PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<秘密結社NF>カピバラレンジャー

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●君らの名は
 冬の森。葉のない木々の間。口から出る白い息。
 踏み荒らされていない新雪の上を走っている。
 足首が埋まるくらいに降り積もった雪の上は、非常に走りづらい。必要以上に足を持ち上げてやらねばならぬその走法は、残り少ない体力をどんどん削り取っていく。
 肺が限界を訴え、太腿の筋肉が悲鳴を上げていても、走っている。走らなければ、追いつかれてしまう。
「くそっ、くそっ、何なんだあいつら!?」
 疑問というよりも悪態に近いものだったが、意外なことに返答があった。
「何なんだあいつらと聞かれたら――!」
 …………。
 しばらく待っても、その続きが来ない。
「…………おい、そんな台詞回し打ち合わせにあったか?」
「いや、ないな。またレッドが勝手にやったやつだ」
「くっそ、こいついい加減にしろよ! 今日は運悪くワインレッドばっかり反撃受けてさ、今にも死にそうなんだぞ!」
「い、いいんだ、俺のことは気にするな。俺たちは皆揃ってひとつじゃないか……」
「くそっ、しっかりしろワインレッド! ああもうレッド行きやがった! 続くぞ!」
 なんだか間の抜けた漏れっ漏れの会話。
 その後に、何やら五つの影が飛び出してきた。

「「「「「とうっ」」」」」

 雪の上に華麗に着地したそれらは、目深に被っていたフードを一斉に取り払い、姿を現す。
 それは――カピバラだった。
 何やらビニールっぽいスーツに身を包み、それぞれのイメージカラーで構成されている。
 それは一匹一匹がポーズを決めつつ、自分の名前高らかに宣言してみせた。
「カピバラレッド!」
「カピバラスカーレット!」
「カピバラボルドー!」
「カピバラガーネット!」
「カピバラワインレッド!」
 そして扇状にびしっとポーズ。

「「「「「虹色戦隊! カピバラレンジャー!」」」」」

 待って、どれも大体赤くて違いがわかんない。
「イエローバルカン!」
 どれがレッドかよくわからない内の一匹が、ゴテゴテした銃を手早くガチャガチャ弄り回すとこちらに向けて引き金を引いてきた。
 銃口から放たれた赤い光線は、男の肩を狂いなく貫いていく。
「ぐっ……くそっ!」
 痛みに顔を歪めながらも、撃ってきた一体に反撃を試みる。使用された散弾銃を避けるのは難しく、カピバラ(何色だったかわかんない)に鉛の群れの尽くが命中した。
「ぐあああああああ!!」
「「「「わ、ワインレッドーー!!」」」」
 銃弾にやられ、倒れ伏すカピバラワインレッド(他カピバラ曰く)。
 すると不思議なナレーションがどこからともなく聞こえてきた。

 カピバラワインレッドは死んだ。
 仕事上がりのビールが好きなやつだった。
 彼の魂はいつまでも仲間と共に生き続ける。
 ありがとうワインレッド! ありがとうワインレッド!

 男は肩の痛みも忘れ、同反応したらいいのかフリーズしていたが、なんとか被りを振って気を入れ直す。
 わけがわからないが、一匹減ったことに違いはない。それは、自分の生存確率が少しでも上がったということだ。
 連中が死んだカピバラワインレッドに縋りつき、男泣きをしている間に逃げてしまおう。
 そう思い、体勢を変えようとした瞬間だった。
「とうっ」
 木々の間から、また一匹の影が現れた。
 そいつを見て、四匹のカピバラ共が声を上げる。
「お、お前は――カピバラエンジ!」
 補充された。
 こいつも赤いし……

●ところでさ
 秘密結社ネオフォボスによって生み出された怪人への対抗。
 それを幻想の貴族たちから依頼されたローレットは、事件ごとにイレギュラ-ズを募っていた。
「で、弱点ニャんだけど」
 集まった面々に対し、プランクマン(p3n000041)がぶっちゃけた。
「こいつら、レッド倒されたら全員死ぬ」
 マジで?
「マジだともサ。ただし、レッド以外が倒された場合は無限に補充されるみたいだね。ま、色にも限界があるから、倒すほどに赤から遠ざかっていくかもしれニャアけどね」

