シナリオ詳細
<刻印のシャウラ>シュプレヒコールの棘乙女
オープニング
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羽虫の様に逃げるのか、と。まるで敗走したかのような物言いをされていたわね、貴方。
真っ赤なルージュを唇に。女は男をだます狐の様にころころと笑って見せる。
「可愛らしいでないの。男は女に虚仮にされてこそよ」
「言ってろ。『アウトロウ』共を虚仮にして歓ぶだなんざ、碌な女じゃない」
『雨豹』は何処か拗ねた様に唇を尖らせた。そんな所が子供っぽくて好ましいのよ、貴方とおんなは雨の匂いを纏わせる男の腕にしなだれかかる。
幻想の南部――饐えた匂いがするこの酒場をどうやら『雨豹』は気に入った様だった。
『新生・砂蠍』としてのオーダーは幻想南部の市街地の制圧。『雨豹』にとっては略奪略取以外の行いは興味もないが強い者には巻かれていろとおんなが言うものだから、そうするだけだ。
「貴方ってホント面白い男だわね。アタシみたいなのに引っ掛かるからこうして得意でもない政治ごっこの片棒を担がされてる」
「お前みたいな女に引っ掛かる男じゃないと盗賊だアウトロウだの言ってらんねぇんだよ。尤も、その女を屈服させるまでが男だ」
互いに視線を交わらせる。ころころと笑う女の影は――嗚呼、何所か魔的な色をしているではないか。
「貴方、今日はどうするの?」
「ああ、そうだな。雨が降らないなら降らせに行こうじゃないか。イイコ達が領土侵攻してる間にこっちはお得意の事をすりゃあいい」
おんなは笑う。
うばうことに関しては貴方、得意でしょう?
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『新生・砂蠍』による幻想の南部への侵攻をキャッチすると同時に、北方に位置する鉄帝の侵攻の兆しを感じ取ったという情報は成程、『サブカルチャー』山田・雪風(p3n000024)に言わせればアニメの4話や8話で話の流れを変える所、とでも言った風か。
「幻想南部の貴族の皆さんも、そりゃ、頑張って領地を護ろうとしてるんですけどね。
いやあ……なんというか――鉄帝の事もあって国境を守らなくちゃいけないし、となれば特異運命座標の皆さんの手も借りたいと」
現状で言えば、特異運命座標の力が無ければ幻想国そのものを揺るがす事件に発展しかねない。国盗りを行うという2極を如何にいなすかに国家そのものの運命が掛かっていると雪風はやや大げさに表した。
「幻想南部の繁華街、といっても、こじんまりとはしてるんすけど。
その繁華街付近で略取の情報がありました。いかにも盗賊らしい――んすけど、自警団が今、その盗賊たちの対応に出動中」
雪風は資料を目で追いながら淡々と情報を読み上げる。
「んで……、繁華街の酒場を中心に徐々に『国盗りゲーム』だと楽し気に侵攻を開始し始めたという事でして」
雪風は、頬を掻く。確かに国盗りはゲーム染みた動きであるのかもしれないが……。
「『雨豹』と名乗る男を司令塔に動く盗賊たち。
それから、アリソンという名前のおんなが謳いながら周辺の住民を『武器』に行動しているようです」
「『住民を武器に』?」
その言葉に雪風はゆるゆると頷いた。以前、雨豹の名の男が連れ歩いていた女。
彼女はそう、呼声を発する魔種なのだという。大方、男と共に遊んでいるだけなら害もなかったのだろうが――彼女自身が「面白いからゲームでもしましょ」と言い出して国盗りゲームをし出したのなら性質が悪い。
「皆へのオーダーはアリソンか雨豹のどちらかの討伐。
自警団と協力して、魔種か、盗賊の一方を倒したなら彼らの片方はゲームの興覚めだって引いていくと思うんすよ」
そういう性格だから、と付け足した。雨豹はおんなに固執していないし、アリソンとて遊ぶ男は星の数ほどだ。
只の暇つぶし。
そう呼んでしまえば易い事で。
「放っておけば魔種と盗賊が手を組んで街が陥落しかねない。しかも、魔種の呼び声で周辺住民が転化されるのもこまるっす。だから、どうか、対処をお願いします」
- <刻印のシャウラ>シュプレヒコールの棘乙女完了
- GM名鉄瓶ぬめぬめ
- 種別通常
- 難易度HARD
- 冒険終了日時2018年11月15日 21時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
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La――La La La――♪
イケすかないわね、ルシアンでも呷ったのかしら?
