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ギルドスレッド

未来超仰天実験室

未来人作業室の日常ピックアップ

堆い木製の荷箱が迷宮の壁の如く聳える倉庫内。
その一画には、砂利で舗装された足元に敷かれたブルーシート。
最低限の家具とよくわからないガラクタが我が物顔で領有権を主張している。
女っ気はない。かけらもない。
だってしょうがないじゃない未来人だもの。

【概要】
・未来人の作業スペースです
・来客は好きにせえや畜生がっ!!

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ゥプ………おかしいですよっ。
『アレ』以降、如実に健康状態が悪化しているような……
………いえ、体調そのものはどうともない、はずェ…………ォロ
(書けますとも。そうですね。
 ダイスを振って、振った分だけ完成へと進むなんてどうでしょう。
 そうすればどれほど納得いかなくとも、形にはなるでしょう。そのはずですね。)
(いいアイデアですよ。それじゃあダイスを振りましょう。)
(……例えば、そう。
 あの衣装はこういう形だったはずです。そのはずですね。
 瞳の色はあのトーンを載せればいいはずです。大丈夫ですね。大丈夫ですよ。)
(そして、そう。そうですね。
 折角奇跡を起こしてくださったそうなんで、そのエピソードを盛り込みましょう。
 そうですね、お話としても素敵だと思います。叙事詩的です。
 未来人としても満足のいくものになるでしょう。)
(早速人伝に話を伺いましょう。
 あの時、あの場所に居た人に……)
(そうですね、いい考えです。
 話の顛末をよく知ることは大事ですから。
 それでこの叙事詩的物語の結末は……)
(書けますとも。そうですよ。約束したんですから。
 きっと随分待たせてしまっていると思うので、今日は徹夜しましょう。
 気分転換だなんて言ってられません。書いて差し上げねば。)
(…そうでしたね。あのような声音でしたから。
 それにふさわしい空気を演出するよう、精一杯の手を尽くしましょう。
 どうせなら精一杯綺麗に書いてあげたいじゃないですか。)
(そして、そう。そうですよ。
 竜と戦ったんです。すごい武勇伝ですよ。そういうお話です。
 ながいながい生涯の中で耳に届くだけでも幸運といってもいいお話なのに。
 ヨハナ達はちゃんとそれを成し遂げたんですよ。)
(すごいですよ。きっと、きっと、驚いてくださるはずです。
 そして最後は『よかったね』で幸せな結末で終わるんです。
 だってこれは特別な物語で……)
(プロットに大きくバツの字をつけて投げ捨てる)
ちゃんとした事実を描くことに一体何の不満があるんですか。
とても英雄的行いだったじゃあないですか。
未来の為に命を奉げる、残された皆が未来へと進む、そうやって数々の犠牲を経て輝かしい未来へと到達する。
素晴らしい話じゃないですか。
身内にそのものが現れたとなれば、一生その事を誇りにして生きていけるでしょう。
なんて美しい、美談ですね。そうですよ。
そうですね。しかし物事はもっと大局的に見るべきです。
一人の犠牲で数多の命が救われたんですよ。
功利的に見ても道義的に見ても、彼女の行いは理に適っていたじゃないですか。
歴史というのはそういったものを愛で、賛美するものです。
明日にでもこの事実は詩人の口に登り、混沌中を駆け巡ることでしょう。
不要な装飾で事実を歪めることに意味がありますか?
でも、少なくとも一個人の為、という目的であるなら。
そのような多少の歪曲は許容されてもいいのではないでしょうか。
創作であるという前提もちゃんと提示します。いえ、そも共有されているはずですし。
なるほど。一理ありますね。
では書いてみましょう。
彼女はなにが好きだったんですか?
彼女はどんな理由で戦うんですか?
彼女はどんな夢を抱いていたんですか?
彼女の生きる目的は?動機は?手段は?
どんな声で笑ってどんな顔で怒ってどの体温で泣くんですか?
彼女は最後にどんな思いで歌を歌って、その身を犠牲にし、どんな風に死んだんですか?
どんな歌だったんですか?
エゴの域を逸脱したことなんてなかったと記憶します。

