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シナリオ詳細

再現性パンゲアXXXX:異聞猿蟹合戦

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●天野にアフターアクション送るとこうなるらしい
 そこは、白亜紀だった。練達の再現性東京辺りに行くとその時代のことは大体本に載っている。
 恐竜と呼ばれる竜種とは異なる生物がノシノシ歩き、超大陸パンゲアが存在した時代だ。
 此処からジュラ紀に移行するにあたりパンゲアはゴンドワナとローレシアに分かれるというが、そんな混沌世界とは微塵も関係ない話は再現性東京の図書館とかで読めばいいと思う。さておいて。
 そんな白亜紀をイメージした再現性パンゲアが誕生したという知らせを練達のオペレーターが受けたのは、とある寒い日のことだった。
「え、なんですって!? もう1回言ってください!」
「だから……パンゲアです! 再現性パンゲアが出現しました?」
「なんて? パン屋?」
「そんな再現性沖縄じみたものじゃなくて! パンゲアです! 再現性パンゲア!」
 聞き間違いじゃないらしい。
 オペレーターは眉間を揉んで、詳しいことを聞き出そうとする。
「座標を報告してください。一体何がどうなって……また薩摩か」
「はい、また薩摩です! あそこの担当、ちょっとファンキーなのが多いから……!」
 ファンキーなのが多いとどうして再現性薩摩が再現性パンゲアになるのか。
 分からない。分からないが……そういえば前回の報告の後、なんかおもしれー予測を送ってきた奴がいたな、とオペレーターは思い出す。
「安藤……」
 その名前をオペレーターは呟く。
 よし、こいつに頼もう。そう考えてからは、行動が早かった。

●安藤の受難
「ぼくが何をしたっていうんですか!?」
 『君よ強くあれ』安藤 優 (p3p011313)の、とっても妥当性のある叫びが響く。
 なんか練達に呼ばれてみれば、またロクでもない話である。
「先方からの指名です」
「どうして!?」
「アイツが今度は再現性猿蟹合戦(ガチ戦争)とかになっても驚きませんよ……って言ってた。その未来予測じみた慧眼に期待する、と」
「そんなトンチキが実現すると思わないじゃないですかやだー!」
 さておいて。
「えー……薩摩がパンゲアになったです」
 【旅するグルメ辞典】チーサ・ナコック (p3n000201)は集まった面々にそう切り出した。
「また薩摩ー! ていうかえ、パンゲア? 猿蟹は?」
 そう、また薩摩なんだ。トンチキだからすぐトンチキな方向に派生するのかな。知らんけど。
 再現性薩摩。それは徹頭徹尾薩摩めいている薩摩な精神を体現した薩摩の中の薩摩だが、説明すると薩摩しか頭に残らないのでやめておこう。
 とにかく再現性薩摩に充満する薩摩的なエネルギーが独特のモンスター「薩妖」と化して再現性薩摩全土を覆ってしまったのだ! ちょっと練達ぅ。
 よし、全部練達が悪い。とにかくそんな感じで現在再現性薩摩は再現性パンゲアへと塗り替わり、恐竜の闊歩する恐ろしい場所へと変わってしまっているのだ。
 当然ながら、こんな場所を放置するわけにはいかない。パンゲアが薩摩に戻ったところで見た目が変わっただけじゃねえの? というツッコミは意味がない。
 これは明らかなバグによるものであり、放置するわけにはいかない現象だ。
 たとえ恐竜と薩摩武士、どっちが怖い? とか聞いたところで「恐竜のほうが美味しく食べてくれるかもしれない」というくらいの差でしかない。でも薩摩武士のほうが綺麗に真っ二つにしてくれるし、よしさておこう。
「ただ、変化の度合いが大きすぎたせいか不可思議な現象も発生しているようでして。それをどうにかすれば治るようですね」
「あ、もしかして」
「はい。猿蟹合戦です。どうして呼ばれたか分かりましたか?」
 そう、今パンゲアでは巨大な猿と蟹の軍団が大合戦を繰り広げているのである。
 どうやら蟹のほうが修正力的なものであるらしく、蟹に助力して猿を倒すことでパンゲアが薩摩に戻るのである!
「と、いうわけで……頑張ってきてくださいです」
「やだー!」
 というわけで猿蟹合戦の始まりである……!

