シナリオ詳細
#次のキリバンは1111です。
オープニング
●キリバンゲッター探してます。
「あ、あ……ああああっ、ああ……」
――その日、練達の市街には女の呻き声が響いていた。
「やばいやばいやばい、ツ●ッターが家族バレとかやばいよね。
待って、普通に召喚されて『異世界転生物じゃない!? ラッキー♪』とか言ってたけど、そういう場合じゃなくない?
なーーーんでリア充みたいにフェ●ス●ックとかしてなかったかなあッ!
死ぬ前に、パソコン壊してってっ、アッ、パソコン壊してって言ってたのにッ。
いきなり召喚されたらお母さんが『ハルカナの思い出』っていってパソコン開いちゃうしッ。
パソコンのパスワードが大好きだった俳優の生年月日とかお母さんならすぐわかるし、なーーんでそんな安直なの……パス……え? け、ケータイ……? アアアアアアッ」
●その日、『男子高校生』月原・亮(p3n000006)はヘルプした。
陽田・遥(はるた・はるかな)。
思春期には「遥で『ハルカナ』と呼ぶ名前が嫌いだから今日から私は『紅宵・満月(くれない・みちる)』よ」と名乗っていた淑女である。
「……んで、なんで俺が」
「わからなくって」
亮の隣では『サブカルチャー』山田・雪風(p3n000024)が神妙な顔をしていた。
「家族にSNSバレて悪い? いや、それなりに俺もアニメとか好きだけど」
「ヤバいもヤバいっしょ!!!!!?」
山田は叫んだ。亮はたじろぎ、ローレットの冒険者や情報屋も何か何かとその様子を眺めている。
「ええ……? どういう……?」
「そのハルカナさんが召喚された事で置いてきたパソコンとケータイを視られてるんじゃってキチって……いや、混乱して練達で暴れてシステムをバグらせたらしくて」
練達には様々な研究がある。
皆、練達と言えばヘンテコ研究国家と思っていることだろうが――情報屋の中では秩序が無く『ヤバい』場所と言われているのだ――その研究の1つにDr.マッドハッターが面白がって作成した『ゲーム研究室』というものがある。
「特異運命座標(アリス)達が望むのだから、きっと、赤の女王も大仰に首を刎ねてしまう程のものが出来る筈さ。特に、ミサオの研究室にあるVR技術も合わさればきっと君にも満足してもらえるはずだ!」
……なんてことで。
その研究室に所属しているのが陽田・遥なのだ。
年齢は21歳。
練達では陽田・遥と名乗らずに紅宵・満月と名乗っている彼女――ボロが出るので本名はすぐにばれたそうだ――は自身の管轄であるゲームシステムにエラーを及ぼし、大騒ぎしているのだそうだ。
何となく得意だからと、ゲームのティザーサイトを作っていた彼女の『HPが暴走して』このままでは練達のシステムにも何らかの危害を加えるかもしれない……。
エマージェンシー。エマージェンシー。
何故……? 練達は中央管理コンピューター『マザー』の管理の許にある国家だ。
変な黒歴史システムパッチが当たっては何か影響があるかもしれない。
「面白いから君達が止めてくれ」と操は言い、マッドハッターも概ね賛成だ。
「止め方は……?」
「キリバンを――」
「は、はあ……キリバン」
サイトのカウンターをきりのいい数字で区切ってお礼のイラストを渡すというアレ。
「荒らしを撃退して――1111をゲットするんだ」
●<title>聖痕を刻まれし堕天使は毒蝶と共に躍る――</title>
御越し頂き有難う御座います。
こちらは紅宵 満月が運営する覆面ライダーのファンサイト
† LaByrinThe † です。
ご存じない方、「ナニソレ?キモいわ」「荒らしデス」は回れ右。
同士はエンターではなくサイトタイトルをクリックしてご入室くださいマセ。
† Enter? †
―――― 貴女は [ 1010 ] 人目の堕天使 ―――
Name: 紅宵 満月(くれない みちる)
Sex : 生物学上は女
Age : 知りたいんだ(暗黒微笑)
(※右クリックすると: †右クリ禁止(暗黒微笑)† )
- #次のキリバンは1111です。完了
- GM名夏あかね
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2018年12月31日 22時10分
- 参加人数8/8人
- 相談5日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●愉快な仲間を紹介するぜ
[『D1さんがログインしました』赤羽・大地(p3p004151)]さんがログインしました。
「これは夢か……? 『あなたの名前は?』……ネットで見た小説サイトみたいな事言ってくるんだな」
[『§虚空の毒液姫§』アクア・サンシャイン(p3p000041)]さんがログインしました。
「満月さんのHPにアクセスして、デバッグしていきましょ。
で、満月さんに同行をお願いするわ」
[『紅宵・満月』陽田・遥]さんがログインしました。
「ッッ――――待って、無茶よ。ほら見て、普通のOLでしょ!?」
[『†災禍ノ獣†』ロク(p3p005176)]さんがログインしました。
「紅宵さんには頼みたいことがあるの! ね!」
満月の卑劣な叫び声と「いやいややめてほんとむりごめん」という震える声が聞こえ続ける。
[『ψ堕天の魔女ψ』エト・ケトラ(p3p000814)]さんがログインしました。
「ねえちょっと、何で文字化けしないの!
