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文化保存ギルド

今夜の喋り場・その54

私の部屋、ゲストと二人で喋る場所。

正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。

それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。

おそらく、彼女自身が掃除しているのではない。そう思える小綺麗な部屋。貴方を迎えたのはそういう部屋だ。

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言ったでしょ。墓場まで持っていくつもりだって。

私の行末がどうなるかなんてわかっていない。それならば、少なくともこの秘密は……。私は誰にも言うつもりなんてなかったし。そのうちどうにかなる方法があるかもしれないとも思っていた。
どうなるかもわからない代物を、誰かに話して心配させるだのなんだのは私の趣味じゃないわね

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