GMコメント

再現性薩摩を取り戻せ!
はい、というわけで今回は超大陸パンゲアです。
巨大蟹と巨大猿は分かりやすいので、すぐ見つかるらしいです。
巨大猿を全滅させると、パンゲアは崩壊し薩摩に戻っていきます。

●特殊な役割(バフがかかります)
・ハチ×希望する人数
空を自在に飛ぶことができます。また「致命の一撃」はまさにハチの一撃の如くサルに大ダメージを与えます。
・ウス×希望する人数
上空から飛び降りることで半分以下までダメージを与えたサルを一撃で倒すことができます。
・クリ×希望する人数
自分に火をつけて体当たりすることでサルにダメージを与え「怒り」状態を確実に与えることができます。なお火はその辺でいっぱい天然のがあるので頑張ってください。
・例のアレ×希望する人数
例のアレです。踏まれてもダメージを受けないようになります。また、踏まれることでサルが「転倒」状態になります。転倒したサルはそのターンの行動に失敗します。

●出てくる敵
・サル(パンゲアの姿)×50
たくさんの超巨大なサルたち。ひっかき攻撃を使いますが、サイズがサイズなので威力が結構凄いです。

●友軍
・カニ(パンゲアの姿)×20
たくさんの超巨大なカニたち。巨大なハサミで一撃の下にサルをチェストする覚悟です。
……ん?

●その他
・恐竜×たくさん
敵でも味方でもないです。なんか短気です。
……ん?

●超大陸パンゲア
全部練達が悪い。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 再現性パンゲアXXXX:異聞猿蟹合戦完了
  • だいたい白亜紀。
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年12月05日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
陰陽式
観音打 至東(p3p008495)
刻見 雲雀(p3p010272)
最果てに至る邪眼
火野・彩陽(p3p010663)
晶竜封殺
多次元世界 観測端末(p3p010858)
観測中
レイテ・コロン(p3p011010)
武蔵を護る盾
安藤 優(p3p011313)
君よ強くあれ