あら、けれど、そういうのもアリね、アリ。淑女をオトすのは甘い酒って決まってるでしょ。
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アルコールの匂いが鼻につく。饐えた酒場の匂いに交じるガソリンのかおりは『二輪』アルプス・ローダー(p3p000034)から発されるものか。
深、とは静まり返らぬ幻想の街の中を堂々たる足取りで闊歩する『白百合清楚殺戮拳』咲花・百合子(p3p001385)は心に滾った想いを溢れさせるが如く口元にゆったりと笑みを浮かべる。
「ゲーム、か」
「ええ、人を弄び、奪い、剰え、遊戯盤と称すなど、納得はできません」
白銀の髪を揺らして、『白銀の剣』シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)は唇を噛み締める。幻想という国の薄汚れた歴史を知れど、無辜なる民には何の瑕疵もない――寧ろ、その平穏を乱すのがこの遊戯と言った処だ。
ならば、遊戯盤そのものをひっくり返せばよかろう、と。美少女はそう闊達に笑った。
「何、強者が二人も駒としている。手合わせしたいと願うのが美少女の性というもの」
「うむ。『雨豹』に『魔種』。どちらも気になるが、此度は魔種を後回しにするわけにはいかぬ」
悠々と頷く『Hi-ord Wavered』ルア=フォス=ニア(p3p004868)は遊戯盤と称された街に足を踏み入れ、住民対応に当たる自警団たちへと視線を送る。
「危険な任務ですが決してご無理はなさらぬよう」
淡々と告げた『強襲型メイド』ヘルモルト・ミーヌス(p3p000167)の激励は魔種という未曽有の存在を相手取る現状を不安がる自警団たちに一縷の希望を与えた事だろう。
「貴方方が一人命を失うたびに救われぬ命が出る。貴方方とて失われていい命ではない。分かりますね?」
胸に刻み付けるは命という奇跡。
街の中心部。おとことおんながいる。
片や楽し気に得物を探す肉食獣の瞳をしているおとこ。
片や何所か人を小莫迦にしたような狐のようなおんな。
「お前らは雨豹を頼む。俺達はアリソンを」
静かにそう告げた『風来の博徒』ライネル・ゼメキス(p3p002044)に、自警団は緊張したようにそう言った。
避難と足止め――このゲームの勝敗はこの際は関係ない。敵の数を減らすことこそがローレットの中で決められた此度のミッションだ。
「聞いた? アナタ、構ってもらえないそうよ」
「寂しいこった。けど、俺たちゃいいぜ? 『おこちゃま』を狩りながら遊べるんだからよ」
互いに干渉し合わないというのは、庇い合うという事でなく。寧ろ、障害物として特異運命座標を見ているのだろう。
「国盗り合戦。古今東西、自らの勢力を拡大するため。自らの夢の国を作り上げるため。
世界各地、あらゆる所や時代で行われてきたもの。物語でも、現実の歴史でもね」
マスターから貰った知識は桜坂 結乃(p3p004256)にとって、自身を形作る重要なものだった。
雨豹とアリソンにとって国盗りは重要ではないのだろうが『遊び』にするなら十分なのだろう。
くすくす、と紅いルージュが歪む。彼女が侍らす住民たちは皆、虚ろな瞳で特異運命座標を見ている。
見ている瞳が。
まるく、歪んで、輪郭を失っていく。
「盗賊に交じる魔種か。最近聞く一連の魔種の勢力と関係あるか否か――いずれにせよ、現状がどうあれ、盗賊が魔種に飲まれるのは必定」
長物の刃を手にして、『特異運命座標』久住・舞花(p3p005056)は深く息を飲む。
「参ります」
「いらっしゃって、可愛い乙女」
La――La La La――♪
寂しがるならいらっしゃい。カルアミルクの甘さみたいにもっと、魅せてあげるわ。
