷した者が多いようで、ところどころに血の色が海に混じっていた。
「救出にきたヨー」
断続的に続く砲撃の音に身を引くエイの姿を見て、ポーションを飲み海に飛び込んでいた鈴音もまた一人の船員に近づいた。
「ほら砲撃の音も聞こえるでしょう? みんな助けに来た仲間デス。心配することないヨ~」
元気づけるように鈴音が口ずさんだ鼻歌は、絶望の感情に沈み込んでいた船員たちの心を徐々に浮かせていく。さらに安心させるように混乱する友軍船に向けて鈴音は声を上げる。
「エイの心配なら大丈夫ですヨ~♪ そちらの二匹も引き寄せる手はずになってます♪ ……と、おかしいですネ? 音がもう一体多いですヨ」
「どうやら六体目がいるようじゃな」
エコーロケーションが伝えた音の反響。その音は水中にいる六体目の存在を知らせていた。鈴音の言葉に警戒していたアカツキが六体目を見つけた。
「負傷者は無理せずに船内へ退避して! 攻撃は僕らで引き受ける! 船長さん、カレジャス号を少しずつ友軍船の方向に寄せてください!」
「あぁ、任せろ!」
カレジャス号の砲弾が火を吹き、白い硝煙が霧のように甲板を漂う中、マルクの指示が響き、ローレンス船長が舵を取る。
マルクは落水しないようにマストに自身と紐で結びつけてから、海上の状況を把握していく。仲間の報告により六体目がいるという情報を聞いていた。
「……早めに救助を終わらせて離脱したほうが良さそうだ」
「そのためにも、先ずはこちらに群がっている個体を排除せねば」
マルクの言葉にクラリーチェが頷く。前方で救助活動をする仲間と助けた船員をスムーズに船に戻すためには、カレジャス号の周りにいるベネラージャは邪魔だ。
「彼らの行動がスキルであると判断できるならば。試してみましょうか」
ミスティックロアにて身を流れる魔力を高めると、クラリーチェは船に近づく一体に向けてピューピルシールを放った。
技を封じるのその力を嫌ったか、ベネラージャはクラリーチェの攻撃を恐れ、必死になってその攻撃を回避する。
「これで手の内は分かりました。……ッ!?」
彼女の考え通り、スキルによる行動のようだ。だが、回避したベネラージャはそのまま身を引くことなく、クラリーチェに狙いを定め突進をかましてきた。
己よりも大きいエイが弾丸のように突っ込んでくる。
小柄なクラリーチェは体制を崩し飛ばされ、背中をマストに打ち付けた。
「クラリーチェさん!」
飛ばされた彼女を気にかけるも、時を同じくして前方の海上でも異常が起き始めたことをマルクは感じ取る。
――脅威となる高波のような状況が彼らの船を襲うのはこれからだった。
●けして諦めぬ心
「まったく、長くて面倒な尻尾じゃな!」
振り回された尻尾の攻撃を受け、アカツキの腕に傷が走る。毒の効果は無効化されているとはいえ、幾度と尻尾の攻撃に晒された。それでも救助する船員を抱え、荒波の中を行く。
気づけば周りを囲うベネラージャが増えている。
六体目はもちろんのこと、どうやら友軍船を襲っていた二体が救助する彼らの存在に気が付き、彼らのほうが脅威であると見なしたのかこちらにやってきたようだ。
「諦めるな、必ず俺達が助けて見せる。その為に此処に来たんだ!」
ベネディクトも同じように傷を受けながらも救助をしていた。傷を受けても諦めることなどしない。いやそれよりも、今気にすべきは自分よりも船員と――。
「鈴音さん、大丈夫か?」
「大丈夫……大丈夫だヨー」
鈴音は肩口に出来た突き刺しの傷を抑えつつも船員を連れて泳いでいた。先の一瞬、船員を庇って受けた傷は深い。また猛毒の効果が体を蝕んでいた。
「あんたもう無理すんなって……」
「無理はしてないサ。ちゃんと生き残ることは考えているからネ」
船員の言葉に眼帯の少女が笑いかける。
口ずさむ鼻歌は徐々に透き通る癒やしの歌へ。天使の歌を鈴音は歌い始めた。
海には船乗りを歌で惑わすセイレーンの魔物が居るが、鈴音の歌は真逆だろう。
波に音響かせ、祈り唄う。水上の歌姫(ディーヴァ)と言えようか。
周囲の仲間の多くは傷を受けていた。尻尾による範囲攻撃を仕掛けてくるベネラージャの行動を見れば、次の攻撃で多くの仲間を失いかねない。
毒を受けた自分を治療するよりも、先に治療すべきは仲間のほうだと判断を下したのだ。
「危うく魚のエサ、なんてまるで笑えやしないわね。絶望の青とやらは何処まで物騒なんだか」
カレジャス号付近にいたゼファーは、遠くの歌声を耳にすればすぐさま移動を開始した。
「これ以上は通さないから!」
波を掻き分け泳ぎ、ゼファーが守るように躍り出れば名乗り口上をする。すると友軍船側にいた二匹も含めて怒りを買い受けた。
「さあさ、三枚に下ろされたい奴からかかって来なさいな!」
ゼファーは何回も放たれる尻尾の鞭打ちをいなしていく。受けるべきでない攻撃を避け、多少であれば受けるも致命傷は確実に避ける。
風のように自由気ままに吹く彼女を誰が掴めようか。ベネラージャの尾は彼女を正確に掴めない。
帆に風を受けて進む船が行き交うこの海にあっても、掴めない風があるとするならゼファーのことだろう。
「あぁ、妬ましいわ。そうやって体を張って前に出られるなんて……私には、とても出来そうに無い事だもの……」
風のように動き、盾となるように動くゼファーを妬ましく思いながらも、エンヴィは目の前のベネラージャの行動を邪魔する。
「あなたもいい加減、しつこいわ……!」
鋭い尻尾の攻撃を受けて体制を崩すも、エンヴィは攻撃しては離れていくエイの習性を利用し、その動きを予測してシャロウグレイヴを放った。