GMコメント

皆様如何お過ごしでしょう、yakigoteです。

カピバラレンジャーなる怪人が現れました。
これらを討伐してください。

【エネミーデータ】
●カピバラレンジャー
・五匹のカピバラ。それぞれが『イエローバルカン』『グリーンソード』という二つの武器を持っている。
・五匹のステータスは全く同じ。すばしっこく、クリティカル値が高い。
・レッドが倒されると全員死ぬが、戦闘中は動き回ることもあり、判別することは非常に難易度が高い。
・以下の能力を持つ。

□五匹でひとつ
・ターン終了時、カピバラレッドが生きている状態で、カピバラレンジャーの数が五匹よりも少ない時に必ず発動する。
・カピバラレンジャーの数が五匹になるよう、どこからともなく新しいカピバラが現れる。仮に、ターン終了時にレッドだけが生存している場合、カピバラは四匹現れる。
・この効果で登場したカピバラは全て赤に近い色をしているが、全く同じ色のカピバラが補充されることはなく、徐々に赤から遠ざかっていく。そのため、判別難易度は次第に下がっていく。

□BGMとナレーション
・カピバラが死ぬと、なんだか物悲しいBGMと共にどこからともなく追悼のナレーションが聞こえてくる。
・この声が戦闘に影響を与えることは一切ない。

□ホワイトマント
・ターン終了時に必ず発動する。
・カピバラ達が一斉にフードを深く被り、それぞれの配置を互いにランダムに入れ替わる。
・また、フードを取った際、見た目上の傷や汚れ等は消えいている(回復はしない)。
・ようは毎ターン、配置が入れ替わって綺麗さっぱりするのでどいつが何色か見極め直しになる。
・『五匹でひとつ』が発動する場合、その直後にこれが発動する。
・この能力はマーク・ブロックの影響を受けず、間に障害物があっても無視する。

【シチュエーションデータ】
・真冬の森。
・足首まで埋まる程度に雪が積もっている。
・もうじき夕方。

  • <秘密結社NF>カピバラレンジャー 完了
  • GM名yakigote
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2019年01月06日 21時40分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

サイズ(p3p000319)
隠名の妖精鎌
目的
カピバラ倒す
なお俺のレンジャー内の立ち位置はナレーション、カピバラサイドのナレーションに対抗する感じでナレーションを流すよ、勝負だカピバラサイドのナレーション!
俺の流すナレーションはアドリブで行くよ!
だって具体的に考える時間ないからね!

心情
確かに赤カピバラばっかだな…でも血の色は一緒だろう?とまあ冗談はおいといて、何色でもプランAが通れば何色でも変わらない!それじゃあ行くぞ!

行動(全体で決めた共通事項を守る)
足場が悪いみたいだから地面から多少浮くて程度に飛行することで雪に足を取られないようにするよ。
またカンテラを腰に提げて、明かりは確保しておくぜ。
プランA
最初は魔力撃で攻撃!数回攻撃して、見た感じ弱って来たなら威嚇術で不殺を狙う!
俺の推測が正しければカピバラが死ななければ新しいのは補充されないはず!そしてカピバラは気絶した仲間を戦況の為に殺処分するほど外道ではないはず!
故に不殺でカピバラを全員気絶させて、最後に一ヶ所にカピバラをまとめて範囲攻撃持ちのイレギュラーが処分、もしくは一人一匹担当の同時処分で依頼クリアだ。

不殺しても補充される場合はプランBのひたすら倒すに変更、威嚇術なんてすててひたすら副行動は攻撃集中からの魔力撃で手当たり次第に倒してカピバラサイドのナレーションを流していくよ、こうなったらカピバラサイドのナレーションのネタが尽きるかレッドが倒れるまで暴れ続けてやる!
清水 洸汰(p3p000845)
雲水不住
心情
待てーい、カピバラレンジャー!
このコータ様の目が黒いうちは、ネズミ一匹足りとも逃がさねーかんなー!
いざ、出会え出会えー!

事前準備
足場が悪くても踏みとどまれるよう、ブーツ着用

作戦
基本的にイーリンの方針に従う


戦闘
相手が戦隊っぽく名乗るなら、こっちも堂々、ヒーローとして推参だ!!!!
「イレギュレンジャーブルー!!!!ここに参上だぜ!」

戦闘開始直後から、キャッスルオーダー(効果時間が終了したら再使用)&名乗り口上を使用
カピバラレンジャー達から、後衛やメイン火力の面々を守るぞ
次のターン以降、レッドの位置が判明しない内は、オレも通せんぼでマークしながら、オレに1番近い対象に組技
本命発見までのAP節約や、相手の動きを封じる事を狙うぞ
また、攻撃やマークの過程で隙があれば、相手のフードを奪取するのも狙ってみる
「フードまで再生しちゃうんじゃあ、また見極めるっきゃねーけどなー」

