PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<終焉のクロニクル>Demise of Subrogation

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●代位の終わり
「くそっくそっくそっ!」
 幻想内【アドリアン卿】邸宅の謁見室にて。
 炎の因子を持ち魔剣に宿った精霊種【フィアンマ】が地団駄を踏む。
「随分荒れているようだが、その様子だとやはり失敗したようだな」
 『カノッサ家』の当主候補であるアドリアンが指摘するのはつい先程の出来事。
 幻想周辺に集う終焉獣を貴族間で協力し調査するという状況において。
 跡目争いのライバルである【ヴィルヘルミーネ・カノッサ】の排除、並びにカノッサ家に代々伝わる戦斧に宿った精霊【カノッサ・ハルベルト】を奪うか破壊する。
 そのために彼はフィアンマが立案した作戦に協力したのだったが、目論みは『約束の瓊剣』ヴェルグリーズ(p3p008566)達イレギュラーズの介入によって断たれてしまっていた。
「やはりヴェルグリーズを現場に引きこんだのは間違いだったのではないかね?」
「うるせぇ! 本当ならやれたはずなんだ! 大体あんなに到着が早かったのも、オマエがアイツに気取られたんじゃねぇのかよ!」
 不思議なものだ、とアドリアンは思う。
 外見だけでいえば、髪色を除くと目の前のこれは自身の知る彼とこうも同じ顔をしているというのに。
 どうにも幼く、それでいて怯えているようにすら感じられる。
「致し方ないところはあろう。言われた通り彼が現場に赴く事になるよう手引きはしたが、ヴィルヘルミーネに帯同させる時点で、明らかに罠であると伝えているような采配ではないか。貴公はそれでもやれると言っていたが――」
「黙れ! それ以上デカい口を叩くなら、空いた口を塞がらなくしてやる!」
 抜き放たれた剣先が、燃えるような炎を帯びた。
 だがアドリアンはそれを冷ややかに見つめている。
(この男……魔種故の戦闘能力には目を見張るものがあるが、一人で動き回るには頭が足りん)
 しかしこの浅慮と断じてしまえるような真っすぐな対抗心を、アドリアンは無下にすることができないでいた。
「……非礼があったことは詫びよう。だがどうだ、今の貴公に次の手はあるのか? もし無いようなら、こちらの案を提示したい」
「……チッ。言ってみろよ」
 フィアンマが剣を降ろす。
「情勢は大方が見えてきている。貴公とも縁浅からぬ『Bad End 8』なる者達の侵攻。特に『ワーム・ホール』を利用した大規模攻撃を目の当たりにした我々人間側に、このままという選択肢は残されていない。恐らく近い内に団結し、総力をもって攻勢に出ることだろう」
「だったらなんだ。オレはヴェルグリーズにしか用はねぇ」
「貴公はそうかも知れないが、彼は違う。貴公を追うよりも攻勢に参加する事を選ぶだろう。言い換えれば、その攻勢を迎え撃ってやれば結果的に彼と戦えるというわけだ。別に戦いの場所や様式に拘りなどないのであろう?」
 無言のフィアンマ。
 それを肯定と見なしたアドリアンは続ける。
「そこでだ。貴公と取引がしたい」
「取引だ?」
「うむ。頼むのは我がアドリアンの血筋とそれに連なる者達の安全。見返りに貴公が彼と戦うに最も相応しい環境を用意しよう」
「死にたくねぇってことか? 別にオレは構わねぇが、人間共が団結だかをするって時にオマエはこっち側につくんだな」
「終焉の勢力は絶大だ。如何にイレギュラーズが奮闘しようと、戦略的観点から見れば希望は儚いものであろう。なれば強い側につくのが上策だ。それに……貴公なら分かってくれると思うが」
 アドリアンは紅茶を一口含むと、椅子から立ち上がった。
「私は斧に選ばれず、剣もまた今回の件で姫に靡くであろう。いわば選ばれなかった者なのだよ」
 一体自分と姫とで何が違うのか。
 同じカノッサの血を持つもので。
 同じように家柄を大切に守ってきたはずだ。
 それが些細なルールや力あるものの指図一つで区別され、運命はいとも簡単に分岐し、望む道へ戻ることを許さない。
 だから自身の持ちうるもので必死に足掻いているというのに。
 やっぱり世界はその努力を否定するのだ。
 仮に世界が神託なる滅びを回避できたとしても、運命に愛されなかった自分にはカノッサ家を継ぐことなど叶わぬのであろう。
「であるならば、私とて少しばかり見返してやりたいと思っても不思議ではあるまい?」
「……」
「貴公からすれば、当主になれぬ者の剣では不満もあろうが……私はヴェルグリーズではなく、貴公を……フィアンマを選びたい」
 選ばれたいと願う欲望。
 それはかつて【アーデルベルト・ヴェルグリーズ】という魔種と共に戦った剣でありながらヴェルグリーズの代用品としてしか扱われず、最後には捨てられたフィアンマには通じるものがあった。
「……なら当主にしてやるよ。滅んだ先の世界でな」
 握られた手。
 『赤髪のヴェルグリーズ』だった者は、本来の容姿へと戻っていく。
 未来への希望を失ったからこそ繋がった縁が、互いの心に炎を燃やした。


