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シナリオ詳細

<グラオ・クローネ2019>邪教アベックたちを爆殺する依頼

完了

参加者 : 17 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●グラオクローネは好きな人に贈り物をする日だつってんだろ!
 清らかなネメシス宗教国の公園。
 美しい噴水の前に、男女が立っている。
「ハッピーバレンタイン! た・べ・て☆」
 全身にチョコ塗りたくってせっくしーなサマを晒している女がいた。
「チョコだけじゃなく……お前も食べてやる、ゼ☆」
 前歯を光らせて女にリボンを結んでいくサマを晒している男がいた。
 二人はんにゅーっと唇を伸ばして今にもちゅーしそうな具合だったが、そこへ。
「あ、あのお……ここは公共の場所ですし子供たちも見ていますので……」
 公園の清掃員のおじさんが控えめに声をかけた。
 実際ペロキャンくわえた子供や眉間に皺を寄せる主婦たちが二人をちらちらと見ている。
 二人はやめるかと、思いきや。
「ハァー!? 今日はバレインタインなんですけど!?」
「バレンティヌ神が人目をはばからずいちゃつくべしと教えているんですけどォ!?」
 あろうことか逆ギレを始めるではないか!
 そう! もうお気づきであろう!
 彼らは世に祝福されるべき正しいカップルなどではない!
 邪悪なる神によって偽りの記念日を教え込まれ人々の気分を著しく害することを目的とした……そう! 邪教徒なのだ!
「邪魔するならチョコまみれにして潰していい決まりなんですけどォ!?」
 巨大なチョコを振りかざし襲いかからんとする邪教アベック!
 危うし! 清掃員!
 そこへ……!
「『――貴方に幸福を』!」
 暴風と聖なる輝きを纏って現われた何者かが、邪教アベックに六連続のハラパンを叩き込んだ。
「『灰色の王冠(グラオ・クローネ)を』!!」
 更に灰色のロケットランチャーをかつぐと吹き飛んだ二人をただちに爆殺した。
 彼は八本のマゴノテハンドを持ち頭もまたマゴノテという敬虔なる神父。
 マゴノテ神父である!
「クッ、今年もまたバレンティヌ神ドチャラブ教団が風紀を乱しに現われたようだ! だが、やらせはせん……! やらせはせんぞ! 今年の我々には、聖なる戦士イレギュラーズがついているのだから!」

 グラオ・クローネは友達や恋人にプレゼント(主にチョコレート)をプレゼントして親睦を深めようって日である。
 だがそんな日を大幅に勘違いし人々に迷惑行為をして回ろうという邪教徒たちが天義の町を跋扈しているという!
 天義聖マゴノテ教会のマゴノテ神父はそんな彼らへの対策としてイレギュラーズへ邪教徒抹殺を依頼。
 今ここに、バレンティヌ神ドチャラブ教団抹殺部隊が結成されたのであった!

GMコメント

 カンのいいイレギュラーズの皆様はもう分かっていると思いますが、このシナリオは恋人と一緒にくる場所じゃあない。まして恋を語らったり愛を確かめたりする場所じゃあない。
 ……戦争だよ!(そのわりにパンドラの減らない、な!)

 バレンティヌ神ドチャラブ教団を抹殺すべく皆さんは雇われました。
 バレンティヌ神ドチャラブ教団は戦闘力こそクソカスですが男女一組になって公衆の面前で目を覆いたくなるほどイチャついて見せ人々の清い心を汚染することを目的としたとっても悪いやつらです。
 彼らをあの手この手で抹殺してやりましょう。
 しかしこいつはべりーいーじーなイベントシナリオ。色々なルール的制限を今回に限り緩和します。
 戦闘スキルを使用するまでもなく、アイテムをばかすか突っ込んで住宅一棟燃やしたり馬車に火ぃつけて突っ込ませたりしてもOKです。今回だけなんだからね。

 バレンティヌ神ドチャラブ教団を抹殺する行為はとても聖なる行為なので、依頼主であるマゴノテ神父はだいたい許してくれるでしょう。
 マゴノテ神父は季節の邪教徒には死ぬほど厳しいですがそれ以外のことにはとても寛容なことで知られているのです。

