PandoraPartyProject

シナリオ詳細

もふもふもふりまくりすてぃ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●もっふもふにしてやんよ
「モッフーーーーーーーーーーー!!」
 白くてでっかい毛玉が顔面に叩きつけられるさまをご想像いただきたい。
 よく手入れされた長毛種の猫めいてふわふわな、そしてほんのり暖かく、なんか柔軟剤みたいないい香りがする毛玉である。
 大きさは丸まったねこそのものであり、両手でぱしっと掴んだなら『あれっ見た目の割に実サイズは案外小さいんだな?』とわかるだろう。
 そう、これこそが。
「深緑ではおなじみの生物もふりまんじゅう。略してもふまんだ!
 こいつらの主食は霊樹の葉っぱ。ほっときゃ霊樹がカラッカラにされるぞ!
 やれー! つかまえろー!」
 石槍を担いで突撃するスイカちゃん。
 が、直後顔面にもふまんアタックをくらいもんどり打って転倒した。
「グワーーーーーーーーーーーー!?」 

 もふまん(もふりまんじゅう)。
 ぽよんぽよん草原をはねて移動し、春は新芽を夏は野草を秋は枯れゆく落ち葉を食べ、冬の雪深い季節になるとオメガ霊樹のはっぱを食うのだ。毎シーズン大体葉っぱ食ってるこの生物にとって、オメガ霊樹の冬でもタフに肉厚してる葉っぱは魅力的なのだ。
「だから毎年オメガ霊樹ではもふまん狩りが行われるんだけどな。今年はじーちゃん連中がみんな首の筋ヤッやってなー」
 スイカちゃんは、やり過ぎた首輪みてーにぐるぐるに固定された自分の首ギプスを指さした。
「この有様だぜ」
 動けるやつが足りないんじゃあ外から連れてくるしかない。
 そうしてローレットに急遽依頼が舞い込んだ次第である。

 場所ははじめにも触れたとおり、深緑森林迷宮の一角にあるオメガ霊樹。
 元々いろんなもふもふ生物が暮らすこの霊樹は生活のほとんどをもふもふ生物ともふもふ魔法に頼っている。
 例えば『おふとんたん』というもふもふ生物に抱かれて眠り、『おちゃぶ』という移動テーブル形もふもふ生物でご飯を食べ、埋め込んだものを一分くらいかけて熱々にかえる『れんちん』やものを冷たいまま保つ『ひやりん』など様々なもふもふ生物が霊樹を中心とした各家で飼われており、彼らは主に霊樹の葉っぱからとれる栄養と霊力で生きている。
 民はもふもふの便利さによって暮らしを豊かにし、霊樹は人の手入れと守護によって生き、もふもふは霊樹の力で生きる。
 人、霊樹、もふもふ。この三つが違いに影響し合い共生関係を結ぶのが、オメガ霊樹なのである。
「けどもふもふとの暮らしは簡単じゃあないんだ。今回みたいなもふりまんじゅうを駆除するのも大事な役割ってわけさ」
 駆除、という言葉を使うとなんか物騒だが、もふまんはHPがゼロになるとぽっふんとシャボン玉みたいにはじけて消える性質をもち、はじけると内包していた霊力だけがふわーっと森に溶け込みまた別の生物の霊力へと変わっていく。
 エネルギー体であるという意味においては、もふもふ生物は精霊や妖精のたぐいといっても過言ではないだろう。
「一通りもふまんを退治したら、今日は泊まっていっていいってさ。一晩くらいもふもふ暮らしを体験していけよ! 楽しいゾ!」

GMコメント

■オーダー
 もふまん退治
 霊樹の葉っぱを食べようとぽよんぽよんはねて集まってくるもふまんを片っ端から退治します。
 もふまんは体当たりによって攻撃を行い、体当たりの仕方によって【恍惚(もっともふられたい)】タイプ、【崩し(気持ちがふにゃーってなる)】タイプ、【呪縛(もふもふし続ける)】タイプを使い分けます。
 こうならないように気をつけてもイイし気をつけなくてもこの際いいよ?