●後語り、次なる1ページ
 事件から何日か経ち、ヴェルグリーズはヴィルヘルミーネの屋敷に呼び出されていた。
「ヴェルグリーズ、ただいま参上致しました」
「よく来てくれた。それにしても随分と堅苦しいな」
 跪いた状態から立ち上がると、ヴェルグリーズはいつもの優しげな表情を浮かべる。
「一応俺も貴族に関わりを持つものだからね。マナーとしてやってみたまでさ。知識として知っている事は多いけれど、実際にやってみると何事も以外な発見があるからね」
「ふん。オレの前で姫の騎士を気取っているつもりなら、貴様良い度胸をしているじゃねぇか」
「こら、先日の反省がまだ足りぬか?」
 斧を手にし、今にも雷を迸らせようとした婚約者を、姫が止める。
「人間社会を積極的に学ぼうとするのは、精霊種にとって丁度良い刺激にもなるのだろう。それにもしかすれば……知識を教え伝えたい相手でもできたのかも知れんぞ?」
 ヴィルヘルミーネの言葉に、ヴェルグリーズは想像に任せると肩をすくめてみせる。
「まぁいい、用件を話そう。此度の終焉獣の増大とそれに対する対応についてだ」
 ヴィルヘルミーネが語ったのは、幻想王国に出現しているワーム・ホールへの強襲作戦であった。
「出現地点はダンジョンともいえる迷宮の先にあるが、直に先遣隊がワーム・ホールへの道筋を開くだろう。そうなれば我がカノッサ家を含む貴族連合は本隊をワーム・ホールに突入させ、終焉に臨み一気に敵を叩く」
「その本隊に俺も加われ、ということかな?」
「そうだ。この非常時、直系でない者でもカノッサの血に縁する者には、貴殿が守りぬいたオデッサの逸話を伝えている。イレギュラーズとして信頼もある貴殿が自分達の守り神であったと知って、皆感謝と敬意を評していたぞ。
 当然、貴殿が参加するこの作戦にも多くの者が協力を申し出た」
 本人はいないものの、アドリアン派閥もかなりの人数がこちらに参加する事としたらしい。
 つまりヴェルグリーズの名の下にカノッサ家には結束が結ばれたのだ。
「元より断るつもりはなかったけれど、そんな形で話が進んでいるなら退くわけにはいかないね」
「それでいい。ローレットにも作戦については伝達してある。イレギュラーズ達にはイレギュラーズ同士でこそ成り立つ戦いの作法もあるだろう。進軍タイミングさえ合わせてもらえれば、後は仲間達と自由に終焉を断ってほしい」
 他にも幾つか細かな段取りを確認し終えたヴェルグリーズが謁見室を後にする。
 そこでは【玉月・流】と【玉月・枝垂】が待っていた。
「貴方達は……」
「某は汝に多大な迷惑をかけてしまった。謝罪致す」
 深く頭を下げた流の肩に、ヴェルグリーズは手を添えた。
「あれは終焉獣やフィアンマによる洗脳のせい。だから気にすることはないよ。俺達がキミの敵じゃないことが、大切な奥方がキミを待っている事を思い出してくれたならそれで充分だよ」
「ならあたいからは礼を言わせてもらうよ。この人を連れ帰ってくれて、ありがとうね」
「枝垂殿と約束してから時間がかかってしまったのは申し訳ない」
「いいさ。こうして生きて戻ってくれたし、結果だけ見りゃあたい達は互いがどれだけ大切か再認識することができた。心に抱えてるあれやこれやも知れたしね」
 微笑みかける枝垂から珍しく照れた様子で目を逸らす流。
 こうして思いが繋がった異種族同士が、再び繋がり思いを深めていく様子を見ていると、ヴェルグリーズは何だか自分まで妙な気持ちになってくるような気がして、話題を変えにかかる。
「今度の戦いには、お二人も戦場に?」
「某には、護り抜かねばならない命がある」
「さすがにお前さんみたいには腕は立たないけどねぇ。あたい達だって出来るだけの事はさせてもらうさね」
 流の言う命とは、先日炎の中から仲間達が救出した子供達の事であろう。
 ヴェルグリーズの脳裏にも、家に帰ればいつも温かく迎え入れてくれる二人の顔が浮かぶ。
「なら掴もう。俺達の未来を、皆で」
 ヴェルグリーズの言葉に二人は力強く頷くのであった。


●black scorching heat
 そして遂に、決戦の時が来た。
「全軍前進! 臆することなく敵を討て! 我らには騎士ヴェルグリーズと守護神ハルベルトがついている!」
「「「うおおおっっっ!!!」」」
 ヴィルヘルミーネの号令に、カノッサ軍は貴族連合の先陣をきって突撃。
 ワーム・ホール突入への道を切り拓く。
「いよいよだな」
「ええ」
 突入を待つ本隊の中には、アズィナシア卿からの要請で参加した『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)や、カノッサ・ハルベルトを始めとした愛ある『もの』達の未来を守るために集った『愛を知った者よ』グリーフ・ロス(p3p008615)の姿もあった。
「よし今だ!」
 チャンスは僅か。
 平和な未来を幻想にしてしまわぬために。
 貴族連合が開いた道を、カノッサ軍は突き進む。
 突入したワーム・ホールにはえも言われぬ魔力が渦巻いていたが【ざんげ】が施した『パンドラの加護』が狂気から彼らの身を守っていた。
 だというのに。
 心の中にふつふつと沸き始める怒りの感情に、ヴェルグリーズは困惑していた。
(この感覚……キミか、フィアンマ)
 剣を握る手に力がこもる。
 だが空いているもう一方の手を、温かい温度が包んだ。
 『約束の瓊盾』星穹(p3p008330)だ。
「腕を失った時、貴方の胸に花が咲いた時……」
 思い返せば、彼と関わるようになってから本当に様々な感情に触れるようになった。
 その中には当然優しく美しいとはいえないような、怒りや怨みの感情だってある。
 けれどそれらは、いつだって守りたい大切な何かに結び付いている。
「あれらに比べればこの程度の揺さぶりなど灼熱と小火を比べるようなもの。貴方もそうでしょう?」
「ああ、勿論だよ」
 怒りとて人間らしい感情の一つで、抱くことは決して間違いではないと、もう彼は知っている。
 だから人にはそれに飲み込まれてしまわないだけの愛があればいいのだ。
 それを知れたのは彼が一人ではなかったから。
 縁を断つ定めを帯びながらも、生まれながらにして少しだけウエットな『師弟愛』を刻まれた『世界で一番のいい男』だったから。
 姫を守れたのも、相棒と出会えたのも、実感を持てていないにも関わらず『無償の愛』なる心を注ぎたいと思える『たからもの』に恵まれたのも、きっと誰かの愛に恵まれたおかげなのだ。
(だから俺は決して飲まれやしない。いや、むしろ飲まれているのはキミなのかも知れないね)
 カノッサ軍がワーム・ホールを越えた。
 広がるは終焉の気配漂う荒れ地。
 そして待ち受ける怒りの元凶。
「遅かったな、ヴェルグリーズ。さぁ、今日こそオマエの全てを奪ってやるよ!」
 フィアンマが剣を抜けば、荒野の所々から火の手が上がる。
 それに呼応し、アドリアン卿背後の終焉獣達も臨戦態勢。
「オマエの殺意でオマエの人格を奪い、オマエと同じ剣技でオマエの折れぬ謂われを奪い、オマエの大事なものを壊してオマエの誇りを奪う! そして最後には命もだ!」
 燃えさかるような怒りだ。
 だが、なぜだろう。
 こえまで縁があった者達や仲間達の気持ちを受けた今のヴェルグリーズには、心なしかその怒りに『穴』があるようにも思えるのだ。
 それは敵の面構えが自身と異なるものに戻っていたせいだろうか。
「……フィアンマ。俺はキミを憎しみでは殺さない。キミのその怒りすらも断ち切ってみせるよ」
「舐めやがって!!!」
 剣と剣がぶつかり合い、火花が散った。
 戦いの口火がきられた事で、カノッサ軍とアドリアン軍も戦闘状態へと移行する。
「……燃えている」
 その様子を、一人の男が憎しみを湛えた瞳で見つめていた。


※関係者関連SS
 以下を読んでいなくとも問題無く参加できますが、知っていると関係者回りの解像度が上がります。

●フィアンマとの過去(染NMご担当)
Energetic
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/1863

Inferno
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/1931

●アーデルベルトの過去(染NMご担当)
愛の剣
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/1295

憎しみの剣
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/1455

GMコメント

●目標(成否判定&ハイルール適用)
 フィアンマの討伐
 アーデルベルト・ヴェルグリーズの討伐
 アドリアン卿の討伐
 ヴィルヘルミーネ・カノッサの生存

●副目標(一例。個人的な目標があれば下記以外にも設定可)
 味方NPC全員の生存

●優先
※本シナリオは、以前に運用したシナリオ内プレイング、関係者に基づき制作されています。また、アフターアクションも採用しております。そのため以下の皆様(敬称略)へ優先参加権を付与しています。
・『約束の瓊盾』星穹(p3p008330)
・『約束の瓊剣』ヴェルグリーズ(p3p008566)
・『愛を知った者よ』グリーフ・ロス(p3p008615)
・『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)