カピバラレッドの位置が完全に割れたら、そっちに集中攻撃だ
APが尽きるまで、ガンガンブロッキングバッシュでレッドを攻めるぞ

他のカピバラがレッドへ近づくのを妨害するなら、名乗り口上とで引き付け
オレに意識を向けさせ、接近させたりすることで、他の味方の範囲攻撃に複数体を巻き込んだり、本命に攻撃する隙を作るぜ

アドリブ大歓迎
イーリン・ジョーンズ(p3p000854)
天才になれなかった女
パンドラ可
アドリブ可
基本呼び捨て
偽名:司書

【心情】
「紫のハートは知識の証!イレギュレンジャーシオン!」
カリスマで全力決めポーズ
「さ、屠殺するわよ」
一気にテンション下降、恥ずかしい

【戦闘基本方針】(共通事項)
・1 敵を集中攻撃し「不殺でトドメ」を狙う
・2 この「不殺で倒されたカピバラ」が居る場合で「五匹でひとつ」が発動し、不殺個体分も補充された場合はプランBに変更。補充されない場合はプランAに
・プランA
不殺撃破を続行し、KOした敵を折を見て同じ場所に集め、入れ替わりの距離を減らす
その後、最終的に一気に範囲攻撃で全滅させる
・プランB
以後不殺を使わず。敵の数を減らしていく。その際一時的にでもレッドを発見した場合は、怒り等の行動そのものが変化するBSでのマーキングを試みる

【状況対策】
足をとられないよう騎乗戦闘、ラムレイでも移動が難しい場合は徒歩。その際木の根本付近を移動し、新雪を踏み抜かないように注意。
暗闇はサイバーゴーグルと、必要に応じて予め削ったティンダーウッドに火をつけばら撒く

【戦闘】
前衛、基本待機+以下のルーチン
可能なら攻集
・優先度高
レッド発見→レッドめがけ紫苑
敵のタゲが3以上自分に向く→防御集中+ハイヒール
2体以上の敵を巻き込める→紫苑(全体で怒付与が3体以上の場合使用しない)
瀕死の敵が居る→威嚇術
万全な敵が居る→カリブル

【ギフト】
「レッドの居場所」をある程度戦闘時間経過後閃く
ジル・チタニイット(p3p000943)
他造宝石
カピブタは置いてきたっす。味方の誤射が怖い・・・・・・じゃなくて
この戦いについて来れそうにないからっす。」
(頭の中でキュイーキュイー鳴くウルウル目のカピブタ思い出して)



イーリンさんの共通事項に従う。テンションは通常の1.5倍高め。

事前に長靴など雪の中でも動きやすい履き物を調達し、装備する。
また、棘を抜いた薔薇の花(赤系)を用意し、頭に挿したり口に咥える。

「綺麗なお花にも棘はあるっす!イレギュレンジャーローズっす!」
(本人が精一杯考えたカッコイイポーズできらーんと目を光らす)

敵を発見次第、副行動でミスティックロアを使用し、主行動で敵の
射線を切れる後方の位置に移動する。
雪に足を取られないように気をつけながら、メガ・ヒールで回復支援。
特に、クリティカル攻撃を受けた仲間は優先的に回復させる。
「イレギュレンジャーの不屈精神、見せて下さいっす!」

回復が要らない場合はSPOを共通事項に沿った攻撃対象に投げる。
「アタックチャンスっすよ!」

敵達にそこそこダメージを与えたと判断したら、適当な敵1体を指さし
「カピバラレッド、なかなかやるっすね!」と勝手に因縁を付ける。
相手から訂正が入った場合は、別の敵を指さし、同じくセリフをぶつける。
但し、仲間から紛らわしいとツッコミが入ったらやめる。

戦闘終了後は素のテンションに戻る。
あと、カピバラレンジャーを食べて腹壊した方がいれば祈祷を使用。

アドリブ歓迎
パンドラ使用
七鳥・天十里(p3p001668)

「赤い帽子は燃える心の証明、イレギュレンジャーレッド!」
二段ジャンプしながら名乗り
「僕の銃弾は全てを撃ち抜く!」
華麗に着地しながらカッコいいポーズを決める
アクロバットはないから気持ちで頑張る

>全体
パンドラ使用
アドリブ歓迎

>作戦
共通事項は司書ちゃんに従うよ
寒いだろうし簡単な防寒着用意しとく。色は赤!
ハイセンス+透視を使用して視界と感覚を鋭く
暗闇にはサイバーゴーグルで対応
足場の悪さはエアリアル・リフトでジャンプや低空飛翔で凌ぐ

「さあ、勝負だよカピバラレッド!」
戦闘開始直前、一匹を指差してブラフを掛けてからリーディング
レッドがどれなのか思考を読んで判別
みんなにわかりやすいように判明したレッドに攻撃

ホワイトマント後レッドが不明な場合
またカピバラ戦隊に声をかけて副行動等でリーディング
悪者の癖にレッドを名乗るやつは逃がしてあげないからね…!

