PandoraPartyProject

ギルドスレッド

寂れた占い師の店

【占い】エントランス

廃墟の店に足を踏み入れてすぐの場所、黒いクロスの敷かれたテーブルにはわざとらしい燭台が置かれている。
対面するように置かれた椅子は存外にも綺麗にされており、
席についたあなたの前に、山盛りの砂糖と湯気の立つコーヒーカップが置かれる。


「はてさて、あなたはどんな運命を背負ってここへ?
ああ仰らなくて結構、勝手に覗き見しますので。
人の不幸は蜜の味と言いましょう、これからアナタに降りかかる災いを、珈琲の茶請けにさせて頂きましょう…。

的中率?そんなのどうでもいいじゃあないですか。
当たっても外れても、ワタクシが嗤えれば満足なんで?」


※当スレッドは来客用で、対面式のRPスレッドとなります。
ヴァイオレットに占って欲しい方は、こちらのスレッドにて来店RPの書き込みをお願い致します。

※占いは基本的にアンラッキーな結果ばかり出ます。更にヴァイオレットのウザ絡みが入ると思いますので、これらを許容できる方、RPの一環としてお楽しみ頂ける方のみご利用頂きますようお願い致します。

※初見さんや一見さんも歓迎致します。とはいえヴァイオレット自体が人を選ぶ性格をしたキャラ造形である事をご留意下さい。

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うーん、迷子になっちゃった...やらかしちゃったかもしれないなぁ。

(廃墟の前で、大きくため息を着く黒髪少女が1人。齢はだいたい17~18くらいだろうか。「感じ取った色々」を辿っているうちに、気づいたら迷子になってしまったようだ。)

んっ?占いのお店?
ん〜、占いかぁ。

(深く、息を吸う)

よっし、良いね!ちょうど迷子になっちゃったしこの先「面白そうなこと」がないか聞いてみよう!
占い師って見たことないしなぁ。水晶玉で占ってるのかなぁ。

(期待を胸に、珈琲の香りが漂ってくる廃墟へ元気よく足を踏み入れる)

あのー!こんにちはー!誰かいらっしゃいますかー?!
おやまぁ…これまた元気なお方がいらっしゃいましたね。

どうもこんにちは、見慣れぬお方。
ええ、いらっしゃいますとも(元気な声に、暗闇に潜む者が出迎える)
うわぁっ!びっくりしたぁ!
(暗闇から現れた影に驚き)

あっ、えっと....!
何か、ワクワクするような、面白いことがないかなーって思って、占いに来ました!
あと、えっと...ローレットってどっちに行けば良いのか、ご存知であれば教えて貰えないかなって...あはは、道に迷っちゃって

(元気よく挨拶し占いをお願いするも、道に迷ってることについてはちょっと恥ずかしさもあるのか語尾に向けて声が小さくなっていく)
ヒッヒッヒ…なるほど。アナタも最近ここに召喚された方ですか。
空中神殿からローレットに案内され、街を歩いていたは良いが…道に迷ってしまったと、そんな所ですかな?
それくらいでしたら全然お教えできますよ。ワタクシも同じくローレット所属です故。


ワクワク…ですか。それについてはお眼鏡にかなうかどうか。
あくまでワタクシの占いは、現実の延長線上にあるものを覗き見るもの。
出る結果が必ずしも肯定的なものばかりとは限りませんよ?
(タロットカードを弄びつつ答える)
そーなんですー!全くの初心者ですね!だからめっちゃ迷子になっちゃって!
(何故か得意げな表情。そこからタロットカードに視線を移す)

良いのことも悪いことも、ぜーんぶひっくるめて楽しいんですよ〜!
思うような結果が出なくても、面白おかしくやってたらきっとどうにかなる!はず!
だから、占ってもらえると嬉しいな!
(少女の目はとても輝いている)

あ!名乗ってませんでしたね!
「皿倉咲良」って言います!苗字でも名前でも、いい感じに呼んでくださいな!
なるほど、杞憂でございましたか。
どんな結果を以ても前を向くというのは困難な事ですが…それをあっさりと言いのけて見せるとは
ローレットにもまた頼もしい方が入って来たという事ですかねえ…ヒッヒッヒ。ありがたいことで。

おや、これはどうもご丁寧に。ならばこちらも名乗り返すのが筋でしょう。
ワタクシは…ヴァイオレット。ヴァイオレットで通っております。以後お見知り置きを。

さて、占いですか。
何かないか…と占うにせよ、どこか具体的な方針を定めた方が良いでしょうし。
…そうですね、いくつか提示致しましょうか。

「近日の運勢」「次の仕事運」「近い未来の運勢」「アナタの行き着く先」
こんなところでしょうか。アナタが知りたいのは、どれですかな?
ヴァイオレットさんかぁ!綺麗な名前だね!
(屈託のない笑顔を浮かべている)

