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シナリオ詳細

Headhunting girl
Headhunting girl

完了

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●月夜に赤
 静けさが満たされた月夜に、小さな鼻歌が混じる。さらにそこへ硬いものを引き摺るような音。石の敷き詰められた、舗装された道が悲鳴を上げているようだ。
 けれど鼻歌の主は気にせず楽しそうに笑って。高台までふらりと向けられた足は、町を広く見渡せる場所で止まった。
「いーねいーね、あっちにもこっちにも、キレーなものが、いっぱいあるじゃん!」
 ぐるりと見渡した少女は嗤って、「次はあっち!」と町の一角へ視線を定めて。

 嗚呼、また1つ──『首』が増える。


●猟奇的な兎
「近頃、嫌な事件が続いているのは知ってるかい? 連続殺人事件さ」
 まさか魔種が天義で何か、と問われた『黒猫の』ショウ(p3n000005)は首を横へ振った。
「幻想での事件だよ。犯人は……ああ、人とは限らないけれど逃走中だ。その足取りも分からなければ、遭遇した人間は全員殺していると見た」
 つまるところ、犯人に対する情報はゼロ。そしてこういった話をするということは──その連続殺人鬼をどうにかしろ、というオーダーなのだろう。
 とはいえ、とショウは肩を竦めてみせて。
「全く情報がないんじゃ対処のしようもない。それに誰だって、いかにも危なさそうな依頼なんて受けたくないだろう?」
 オレだったらごめんだね、と呟いたショウは1枚の羊皮紙を机へと置いた。内容をざっと確認するに──残されていた遺体に関して、らしい。
「相手はかなり手練れ、そして手慣れている。首をざっくり1撃だ。ただ、その凶器がね……どうも特徴のある武器のようだよ」
 少なくとも、普通の武器──剣や斧ではない。ただ、どんなものであるかは分かりかねるけれど。
「そして、相手はどんな場所にでも出没する。そして首を刎ねたら煙に巻かれたかのようにすぐ消えてしまう。どんなカラクリか能力か知らないが、ただの人ならばとてもすばしっこいんだろうね。まるで忍者か、怪盗か。動物なら──」
「──兎のよう?」
 ショウから言葉を引き継いだのは、これまで黙って聞いていた『D1』赤羽・大地(p3p004151)。その顔色がどことなく悪い気がするのは──気のせい、だろうか?
「ああ、その通りさ。……何か、気になることでも?」
 ショウの言葉に束の間視線を落として。すぐ目を向けた赤羽は1つ心当たりがあると告げた。
「俺たちは、……俺たちの知っている奴だったら、その殺人鬼をこう呼んでる」
 無意識に、首元へ手が触れる。ぐるりとチョーカーのように一周している傷跡へ。

 忘れたりしない。忘れるわけもない。あの狂った大鋏使いを。

「──首狩り兎『Vorpal Bunny』」


 その時、聞こえるはずもないのに。大地はあの絶えぬ鼻歌と、迫る刃の音を聞いた気がした。


●『Vorpal Bunny』

 兎は歩く。鼻歌を歌って。

 兎は歩く。フードの長耳を揺らして。

 兎は歩く。ガリガリと大きな鋏を引き摺って。

 その音が、不意に止まる。にたぁ、と兎が笑みを浮かべて。

「キレーなもの、みーつけた♪」

 見つけられたのは──あなたたちだ。

GMコメント

●Danger!
 当シナリオにはパンドラ残量に拠らない死亡判定が有り得ます。
 予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。

●成功条件
 首狩り兎『Vorpal Bunny』の殺害、あるいは捕縛

●情報精度
 このシナリオの情報精度はCです。
 情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。

●状況、ロケーション
 連続殺人事件が起こっている町へ繰り出したイレギュラーズ。偶然にもその殺人鬼、『Vorpal Bunny』と遭遇します。奇襲は出来ません。
 あたりは人気のない路地、少なくとも遭遇した周辺は一本道です。
 夜ですが月明かりがあるため、視界は悪くありません。ただし路地は決して広くなく、向きによっては遠距離攻撃が出来ない幅です。

