シナリオ詳細
<バーティング・サインポスト>竜巻纏いし災厄の鮫
オープニング
●二十二年ぶりの遭遇
「なかなか出て来ぬと思うておったら、よりにもよってこんなところに居ったとはのう」
海洋軍艦『シーガイア』艦長室で、アンモナイトの海種である騎士アモンは溜息をつく。
『海洋王国大号令』の下に『絶望の青』を越えるための航海は、幾多もの困難に見舞われながらも未だ続いていた。そして遂には、この先の航海への拠点たり得る島、仮称『アクエリア』が発見されるまでに至る。
だが、『アクエリア』には多数の魔種達が存在しており、さらにはそれらに従う強力な狂王種達も活性化している。アモンが溜息をついたのは、前回の『大号令』で遭遇した狂王種がその中に確認されたからだ。
「ディザスター・シャーク」と呼ばれたその狂王種は、鮫でありながら空を飛ぶ。さらには自身の周囲に竜巻を発生させて攻撃への防壁とするだけでなく、口からビームまで吐いてくる始末。如何に有能な軍人でも、こんな相手といきなり遭遇してまともに対処するのは無理な話であって、アモンも自身の艦隊を壊滅させられていた。
『アクエリア』は海洋艦隊にとって『絶望の青』を越えるために必要な拠点となるため、何としても確保しなくてはならない。当然ながら、そのためにこの狂王種も退ける必要があった。
「――イレギュラーズ頼みにならざるを得ん、か」
因縁の相手を他人に頼って退治することに忸怩たるものを感じないではないが、それはそれとして、軍人である以上講じうる手段があるなら採らねばならない。老騎士は傍らに控える部下に、ローレットへ依頼を出すよう指示した。
●災厄の鮫を討て
「空を飛ぶ上に竜巻を纏ってビームまで撃つとか、何処のサメ映画ですか……」
『真昼のランタン』羽田羅 勘蔵(p3n000126)は、ディザスター・シャークのデタラメな有様に苦笑いを浮かべた。なお、勘蔵は実際にはサメ映画は観ておらず、イメージだけで語っていたりする。
それはそれとして、依頼を受けた以上は、参加するイレギュラーズ達を募らねばならない。
「――と言うわけで、海洋からの依頼です。このサメの狂王種を退治してくれる方はいませんか?」
『アクエリア』確保のために多数の依頼が舞い込み、勘蔵に限らず情報屋達が慌ただしくしている中、勘蔵も忙しなくイレギュラーズ達に声をかけて回るのだった。
- <バーティング・サインポスト>竜巻纏いし災厄の鮫完了
- GM名緑城雄山
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2020年03月20日 23時00分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●迫る竜巻
「サメが空飛ぶ? やだなー、そんなことがあるわけ……」
ディザスター・シャークの話を聞いて、『魔法騎士』セララ(p3p000273)がそう言っていられるのも、実際に遭遇し、遠くから竜巻とその中にいるサメを発見するまでの短い間でしかなかった。
「サメが竜巻の中で空飛んでるー!? ……サメは海の中を泳ぐものなの! 地球の常識なんだからね!」
「……最近の鮫ってのはこう、飛んだり竜巻纏ったりビーム打ったり……挙句メタル化したり頭が増えたりするのが普通なのか? ったく、やってらんねぇよ。こんな連中がわんさかいたら…サメを狩るだけで商売できそうだな!」
セララに同調するように応じたのは、『勇者の使命』アラン・アークライト(p3p000365) だった。最近のサメが皆こうなのかはともかく、こと混沌の、それも『絶望の青』においては、突然変異する個体が出てきてもおかしいとは言えないだろう。
「……はいはい……サメね……。空飛ぶサメね……ギルティ……!」
『帰って寝たい』矢都花 リリー(p3p006541) は、ディザスター・シャークに対して静かな口調で憤りつつ、『有罪』を宣言する。
「ただでさえイキってるサメが空飛ぶとか……ちょっとイキりすぎっしょ……。しかも竜巻張ってビーム撃つとか、もうイキりMAXインフェルノだから……。おとなしく水族館かどっかで、洗濯機にでもなってればいいんだよねぇ……」