攻撃を食らって傷を負ってる場合は
血やらBS関係の匂いからハイセンスで判別も試みる

>戦闘
後衛、先手を取ることを優先
副行動可能な際は移動で範囲調整or攻撃集中

レッド発見時
レッド中心に複数攻撃可能なら六発目の幸運
無理な場合は鉛の言葉
BSが付与されてない場合はR1に移動後焼却ナイフ

レッド不明時
六発目の幸運で複数攻撃を狙い削り優先
単体の場合は通常攻撃

瀕死の敵がいる場合は蹴戦で不殺
不殺攻撃を行うかは共通事項に遵守
不殺にした敵はその後攻撃に巻き込まないように注意
九重 竜胆(p3p002735)
一刀繚乱
秘密結社ネオファボスに怪人集団ね…。
その内怪人の巨大化技術まで生み出したりしないわよね?
負けた怪人の巨大化ってある意味お約束だし…。
って、流石に現実じゃ早々そんな事は起こったりしないわよね、平気平気。

作戦は共通事項に従うようにするわ。

私は看破、直観を同時に使ってカピバラレンジャーを観察。
ホワイトマントで傷や汚れは消せたとしても、
個々人の特徴や鈍った動きまでは早々誤魔化せないでしょ?
プランBが実行されている場合は探って得た情報は直ぐに伝える様に。

雪に足を取られない様に防寒長靴着用、足回りに注意。
陽が沈んで視界が悪くなったらサイバーゴーグル装備。

\其処までよ、秘密結社NF。いいえ、カピバラレンジャーっ!/

誓った願いはこの胸に、イレギュレンジャーブルーっ!
ポーズはノリと勢いで何とかするわ。

あんた達色が似たり寄ったりで分かり辛いのよ。
私達が見分け易い様に仕分けしてあげるから覚悟しなさい。

移動の必要が無ければ常に攻撃集中。

敵が分散しているなら一刀両断。
敵が固まっているなら戦鬼暴風陣で纏めて薙ぎ払う。
但し、使用の際は味方を巻き込まない様に注意。

プランAが上手く機能しそうなら敵に止めを刺しそうな場合は待機。
全員が動いた後なら気絶させる様に通常攻撃。
最後まで上手く進行した場合はタイミングを合わせ、戦鬼、もしくは紫電一閃で纏めて撃破。

これで貴方達とは永遠にお別れよ、何てね。

パンドラ使用、アドリブ歓迎
神埼 衣(p3p004263)
狼少女
【アドリブ歓迎です】【パンドラ使用】

「…ん。」(タバコすぱー
雪…さむい。雪は嫌いじゃないけど寒いのは嫌い…。

・心情、行動
馬?ロバ?・・・カピパラ???…とりあえず、悪いやつらしいからぶっ飛ばす。お仕事お仕事。
それでカピパラってなに?食べれるの?(カピパラのイメージが馬とかロバです。食べられそうとか思ってます。ほら、ロリババアも食べれますし?)
「れ、レンジャーホワイトー…!」(タバコすぱーってしながら謎のポーズ)……ってなにしてるのこれ。

・戦闘方針
基本はイーリン(p3p000854)の作成してくれた共通事項に従って行動します。
戦闘開始時にリジェネレートを発動。
・プランA
蹴撃(不殺)を使用します。蹴ります。
雪があるようなので不知火・硬牙(長いやつ)を地面に突き刺して、支点にしながら蹴り飛ばします。
・プランBに移行、またはレッドだと分かった場合。
瞬華迅雷を使用します。殺ります。雪は…気にしない!

・雪対策
狼パワーでなんとかしたい。本能に従え!!!
蒼剣教導に対処法とか書いてあった気がする。気がする!

