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シナリオ詳細

餅と体重と運動と

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

 白く、大きな塊がそこにあった。それは半固形のようでぶよぶよと波打ち、身体はホカホカと湯気を上げている。
 そして、それからは何ともかぐわしいいい匂いが漂っていた。
「これが、今回皆様にお願いしたい依頼で重要な物なのです」
 君達が訪れると、町長がじっとそれを眺めながら告げる。
「この付近に棲息する怪生物でモチモッチーナというのですが。こやつを叩いて叩いて叩き続けると、何とも美味な餅になるのです。普段は町の男衆を集めて叩きまくるのですが、今年はふと、思いつきましてな」
 つんつんと白い塊を突っついていた町長は振り返るとほっほっと笑った後、何かをたくらむような目で君達を見まわした。
「皆様のご活躍は聞きおよんでおります。魔種なる怪物を倒し、戦争でも多くの活躍をなさったとか。そのような方々に思いっきり叩きまくって貰ったら、どれほど美味になるのだろうかと」
 お持ちのようなふくよかな頬を緩ませて微笑む町長は、更に続けていう。何の変哲もない、一般人の男達で叩いて叩いて美味しいお餅になるのなら、機微に敏く、一発が一般人よりも卓越した達人とでもいえるイレギュラーズで殴れば、きっともっと旨くなるのでは。
 なんともまぁ、食事に目のくらんだ平凡な人物が思いつきそうなこと。
「もちろん、餅つきをして頂ければ、皆様にもお餅を提供いたします。どうでしょう、ここは一つ、餅つきで汗をかいてみませんかな?」
 シャイネンナハトに年越しと、なんやかんやで休んだイレギュラーズに、ちょっとした準備運動というやつである。
「あぁ、でも、食べ過ぎと食べ急ぎにはご注意を。主に体重と喉詰まりが待っております。くれぐれもお気をつけて……私は少し戻ってお餅の運搬用に台車を持ってまいりますので」
 そう言って町長が踵を返して歩きだ――そうとしたところで、言い忘れたと君達の方へ向き直る。
「あぁ、モチモッチーナも一応は生物、生命の危機となれば攻撃してきます。まぁ、男衆でもなんとかなりますし、下手なことをしなければ死にはしません」
 そこまで言い終えると、今度こそ町の方へ帰っていく。
 取り残されてしまった君達。しかし、受けてしまった以上は餅をつかねばなるまい。
 それに、美味なお餅料理が君達を待っている!

GMコメント

こんばんは、春野紅葉です。
さて、そういうわけで餅つきです。三が日はとっくに過ぎましたが、そこはそれ。美味しいお餅を食べに行きましょう。

・モチモッチーナ
もち米からお餅になる少し前の、白い塊っぽいあれの巨大版です。臼において杵で突こうとしてるあたり。
どうやら生きているらしいです。新鮮なモチモッチーナを用いて作られた餅がこの辺りでは名産のようです。
物攻はもちろん、神攻でもいい感じに叩いている風な解釈がされますのでご安心を。
叩いて叩いて叩きまくって美味しいお餅にしてあげましょう。
地面についた部分は食べられないとか細かいことは気にしないでいきましょう。
良い感じに処置してどこでも食べられるようになります。
とはいえ生物。どうも攻撃をしてくるようです。

『もちもち玉』
対象に自分の身体の一部であるもちもちした塊を発射します。
その美味しさに恍惚となると共に飲み込むまで喉が詰まって窒息します
物遠単 【恍惚】【窒息】
『もちもちボディ』
柔らかふわふわ、もちもち、熱々の身体を持っています
【反】
『もちがかり』
そのもちもちとした身体で周囲にのしかかります。
物近範 【崩れ】