リリーからすれば、サメはただでさえイキってるのに、ディザスター・シャークはその上で様々な能力を得ているのが、煉獄レベルでイキっている、と言うことらしい。
「いやはや、ここまで奇天烈な怪物にもなると最早魔法の域だ。魔法を扱う幻獣は多数いることを思えば、アレの纏う風も魔法のひとつと考えていいのかもしれないね」
一方、ディザスター・シャークの『奇天烈』さに、感嘆したような声をあげたのは、『性別:美少年』セレマ オード クロウリー(p3p007790)だった。セレマは、隣でじっと竜巻と、その中にいる
ディザスター・シャークを見上げる『ぐるぐるしてる』角灯(p3p008045)に気が付いて、声をかける。
「さっきからじっとアレを見てるけど……サメが、好きかい?」
「……えっと、好き、だよ。サメ。カッコイイから。でも……」
「でも?」
「サメと戦って勝つ方がカッコイイかと」
角灯の言葉に頷きつつ、セレマは改めてディザスター・シャークを見上げる。
(知性と付入る隙さえあれば契約を結んでもいいんだけど……)
とは一瞬思ったものの、美少年が使うには作風が違うと言うことで、サックリと始末することにしたのだった。
「仇を横取りするようで申し訳ないのですが、アレの相手はお任せを」
「何、そんなことは気にせずとも良い。思う存分、やってくれ!」
他人の因縁の相手に手を出すことに、『氷雪の歌姫』ユゥリアリア=アミザラッド=メリルナート(p3p006108)はややすまなそうにしながらアモンに話しかける。だが、アモンは快活に笑いつつ応じた。
元より、アモンはこれまで二度、困難をイレギュラーズ達に救われている。故に、イレギュラーズ達の実力には全幅の信頼を置いていた。それに、「誰が」ディザスター・シャークを倒すかは重要ではない。重要なのは、「ディザスター・シャークを仕留めること」そのものなのだ。
「そうですか。では、この艦はよろしくお願い致しますー」
「ああ、任せておけ!」
ぺこり、と頭を下げるユゥリアリアに、アモンは力強く頷いた。
●イレギュラーズの攻勢
『シーガイア』とディザスター・シャークの距離は次第に近付き、戦端が開かれた。
最初に、『半透明の人魚』ノリア・ソーリア(p3p000062) が竜巻の中に突入した。
(……わざと、ビームを準備させて、竜巻を、止めさせてから、敵意を植え付けて移動を強いて、竜巻の再発生を防ぐ……)
予め決めておいた作戦を、改めて確認するかのようにノリアは心の中でつぶやく。この驚くべき作戦が成功すれば、厄介な竜巻の防壁は無くなり、戦闘は優位に運ぶだろう。そのために、ノリアも尽力するつもりでいる。
(それには、まずは……ディザスター・シャークが、ビームを撃ちたくなるようにするのが、必要ですの)
ディザスター・シャークの鼻先へと突出したノリアは、自在に空を泳いでディザスター・シャークの進路を妨害し、足を止める。
そのノリアに対し、ディザスター・シャークは苛立ったように噛みつこうとするが、その動きを追いきれず、鋭い牙の並ぶ顎は無駄に空を噛むのみであった。
「あらあら、随分と活発な個体ですことー。ここで、倒させていただきますわー」
ユゥリアリアは海中に入ると、竜巻の中に入り、哀切のソネットを詠う。切なく響くその歌声に、ディザスター・シャークは微かながらも戦意を抑えこまれてしまう。
「もう、バールでフルボッコの刑だから……お前が、すり身になるんだよぉ……。覚悟……」
リリーがその隙を衝き、その口調からは思いもよらない勢いで、バールを投げる。投げられたバールは、ザクリ、とエラに突き刺さった。
それに乗じるように、『かくて我、此処に在り』マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)が、先端に苦無型の刃を生成した鎖を、ディザスター・シャークに向けて発射した。鎖は竜巻の防壁を大したことは無いと言わんばかりに突き破り、ディザスター・シャークの腹部に深々と突き刺さる。
(竜巻の向こうに銃弾は通る? 通る、のかな?)