・視界対策
ギフトを使用。

・無事に討伐が完了した場合
「…カピパラ肉」
カピパラ肉を食べてみようとします。倒したら食べないとね。
まずかったら、しょぼーん…状態です。もう食べません。
美味しかったらほかの人にも勧めます。……食べる?
ワルド=ワルド(p3p006338)
最後の戦友
全員似たようなな配色ですね…今すぐ虹色戦隊の名を階調戦隊と改めることをオススメしますよ。
ああ失礼、もう彼らが名乗る機会は無いですね。今日で終わりですから。

・行動
雪対策にブーツを冬用に変えています。
敵はレッドを色彩感覚で見極め、見つけ次第他の方にも知らせますよ。
森ならば木など遮蔽物が多いと思うので、透視を用いて目で見える範囲を増やしましょう。
夕方近いという事なので影が濃くなってきたらカンテラを点けます。


こちらもレンジャーを名乗り対抗するようです。私の色は朱殷と…。
ならば戦闘前にコートの色をソレに変えて、ついでに”凄惨”と書かれた仮面でも着けましょうかね。キャラ付けは大事。
名乗るときは「悪を誅するイレギュレンジャーシュアン!!貴様等の血を俺色に染めてやるぜぇヒャッハーッ!!」とか言いつつポーズ。この喋り方とテンションは戦闘終了まで続きます。
戦闘終了後はいつの間にか姿も話し方も元通りに。(ただし無理なキャラ付けのためか若干疲れてる)

・戦闘
司書さんことイーリンさんの共通事項に従います。
主行動は精密射撃中心、プランAの間は弱った敵にはノーギルティで。
副行動は初手はスナイパーアイ。その後は攻撃集中を中心に必要に応じて移動したりしますね。
ハイロングピアサーは敵を2体以上巻き込める場合か、
移動しなくても攻撃できる敵が木の先にいる場合(かつ木ごと貫通できる場合)に使います。

アドリブ歓迎・パンドラ使用

リプレイ

●心に赤い魂を
 僕らだって分かっている。ちょっと僕らは多すぎるんじゃなかろうかと。普通五匹なんじゃないだろうかと。でも、そのことを博士に言ったら、博士はこう答えたんだ。予算が余って、作りすぎたって。

