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神翼獣ハイペリオン

神翼獣ハイペリオン

 かつてこんな伝説があった。
 勇者王と仲間達が神翼獣ハイペリオンの背に乗って大陸中を旅したという伝説である。
 ハイペリオンは冒険の終わりにてその役目も終え、レガド・イルシオンの神翼庭園ウィツィロにて封印の眠りについたとされていたが……。

「私の名は神翼獣ハイペリオン。太陽の翼」
 全長3mくらいの白くてもふもふしたひな鳥が、両手をバッて掲げたYの字ポーズでこう言った。
 初めて見た人は一旦目か耳か相手を疑うところだが……。
「本当に伝説の神翼獣、なんだね……」
 神翼庭園ウィツィロから現れたモンスター軍、通称『災いの獣』たちとの戦いの中で、封印の楔となっていたハイペリオンの力を吸収していたことや、彼らを倒したことで力を僅かながら取り戻し共に戦ってくれたこと。そんな事実が、ジェック・アーロン(p3p004755)たちに信用をもたらしていた。

 神翼庭園ウィツィロは、伝説の空島アーカーシュより欠け落ちたとされ大地である。
 古くは勇者王の冒険の一端として語られ、災いの獣たちとの戦いも歴史書の一部に残っていた。
「勇者王が冒険を終え、この大地に国を作ろうとした折。わたしは一度封印した古代獣たちがその先何百年と抑え続けられるように、自らを楔としてこの土地で封印の眠りにつきました。
 しかし永久の封印を維持するために、永劫の彼方で戦い続けた結果……逆に古代獣たちに力を奪われ続ける形となってしまいました。
 スラン・ロウの封印が解かれたことは、むしろ私の力がすべて食われ尽くされる前に解放されるという意味で、よいきっかけだったのかもしれません」
 巨大なひな鳥ハイペリオンは首を振り、そのシンプルな顔で微笑んだ。
「力は奪われ、このようにシンプルで可愛らしい姿をとるのが精一杯です。古代の記憶も散逸し、古代獣に関する知識がわずかに残る程度となってしまいました。
 ですが、意志ある限り剣をとり、ひとは戦うことができる。それが勇者というもの……」
 ハイペリオンはイレギュラーズたちを背に乗せると、大空へと飛び上がった。
「かつては封印するしかなかった古代獣たちですが、今こうして結集した力があるならば、今度は完全に倒すことも不可能ではありません。
 さあ、共に戦いましょう。大地より這い出た災いの獣たちを打倒し、人々の手に大地を取り戻すのです!」

 ――神翼獣ハイペリオンが仲間になりました!
 ――ハイペリオンの力を取り戻すため、古代獣との戦いが始まります!

これまでのリーグルの唄 / 再現性東京

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