さ、最後の希望が潰えた! キャラ崩壊? なにそれ美味しいの??」
もういっそのこと満月もぎせ――いや、ご一緒させるしかないのだ。
「待ってよォッ、私の信じるエトちゃんは『莫迦ね、閉幕(カーテンコール)には早いのではなくて?』って薄っすら笑ってくれる魔法少女アニメの先輩役みたいな感じなのよォ」
叫ぶ満月にエトは「そのアニメ、明らかに深夜にやってるのではなくて? 何となくだけど」と微妙な表情を見せる。
「多分だけど血みどろ系の魔法少女アニメね」
アクアの言葉にロクが「子供に見せちゃダメな奴!」とぴょこんと跳ねている。
[『HN:酔天使†亞里亞』アーリア・スピリッツ(p3p004400)]さんがログインしました。
「そのアニメも『難易度高そう』だけど……ねぇ、この依頼難易度間違えてないかしらぁ?
ナイトメア……そう、これは夢。悪い夢よぉ。ノーマルなんて信じない……。
黒い背景も十字架も羽も、酔った私の幻覚よねぇ、うん」
[『祖なる現身』八田 悠(p3p000687)]さんがログインしました。
名前が表示されていない……。文字化けしたようだ。
[∞永久機関∞]さんがログインしました。
「黒歴史とか言われたけど正直、僕はあんまり判らないんだよね。
やれやれ、ついていないね(暗黒微笑)」
そう笑う悠に満月が「あーーーーれはぜったいわかってる、絶対分かってる」と大騒ぎし始める。
[『三千世界を灼き尽くす劫火の』ケドウィン(p3p006698)]さんがログインしました。
名前が表示されていない……。文字化けしたようだ。
[火炎神]さんがログインしました。
「ふン、世界よ聞くがいい。我が名は『火炎神』! あらゆる世界の原罪を灼き尽くすモノだ……!」
ケドウィンに「や、やる気ある人いるし、わたし必要なさげじゃない?」と満月が盛大に逃げようとし――
[『未来偏差』アベル(p3p003719)]さんがログインしました。
名前が表示されていない……。文字化けしたようだ。
[†赫奕たる魔弾†]さんがログインしました。
「紅宵満月にはご同行願いましょうか? いや、いじめたい訳じゃないんですよ?
