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シナリオ詳細

いっぱい食べる君が好き

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●笑顔のために
 今は、かなり難しいときだ。鉄帝だけでも全剣王の問題があるし、世界的に見れば色々と世界の終わりの如き問題が噴出している。
 こんな時代は笑顔が自然と減っていき、誰もが下を向いてしまう。
 それではいけない。人類愛溢れる鉄帝の科学者たちはそう考えた。
 鉄帝は何度も色々な危機を乗り越えてきた。そうして笑顔を取り戻してきたのだ。
 だからこそ、こんな空気に負けてはいけない……笑顔を取り戻さなければ!
「しかし、どうしたらいいんだ!?」
「とりあえず笑顔にすればいいんじゃないか⁉」
「あ、笑わないとシバかれるロボとかどうだろう!」
「そういうのは毎年年末にやってる!」
「ていうか違うだろ! 自然に笑顔にしないと!」
「……笑気ガス?」
「それだ!」
「おい、こいつら縛り倒せ!」
 さておいて、鉄帝の科学者の有志は1つの結論を導き出した。
 すなわち、美味しいものを一杯食べれば幸せになるんじゃないか? と。
 間違ってはいないかもしれない。美味しいものを食べると幸せになるからだ。
 しかし、食べ物を用意するのはコストがかかる。食糧事情というものも決して無視はできない。
 ならば、食料生産機能もつけたらいいんじゃないか? そんなことを真面目に考えるのが鉄帝クオリティだ。幸いにもそういう古代ゴーレムは最近見つかって研究されている。
 まあ、そんなこんなでクッキングゴーレムは生まれて……そして見事暴走したのである。

●クッキングゴーレムの暴走
「まあ、そんなわけでクッキングゴーレムが鉄帝の町で暴れているわけです」
 『旅するグルメ辞典』チーサ・ナコック(p3n000201)は集まった面々にそう切り出した。
 クッキングゴーレム。それは鉄帝に笑顔をもたらさんとする有志が開発した画期的なゴーレム……になるはずだったものだ。
 その辺にあるものを分解し食用物質に作り替え、そこから料理を作りだすという……そんな本気で画期的な代物だ。
 しかしながら参考にしたのが戦闘用古代ゴーレムだったのがいけなかったのだろうか。
 作り出された食用物質は食品ゴーレムとなり、自分を食べろと襲い掛かってくる代物と化したのだ。
「まあ、味は良いらしいですけども。すんごい迷惑ですよね」
 そんなものでもあの常冬のときには役に立ったのかもしれないが……今はただひたすら迷惑なだけだ。
 しかしクッキングゴーレムは暴走して止まらない。だからこそ、今回の依頼になったというわけだ。
「現在町中にはクッキングゴーレムの作り出した食品ゴーレムたちが浮遊しているです」
 たい焼き、ケーキ。たこ焼きにドーナツ、ステーキにサラダ、アイスクリーム……種類もジャンルも様々で、ジュースが入れ物無しで浮遊している光景はいっそ不気味ですらある。
 食品ゴーレムたちは食べられたがって人を見つけると一斉に襲い掛かってくるため、真正面から食べてやる必要がある。大丈夫、味は良い。
「どうにもクッキングゴーレムは一定範囲内の料理が減るごとに戦闘力が下がっていくようです。恐らくは皆にお腹いっぱい食べてもらうための機能だと思うです」
 迷惑だが設計思想としては正しいのだろうか? とにかく、料理を食べ尽くしてクッキングゴーレムを破壊するのだ……!

GMコメント

町中を浮遊する料理をお腹いっぱい食べてクッキングゴーレムを破壊するシナリオです。
ちなみにクッキングゴーレム破壊の際ですが、誰か1人が代表して「ごちそうさま」というと任務完了し、その人を抱きしめて空高く飛び自爆します。綺麗なオチですね! 普通に戦闘しても構いません。

●食品ゴーレム×たくさん
浮遊する色んな料理や飲み物です。人間を見つけると食べてと襲い掛かってきます。口に。
食べてあげましょう。

●クッキングゴーレム×1
なんかコックさんぽい姿の全長3mのゴーレム。
料理が減るほど戦闘力が減っていきます。攻撃方法はミキサーから竜巻を起こすグレートミキサー。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • いっぱい食べる君が好き完了
  • 飽食ってしあわせなことですよね
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2024年02月18日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)
灰雪に舞う翼
ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器
ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク
ソア(p3p007025)
無尽虎爪
モカ・ビアンキーニ(p3p007999)
Pantera Nera
長月・イナリ(p3p008096)
狐です
胡桃・ツァンフオ(p3p008299)
ファイアフォックス
ニャンタル・ポルタ(p3p010190)
ナチュラルボーン食いしん坊!

