●星空浪漫飛行●

「知ってる？　枕の下に会いたい人の絵とか本を敷いて寝ると、
夢でその人に会えたり本の世界に飛び込めたりできるんだって」
「へぇ……枕の下に敷くとそーゆう夢が見れるのか」
　ここにあるのは揃いの本。嘘か真かわからないが、
もしそんなことになったら──とても楽しいに違いない。
※シナリオ：【Autumn color】秋が彩る砂漠の地より（愁GM）
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/2134

そして二人は同じ夢を見た
これは想い合う二人が夢の中で本の世界に飛び込んだお話

■上谷・零との1：1ＲＰスレです

確かにセクシーな感じもするけど…そーゆう衣装のアニーもすごい似合ってるから大丈夫さ。
嬉しいなら良かった……（その笑みに、此方も思わず嬉しそうになって）

（君の手を取りながら、自分の元へ引き寄せるように新しい魔法を手に込める、そうすれば光は二人を包み始め…）
あぁ、何処へでも、何処までも、君を連れていくよ、お姫様？
…―――そう、空へ
（先ほどの服を変える魔法が触媒にでもなっていたかのように、自分もアニーも、体が徐々に浮きはじめ、空中を飛べるように、歩けるようになるだろう）

ん………まぶし……
（この光も零くんの魔法なのかな？今度はどんな魔法をかけてくれるんだろう？
わくわくと胸を弾ませていると、ふわっと体が浮き始めて…）
わわ…………っと…！今度は……浮いてる…！
すごい……ふぁっ……ひゃぁっ！！零くん…！
（慣れない浮遊感に体のバランスがついていけず、彼にがしっと掴まることに）

やっぱ折角だし、空を歩いてみたいっていうのもあって……っと、大丈夫か？
（捕まる彼女を抱きとめるように支える、俺は多分運よく動きやすかったけどアニーは動きづらいかな…？）
動きづらいならくっついてて大丈夫だし…何なら俺が抱える形で連れて行っても良いぜ？（どちらにしても、俺としてはうれしいことに変わりはないし）

運動オンチだからかな？ちょっとヨタヨタしちゃった。
せっかくのお姫様なのに、これじゃ台無しだねっ（ぺろっと舌を出して笑った）
抱えるって……もしかして、お姫様抱っこ…？
う、うん…それなら、慣れるまでの間、抱えてもらってもいい…？（ちょっともじもじ）

まぁ慣れないうちは難しいよなぁ…
お姫様だからって必ずしもできるとは限らないし大丈夫さ、うん（俺は多分最初から浮いてたのもあって慣れてんだろうけど………っていうか可愛いなその動作ぁ！）
そうだな、折角可愛い可愛い君が、お姫様の格好もしてるんだし…今日はそのつもり。
よし、了解！（嬉し気にしつつも君をひょいっと抱きかかえる、お姫様抱っこをする体勢だ、…顔の距離も結構近くてドキドキしてしまう）
それじゃあ空の散歩に改めて……、アニー、準備は良いか？

もぅっ……可愛いなんて零くんたら褒めすぎだってば…！これは零くんの魔法のおかげだからっ…（といいつつ頬染めてお姫様抱っこされる。顔が近くてドキドキしちゃう…！体も密着してるし、このドキドキもきっと零くんにバレバレなんだろうなぁ）
うん！いつでもいいよ！夜の星空へ…ロマンの旅へ行こう…！

俺の魔法が無くたって、いつだって君は可愛いって思ってんだぜ？ほめれるときにはほめときたいし…
（体も密着してるせいか、彼女の鼓動も聞こえてくるし…俺の鼓動も聞こえてそうだ）
分かった！それじゃぁいこっか！浪漫の旅に！
（そう言って、地を蹴り、宙を蹴り、空へと歩き出す、徐々に徐々に高度が上がれば満天の星空が、視界いっぱいに広がっていくことだろう）

むぅぅ～～～～～～零くんは～～もぅ～～～（褒めの嵐にもはや何も言い返すことができず、彼にしがみつきながら照れ隠しに額をぐりぐりと押し付ける。いつか仕返ししてやろう、なんて思いながら）