●首狩り兎『Vorpal Bunny』
 兎耳のパーカー、ゴスパン風の衣装の少女です。エクステ混じりのお下げも特徴です。
 常に楽しげに鼻歌を歌い、大きな鋏を引き摺っています。しかしその足取りを一切掴ませなかったことから、非常に素早い動きをすると見て良いでしょう。
 その他の情報は一切が不明です。

 ウォーカーですがローレットに属してはいません。また、某貴族が手にかけられたことから依頼が舞い込みました。

●ご挨拶
 愁と申します。赤羽・大地さんの関係者依頼となります。
 今回のオーダーは『殺害or捕縛』です。失敗した際、場合によってはイレギュラーズの首が地に転がることでしょう。
 それではどうぞ、お気をつけて。ご参加をお待ちしております。

  • Headhunting girlLv:10以上完了
  • GM名
  • 種別通常
  • 難易度HARD
  • 冒険終了日時2019年07月19日 22時20分
  • 参加人数 10/10人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(10人)

サンディ・カルタ(p3p000438)
アニキ!
リゲル=アークライト(p3p000442)
死力の聖剣
ヴァイス・ブルメホフナ・ストランド(p3p000921)
お道化て咲いた薔薇人形
マルク・シリング(p3p001309)
黎明院・ゼフィラ(p3p002101)
夜明け前の風
赤羽・大地(p3p004151)
彼岸に根差す
ラクリマ・イース(p3p004247)
白き歌
アウローラ=エレットローネ(p3p007207)
電子の海の精霊
物部・ねねこ(p3p007217)
チェルシー・ミストルフィン(p3p007243)
魅惑の魔剣