【グループ参加】
 二~三人組で参加する際は必ず相手のフルネームとIDを記載してください。
 四人以上の大所帯になる場合は【義理義理婆娑羅】みたくグループ名を統一してプレイング冒頭に記入することで代行できますが、名前が違っていたり普通に考えて一緒にいられない場所にいた場合は描写が別々になることがあります。ごちゅういください。
 あとカップル。逃げろ。きみたちにはもっと行くべき場所がある。

【アドリブ度】
 当シナリオは尺の都合からアドリブ度が『ふつう』に固定されています。

  • <グラオ・クローネ2019>邪教アベックたちを爆殺する依頼完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別イベント
  • 難易度VERYEASY
  • 冒険終了日時2019年02月26日 21時45分
  • 参加人数17/30人
  • 相談7日
  • 参加費50RC

参加者 : 17 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(17人)

チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)
炎の守護者
グドルフ・ボイデル(p3p000694)
刀根・白盾・灰(p3p001260)
煙草二十本男
Q.U.U.A.(p3p001425)
ちょう人きゅーあちゃん
エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)
特異運命座標
ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)
願いの星
マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)
黒鎖の傭兵
十六女 綾女(p3p003203)
毎夜の蝶
クーア・M・サキュバス(p3p003529)
雨宿りのこげねこメイド
ラクリマ・イース(p3p004247)
白き歌
フィーゼ・クロイツ(p3p004320)
穿天の魔槍姫
ルア=フォス=ニア(p3p004868)
Hi-ord Wavered
新田 寛治(p3p005073)
ファンドマネージャ
村昌 美弥妃(p3p005148)
不運な幸運
ヨシト・エイツ(p3p006813)
救い手
ネリー・エイト(p3p006921)
夜啼赫咬猟獣
ピオニー・スプリント(p3p006992)
憤怒の「芍薬」

リプレイ

●BAKUSATUせよ! BAKUSATUせよ!
「私をた・べ・て☆」
「オーケーィ、今日も君のグラをコロコロしてや――」
「おらあああああああああああああああ!!!!」
 チャロロのダイナミックローリングショックェーブパンチが大地を揺らした。
 スーパーヒーロー着地したチャロロを中心に身体にチョコ塗ったアベックどもが放射状に吹き飛んでいく。
「邪教徒め、グラオクローネを汚すんじゃない! オイラが成敗してやる!」
 バレンティヌ神ドチャラブ教団の悪行により神聖なるグラオ・クローネが公然猥褻祭りになりかけている! たたかえ! イレギュラーズ!
 彼氏彼女が居なくても、泣くな!
「泣いてない。泣いてないよ、オイラ……!」
「オッ!(発見)」
 グドルフがクワガタの構え(両腕をやや広く構え手をわきわきさせる伝統の構え)のまま豪速で移動した。
 グドルフのわきわきハンドが神聖なる噴水広場でちゅーしようとしてるアベックの後ろ首をそれぞれ掴む。
「よう!(威圧)」
 からの。
 スマイル。
 からの。
「世界のはてまでぶっ飛べやアアアアアアアアアア!」
 ハンマー投げの要領でアベックどもをぶん投げると。
「ファアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
 空の彼方に吠えた。
「「アッ!?(威圧)」」
 木箱から、棺桶から、噴水のプールから、次々と現われるバレンティヌ神ドチャラブ教団左翼過激派たち。
 彼らはアベックたちを堕落させる道具を両手に構え、うぃんうぃんしながら取り囲む。
「あぶない!」
 そこへ飛び込むローリング灰。
 でん(反)でん(反)でんぐりがえって(反)バイ(ブロッキングバッシュ)バイ(ブロッキングバッシュ)バイ(ブロッキングバッシュ)である。にんげん? 歌詞? 知らんな。
「こんな憂鬱な気分は鉄帝国的な戦闘で洗い流されるべきです。ゼシュテル戦史にもそうある! 今夜はファイトクラブですよ!」
「お正月にはゆきがっせん!」
 答えも聞かずにスライドイン。Q.U.U.A.は両手にチョコレートパイをのっけると、教団のうぃんうぃんたちへと飛びかかった。
「だから、バレンタインにはチョコがっせん! まっけないよー!」
 飛び散るチョコ。混ざり込むわさび。目がーと言ってのけぞる教団うぃんたち。
 Q.U.U.A.は着地と同時に自爆スイッチをぽちっとやると、噴水広場ごといっぺんに爆破した。
「はっぴーぐらおくろーねーーーーーーー!!!!」

