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文化保存ギルド

今夜の喋り場・その54

私の部屋、ゲストと二人で喋る場所。

正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。

それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。

おそらく、彼女自身が掃除しているのではない。そう思える小綺麗な部屋。貴方を迎えたのはそういう部屋だ。

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その話か……(ため息を付いて)

さあね、わかんないわよ。
アレは私に何かしらの仕込みをしているようだけれど。それが何を目的としているかはわからない。
貴方に言う理由があったかもわからないわよ。
私だって墓場まで持っていくつもりのヒミツを今や公然と言いふらされて困ってるんだから。
…ったく。まあ不審者の話はとりあえずいい。
(紅茶一口飲み)

…墓場まで、か。
それでお前は本当に良いと思えるのか?これだけ、お前を慕う人間が集まるのに…ああ、いや、違うな。もうバラされたなら関係ない。

ただな、私が言いたいのは。お前の口から、お前の言葉で話して欲しかったってことだ
たとえ私が途中で何かに気付いてたとしてもな
言ったでしょ。墓場まで持っていくつもりだって。

私の行末がどうなるかなんてわかっていない。それならば、少なくともこの秘密は……。私は誰にも言うつもりなんてなかったし。そのうちどうにかなる方法があるかもしれないとも思っていた。
どうなるかもわからない代物を、誰かに話して心配させるだのなんだのは私の趣味じゃないわね
…そうやって一人で抱え込んで秘密にして。
確かにお前の主義主張、性格ならそうするだろうなってのは納得だよ。

だけどな、どうにかなる方法があるかもって思うなら、頼れよ皆を、私を!
手が増えれば、それだけ可能性は増える。それを証明し続けてきたんだろうがよ…!
皆そう言うのよね、誰かを頼れ。誰かに任せろって。
私自身それは信じている部類ではあるけれど。

……なんでかしらねぇ。言いたくないのは。多分私が私を嫌っているからかもしれないし。もしかしたら人でなくなることを求めているのかもしれないし。
否、私が歩みを止めたくなかったから、っていうのが一番大きいかもしれない。
…そんなに私は信じられないかよ…(弱々しい声で絞り出し)

お前、昔に私に言ったことあるだろ。「人のまま老いて人のまま逝きたい」って。だからそのもしも、はない。
…歩みを止めたくなけりゃ、他の誰もがついていけなくても、私がついていってやる。
…私は、最初にお前に会った時から、ずっと…
貴方を信じられないんじゃない。
私は誰よりも私を信じていないだけよ。

だから私は人のままで生きて死にたいと思う私もいれば、同時に私が何かを成し遂げるために人でなくなるならそれも良い。その時は「私からしたら人としては死んでいる」んだから、矛盾しているわけではないわ。
……なんで私にそんなについてこようとするの?(はぁ、と息をついて
…つくづく嫌になる。なんでこんなに…(続く言葉を飲み込み)

矛盾してんだよ、それは。それは私が良く知っている。
なんでってお前、そんな簡単な事もわからないのか?ものすごく単純で、そして私がずっと言っていたことなのに?
私は私を信用してないのよ。
迷っていて何処に進むべきかもわかっていない。
あるいはこの状況を楽しんでいるのかもしれない。
それで他人を引っ張り出して、あれこれしてどうするのよ。

私のことが好きだから?(肩をすくめて、またカップを一口)
……それには応えられないでしょ、私は。
…応える、応えられないじゃねーんだよ。これについては私の主義主張だ
お前が墓場まで持っていこうとしたのと同じでな。

私だけじゃない。私達皆が、お前を好きで、慕い、愛してるからこそ、ついてきてるんだよ。
だからお前は我儘になっていい。私達を引っ張り出し振り回せばいい。

…だから、お前も。もう少し皆を愛すればいい
お前はその辺りずっと、ずっと誤魔化し続けてきたからな。
…お前が私に言った事だぞ?『言葉にしなきゃ、伝わらない』ってな
言葉にしたことが全てよ、そして言わなければ伝わらない。
だから私は伝える気がなかったからずっとヒミツは黙っていたし。
そして答えるなら『私は他人を愛しているはず』よ。
それだよ。伝える気がなかった、なら。
何も知らされずにお前が消えたら、残された皆がどう思うか。
『何故教えてくれなかった?何故信じてくれなかった?』だ。
それなのに、愛しているというのは。お前は私達から逃げているんだよ
ふむん、なるほど、一理あるわね。
皆そう思うかもしれない。私に親しい人はそう感じるのも道理でしょう。

では、私が他人を愛していなくて。周りから逃げていて。今まで何か問題があったかしら?
…そこでそう聞き返す辺り、私とのあの離別はお前の中じゃ問題になってねーんだな…(はー、とため息つき)