リプレイ


「おお!? 首切り死体っ! 首切り死体ですよ!」
 物部・ねねこ(p3p007217)の瞳が輝いているように見えるのは、気のせい──ではない。
(是非是非死体を見せて貰わないとっ! 楽しみっ!)
 新鮮、かはわからない。けれどまだ誰にも見つけられていない、最新の被害者だ。仲間たちが1歩引いて周囲を見渡す中、ねねこは首の切り口やその他の状態を確認していく。道具がないのは残念だが──。
(死因は見ただけでわかりますね……この状態だと、あまり時間は経っていない……?)
 嗚呼それにしても、と思わずにはいられない。実益と共に趣味も兼ねた今の状況は、ねねこの欲望を刺激するに十分で。
(見事な死体……1つ持ち帰っちゃ駄目ですかね?)
 はぁ、と感嘆のため息をついたねねこはふと首を傾げた。
「……何か聞こえませんか?」
「え?」
 仲間たちもまた首を傾げるが、その耳に小さく音が忍び込む。身を硬くしたのは『彼岸に根差す』赤羽・大地(p3p004151)だ。来る、と呟いた言葉に『夜明け前の風』黎明院・ゼフィラ(p3p002101)が銃を手に持つ。
「さてさて、殺人鬼か……生憎と正義感とは程遠い私だが、仕事を受けた以上は全力を尽くすとも」
「ああ。犠牲者を増やさぬためにも、必ずここで食い止めなければ!」
 『死力の聖剣』リゲル=アークライト(p3p000442)が月明かりのような剣を構えたところで、聞こえていた音──石畳を削る音がぴたりと止まって。
 それがニタァ、と笑みを浮かべた。
「キレーなもの、みーつけた♪」
「人によって綺麗なものは変わってくるけど、楽器を奏でる音、季節移ろう風景を見る方がよっぽど綺麗だよ!」
 『電子の海の精霊』アウローラ=エレットローネ(p3p007207)がすかさず殺人鬼の背後へと回り込み、『抗う者』サンディ・カルタ(p3p000438)が共に動いて前へと陣取る。エネミーサーチに引っかかったのは今──どうやら、相手もこちらがいるとは思っていなかったようだ。
「もっと平和でかわいい兎さんなら、喜んでそっちについたんだがね」
「2人とも、ミミと遊んでくれるの? どっちからいこうかなー?」
 子どものように楽し気に、無邪気に。サンディとアウローラを見遣った彼女は大鋏をようやくしっかり手に持った。そして──くるりと身を翻し、その刃は背後を取ったアウローラへと向く。
「まずは、こっち!」
 真っすぐに首へと向いた鋏を、しかしアウローラは体を捻って直撃を免れた。開始早々首が飛ぶなんて会ってはならない。それでも肩口へ鋏が当たることは避けられないが、すぐさまリゲルが割って入り、追撃を許さない。
 ふいに背後から3色の魔力弾が放たれ、殺人鬼はそれをひらりと躱した。そして『魅惑の魔剣』チェルシー・ミストルフィン(p3p007243)の射出した剣も些か足元を乱しながら直撃を避け、兎耳フードを揺らして振り返り──『殺したはずのモノ』を目の当たりにする。
「よォ、首狩り兎。まさか俺が生きてるだなんテ、思いもしなかったロ?」
 赤羽が、真っすぐ兎を見つめている。
「それとも、ただの学生だった俺の事なんて、何も覚えてないか? ──いずれにせよ、お前は俺達を殺したくって、俺はお前を殺す気でいる」
 大地が、真っすぐ兎を見つめている。
 兎は彼を──『彼ら』を見て、やがて喜色を浮かべた。
「ガリ勉クンに悪魔クン、まだ生きてたんだ? ……って言うことは、もっかい遊べるじゃん!」
「……なんダ、気が合うじゃねぇカ?」
 彼女の”遊ぶ”はそのままの意味でないと知っている。当然、その手に持った大鋏で首を刈り取ることで。
「言葉が通じるのに、会話ができない。同じものを見てるのに、価値観が違う……人って、不思議ね」
 彼らの対話を聞きながら、『お道化て咲いた薔薇人形』ヴァイス・ブルメホフナ・ストランド(p3p000921)は思わずにいられない。
(人の命を弄ぶ人のことは、分からないわね)
 これまでもいなかったわけではない。魔種、旅人。価値観の異なる者にも、首狩り兎と同様に命を弄ぶ者にも相対した。それでも──理解できない。
「でも、私にも1つだけわかることはあるわ。それは、人の命すら尊重できない人は、人として『終わっている』こと。だから……」
 殺してでも、止めてみせる。
 人形少女から放たれる見えぬ糸。それが首狩り兎を絡めとらんとし、その肌を薄く撫でる。その傍らに立ち、マルク・シリング(p3p001309)はアウローラを癒すべくミリアドハーモニクスを発動させた。
「首を狩る、という行為にどういう拘りがあるのかは知らないけれど……これ以上徒に死者を増やすわけには行かない」
 それは勿論、今この場にいる仲間たちからも出すことはならない。いいや、させないというべきか。
 アウローラの怪我を見ても、首狩り兎は高い攻撃力と瞬発力があると判断できる。思っている以上に苦戦しそうだ。
「攻撃力には回復で対抗しながら、逃さぬよう確実に打撃を与えて、ここで倒そう」
「逃げられないように注意しないとね」
 ゼフィラの手元から発砲音。牽制射撃が首狩り兎を躍らせるように足元へと撃ちこまれる。
(本当に犯人に襲われるとは運が良いのか悪いのか……)
 運が良いと言えるように動きたいものだ、とねねこは自らの生命力を削って仲間へ強化を施した。その視線と注意は常に場の全体へ。
「遊べる人がたっくさんいるじゃん。どうしよっかなー、そっちの子も一撃じゃやられなかったし……」
 玩具(相手)を選ぶ兎はとてもではないが草食動物とは表しがたい。一撃で人々の首を狩っていった姿は強敵と称して差し支えないだろう。チェルシーは再び剣の翼を広げながら、首狩り兎を見て目を細めた。
(一瞬で獲物を殺すなんて何が楽しいのかしら?)
 自分ならもっと──いいや、よそう。仲間たちとの相談の結果、彼女を捕まえる事は難しいという話に落ち着いた。ならば倒しきるのみ。
 剣戟の響くそこへ流れるのは『白き歌』ラクリマ・イース(p3p004247)の祈りにも似た、儚く冷たい歌声。それはまるで薄いベールをかけるように、仲間たちへと舞い降りる。
(俺達も正義振りかざして人を殺す。理由はあれど同じ「殺し」です)
 だから、ラクリマは特別な感情など抱かない。庇うことも憎むこともなく、ただ敵として排除するのみだ。
 とはいえ、首狩り兎に関しての情報は少なく、最初から全てをさらけ出して戦ってくるとも思えない。ラクリマは兎へとエネミースキャンを試みた。
(能力は……やはり、素早さと攻撃力のようですね)
 分かったのは、予測していたそれらの情報が確実になったこと。そして──一筋縄ではいかない相手、ということだ。