 ここが戦いの場でなければ、眼の前に広がる圧倒的な死の光景に、目を奪われていたかも知れない。
 骸が累々と並べられているのではない。詛いの怨嗟が渦巻いているのではない。ただそこには何もなかった。
 一面の銀世界。立ち並んだ木々には葉のひとつもなく、全てが枯れ落ちている。獣の足跡すらない、視野いっぱいの処女雪は、ここだけがまるでキャンパスの額縁にに切り取られたかのようだった。
「確かに赤カピバラばっかだな……でも血の色は一緒だろう? とまあ冗談はおいといて」
 状況を知らない人が聞けば、動物虐待以外の何物でもないようなことをいう『隠名の妖精鎌』サイズ(p3p000319)。五匹並んだコスプレカピバラと、死神が持っていそうな大鎌を想像してみよう。どっちが悪役なのか分かりやしない。なんておそろしい。命を刈り取る形をしやがって。
「何色でもプランAが通れば何色でも変わらない! それじゃあ行くぞ!」
「待てーい、カピバラレンジャー!」
 ヒーローが登場するときのお決まりの文句で登場する『雲水不住』清水 洸汰(p3p000845)。ちょっと高めのところからの着地も忘れない。正義の味方が都合よく割り込む時に、「まてーい」は大事なのだ、「まてーい」は。
「このコータ様の目が黒いうちは、ネズミ一匹足りとも逃がさねーかんなー!」
 一応、ステータス表を確認。【目の色】茶。よし。
「いざ、出会え出会えー!」
 あれ、最後は悪役っぽかったな。
「紫のハートは知識の証! イレギュレンジャーシオン!」
 カリスマ全力ウルトラミラクル戦隊ポーズをびしっと決める『天才になれなかった女』イーリン・ジョーンズ(p3p000854)。口上の際、胸の前に挙げた両手で作ったハートマークから、かっこいい姿勢に移行するのだ。この寒いのに、震えのひとつも見せることなく指先まできっちりと伸ばされている。
「さ、屠殺するわよ」
 そして一気にクールダウン。ほんのり顔が赤いかも知れない。
「カピブタは置いてきたっす。味方の誤射が怖い……じゃなくて。この戦いについて来れそうにないからっす」
『他造宝石』ジル・チタニイット(p3p000943)はここには居ない自分の仲間のことを思い出して経緯を説明する。目をつぶれば、あのキュイーキュイーなく姿がその裏に浮かんでくるようだ。この戦いは敵の区別をつけるのが非常に難しい。そもそもカピバラが服を着てなかったら最初からそうそう見分けがつかないんじゃないかというのはおいておこう。
「赤い帽子は燃える心の証明、イレギュレンジャーレッド!」
 七鳥・天十里(p3p001668)もまた華麗なジャンプと空中回転(横回転のスピンジャンプだ。スキル上、アクロバットな動きができないもので)を見せつつ、雪原に着地する。右左と狙いを定めた後、銃を顔の前に掲げ、組体操では真ん中に来そうなポーズを決めた。用意があれば、背後でどーんと派手な爆発が起きたかも知れない。
「僕の銃弾は全てを撃ち抜く!」
「秘密結社ネオファボスに怪人集団ね……」
『一刀繚乱』九重 竜胆(p3p002735)が関わっているこのカピバラだけでなく、同様の怪人事件は各地で起きていると聞いている。
「その内怪人の巨大化技術まで生み出したりしないわよね?」
 そうなったとしても、こちらに巨大合体ロボットはない。
「負けた怪人の巨大化ってある意味お約束だし……って、流石に現実じゃ早々そんな事は起こったりしないわよね、平気平気」
 嫌な想像を打ち払うように手を振った。
「……ん」
『狼少女』神埼 衣(p3p004263)の口から出ているのは吐く息が急激な気温変化で白くなったものではない。ヘビースモーカー故の紫煙である。
「れ、レンジャーホワイトー……!」
 何人かがしたそれに合わせて、自分もポーズを決めてみる。動けばこの寒さも紛れるかと思ったが、まるでそんなことはなかった。冬にマラソンしても寒いもんは寒いもんな。
「……ってなにしてるのこれ」
 表情のないまま、首をかくり。
「全員似たようなな配色ですね……今すぐ虹色戦隊の名を階調戦隊と改めることをオススメしますよ」
 誰かが突っ込んでおかないといけないことを、『最後の戦友』ワルド=ワルド(p3p006338)が言ってくれた。色味で言えば、イレギュラーズ側の方がよっぽどバラエティに富んでいる。どこを指して虹色だと言うのか。
「ああ失礼、もう彼らが名乗る機会は無いですね。今日で終わりですから」
 怖えよ。どっちが悪役なんだよ。
 さて、と。足を止める。報告ではこのあたりだ。
 周囲を見渡しても、風景に特殊な変化はない。
 だが、せっかくの絶景を台無しにするかのように、その声は響いた。

●5人揃って
 決めポーズの練習を頑張っている。とりあえず、ポーズ直前に「ハイッ」っていうのは辞めようと皆で誓った。流石にそれはダメな気がしたんだ。

「まてーい!」
 声はすれど姿は見えない。
「おい、なんだあの掛け声。また打ち合わせにないぞ」
「いや、さっき向こうの奴らが言ってたから、言ってみたくなったんだろ」
「くっそ、いつも気分で台本変えやがって、合わせる身にもなれってんだ」
「そんなことよりおい、あいつ行っちまったぞ」
「ああもう、追いかけろ!」

「「「「「とうっ!!」」」」」

 そして奴らが現れる。
「カピバラレッド!」
「カピバラスカーレット!」
「カピバラボルドー!」
「カピバラガーネット!」
「カピバラエンジ!」
 そして扇状にびしっとポーズ。

「「「「「虹色戦隊! カピバラレンジャー!」」」」」

●6人目の悲劇
 ナレーションのひとがどこもいるのかは僕たちもわからない。あれはどこから聞こえてくるんだろう。どうやって僕たちのプロフィールを微妙に知ってるんだろう。

 想像すると、少々ひどい光景かもしれない。
 幾度かの攻防の後、サイズの本体がカピバラレンジャーの一匹にクリーンヒットを見舞ったのだ。
 俊敏に動くカピバラに襲いかかる大鎌。動物愛護団体が見ていませんように。
 吹っ飛ぶカピバラ。崩折れ、そして、
「「「「ぼ、ボルドー!!」」」」
 仲間を思う他カピバラの悲鳴。そしてBGMとナレーションが流れ……なかった。
 数瞬の静寂。まだかな、まだかなー? って顔で辺りを見回しているカピバラ達。
「こ、これはまさか!」
「「「知っているのかエンジ!?」」」
「嗚呼、これは打ち消しスキルや不具合なんかじゃない。これは――峰打ちだ」
「「「な、なんだってー!?」」」
 そう、峰打ちである。刃による致命傷は与えていない。つまり死んでいない。よってレンジャー最大の能力が発動しなかったのだ。
「馬鹿な、このままでは仲間の補充ができないぞ!!」
「どうするんだ、あっちでスタンバってる皆が出てこれないじゃないか!」
「今日は奮発してイエローやピンクも来てるんだぞ! 赤からは遠すぎるって断られてたのを無理言って承諾してもらったのに!」
「仕方ない。このまま四匹で戦うしか無いぞ!」
「おのれ、おのれー!!」