●冒険エリア
【鉄帝ワーム・ホール付近終焉内影の領域】
 終焉の気配が漂う荒野2km四方

《依頼遂行に当たり物語内で提供されたPC情報(提供者:その場での状況判断 情報確度B)》 

●人物(NPC)詳細
【ヴィルヘルミーネ・カノッサ】
 カノッサ家当主候補。
 100人程度の軍隊を率いて他貴族軍と共に幻想ワーム・ホールを強襲。
 皆さんの突入を後押しし、退路を確保してくれています。
 類い希なるカリスマと指揮能力で私兵達を動かしつつ、自身も積極的に戦います。
 他味方ネームドNPCもいるのである程度は持たせてくれますが、敵増援の波が引かないとやがて押し負けてしまうでしょう。

【カノッサ・ハルベルト】
※関連シナリオ
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/10758
 カノッサ家に伝わる斧に宿る精霊を自称する精霊種(正確には雷の精霊種)。
 関連シナリオで色々思うところがあったのを吐き出せてスッキリした模様。
 関連シナリオで見せた戦闘パターンにて、今度こそライバルを折るためではなく愛しい誰かを守るために戦います。

【玉月夫妻】
やっと再会できた比翼連理。
子供達の未来を守るべく戦います。
流は手数重視のアタッカー、枝垂はデバフやバフを用いたサブアタッカーです。

【アドリアン卿】
 カノッサ家当主候補その2。
 フィアンマに今回の突入作戦における情報を流し、さらには彼の呼び声によって反転しました。
 ヴィルヘルミーネと戦斧に対し終焉獣軍団をけしかけ、自分も銃の遠距離攻撃で戦います。
 反転したて+人間時の戦闘能力は低いため、他の魔種と比べれば弱い方ですが、それでも面倒な相手です。

【フィアンマ】
 強欲の魔種。
 ヴェルグリーズさんにあって自分には無いものが眩しく、それらをずっと求めていました。
 同時に全てを持つヴェルグリーズさんが憎く、恨めしく、複雑な想いでした。
 今はアドリアンの剣として、ヴェルグリーズを打倒することを目標としています。
 流星光底、L.F.V.Bなど副行動で付与+妨害系。
 ジャミル・タクティール、クリムゾン・インパクト、ジャッジメントクロス等で高火力+BS付き攻撃をします。
 どこかで見たような戦い方ですが、これに自分なりの工夫を加えてくる事でしょう。
 終焉に揺蕩う滅びのアークを吸収しているので、これまで以上に強いです。

【アーデルベルト・ヴェルグリーズ】
 憤怒の魔種。怒り故に愛すらも忘れた男です。
 
 彷徨う果てに戦いの気配を感じて徒歩で終焉を歩いてきました。
 その攻撃は全てを燃やし尽くすためだけに振るわれます。
 物理単体、神秘範囲多め。
 ほぼ全ての攻撃に無策、重圧、ブレイクを持ちます。
 怒り無効、ブロック可。
 フィアンマと連携されるとBS付与率が上がるため、何とか分断したいところです。
 フィアンマ同様、滅びのアークを吸収し強化されています。

【フィアンマ&アーデルベルト】
 フィアンマが剣の姿を取り、アーデルベルトの手元に来た状態。
(両魔種のダメージが一定量になるとこの形を取ります)
 ステータスが大きく上昇し、確定主行動3回+EXA判定になります。
 双方の特徴を持つだけでなく、全ての攻撃に【特殊憤怒】レベルの上昇が追加されます。
 特殊憤怒のデバフは、後述する愛の覚悟で対処できます。

●敵詳細
【魔種3体】
 人物(NPC)詳細をご参照下さい。
 EXF復活が2回以上発生すると、魔種達はそのPCに対して【必殺】を放つ可能性が生じます。

【終焉獣クルエラ】
 アドリアン卿戦に登場。
 終焉獣や寄生終焉獣を率いることができる、いわゆる指揮官級個体の終焉獣。
 今回も手の平サイズの非常に小さな個体が2体です。
 周囲の終焉獣の体内に隠れています。
 かなり素早く動き回り、危険が迫れば寄生先の個体を変えるので捉えるのは少々困難ですが、前回の経験から得られた情報により誰でも発見できます。
 範囲で逃げられる終焉獣の身体を減らし、飛び出した所を必中の一撃で狙う等、工夫して撃破を目指しましょう。

【寄生終焉獣(クルエラの糸)】
 黒い蜘蛛のような20cm級の個体。
 クルエラが生存する限り無数に湧きます。
 攻撃自体はそれほど痛くないですが、兵士やNPCへの寄生を狙います。
 また今回は35%の確率で【識別回避】を行います。
 =識別範囲攻撃でも多少は討ち漏らしが出るので、多少対応に手を取られるというイメージです。

【終焉獣】
 ゼロ・クールを模した終焉獣。アドリアン卿の軍隊です。
 アドリアン卿の特殊憤怒レベルに応じて、一定時間毎に増殖します。
 クルエラの隠れ家となる他、単純に物量でヴィルヘルミーネ軍と戦います。
 また、一部の個体はフィアンマ達の援護に向かい、彼らと戦うPCへ接近すると自爆します。
 自爆はダメージが高いので、出来ればそちらに流れてしまう前に倒したいところです。

●特殊判定
【『パンドラ』の加護】
 このフィールドでは『イクリプス全身』の姿にキャラクターが変化することが可能です。
 影の領域内部に存在するだけでPC当人の『パンドラ』は消費されていきますが、敵に対抗するための非常に強力な力を得ることが可能です。
→希望する強化量に応じてパンドラの消費量が異なります。
 少量、中量、多量を選択下さい。(本シナリオでは最大で-5程度です。特段希望がない場合でも最低量のパンドラ消費+ステータスアップがあります)
 ただし、本シナリオでは同時に【特殊憤怒】レベルが上昇します。

【特殊憤怒】
 心の中の殺意や怒りに応じて、1~10レベルが付与。
 以下の判定が生じます。
(PC)
・パンドラの加護で得られるステータスアップに上昇補正。
・FB+(10×レベル)。
・AP消費(1×レベル)倍。
・怒りが付与できなくなり、付与されなくなる。
・BS無効化を無視して毎ターン【狂気】が付与される。
(敵NPC)
・滅びのアークによるステータスアップに上昇補正。

【愛の覚悟】
 心の中の平和や日常、大切な誰かを思う気持ちに応じて1~10レベルが付与。
 愛の覚悟レベルに応じて自身の特殊憤怒レベルを減少させます。
 また、言葉として思いをぶつけることで、敵NPCの特殊憤怒レベルも減少させる場合があります。


●エリアギミック詳細
<1:荒れ地(戦闘エリアは2km四方)>
 エリア中央より東側でフィアンマ&アーデルベルト戦。
 西側でアドリアン卿戦になります。
 味方NPCは全員西側です。
 東側は個人戦闘性能、西側は集団戦闘性能が活きます。
 また、エリア全域に毎ターン【炎焔】が付与されます。
 個人レベルでは火炎系列の無効化で充分ですが、NPC達の継戦能力を上げるならば範囲BS回復が欲しいところです。

