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シナリオ詳細

フロラとシャークトルネード

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●シャークトルネード
「鉄帝魚トルネード2nd、やりたいですわね……」
 空飛ぶ猫の事件が解決した後、そんなことを言いながら歩いていたのは『お嬢様(鉄帝)』フロラ・イーリス・ハスクヴァーナ(p3p010730)だ。
 なんでもかんでも空を飛べばいいと思っているフシのある鉄帝ではよく魚とか猫とか巨大ロボとかが空を飛んでいるが、要はそういうのをやりたいと言っているらしい。
 ふと露店に目を向けるとラスクが売っていて、なんか知らない誰かと心が通じた気もするが……視線を感じてフロラはハッと振り返る。
 そこにいたのは……サメだ。サメ肉ではない。サメである。サメが路地裏でなんかメモをとっていた。
 腕の動きを見るに……鉄帝魚トルネードと書いている。なんだあのサメ。どうせまたどっかの研究所だろ仕方ねえなあ。
 とにかく、サメがそんなものをメモにとってどうしようというのか。あとあのサメは肺呼吸なのだろうか?
 ついでにいうと特に理由もないのに飛んでるけどもはや説明すらないのか。ない。慣れるんだよ!
「まさか、やるんですの……?」
 コクンと、サメがそう頷いた気がした。そうだ。サメはやらねばならぬのだ。
 魔種がブイブイ言わしてるこの世の中で、ガチにやべえのはサメだと思い知らせなければならない。
 そして……サメは特に理由なく竜巻を巻き起こしたのである。
 もうガチの、可視化されているレベルの竜巻だ。サメもその中で回っている。しかもどうやら、サメは竜巻を制御できるようなのだ……!
「ですわー!?」
 なお1人目の犠牲者はフロラであった。アイデア料である。

●シャークトルネードを止めるのだ
「というわけで、鉄帝シャークトルネードですわ!」
 フロラは集まった面々の前でそう叫んだ。
 どっかの研究所が特に意味もなく暴走させたサメ(鉄帝)が竜巻を纏い鉄帝の町を暴れ回っているのだ!
 幸いにも住人たちは猫一匹に到るまですでに避難しているが、そのせいでサメ(鉄帝)も思う存分町中を暴れ回っている……!
 いくら慣れているといっても、家を壊されてはたまったものではない。徹夜仕事になって泣く大工さんだっているんですよ!
 ちなみに鉄帝シャークトルネードは合計6いるらしく、恐らく今日1日放っておけば完全に町を破壊し尽くすだろう。そうなってしまえば、こんなアホな事件で大被害になってしまう……!
 魔種が終焉で世の中が大変な中、「でもお前の町、サメにやられたんだよな……」というギャグ担当の位置に甘んじるわけにはいかない。
「サメの好きにさせるわけにはいきませんでしてよ!」
 なお、サメ(鉄帝)自体は迷惑生物だし完全にやっつけてしまって構わない。
 そうでないとなんか新しい力を身に着けてやってきそうだし、倒すのが正解である。
 言うなればこれはお嬢様(鉄帝)とサメ(鉄帝)の戦いとも言える。
 どちらが鉄帝に君臨する概念として正しいか、決めるときが来たのだ……!

GMコメント

与太バトルです。
鉄帝の町を蹂躙する6つの竜巻を止めるのです!
竜巻の中にはコアとなるサメ(鉄帝)がいますが、サメ(鉄帝)は竜巻の中を自在に泳ぎます。
攻撃は噛みつきですが、竜巻を外から攻撃しても意味がないので結構大変でしょう。
なお、ノリが悪いとサメビーム(つよい)が発射されます。
戦術ではなく勢いで攻めましょう! 大丈夫、大体のサメモノはノリで出来てるから!

●情報精度
 このシナリオの情報精度はS(サメ)です。
 より良い戦術より、より良いノリが良い結果を叩き出します。

  • フロラとシャークトルネード完了
  • お嬢さま(鉄帝)とサメ(鉄帝)が出会うとき、何かが起こった……
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2024年03月19日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器
リカ・サキュバス(p3p001254)
瘴気の王
ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク
紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)
真打
モカ・ビアンキーニ(p3p007999)
Pantera Nera
皿倉 咲良(p3p009816)
正義の味方
囲 飛呂(p3p010030)
きみのために
フロラ・イーリス・ハスクヴァーナ(p3p010730)
お嬢様(鉄帝)