「イレギュレンジャーブルー!!!! ここに参上だぜ!」
 名乗りあげが耳に残ったのか、構え直したカピバラの内の一体の視線が洸汰に集中した。
 戦隊スーツに身を包んだカピバラとバット担いだ少年が対峙する。ここに足りないものがあるとすれば教育番組だろう。
 グリーンソードとバットが交錯する。打ち合う度に起きる火花。グリーンソードに切られても血は出ないぞ。爆竹みたいな音と小さな爆発が起きるんだ。
 グリーンソードを厚いキャッチャーミットの革で受け止め、逆に前足を取って関節技を狙う。
 カピバラにかける有効な関節技なんて知らないが、問題はない。目当ては別にあるのだ。
 むんずとフードを掴む。だが次の瞬間には別の個体に入れ替わっていた。
 自分と戦っていたのは。そう思い視線を巡らせると、いた。明らかにこちらに視線を送っている一匹。自分の名乗りは、そこまで耳に残ったのだろうか。ともあれ隠れ鬼、みいつけた。

\其処までよ、秘密結社NF。いいえ、カピバラレンジャーっ!/
「だ、誰だっ!?」
 眼の前の竜胆に向かって、ノリの良い返事をするカピバラ(たぶんエンジ)。
「誓った願いはこの胸に、イレギュレンジャーブルーっ!」
 腕を大仰に振り回してポーズをとる竜胆。
「馬鹿な、ブルーが二人だと!? どっちを倒せば両方死ぬんだ!?」
 まさか同系統の能力かと驚くカピバラ。ただのネタ被りである。
「あんた達色が似たり寄ったりで分かり辛いのよ。私達が見分け易い様に仕分けしてあげるから覚悟しなさい」
 気にしないというのは社会を生きる上で必要なスキルだ。ブルー二人までなら許容範囲に違いない、きっと。
 イエローバルカンによるビームっぽい攻撃を避けると、背後で爆発が起きる。原子分解でも起きてんのかその武器。
 間合いを詰め、連ねた双刀を八相に構える。カピバラは慌てグリーンソードに持ち替えようとするが、竜胆の斬撃は既にその毛皮を捕らえていた。

 イーリン乗る軍馬が後ろ足で蹴り飛ばしたカピバラを、仲間の得物が追撃する。
 だが刃を使わない、急所を狙わない攻撃はカピバラの命を刈り取ることはなく、そのまま地面に倒れ、動かなくなった。
 気絶しているのだろう。ぴくりとも動かず、しかし事前に聞いていたBGMもナレーションも流れない。
 これで二匹目。既に相手方の反応で分かってはいたことだが、これを持って確信とする。カピバラレンジャーは、死なない限り補充されない。五匹揃ってさえいれば、能力のトリガー条件を満たさないのだ。
 会話から読み取るに、レンジャーの死亡に合わせて発生するのではなく、あくまで戦っているこの場に参加できるのが五匹までということのようだ。
 いったいどういう改造を施せばこのような能力に仕上がるのか。どう考えても、纏めて一気に出てきた方が戦力は大きい。
 興味は尽きないが、戦闘に集中力を戻す。
 残り三匹。そろそろどれがレッドであるか、目星がついてもいい頃だが。

「綺麗なお花にも棘はあるっす! イレギュレンジャーローズっす!」
 ジルが片足立ちの両腕を斜めに大きく広げたポーズで名乗りを上げた。精一杯考えたかっこいいポーズである。
「そんな、こっちの予定と被ってるじゃないか! 次はローズが待機していたんだぞ!」
「落ち着け! 一番憤っているのはカピバラローズだ! あいつ、能力塞がれて出てこれないのにレッドが死んだら一緒に死ぬんだぞ!」
 えらい理不尽な能力である。改造したやつはカピバラ嫌いだったんじゃないか。
「カピバラレッド、なかなかやるっすね!」
 たぶん最初に憤った方がレッド。勘で決めつけたジルは一匹のカピバラに指差し、適当な因縁をつけた。
「ば、馬鹿な! どうしてわかったんだ!?」
 確率は大体33%。確信無くいい加減なことを言っても当たるときは当たる。
「くそう、まだだ、まだ俺たちにはホワイトマントがある!」
 フードを被り、入れ替わる。次はどれを指差そう。また3割3分当たる。

