クエスト
闘技場設定は『練習場』から!
現在RC:0 (SRC:0)
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黄色の毛玉は捕まりたくない!現在報酬:基礎EXP24%、最新闇市アイテム×1
「ぴよおおおおぉぉぉぉぉぉ」
それは冬を超え始め、春の訪れが聞こえ始めた頃だった――
「ぴよおおおおぉぉぉぉぉぉ」
幻想のある場所――具体的にはローレットがある街で。
「ぴよおおおおぉぉぉぉぉぉ」
遠くから、なんだか、響いてくる。
「ぴ、誰か、助けっ、ぴぃぃぃぃ」
とたたたたたた。
真っ黄色な毛玉――じゃなくてひよこ――ブラウ(p3n000090)からすればこの上なく必死なのだが、はたから見ればそれほどの速度ではない。まずそれを目にした者は「あらなんて可愛らしい」と思わず微笑んでしまうことだろう。
しかし、その後ろを見れば誰しもぎょっと目を見張る。
「ウヘヘヘヘヘ」
「ひよこちゃん待ってよぉ~~」
「おじさんたちと追いかけっこだぁ」
中年の、いかにも酔っぱらってますという荒くれ者3人組――いやもうちょっといるな。ともかく、酔っ払いたちがブラウを追いかけているではないか。
千鳥足なので足は遅いが、足の短いブラウとどっこいどっこいと言ったところ。
ここで割り入るのは簡単だが、町の者たちはその荒くれ者たちをちょっとばかし知っていた。あまり素行のよろしくない、けれどグレーのところを攻めてくる者たちであり、当然ながら評判も底に近い。
「も、もうムリ、ボクどうして飛べないんですか!」
自分に突っ込みを入れ始めるブラウ。その後ろで中年の、いかにも酔っぱらいなキモイ荒くれ者たちが「飛べる飛べる!」とか適当なことを言い始める。
ここで『人間になれば良いのでは?』と思うだろうが、必死なブラウはそこまで思い至らないようだ。
「ぴぃぃぃぃ誰かほんとに誰か――あ!」
ブラウが正面を見て声を上げる。そこにいたのはそう、イレギュラーズだ。え、と視線を向けたイレギュラーズへブラウは一目散に駆けていき、その足元に隠れて荒くれ者たちを見た。
え?
「お願いです! 助けてください!」
ええ?
「お願いしますじゃないと僕あの人たちにすりすりモフモフされるんです! 酒臭いのは嫌です!!」
一体何があってそうなったんだ……。
ともあれ、荒くれ者たちはすぐそこまで迫っている。しかも既にイレギュラーズを『ブラウをすりすりモフモフするのに邪魔な存在』と認識してしまっているようだ。
仕方ない――イレギュラーズはブラウを庇うように立ち、臨戦態勢を取った。
クエスト詳細
・敵
『酔っ払いの荒くれ者』×6
中年で、いかにも酔っ払いなキモイおじさんたちです。
やけに回避ができます。千鳥足ゆえの偶然とも言う。その他のステータスはLv.1の得意運命座標に及びません。
至近~近距離のPCから狙う傾向にあります。
NPC
ブラウ(p3n000090)
なぜか荒くれ者に追われていたひよこであり、ローレットの情報屋です。
食べないでください。
担当GM『愁』