リプレイ

●パンゲアに来たよ!
「前言撤回! 驚くに決まってるでしょう!?なんですか再現性パンゲアって! こんな合体事故起こすなんて思わないじゃないですか!」
 『君よ強くあれ』安藤 優(p3p011313)が叫ぶが、それはそうである。
「うんうん、それも薩摩だなって言って納得できる範囲を越えてないか? 何をどうしたら、薩摩が猿蟹合戦パンゲアな世界に変化するんだ? なぁ……教えてくれ、優」
「ぼくだってこんなのがフラグになるなんて思ってませんでしたよお!」」
 宇宙猫顔でガン見してくる『陰陽式』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)に優が叫ぶ。それはそうである。
「もう再現性って付ければ云々は置いときます。キリが無いですから。けどこれは敢えて言います! パンゲアならペルム紀から三畳紀ですよね!? 妥協してジュラ紀前期!! 何で白亜紀なの!? まさかそこすらツッコミ待ちです!? ジュラ紀前期までなら肉食恐竜は最悪でも中型のメガロサウルスとかまでなのに、何で大型のティラノとかいる白亜紀なんですか!? 薩摩って事はアジア圏だからティラノ居なくてもタルボサウルス居るからほぼ同じですよね!?」
 『新たな可能性』レイテ・コロン(p3p011010)のツッコミも流石にレベルが高い。分布図にまで気をつかったレベルの高いものだ。ツッコミの名手は伊達じゃない。
「安藤さん、フラグ建てちゃったかー……すごいなぁ! まぁ確かに合体事故だね! うん! 薩摩に鬼ヶ島に桃太郎はわぁ日本の昔話! って思ったけど薩摩にパンゲアにサルカニ恐竜……ごめんところでパンゲアって何ー?」
 『【星空の友達】/不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)もそんなことを言うが、超大陸パンゲアは浪漫の塊なので是非再現性東京の図書館などで調べてほしい。さておいて。
「――まぁ、いい。結局は何時もの練達って事だ。ならば、やる事は一つ!」
\とりあえず、チェストすればよか!/
「いやほんと、いい加減にしろよ練達?」
「なんでぼくを見て言うんですかあー!?」
 汰磨羈に絡まれた優の嘆きを見て『晶竜封殺』火野・彩陽(p3p010663)も思わず唸っていた。
「いやいやいや。薩摩って何なんほんま。此処そんなに巻き込まれるのなんなん? いや、もう。何でもええわもう……はよ終わらせよ。死にそう(精神的に)な人おるし……」
「大丈夫、生きてますよ!」
「せやな……」
「うーん。再現性邪馬台国ならまあ、まあ少しは理解できないでもなかったんだけど……」
 『最果てに至る邪眼』刻見 雲雀(p3p010272)も、そう声をあげて。
「邪馬台国!? まずいですよ! それもフラグになってぼくみたいになりますよ!?」
「刻見さんと安藤さんステイ!?  次のネタになりそうなワードは口にしちゃ駄目です!?」
「ところで今、邪馬台国って言ったか? 更にカオスにする気か? 薩摩と邪馬台国で関ヶ原する羽目になるぞ???」
「仙狸厄狩さん!?」
 優とレイテの至極真っ当なツッコミも響く。そうだね。邪馬台国だね。
「しかし流石に白亜紀化はぶっ飛びすぎじゃない???? ホントになんで薩摩ばかりピンポイントに狙われるんだろうね? 夜妖が薩摩好……いや薩妖は夜妖関係なかったか。いや夜妖関係ないのもおかしいよ薩摩どうなってるの??? 考えても仕方ないからさっさと仕事しようか……じゃないと優さんとレイテさんの胃がヤバいことに……終わったら二人に胃薬あげるね……」
 じゃっどん、薩摩は薩摩やけんね……しょんなか……。
「常連ニヨル漫才ノ様ナチームワークガ織リ成ス、抱腹絶倒ナ世界修正現象ガ観レルト聞キマシテ。」ソシテ当端末モ、ツッコミナラ心得ガ有リマスノデ、オ任セクダサイ」
 『観測中』多次元世界 観測端末(p3p010858)も「ナンデヤネン」とツッコミの練習をする。
 なお5割の確率でツッコミのタイミングでなく、ボケのタイミングで使用するようだ。
「コレデ問題ナイデスネ。真面目ナ話シトシマシテモ、コノ『再現性混合現象』トデモ仮称スルコノ事態ハ、観測者デアル当端末トシテハ興味深ク。デハ当端末ハ、栗役ヲ希望シテオキマス」
 突然栗役を希望する観測端末だが、なんと今回は猿蟹合戦。ようし、状況が混沌としてきたぞ。
「いやー白亜紀白亜紀。形意拳ならぬ形意剣の現地習得がはかどりますなあ! おや、アレはトリケラトプスですかね。みねうちのトリケラトプス剣! 7回ヒット!」
 通りすがりのトリケラトプスに喧嘩を売る『破竜一番槍』観音打 至東(p3p008495)は、先にアレておくことで狂人優位を取る狙いだ。うーん、再現性薩摩に適応する生き方である。
「あ、カニがいたよカニ!」
 と、そこにヨゾラが巨大なカニとサルを見つけて叫ぶ。あの戦いに介入しなければならないということ、だが。
「猿叫をカニがあげてるような……」
 ちょっと薩摩度の上がった優が呟くが、きっと気のせいではない。