……わぁ飛んだ…！ぐんぐん上がっていく！私の家が…もうあんなに小さくなっちゃって！遥か遠くに見える明かりは天義かな。それとも練達かな。世界って広いな……（そして星空を見上げる）
零くん……私…星空に吸い込まれちゃいそう……（捕まる手にきゅっと力が入る）

ははは、ごめんごめん、……まぁまたこれからも言うんだけど…（申し訳なさそうにしつつそう言いながら、彼女の押し付ける額を甘んじて受け入れる、何とも心地よい感覚だ、後めっちゃ可愛い……）

すっごいよなぁ、どんどん空に近づいていけるし……あー、あの辺りは練達あたりかねぇ、やっぱ高い所から見るとまた一段と違って見えるな…（あの自転車の時以上に、今は何故だかよりはっきり見える気がする）
…そうだな、ほんと吸い込まれそうなほど綺麗な星空だ。……凄く綺麗だ（彼女と共に星を見上げながら、捕まる彼女の手に片方の手を添えるように置いて、……うっかり吸い込まれないようにしないと、時身を繋ぎとめるのだ）

（離れないで、離さないで、繋ぎ止めていて。想いに応えるように彼の手が添えられる。
声にしなくてもわかってくれたことが嬉しくて。だから、微笑みと共に「ありがとう」と伝えた）
うん、すごく綺麗ね……なんだか星の海の中にいるみたい。
地上から見上げていた時は建物とか木とか、視界には何かしら物が入ってたけど、
今は何処を見ても星、星、星……！地上の明かりさえ星に見える！

（思わず、君が吸い込まれないように、手放さない為にそんな行動にでてしまったわけだけれど、その行動に間違いはなかったらしく、その笑みも嬉しく思う、添えた手からも、抱きかかえた彼女の体温も、酷く心地よい）
星の海の中、…そう聞くとよりロマンチックな感じがするな…
あぁ、普段はそーゆう風に覆われて見えなくなってたりするけど、今はそれを遮るものは何一つないし、満天の星空全部、今は二人じめできちゃう気分だよ
（二人きりで、星空の天上を、地上の輝きを、こうして見れるというのはそれこそ…夢のような光景だ）
幻想的というかなんというか、こうしてアニーと見れて良かったよ。

ロマンチックで幻想的……女の子はそういうのが大好きで憧れるからね。
この星の海の中、零くんと二人きり……それだけでも嬉しいのに、こんな素敵な光景を二人じめできちゃうとしたらもう最高だね。
ふふっ　こちらこそ、狭い世界から連れ出してくれてありがとう怪盗さんっ（茶目っ気たっぷりに微笑んだ）
あ……流れ星！あ、あそこにも……次から次へといっぱい…！すごい！流星群…！（彼に見て、と指差す方向には夜空の煌めく流星群）

女の子は此の手のは大好きで憧れるのか…なら、アニーもこーゆうのは結構好きだったかな？
（もしそうなら、またこの夜のようにまた星空を見るのも良いだろう。…夢のように跳べるかは俺の努力次第だろうけど）
そっかぁ、うん、アニーがそこまで言ってくれるなら来た甲斐があった
ふふ、どういたしまして、お姫様？…君が望むなら、また何度だって連れ出すさ、…そしてまた同じ空を見よう、…なーんて。（そんなセリフを、彼女の微笑みに返し）
…おぉ、流れ星があんなに……！こんなに降る事在るんだ……！（彼女が指さす方向を見れば、煌めく流星群、思わず見惚れる程に綺麗な光景だ）…あ、こーゆう時は願い事した方が良いんだっけ……！？（ちょっと想定外だったのか若干慌ててしまう）

うん、もちろん、私もこーゆうのは大好きよ。
でもね、ロマンチックなことももちろん大好きだけど、零くんとならきっとどこに行ったって楽しいし全てが素敵に見えると思うの。零くんと一緒にいることが私にとって一番嬉しくて大事なことだから……。
ふふふっ　そんな台詞を言っちゃう怪盗な零くんも大好き…！わりと向いていたりしてね？でも他の女の子には言わないでほしいなぁ。だってぜったい、きゅん！て好きになっちゃうもの！
……まるで星のシャワーのようね。あ、そっか、願い事……してみる？