 フィールドはオメガ霊樹ひろば。
 低い芝生が広がったひろばです。ここにもふまんが大量にやってくるので、やってくるそばからやっつけましょう。
 範囲攻撃の有用性は、あるようでないです。(もふまんだけ密集するって状況があんまりないので)

■もふもふお泊まり
 無事にもふまんを退治できたら、オメガ霊樹の集落に一泊させてもらえます。
 だってほら、おふとんたんに抱かれて寝たりしたいでしょ?
 そのまま帰っても別にOKですが、異文化の食生活や生活風景を観察して楽しむのもいい経験になるでしょう。

 あとスイカちゃんは序盤に首をヤッたので戦闘には不参加です。お泊まりだけしています。

■■■アドリブ度■■■
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用ください。

  • もふもふもふりまくりすてぃ完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2020年01月13日 22時15分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ツリー・ロド(p3p000319)
ロストプライド
紫月・灰人(p3p001126)
お嬢様に会いに
リカナ=ブラッドヴァイン(p3p001804)
覇竜でモフモフ
ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)
優穏の聲
レスト・リゾート(p3p003959)
にゃんこツアーコンダクター
ロゼット=テイ(p3p004150)
砂漠に燈る智恵
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
セレマ オード クロウリー(p3p007790)
性別:美少年

リプレイ

●世界情勢よりももふもふが好き。そういうの、ありだと思います。
 森林迷宮をすすむ馬車。の中でのこと。
「もふもふだわ!」
「もふもふだ!」
 目から謎の光をカッて放ちながら、『もふもふハンター』リカナ=ブラッドヴァイン(p3p001804)と『天穹を翔ける銀狼』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)がいつにないエキサイトをしていた。
 みようによっちゃどっかの国で決戦してる時よりエキサイトしていた。
「もふもふ……! 深緑のもふもふ……! こういうのを待っていたのよ私は!」
 ぷるぷるしながら掲げた両手をわなわなさせるリカナ。
 みようによっちゃ刺激物の禁断症状が出たひとみたいだけど半分以上はあってると思われる。
 こう見えて異世界では高位の吸血鬼で天使と悪魔の力を併せ持ち天魔決戦の光によって地上から全てが消え去り終わりゆく世界に生きていたっていう過去があるんだけどあの、なに、ファンタジー世界から東京に召喚されたひとがハンバーガーやらテレビやらに夢中になる感じあるじゃん? あれあれ。
「モッフモフなもふりまんじゅう略してもふまん。
 そんな生き物と戯れられるなんて何という幸せだろう。
 倒すというのはつらいことだが……エネルギーとなって他の生物に宿るというなら心も痛まずにすむな!」
 同じように両手を掲げて禁断症状を出すゲオルグ。
 こっちもこっちで異世界で大いなる戦いを繰り広――あっちがうわこのひと前からずっとこうだきっと。
「くっ、戦う前から衝動が耐えられん。少々『吸う』か……」
 魔方陣を描いて手のリサイズのふわふわ羊さん(ジークさんという)を呼び出して頬ずりし始めるゲオルグ。
「何よその便利能力。ちょっと触らせなさいモフらせなさいどんな毛並みも10分で整えてあげるから」
「なんだその便利能力は」
 こんなWin-Winな関係そうないな。
 さておき。
 彼らと同じくらいにこの状況にテンションを上げているのがこちら。『遠足ガイドさん』レスト・リゾート(p3p003959)である。
「もふもふ。いいわよね~。ふっくらふわふわしてると、あったかくって……んふふ~」
 つい最近にもふった生き物を思い出してほわほわしているのだろうか。
 なにかとそういう生き物に縁があるらしいレストおばさんである。
「今日はとっても癒されちゃいそう~」
「わ~か~る~!」
 普段の十倍くらいゆるい顔でばんざいする『炎の御子』炎堂 焔(p3p004727)。
「みてみて! ついたよ!」
 馬車の窓から身を乗り出し、焔が大きな霊樹を指さした。
 霊樹っていうか……なんだろう、なんていったらいいんだろう、巨大なカリフラワーって想像できる? そこに(・ω・)て顔がついてるさまを想像できるだろうか?
 そうこれがオメガ霊樹である。誰がどう見てもオメガ霊樹だこれ。
 もふまんが集まっているのは特色って言うかもう生体体系なので、もふまんに限らずもふもふしたナマモノがあちこちでもふもふしまくり軽くテーマパーク感を出していた。当然のように発狂するゲオルグたち。
 そこまでとはいわずとも、焔たちとてテンションを上げずにはいられまい。
「こんな素敵な場所があったなんて!
 よーしっ、もふもふを堪能するためにもお仕事がんばろー!」
「お、おー」
 とはいえ。この常識では考えられなさ過ぎる光景に若干気持ちが置いて行かれている者も確かにいた。『カースド妖精鎌』サイズ(p3p000319)と紫月・灰人(p3p001126)である。
(エネルギー体のもふもふか。
 聞いてみた感じなんというか共存してるのかどうかわからないな……今回やるのはいわゆるもふもふの間引きみたいな感じだし…? まあ、依頼で指定されてる以上、深く考えても意味ないか)
(うん、暫く特異点活動サボってたんだけど久々の仕事がこれかー。
 サボってる間になんか貰ったり拾ったり掴まされた曰く付き装備持ってきたけどなんかこう、使うのが憚られるんだよなぁー。
 こう、ゆるーーーい空気にならざるを得ないッスわー)
 後続の馬車にゆられ、割と最近になって(およそ一年半ぶりに)依頼活動に復帰してくれた灰人は、『血塗られた妖刀』とかそういうのを一旦リュックサックにしまって、ぱんつとかラーシアとかお花とかそういうふわふわしたもんを取り出した。
「もふもふ……もふもふか……画風からして、ショタの仕事だよね、これって」
 『性別:美少年』セレマ オード クロウリー(p3p007790)は点描のきらきらした美少年オーラを放ちながら美少年前髪をふぁさあって爽やかに美少年上げした。
 くどいくらい美少年って言ってるけど年齢は72だし好きなことは昼から酒飲んでダラダラ飯食うことだったりする。美少年?
「でも……ふふ、美少年的にお嬢さんたちばっかり働かせるわけにも、いかないよねっ」
 美少年スマイル(たまに人の人生を狂わせるらしいあれ)を浮かべる美少年(72)。
「美少年は自分のことを美少年と言わないとおもいしもの……」
 『へっぽこ砂サーファー』ロゼット=テイ(p3p004150)はちいさーくつぶやくと、すぐに愛想笑いにシフトした。
 口がオメガ口なので常にちょっと笑ってるように見えるのが得なところである。
 一応スムーズスキンフォームにもなれるが、今日は空気にあわせて前進もふもふモードである。
「それにしても、霊樹まるごとふわふわだね……不思議な場所もあったもんだなあ。
 いますぐもふもふに包まれてお泊まりしたい気持ちもなくはないけど。
 先にお仕事、だね」
 だねっていいながら車窓の空をみあげるロゼット。
 首にカラーギプスまいたスイカちゃんが『だぜ!』ていいながらサムズアップする顔が空に浮かんだ気がしたが、なんか死んだみたいに見えるので見なかったことにした。