リプレイ

●超認知伝説フロラ
「路地裏の鮫……やっぱりあの子が気になりますわ! 咲良様のエネミースキャンによる情報も伺いつつ探しますわよ。あ、りかたん師匠♡ 世界もヤバいことですしそろそろ弟子と認知してですわ〜! しかしこのラスク美味しいですわね、買いに戻って正解でしたわ。なんというか実家の味がしますわ……実家でラスクなんて食べた事ないのに……」
「あの、私らこれから真面目な闘い行く前なんですが。なんですかこの温度差。あなたに聞いてるんですよフロラ・リリース・ラスクサクサク!! いやもう現地の戦力とかでなんとかしてくれません? なんで私ここに引っ張り出されてきてるんで? ノリとか皆無のダウナーぞ私? いるか? 私??? いやイルカじゃないです、サメです」
「ピューイ」
「え、今イルカがいませんでした?」
「何処にもいませんわ! うーん、やる気十分ですわね!」
「そうですかね……頭痛い……いえ、師匠でもないですし支障もないです」
「そんなですわー」
「ええい、絡みつくんじゃありませんよ」
 『お嬢様(鉄帝)』フロラ・イーリス・ハスクヴァーナ(p3p010730)と『夢の女王』リカ・サキュバス(p3p001254)がそんな漫才を繰り広げているが、サメ退治である。陸地で。あと認知されなかった。
 そんな認知問題はともかくサメである。サメが鉄帝の町で竜巻を起こして……飛んでいる……酒を樽で5杯飲んで虹を見せた後に迎え酒だとほざいて更に3杯いった後に見た幻覚ではない。現実である。
「サメ竜巻……もう既に面白い事になる予感しかない。サメ食べたい。サメ何とかする為に竜巻に突っ込むぞおらああああああ!! 後、リカさんも皆も要ります。皆強いし面白くなりそうだから!」
 『【星空の友達】/不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)もそうフロラの言葉を補強しながらサメへの食欲を口にするが、保護結界で周囲を保護しつつもハイセンスや広域俯瞰で全体把握、そして竜巻内のサメの位置を探していた。まあ、秒単位で変わるので最終的にはノリになりそうだが。
「サメが空を飛ぶ……? ……って、なんだ、いつものことじゃないか。海洋で散々見かけたせいでもう慣れたぞ! とはいえ世界の危機が間近に迫って真面目に魔種倒そうって時期にこんなことしてる場合じゃない気もするがそれはそれ。ほら利香、諦めろって。そんなダウナーしてたらダメだぞ。ノリとか気合いとかで乗り切るんだ。なんかあのサメビーム撃ってきそうだから」
「あっ」
 『真打』紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)が言った直後、サメビームがリカを貫いた。ついでに巻き添えでフロラも貫いた。そんなわけでサメも来ているので戦いである……! 早速アレンツァーもサメ……シャークトルネードに挑んでいく。
「世界の危機を救うため、血肉(けいけんち)になってもらう」
 そう、終焉とかで世界がヤバい今、そういうのは大事である。だからこそシャークトルネードへ飛び込むのに、一切の迷いはない。
「世の中にはS(サメ)P(殴り)C(センター)という組織があるらしい。ならばオレもそれに則って最初は素手でボコボコにしようと思う!」
 恐ろしいぜSPC。そんなものがあるのは鉄帝なのか海洋なのか。とにかくSPC方式でアレンツァーはやっていくつもりらしい。
「サメがこっちきた(釣れた)瞬間にオーバーザーリミット+ 紫閃弌刀(素手バージョン)で殴りまくって肉を柔らかくしてやって、最終的にはこのチェーンソーで空間ごとバラバラにしてやるぞ! ……なぜチェーンソーかって? ほら……練達の映画で習ったから……とにかく、神様気取りの世迷言でグチャグチャなサメの頭をキレイキレイ、バラバラにしてサヨナラバイバイな!」
 言いながらアレンツァーが取り出すのはチェーンソー柔式βだ。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ゛!!!!!!!!!!!!」
「何あれ……こわ……」