あ!確かに方針必要だなぁ!ありがとう!
うーん…そうだなぁ…

(一瞬、考え込むが答えはすぐに出たようだ)

「近い未来の運勢」、これをお願いしても良いかな?
なるほど近い未来……
此処に喚ばれたアナタがこれより迎える運命を知りたいと、そう願うのですね。

畏まりました。それではアナタの運命を覗き見ると致しましょうか…。
(慣れた手付きでタロットカードを整え、シャッフルし、上下を入れ替えたりランダムに混ぜ合わせた後、咲良の方に差し出した)


どうぞ、このカードの山を、アナタの好きな箇所(ダイスロール。乱数にチェックを)でカットして下さいませ。
アナタの手で切り分けたカードから現れた運命にこそ、アナタの未来が潜んでいるのです。
よっしゃ!カットだね!
うーん、じゃあここで!
(めちゃくちゃ嬉しそうに、カードの山をカットする)

どうかなどうかな!
20
なるほど、そこを切り分けましたか
(カットされたカードの山を引き寄せ、そこから2枚のカードをめくる)

…さて、此れにて暗示されるアナタの未来を拝見致しましょうか……。
この2枚のカードが、アナタの想う「近い未来」における、『転機』と『結末』を表しております。

(それぞれのカードがめくられる
一枚目には、正位置の『悪魔』
二枚目には、正位置の『吊られた男』が示された)

……一枚目のカードが暗示するは、欲望、誘惑、喪失、邪心。
或いは盲信や視野狭窄…堕落などを示しますね。

そして二枚目のカード、こちらは犠牲、献身、忍耐、奉仕…
または、救済や慈善、試練や抑制といった意味もございますね。

これらのカードが近い未来の転機と結末と出ている所から、読み解いていきましょう。
…アナタはその時、アナタにとって魅力的な状況に立ち会います。
アナタの目標となるもの、アナタの求めていたもの、アナタの欲しかったもの…
何れかは解りませんが、それはアナタの視野を狭め、判断力を奪うに足りるような魔力を持つものです。

…しかして、その魅力に目を奪われたアナタは、結果的に強く縛られる事となります。
何かを得た、あるいは到達した代償に、アナタ自身の歩みを止めざるを得ないような束縛に逢います。
これは…誰かに束縛されるというよりは、どちらに進むべきかを悩ませ、躊躇わせる…精神的なものと予想します。
先の甘い判断が結果的に二律背反を生み、進むも戻るも困難な状況に陥っている…そう見て取れますね。


この未来を回避する手段としては、甘い誘惑に乗らぬ事。そして自己の力を客観視することです。
「もしかしていけるかもしれない」と思うならば、きっとその判断が今後より深い所で苦難を強いられる結果に繋がるでしょう。
近道や王道に見える道は、もしかしたら邪道や魔道かもしれません。
その事をゆめゆめ、お忘れなきよう。

…こんな所でしょうか。
いい結果とは言い難いですが、如何です?
おおお!!!ありがとう!

結果は結果だもん、それ聞いて「どう動くか」が大事だと思うし、うん、悩むのもまた面白いよね!

あー、でも私前いた世界でも「向こう見ず」とか「世の中脊髄で会話してないんだよ」とかよく言われてたから、案外そうなのかも?
それに、よく小さい頃「人攫いが出るからお菓子あげるからおいでって言われてもついていくと大変な目にあうよー」って言われてたなぁ。えへへ。
(ヘラヘラしているが、結果についてはしっかり受け止めているようだ)

美味しい話には要注意!タダより高いものはないっていうしね!
ちゃんと気をつけよ〜。
そんな状況が来たら、一回、立ち止まって考えてみるね!

特に夜道とか!知らないおじさんとか!ヒーローになれるよーとか!そんな話には!気をつける!

(夕方あたりになったのだろうか、あたりに西日が刺しているように感じるかもしれない。)
ええ、そういう事ですね
ご自分の事をよく理解されているようで、その様子なら心配はいりますまい。

少なからず、この占いがアナタの先行きを良くするものであるのならば幸いですよ
うん!絶対先行き良くして、これからも楽しんでいきたいな!

ローレットであった時はよろしくね!
その時は、一緒にたのしもー!!