彼女しか知らない情報なんかもあるでしょうし、彼女がいれば有利になる事態もあるでしょう……。皆できっちり守りますから……心は……その、なんというか」
そこまで言われればこの一見の責任を取らないわけにもいかない。
「う、うう……」
「でも、自分にとっての大事な事を人任せにしたら、きっと後悔するわ。
戦闘に参加してほしいなんて言わない。見届けるだけでいいの」
「見届けるだけ……?」
「私には、分からないわ。財布の中に推しのカード入れてたり、こっそり鞄に付けたラバストを落としちゃったり、待ち受け画面が推しだったり―――パソコンのお気に入り登録を見られる気持ちは」
心は、守れない。アベルはそう言った。
目を伏せたアクアにむず痒い様な、それから、「おかあさん」への罪悪感が胸に過って満月は頭を下げた。
「……貴方の黒歴史を早々に消し去るためにも、他ならぬ貴方の協力が不可欠なんだ。俺達以外ニ、闇が暴かれねぇ内ニ、早く吐いた方が楽だと思うゼ?」
「皆以外に……?」
「そう――混沌世界に」
ギャア、と叫び声があがる。大地は「心のパンドラが心配だナ」と満月を不憫そうに見遣った。
「まずはトップページにアクセスして……検索エンジンにつながったわ」
「ダミーエンターってやつじゃないかしらぁ? indexページに同盟リンクが並んでて目が滑るわよねぇ」
アーリアの言葉にアクアは「ななめ読みしたわ」と悔し気に呟いている。
「<b>ダミーエンターやめよう</b>って同盟ありましたね!」
ロクの言葉に涙ながらの満月は「う、う……」と呟き――
「ねえ、満月。この秘密の鍵って何かしら?」
――ギル●スの例のナンバー4ケタお願いします――
●<b>★荒らし行為対策★</b>
こうしている内に荒らし行為とバグによる攻撃が続いてしまう。
ロクは満月さんにしかできないことがあるの! と叫んだ。
「泣いてる暇があるならHPの管理ページに飛んで、メールボックス、掲示板、すべてのコメント投稿欄、カウンターの一時ストップをお願いするよ!」
「も、もう消しちゃおうよ……」
「真面目にBBSに『荒らし辞めて』とか書いてる場合じゃねぇ!
himechan……ったく、そう泣くなよ。お前くらいだぜ? この俺を振り回せる女は」
ケドウィンが見せた煌めく笑顔に大地が「CG、いや、スチルってんだロ?」とに、と笑う。
「じゃあ、若しかしてアベルさんの素顔も好感度があがると――!? いや、ルート次第で追加されるスキンでも……!?」
「俺こと†赫奕たる魔弾†がバグぐらい全て撃ち落としたら、きっと……ウッ、頭が……ッ」
アベルとケドウィンのスチルの為に頑張らなくちゃならないのかと満月ががばりと顔を上げた。依然としてキリバン狙いのコンピュータバグたちが猛威を奮っている。戦う場所は限られた方がいい。
「早く封鎖を!」
ロクの言葉に満月はコンテンツのリンクを消して、『(工事中)』と付け足し続け――面倒だ、とサイトそのものを消そうとし……。
「【悲報】バグで消せない」
「口で悲報とかなんで言うかな……(爆)」
淡々という悠。これには悠だって暗黒微笑である。
「満月さん、消しちゃダメ……! あなたのそのHP……残す価値がある!
絶滅寸前のこのデザイン! 空気感! がんばって守ろうよ!」
「†災禍ノ獣†さん……!!」
ロクが血涙まで流しそうな程に満月の心に寄り添い囁いている。
心のパンドラで一撃死しそうな一行の中でもアーリアだけは、気丈に笑みを浮かべた。
「なにはともあれ荒らしなんかにキリバンを踏まれるわけにはいかないのよぉ!」
「え、ええ、そうね!」
大きく頷くエト。漆黒のゴシックロリータのドレスに眼帯、包帯に日傘、そして背中の自前の翼で『優しき悪魔』となった彼女は悠久なる刻を超え、静謐を破りし堕天の魔女としてバグの前へと躍り出る。