<全般>
光源:1問題なし
足場:1問題なし
飛行:1可(あまり利点は無さそうです)
騎乗:1可(あまり利点は無さそうです)
遮蔽:1無し
特記:特になし

《PL情報(提供者:GM プレイングに際しての参考にどうぞ)》
【主目標のために何すればよい?】
 魔種2+1体を倒します。
 個人戦闘か集団戦闘か、得意な方で戦う相手を選び参戦して下さい。 
 個人戦ではステータスの暴力、集団戦では回避減衰により相応のダメージを受けることが予想されます。
(特にフィアンマとアーデルベルトは終焉の加護とも言えるような強化があるので、パンドラの加護を多く使用しないと苦しい戦いとなります)
 参加メンバーにも寄りますが、EXFやパンドラ復活を含め、肉を切らせてでも骨を断つ戦い方になりやすい戦場です。
 幸い優先者にEXFが高いメンバーが多いので、ヒーラーも高体力を保つよりBS回復率を優先した方が効果的な場面が多そうです。

【味方NPC】
 回復役が足りない以外は戦闘力としては申し分ない戦力です。
 とはいえNPCですので、クルエラが発見できない等皆様に及ばない点はあります。
 フォローしてあげてください。

【狂気と愛について】
 ヴェルグリーズさんの関係者は深いバックボーンを持つ方が多いですが、カノッサ家やアーデルベルトの物語は特に多数の人物に影響を与えた愛の物語です。
 相手は自他の特殊憤怒レベルの上昇を狙ってきますので、怒りの感情には注意が必要です。
 平和な未来への願いや愛への想いなど、皆様が持つ愛の覚悟で『口撃』し憤怒レベルを低下させ互角の土俵とすることを狙いましょう。

・その他
目標達成の最低難易度はH相当ですが、行動や状況次第では難易度の上昇、パンドラ復活や重傷も充分あり得ます。

●Danger!
 当シナリオにはパンドラ残量に拠らない死亡判定が有り得ます。
 敵本拠地での戦闘です、油断せず戦って下さい。

  • <終焉のクロニクル>Demise of Subrogation完了
  • GM名pnkjynp
  • 種別EX
  • 難易度HARD
  • 冒険終了日時2024年04月08日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費150RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

零・K・メルヴィル(p3p000277)
つばさ
星穹(p3p008330)
約束の瓊盾
ヴェルグリーズ(p3p008566)
約束の瓊剣
グリーフ・ロス(p3p008615)
紅矢の守護者
ウルズ・ウィムフォクシー(p3p009291)
母になった狼
イズマ・トーティス(p3p009471)
誠の鋼に至る者
杜里 ちぐさ(p3p010035)
明日を希う猫又情報屋
刻見 雲雀(p3p010272)
最果てに至る邪眼