角灯はそれを確かめるべく、ハイロングピアサーで狙撃する。だが、竜巻の防壁によって遮られた銃弾はディザスター・シャークに命中こそしたものの、威力を大きく殺がれており、十分なダメージを与えたとは言いがたかった。
「ビームを出す口を増やしてやるよサメ野郎が……!! 死ねぇ!!」
海中から竜巻の中に突入したアランは、飛行するディザスター・シャークを見上げると、大剣『Code:Demon』に魔力を纏わせて、 燦然たる救済の光を撃つ。光の奔流は、ディザスター・シャークの左側面の身を、大きく抉り取った。
「……悪い子だ。キミのような悪い子は、ボクでなければ務まらないね?」
精神力を弾丸へと変えて、セレマはソウルストライクを放つ。弾丸は竜巻に阻まれて威力を殺されはしたものの、アランが抉った部分に命中し、ディザスター・シャークに苦悶の咆哮を上げさせた。
「全開で、いっくよー!」
続くセララの攻撃は、猛攻、と呼ぶに相応しいものだった。竜巻の中に入り、D・ペネトレイションの四連発を浴びせた後、一気に高度を上げてセララスペシャルで十字に斬りつける。ディザスター・シャークは最初のD・ペネトレイションこそ避けたものの、その後の攻撃は避けきれずに次々とその身に受けてしまう。立て続けに受けた苦痛に、ディザスター・シャークはその身を大きくよじらせた。
●メガシャークビーム、発射
序盤の攻防から、戦闘はイレギュラーズ達の優位に進むかと思われたが、やがて膠着状態に陥った。ディザスター・シャークは巨体でありながらその動きは俊敏であり、イレギュラーズ達もその動きをなかなか捉えることが出来ない。特に攻撃の技量に優れているセララやセレマはある程度安定して攻撃を命中させているものの、セレマの攻撃は竜巻によって威力を殺がれており、セララも最初のように一気に何度も攻撃を繰り出すと言うわけには行かなかった。
一方、ディザスター・シャークの顎もノリアを捉えられないでいる。双方の技量からすれば、ディザスター・シャークはノリアに何度も牙を突き立てても良さそうなものだが、運が悪いのか、それともダメージで動きが鈍っているのか、その牙がノリアに突き立てられることは無かった。
ディザスター・シャークがその状態に業を煮やすまで、大した時間はかからなかった。小さな雑魚に手こずってただチマチマと被弾を重ねるよりも、遠くに狙いやすく動きの鈍い獲物がいるでは無いか。
そう判断したディザスター・シャークは、竜巻を止め、顎を大きく開く。喉奥に光がだんだんと満ちていき、極太のビームとして放たれる。
「この艦は、やらせん!」
『シーガイア』を狙うビームの射線に身を躍らせ、一身に受け止めて自らの艦を庇おうとするアモン。だが、それをセレマが押しのけて、ビームに身を晒す。
「全く、艦が無事でも、艦長が倒れたら意味が無いじゃないか……さあ、契約の魔性よ。『履行』の時だ。あの怪物の一撃を逸らすぐらいの仕事はしてもらおうか」
光の奔流が、セレマを灼いた――かに見えた。しかし、セレマの肉体は何らダメージを受けていない。否、ダメージは受けたのだが、セレマと契約している魔性が肉体を最良の状態に修復したのだ。この特性がある故に、セレマは肉体の修復が遮られない限り倒れることはない。
(船の状態は、どうでしょうかー?)