「私がキリバンを踏んで、ギルコロ(ギルオス×子ロリババア)のイラストをリクエストしてみせるわぁ! 酔天使†亞里亞、この歪んだ世界を――正してみせるわぁ」
アーリアの言葉に何となく『main』と書かれたページのリンクを踏んだケドウィンは。
――グラコロ ■■□■(白は背後注意!)――
そっと目を背けた。
●<b>戦闘</b>
悠「ところで敵に姿なんだけど、僕にはなんかのっぺりして容量が少なそうな二足歩行の猫っぽく見えるけど……皆にはどういう風に見えているんだろう?」
悠「待って」
其処で彼女は何かに気付いてしまった。
#name1#「ここまで黒歴史が侵食するなんてナ……」
「ええ、恐ろしいわ。本文中のセリフの前に『名前「」』ってなる小説、しかも、D1さんの名前が夢小説のタグの変換ミスみたいになってる……」
冷静なエトの言葉に大地は『選ばれし守護天使の名前は――?』という謎のポップアップを見逃がしたかと小さく毒吐いた。
「苦しい戦いになりそうね。戦闘の作戦を思いついたの。よく聞いて。
『パッと見で読めない名前の日本人キャラ→片翼の堕天使→先祖返りの異能使い→技名の最後に零式とかつけちゃってる人→それ以外』って感じに優先して戦いましょう!」
アクアの言葉にエトがぐ、と詰まる。
流行の堕天使――流行の堕天使は何なのだろう――ではない、視点が違った『じ・ぶ・ん♪』という優越感がエトにはあった。サイトのトップにはコスプレ写真と中身すかすかなポエムブログが掲載されている。勿論HPの素材サイトへのリンクは欠かさず、テンプレートサイトからお借りしました♪ という部分だけ日本語だ。リアルの自分? 学校じゃ地味なカースト底辺かもしれないけど、それは力を抑えているから――魂(アニマ)で感じなさい。
「な、なんか、心痛いッ。よくわかんないけどルーズリーフに読めない名前の日本人キャラに翼生やして真の姿とか言ってた自分を思い出してきたッ」
エトの魂(アニマ)を感じ取りながら叫ぶ満月。正気に戻レと大地の声が響き渡る。
「ッ――紅宵満月。貴女を守る! バレット・オブ・レイン」
黒い光翼がばさりと広がり光の翼が周囲へと散る。銃を構えたアベルの片目が茫と光を讃える。
『吁――其処か』
「中二病っぽくしたくてちょっと難しい感じを台詞に使ってる感じの人が狙ってくるんですが! なんでスナイパーが目立ってんだ、エフェクトは自重してくださいよ!」
エフェクト満載で『スナイプ』どころでないアベルに大地がけらけら笑う。
「しかし、にわか乙、アンタ達がキリ番を狙おうとは百年早いんだよ! 半年ROMってナ!」
マスクとフードで顔を隠した大地の攻撃はどうしてか心までも痛む。普段とは違う装いの彼に「変装?」と悠が首を傾いだ。
「ばかいえ、ネット上で顔バレとか一番ヤバイやつだろ……! 実況者や配信者だっテ、結構こうしてるじゃんカ」
「確かに。でもこのVRだともっとすごいのがいるかもよ?」
大地に響く音色に誘われるようにバグへとその身を投じた悠。
「ちなみに覆面ライダーの世界では銃使いっていうのはヘタれるのが常らしいですね」
「えっ、覆面ライダーわかるの!?」
瞳を輝かせた満月に「聞いた事があるだけです」とたじろぐアベル。
「おいおい、俺から余所見するなよ――」
イケメン騎士、絢爛の恋なんて言うタイトルが付きそうな程に鮮やかに笑ったケドウィンの剣舞がバグ達に恋の花を咲かせ続ける。
「こんなもんか? 俺はまだまだイケるぜ?」
俺に惚れたら火傷するぜ、なんていうテキストのついた広告スチルかHPの事前スチルで公開されていることだろう。
お酒の入ったアーリアが『満月ちゃん』とその脳内に直接語り掛ける。
「こいつ、直接――!?
