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ギルドスレッド

オーストレーム診療所

【雑談3】診療所内部

簡素なベッドが2つ。片方はアクセルが寝る用。

後は机と椅子と薬棚。無口な闇医者はそこにいる。

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……そうか、口に合ったならよかった。(その様子を見て警戒されてるなー、と少し悲しい気分になりつつも美味しいと言ってくれたことにほっとする)
混沌に来てからは水ばっかり飲んでたから、こういうのは久しぶり……。
……その、この後はどうする?
この後か?いい加減、顔見せが居るだろうが……。

……トカムに所在を聞かなければ。
……えっ。
いやほら、俺まだろくな服着てないしなんていうかこんな格好でスポンサーさんに会うなんて……。
……あまり、形式に拘りそうな人物には見えなかった。
ん、んー…今度改めて挨拶すれば、いいか……。
じゃあ、わかった……会う……。(紅茶を一気に飲んで軽く深呼吸する。)
(頷いて)では、出かける準備をしなければな……。(紅茶とコーヒーを片付けに行く)
……準備、準備、俺は別にこのままでいっか。
元から手ぶらだし……。(ぽけーっとしながらアクセルの準備を待つ。)
……?(カップを片付けている時、外からカタン、と小さな音が聞こえた気がして首をかしげる)
(特に気付かず変わらずぽけーっとしている。)
……。

(食器を拭いてから診療所の玄関へ行ってみる。きょろきょろと周りを見回してから、ふとポストを見ると……なんということだ、何か入っている。この、人が住んでいるかもわからない診療所に!手紙みたいなのが!投函されてる!)

(いそいそと取ってみるが宛先…自分の名前と蝋で出来た封以外に目立った情報が無い。誰からだろう?)
……?
あれ……アクセル?どうしたの?だれかお客さん来てた?(ひょっこり玄関へ向かう)
……手紙だ。差出人はわからない。(どことなくうきうきした様子で)
(ドンドン!少し強めに玄関の扉が外から叩かれる)
おっ、帰ってきてたのかアクセル!
(のそり、開けた扉からは医者先生に負けず劣らず長身でガッシリの軍服の男。
身体のあちこちに包帯を巻いたまま、狩に出たのか大きな熊を背中に担いでいる)
やー、先生がスカウト成功してきたらお祝いしたくてさ!

……ん?(なんとなく視線を感じて天宮のいる方へ視線を泳がせて)
(………包帯、熊、アクセルと知り合い、帰ってきてたのかという言葉、えーっとこれは……。)

あっ、ここにいる患者……さん?
(トカムが持ってきた熊を一瞥してから手紙の封を切る。中には簡素に住所だけ書かれていた)…これは。
……んー?
アクセル、手紙にはなんだって?
……住所、だろうか。(手紙を見せる。上質な紙に住所と簡単な地図が書かれている。それだけだ)
今日の収穫だ!夜は熊鍋にするぞ、熊鍋!はははカフッ(吐血してパタパタ床を汚す)

もしかしてそっちのは助手さんかな?はじめまして!俺はトカム=レプンカムイ。元軍人で今はイレギュラーズとして戦ってる。よろしくなー。

(手紙の住所を見て)おっ。ハインツんとこの住所か?
…………。(吐血しながらも喋る姿を見て数瞬固まる。)
あ、アクセル!俺何すればいい!?この人血吐いてる!しかも熊持ってるしなんかすごい喋ってるしどうしよう!!
……。(吐血したトカムを見て思わずグシャリと手紙を握り潰す。急激に周囲の空気が澄んでいくような、強制的に清浄にされていくかのような感覚。アクセル・オーストレームのギフトだ)

……詩音。包帯、麻酔、縫合セット。包帯と縫合セットは薬棚の隣に。(冷静に聴こえるような、抑揚の少ない声で詩音に言う。持ってきてほしいらしい)
わかった!ちょっと待って!!