・戦後
町からモチモッチーナの一部が提供されます。おおよそのおもち料理に使える材料や調味料などは用意されています。戦闘終了後は美味しくいただきましょう。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • 餅と体重と運動と完了
  • GM名春野紅葉
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2019年01月27日 22時25分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ティア・マヤ・ラグレン(p3p000593)
穢翼の死神
清水 洸汰(p3p000845)
理想のにーちゃん
トリーネ=セイントバード(p3p000957)
飛んだにわとり
ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク
ヒィロ=エヒト(p3p002503)
瑠璃の刃
風巻・威降(p3p004719)
気は心、優しさは風
凍李 ナキ(p3p005177)
生まれながらの亡霊
湖宝 卵丸(p3p006737)
蒼蘭海賊団団長

リプレイ


「お餅は初めて食べるかも」
『元の世界では噂しか聞いてなかったな』
 流れるような白色の髪をした女性――『穢翼の回復術師』ティア・マヤ・ラグレン(p3p000593)は目の前にあるモチモッチーナを見つめてふと思う。異界より訪れた「天使」は、戦う必要があることに少々驚いている。
「よっしゃ、もっちもちでうんめぇ餅、皆で作ろうぜー!」
 元気いっぱいにそういう『雲水不住』清水 洸汰(p3p000845)は、まさか混沌でもお餅が食べられる日が来るとはとテンションが高め。
(おもちもちもち、もっちもちー♪ 白くて丸っこい……あれ?何か心なしか私に似てない?)
 『慈愛のペール・ホワイト』トリーネ=セイントバード(p3p000957)は目の前でモチモチと波打つ塊を見て、ふと思う。
 似てる……か? 似てないとは言い切れない気もしなくもない。
「これは……私のライバルね! 負けられないわー!」
 めらめらとやる気に燃えるトリーネ。しかしいいのだろうか。上手くいけばそのライバル、食べることになるのだが……
「ぶはははっ。俺達で餅つきするとはなぁ! 随分と美味そうな匂いがこっちまで漂ってくるぜ!」
 そう言って豪快に笑う『黒豚系オーク』ゴリョウ・クートン(p3p002081)は自前のモチモチ肌をぽふんと叩いて見せる。
「えっ、餅つきって戦いのことなの!?」
 『夢見る狐子』ヒィロ=エヒト(p3p002503)は町長の消えていった方を振り返りながら驚いていた。
「なるほど、食事とは戦うことと見つけたり!」
 食べることが大好きな狐っ娘はふりふりと尻尾を振るい、ふさふさの狐耳をぴこぴこさせてぐっと背筋を伸ばす。
(威降です。この世界に来て大分経ちました)
 唐突にモノローグっぽい何かが始まった。『瞬風駘蕩』風巻・威降(p3p004719)はじっと目の前の白い塊を見る。
(混沌の面白生物にも慣れてきたと思ったけど、また新しいのがやってきたぞ)
 割と良く分からない生態系の生物に遭遇してきた威降は、それゆえにか「本当にこれ生物なのか?」とか「なんかホカホカしてるんだけど」みたいな感想は大したことじゃないと割り切った。
 なれってすごい。
(大事なのはお餅が食べられるってことさ。やっぱりお正月は餅だよね)
 些末なことをさて置いて、武器を構えるのだった。
 一方、『小さな亡霊』凍李 ナキ(p3p005177)も気合を入れてつく準備をしている。
(モチモッチーナ…そのままでも美味しそうなのに、見た目に反して危険なおもちさん)
 餅つきが初めてだという少年は、透明感のある体で腰を落とす。
「凄いどっからどう見てもお餅だ……あれが生きてるなんてやっぱり世界は広いな。卵丸、湖の街から出てきてよかった」
 喉詰まりを警戒して布を口周りに巻いているのは『湖賊』湖宝 卵丸(p3p006737)だ。
 感心しながらじっとモチモッチーナを眺めていたら、よだれがじゅるり。ハッと我に返って。
「昔、湖族の古老が犠牲になった事もある、油断しちゃ駄目なんだぞっ…それにしても美味しそうで、いや、叩き終わるまで我慢、我慢なんだからなっ!!」
 海の男を目指す青年はふるふると頭を振って気合を入れなおす。