リプレイ

●Partner(大切なヒト)
 ワームホールを抜けた先、終焉へと辿りついた【ヴィルヘルミーネ・カノッサ】率いる幻想貴族連合軍。
 そこに待ち受けていた魔種【フィアンマ】と彼により魔種化した【アドリアン卿】を相手に繰り広げられる大規模戦闘は主に西と東に戦場を分かち。
 イレギュラーズも双方の戦場で奮戦する。
 東側の最前線では、フィアンマと『約束の瓊剣』ヴェルグリーズ(p3p008566)が激しく斬り結んでいた。
「オマエにオレの怒りは超えられない!」
「超えてみせるさ。キミも、世界を包む絶望すらも。そのためにこうして戦っている!」
 ヴェルグリーズが強い意志で戦うほど、象徴たる剣に光が灯り彼の身体を蒼き魔力が包み込んでいく。
「俺は多くの人と触れ合い、多くの魔種を斬った。積み重ねてきた出会いと別れは楽しくも悲しくもあったよ。でもその全てが今の俺を、この胸に心を宿した『人間』へと鍛え上げてくれたんだ!」
 彼は自身を剣の精霊と自認しており、あくまで人の形は仮初めにも等しかった。
 だがこれまでの長い長い旅路を経て、ヴェルグリーズは変わった。
 戦いこそが人生であった剣。
 その怒りの修羅は、時に断ち、時に結んできた縁を通じて得た『愛』が消していた。
 それは人を斬るべくして作られる凡百の剣や鉄、人間ですら容易には至れぬ遙かな高み。
「俺と出会ってくれた善き人々の為にも、絶対に負けられない!」
 ヴェルグリーズの覚悟がパンドラを燃やし、魔力に溶けこめば。
 剣を握る腕が剣と同じ鉄で硬質化し始め、服装も蒼き剣士のそれへと変わる。
「これが今の俺の本気だ!」
 その姿は人剣一体たるヴェルグリーズの象徴であり。
 古き時代、その武勇をもって王家に名を馳せた騎士ヴェルグリーズに似ていた。
「くそが!」
 高まる二人の闘気。
 そこに導かれるようにして【アーデルベルト・ヴェルグリーズ】がやってきた。
「ああ、燃えている。そうか、なら俺がもっと燃やしてやる!!」
 記憶も、心すらも炎へくべながら世界を彷徨い続けた男。
 アーデルベルトが虚空に手を掲げれば、巻き上がる炎がシンプルなブロードソードを象った。
「くっ、彼も来たのか!」
「アーデルベルト……!」
 ヴェルグリーズとフィアンマもそれぞれ反応する。
 アーデルベルトはずっと行方を眩ませていた憤怒の魔種であり。
 二つの剣にとってはかつての主でもあった。
「燃えてしまえええ!!!」
 渦巻く怒りが、炎となってヴェルグリーズへ迫る。
「させません」
 割って入るは『紅矢の守護者』グリーフ・ロス(p3p008615)。
 秘宝種たる彼女に内包されたエネルギーが、左胸に輝くコアを通じて結界のように放出され、炎の行く手を阻んだ。
(激情、憎悪、悲嘆、苦悩。何もかもが一気に貴方を覆い尽くしたのでしょう)
 グリーフの瞳には、他者の感情が色となって映りこむ。
 紅く、昏い復讐心がそこにはあった。
 きっとかつては喜怒哀楽の鮮やかな色が虹を架けたことだろう。
 だが色付の絵の具同士を混ぜ合わせ撹拌し続ければやがて黒く変わってしまうように。
(憤怒が全てを塗り替えてしまったとしても。そこにあるのは本当に怒り一色ですか)
 グリーフの身体が輝きだす。
 可能性の炎が、怒りの焔と拮抗する。
 確証はない。
 だが怒りの中、僅か揺らめくその色の名前を。
 グリーフは『愛』と知っていた。
「かつては愛だった貴方の怒りを、私が受け止めましょう」
 炎が焔を打ち消し光が集約されれば、その身には『愛を知るきっかけとなった人物達の感情(いろ)』を纏う。
 背に生えた純白の翼には黄金と漆黒の羽根が入り混じり。
 紅を基調とした装いは守護者としての覚悟の証。
 『機械人形3726号(ワタシ)』が『グリーフ・ロス(私)』へと変わった歴史がそこにあった。
「この世界で、私一人だけでも、彼女たちを忘れないでいること。記憶と思い出を守り続けること。それが、私の愛」
 だから死なない。
 グリーフの覚悟は、更に放たれたアーデルベルトの炎を押し返していく。
「俺は正直お前のことをよく知らねぇ! だが狂っちまうほど喪いたくない愛があった……そうなんだろアーデルベルトォ!!!」
 駆け出す『つばさ』零・K・メルヴィル(p3p000277)。
 一歩踏み出す度、かつて友を奪い去った奇跡の加護が彼の姿を変えていく。
 平凡な学生からパン屋へ、ただの人間からその身に魔術回路を宿した戦う者へ。
 臆病な男を変えていったのは混沌が授けた贈り物と、出会いと別れ。
 だがこの『オヒトヨシ』は元から根付いていた彼の優しさで。
「なら怒りの炎なんかに負けてんじゃねぇよ!!」
 かつて命を燃やして願いを掴み取った友の拳が、コートが、魂が『纏』となる。
 灰色の瞳が黄金に煌めく。
 世界の未来を望む零にとって、世界を滅ぼす魔種は敵であれど。
「てめぇ一人じゃ出来ないってんなら、俺がお前をぶん殴ってでも思い出させてやる!!!」
 『満たされない』思いに手を差し伸べるのが零なのだ。
「ぐぉぉ!?」
 傲慢でも、強欲でも構わない。
 愛する妻との未来を守るため、パンを食べて笑顔を浮かべてくれる皆の明日を守るため。
 後悔なきよう戦い、絶対に生き抜くと。
 未来への願いと覚悟を乗せた拳の連打が、魔力で生じた虹色の剣閃と共にアーデルベルトを怯ませた。
「やめろぉ!!!」
 フィアンマの叫びは悲痛を帯びていた。
 フィアンマを剣として振るった、生まれてからここまでアーデルベルトだけだった。
 ヴェルグリーズをどこかで手放した彼が、フィアンマという剣を選んだ故の縁。
 言うなればたった一人の主。
 捨てられてからもずっと、いずこで彷徨う彼を求めていなかったとは言えない。
 だが。
 かつてアーデルベルトがフィアンマを握った理由が、ヴェルグリーズの代わりとしてであったように。
 今もまた、彼が握りしめる炎の形は『フィアンマ』ではない。
「くそくそくそくそ!!!」
 恨みが、悲しみが、怒りが、極限まで研ぎ澄まされた刃となって舞うも。
「貴方はいつもこうですね。思うようにならないことを他人にぶつけるしかできない模造品」
 立ち塞がる『約束の瓊盾』星穹(p3p008330)の前に、ヴェルグリーズには届かない。
「何故だ! 何故オレじゃなくてソイツなんだ!!?」
「未だにそう考えているようでは、ヴェルグリーズはおろか私すら倒せるはずありませんよ」
 星穹は左手薬指に輝くリングへそっと口づけをする。
 それは約束を貫く誓いの証明であり。
 大切な品を介して想いを捧ぐ、彼から聞いた古よりの儀式でもあった。
 彼女の覚悟を認めたパンドラが燃えさかり、魔力の蕾となって包み込んで。
 やがて終焉の大地に咲いたのは『星雛鳥』たる未来を歩んだ『もしもの彼女』であった。
 純白のドレスの背は大きく開き、背には飛べない羽根。
 身体の彼方此方には宝石のようなものが浮き出しているように見える。
 それは美しくも儚い、声を失った籠の鳥。
 けれど。
 今この時を生きる美しき花(セラスチューム)は囀ることを恐れない。
「他人は人生の見本になり得ても、正解たる教科書にはなりません。模倣するだけでなく、不格好で醜い等身大の自分で進むからこそ、自分だけの答えが見えてくるのです」
 痛み、葛藤、憎しみ、喪失。
 混沌という世界において特異運命座標としての人生を歩めば、ありとあらゆる苦難が必ず訪れる。
 あの人と触れ合わなければ。
 感情なんてなくなってしまえば。
 あるいは全て忘れてしまえたら。
 そう思い涙を流すこともあれば、何とか抜け出したいと縁を切り放すこともあった。
 それでも彼がこの手を引いてくれたから。
 大切な人と、大切な子供達と過ごす時間の幸せを教えてくれたから。
「絆とは目に見えない不確かなもの。……それでも積み重ねてきた時間の記憶が、互いに刻み合った疵痕が、思い出という形となって私達を支える縁(よすが)となっています。では貴方は……彼とどんな絆を結びましたか?」
 星穹の言葉に、フィアンマは戸惑う。
 捨てられたのは人の姿を得る前であったから致し方なかろうが。
 人となった後も、ヴェルグリーズへの妬ましさにヴェルグリーズのフリを続け様々な所で放火を繰り返す日々だった。
 アーデルベルトの寵愛を受けたヴェルグリーズが妬ましかったはずなのに。
 その妬みが、いつの間にかアーデルベルトを探し求める心すら覆い隠してしまっていたのだ。
「私がいうのもおかしな話ではありますが。彷徨う主に手を伸ばしてあげられてこそ、本当に素敵な剣(おとこ)だと思いますよ」
「だ、黙れ!!!」
 動揺する心を隠すため。
 持たざる自分を否定するため。
 フィアンマの狙いは完全に星穹へと固定される。
「星穹」
 二人の会話を通じてヴェルグリーズは悟った。
 アーデルベルトを終わらせなければ、フィアンマの怒りは収まらぬと。
「お任せを」
 星穹は理解した。
 この場を守るのが、剣が盾に乞う役割であると。