リプレイ

●いっぱい食べる君は美しい(前編)
「暴走したとはいえもともとは真面目なテーマで生み出されたゴーレムだし、ただ壊しちゃうとかそのための手段にするよりは、出された料理はおいしくいただきたいよね。実際、今の世情を考えるとすごくいい線いってるんじゃない? 鉄帝のヒトたちにはマークツーとかの開発もがんばってほしいな」
 『灰雪に舞う翼』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)がそんなことを言うが、今回は町中を浮遊する料理をお腹いっぱい食べる仕事だ。嘘じゃない、本当である。さっきも中身だけのパフェが街角を曲がっていった。
 これらはクッキングゴーレムがその辺の物質を食用に作り替えて生み出した、そんな本当にある意味では凄まじく画期的なものなのだ。問題は暴走して口の中に突っ込んでくるということだが、アクセルはすでにその覚悟を完了している。
「そっちが口に飛び込んでくるならこっちも負けじと自分から食べていくよ!」
 そう叫ぶとアクセルは翼で飛行しながら広域俯瞰と超視力で空中戦……もとい空中食を繰り広げていく。
 周囲の食品ゴーレムを識別して、まずはドーナツやたい焼き、たこ焼きみたいな数口で食べれるホットスナック狙いで飛びながら食べていく。なるほど、食べやすいものから食べる。食の基本といえる。
「一応、猛禽類のスカイウェザーだもの。空の捕食者だよもがっ! ひ、一口ドーナツが喉の奥にっ!?」
 嫌なバードストライクみたいなことになるアクセルだが、このくらいで負けはしない。ある程度減らしたら今度は大物狙いである。
 サラダとかステーキとかパスタとか、お皿に乗ってるようなタイプの料理を狙って一気に数皿……皿はないがキャッチすると、キャは地上に降りてからじっくりと食べる準備だ。
「いただきまーす!」
 勿論食べてる途中で襲い掛かってこないように広域俯瞰で周囲を警戒して、避けながら食べていくつもりだ。
「意外と美味しいね……!」
 そう、美味しいかどうかというのは重要だ。『【星空の友達】/不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)も飛んでいく食べ物を見ながら思う。
「美味しいものが沢山……いいよね、って襲ってくるんかーい!」
 ツッコミは完了したのでこれで良し。ボケ倒す中でそういうのを入れておくのは非常に大切だ。
「さあ、今回は食べるのがメイン、沢山おいしく食べるよー!」
 ヨゾラはハイセンスと広域俯瞰で飲食物の位置等を把握しており、服装に関しても今回は工夫している。
「汚れても良い洋服で来ました。……という訳でよし来い料理! カレーとかハンバーグとかスパゲティーとかおにぎりとか美味しい物色々! あ、全部来た!?」
 流石に一気に来ては食べ切れない。元々動き回りながら食べていくのが今回の基本接術だ。
「わーいおいしいー! よし次来ーい!」
 ちなみになんで動き回ってるかというと、動けば胃の中の消化も進むかなって思ったかららしい。
 イレギュラーズの胃は訓練を受けた胃なので、良い子は落ち着いて食べよう。ヨゾラも飲食物の中にキャベツとか消化吸収に良いものあったら食べておこうとしていた。
「お酒? 飲む飲むー呑めるー!」
 おっと、いきなり消化吸収にあまり良さそうではない。さておいて今日は『黒豚系オーク』ゴリョウ・クートン(p3p002081)も珍しく食べる側だ。
