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文化保存ギルド

今夜の喋り場・その54

私の部屋、ゲストと二人で喋る場所。

正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。

それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。

おそらく、彼女自身が掃除しているのではない。そう思える小綺麗な部屋。貴方を迎えたのはそういう部屋だ。

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……言い訳述べてたのは私の方だ。

…私は、悔しかったんだよ。お前の口から聞けなかった事が。
結局私は、お前にとっての何かになれなかったんだ、と。

それをグダグダ言い訳並べ、皆を理由にした。
…何人かは同じだとは思うけどな。
そこは私の悪癖だ


…私はお前に、死んでほしくねーし、ましてや消えて欲しくない
私の想いには応えなくてもいい、けど、私はお前と一緒にいたい。
お前が本当に天寿を迎えるその日まで。
…まあ、その後は、いつかの約束、だが

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