狙いは十分。冷静に当てることのみを考えた攻撃は巨大なエイの息の根を止めた。
「これは……さっきのお返しです!」
傷を受けながらも狙い違わず攻撃したクラリーチェの一撃がエイを海の底へ沈ませた。
こうしてカレジャス号周りにいたベネラージャの数がまた一つ減った。その一匹がいなくなったことで、救助者をさらに引き上げることができたようだ。
「こっちも……なんとか間に合った」
船員を抱えて戻ってきた鈴音の傷を癒やしたマルクが安堵の息を吐く。思った以上に傷を受けていた鈴音はいつ倒れてもおかしくはなかったのだから。
「救助者はこれで終わりのようです、さぁ行きましょう!」
水流弾を避けたアリシスが状況を伝える。海上を漂っていた船員は無事救助できたようだ。友軍船もまたイレギュラーズの奮闘により、混乱が収まり体制が戻りつつある。
アリシスはそのまま友軍船が離脱できるよう、邪魔が入らぬようにベネラージャを牽制する。
戦乙女の槍を手に聖衣の裾を踊らせながら、再び放ったアリシスのフォースオブウィルがエイの肉体を切り裂いた。
「船上であればその尻尾も早々届くまい……ってぴょーんて飛んできたのじゃ!」
船上に戻ってきたアカツキが、船を追いかけ甲板まで飛んできたベネラージャの姿に驚く。何度も尻尾の攻撃を受けたアカツキは思わず身を抱いた。
「ええい! 何度も食らってはたまらぬのじゃ!」
駆け巡る痛みはやがて怒りへ。渦巻く感情をぶつけるよう、飛んできたベネラージャに魔力放出を食らわせる。
「此処でまだ終わる訳には行かない、俺達は絶望を踏破し……この先の希望を掴む為に此処に来たのだから!」
槍を手にベネディクトもエイと退治する。今までは海上で救出活動をしていたため、満足に槍を振るうこともできなかったが、今ならば存分に穂先を突き立ててやれる。
「貫け、我が槍よ。俺の目の前の障害の全てを貫く糧となれ──! 邪魔を、するなッ!!」
突き出された尻尾を掴み引っ張る。巨大なエイで重量もあるはずだが、ベネディクトの怪力に引っ張り込まれた。力任せな槍の一撃を放てばベネラージャの分厚い皮膚を貫いた。
「全員戻ってきたな?」
「はい、大丈夫です! このまま離脱してください!」
「了解だ、副船長」
「副船長……?」
ローレンスの言葉にマルクは少し驚く。的確な指示をくれた彼は副船長と呼ぶに相応しいと判断したのだろうか。
驚くマルクににやりとした笑みを向けながら、船長は舵を握り締める。
「そら、行くぞ野郎ども!」
「さぁ、アクエリアへ勝利への脱出だ!」
船長の言葉に続いて鈴音の声が上がる。追ってくるベネラージャを砲撃とイレギュラーズの攻撃によって追い払いながら、カレジャス号は前へ進んだ。
●希望へ
「よくやってくれたイレギュラーズ! お前たちのお陰で仲間を失うことなく到着できた!」
数刻程経った後。ようやくベネラージャの群れを振り払い、二隻は危険な海域を離脱することができた。
彼らを労い、称えるようにローレンスが声を上げれば、カレジャス号の船員はもちろんのこと、友軍船の船員も含めて喜びの声が上がる。
「進路はこのままアクエリアへ! 上陸するとしよう!」
絶望を一つ乗り越えたイレギュラーズたちを乗せ、カレジャス号は波を立てて進んでいく。
希望と言われる島が徐々に近づいてきていた。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
皆さん、お疲れ様でした。
無事に船員たちを助け、ベネラージャの群れを振り切り、無事にアクエリアへ辿り着くことができたようです。
GMコメント
影浦です。
海上での戦いというのはちょっとワクワクしますね。
●目的
毒エイ『ベネラージャ』を撃退し、『アクエリア』に上陸すること。
●敵
毒エイ『ベネラージャ』
大きなエイのような見た目をした狂王種。とても強いです。
船長の報告によると五体はいることが確定していますが、正確な数は不明です。
甲板にいる場合海上から飛び出して攻撃してきますが、攻撃後はすぐに水の中へ潜ってしまいます。
長い尾の先は鋭く猛毒を持っており、尾による薙ぎ払いや突き刺しの攻撃をしてきます。
また水流弾による遠距離攻撃もできるようです。
発見された五体の内、カレジャス号周辺に三体。友軍の一隻に二体いるようです。
●状況
・海洋王国の軍船『カレジャス号』
カレジャス号はローレンス船長が指揮を取っているため、大砲による支援攻撃をしてくれます。
イレギュラーズには協力的ですので、指示があれば従うでしょう。
・襲われた一隻
毒エイに襲われた一隻は混乱状態にあるようです。支援攻撃はないものと思ってください。
・海の状況
船員が十人程浮いています。
救助する場合はエイに気をつけてください。
なお、彼らの生死は成功とは関係ありません。
海の中は澄んでいるので、水中の敵を狙うのにマイナスの補正はありません。
ですが水中戦をする場合、特に対策がない時は命中、回避、反応に-20の補正が付きます。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●重要な備考
<バーティング・サインポスト>ではイレギュラーズが『廃滅病』に罹患する場合があります。
『廃滅病』を発症した場合、キャラクターが『死兆』状態となる場合がありますのでご注意下さい。
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