(式神を呼び出し手分けして道具を取りに行く。数分も経たずに道具は揃うだろう。)
詩音、ありがとう。(様子を伺って)……今日は、帰って大丈夫。後は私の仕事だ。
う、うん……わかった……。(心配そうな目でトカムを見つめつつドアノブに手をかける。)

じゃ、じゃあ……また、明日……。
はははは、怒られちまったー!また明日な!
(最早慣れてきたのか玄関にクマをのそっと置いて、大人しく自分のベッドに戻っていった)
(運んできてくれたものを持ってベッドへ行きトカムを覗き込む。いつもより眉間の皺が深い)

……脱げ。
ほいほいっと。
(ばさばさ雑に服を脱ぐと、打撲や擦り傷がちょいちょいある。本人はなにも無いと言わんばかりにピンピンしているが、ふと疑問に思い)
アクセル、もしかして怒ってる?
(打撲や擦り傷の治療、開いてしまった傷があったらそこを局部麻酔を使って再縫合しながら)

……当たり前だ、怒っている。狩りにーーしかも、熊だと?装備がろくにないなら死んでもおかしくない。

(手元は冷静なまま、ふつふつと煮えるような怒りを口にして)
手際がいい、さすがだな。(来たての時以上に縫合の手が早くなった気がする。関心しつつも、返された言葉に目をぱちくりさせ)

装備なんざなくたって、海洋の兵士は拳がありゃあやり遂げる。怪我なんて日常茶飯事だ。
それに……俺、アクセルに助けて貰ってばっかりでさ。なんの役にも立ってないだろ。だから……。
日常茶飯事であることと、わざわざ怪我をしそうなことをしにいくのはわけが違うだろう。

……その気持ちは嬉しいが、まずは怪我を治すのが最優先だ。
ん……。わかったよ。無茶しちまって悪かったな。
(相手の言葉に温かみを感じて怪我へ視線を落とす)
アクセルの見立てでは、あとどんくらいかかりそうなんだ?
……食べ物を持ってきてくれたのは、とても嬉しい。…お前は怪我の治りが早いし、大人しくしていれば数日で退院させようかと思っていたのだがな……。後1週間だ。
大抵の怪我は気合と根性で治るもんだからな!そう数じ……伸びた!?しかも倍以上じゃねーか!?はっはっは!アクセル、そんなに俺と離れたくないのか。いやー俺もだ。これが相思相愛ってやつだな!
怪我を気合と根性で治せるなら私はとっくに医者を廃業しているだろう。いいや、私の心理的な原因ではなく物理的に傷が開いたからだ。(眉間に皺を寄せて真顔で。冗談を言ってる場合ではないぞ、とでも言いたげだ)
全員がそうって訳じゃないさ。……俺の場合も、確かに「治った気でいた」だけなのかもしれないな。
戦場での医者不足はよくある話だ。その中で、隊長が怪我で倒れちまったり、医者にかかりきり……なんて姿は士気に関わるからよ。

……いつのまにか、我慢が当たり前になってる自分がいた。だから多分、無理をしても気づけなくなっちまってるんだろな。
……なら、それを止めるのが友人である俺の役目だ。まかせろ、ヴァッツァも似たようなことをしていたから慣れている。
アクセル……!
うん。そうだな!期待してるぜ、これからもずっと!
……?どうした、アクセル?
あぁ、そういやお前さんは旅人なんだっけか。いつかは「向こう」に戻りたい?
(迷い無く頷く)……娘を待たせている。あの子は賢いし、親友が見ていてくれるだろうから当面は心配はいらないだろうが……置いていくことはできない。
娘!娘かぁ!アクセルのお嬢ちゃんなら、きっとしっかり者なんだろうな、はっはっは!

……だがそれが、親と離れ離れになっていい理由にゃなんねーもんな。

よし、決めたぞ!
アクセルが向こうに行ける方法が見つかったら、俺もついてく!
まーなんとかなるだろ。多分な!はっはっは!

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