 嗚呼。
 アーデルベルトの元へ向かうヴェルグリーズの背に、憤怒の刃は届かない。

●Secret of humiliation(屈辱の秘密)
 西側では大きな爆発音が響いた。
「にゃにゃ!? みんな気を付けるにゃ! 東に向かおうとするゼロ・クールの終焉獣は倒すと爆発するにゃ!!」
 『見習い情報屋』杜里 ちぐさ(p3p010035)が精一杯叫ぶ。
 戦場という状況が何度も移り変わり情報が錯綜しやすい環境において、体験をありのまま報告するというのは確度の高い共有であり。
「さしずめ爆弾終焉獣と言ったところか。そちらの対応も重要だな! 情報ありがとう、ちぐささん!」
 仲間達を信頼している『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)は素早く反応。
 音に魔力を込める響奏術で周囲の仲間を支えつつ、離れた場所から神聖秘奥の魔術で邪悪なる終焉獣達を焼き払っていく。
「ふん。中々骨のある連中も混じっているようだが、戦場を蹂躙するのはこのオレだ!」
 カノッサ家の守護神を自負する【カノッサ・ハルベルト】も、次々に終焉獣を蹴散らしていく。
「ハルベルトよ。己が今何をしているか理解出来ているのか?」
「カノッサを裏切った貴様と交わす言葉などない!」
 終焉獣の波の奥。
 兵士と終焉が争う喧噪すら気にならぬほど、戦場中に響く声はアドリアンのもの。
 魔種となり、常人には発せぬ声量や視覚、聴覚を手に入れたのであろう。
「そちらは限りある兵力なのに対し、こちらは無限に駒が供給される。ましてや神託が世界の滅びを決定づけている。万が一にも貴公らに勝ち目などない。なれば卑しく傅いてでも、後世へとを残す事こそ重要だとは思わんか」
「だから人間を裏切って魔種になったって? 俺にはちょっと都合が良すぎる言い訳に聞こえるけど……ねっ!」
 『最果てに至る邪眼』刻見 雲雀(p3p010272)が血の魔力を矢の形に凝固させアドリアンを射る。
 だが終焉獣を盾とされたことで、攻撃は届かない。
「都合か、確かにそうだ。誰もが己の都合を優先し、他者を見捨て、先へ進む。そこにどれだけの合理性や公益性が存在するかは甚だ疑問だな」
「……私がそんなに憎いか、叔父上」
 手近な敵を銃で処理しつつ、ヴィルヘルミーネが言う。
 なるべく声の抑揚を抑え平静を装ってはいるが、曲がりなりにも血族だ。
 反転したのを見せつけられるのは気分が良いものではない。
 それに、もしかしたら。
「私は当主となるべき兄を支えてきた! 兄と共に学び、兄と共に戦い、兄と共にこの家の未来を見つめてきた! 兄が当主になったならばきっと隣にいたはずの存在だ! それが当時実績もなく責任も課されていない十代半ばの小娘に劣るというか? 病に倒れた兄の代わりとなれるのは、私しかいなかったはずだ!!!」
 アドリアンの怒りは深く。
 ゼロクールを模した終焉獣は止めどなく増えていく。
 それ以外にも、どこかから湧く蜘蛛型の寄生終焉獣はカノッサの兵士を蝕まんと蠢いていて。
「うわぁ!?」
「今何とかするっすから、動かないでほしいっす!」
 間一髪『あたしがいるっすからね』ウルズ・ウィムフォクシー(p3p009291)が駆けつけ、寄生される前に首筋から引き剥がし拳で胴体を貫けば。
 動きを止めた蜘蛛は黒い滅びの粒子となって消滅する。
 私兵が無事であったことに小さく息を吐くと、ヴィルヘルミーネは同じくらい弱々しく零した。
「……私とて、当主を望んだわけではない」
「ならば何故引かなかった!!」
「引きたくなかったのさ」
 それは少女と戦斧の間で交わされた秘密の約束。
「カノッサ・ハルベルトという男をどうしようもなく愛してしまっていたから」
 それは淡くも瑞々しい恋心。

 ――わたくしが当主として相応しくなれたなら、いつまでも側にいて下さりますか?


●Nothing comes out of anger or hate(怒りや憎しみからは何も生まれない)
「燃えろおおお!!!」
 アーデルベルトが剣を振るう。
 最早剣術といえるかも怪しいそれは、ただ眼前の壊せぬ『もの』へ怒りをぶつけていた。
「どうしましたか。型が乱れ、迷いが剣に出ていますよ」
 創造主の憎悪すら受け止め続けたグリーフは、命を削るような攻撃を受けようと倒れることなく向き合い続ける。
「なぜ、なぜ……俺は……、燃やさなければ!」
 終焉の力はパンドラを纏ったイレギュラーズ達であっても脅威そのものだ。
 しかし、心も記憶も全て燃やし尽くすことで最大限発揮されていた怒りが、グリーフと零、ヴェルグリーズに愛を問われたために揺らいでいる。
「お前の愛した人の名前は……なんだ!」
 零が左頬を殴れば。
「あ、ああ……! 【ベティーナ】!!」
 アーデルベルトが零の右脇腹を斬り。
「違う、アーデルベルト殿が愛していたのは【ブリュンヒルデ】殿だ!」
 ヴェルグリーズが十字に真実を込め刻んでいく。
「ぐあっ……!?」
「アーデルベルトさん。貴方が忘れてしまったままでは、その愛は本当に消えてしまうのです。どうか、貴方自身の愛を、守って下さい」
 苦し紛れに放つ火炎の魔力はグリーフによって庇われる。
「立てよアーデルベルト!」
 接近戦を仕掛けるためにダメージの蓄積が激しい零であったが、ふらつきながらも彼の首根っこを掴み上げる。
「怒りに身を任せるな! 大事な人だったなら死んでも思い出しやがれ!」
 今度は右頬に痛打。
「俺にも、この世で一番愛する妻がいる。もし彼女が死んだらなんて考えたら、怖くてたまらねぇ! でもなぁ!!」
 もう一発。
「もしそうなったとして、俺が彼女を忘れてこんなことしていたら……」
 脳裏に浮かぶ優しい彼女の頬を、雫が伝う。
「死んだ後ですら……浮かばれねぇじゃんよ!!!」
 限界は近かった。
 だがこの拳の本来の主は、魔種の想いに寄り添って奇跡を起こしてみせた。
(俺は愛を残して死ぬわけにはいかねぇ。だけどなんとかしてやりてぇんだ。だからよぉ……あの時のテメェの勇気、俺に貸してくれよ……ダチ公!!!)
 赤い手甲に、闘気が満ちる。
 混じり合い紅へと至った想いは、憎しみの炎よりも熱く。
「お前の愛した人の名前は……なんだ!!!」
 これが最後と。
 必殺の拳が胸部に。
「かはっ! ……り、リュン」
 それはずっと愛を育みあった、彼女の愛称。
 アーデルベルトが膝をつけば。
「……へっ。それで、いい……」
 零が倒れる。
(……一緒にいる時のキミ達はいつも幸せそうだった。昔の俺なら気にも留めなかっただろうけど。愛を知った今の俺にとって、二人の生き方は良いお手本となったよ)
 ヴェルグリーズはかつて主達が過ごしていた愛の日々を思い起こしながら、アーデルベルトを送る。
(ああ。貴方は……彼の側にいたのですね)
 零を治療する傍ら、グリーフは光の粒子となって消えていくアーデルベルトの周りに、優しく寄り添う精霊の姿を見た。
 きっとそれは、魂が消える前に炎と結び付き精霊となった――。


●The world is made of love(世界は愛でできている)
 出会うには幼すぎた。
 先代である第26代当主――祖父が健在であった頃。
 次期当主候補たる父に連れられたのが始まりだった。
 祖父の隣には斧に宿った雷の精霊種がいた。
 血筋故だろうか。
 単純にそのプラチナブロンドと琥珀の瞳を美しいと感じた。
 種族の性故に長命で、達観しているのかと思えば。
 傲岸不遜でありながら、過去に当主となり結婚した女達を大切に想い続ける妙な純粋さを持っていて。
 話していく内にどんどんと惹かれていった。
 祖父の死が間近と迫った時、同じく病に伏せった父から跡目相続の話を聞かされた。
 父の跡に次ぐものとは思っていたから、日付が早まる程度大して気にならなかった。
 絶対に継ぎたいと思った一番の理由は。
「戦斧は当主と共にある。お前が継がないのなら、今後はアドリアンが継いでいくだろう」
 当主で無ければ、彼の側に居られなくなる。
 けれどまだ年若い自分では、選んでもらえないかも知れない。
 その事実が、どうしようもなく怖かった。

