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再現性東京2010街 希望ヶ浜
再現性東京2010街 希望ヶ浜
そこはまるで――《東京》であった。
練達の一区画に存在する再現性東京。さらにその一区画には希望ヶ浜と呼ばれる地域が存在する。
それは嘗て異世界『地球』よりこの世界に召喚され、変化を受け入れなかった――受け入れられなかった――者達の聖域である。
科学文明の中に生き、神や魔――怪異を遠ざけ生きてきた人々にとって、急転直下、運命が流転するが如く小説よりも尚も奇抜で奇特で奇怪な環境変化には適応できなかったのだ。
帰り道さえ示されぬ行き止まりの様な人生に、息の詰まった環境に、悍ましくも目を向ければ微笑を返してくる魔に、彼らは背を向けた。
そうして作り上げられたのは高層建築物に囲まれ、迷路のように入り組んだ路地の向こうに存在する聖域だ。
コンクリートに囲まれ、目を閉じ、耳を覆って――世界と言うのは不変だ。澱みもなく、単調な毎日をルーティンのように繰り返す。それが何だというのか。在り来たりな平凡こそが自身らにとっての一番の事であるなどと、変化を得てから気付くなど愚かと呼ぶ他にはない――だが、そうでもしなければ心は、安定する事さえできない。だからこそ、街は今日も偽りの安寧を享受しているのだった。
Pi――――
『aPhone<アデプト・フォン>』――再現性東京<アデプト・トーキョー>希望ヶ浜のみで使用できる携帯端末だ。現代科学を利用して練達の科学者が作成したAnet<アデプト・ネットワーク>を手軽に利用できるこの端末は希望ヶ浜で生きる上では必要不可欠の品――を手にした音呂木・ひよのは何かに気付いたように顔を上げる。
「ああ、偶然。と言うわけでもないかもしれませんが……。こんにちは?
貴方は希望ヶ浜のオリエンテーションを受けに来た方ですか?
それとも迷子でしょうか。まあ、ソレはともかくローレットから派遣されてきたことは分かりますよ」
饒舌な彼女はにっこりと微笑んだままaPhoneの画面を特異運命座標へと見えるように差し出した。
――到着したはず
ローレットのイレギュラーズを迎えに行ってきて。カフェ集合
「――らしいです。まあ、それは兎も角。
ここは再現性東京が一区画、2010街『希望ヶ浜』です。ここは初めてですか?
それじゃ、簡単にご説明を兼ねての実戦訓練なんて如何でしょうか。
それとも、オリエンテーションにもご一緒して下さいます?
あ、こんなにぼんやりしていれば月原くんに怒られてしまいますね。まあ、いつも怒られているんですが!
ふふ、私は嘘つきですがこのエリアでは絶大の信頼を置いていただいて良いですよ。何せ、皆さんが対峙する事となる夜妖<ヨル>に関しては専門家ですから」
そう言ってから、ひよのは貴方へと『学園案内パンフレット』を差し出したのだった。
「ここは不変の場所。日常の象徴。只の現代群像劇。
有り得ないほどの平和を享受する再現性東京2010街『希望ヶ浜』へようこそ――」
※ストーリー関連クエスト再現性東京2010街・希望ヶ浜学園が発生しました。
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※ストーリー関連クエスト<アイオーンの残夢>エウィン防衛戦が発生しました。
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