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上空よりアリソンを補足していたアルプスは最速の攻撃を降らせる。
その一撃を直に受け止めた魔種は「いらっしゃい」と唇を釣り上げ、くすくすと笑う。
アルプスに釣られるようにゲームの盤上に躍り出た百合子は声を張り上げる。アリソンの許に仲間達が集えるように――群衆を『どーにかする』のが彼女の役目だ。
宵の色がふわりと揺れ、白いセーラー服の裾が捲りあがる。美少女力(びしょうじょぢから)は十分だ。
「やぁやぁ、遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ!」
その言葉に反応したのはアリソンその場に立っていた一般人たちだ。蠱惑的な笑みを浮かべる女は男の手を握りしめ、自身の盾にする様にぐん、と引き寄せる。
「莫迦ねェ」
女は笑う。それなら――貴女を狙うしかないじゃない。
アリソンが狙いを定めたのは全ての標的となっている百合子。視線交わう位置にいた彼女に向けて盗賊たちも狙いを定める。
(……距離が『近い』んだ)
は、と顔を上げたは結乃。堂々と名乗りを上げた百合子に向けて、集う攻撃の量はすさまじいものだ。
ヒュウと口笛吹いた雨豹にアリソンが楽し気にけらけらと笑う。
「あのお嬢さんモテてんなァ」
「熱烈だもの」
仲睦まじく語らう二人の許へと裏切りの魔剣を振り上げてシフォリィが飛び込むが――盾となる住民の姿にすべて貫く様に雷を纏わせる。
「住人なので心苦しいですが……それでも、やらなくてはいけません」
「ころすのね」
素敵だわ、ところころ笑うアリソンの至近距離にて、斬魔刀を振り翳した舞花は
「元人間種かしら。人の姿を完全に保っているのね。まあ、珍しくないのかもしれないけど」
と呟く。おんなはそのつぶやきにそうね。とルージュの下弦をすこし歪ませた。
おんなの先の先、或いは後の先かを絶ち斬る。斬りさえすれば後も先も関係はない。
ルアは小さく舞花に避けよ、とつぶやき、ハガルの不可避の雹をアリソンもろともにふらせた。
「時間が掛かる程、被害者は増える。戻れなくなる者も増える。ならば、これしかあるまい!」
非常なる其の攻撃で一般人たちを撃ち抜けば、数人が氷に足をとめられるが、アリソンには効かない。
「わたしは、優しい雨のほうがすきよ」
嘯いたその言葉は相棒にもとどき、ウソつけと返される。
「貴女にとって、人は余興の道具なの?ひとは、玩具にしていいものじゃないんだよ」
結乃が歯を食い締めながらエネミースキャンを走らせる。だがおんなの深淵は見えない。ファミリアも同時に展開するが、そもそもにおいて彼らは会話できる程度には『近い』。近づいてきているのだ。警戒もなにもない。彼らはいつだって自分たちに牙をむくことができる。
「ふふ、美しい子。あなたもどう?」
それは呼び声。甘美な呼び声。然して結乃には届かない。当然だ。自分の周りには誇り高き、そして大切な仲間がいるのだ。寂しい思いなどしたことなどはない。
「さては嫌な博打だな。勝ち目の話じゃあない。気分がわるいという意味さ」
ライネルは心を顔にはださない。勝ち筋を願うのであれば、この面白くない状況を女神様にどう魅せればよいのやら。彼女の前髪は未だ見えない。
己の精神力をアリソンにむかってぶつけるがどうにも女神様はご機嫌ななめのようだ。アリソンをかすめる程度で、精神の弾丸は空気に溶け消える。
「またお会い致しましたね、お嬢様。どうかこのままお引き取りを」
「お嬢様ですって、こそばゆいわね」
ヘルモルトはカーテシーのあと、自分を中心に暴風域を生み出す。白いフリルエプロンとフレアスカートが広がり回る。
おんなはころころと笑い足止めした一般人の後ろに隠れる。一般人はその暴風域に切り裂かれ絶命した。