暗くなったきたし、そろそろ戻るね!
ありがとうー!!
(急がなきゃと言わんばかりに、お店を駆け出すのだった)
ええ、そうですね。またお会いできれば幸いですよ、元気な方

それでは、また。
(日課の散歩は酷く気紛れなものだ。
 いつも何となく、見て回りたい方へとふらふら回っているだけ。

 だから――)

――んむ。
(迷った。たまにあるのだ、こういうことが。
 ……本当に、たまに)

………?
(ふと周囲を見回してみれば、何となしに感じた違和感に気ままな尾の揺れが止まる)

(人の気配など欠片もない廃墟の前だ。
 前なのだけど‥‥微かに人の香りがする。
 人……否、人ではないかもしれない。少しだけ、そうではない匂いが混じっている)


……。
(せっかくの散歩なのだ。
 道を知っているかもしれないのだし、会っていくのも悪くはない。
 ないったらないのだ)

(そっとその廃墟の店のようなものに足を踏み入れた)
…おや、いらっしゃいませ。
どこのどなたかとは存じませんが…迷い人ですかな?

(足を踏み入れたすぐ横の影から声が聞こえる。するり、と右から左に通り抜けるが如く自然さで至近距離に『居た』それは、訪問者に声をかけたのだった)
(至近からかけられた声にぴたりと歩みを尾を止めて)

(暗がりの中でも奇妙に光を返す瞳が向けられるだろう。

 ‥‥気づいていた、というわけではない。
 香りから、先客がいるかもしれない。その可能性を考えていたというだけ。
 本当に、彼女は唐突に暗闇から現れたのだ)

……そんなところ……あなたは?
(暫く彼女の出で立ちを見つめてから、口を開いた。
 見たところ、特段敵対的でもないようだし‥‥歓迎されているかは分からないけれど。

 止まっていた尾が小さく揺れて、床をぱたりと叩く)
ヒッヒッヒ、どうか警戒なさらず。怪しいものではございませんよ。こんな怪しい外見をしていて説得力などございませんが、まあ取って食いはしませんよ。美味しそうとは思いますがねえ
(くすくすと笑いながら、ゆっくりと影から姿を現す)

ワタクシはヴァイオレット。此処で占い師をしております者でございますよ
そういうアナタは、どういった迷い子ですかな?
……占い師……。
(美味しくはないと思う、という言葉を飲み込んで。

元の世界でも、占いと呼ばれるものを見たことくらいはあった。
まあ、見ても何をしているのか、よくわからなかったのだけれど……)

……ソフィ。ここに来たのは……ただの散歩。
(気紛れ。そう付け加えて、尾をゆらりと揺らした)
(彼女の出で立ちも立ち振る舞いも、怪しいことこの上ないけれど、
この場所でそんなだからこそ、少しだけ気になることでもあるのだし)
ソフィ様、でございますね。そう呼ばせて頂きましょう。

して、アナタが迷っておられるのは…道でしょうかな?
帰り道が必要であればお教え致しますが…
(踵を返し、闇の中にゆっくり歩を進めていき)

…それとも、今後の自らの行く末…自分の、大事なものの顛末…
未来の、某…

そういったもので、お迷いだったりはしませんかね?
(言いながら、振り向く。
闇の中でちらりと、炎のように揺らめく真紅が3つ、浮かんだ気がした)
………?
(陽炎、だろうか。
振り返った彼女の周囲に、何か焔のようなものが見えた気がして、
爛々と光る瞳を数度、瞬かせる。
‥‥彼女は『占い師』だと名乗ったか)

……あなたには、私の……“それ”が占えるの?
(自らの行く末、顛末――いま彼女自身が口にした“それ”を占うこと。
それが彼女にできることなのだろうか)
ええ、それがワタクシの生業ですゆえ。
とはいえ…此処に住まう方々は随分と奇異な運命ばかりに見舞われているご様子。一筋縄に完璧な予知をすることは罷りなりませぬ。

元より占いとは多岐に渡る運命を覗き見、質問者に問いかける事で、
その心の内を鏡のように映し出す為の行為…

…アナタは、自らの心と、運命と、向き合う心算がございますか?
然すれば、ワタクシはアナタの運命を手繰る。水先案内人となりましょう…
(そういいつつ、彼女は暗闇の奥で燭台に火を灯す。
漆黒のクロスが敷かれたテーブルの上には、タロットカードの山が置かれている)
……(尾をぱたりと一度揺らして)
(暗闇の中に蝋燭が灯り周囲を照らせば、テーブルの上が見て取れた。
成程、それが彼女の占い道具なのだろう‥‥見覚えはないけれど、
前の世界で見た占い師と名乗る人間も、カードを使っていた記憶はある。