そりゃ知らねぇよ。私はお前より長く生きたが、私は他の誰かじゃない。
表に出てないだけで溜め込んでるかもしれない、この先何か起こるかもしれない。

…こういう仮定の話じゃお前は引かねーんだよなぁ。私と同じだから
(はぁ、とため息をつき返して)

離別も何も。あれは私が悪かった。それで終わった話でしょう。

で、結局どうしてほしいのよ、私に。
今更いつ死ぬかもわからない体でしたって手紙で触れ回ればいいの?
終わったけどな、起こった問題だったって事実は変わらないって事だよ

触れ回る必要はないだろ。もう既に出回った話だ。
ただ私は…

…ああちくしょう、本当はこういう話したかった訳じゃないんだけどな。悪い癖だ…ちくしょう
言いなさいよ。私にどうしてほしいのか。
物によっては考えるわよ
……言い訳述べてたのは私の方だ。

…私は、悔しかったんだよ。お前の口から聞けなかった事が。
結局私は、お前にとっての何かになれなかったんだ、と。

それをグダグダ言い訳並べ、皆を理由にした。
…何人かは同じだとは思うけどな。
そこは私の悪癖だ


…私はお前に、死んでほしくねーし、ましてや消えて欲しくない
私の想いには応えなくてもいい、けど、私はお前と一緒にいたい。
お前が本当に天寿を迎えるその日まで。
…まあ、その後は、いつかの約束、だが
(はぁ、とため息を付いて。カップの中を飲み干して)

そうならないように善処はする。けど足を止める気は今のところないし。
私は私らしくありたい。最後まで。
天寿を迎えられるのなら、それに越したことはないけどね。
…そうか…。(同じく紅茶飲み、クッキー齧り)

…なぁ、本当に突拍子もない、馬鹿な仮定の話していいか?
そうよ。私はまだ、止まっていられない。止まったら、私が進むために踏み台になってしまった人に申し訳が立たない。
私は過去の上に立っている。先に進むためにもね。

なぁに、好きになさいな。仮定の話くらい、今更。
じゃあ、私はその隣に立つ。
お前の未来を、消さない為に

いや、好きにしろって言われると困るんだがな。
……お前は『本物の』『生きている』イーリン・ジョーンズなのか、という疑問だよ
好きになさい。私はそれを止めはしないわ。

……なぁに、またぶっ飛んだ話ね。続けて?
ぶっ飛んだ話だと自分でも思うよ。だから合ってないとは思うんだがね、確かめたくてな

…まあ、一つ目お前から聞いた話だ。確かお前『勇者候補生と共に殺されかけた』時に召喚されたと私に話ししたな?
二つ目、私しか知らない事かもしれないが。お前はこの世界に来てある程度してから『死霊にうなされていた』
3つ目、これが一番でかいんだが…。『力を取り戻した結果、願望器に至る』のなら、元は願望器か、それに値するモノでないと、この言葉は成り立たない

他細々したとこ…例えば余りにも血色が悪すぎる今、ルーチンワークをしなくなったこと…などから総合的に見ると、そんな疑問が出てきたってことだ

間違っている、だろう?
第一に、勇者候補生ではなくて、ただの名うての冒険者よ。国に認められる程度のね。そして私はその冒険の途中でしくじった。それを挽回するべき冒険に失敗に至ろうとした時、それが私の召喚されたタイミング。
次に、悪夢全般でうなされていたけれど。それとは別に、死霊が私の体を求めて寄ってきていたのはおそらく事実でしょう。
3つ目、それは『混沌肯定がどのように働いたかわからない』以上、何とも言えない。ただ、願望器になるというのが私という存在の死の上で成り立つなら、私は召喚された時点で、元の世界では死んでいるのかもしれない。それは私は観測していない。

ルーチンワークが何を指すかとか。細かい疑問は脇においておくとしてけど。
質問の回答はこんなところかしら。
…正解とも否定ともとれないか。こりゃ参ったね。
…はー…私の今一番の不安点は取り除かれねーか。

…後、今更だけど。あまり『好きになさい』の一点張りだと、流石の私も傷つく。なんか、邪険にされてる気がする。
お前にはそんなつもりはないんだろうけどな
しょうがないでしょ……。私自身にわかることは『肉体が魔力に置き換わっている』であり『魔力に全て置き換われば、私は人として死ぬ』ってことの2つだけだもの。
世界が私に何を求めたか。私は本当にイーリン・ジョーンズのままなのか。
わかるわけがないじゃないの。