「―――!?」
ぐん、と横面を殴られるかのような感覚に百合子が顔を上げる。
無数の一般人を相手取りながら、彼女が目にしたのは楽し気に笑った盗賊であった。
「吾に何用か」
「ウチの雨豹サンが言ってたんだけど、お前らも『自警団』の仲間なんだろ?」
楽し気にけらけらと笑う盗賊に百合子は彼らが『自警団を蹴散らし、略奪略取を楽しみながら街の外を目指してること』が脳裏に過る。
地面踏み締め、身体を反転させるように肉薄し続けていた盗賊に耐えきれることもなく百合子が膝をつく。
バラけ始めた戦線の中、無傷で上空より攻撃を繰り出し続けていたアルプスは状況を見下ろして表情を曇らせる。
自警団と彼ら特異運命座標は連携を見せていた。それは自分たちが仲間であると、盗賊たちに教えているようなものだ。
彼らは確かに自警団と戦っている。とはいえ特異運命座標に手を出さないとは言ってはいない。
血の気の多い彼らのことだ。彼らもまた強者と戦いたいと思うものもでてくる。
一般人を誘導する自警団の鴨撃ちという生ぬるいゲームでは物足りなくなってきたのだ。
状況は混迷を増してくる。前衛後衛などの配置はすでに意味もない。
アルプスの頬を冷や汗が伝う。取り返しのつかないミスがそこにあることに気づいたからだ。
しかし手をとめるわけにはいかない。
アルプスは自らを弾丸とし、攻撃を続ける。
アリソンは一歩前に進む。それはヘルモルトが望まぬ方向に。
「お嬢様、おいたがすぎます」
ヘルモルトはその身を風のようにおんなの進行を逆凪に止める。
「これ以上、無辜の人々を巻き込むことは許しません!」
シフォリィは踊る。奇想曲のステップで。華麗なステップにあわせて、アインツバイドライとピトレイヤルを踊らせた。
La――La La La――♪
おんなが歌えばどこからともなく一般人がその歌声に傅いていく。
「次から次へと。なんとも厄介なことであるな。もう一度か。
ほうら、貴様らが取らねばならぬ首は此処にあるぞ!」
気まぐれなる風を纏う美少女は二度目に一般人を引き寄せる。体力は心もとないが、そうはいってはいられない。あの、あくまのようなおんなに味方の一撃をひとつでも多く。
結乃があせりつつも百合子に回復を施した。
シュプレヒコールが始まる。おんなが歌えば一般人も同じ台詞(ことば)を続ける、シュプレヒコールの演目。
ころせ、ころせ、ころせころせと。異口同音に口々に。シュプレヒコールの波が特異運命座標に語りかける。
「趣味のわるいことだ」
趣味のわるい演目にはよりインパクトのあるショウを開演すればいいだけだ。
ライネルはノーモーションの衝術でおんなを撃ち抜く。
おんなはすこしたたらを踏んで、シュプレヒコールの波間を抜ける。
その瞬間を狙うのは、ルアの時流粘着性を有する高次精神波動、Time in Vortex。
その弾道とクロスするかのように放たれるは斬魔の剣士の麗しき斬撃。
少女たちの技はほぼ同時におんなを切り裂いた。
「あは」
おんなはなぜだか嬉しくなって笑う。
「うふふ、ふふ」
アリソンは両の手を広げ笑った。すると彼女を中心に地面から土塊の棘が拡がっていく。一般人も巻き込み、串刺し、棘の道が出来上がる。
至近距離で受けた少女たちは思わずとも、膝をついてしまう。パンドラの函にベットして、もう一度立ち上がる。
遠距離に立つ後衛にもわずかにその棘は届く。
そのアリソンの攻撃に波状して盗賊たちも特異運命座標を狙う。
彼らは盗賊が攻撃してくるという可能性の対応策を用意していなかった。
盗賊とおんなの宴は最高潮を迎える。戦女神の天秤はやがて、ゆっくりと、それでも確実に悪い方へと傾いていく。無慈悲な女神はいま笑っているのだろうか? それとも泣いているのだろうか?