「悪者の癖にレッドを名乗るやつは逃がしてあげないからね……!」
 ホワイトマントで隠れても、レッドを言い当てられた動揺を抑えきることができなかったのだろう。
 天十里は内心で心臓ばっくばっく言ってるレッドを見つけ出し、そいつをびしっと指さした。
「しまった! 心を読む能力者か!」
「こうなったら、ひとつに集まれ! 気持ちが落ち着くまでレッドへの攻撃を分散させるしかない!」
「やめろよな。自分勝手だけど一旦崩れたら精神的に脆いんだぞ、うちのレッドは!」
 三匹で寄り添って人間たちを睨むカピバラ。くそう、まだ負けてないぞにんげんめ!
 だが悪者に対する慈悲はない。天十里はカピバラの一匹に蹴りを見舞う。身長差もあって完全にヤクザキック。突き刺さるつま先、えぐられる鳩尾。カピバラに鳩尾があるのかは知らないけど。
 跳ねるカピバラ。直前で入れ替わられた為、あれはレッドではない。だがこれで、残り二匹。絶滅の危惧。

 衣の蹴りもまた、残念ながらレッドには当たらなかったようだ。
 レッドっぽい方を狙ったのだが、思いの外雪が邪魔で狙いが外れたのである。
 おかしい、狼パワーがあれば雪なんて気にならないはずなのに。本能パワーで誰かが何とかしてくれるはずなのに。
 雪対策とか教本に書いてあった気がするのに、どうしてうまく攻略できていないんだ。やはり基本ばかり身につけても仕方がないのだ。実践で必要なのは応用力なのだ。
 雪に埋まった足を引っこ抜きながら、衣はそういうことにする。おのれ自然め、まだ人類は克服できないのか。
 足を抜いた勢いで尻餅をつくと、丁度目の高さが一致して、カピバラと視線があった。
 最後の一匹。たぶんこいつがレッド。腕をぷるぷるさせながら、必死にファイティングポーズをとっている。
「ぼ、ぼくはカピバラレッドじゃないよ」
 いやもう無理がある。
「……カピバラ肉」
 ぽつりと呟くと、レッドが明らかにびくってした。びくって。

 ワルドの銃口が最後に残ったレッドの頭に照準を定めている。
 動けば撃つ。動かなくても撃つ。どちらにせよ、お前に未来はないのだという明確な意志がそこにはあり、冷酷で静かな殺意が冬に寒さに拍車をかけていた。のだが。
「悪を誅するイレギュレンジャーシュアン!! 貴様等の血を俺色に染めてやるぜぇヒャッハーッ!!」
 冒頭のダークヒーローっぽいムーブはどこへやら。赤い塗料で荒々しく『凄惨』と書かれた仮面を被り、モヒカンでも似合いそうなテンションのワルドがそこにいた。これが放送後半の追加レンジャー枠だったらテレビの前の子供達は泣く。
 話とか通じなさそうな言動に、カピバラレッドは青ざめた顔に絶望のレイヤーを乗算する。ヒャッハー系のモヒカンにこめかみ狙われたらこうなるのも仕方がない。
 にんげんに囲まれ、死期を悟るカピバラ。違うんです愛護団体さん。このカピバラ悪いやつなんです。
 トリガーが引かれる。放送コードの関係で、血の描写は控えめだった。

●必ず愛は勝つ
 僕ら、怪人側でいいの? そういう疑問は浮かべないことにしてた。じゃあ、後は頼んだよ。ブルー。

「「「「「「「「「「「「ぐああー!」」」」」」」」」」

 森中に悲鳴が響き渡った。きっと、待機していた残りのレンジャーも同時に死んだのだろう。
 そして流れる物悲しいBGMに、俺は自分の仕事をするだけだと言わんばかりのナレーション。

 カピバラレッドは死んだ。
 アイデア商品でブルーオーシャンを狙っているやつだった。
 彼の魂はいつまでも仲間と共に生き続ける。
 ありがとうレッド! ありがとうレッド!

 了。

成否

大成功

MVP

サイズ(p3p000319)
隠名の妖精鎌

状態異常

なし

あとがき

ギミックの封殺、お見事です。

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