 ぷるぷる震えるモチモッチーナに対して最初に動いたのはヒィロだ。
 自らに神々の加護を宿したヒィロはそのままモチモッチーナへと至近すると謎の生物の動きを阻害せんと立ち塞がる。
 立ち塞がれば漂ってくる香しい餅のような匂いに、くんくんと鼻を動かす。微かにお腹の中でぎゅるっと音が鳴る。
 絶対、美味しくいただいてあげる! そんな気概の伝わる闘志を燃やして、襲い掛かっていく。
「やい、モチモチー! このシミズコータ様達の手によって、今から美味しいお餅になるんだからなー! 楽しみにしとけー?」
 ヒィロに続くように、洸汰は城塞の如き不動の構えを為してからビシッとピンチヒッターを突き付けてそう宣言する。
 それを見たモチモッチーナは、もちもちと動いた。威嚇するかのような動きをして洸汰とヒィロに向けてびよんとのしかかっていく。
「あっちぃ!?」
「あっつ!」
 洸汰とヒィロはモチモッチーナの身体を受けながら思わずつぶやいた。
 そんなモチモッチーナの背後(というかこいつに背後とかあるのか? というかんじではあるが)を取ったゴリョウは金眸を静かに覗かせた。
 意思を込めた眼差しが、モチモッチーナを打ち、ぶるりと震わせた。
 その直後、モチモッチーナの身体が、今度はゴリョウに向けてのしかかっていく。ゴリョウはそれを傾蓋を用いて受け止め、軽く捌いてみせる。
「ぶはははっ、今だ!」
 ゴリョウの声に、続くように動いたのは卵丸である。
「叩けば叩くほど、食事前のいい運動になるんだっ。みんな、卵丸の旗に続け!」
 卵丸は自らの敏捷性を高める魔術を行使したのち、高らかに宣言した。
 モチモッチーナに肉薄すれば、刀を叩きつけていく。温かふわふわとした熱量が、身体に伝わってくる。
 それに続くように、妖刀・不知火を抜いた威降は峰打ちによる振り下ろしをガンガン叩きつけていく。
 まだ餅になっていない、あとの特有の感触が剣をつたって手元に伝わってくる。 
「いけーぴよちゃん! 上から押すのよ! 上から!」
 ふよふよと浮かんだ小さなお星様とそれに乗ったひよこがどこからともなく召喚された。
「ぴよぴよぴー!」
 気合十分な鳴き声と共に、ひよこがモチモッチーナの上からがんがんと降りそそぎ、お星さまの連打がモチモッチーナを良い感じに叩いていく。
 ナキは盾役のメンバーの行動が一通り落ち着くまでじっと待っていた。
 きっと彼らの行なっていることは、餅つきの下ごしらえみたいなものなのだと思っていた。
「おもちになれっ!」
 腰を入れ、ぐっと引き絞った死霊弓より放たれるナキそのものが抱く深い怨念が、モチモッチーナに炸裂する。
 神秘性を伴う攻撃を浴びたもちもちした肉体が揺れたのち、ぽよぽよと動く。
 ティアの二対四枚の翼が白き輝きを照らし出す。
 強烈な生命力を奪う呪いが、モチモッチーナに浴びせかけられていく。壮大な魔法を受けたモチモッチーナの餅部分を波打たせる。