●戦え、猿蟹合戦!
「役割何人でもいていいんだっけ? じゃあハチ役で空からいくね」
 そう、これは猿蟹合戦なのだ。雲雀はハチとして空を飛び、闇の帳と広域俯瞰、超視力を併用していく。
 周囲に好戦的な顔をした恐竜がいるので、どこから恐竜が割り込んできても対策できるように常に周囲には気を配るのも忘れはしない。
ダ禁術・大紅蓮蟻地獄を発動させると、そのまま雲雀は連鎖行動でヨゾラ、レイテ、優、彩陽を牽引していく。
「紅蓮地獄って余りにもの寒さに皮膚が裂けて真っ赤になる様を言うんだよね。寒さに弱い恐竜たちはもちろんだけど、猿の毛並みでも相当キツいんじゃないかな。実は薩摩武士でしたって言われてもこれは人殺さないから大丈夫さ。……多分ね」
 まあ、薩摩武士は生きざまが生か死しかない電源スイッチみたいな存在なので、別に問題はないだろう。
「蜂のように舞って蝶のように刺すんだっけ? あれ逆だっけ? まぁいいや! 空を飛びながら頑張ろうっと!」
 刺す蝶がいたら、ちょっと危険なので地元の所定の組織に相談した方がいい。さておいてサルへと星空の泥をヨゾラは放っていく。カニは味方なので攻撃する必要はない。実際、ヨゾラたちを完全に無視してサルへと襲い掛かっている。うん? 味方の行動かこれ?
「ともかくボクは例のアレ役で行きますね。まあ思う所は色々ありますけど上手く行けば恐竜除けにもなるかも?.. ….多分、ならないよね」
 うん、例のアレが何かは言うのがはばかられるので再現性東京で猿蟹合戦を読んでほしい。
 んー、まあ隠すほどのものでもないし、猿蟹合戦においては重要な役割ではあるのだが。
 この場であえて言うほどのものでもない、ということだろう。さておこう。
「取り急ぎカニの援護を……!」
 そうしてレイテは名乗り口上をサルたちへと仕掛けていく。
 例のアレであるからこそ、踏まれてその効果を発動させようというのだ。
「ところで恐竜…….こいつらも絶対薩摩武士ですよね!? 姿変えられるのは仕方ないけど、せめて薩摩修復の為に動いてくれません!?」
「セカラシカアアアア!」
「恐竜みたいに吼えても……え、声帯どうなってるんですかそれ!?」
「恐竜……えっ肉食恐竜の可能性あるの!? やだー! 食べられたくなーい!」
 ヨゾラのボケも飛びレイテのツッコミが忙しいが、同時に動いている優も例のアレであったりする。しかも低空飛行しているので飛ぶやつだ。だからどうというわけでもないが。
「ぼくは例のアレの役です……って、うげえ……マジですか……。いえ、踏まれても無傷なので壁役として耐久力上がりそうというのは分かりますけど、代わりに何か大切なものを失いませんかコレ???」
 その代わり芸人の道は得るかもしれない。いや、もう得ているだろうか? 得ているかもしれない。
「ええい、やってやりますよチクショー!」
 そうして優が放つのはウィアードスクリームだ。
 とにかく味方への被害を抑えつつ、敵の狙いを優とレイテに向けさせて、踏まれることで転倒を誘発しようというのだ。
 ボケとツッコミの芸人コンビみたいな2人の連携もバッチリで、彩陽も飛行しながら広域俯瞰と超視力とエネミーサーチを常に使用することで予想外の方向から襲われないようにしていた。今回敵も味方も第三陣営もおるで、乱戦になるやろし、そういった状況の把握をするにも索敵は大事やんね、とは彩陽の言葉だ。
「ハチ役で空を飛ぶってな」
 乱戦に巻き込まれないようにしながらチェインライトニングを仕掛けていくが、味方と被らないようにするのも忘れない。
(出来れば猿のみ狙いたいところやけど恐竜がこっちきて攻撃されたら大変やなあ。そうやな。エネミーサーチしておこか。それなら恐竜が殺意あるか分かるよな)
 まあ、今のところ殺意はないようだが……あれが薩摩武士ならスイッチより簡単に切り替わるので油断はできない。
 そして観測端末も広域俯瞰、ハヤブサの眼、超視力の組み合わせで戦場全体の状況と、仲間の負傷度を観測していく。
 そう、基本的に今日の観測端末は回復役に専念している。隙のないその支援体制は、まさに場の安定感を高めている。