 そして戦斧が次期当主候補を決める前日、彼女は契約を持ちかける。
 自分が相応しい当主になるからと。
 王たる父に付き従う姫ではなく、武人家系の長としていつか自分自身が貴方を振るってみせると。
 その時の彼女の瞳は、初の女性当主にしてカノッサ・ハルベルト最初の妻である【ベアトリーチェ】にも良く似ていた。

~~~

「ふははははは!!!」
 アドリアンが腹を抱えて笑う。
「そんな下らない理由で我が人生は否定されたのか? 戦斧よ」
「違う。そもそも貴様には欠けているものが多すぎる」
 当時カノッサは該当者なしで後継者指名を延期するつもりであった。
 そしてヴィルヘルミーネが今のような然るべき年に成長した際、後継者として相応しい素養を備えていれば正式に指名しようと考えてはいたのだ。
 ただ早すぎただけのこと。
 しかも今となってみれば、指名を受けてからのヴィルヘルミーネは驚くべき速度で当主に相応しい能力と実績を手にし、こうして決戦の軍隊を指揮するまでに至っている。
 これこそカノッサの選択が正しかった証明であろう。
 だがアドリアンは認めない。
「ああ実に下らん。だからなんだ? 愛があれば当主になれるのか! 愛で世界が救えるものか!!」
「救えるさ! いや、救うまでやってみせる……が正しいかな!」
 額の汗を拭った雲雀は、その身にパンドラを纏わせる。
 顕現するもしもは、いずれ彼が至り得る『邪眼が完全に開いた』姿。
 元の世界で愛する兄のために何千何万と世界を流転してきた経験は伊達じゃない。
「アドリアン卿。貴方は兄を心から支えていたような口ぶりをしていたけれど、本当に目を向けていたのかい?」
 その言葉に、アドリアンは押し黙る。
「誰よりも大切な、半身たり得る人の娘と思えたなら……貴方はヴィルヘルミーネさんを家族として愛し、受け入れられたはずだ。それが出来なかったのは、結局貴方こそが当主の椅子に拘っていたってことになるんじゃない!」
 本来ならば及ばないはずの西の戦場全域に、雲雀の癒しの魔力が広がれば。
 炎と大群の勢いに押され始めていたカノッサ兵達が、立ち上がる力を得ていく。
「兄は兄、娘は娘だ! それに私は兄のためだけでなく、カノッサのための合理を説いている!」
「合理がなんすか!」
 雲雀の回復を受ける最中、無防備となる私兵達を守っていたウルズが吠えた。
 その拳にのせるは雷神の魔力のみにあらず。
 力を引き出す可能性はかつて悲しみの果てに捨て去った記憶の姿を取った。
 両の目に緑を湛えているが、燃えたぎる心は苦難の果てに掴み取ったオッドアイの『娘』を思う愛に満ちている。
「貴族のことはよく知らないっすけど、人が集まれば組織なり団体なりの『ファミリー』が生まれることは知ってるっす! アンタにとってのファミリーであるカノッサ家、その大半をこうして裏切ってる時点で、合理を語る資格なんてないっすよ!!」
 本当にファミリーを守りたいなら、家族を守りたいなら。
 他の全てを敵に回してでも『戦う』心の炎が燃えるはずだとウルズは思う。
「口先だけ達者でも、いつか現実に追いつかなくなる。アンタのカノッサ家の人達を思う気持ちが、所詮その程度の……嘘だったってことっす!」
 ――そんな気持ちに、あたしの愛は負けない!
 覚悟を示すかのように、ウルズは目の前に迫るゼロクール達を鬼神が如き勢いで殴り倒していく。
 領地で待っているあの子に、ただいまを言うために。
「くっ、なんとでもほざくがいい!」
 アドリアンは残っている魔力の有りっ丈で、大量の爆弾終焉獣を召喚する。
「この数は止められまい。よいか? 弱き者から滅ぶのだ! なれば魔種と人間、どちら生き延びるかなど――」
「勿論『人間』にゃ!!!」
 ちぐさが一切の否定を許さない怒気を込め、淀みなく言ってのける。
「カノッサ家の当主、って椅子はひとつしかないと思うにゃ。でも、カノッサ家のみんなが仲良くしていくための椅子は幾らでもあったはずにゃ! なのに魔種のやり方を、一方的に他の人の椅子を奪う方を選ぶなら……」 
 ちぐさの体毛が仄かに光を放つ。
 普段と姿は大きく変わらないが、この光こそパンドラを燃やして立ち向かうちぐさの覚悟。
 彼の魔力を普段とは比べものにならないほど高めている。
「僕は僕の『椅子』をかけてでも、大好きなこの世界を守るのにゃ!」
 ちぐさは元の世界において猫又となった存在。
 翻せば妖怪となる程強い思いを持って生きぬいた猫である。
 自由奔放な猫にとって自身の定位置ともなる椅子は、生活圏における『絶対の居場所』。
 そして今のちぐさにも、ローレットに――『黒猫の』隣に『譲れない椅子』がある。
「手を繋いで、誰かを愛して。そんな美しくて優しい日々を……愛しい人間の暮らす世界を!
簡単に諦めるなんて出来ないのにゃー!!!」
 ちぐさは流星のような速度で飛び出すと、次々に爆弾終焉獣に触れることで爆弾を起動。
 爆発に呑まれる前に次を起爆する動きを繰り返し、その数を瞬く間に減らしていく。
「なに……!?」
「アドリアンさん。貴方も最初から当主の立場に目が眩んだわけでも、魔種となってでも生き延びようと思ったわけでもないのだろう」
 イズマが細剣『メロディア・コンダクター』を抜き放ち、堂々と敵軍の前に立つ。
 彼の覚悟がパンドラを燃やせば、服装は燕尾服へと変わり。
 細剣を指揮棒に見たれれば、まるで戦場という会場で多数の奏者を束ねる指揮者のような風格だ。
「貴方自身に出来た事もあれば、不条理故に絡まった運命もあったように思う。だが論理や心持ち以前の問題として、怒りをぶつけ合い命を奪い合うような行いの先に……明るい未来なんてないよ」
 イズマが指揮――剣を振る。
 それは音の魔力となって、戦場中に降り注ぐ。
 響き渡る音色は敵たる邪悪には浄化の痛みを、味方たる人間には心を鼓舞する希望を与えた。
「誰かを純粋に愛する人は素敵だ。そんな人々が創り上げる愛の音楽もまた然りだ。
 俺にまだ人を愛した経験は無いが、偉大な先人達が育んだ愛。それを見守ってきた音楽の素晴らしさは、今の俺なら表現できる!」
 続く曲調は愛の音楽として完成された『イライザ』のアレンジ。
「さぁ、今一度聞かせてくれアドリアンさん。愛を持つ人間と持たぬ魔種。どちらが勝者となり、どちらが世界を救い、未来を生きるのかを!」
 イズマの音楽――響界が広がっていく。
 それは怒りを安らげる希望の音であり。
 終焉の軍勢に終曲を与える魔力の煌めき。
「ウルズさん、ちぐささん、手筈通り頼むよ」
「了解っす!」
「任せてにゃ!」
「うおぉぉ! イレギュラーズに続けー!」
 音楽を背に抱き、速さ自慢の三人を筆頭に貴族連合軍が一気に戦況を覆していく。
 ゼロ・クールは倒れ、蜘蛛は消し炭となり、爆発の不協和音はもう聞こえない。
「叔父上よ! その目にしかと焼き付けてほしい。これがカノッサの……人類の未来だ!」
「ヴィルヘルミーネ!」
「ああ!」
 守護神たる戦斧が戦場を蹂躙し、僅かに討ち漏れる蜘蛛は姫が確実に排除する。
「くっ、貴様ら! 拾ってやった恩を忘れたか!? それともまた切り捨てるのか犬の分際で!!」
 アドリアンの切り捨てるという言葉に【玉月・流】の表情が一瞬曇る。
 元の世界においてきた大切な人や仲間達。
 混沌への召喚を運命と受け入れ進むことを選び自分だけが幸せを得ている現実は、ついこの間まで受け入れて良いものか悩んでいた。
「ほらあんた、気を抜くんじゃないよ!」
 だがそれを受け入れても良いと思わせてくれたのは。
 同じように異界へ愛を残しながらも、自分を選び愛を注いでくれた【玉月・枝垂】がいてくれたから。
 そして枝垂の元へ連れ帰ってくれたイレギュラーズ達の優しさがあったからだ。
「……承知!」
 妻の仲間達の期待へ答えるべく。
 流は居合い抜きの動作から真空波を放ち、アドリアンへの道を切り拓く。
「今だ!」
「ありがとう、流さん!」
 雲雀の仕込んでいた『舞台細工』。
 敵が特定箇所にのみ残る環境を作り出した。
「アドリアン卿。俺達が選び、貴方が呼び寄せた未来――破滅の運命をお見せしよう!」
 彼が全力の呪力を注ぎ、破滅をもたらす特大の魔力を撃ち込めば。
「――!」
 遂に隠れ家を失ったクルエラ二体が姿を現し。
「ちぐさ先輩!」
「逃がさないにゃ!」
 それを待ち構えていた二人によって確実に滅せられる。
 残す奏者は、ただ一人。
「残念だが。これで貴方の音楽はフィナーレだ」
 指揮者たるイズマが細剣から放つ古竜語魔術は、演目に幕を降ろしたのであった。


●Don't run away because it's painful. It becomes painful because you run away
(苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ)

「はぁ、はぁ……!!」
 フィアンマの耳には、ただ己の荒い息づかいだけが聞こえていた。
「あら、もう踊って下さらないの? しぶとい女はお嫌いかしら」
 イライラする。なのに、どこか心がまとまらない。
 眼前の花はどんなに燃やしても消えず、それどころかまるで僕を躾ける主人のように語ってくる。
「気づいていますか? 今も昔も、貴方はたったひとりに固執しているのですよ」
「それがどうした! アイツを超えれば、オレは本当に選ばれるんだ!!」
「どなたにでしょう?」
「――は?」
 当然それは。
 そう思いアーデルベルトがいた方を見やれば。
「遅くなってすまないね、星穹」
「いえ。ですがそうですね……そう思って頂けるのであれば、今度映画でも付き合って頂けます?」
「ヴェル……アーデルベルトは!?」
「見て分からないか?」
 ヴェルグリーズの後方には、零と彼を支えるグリーフの姿のみ。
「なっ……!? アドリア――」
 視線を反転。
「あとはアンタだけっすかね」
 ウルズ達貴族連合が立ち並ぶ。
「ウソ……だろ……」
「フィアンマ。終わりにしよう」
 多数の仲間に見守られ、ヴェルグリーズが歩み出る。
「ちくしょーーー!!!!」
 始まりと同じ斬り結び。
 扱う技は同じなれど。
 内なる心の強さが、技のキレに差となって現れる。
「フィアンマ、キミは俺に拘ってどれだけの手を振り払ってきた? どれだけの人を傷つけ、見捨ててきた?」
「そんなの知るか!」
「そうか。……俺はキミを憐れむよ、フィアンマ。失われた縁の中に、キミを導いてくれる出会いがあったかも知れないのに」
「――つっ!?」
 出会った人々が違っていたら、折れるまで戦う剣だったかもしれない。
 大切にしたいと思える縁が無かったら、生きがいは戦いのままだったかもしれない。
 『別れるもの』として縁の区切りに思いを馳せてこなければ、ここに仲間は居なかったのかもしれない。
 全ては人生という物語。
 後語りなどできない、今を選ぶ選択の結果である。
「オレは、オマエになれたはずだったんだ!」
 本物に弾かれた紛い物の剣が、大地に突き刺さる。
「なれませんよ」
 星穹がつきつける。
「ヴェルグリーズにあって貴方にないもの。それは自分を信じる心です。様々な縁を通じてなお、彼は選択をしてきた。見てご覧なさい」
 ヴェルグリーズの背後に集う仲間達。
 これほどまでに『形ある縁』もないだろう。
「さぁヴェルグリーズ。今度はこの場を維持した私から頼みがあります」
 星穹が相棒の手と一体化した剣を持ち上げるとキスを落とす。
「私に誓って、この悪縁を断って下さい」
「ああ。キミの頼みとあれば。必ずや」
 蒼剣が、炎を反射し煌めいた。
「お別れだ。フィアンマ」
 かつて浄化の剣として崇められた彼の一撃が、歴史から朽ちた村に続いてきた因縁を断ち切る。
 ――さようなら、もう一人の俺。