●もふもふをもふりまくるたたかい
 丸まった猫くらいのサイズのもふりまんじゅうがぽんぽこはねまわっているさまをご想像いただきたい。
 あらかじめオメガ霊樹の民が特別な道具で広場へ集めた状態らしく、テニスコート二個分くらいの広さに背の高いネットが張り巡らされ、そんなかを大量のもふまんがぽんぽこしているという有様である。
 余談だがこの広場を村の言葉で『もふがりば』と呼ぶが、もふを狩るのかもふがりたいのかどっちかわかんねえフレーズである。
 さておき。
「注目を引きつけるのは美少年の仕事、だよね」
 セレマは『美少年の甘い囁き』を使った。
「あれまってした覚えのない特殊化がなされている気がする。
 まあいっか。さぁおいで子猫ちゃんたち!」
 前髪をかきあげ、小指から人差し指へ波を作るよう優雅に手招く美少年ムーブをかますセレマ。
「ボクがかわいがってあげムグオ!?」
 顔面にもふまん。
 セレマの乳幼児なみと言われる首の弱さにより、首から背骨にかけてのなんかが『もごぼり』っていう美少年らしからぬ音をだした。
「おあああああああああああああっ!? 今ヤバい音がした!? 美少年が出しちゃ……いや人体が出しちゃいけない音がしたんですけモグロ!?」
 腹にもふまん。膝にもふまん。側頭部にもふまん。
「おあああああああああああ!?」
 セルマの骨という骨が粉々になった。
 あまりのやられっぷりにドン引きする灰人。
「え、な、なんだあれ、大丈夫なのか?」
「安心してくれ美少年は死なない」
 空気で膨らむ人形から空気を抜いたときみたいな有様になってるセルマが、美少年スマイルで振り返った。
「むしろその有様でなんで死なないんだよ」
「契約魔術で肉体の定義を土や風に代行させているんだな」
 サイズがなんか真面目に語り出した。
「あの肉体を維持するために多くの対価を支払っているから虫より脆いけど、その反面肉体の殆どが自分のものじゃないからいくら破壊されても再構築が可能なんだな。ただし契約に用いてるコアを破壊されると即座に戦えなくなるからそこだけ気をつけないとな」
「おまえあれみてよく真面目なトーンで話せるな……」
「鍛冶屋だからな」
「鍛冶屋ってなんだっけ」
 サイズはしごとだ仕事っていいながら魔力撃で毛刈りをしまくっていく。
 セルマが引き寄せられなかったもふまんがサイズにすっ飛んでいくので、やられすぎないように割り込んで守るのも灰人の役目なのだが……。
「最初は……」
 スラッと刀をぬきかけて、おさめる。
 両手を開いて道ばたの猫にでも接するかのようにそーっと近づいていった。
「よーしよしよし、ごめんなー? オメガ霊樹の葉っぱはいま食っちゃだめなんだわー。どこかよその葉っぱを食――」
 『もっ』て音をたてて灰人の顔面に叩きつけられるもふまん。
 直後、灰人は仰向け姿勢でひたすら顔面をもふられつづけるマシーンとなった。
「もふりの誘惑にやられてる! 起きて灰人!」
 焔がおなかをゆさゆさするが起きない。おそろしいもふまんである。
「こいつらおなかすいてるだけなんスよ……いいこなんスよ……」
「しかもなんかほだされてる!」
 焔は『しかたないね!』ていいながら槍を取り出し、地面をこするようにしてジュッと穂先に炎を灯した。
「ここからはボクが相手d――」
 焔の顔面にもふまん。
「これは抗えないよぉもふもふもふもふ」
 灰人の隣で仰向けになって顔面をもふられ続けるマシーンとなった。
 もふられマシーン二号である。
 あの回避と特殊抵抗値でよく一発ダウンしたなこの子。
「はっ! いけない、今は大事なお仕事中だったよ、でもこれは、ふにゃー」
 一旦起きたけどすぐにマシーンにもどる焔。
「あら~、もう三人もやられちゃったのね~」
 ほっぺに手を当ててあらあらするレストおばさん。
 リカナが長い髪を銃身で払い、ゲオルグが諸肌を脱いで拳を握る。
「なら、ここからはスペシャリストの私たちが」
「もふまんの相手をするほかないな」
 大丈夫かしら~っていう目で見てくるレストに振り返り、二人はサムズアップした。
「まかせて。これは仕事だもの」
「私たちが誘惑に負けることなど、決してない!」