ユゥリアリアは、『シーガイア』の損傷を確認する。セレマの肉体によって拡散したビームは威力を大きく落としており、甲板や船体に多少の焦げは作ったものの、大きなダメージは受けていなかった。どうやら『シーガイア』を退避させる必要はなさそうだと、ユゥリアリアは胸を撫で下ろす。
そして、この瞬間を狙い澄ましたかのように、セララがセララストラッシュを放って、ディザスター・シャークに自身への敵意を植え付ける。
●覆せない、流れ
こうなると、戦闘の趨勢は決まったも同然だった。ディザスター・シャークに知性があって凶暴性が低ければ、イレギュラーズ達の思うがままに動かされていると気が付くことが出来たかもしれない。だが、ディザスター・シャークはイレギュラーズ達の狙いどおりに、敵意のままにセララを追いかけ回すしか出来ない存在と化していた。
セララはディザスター・シャークの攻撃を全て避けきることこそできなかったものの、『聖剣ラグナロク』と『ラ・ピュセル』を巧みに駆使して、ダメージを最小限に食い止める。そして、セララが傷を負った側から、ユゥリアリアがミリアドハーモニクスで回復していく。その間にもセララは『シーガイア』の周辺をぐるぐると回り、ディザスター・シャークを引き付け続けた。
「いい加減……終われよぉ……」
イレギュラーズ達の度重なる攻撃を受け、体中が傷だらけ、血まみれになっているディザスター・シャークを仕留めてしまうべく、リリーは黄金のバールを放つ。渾身の力で投げられたバールは、ズボッ、とディザスター・シャークの腹の表面にバールの形の跡を付け、体内深くにめり込んだ。
そのダメージに悶えるディザスター・シャークは、この分をセララに返さんと噛みつきにかかるが、今度もその顎は虚しく空を噛むのみだった。
(お前を、絶望の海に沈めるよ……ごめんね)
狙撃銃『ふるさと』を構え、角灯は狙いを定める。狙うは、ディザスター・シャークの頭部。角灯が静かに『ふるさと』の引金を引くと、タン、と短い銃声と共に、銃弾がディザスター・シャークの下顎を突き抜ける。当たり所が良かったのか、ガクガク、とディザスター・シャークの身体が痙攣し始めた。
(これで、終わりにしますわ……)
ユゥリアリアは、再び哀切のソネットを詠う。その歌声はディザスター・シャークの痙攣を止め、ぐったりと脱力状態に追い込んだ。
(これでお前の武勇伝は終わりだ、クソ鮫が!)
これが最後とばかりに、アランは『Code:Demon』に残りの魔力を全て注ぎ込む。
「ここで沈め、散っていった船員の亡霊たちに挨拶しな……!」
かつて海洋艦隊を壊滅させた報いだとばかりに、バールの形に開いた穴を目掛け、アランは渾身の力で燦然たる救済の光を発射する。迸る光はバールの形の穴に直撃し、その傷口を押し開くかのように広げながら、背中までを一気に貫いた。
それでも、まだディザスター・シャークは、虫の息ながらも生きている。放置しても長くはないのだろうが、完全に止めを刺すべく、セレマがソウルストライクを、ノリアが水鉄砲を、セララがセララスペシャルを、その頭部に同時に浴びせた。頭部を跡形もなく潰されたディザスター・シャークは、浮力を失い、ボチャンと水音を立てて絶望の海へと沈んでいった――。
●激闘の後
「上手くいって、よかったですの……」
食べられる恐ろしさを知るノリアは、ディザスター・シャークを相手に犠牲が出なかったことに安堵する。
「はぁ……疲れた……」
リリーは、如何にも疲労困憊と言った様子で、ぐたりとその場にへたり込む。近くに貝殻があれば、潜りこんで篭もっていたところだろう。
(……今度は、もっと普通のサメに、会いたいな。戦ったりしなくていいような)
角灯は、絶望の海に沈んでいくディザスター・シャークを見ながら、物思いに耽る。
「……きっと、別のサメに会えるよ」
角灯の心を読んだかのように、セレマはそう声をかけた。
「これで、少しは犠牲になった仲間たちの弔いになったか?」
「どうですかしら? 少しは気が晴れてくれれば良いのですがー」
「いや、見事だった。流石はイレギュラーズだのう。散っていった者達も、きっと喜んでくれているわい」
アモンは、アランとユゥリアリアに尋ねられ、破顔しながら応える。イレギュラーズに頼ったとは言え、斃れていった部下達の仇を討てて、『絶望の青』を超えるための拠点確保に進展があったのは、アモンにとっては大変喜ばしいことだった。
セララは、この戦闘をギフトの「ミラクルコミック!」で漫画化していた。
「これ、絶対売れるから! 映画化間違い無しだよ!」
『竜巻鮫』と題されたその漫画が本当に映画化されるかどうかは、今は誰も知らない。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
あとがき