 足元が少々鈍れど、首狩り兎の素早さは健在で。鼻歌もまた、止むことはない。
「少しは落ち着いて貰いたいものだね」
 ゼフィラは懐へと入り込み、発砲。すぐさま離脱して首狩り兎を壁で挟んだ。
 サンディの名乗り口上に兎の注意がアウローラから離れ、そこをすかさずマルクが回復させる。
「キレーなものって、首のことかい? 赤羽さんを殺し損ねた殺人鬼モドキに、俺たちの──俺の首が落とせるのかい?」
 リゲルの挑発的な発言に、兎はニッと笑みを浮かべて見せて。その唇は「勿論」と言葉を紡ぐ。
「1度は遊んだし──なんか元に戻っちゃってるけど。だから、イケメンのお兄ちゃんも遊べるよ」
 殺し損ねたのなら、また殺せば良い。そんな意味合いの言葉を紡ぐ首狩り兎の足元が不意に盛り上がった。石畳を割り、その下の土が塊となって起き上がる。
「アウローラちゃん的には首を綺麗とは思えないな。悪いことする奴はアウローラちゃんが成敗してくれるー!」
 アウローラの言葉と共に、土塊が振り下ろされる。そんな彼女は満身創痍に近い形ではあるが、まだしっかりと立っていて。ヴァイスは彼女の姿から、首狩り兎へと視線を向けた。
「命の美しさは、生きているからこそ輝くのよ」
「ミミ、そんなのわっかんなーいっ」
 くすくす、くすくす。
 首狩り兎は楽しそうに笑って、──おもむろに鋏の片側だけを掴んだ。彼女の動きを注意深く見ていた大地が声を上げると同時、振り回されるそれに周囲を囲んでいたイレギュラーズから赤が飛ぶ。
「だって、遊んでた方が楽しいじゃん?」
 すぐさまサンディが周りを庇いに入り、リゲルが後ろへ行かせまいと立ちはだかる。赤羽の三色菫が、ヴァイスのアタックオーダーが、ラクリマの放つ血の鞭が、首狩り兎を屠らんと向けられた。
 躱し、傷つき、赤を散らして。サンディへの注意が逸れた首狩り兎は、首を巡らせてニマリと笑う。そして動き出した──リゲルの反対側、ノーマークとなった退路へ。
「しまっ、」
 ゼフィラの動きも、サンディの口上も、間一髪で素早い兎がすり抜けていく。前衛を抜けてくるかもしれない、と危惧していたマルクが覚悟するように構えて。
 けれどかの刃が向いた先は大地、ではなく自らの生命力を削って味方を鼓舞していたねねこだった。
「──っ!」
 体を捻り、鋏が大きくその背を裂く。地に伏したねねこから視線を外し、兎は次を吟味するように視線を向けた。だが、むくりと起き上がった姿にその視線は再びねねこへと。
「まだ、終わりません」
「あれ? おっかしいなぁ、まだ遊べるの?」
 チェルシーのメガヒールを受けるねねこに首を傾げ。しかし兎は唐突にああ、と納得の表情を見せた。
「もしかして、よく聞く『特異運命座標』ってやつ? あ、アタシもそれなんだっけ?」
「俺達とお前は違うサ」
 片やは連続殺人鬼。片やは──ローレットのイレギュラーズなのだから。
「そう? ま、遊べればいいや!」
 鋏を振り回し、兎は愉しそうに笑う。鼻歌を歌って、耳にした声に誘われるがままサンディへと視線を向けて。
「さあ、まだまだ遊ぼっか!」