「料理を嗜むモンとしては、たまにはこういう食う側の気持ちも理解しねぇとな! というわけでまずは食品ゴーレムへの対応だな! 俺ぁオーク故にかなりの大口だ。ぶははと大口あけて笑いつつ「いただきます」と叫べばそれだけで招惹誘導になるってもんだ……とはいえ限度ってもんがあるよね! 順番守れ! 食い合わせ考えろおばか!」
 ウナギと梅干とスイカと天ぷらと牛乳が一気にやってくるのをなんとか食べながらゴリョウは叫ぶが、まあ大丈夫だ。
 しかし招惹誘導したせいで大物料理も次々とやってくる。野菜マシマシのラーメンに超分厚いトンカツ、そしてゴツ盛カレー……どれも胃に溜まるものばかりだ。しかし、腹が張ってきたらゴリョウには奥の手がある。
「モードチェンジ! ギフト『棒を針に』を使用して細身になるぜ! 『棒を針に』は脂肪を超圧縮して細身になる、ただそれだけのギフトだ。だがこいつの副作用がポイントでな。『使用中、付近が熱を感じる勢いで脂肪が燃える』……つまり、カロリーを猛烈に消費する! いくら食っても太らねぇってわけだ! 女性からすりゃある意味で垂涎もののギフトだな! でも俺オークだから痩せてもしょうがないんだけどね! 嫁さんもこの自慢の腹肉好きって言ってくれてるし」
 突然の惚気も混ざるが、まあさておこう。
「まぁともあれ、燃焼効果のお陰で真冬の野外で食べるアイスだって問題なしってわけだ! 今の俺はオーク火力発電所(近くにいると快適な温度)だぜぇ!」
 なお寄ってくるのは料理であるものとする。そんなゴリョウはさておいて、『無尽虎爪』ソア(p3p007025)もやる気は充分だ。
「いいよ、いいよ。ボクが食べてあげようじゃないか。辺りのガラクタが美味しい料理になるなんて本当に画期的だよ。お腹の中で料理から元の材料に戻ったりはしないよね、それだけが心配。でもまあ……おいで、食べてあげる」
 ソアがいるのは大通り。食品ゴーレムたちに名乗り口上をあげると両腕を開いて掲げて歓迎のポーズだ。
 いくらでも食べてやろう。そう言わんばかりのポーズだ。
(きっと大変な数が押し寄せてくる。でも食べるよ。ボクは手数も大喰らいも自信があるからね。ステーキでもケーキでも秒で美味しく頂いてあげるよ!)
 そんなソアの予想通り押し寄せてくる料理の数々。迎え撃つはソアの食欲だ!
「瑞々しいサラダ、この食感はレタスを丁寧に手で千切ってあるね」
 そういう食感再現であることを理解しながらもソアはそう評価する。なるほど素晴らしいものだ。では肉はどうだろうか?
「うん、すばらしい火加減。お肉の火の通り方が完璧……」
 肉料理も素晴らしい。これを作れるというのは、なんとも凄まじいものだ。そう考えたソアはクッキングゴーレムを探すことを決め走り出していた。
「グルメのボクを唸らせる美味しさ。誰もが頬っぺた落ちる万人受けする感じ。でもそれだけじゃつまらない。食べる量に免じてクッキングゴーレムさんをボクの好みにカスタムしていこう!」
 なんということを言い出すのだろうか。だが、すでにソアはクッキングゴーレムに
「あのね、ボクもうちょっとレアなステーキの方が好きかも。あと内臓系のお肉、レバーとかもっとちょうだい! デザートはシャーベットがいいな、お口すっきりする感じの。うーん、しょっぱい、甘いの繰り返しで無限に食べられる!」
 別腹も駆使して最後の1人になるまで食べ続けてみせる。そんな気合すらソアは入れていた。