 リカのそんなローテンションのツッコミに近くのシャークトルネードからサメビームが飛んでくるが、フロラだけではなくアレンツァーもギャグになってるのでリカも大変なのだ。
「ここの空気にいたらタダでさえ貴重なパンドラ減りそうなんでとっとと済ませますか」
 大丈夫、減らないよ。安心だ。漁業でそういうことが起こるのは鉄帝くらいだ。まあ、此処は鉄帝なのだが。
「……え、これ漁業なんです? もうわけわからないです、どうにでもなれです」
 鉄帝が足りてない発言をするリカだが、名声的に鉄帝より幻想成分が強いので仕方ないのかもしれない。
 とにかくテンションが足りずとも戦術でカバーすればいい。数字は裏切らない。サメは裏切る。サメだからね。仕方ないね。でも数字もたまに裏切るから仲良しだね。あれ……ということは……数字はサメだった……? サメ×サメ=ツインヘッドシャーク……。
「サメ+トルネード=シャークトルネード……見えてきましたわね!」
「何言ってんですか?」
 何かリカにはよく分からない真理が見えているフロラはともかく、リカは雷の翼で飛行することもできるし、打てる手は全部打っていくつもりだ。
「はいいつものタンクムーブ。はーい、渦の中からよってきてくださーい……もう好きにして」
「ピューイ」
「イルカが出ていいとは言ってませんが? こっちは統率で忙しいんだから。大体何で頭より胸の方がでかいサキュバスがツッコミしなきゃならんのだ。いや今は擬態中ですが……」
 なお統率と書いてハザマアドリブのツッコミと読むらしい。どういう意味かは不明だ。きっと鉄帝の奥地とかに調査隊が向かえば片鱗が掴めるかもしれない。今後調査を継続するオチとかで。
「よーし、僕も行くよ!」
 リカのサポートをするようにヨゾラもシャークトルネードに突っ込んでいく。竜巻内のサメに星空の泥で攻撃しても届かないので、一旦突っ込むのが良いと判断したのだ。
「うわーーーー!! 竜巻ってぐるぐるするー!」
 釣りだし作戦が上手くいってもいかなくても、とにかく星の破撃でぶん殴るのだ。
「サメ料理ー、サメ料理ー、お肉柔らかくなーれ!」
 そしてフロラもまた、シャークトルネードを前に考えていた。そう、あの運命のサメについてだ。何だそれ。
「ヒトの言葉を解してメモできる個体ということは知能もそれなりに高いはず。残り5体はおそらく美味しくお料理になるでしょうが……わたくしはあの子に確認したいことがありますの。あと仕返し。こちらに叡智たるツァラトゥストラを設置しておきますわね。近くにいればサーチ能力も上がるし料理の腕も上がる! 胡散臭いアイテムじゃありませんのよ?!」
 そうだね。かく語りきだね。
「む! 見つけましたわ!あいつですわね……! 残り5匹には気も止めずに突撃! ですわ!」
 なんでサメの区別がつくのが分からないが、とにかくフロラには区別がついたのだ。あるいは同じ(鉄帝)がつく同士、通じ合うものがあるのかもしれない。
 鉄帝の路地は慣れたもの。飛べなかろうと屋根や壁を足場にして跳躍し、大鎌を叩き込んでいけばいい。
「わたくしの攻撃一発で沈む程度ではお刺身にしてしまいますわよ!」
 そうしてフロラは複雑な路地を利用してシャークトルネードを追い詰めていく。トルネードをだ。
 とにかく竜巻から引っ張り出してサシの状況に持ち込んで……無理だ。竜巻に巻き込まれた。とにかく対話の時である。
「同じ(鉄帝)がつく者にふさわしいか、それを確かめますわ! もし分かり合えたら舎弟にしたいですわ!共に鉄帝の明るい未来へレディーゴーですわー!」
 出来るのだろうか。シャークファイトは王者のファイトであるゆえに。
「初めて会った時から気づいていましたのよ。やらねばならぬ、その瞳に見えた心意気……魔種を許さない、鉄帝を愛する者の心。
きっと通じ合えるはずですわ。貴方が心を開いてくれれば、手を差し伸べてくだされば! 共に鉄帝の明日を創ることができる! 手じゃなくてフカヒレ? それはそうですわね! お刺身や唐揚げになってわたくしの血肉とならずとも、共に戦える道はあるはずですわ! いざ尋常に! 勝負ーーーッ!」
 フロラの説得がサメの心を開くと信じて!