この廃墟は思ったよりも静寂に満ちていて、
仄かな灯りの中で、多少なりとも考える余裕があった。
自らの心と運命と‥‥か)

………いいよ。何をするの?
(こくりとひとつ頷いた。
理由もなく迷い込んだ此処が、そのような場所だというのなら、
たまには向き合ってみるのも悪くはないかもしれない。
‥‥減るものでもないのだし。散歩のアクセントにもなるだろう。

元の世界に大凡の感情を置いてきたが故に迷いは少なくて、
自然とテーブルの近くに寄った)
ふふ、なんて事はございません。どうぞお掛け下さい。

こちらに在るタロットカード…こちらを用いて、アナタの運命を占います
アナタは、知りたい事柄…質問したい事…相談したい事をお教え下さい、そしてワタクシがカードを混ぜます

そしてアナタは、混ぜたカードを好きな位置でカットして下さい
そうやってめくったカードの絵柄で、アナタが引き当てた運命を占おう…というものですよ

物は試しです、一度やってはみませんか?
アナタの知りたい事を、お教え下さいまし
……知りたい事……。
(タロットカードに視線を落とせば、
思考に耽るように目を瞬かせた。

ヒトは殆どの場合、自身の、
若しくは自身に関係する何かの未来を占っていたように思う。
畑とか、作物とか、商売だとか。

けれど……私は、然程自分の行く末に興味はないのだ。
だから――)

……あなたの知らない人を、占うことはできる?
ええ、もちろんですとも。

占いとはあくまで、質問者様の心を映し出すものです。
ワタクシはその手引をするだけ…その者の詳しい事はワタクシが知り得ないままでも、
ワタクシの問いかけにアナタが思うことがあるならば、そこから手繰り寄せて運命を見る事は可能ですからねえ
……そう。
(可能だ、と。彼女はそう言ったのだ。
ならば――)

――私の……知人。
その人の『今』と『未来』。
ええ…かしこまりました。それではアナタの知人の、今と未来…占って差し上げましょうか

(タロットカードを手に取り、慣れた手付きでシャッフルする。入れ替え、かき混ぜ、上下を入れ替え…その後、彼女の前に整えられたカードの山を差し出した)

どうぞ。このデッキを好きな位置でカットしてください
アナタの手で切り分ける際…その知人の事を思い浮かべながら、直感に従って…
(※ダイスロールを行って下さい)
………。
(また暫く、じいとカードの山を見つめていた。

 ‥‥人は、人のことを声から忘れると云う。
 表情や仕草、その他の大凡の出来事をはっきりと覚えているのに、
 記憶にある顔から紡がれる声音からを忘れていくのだと。

……ん。
(手を伸ばしながら、記憶の埃を払っていた。
 ‥…確かにそうだ。声音は不明瞭で、朧げな記憶しかない。

 直感に従えと、そう言われた通りにカードを切った)
58
確かに
(カットされた山を受け取り、その上からそのまま2枚のカードを取り、並べる)

…その方を思い浮かべたアナタの手から、確かに運命の因子が流れ込んできたのを感じます
ワタクシはその方を知り得ませんが…このカードは、恐らくその運命を知っている事でしょう

(2枚のカードを順番に表にする。

1枚目…正位置の『死神』
2枚目…逆位置の『運命の輪』

が、それぞれ示された)
…ふむ
順番に解説していきましょう

1枚目、正位置の死神が示す意味は文字通りの『死』、或いは…
失敗、終結、崩壊、決別、急変
…総じて、悪しき方向への急な変化を示すカードですね

そして2枚目のカード…逆位置の運命の輪が現す意味は、不運、不幸、混沌、暗転。
こちらもまた、悪しき方向への運命の流れを指し示すカードとなります。


総合して読み取るならば、その人物はまさしく窮地に立たされているでしょう。
決定的な出来事が巻き起こり、状況や現況が急変した、不都合が起きた状況となっております
物事の崩壊、あるいはそれがきっかけとなり、さらなる悪運を呼び寄せると…

…そうしてゆるやかに、混沌なる渦中へと落ちてゆく。
きっかけとなった『今』が、未来を望まぬものへと変化させた…

…このような結果と相成りました
…………、……。
(ぱたり、と。考え込むように尾を揺らして。

 “彼”は死んでいるか、不幸になっている……彼女によれば、そういう結論だ。

 口にされた『今』に心当たりはあって、
 けれど、世界を渡ってしまった今、詳細どころか何も分からない)

……成程。
(目を閉じて、頷いた)
何かをお考えの様子。思い当たる所があるということは…残念ながら、当たっていたということでしょうかね。
いやはや、出たカードには逆らえないのが占い師の歯痒い所ではございますね
斯様な結果をご覧になって、良い思いをせぬのは当然でしょうに