「「もふもふもふもふもふもふもふもふ」」
 仰向けになって顔面をもふもふされ続けるマシーンが四台に増えた。
「一行は早すぎると思いしもの」
 ロゼットが肉球ハンドでもふまんをべしってたたき落としてはバスケットボールみたくどむどむドリブルし、いい感じのとこでシュートして魔法の花火をぱちぱちあげていた。
 ちなみにこれ五発で終わる花火なので、かなりうまいことやらないとあとは全部肉球パンチで処理しなくちゃいけなくなりしもの。
 あとこの語尾が気持ちよすぎてつい使ってしまうけどこういう場面でなくては使えないので目一杯つかいしもの。
 もふられマシーンと化したゲオルグが『うう……』とかいってこちらを向いた。
「気をつけろ……もふまんには秘められし力がある。もふもふ好きは自らもふられたくなるという恐るべき力だ……!」
「それは力っていうかもう性癖だよね」
「何と恐ろしい。
 これがもし凶暴で暴力的な生き物だったならば私はなすすべもなくやられていただろう。
 いや、むしろもふまんにならなすすべもなくやられたいのだがもふもふもふもふもふ」
 もふまんたちが『逃がすかァ!』て感じでゲオルグやリカナたちを取り囲み、徹底的にもふもふしまくっていく。
 なんか絵面としては猫に群がれれてるだけの人に見えるしだいぶ幸せそうだが、多分このひとらパンドラごりっと減るんだろうなとおもいしもの。
 レストがほっぺに手を当てたままあらあらした。
「あらあら。しかたないわね~。けど大丈夫よ~、おばさんがちゃんと回復してあげるから~」
 っていいながらふらふら~っともふまんのところへ行き、もふまんをぎゅーっと抱っこしたのち、顔を埋めてスーハースーハーしはじめた。
「…………」
「もふまんちゃんを吸引するの癖になっちゃうわ~」
「…………」
 切り札は自分だけ。
 そんなワードが、ロゼットの脳裏をよぎった。