~~~

 こうして幻想のワーム・ホールを塞いでいた終焉獣の軍勢は打ち破られた。
 そこで繰り広げられた数多の戦闘は、もしこの世界に未来があれば語り継がれる事だろう。
 パン屋の噂話となるか。
 守護者が抱く記憶となるか。
 母が囁く子守歌となるか。
 心躍る音楽となるか。
 情報屋の気さくなトークの種となるか。
 愛する人への土産話となるか。
 その答えは未だ昏い神託に覆われてはいるが。

「よくやった。そして感謝する、ヴェルグリーズ。この後の戦いも、カノッサは全力で支援しよう」
「ありがとうございます姫。いや、カノッサ男爵」
「ほら、行きますよ」

 今ここに。
 一つの剣が護り継いだ姫への忠義は果たされ。
 一人の男と女の物語は、繋がりながらも別れていくのであった。

成否

成功

MVP

ヴェルグリーズ(p3p008566)
約束の瓊剣

状態異常

なし

あとがき

冒険お疲れ様でした!

フィアンマとの因縁、カノッサ家の当主問題もこれにて決着です!
(もっとも、どちらもふっかけた側の一人相撲な部分が強いのですが)

ストーリーラインがかなり駆け足になってしまいましたが、別れの剣が経てきた様々な美しき物語に少しでも彩りを添えられたなら幸いです。

今回は数々の出会いと別れの果てに、剣から男へと美しく成長された貴方にMVPを。

パンドラ消費に関して、加護で選択した割合(最大5)と戦闘での消費を合算して計上しております。
普段と比べ消費量が多めとなっているので、よくご確認をお願い致します。
(東側で戦った4人は本来重傷判定ですが、素晴しい愛の覚悟とパンドラの大いなる加護が働き「重傷無効+ヴェルグリーズさんは既存の重傷を無視」しています。ご了承下さい)

pnkが担当する通常シナリオはこちらで最終となります。
残すラリー決戦も、愛の覚悟を持った皆様であれば必ず勝利して下さると、pnkは信じております!

ご参加ありがとうございました!

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