そもそも、この時代に生きる数々の人達の、未来の礎となった多くの人達の中で、なぜここにだけ特別執着するのか、皆目見当がつきませんよ。
本当に。未来人には把握しかねます。
共感するのはよいですが、やはりほどほどにすべきですよね。
執筆作業に戻るなら、お体を壊さないようにしなくっちゃ。
なんといっても未だ重傷の病み上がり。
ヨハナは次の脅威の為に備える未来人なんですから。
………………。
 (かりかりと指先が紙面をなぞる音だけが、ずっと響く……)
(ゴリゴリと重い音を立て、倉庫の引き戸に隙間ができる。
 内側から覗き込む目が、目が、両の目が。動揺の色に瞬いている。)

えーと、えーと、はい、ごきげんよう、ございます!
いいおてんきですか?
うむ、おはよう。
……まあまあじゃの。一雨来るかもしれん。
まあ降られたところで我は何も差し支えないがな。海種じゃし。

……(開けて貰うのを待っている)
えー・・・・・・・・・・その、たしかに、そういうものだという記憶が確かにありますね!
ありますね!あるんですね!ややほどの観念のズレでしたねそうですね!





               (間)







あの、やはり、ヨハナに御用事です?
むしろ、お主が我に用事があると思うたのじゃがな。

……我とて今のお主は見るに忍びない。
ゆえに、開けよ。
ややー…………やぁ………や…………
(またゴリゴリと音を立てて引き戸がズレる
 人ひとり分の隙間からは、木板を敷き詰めた床と
 そのままにされた木箱と樽と、幾何かの家具らしきものと、あとロリババア。
 倉庫をそのまま生活に使用しているような形跡が見える。)
……入るぞ?
よいな?
(きったないのうという言葉を喉のところで止めた)

お主、墓が出来たと思ったらまたぞろ雲隠れしおって。
おかげでここまで追いかけてくる羽目になったではないか。
…。

雲隠れをね、してたわけではね、ないんですけども、ね!
ええ、はい、最近はですね、作業の方に集中していましてね!
あ、お茶なんてご入用でしょうかね!淹れますよ!どんどん淹れますよ!
大丈夫です飲用に耐えうる草を使ってます!
ああ、お構いな……草?
茶なのじゃよな?
(大丈夫じゃろうな、と思いながら周囲を見渡して座れそうなところを探す)
(「それならね!はりきりますからね!」と言って
 ばたばたと鍋類が置いてある…たぶん流しっぽいスペースに移動して
 鍋とかなんとかに携帯コンロとかをどうとかして、飲用に使えそうな草をなんとかしはじめた。)

(おくまった場所に作業机がある以外には
 中央にテーブルがぽつんと置いてある
 椅子はない
 椅子はないが、椅子が着席しているべき場所には木箱があった)
(これは座って良いということなのだろうかと数秒思案して、木箱に腰をかけた。数瞬のためらいに育ちの良さが、その後のためらいのなさに人の良さが表れていた)

……のう、何ぞ我に聴きたいことなど、あるのではないのか?
や……やや……?
……聞きたいことです?
(鍋をのせた携帯コンロが、鉄の軋む音をたててテーブルの上へと着いた。
 こうこうと燃える青混じりの炎が鍋底を舐めるたびに
 ひとつ、またひとつと、澄んだ水の中にまばらな泡を作っている)

…………………なにを、聞きたいんでしょうね。ヨハナね。
やー!やー!やー!勘違いをね、なさらないでね、くださいね!
ヨハナなにも考えてない訳ではなくてですね!
ええ、むしろここ数日はずっと考えづくめですよ本当ですよ!
ですがですが考えれば考えるほど堂々巡りのドツボとかあるじゃないですか!
堂々めぐりとドツボは得意分野なんですがイヤー今回は中々ハードな奴だなーって!

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