 ちなみにウス役の汰磨羈は絶界・白旺圏を付与し、広域俯瞰と超視力で高反応連鎖行動組が攻める状況を把握していた。
 戦略眼で薩摩的にチェスト出来そうなサルに狙いを定め、いざ突撃である!
 そう、ウスたる汰磨羈の役目はまさにトドメだ。絶界・白旺圏で得た【飛行】を用いて頭上を取り、そのまま頭の上に飛び降りていく。
\チェストォー!/
 その一撃がサルを上手く一撃で倒し、汰磨羈は自分の役目をできるようにカニたちを鼓舞していく。
「兎にも角にも。薩摩魂に溢れたカニ達を先導するように、ガンガン突っ込んで徹底的にチェストする事でカニ達の士気を高めていこうじゃないか」
 そう、だからこそ汰磨羈は叫ぶのだ。
「行くぞカニ達! 私が! 薩摩のジャンヌダルクだッ!! あ、邪魔な恐竜もチェストしてよか? 御主等も薩摩なら、覚悟はできてるよなァー!」
「ウス(挨拶)、汰磨羈君とともに、空飛ぶウス(妖怪の類)の暴乱をパンゲアの世に荒らしましょう!」
 そう、至東は宙駆けで空中にて待機。識術【獅子吼内観】も使ってやる気いっぱいである。心は薩摩だ。
「乙女の体重は常に致死量なんですからねオラアアアアアァァァァァァァ!」
 分かったかな? 皆も乙女の体重について無暗に口にしちゃいけないぞ♪
 まあ、そんな感じで至東も一撃でサルにトドメを刺していく。
「お注射の時間だオラァ! ……あれ違うっけ。おビンタの時間ですわよー! ……いやこれも違うなぁこれ別依頼でサツマイモビンタした時用のだ」
ヨゾラのボケが今日は輝いているが、そうしていくうちにサルたちは次々と倒れ……最後の1体が倒れたところで、至東がふうと息を吐く。
「これで終わりですね!」
「そうだね。あ、胃薬出してあげないと……」
 雲雀もレイテと優に胃薬を出してほのぼのした雰囲気を作り出していく。
「ナカナカ二、観測シガイガアリマシタ。ソノウチニ、再現性薩英戦争デモ起コッタリスルノカモ知レマセンネ?」
「前回、桃太郎。今回、猿蟹。他なんかあったかな。えーと……それっぽいの……それっぽいの……」
 観測端末と彩陽も、そんな「次回薩摩が何になるかな予想」などをしていく。再現性薩英戦争はもう恐ろしいことになりそうだが、さておいて。
「おっと、ステイだ彩陽。その繋がりで『ほかに何かあったっけ』とか考えない方がいい。金太郎がマサカリ担いでチェストしにきたり、浦島太郎が竜宮城で肝練りを始めたりしかねん……ん? そういえば」
「..….え? 次の再現性ですか? 考えちゃ駄目ですよ!? ボク達は薩妖スレイヤーじゃないですからね!?」
「アッ胃薬……ありがたく頂戴します……。うう、なんかまた何かあれば巻き込まれる気が……」
 レイテと汰磨羈がツッコみ優が悲しい未来予想をしている中、パンゲアがなんだか見覚えのある光景に変わっていく。
「あれ? なんか見た顔じゃーん」
「ぬう!? あやしか奴! 殿ば守れ! そん曲者ん真っ二つにしちゃれ!」
「え、ギャル殿様……って、ギャア!? やっぱりカニは薩摩武士だった!? こんな所にいられますか! ぼくは逃げますよ! 前とは違って今のぼくにはお師匠さま直伝の飛行技術が――エッ飛行中は機動力が落ちる? 待ってェーーー置いてかないでくださぁぁぁい!」
「安藤さん落ち着いて! まず上昇移動で高度確保して下さい!」
「ぬうん! 怪しか妖術を……!」
「再現性薩摩に戻るなら勿論全員生還脱出帰還までがお仕事です。回復はしておくけどチェストされるのは勘弁……逃げるんだよぉぉぉ!!」
「全てが薩摩に戻り切る前に逃げるぞ! いやほんと、そろそろどうにかした方がいいと思うぞ、この地域……ッ!!」
 そうして全員が薩摩に戻っていくパンゲアの中を逃げていく。サルや恐竜よりも恐ろしい再現性薩摩武士。
 そんなものがウロウロしている再現性薩摩を、こうして無事に取り戻したのだ。
 これが異聞猿蟹合戦の顛末である。めでたし、めでたし。


成否

成功

MVP

安藤 優(p3p011313)
君よ強くあれ

状態異常

なし

あとがき

ご参加ありがとうございました!
薩摩タノシイ!

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