「マゴノテ神父がまさかこのような過激派だったとは……人に秘密あり障子にメアリー、でございますわね」
 シャレオツなおカフェでスタバめいたタンブラーを握るエリザベス。
 野外の清らかな白テーブルには神聖なる日を静かに祝おうという人々がまばらに腰掛けていたが……。
「ンきょうはァ~、ンぐらころだからァ~、らびゅらびゅサービスしちゃう~」
 全裸一歩手前みたいな服を着た女が男に身を乗り出してどちゃらぶしていた。
 皆目を伏せつらそうにしている。良識ある天義市民はたとえウザくても他人をいきなり殴ったりできないのだ。
「そう、このような時こそわたくしにお任せ――アレッ」
 唐突にテーブルの上に飛び乗ると、エリザベスはタンブラーごと『とりエリ』した。そう、とりあえずエリザベス砲。略して――。
「『主よ、天の王よ。この炎をもて彼らの罪を許し、その魂に安息を。どうか我らを憐れみ給――死ぬがよい!』」
 ダブルタンブラーでおカフェから飛び出してきたヴァレーリヤのセルフバーニングタックルでドチャラブ教団のアベックはテーブルごと回転しながら布団でいった。
 そこであえての追いエリ(追いエリザベス法)。お空にあがるアベック花火。
「貴方達がここで爆散するのは神の御意志! グラウ・クローネだのシャイネン・ナハトだの、イベントの度に私の心をえぐるのは今日でおしまいでございますわーー!」
 爆発するアベックどもの火花を浴びながら、ヴァレーリヤはY字ポーズで拍手を浴びた。
 そんな平和なおカフェに突入してくる教団過激派ラブテロリストたち。
 彼らは左右でくっつくとハート型になるセーターを着込み、あわせるとお互いちゅーしてるように見えるペアマグカップを手に取り囲む。
「ククク貴様ら独り者は哀れよのう」
「こんな時期にも彼氏彼女が居ないとかコミュ力ないんじゃないの」
「ウッ!(死)」
 ウッ!(死)
 この筆者すら死にそうな地獄に現われたのは、そう!
「迷惑リア充は須らく爆発すべきなのです」
 両手に火炎瓶腹にダイナマイト頭にろうそく背負う薪は炎上中、でおなじみのクーア大明神である。おいやべえやつきたぞ。
「みんなまとめてこんがり焼くのです! わたしもふくめてー!」
 物理的にも精神的にもヒートするクーア。炎上するおカフェ。
「今だ! 目障りな邪教どもの悲鳴でオーケストラを奏でよう!」
 ラクリマが火の付いた棒を振り回し仲間たちをたきつける。
「ちなみに別に独り身で寂しいから当たっているのではない。これは世界(独り身)に平和を取り戻すための聖戦! けして寂しいわけじゃないぞ!! 寂しいわけでは!! 寂しくねぇ!! しねー!」
「ヤァみんな! 今日は健全な愛を育み、健康的にチョコを贈る日だよ!」
 にっこり笑って炎の中から現われるマカライトおにいさん。
 体操のおにいさんのノリで両腕を広げると、ビール瓶を壁に叩き付けて割れ瓶ナイフと変えた。
「それを知ってか人目を憚らずネッチャネッチャとくっつくバカップルが居るみたいだね、よーしみんなで歌おう! 『死に晒せドアホども』!」
 正義は我にありと叫びながら飛びかかるマカライト。
 馬(?)をかり、火を放つ。そうこれは聖戦である。
 逃げ惑う迷惑アベックども。
 そんな中、物陰からするっと現われた綾女が男のネクタイを掴んだ物陰へ引きずり込んだ。
 恐ろしい早業で頬や首にキスマークをつけると、耳元に『今度の休み、楽しみにしてる』と言って電話番号(そもそもつながらないやつ)のメモを胸ポケットに入れて女のもとへ押し返した。
 秒で頬ペシンてされる男。
 一夜の夢を売る女、綾女。今日の仕事は、悪夢の押し売りである。
 天義のおカフェが、炎に燃える。