『満月ちゃん、力を貸して! 今ならロクちゃんの攻撃で敵のIPアドレスを入手できるわぁっ! 私達はあなたの同志……そう、同じあの同盟この同盟に入り、URL請求に熱い思いを送り、誕生日+初登場の話数のパスを解いてきたのよぉ』
途中でMIDIが流れたら止めて頂戴、とアーリアから指示を受けた満月の心は死んでいた。
「うん! 任せて!」
ロクがぴょんと跳ねあがる。全身全力の『おかわり』の一撃。これにはロクの連れたロリババア達も喜び敵から排出された数字を拾い集め続けているではないか。
――あなたのIPアドレスをローレットに通報させていただきました――
通報しましたの援護のエフェクトを出しながらアーリアが放つ巨大な鎖とkeep outの黄色いテープ。
「憂いを秘めた私(あたし)の魔力を湛える癒しの瞳(ハイ・ヒール)が癒すでしょう……ええ、不浄(BS)の人には愛の聖域(ラヴ・サンクチュアリ)がその身を包むでしょう……」
混沌の祝言を紡いだエトは祈る様に手を組み合わせる。ψ魂の葬弓ψで不浄なる者を打ち行けば、追い縋る様に悠の『フラッシュ』が周囲を取り囲んだ。
「古の呪文、光速の三連撃により敵を葬る禁呪! 『チ●! ●ガ! サ●!』
神聖なる光で味方には癒しと心の高揚を、敵には冬の吹雪を! 『ガレ×ジ・フラッシュ!』」
その言葉の数々はダメージが強すぎたせいで伏字となって敵を葬り去る。
悠の形の良い瞳がふ、と細められ右腕に封じられ死暗黒の力を解放し、闇の炎を身に纏う。
「くっ……これを制御するためには、光を封じた片目を開いて同時解放しなければならないが、これは寿命を削る禁断のチカラ……。
真実の愛によって再び封印されなければ、自身の身をも焼き尽くす死の象徴! ――暗黒邪龍滅亡炎!」
致死量の猛毒を赤き瞳で放ったアクアはその闇の炎に焦がれ死すバグ達を見送る様に葬送を告げる。
アベルはただ、引き金を引いた。
「喰らえ、至高の魔弾――Right Behind You!」
●<b>100の質問</b>
「連投禁止とか知ったことか、BANされなければ合法! ここは裏の世界なのさ……welcome to the underground……」
悠が鋭い動きでBBSにカキコを続けている。この戦いにプレイングを書いた特異運命座標達の文字数が666で魔を溢れさせていたとしても――
【特異運命座標のあなたへ100の質問】
01.名前の由来は?
02.好きな食べ物は?
――その質問が心を苦しめていたとしても!
「あ、間違えて某ペットのトコをクリックしちゃったわ。
キリバンをゲットしたら、もちろん満月さんがイラスト描いてくれるのよね? ユリーカさんを描いてもらいましょ」
この戦いが終わったら――そう言うように振り返ったアクアに「§虚空の毒液姫§ちゃん、敵がきたわよぉ!」とアーリアが叫ぶ。
「ねえ、満月さん」
「§虚空の毒液姫§さん……?」
彼女の背が遠く見える。満月に寄り添うようにロクは「§虚空の毒液姫§さんは大丈夫……」と涙を流しながら、そう言った。
「イラストが描けたら『@summer_aka』ってとこから表示してほしいの」
「ええ!? ギルコロじゃないのぉ!」
アーリアの悲痛な叫びと共に、解放されたコンテンツやBBS、F5アタックの全てをかけてキリバンを目指す。
そして、カウンターが指し示したのは。
―――― 貴女は [ 1111 ] 人目の堕天使 ―――
「や、やった……」
心のパンドラを燃やし尽くしたケドウィンがげっそりとした調子でそう言った。
戦闘は恙なく、相互リンクの甲斐と黒歴史の晒し合いによって無事に終了。そして、コンピュータバグを解消したことで練達からの『黒歴史を巡った本件』については無事にミッションコンプリートだ。
「う、う……」
ぐずり続ける満月に「ハルカナさん……」とそっと声かけたアベル。
心の傷は深い。ローレットにも本名が知れ渡っている哀しみが満月の心を蝕んだ。
「『資料検索』したんだガ、裏ページに更に裏ページを作るってのはどうなんダ?」
首を傾いだ大地に満月がヒュッと息を飲む。バナー置き場と書かれたページには色とりどりな200×40のバナーが並んでいる。
「直リンクは禁止した方が良いですよ!」
ロクの一声にアクアも緩く頷いて拍手ボタンをぽちり通した。
「拍手のお礼絵に火炎神さんと†赫奕たる魔弾†さんも書かせてもらいますから……」
胡乱な瞳でそう言った満月にケドウィンとアベルは辞退の旨を伝えたのだった。
「それじゃ、美味しいお酒でも飲みにオフ会いきましょぉ?」
アーリアのその声にロクが嬉しそうにしっぽをぱたぱたと振る。
「しっかし、どっかでメッキが剥げそうなんだよねえ……」
ぼそり、と呟いた悠。この闇はどうやら――どうやら、深そうだ。
ーーこれより下は広告ーーー
サイト設立日 2018年12月21日 20:00
最終更新日 2018年12月31日 22:00
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
title:参加ありがとうございました!