 兎の動きは軽やかに。飛び跳ね蹴って、凶器を振り回す手は止まらない。
「──っまだだ、まだ俺は終わらねぇ!」
 首を狙った一撃を辛くも回避し、サンディから首狩り兎へと暴風が叩きつけられる。束の間止まった兎を、ゼフィラの銃声が正気に戻した。
 雪雲など──季節的にもあり得ないが──ない空からこぼれ落ちる白は、ラクリマの見せる幻。それは搔き消えたと同時にサンディの傷を癒す。
 振り回された鋏を剣で何とか受け止めたリゲルのすぐ後ろで、アウローラが声を上げた。
「奏でるは魔法の重ね唄!」
 彼女の周囲に浮かび上がる魔法陣。放たれる光が兎へと襲いかかった。次いで見えない糸がヴァイスから伸ばされ、赤羽やチェルシーたちもそれに続く。
 一見拮抗しているかのように見えたそれが崩れたのは──これまで手厚かった回復の衰えだ。
 サンディが崩れ落ちたそこへすかさずゼフィラが滑り込み、機械の四肢で以って鋏を受け止める。
「……っ、次は私と遊んでくれたまえよ」
「次は機械のおねーさん? いいよ、あーそぼっ♪」
 振り上げられた鋏が不自然に止まる。兎の視線は横へと逸れて──ヴァイスへ。
「お人形さんも遊びたいの? 順番に遊んであげるから待っててよ」
「なら、その前に俺と相手してもらおう」
 アウローラを庇っていたリゲルの言葉に嬉しそうに笑い、兎の視線は再びゼフィラへ。充填により幾らか回復したねねこがヒールオーダーを向けるが──。
(……追いつきませんね)
 兎は跳ねるようにリゲルの元へ。攻撃を受けながらも自由気ままに刃を向ける彼女は、ラクリマに立ちはだかられ後退する。
「ああ、お人形さん。遊ぼっか?」
 その先にいたヴァイスへ刃を向けた首狩り兎。けれど、ヴァイスとてただのお人形ではない。
 体を傷つけられながらも格闘技を繰り出したヴァイスは、持てる力を込めてラクリマたちの後ろへと逃げる。それを追随する兎は、見覚えのある姿へ鋏を向けた。
 迫る刃。既視感が大地の身を鋏よりも先に襲う。──だが。
 首の薄皮1枚を犠牲にして、大地は呪符を首狩り兎の足元へと投げつけた。破裂と同時に兎の体が浮き、後方へと飛ばされる。
「お前の鋏の切れ味なら、俺が誰よりも知っている。身をもって味わったそれヲ、見逃す筈がねぇだロ?」
 見逃してたまるものか。再びなど、あってはならないのだから。
「……あははっ♪」
 全身に傷を負い、兎はなお愉快そうに笑う。ひとしきり笑って、彼女は傷など気にした風も無いように跳躍した。
「待てっ、」
「やーだ! このままだと面倒そうだしー、アタシもまだ遊びたいしー」
 その口調は軽く、まだ余裕を思わせるようで。──何より、『遊びたい』という願望はどこまでも強いもので。
「それじゃガリ勉クンに悪魔クン、また今度遊ぼーね!」
 まるで友達と約束するかのようなフランクさで首狩り兎は小さく手を振り、大きく跳躍して塀の向こう側へと消えていく。
「待て……っ」
 ゼフィラが力を振り絞って首狩り兎を追わんと壁をすり抜け、塀の向こう側へと出た。
 だが──兎の姿は、もう。

成否

失敗

MVP

なし

状態異常

サンディ・カルタ(p3p000438) [重傷]
アニキ!
リゲル=アークライト(p3p000442) [重傷]
死力の聖剣
黎明院・ゼフィラ(p3p002101) [重傷]
夜明け前の風
アウローラ=エレットローネ(p3p007207) [重傷]
電子の海の精霊

あとがき

 お疲れ様でした。
 様々な要因が重なってのこの結果です。一先ずは傷を癒してください。

 それでは、またご縁がございますように。ありがとうございました。

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