 教会の鐘が鳴る大通り。
 祝日を祝う旗とグラオ・クローネの準備をしていた健やかな家族の前を、ペアルックのアベック集団が覆った。
 大人ですら目を覆うようないちゃこらアベックの有様はまさにバレンティヌ神ドチャラブ教団の暴挙そのもの。
「彼らの真の狙いはアベックの暑苦しいドチャラブを見せつけることで人類の営みにネガティブなイメージを持たせ、正当なる神の信徒たちを根絶やしにすることである。愛は確かに素晴らしきもの。しかしその悪しき部分を強調されれば、誰とて苦しみにさいなまれる……許してはおけん!」
 ずばっと両腕を広げるマゴノテ神父。
 フィーゼはものごっつい弓をぎぎぎっと引き絞ると……。
「好きな相手同士、イチャつくのは一向に構わないとは思うよ。でもね、時と場所はきっちり――選ぼうか」
 十本くらいまとめた矢をいっぺんに発射。
 文字通りのハートショットをきめると、目に黒い炎を燃やした。
「これが本当のハート(心臓)を射止める……ってね。これで永遠に二人一緒だよ」
「「グラコロ派だ! ころせ!」」
 過激な思想で飛びかかってくるペアルックアベック集団。
「はいはーい、良い子も悪い子も含めたマトモな皆さんはこっから先は危険だから近付かねぇようになー。親御さんはこういう公共の場であぁいうことしてる恥知らず共を子供さんの反面教師にしといてくれや」
 ヨシトはそんなドチャラブ教団の過激派たちをヨシトフラッシュで迎撃すると、罪なき住民たちをお家の中へと逃がしていく。
「オメェらもあぁいう場を弁えねぇバカになるんじゃねぇぞ?」
「「はーい!」」
「グラオ・クローネは暇をしていたので、遠出せずに済む仕事があってちょうど良かったです」
 屋根のうえにヌッと現われるネリー。ビットボールを銃口に押し当てると、過激派立ちへと撃ちまくる。
「1、2、3――」
 スパイス弾で男性のあの、あれ、あれを破壊するたびに小声でカウントするネリー。
 カウントが二桁を超える頃になると、ピオニーが両手にポン刀もって飛び出した。
「フッ、何とも忌々しいイベントでござろうか。このイベントは一人身には……クッ! 今宵拙者はリア獣を狩る鬼と化すのでござるッッッ!!」
 アベックと会ってはアベックを斬り、ペアルックを見ればペアルックを斬る。
 サーチアンドデストロイ。
「どうせ拙者みたいな穢れた女には無縁なイベント為れど、それを公衆の面前で見せつけてくる奴等が憎いでござる! シニサラセェ! オラァ!」

「マナーがね」
 扉上部をロック。
「作るんです」
 扉下部をロック。
「人を」
 最後にドアノブをロックすると、寛治は振り返った。
 酒場に集まるドチャラブ教団の悪しきアベックたちは、ペアナイフや恋人の名前を彫った銃を取り出して叫んだ。
 叫んだ途端。寛治は傘の柄で近くのビアグラスをショット。一人の顔面に直撃させると、続く二撃で直近のアベックを殴り倒し開いた傘で銃撃を弾き展開したアタッシュケースシールドで眼前まで迫りながらアンブレアショットガンを至近距離で発射した。
「貴方達は運がいい。今日この時、本当の『一流』のマナーを知ることができたのですから」
「フフフ、人様に迷惑かけるカップルほど爆発しがいのある標的はいないデスねぇ♪」
 バーカウンターの内側でチャッとマッチをする美弥妃。
「気分転換にアロマでも――あっ」
 想定の三倍くらいの速さで火が燃え上がったマッチ棒に驚いて手を離すと、なんかしらんけど酒瓶の中へジャストイン。
 からの爆破。
 からの灯油タンクに引火。
 からの大爆発。
 からの魔術発電機に引火。
 からの、店にあがるドクロ花火。
 盛大なクラシックミュージックと共に、美弥妃と寛治の笑顔がお空に浮かんだ。
 拍手喝采。
 マゴノテ神父とその正しき信徒たちは毎年のように嫌なもんを見せつけてくれるドチャラブ教団が爆破された花火に歓声をあげた。
「さあ皆さん。今こそ高らかに祝いましょう!」
「「ハッピー、グラオ・クローネ!!」」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ハッピー、グラオ・クローネ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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