あなたが好きにするって言ったんだからそう答えてるだけよ。
その割には貴方が我儘なのはちょっと困ることは多いけれど。
最初からその結末に至ることを知っていたのなら、私の疑問に対する回答がある可能性もあるだろ?
私はそれに賭けたんだよ

本当に好きなら、愛しているなら、これくらい我儘になるんだよ。
お前、本当に私に似ている癖にこういうとこは似てないんだよなぁ
残念ながら、その賭けははずれね。
もし貴方の懸念どおりだったとしたのなら。私はおそらくもっと別の手段や行動を取っていたでしょうからね。

私は我儘は良くないって思ってるからね。
だからなるべく出さないようにはしている。その違いじゃないかしら。
左様で。ならもう少し別の方向探るか…

我儘を言っていい相手には言っていいんだよ。
私はお前をそういう存在だと思っていたが邪魔だったか?
…逆に、お前は私に我儘言っていいんだよ。
お前にとって私は何なのかはわからないが、私はお前を最初に出会った時から愛しているのは変わらない
……たとえ、元がなんだろうと、結末がどうなろうと。それは、絶対変わらない
私の性格的に、もともと願望器であると設定しているなら。最初に本名を名乗ることをやめてるでしょ。ローレットの登録にさえ偽名を使うはずだわ。
その上で当たり障りのない行動を取って動く、というように私は考える。

……そういう愛してるは、レイリーにでも言ってやりなさいよ。
私は我儘を言い合える相手というのはたしかに大事だと思うけど。私は多分それを許す相手は今いるかちょっと自信はない。あと、貴方に言うつもりはないわよ。
愛してくれるのは、多分嬉しいけどね。
レイリーには毎日言ってる。他の皆にもな。

…何故だ?恋人はもとより、私は友人ですらない、と?
私のことは、ただの、赤の他人だとでも?
愛情表現にも色々あるように、私は我儘を愛情があるとか信用してるからで言うわけではないわ。
私は私で、我儘を言う時と相手を選ぶ。
それ以上でも以下でもないわ。
…左様で。
で、もう一つの私の疑問の回答は?
貴方のことをどう思っているか?
……年単位で離れてた友人?
…本当に友人だと思ってるか?なんか怪しいとこあるんだがね…

あと、年単位で離れてたのは悪かった。ただ、私は私なりに、予測つけて、離れたとこから冷静に見て、調べてたんだよ
お前の行く末とその対策を。全くの的外れになったから1からやり直しだがね
それじゃあ友人とも思ってないって言っておくわよ。

まぁ、案外外れではないかもしれないわよ。私だってわかってないことが多いんだから。私自身ね。
日付が変わるわ、そろそろ休まない?
そこは友人よ、と言い切ってくれよ。疑ったのは謝るから(涙声)

ああ…いや、最後にいいか?(手を握ろうと)
貴方この数年でやたら涙もろくなってない?
なぁに(白く小さな手を握られて
大体お前のせいだよ。後は歳のせい
私はお前に嫌われたくない。けど、裏目に出て後悔しかしてないからな…

…少し失礼(手の甲に唇重ね、少し魔力当て)
わかんないわねぇ。私はファムファタルか何か?

ん、うん?(その仕草に首を傾げて。咎めようとしたけれどあきらめてため息をつく
…人誑しではあるよ。相当にな。

…ちょっとしたまじないと、私の決意と…約束と。かな。
もう絶対、私はお前から離れない
だから…お前も私がいることを忘れないでくれ
…それと、もし、お前が結末を迎える寸前になっても。私は、諦めない。私の魔力は、呪いなんかに屈さない

その証
困ったものだわ……

では、それは受け取っておくわ。
貴方の魔力が、どこか私のなかに残っていることを、私も少し、期待しているわ。
私もそれには困ってるんだよ

信じてくれよ?そうじゃなきゃ意味がない


さて。今日は突然だった上に馬鹿な話もしたし、本当に悪かった。
ありがとな。それと、クッキーは食ってくれよ?私の手作りなんだから
ああ、それと。聞き飽きただろうが。

私が今も、これからもお前を愛しているのは変わらないし
いつか、お前が天寿を迎えたら、その時は…いつかまた、皆が揃って集まれるように、私が魂貰い受けるからな
明日の朝ごはんに食べさせてもらうとするわ。クッキーは。

ま、信じるわよ。どんなものでも無いよりマシだからね。
あと……本当にそれは聞き飽きた。魂をどっかに保存しておきたいくらい。
これに関しては本当にお前が悪い
人誑しであるお前がな

それじゃ、おやすみ、イーリン
困ったものだわ……もう、おやすみ。
(見送って、ソファに寝転がる

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