シナリオへのご参加、どうもありがとうございました。まさか、あんな方法で竜巻の発生を止められてしまうとは……。正直、驚きであり、お見事だったと言うしかありません。
大変、お疲れ様でした。
GMコメント
こんにちは、緑城雄山です。
今回は、全体依頼<バーティング・サインポスト>のうちの1本をお送りします。
『絶望の青』を越えるための拠点たりうる『アクエリア』を確保する作戦の一環として、トンデモなサメの狂王種を退治して下さい。
●成功条件
ディザスター・シャークの撃破
●失敗条件
・『シーガイア』の轟沈
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
●戦場
『アクエリア』付近の海。
飛行や水中行動などのスキルが無い場合(あっても希望すれば)、1人につき1隻、海種の漕ぎ手込みで小舟を貸し出してもらえます(機動力3)。
なお、ジェットパックなどによる簡易飛行を使って空中戦闘に臨もうとした場合、ディザスター・シャークが展開する竜巻の中には弾き飛ばされて入れない上、攻撃の威力を含めた全ての戦闘ステータスに致命的なペナルティーがかかりますのでご注意下さい。
●戦闘初期位置
ディザスター・シャークの中心から20m以遠、かつディザスター・シャークの前方180度で任意に設定可能。ディザスター・シャークの竜巻の範囲については後述。
なお、ディザスター・シャークは海上10mを飛行。
●ディザスター・シャーク
二十二年前の『大号令』で、依頼人の艦隊を壊滅させたサメの狂王種です。
全長は10メートル。さらにこのディザスター・シャークの身体の中心を起点として、半径14~15メートルの円周上に、軍艦の砲弾さえも弾き飛ばす竜巻が海中を含めて発生しています。この竜巻の中に入ったり外に離脱する場合、移動力を1余計に消費します。
やや命中が大味であるものの、その他の能力は全体的に高くなっています。防御技術に関しては、竜巻の外からの攻撃は【弱点】や【防無】が無い限り、確実にカットします(カット量は最大で70%までのルールは適用されます)。しかし、竜巻の中からの攻撃に対しては皆無レベルです。
攻撃手段など
・バイティング(通常攻撃) 物至単 【弱点】【出血】【流血】
通常の噛みつきです。
・突進(アクティブスキル) 物中単 【弱点】【移】(【体勢不利】)
突進しての体当たりです。バイティングに比べると、威力が大きい分命中が低くなっています。
竜巻の向こうの対象に突進した場合に限り、対象が突進の途中で竜巻に巻き込まれるため、【体勢不利】を受ける可能性があります。
・メガシャークビーム(アクティブスキル) 神超貫 【万能】【溜1】
口から放たれる極太ビームです。威力は極めて絶大ですが、その分ただでさえ大味な命中が大幅に低くなっています。
小回りの利くイレギュラーズに命中する可能性は低いのですが、軍艦にとっては回避は困難であり、二十二年前はこれで多数の軍艦が沈められました。
なお、このビームを放つ際には先に副行動で竜巻を止めます。そして、次のターンの副行動で(再びビームを発射する場合を除き)竜巻を発生させます。
・高速詠唱(パッシブスキル)
※飛行高度について
ディザスター・シャークは戦闘中は上空20メートルから海中20メートルまでを外れることはありません。これはPL情報として知っていて構いません。
●『シーガイア』
海洋の大型軍艦です。今回のシナリオでは、イレギュラーズを戦場まで運ぶ母艦となります。初期配置はディザスター・シャークの正面30m。
その後の行動についてですが、イレギュラーズの要請があればメガシャークビームを誘発するために戦場に踏みとどまります。竜巻が止まれば、その分戦いやすくなるでしょう。
ただしその戦術を採る場合、メガシャークビームの直撃を受ければ轟沈確実なので、誰かが身を挺して盾となる必要があるでしょう(なお、アモンが身を挺して盾となるつもりでいますが、アモンはメガシャークビームの3発目を受けると死亡します。これはPL情報として知っていて構いませんし、1発目の時点でPC視点でもそう何度も受けられるものではないとわかります)。
逆に戦場から退避するよう指示した場合、1ターン目の最後に離脱を完了します。
●補足
今回の敵は自由に高度を変えるため、飛行スキルが無い場合は遠距離攻撃を用意すること推奨します。
飛行スキルが無いのに近接攻撃しか用意していない場合、何もできずに終わる可能性がありますが、GMとしてはフォロー致しかねますので、予めご了承下さい。
●重要な備考
<バーティング・サインポスト>ではイレギュラーズが『廃滅病』に罹患する場合があります。
『廃滅病』を発症した場合、キャラクターが『死兆』状態となる場合がありますのでご注意下さい。
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