…ワタクシは、かける言葉を持ちえません。アナタの事情も知らぬまま、
アナタの事情に立ち入る事はできないでしょう…。

(占いの結果に対して公平に向き合うのが占い師の矜持なれど、そこに伴う感情に幾許かの同情を担ってしまうかのように、少しだけ瞳を伏せた)
(数度、ぱちぱちと瞬きをしながら、目を伏せる彼女を見ていた)

……あなたは、優しいのね。(ぽつりと)
……(暫し、言われた事が理解できずきょとんとし)

…あ、っと。すみません、つい占いに関係のない事を連ねてしまいましたね。ワタクシの所感ですので、お気になさらず。

…優しい、などと。勿体ないお言葉ですよ、ワタクシには
(一定の雰囲気を保っていた占い師の様子が崩れる、言われ慣れなかった言葉を言われた、といった様子だ)
……構わない。
(ゆらりと尾を揺らし、
 お気になさらず、という言葉にこくりと頷いて――)

――何故?
(その後に続けられた『勿体ない』という彼女の言葉に、かくりと首を傾げた)
なぜ…と問われれば…そうですね、少しばかり込み入った話となりますゆえに
此処で勢いのままに語るものでもありますまい

ただ…ワタクシはアナタの感じるほど、上等な人物ではないのだけは確かですよ
(先程まであった露悪的な態度がなりを潜め、語る姿は少しだけ、年相応の少女のようにも思える)
………
(感情の籠らない左右色の違う瞳が、じっと彼女の反応を見つめている。
 ‥‥今の彼女は、はじめ暗がりから声をかけてきた時の彼女とは、随分と違って見えた。
 )

……謙虚なのね。
(何があったのかは分からないけれど、
 少なくとも、彼女の今の“それ”は、
 年相応に若くて、人間的で。
 ‥‥つまり、決して悪いものには思えなかった)
はは、どうでしょうかね
本当に謙虚だとするならば…ワタクシも、もっと違う道を歩んでいたやもしれませんよ

…おっと、喋りすぎてしまいましたね。もともと迷い入った所でしょうに、引き止めてしまったのではございませんかな?
……構わない。
(ふるふると首を横に振った。
 これといって予定があるわけではないのだし、
 そもそも、ただの散歩中だったのだ)

………あなたの占いは、よく当たる?
(一度、足を出口へと向けかけたけれど、
 何を思ったのか、唐突にそんなことを聞く)
ワタクシの占いですか?そうですね…当たる方とは思います
実を言いますと、ワタクシには人の運命を垣間見る力がございまして
それを頼りに占いをしております

勿論、占いはあくまで無数に枝分かれした未来の一つですゆえに
予めの対策や心構え一つで変わる事もございます

…此処を訪れた方は、多くの方に良く当たっていると言われます
アナタにも、心当たりのある所があったのではないでしょうかね?
……成程。
(この混沌とした世界なのだし、そういう者もいるのだろうと、
 納得して頷いて)

…………そうね。ない、といえば嘘になってしまう。
(だから、あってる。と付け加えて)
それはそれは……
…当たっているのを喜ぶようなものではないのですがね

しかして、この占いの結果をどう受け止め、どう使うかは…その方次第、つまりはアナタ次第です。
信じるも、信じぬも。この結果を受け入れるも、抗うも…アナタのご随意に

占いとは、より良い未来を引き寄せる為のきっかけに過ぎないのですから。
……より良い……そうね。
(小さく頷いた。
 少なくとも、『良い』結果を導けるのであれば、それは、
 自身では分からなくとも、悪いよりは『良い』ものであるのだろうから)

………長居をした。
……もしあなたの気が向いたら、その時には私の家に寄るといい。占いのお礼に、お茶くらいは出そう。
(森の奥の‥…あなたなら、見つけられるはず。と、そう付け加えて)
いえいえ、こちらも、つい話し込んでしまいましたが…
アナタにとって、良き時間となったならば幸いでございます

おや、それは有り難いお申し出を。
そうですね、近くに赴く事がございましたら…是非、寄らせて頂くと致しましょうか
……ん。それじゃあ。
(最後に小さくこくりと頷けば、外に出て、
 ひょいと屋根の上にまた上がって、その場から去っていく)
ええ、またです。不思議なお方。いずれ運命が交われば、
その時にまたお会いする事もございましょう…
こんばんは~ヴァイオレットさんいますか~?(恐る恐る入り口から声をかける)
そうですよね~お忙しいですよね~(すごすご帰っていく)

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