 イレギュラーズが叩きまくったことで、モチモッチーナの身体は徐々に餅らしく、ふんわりしつつあった。
 そんな時だ。モチモッチーナが小刻みに震え出したかと思えば、その体の一部がポンっと射出される。勢いよく飛んだ白い塊はぎゅるんぎゅるん音を立てながら回転し、トリーネに直撃する。
「出来る鶏は皆に寄り添うようにそっと支えるの。お餅とは格が違うのだわ! 格g」
 ティアとの行動が被らぬように注意しつつ、自分は出来る鶏だとイキった直後のことである。あっつあつの餅が、口の中で叩きつけられ、べたりと張り付いた。
 ちらりと舌が触れて、美味しさに円らな目を見開く。
「もご!? もごご!」
 のどに詰まったお餅の熱さに目を白黒させながらばたつかせる。
 自分でも回復できる。しかし鳴かないと自分のアイデンティティ的な何かを失ったような気がするトリーネに、ティアの賦活術が施された。
「ぷはっ。ティアちゃん、ありがとう。それにしても、な、中々美味しいじゃない!」
 キリッとした顔でモチモッチーナを睨むトリーネ。どうやらライバルは順調に完成に近づいているようだった。
「そろそろ完成しそうかも……?」
『もうそろそろトドメを刺すことになりそうだな』
 ティアと十字架の魂が告げた言葉は、他のイレギュラーズも頷ける話であった。
 何せこう、漂ってくるのだ。なんとも美味しそうな、出来立てのお餅の香りが。
 ちょっと油断したら涎の一つや二つが溢れそうになる何とも魅力的な香りである。
「だんだん気持ち良くなってきたぞー!」
 モチモッチーナに張り付いてピンチヒッターでガンガンと殴りつけていた洸汰も、香りと段々と変わってきた弾力に目を輝かせる。
「こっちの方とかもっと打ってもいいと思うよ!」
 ヒィロはモチモッチーナの左側面を示しながらそう伝える。闘志で注意を引く彼女は、そのまま反撃を打ち込んだ。
「ぶはははっ、まだまだ俺のもちもち腹には届かねぇなぁ! 叩きが足りねぇかぁ!」
 ゴリョウは咸焼白を担ぐと、集中してから思いっきり叩きつける。ぺたんと、心地よい弾力が咸焼白を通じて感じ取れた。
 続くように威降が打ち込んだ左の拳が、モチモッチーナの身体を強烈に叩きつける。モチモッチーナの身体が衝撃にたわむ。反動に漂ってきた香りがこの後のことを想像させる。
「おいしいおいしい、おもちになれっ!」
 引き続いて放たれたナキの矢が、モチモッチーナを射貫いた。
 続くように卵丸が肉薄してモチモッチーナに一撃を叩きこんだ頃、白い塊は動きを止めるのだった。