La――La La La――♪
「逃げて」
凛と声を張る。舞花の掌から滑り落ちる斬魔刀。
キン、と鈴鳴る音を聞きながら、アリソンはくすくすと笑う。
「好きよ、そう言う眸」
地を這いずる様に蠢く乙女は何処までも美しい。女は泥を啜ってでも生き延びて追いかけてくるものでしょう、とアリソンはくすくす笑う。
歌声に誘われるように増える彼女の配下たち。皆、意地汚いおんなの盾となる様に立ちはだかり死んでいく。
いのちが、いのちが、いのちが。
消えて――そして、笑うのだ、魔性のおんなは。傷ついてもなお、美しく笑う。
「楽しそうだな、アリソン」
「勿論よ、貴方。もうお得意の『おあそび』はおわったのかしら」
その言葉にヘルモルトが顔を上げる。ぐ、と掌に力を込めて、息を飲む。
盗賊軍は15名。自警団とて永くはもたない――そう、可能性を持ち得る特異運命座標と比べれば盗賊を相手取り続けるには厳しいはずだから。
「住民の避難だなんざで背中を見せてりゃ、そりゃ『楽しいおもちゃ』さ」
「……ッ」
ぎ、と奥歯を噛み締める。ぐんぐんと、歩を進め乍ら楽し気におとこは笑った。
進軍せよ、進軍せよ。
盗賊たちは楽し気に。勿論、傷を負ってるものもいるがまだまだ元気なのだろう。
それに対して――特異運命座標の戦力はこころもとないにも程がある。
分水嶺は超えた。
誰かが撤退を告げる。其の言葉に反論できるほどの策はもうない。
特異運命座標は踵を返す。苦々しい思いとともに。
誰かが雄々しく吠えた。
うつくしいけもののように。
La――La La La――♪
おんなは歌う。雨の豹に傷だらけの手を伸ばしながら。
「はい、ゴォル」
成否
失敗
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
この度は依頼お疲れさまでした。
鉄瓶ぬめぬめです。菖蒲GMから頂いていた判定結果を元に結果をお届けします。
この続きは菖蒲GMがご快癒されたら出ることになると思います。
ご参加ありがとうございました。
GMコメント
菖蒲(あやめ)です。
●成功条件
アリソン または 雨豹 の討伐
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●ロケーション
幻想南部のとある街。中心部に位置する酒場から外――繁華街の外向きに進軍し、遊びながら周辺を荒らし回っています。
雨豹とアリソンはそれぞれ互いが見える場所にいますが、大きく干渉はし会いません。
彼らは遊んでいます。どちらが先に自警団を蹴散らし、街の外へと到達できるかを競っているようです。
中性的な街並み。住民たちは自警団がある程度の避難は呼び掛けていますが未だ、避難しきれていません。
●『雨豹』
雨豹と呼ばれる男です。躰の大部分に入れ墨を。右半身には傷を負っている単眼の傭兵です。
近接距離での攻撃を得意としたアサシンタイプ。その呼び名の通り豹の獣種です。
盗賊らしいといえばその通りの青年です。
●『雨豹』軍×15
雨豹の配下の盗賊。アウトロウ。ある程度の統率は取れていますが、基本は略奪略取を中心に楽しんでます。
●酒場の女『アリソン』
人をコケにし騙す女狐の印象を与える赤いルージュの美女。魔種。
近接攻撃タイプ。楽し気にころころと笑います。
●アリソンの呼び声
たのしみましょう、あそびましょう、さみしいのはいやでしょう?
彼女の呼び声は何処までも甘えたです。穏やかな声色で、人生なんて詰らないでしょうと呼びかけます。
彼女に影響されやすいのは勤勉な人、何かに没頭してる人、それから『遊びたい』人です。
●アリソンの武器
罪なき周辺住民です。初期は10名程度。
3Tに1度アリソンは周辺住民を呼び声で呼び寄せ、5名ほど増やしていきます。
皆、一般人では在りますが、無害な存在ではなく魔種の影響を受けています。
●自警団
15名程。雨豹とアリソンを止めるべく酒場前に配置されていました。
純種であるため、アリソンの影響を受ける可能性があります。
特異運命座標の指示には従います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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