●いっぱい食べる君は美しい(後編)
「食用のゴーレムか……。暴走しなければ食料問題と人員不足を同時に解決出来そうな代物だったんだけど……もったいないわね」
 味に関してはまだ分からないけど、と言う『狐です』長月・イナリ(p3p008096)に『Pantera Nera』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)も頷く。
 確かにそこは懸念すべきポイントだ……料理の味に材料の質が寄与するのは基本だ。勿論、それが全てではないが。
「私も味の研究のために、よく外食したりする。味は良いと言っているから信用しよう」
「まあ、そうね。とりあえず食べないとこの問題は解決しなさそうだからさっさと食すわよ!」
「ああ、そうしよう!」
 そうしてイナリとモカは料理を待ち構える。まずモカはファミリアーをスターバード効果で使い、大型犬の中でも食欲が高いと言われるセントバーナード2匹を使役する。2匹で人間1人分程度は食べられるだろうという計算だ。常にモカの側にいるようにして、ダブルワークでモカと同時に食べさせるつもりだった。
 更には高いEXAと追撃をデスティーノ・コイントスと狂イ梅、毒泉でさらに高め、行動回数を増やして食べられる回数を増やそうというのだ。はて、モカはフードファイターだっただろうか? いや、今日この日集まった仲間たちは誰もがフードファイターなのだ。犬のために必要に応じて名乗り口上も使っていく。
「なんだかアクションゲームをプレイしてる気分だな。ちなみに行動回数が増えるということは、消費カロリーも増えるということだ」
 なおこれをモカはEXA理論と名付けている。さておいて。そんな最中、モカはゴリョウがやせた瞬間を目にしていた。
「え……ゴリョウさん、ギフト使ってる? そういう手もあったか。ならば私も胸に夢を詰め込んでを使って、胸に今食べた分のカロリーを脂肪に変換し、巨乳として一時的に保存だ! ちなみに調べた所、Hカップ両乳房の重さは3kg、Iカップだと4kg弱だそうだ」
「……下手な戦闘よりよっぽどキツイわね……この後の体重測定が怖いわね……うぷぅ」
 イナリは最初に感情封印を使用していたが、それでも辛いものは辛い。
「大食いに感情など不要、ただ目の前の食材を食すのみよ」
 そして、大喰らいと鉄の胃袋でひたすらに接近してくる敵を食べ続けているが……量が多い。
 かなりの辛い戦いになるのはすでに覚悟している、苦行と思い平常心で抵抗を試みていた。
 更に流転万化で身体の体形そのものを変化させる事で、胃の容量の向上を試みていたが……ゴリョウとモカに続く3人目のファイターである。
「普通にやって来た敵を倒す(食事)だけだと辛くなるだけだわ……故に、こんな時の為に味変用の調味料を用意(依頼開始前に用意)しておいたわ! 辛くなったら、この調味料をぶっかけて味変しながら食べ続けるわよ!」
 なるほど、調味料はこういうときに大事な武器となる。カロリーも多少増えるかもしれないが。
「最後は(最後まで正気を維持出来ていたなら)はゴリョウ氏が盛大に花火? になる予定だから、ゴリョウ花火を背景に参加者全員で写真撮影でもしてみようかしらね」
 そんなことを考えるのも正気を保つためには大切なことだ。『ファイアフォックス』胡桃・ツァンフオ(p3p008299)もそれはよく分かっている。
「また鉄帝のゴーレムが暴走しておられるの~? 鉄帝革命派にも所属していたりするわたしなの。やりたいことはわかるけれども、なんで、なんでそう変な方向にばかり思い切りがいいのかしら~? おいしいものは食べたいけれども、無理矢理食べさせるのはNGということで~」
 そう、そこは大事なことだ。胡桃としてもそこは主張していきたい。まあ、暴走ゴーレムなので仕方ないとはいえるのだけれども。
「まぁ鉄の胃袋は持っていないわたしだけれども、見た目よりはいっぱい食べられる感じなの。これをひたすら……ひたすら……食べ……? おいしいけど、おいしいけど!! 食い合わせが、食い合わせが!!」
 ゴリョウと同じ悩みだが、そこはもうどうしようもない。暴走してるので。焼き魚とパフェが一斉に襲ってくることだってあるのだ。
「ステーキ屋さんに行ったらドリンクバーサラダバースープバーデザート全部頼んでカレーも食べるわたしでも、一度に来られるとしんどいの」