 モチモッチーナを狩り終えたイレギュラーズは町に戻ってきたことをしった町人たちの歓待を受けた後、町長からお屋敷に案内されていた。
「ぶははっ、それじゃあ作るとするか!」
 料理用に衣装を変えたゴリョウは百花調理用具を構えて目の前にあるお餅を見下ろした。
「ん、焼いたりするの手伝うよ」
「卵丸も料理お手伝いしちゃおうかな……」
 餅を見下ろすティアと卵丸もお手伝いの準備を始めていた。
 三人は手分けをして、所謂和菓子のような物から、お雑煮などの主食となりうる品まで、多種多様の料理を作り始めた。
 それから少し時間を経て、テーブルの上に複数の餅料理が並んでいる。
 料理をしなかった面々は面々で食器の配置やら配膳やらにいそしみ、遂に、完成のめどが立ったのだ。
「ぶはははっ、よく噛んで食うんだぜ!」
 完成した料理を前にして、ゴリョウは上から着ていた料理人風衣装を脱いで宣言すると、そのまま着座して、大福を一つ手に取った。
 口に含んだ大福は、中に苺が入っているのか、餡子のさっぱりとした甘味と、苺の酸味が口の中に広がっていく。
 卵丸は餅入りスープ舌鼓を打っていた。
 なんというかこう、不味くはない。不味くはないのだが、口の中で蠢く味は、一般的な料理の範疇からかけ離れていた。
 前衛的、先鋭的な味付けと触感に、よくわからない気持ちになりながら食べていく。
 ティアはテーブルの上から比較的シンプルな餡子の大福ときな粉餅を食べていた。
「初めて食べたけど美味しいよ」
『のどに詰まらせないように注意しろよ』
 餡子の入った大福を食べ、そのさっぱりとした甘味に目を閉じて至福に浸る。
「うんめぇ!」
 昆布とカツオで出汁を取って、しょうゆで味付けしたお雑煮に舌鼓を打った洸汰は、ぷはっと一息吐いて、目を輝かせた。
 大根と里芋をお餅と共に口の中へ籠めれば、出汁に絡んだふんわりとしたお餅が口の中に美味しさとなって広がっていく。
 自分でゴリョウにリクエストしたこのメニューは、かつての世界、洸汰が実家で食べていたお雑煮であった。
 お雑煮を置いた洸汰は、そのまま焼いたお餅に醤油と海苔を巻いた料理を手に取り、一口。ホカホカのお餅にほんのりとついた焦げの苦みと醤油の甘み、海苔の風味が何とも言えない味を作り上げている。
「やっぱり、磯辺餅の味、すんげーマッチしてる!」
 目を輝かせて洸汰はもう一口ぱくり。
 ヒィロがゴリョウに注文しておいたのは蜂蜜きな粉チーズ餅であった。
「んー! 美味しい!」
 小さく取り分けられたお餅を一つぱくりと食べれば、蕩けるような柔らかなさに目をぱちくりさせながら少女は頬を緩ませながら次の一口をひょいぱく、更には一口をひょいぱくと食べていく。
 凄まじい勢いで狐っ娘は手に着いたきな粉をちろりと舐めて幸せそうに笑うのだった。
「おもちー! 初めて食べるけど美味しそう! きなこっていうの、色が良いわね! これを食べるわ!」
 元ライバルだったモノに目を輝かせるトリーネは、テーブルに並ぶ数多の餅料理の中から、比較的シンプルなきな粉餅を手というべきか翼というべきかで器用に持つと、それを食べる。
「うん、私もきな粉がつくけど素晴らしい甘さ!」
 もっきゅもっきゅと食べたトリーネは、その場で少しぴょんと跳んでみせる。
「これはいっぱい食べないと…………む、むぐぐぐぐ!?」
 二つ目を食べ始めた直後、思いっきり喉に詰まらせたトリーネはそのまま咳き込んだ。再びティアのお世話になりつつ、お餅を飲み込んで更にもう一つを頂くのだった。
「ああ、お汁粉の甘さが染み渡る……」
 一口サイズに小さくしたお餅の浮かぶ温かいお汁粉が、喉元を通り過ぎていく。
 お椀を手に持ち恍惚に浸った威降は、ほうと一心地ついたあと、新しく焼いたお餅をお汁粉の中へとぽとぽと入れ、小豆の浮かぶ汁粉に搦めてまた一口食べていく。
 ナキの食べているお雑煮はシンプルだった。お澄まし出汁で煮られた丸餅の浮かぶそれは、ナキがほぼ唯一知っている食べ方だった。
 そんなナキが目に付けたのは、ヒィロが食べているチーズ餅だった。
「それって、おいしいのですか?」
 そう問えば、蕩けた表情を浮かべていたヒィロが頷く。
 新しく焼いて出てきたチーズ餅をひとつ貰って、ぱくり。
「本当だおいしい♪」
 ぱぁと目を輝かせて、その甘味に舌鼓を打った後、今度は洸汰の食べている磯辺餅も一つ貰ってぱくり。
 幸せそうに少女は与えられたお餅に私服のひと時を過ごすのだった。

 正月明けのウォーミングアップ、或いは少しばかり遅い正月気分を楽しんだイレギュラーズは、たっぷりのお餅による満腹感と幸福を感じつつ、一日を終えるのだった。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

こんばんは春野紅葉です。
お餅料理……そういえば食べずに終わってしまった……

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