●なんだかんだで片付いたじゃんよ
 だいぶけが人(?)を出したものの、ロゼットたちは無事に(?)もふまん退治を完了。
 オメガ霊樹の集落で一泊していくことになった。
「なるほどこれが『れんちん』……便利だな」
 オメガ霊樹のもとでしか生きられないとはいえ便利ーって気持ちでもふもふ生物を観察するサイズ。
 ロゼットはれんちんで暖めたココアを飲んでほっと一息ついていた。
「そういえば、お風呂とかどういう感じなんだろう」
「入る? ここの露天風呂に入っていいって」
 ぴょこんと耳をたて、焔が部屋に顔を出した。
「それはうれしいなあ」
「ね! 一緒に入ろうよロゼットちゃん」
「いいとも」
 二人はささっと準備を済ませーの脱衣所入りーの服のボタンを一つずつ外しーの足下にするっとズボンとかおろしーのがらがらーって露天風呂の引き戸をあけーの!

「やあ、美少年だよ」
 セレマの露天風呂シーンだよ。
 けもけも度の強い美少女コンビのサービスシーンだと思ったみんな、残念だったな! 続きはピンでね!
「気持ちいいねえ灰人君」
「露天風呂とかサイコー」
 灰人は湯船に肩までつかってほっこりと息をついた。
 露天風呂には『バスモフ』という手のひらサイズの石けんみたいな匂いのするもふもふ生物が数匹浮かんでおり、ぬれているのにもふもふが維持されるという謎の機能をみせていた。どうやらこの子らを浮かべていると温泉に肩こり腰痛リウマチ恋の病中二病に効果があるらしい。後半すげーあやしいけど。
「はぁーしみるわー」
「ボクたちにかかればなんてことない仕事だったね。
 なぜだか仕事の内容は思い出せないけ……れ……」
 バスモフがゆーっくり近づいてくるのをみて。
「おああああああああああモフモファァァ!? ナンデ! モフモフナンデ!?」
 モフモフリアリティショック。
「そうか、肉体のダメージはなくても心に刻まれてるのか……」

「はぁ、もふもふがいっぱいの生活……ボクもうここに住みたい」
 おふとんたんにくるまって目をつぶる浴衣姿の焔とロゼット。
 その横ではリカナやゲオルグたちがジークと一緒におふとんたんにくるまってぬくぬくもふもふしていた。
「特にこう冷え込む日なんかは、このままお布団にずっと抱かれていたくなってしまうな……」
「そういえば、オメガ霊樹にも精霊っているのかな。なんだかもふもふ生物と気が合うかんじがするんだけど……」
「もふまんのメカニズムからしてもふもふ生物自体が精霊なのではとおもいしもの」
「そっかぁ……スヤァ」
「すやりしもの」

 いっぽーそのころ。
 夜の星の下、レストは暖かいココアを飲みながら霊樹の民と話していた。
「せっかくだから、観光客を呼んでもふまんちゃんを退治してもらうのはどうかしら~」
「イイネー」
「みんなはもふもふできるし村は助かるし労力の報酬として宿泊費は浮くしみんなしあわせね~」
「イイネー」
「おばさん帰ったら観光パンフレットつくっちゃうわ~」
「イイネー」
 なんだかそう遠くないうちにもっかい来そうなきがする、レストなのでした。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

リカナ=ブラッドヴァイン(p3p001804)[重傷]
覇竜でモフモフ

あとがき

 もふもふ(重傷)

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