●オーク一本釣り(釣る方)
「ぶはははッ、鉄帝はある意味いつでも変わらんねぇ! ある種の安心感すらあるぜ!」
 『黒豚系オーク』ゴリョウ・クートン(p3p002081)がそう叫ぶが、実際いつも通りの鉄帝だからこそゴリョウのように安心できる者が出るのは当然といえよう。いわゆる実家の雰囲気というやつだ。
 というわけでゴリョウの仕事は竜巻に突っ込んでサメを探し出し、【怒り】を付与して『釣り』出すことだ。
「今回のサメは竜巻の中を自在に『泳ぐ』と聞く。サメに出来るなら俺にも出来るのは道理だろうがよぉ!」
 そんな自己暗示をかけたゴリョウは駆動大青鎧『牡丹・海戦』を着込み、ジェットパックと合わせて竜巻に突っ込んでいく。実に豪快なゴリョウらしいやり方だ。
 広域俯瞰と温度視覚の併せ技でサメの大体の位置を把握後、温度視覚でターゲットを捕捉しながらの突撃だからこそ、サメが何処にいるかゴリョウには分かる。
 ちなみにマグロとか一部の活動的なサメなんかは実は恒温動物に近いらしいので、今回のサメもその類だと予測して温度視覚を持ち込む算段だ。
「変温だったら後で研究所の連中に文句言ってやる!」
 幸いにも大丈夫だったようなので、ゴリョウは竜巻内を泳いで、射程内に入った所で金銀蓮花の炯眼で睨み付け、俺自身を疑似餌として喰らいつかせる作戦に出る。
「後は漁業経験を活かした一本釣りの要領で味方陣の射程内へと引っ張り上げるってわけだ! うおおおおお!」
「さすがゴリョウさんだ。私も負けていられないな」
 『Pantera Nera』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)も言いながらシャークトルネードへと向かっていく。
「お嬢様(鉄帝)とサメ(鉄帝)の戦いに、シェフ(海洋)が加わる! サメが竜巻の中を泳げるのであれば、私だって飛行と水泳を組み合わせて泳げるに決まってるだろう! うおォン、私はまるで美しきマーメイドだ!」
 そんなわけで美しきマーメイド……もといモカもシャークトルネードへと飛び込んでいく。勿論自己強化は忘れていないし、竜巻の中でしっかりとサメを捜索していく。
「足りないものは多いが……CPも非戦スキル活性化枠もアクセサリー装備枠も足りないので仕方がないのだ」
 しかし足りないものはノリで補えるのがサメの掟。モカはしっかりとサメを見つけていた。
「美しくボコボコにしてやるよ。オラオラオラオラッ!」
「無駄無駄無駄ァ゛!」
 何処からかアレンツァーの声も聞こえてきた気がしたが、さておいて『正義の味方』皿倉 咲良(p3p009816)も、そんなモカの戦いっぷりを見ながら何かを理解したようだった。
「難易度Sって聞いてたからめちゃくちゃ難しい感じって思ったらサメのSか! なるほどね! サメ殴りクラブって過去のことだったわけね! 暴れているサメはひとまず抑えるとして、終わった後のお料理が楽しみだー!」
 理解したからには咲良にとっては、簡単な話だ。
「あとはそうだな、サメでなんとなーくサーフィンとかやったらおもろいんじゃないかな! もちろん真面目にやってるよ? 鉄帯の平和も守んなきゃだしね! ただあれだよ、こういう時は真面目に不真面目してノリと勢いっていうもの大切かなぁと!」
「うん、そうだね!」
「どうなのかしら……」
「よし、いくよ! ヨゾラくん、リカさん! いいノリがなんなのかは探っていこう! それこそ、某有名サメ映画みたいにBGM口ずさんでてもなんかそれらしくなりそうだし! SS(サメサーフィン)を楽しんでいくよ!」
 そんな感じの咲良に『点睛穿貫』囲 飛呂(p3p010030)も頷く。
「世界だろうと町だろうと危機だってんならそりゃ助けるさ、それがイレギュラーズってもんだからな」
 キリッとキメ顔をしてみた飛呂だが、すぐにそのキメ顔は崩れてしまう。
「……ごめんこの依頼でカッコつけんの無理だわ。ていうか食うの? 竜巻泳ぐようなサメを!? いやもうとにかく依頼だし倒す!」
 そうして思考放棄してみれば、飛呂の思考もスッキリするので皮肉なものである。
 とにかくゴリョウが釣り上げてくれたサメへ、ジャミル・タクティールからのラフィング・ピリオドの単体高火力で攻撃するのが仕事だ。