ついに大晦日ですね!(笑)
今年もギルコロで大盛り上がりな1年でした。アニ●イトで公式グッズ買い漁ったり……(爆)
あ! コミケは行けなかったです。お母さんから許しがでなくって……地方民はつらいぜ……(号泣)
でも、18超えたら絶対行ってやるからな(暗黒微笑)
キリバン1111hitありがとうございます!
リクエスト貰ったギルコロ絵UPさせてもらいますね///シチュしていなかったんで見つめ合ってる風(ぉ
1110hitの方からユリーカちゃんも!って言われてたのもせっかくだからUPしちゃう(笑)
それからなんと、お歳暮(笑)にほむちゃん(←俺の嫁)からギルコロ貰っちゃいました~~~。
超美麗絵なんでみんなと共有。
image.jpg
公式で出たばっかりのファイナルルナティックソードまで描いてくるとか流石俺の嫁じゃない? あ、あげねぇよ(暗黒微笑)
ほむちゃん、ありがとう! 来年もよろしくね(笑)
それじゃあ、紅宵は紅白見てゆく年くる年(笑)してきます。
よいお年を~~~~!
201×/12/31 xx:xx:xx
GMコメント
練達のコンピューターのバグらしいですが、人為的に何かした気がします。
●練達
皆様ご存知の練達こと探求都市国家アデプトは旅人たちで構成された都市国家です。
無力な人間(と高度知的生命体)の知性と飽くなき探究の心を何よりの力と考える研究者の楽園であり、混沌世界に抗い元の世界に戻るべく日々研究が続けられています。
つまりは『混沌法則』に抗いたいけど抗えない=『混沌法則に認められた』ものがこの国にはごった返しています。これほど高い文化レベルなのにまだ元の世界には戻れない―ーそれが、練達なのです。
●紅宵 満月(くれない みちる)
本名を陽田・遥(はるた・はるかな)。気軽にハルタとかハルカナって呼ぶと憤死します。本名が嫌いで満を持して紅宵 満月になったのに持ってた財布の免許証とか自分自身の設定を徹底できなくて本名バレした憐れな21歳。
色々遊んでるので最近は特異運命座標の中で技術を合わせて配信してくれる素晴らしい友人は居ないかなとか言っていました。ご興味あれば紅宵 満月まで。
当シナリオでは頭をパソコンに打ち付けて泣き喚いてます。彼女を連れて『コンピューターバグ』と戦うことも可能です。
●コンピューターバグ
満月が作り出したコンピューターバグ。無数多数。30体ほどいます。
HPを荒らしながらキリバンゲットを目指してますので倒してください。
彼らはオカマだったりイケメンだったり変な設定が付いています。
普通に攻撃すれば倒せるように操やマッドハッターの技術をかりて疑似VR世界での戦闘を行えます(戦闘はステータスシートに由来しますが、その攻撃のエモート/エフェクトは指定できるようです)
●疑似VRシステム
ゲーム×VR。世界観は満月の作ったHP(オープニングの文章)のような空間です。
こんなページ有るよ!とかは相談卓にお書きいただいておけば拾わせていただきます。
このVRシステムでは『HN(ハンドルネーム)』を設定することが必要となるようです。
本名でのご参加ではシステムを使用して『コンピューターバグ』を倒せないようです。皆様、奮って『HN』を設定してのVRに挑んでくださいませ。
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
●でんじゃぁ!
当シナリオにはパンドラ残量に拠らない【心の】死亡判定が有り得ます。
身に覚えのある方は【その黒歴史を晒しながら】、【楽しく】ご参加ください。
はっちゃける練達です。どうぞ、よろしくお願いいたします。
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