 そんなしんどい胡桃だが、グッドなニュースもあるにはある。
「そういえば、ついにわたしはアヴァターラの前提条件を発見しましたの。これにより、今までにない力が湧いてきたわたしなの
初の実戦投入がこれということで、お腹いっぱいなら戦闘でどうにかすべきでは……? 完全逸脱あふた〜ば〜な〜からの通常攻撃で今のわたしならばどうにでもできるのでは……?」
 見て!くるみちゃんが「力」に溺れているよ
 かわいいね
 食品ゴーレムが口の中で踊ってばかりいるので、くるみちゃんは戦うのをやめてしまいました
 お前のせいです
 あ〜あ
 そうだね。でもたぶんA氏は悪くないよ。きっと。たぶん。メイビー。さておいて『ナチュラルボーン食いしん坊!』ニャンタル・ポルタ(p3p010190)に視点を移してみよう。
「鉄帝科学者……目の付け所は良い奴等なんじゃがなあ」
 胡桃を見ながらニャンタルもそう頷いていた。
「フードロス削減! 我の胃袋とギフトが唸る時!! おっと?! 飲み物がなんかこう、うちゅうに居る時のイメージじゃな! スイスイ〜♪ っと飛行でチュルチュルするかの!」
 なるほど楽しげだ……そんなやり方もあったようだ。
「そんでもってここからが本番! 咀嚼力対決! フォアグラになりたい者は誰じゃ! 血糖値爆上がりタイムの始まりじゃーーーーー!!!!」
 おっと、ニャンタルってば怖いもんなしである。カロリーを気にしている人は結構いるぞ!
「先ずはカツ丼! デカ盛りがなければ十杯はいきたい所。んでもってラーメン! 醤油! 塩! 味噌! 豚骨と、ここも三杯ずつ頼むぞい! お好み焼きと焼きそばもスーパー盛りで〜♪ うぅむ……何ぞ、食べても食べても腹が減ってくのなんでじゃろ……見た目も重要なのかもしれん。お主等、カラフルになったらもっと食べて貰えると思うぞ?」
 それはどうだろうか……カラフルなラーメンを食べたいと思う者は結構少数派であるだろう。
「コーラとフライドポテト挟んで次はオムライスとカレー、ケバブにポトフ、サラダで口直ししてハンバーガー、金目の煮付けに寿司、豚の角煮を食べてくぞい! おっと、デザートを忘れとった! お祭り気分でフランクフルト、綿あめ、かき氷、トロピカルドリンク! 三時のおやつにアイスクリーム、苺のケーキ、紅茶で小休止じゃな……皆が残した食品ゴーレムは我のギフト、テイクアウト・ホールで一掃するぞい♪ 後でゆっくり食べてやるからの! ムフフ♪」
 なんとまあ、食欲の権化である。ニャンタルのおかげもあって料理が消えていくと……ゴリョウがクッキングゴーレムへと進み出る。
「さて、と。「いただきます」言った以上は「ごちそうさま」も言うのが礼儀ってもんだよなぁ。はい。話し合いの結果俺が言いますね。やだなぁ! でも情報精度Aだもんなぁ! ワンチャンBとかになんないかなチーサ?」
「何言ってんですか?」
「まぁ言うけどさぁ! 「ご馳走様でした」ってなぁ!」
 言った瞬間、クッキングゴーレムがゴリョウをしっかりと抱きしめて。
「スリー。ツー」
「あれ、カウントダウンある感じ?」
「ワン。ゼロ。発射」
「グワーーーーーッ!!!」
「ゴリョウさん……無茶しやがって……!」
「無茶しやがって……だよ」
 ヨゾラとアクセルが敬礼して打ち上がっていくゴリョウを見送る。ちなみにソアはハッピィ・トゥーンをゴリョウに付与していた。なお胡桃もやった。
「だって楽しい事件だったから最後まで笑っていたいじゃない」
「そうだな。あえて言おう、無茶しやがって……と。ゴリョウさん、あなたのことは忘れないよ」
 たゆんたゆんしているモカもソアに頷き敬礼する。
「南無南無……」
 胡桃も段々見えなくなってきているゴリョウにそんな祈りをして。
「おぉー、飛んどる飛んどる♪ たーまやー!」
「あ、じゃあ撮影しましょうか」
 そうして天高く花火になるゴリョウを背景に皆で写真を撮る。そこには何故か、大空でサムズアップするゴリョウが映っていたという。

成否

成功

MVP

ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク

状態異常

なし

あとがき

H3ロケット打ち上げ成功しましたね。
鉄帝でもG(ゴリョウ)3ロケット打ち上げ成功です。
めでたいですね。

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