「野生動物(?)は目を合わせてそらしたほうが負けだ……! 蛇と鮫、どっちが強いか勝負だ!」
 眼光鋭く睨みつける飛呂は、そこでふと余計なことに気付いてしまう。
「……でもこう見るとカワイイ目してるなサメって、猫目っぽいのとか。こいつ調教とか手懐けたりとか出来ねえかなホラ陸鮫とかいるし。仲間にして騎乗したり敵陣に突撃してもらったらめっちゃ助かりそうじゃね!?」
 フロラみたいなことを言っているが、もしかすると飛呂もお嬢様(鉄帝)なのかもしれない。
「俺のほうが強いぞ肉体言語攻撃! 隠しきれぬ強者の威光! オラッ魔眼!」
 なんか催眠かける人みたいなことを言っているが、実際そういうやつなので合っている。さておいて。
「俺がお前のボスだ! 突撃ーーーーっ!!!」
 どういうわけかサメに乗りながら飛呂は突撃していく。
「鮫VS鮫じゃ勝負わかんねえけど、鮫VS鮫&イレギュラーズならこっちが上だ! 1+6は7どころじゃねえ666くらいだ10倍以上だぞ10倍以上!」
 まあ、そんな感じでサメを倒したら調理の時間である。
「終わったらとっとと帰……え、食べるの?大丈夫ですかね、さっきまで暴れてたサメ食べて……珍味とは聞きますが。まあ……ゴリョウさんの作る飯に外れはないですからいいですけれど……唐揚げにしたら大体のモン食えますからね……いや、ほんとに食えんのかなあ」
「や、やめろ、こんなカワイイ鮫を食うなんて……! 確かに完全にやっつけるのが依頼だし続編でパワーアップしたり増殖したりしそうだけど! さ、鮫ーーーー!! くっ、お前の死は無駄にしないからな!」
 なんかリカと飛呂がそんなことを言っているが、ゴリョウとモカの腕は確かだ。
「サメの調理には、最近入手した出張店舗車両ステラビアンカⅢ号を使ってくれ。この車のデビュー戦だ。作業スペースが足りないと思うので、屋外で使う大型の作業台も持ってきた」
「よし、代わりに必要な調理用具や調味料がありゃこちらも提供させてもらおう」
 そういうわけでモカがステラビアンカの出張店舗用車両を持ってきているので調理スペースに関しては安心だ。そこにゴリョウが加われば、足りないものなどない。
「さあ、始めるか。サメは生態的にアンモニア臭くなるので、まずはそれを抜いてから調理開始だ。ほう、ゴリョウさんは唐揚げやフライなど揚げ料理か」
「おう、俺の料理はサメ肉を使った唐揚げやフライといった揚げ物だ! 鮮度が良く正しい処理したサメ肉は臭みもなく揚げ物にもぴったりだぜ! さぁ、大工さんらにも差し入れの料理作らねぇとなぁ!」
「私はすり身にしてから料理にしようか。ハンバーグにしてみよう。今日食べきれない分は干して表面を乾燥させてから燻製にしよう。あぁ……そういえば今日は私、酒を飲めないなぁ。飲酒運転なんかしたらスキャンダルになってしまう」
「サメなんか酢味噌和えにするとめちゃくちゃ美味しかったりするけど、色々あるよね。そこはモカさんたちの腕前に期待だね! めちゃくちゃ楽しみ!」
「ああ、楽しみにしていてくれ」
 咲良の期待にも応えられるクオリティで出来たサメ料理は、とても美味しいものばかりだ。
「サメ肉料理も良いよね、おいしいー!」
「鮫料理ってめっちゃうめえんだな! おかわりいいか!」
 ヨゾラや飛呂も思わずそう叫んでしまうほどだ。
「働いたあとのゴリョウのメシはうまい」
 アレンツァーも後で研究者はシメようと思っていたが、とにかくサメは美味しかった。
「シャークトルネード……おいしい、もとい強敵だった……これからも第二第三のサメが出てくるのかも。その時はまた楽し……頑張って戦うよ!」
「ええ、何度来たところで問題ありませんわ! ほーっほっほっほー! 私とサメの友情も永遠でしてよ! ほーっほっほっほー!」
 高笑いをするフロラの隣には何故かサメがいたが……さておき、シャークトルネード事件は、こうしてフロラの高笑いと共に終結したのであった。
 

成否

成功

MVP

フロラ・イーリス・ハスクヴァーナ(p3p010730)
お嬢様(鉄帝)

状態異常

なし

あとがき

ご参加ありがとうございました。シャーク!(掛け声)

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