なら良かった（君の好きなことがまた一つ知れて良かった。）
……！嬉しい事言ってくれちゃって…それを言ったら俺だって、アニーと一緒に入れることが何より嬉しいし大事なことだし、君と見れる景色は何より素敵な光景になるしな？

…いやぁ、怪盗っぽい事言うのもほんとに向いてんのかもな。普段なら恥ずかしさが勝って言い淀むことも言いやすいし…。（好意がいつもより伝えやすいまであるかもしんない）
そりゃ勿論さ。…他の子がきゅんとなるかは正直わからんけども、こんなセリフはアニーだけにしか言わないさ。君になら、もっと好きになってもらいたいぐらいだしな。
星のシャワー…言えてるかも。…願い事かぁ…折角だし、何かしてみようかな。アニーも何か願ってみる？

星を見るにしても、山を登るにしても、零くんと一緒に見る星が一番好きだし、零くんと一緒に登る山が一番好きなんだよ～！
そりゃぁ……他の女の子だってきゅん！ってなっちゃうよ！零くん、自分がカッコイイことに気づいてないでしょ…！そ　れ　と！私が零くんのことどれだけ好きかもわかってないでしょ～～もう！（ちょっぴりむくれながら片方の手で彼の頬をむにむにしまくる）
それじゃぁ……（ゆっくりと瞳を閉じ流れ星に願いを乗せる）うん…お願い事、したよ。私のお願いは唯一つ、いつも決まっているから。

そっかー、そっかーー（凄い嬉しそう）
俺だって、君と一緒にすること何もかも一番大好きだしもう…あ、これあれだな、俺君と一緒なら何処だって楽しすぎるんだ…。

そ、そうなのか…それは予想外だけど…、俺ってカッコいいのか…？
（好きな人の言葉だから、疑うつもりは無いけれど、…やべぇアニーにそう言われるのかなり嬉しい）
うぉ、いや、そんなつもりぁ、や、やへてよあにぃ…
（頬を染めたまんま、彼女の手が自身の頬をムニムニされる、なんか心地よいけど喋りづらいなこれ…！）

じゃあ俺も…（目を瞑り、流れ星に願い事だ、…願う事は単純明快、だけど最も大事なことを願うのだ）
…うん、願い事終わった、…俺は…一番大事な、譲れない大事な事を願ったよ。
（こんな時、願い事は言葉に出さない方が良い気がするが、直接言うべきだろうか？なんて迷ってしまう）

そうだよ？零くんはかっこいいんだよ？やっぱり気づいてなかったのね。
自信をもっていいのに。でも……かっこいいことを自負したら……
それはそれで良いことだけど、自己肯定感増し増しになるかもだし？でも……女の子たちを侍らすような人になってしまったら……（美女達と戯れる彼を想像して）うわぁぁぁぁぁんいやぁぁぁぁぁ～～～～！（ぶんぶんと勢いよく首を振りながら彼の頬もむにむにムニる）

私も大事なことをお願いにしたよ。零くんのお願い事……聞いてみたい気もするけど、
こういうのは心の中にしまっておくほうがいいのかしらね？

流石に自分で自分をカッコいいとか思ったりしないからなぁ…誰かに言われること自体もほぼなかったはずだし‥‥（いや、どうだろう、どうだったかな…うっかりド忘れしてる可能性もあるけど…）
自信かぁ、自信……そうだな、うん、折角の機会だし持つのも大事かなぁ…。折角ならアニーにもっとカッコいい所は見せたいし…。（そんな男心）
へ？いやそこまでマシマシにはなるとは限らな…待って待って、アニー落ち着いて、俺はそんな侍らすとかしないというかアニーにぞっこんというか一筋だかうあぁぁぁぁぁ～～！？（変な悲鳴を上げながらめちゃくちゃむにられる！待ってアニーホント何を想像してるの！？）

そうだな、確か願い事は秘めてた方が良いっていうし……折角だし心の中に秘めとこうか。…しかしあんな綺麗な光景が見れるとはなぁ…予想外だけど良いものだった…。

あ………あわわわごめんなさいっっっ（やりすぎてしまったと慌てて手を離す）
その、ね……零くんが沢山の美女達とイチャイチャしてるのを想像しちゃって……あは、は……
（私ってけっこうヤキモチ焼きなのかなぁと心に思うのだった……）

ね、ね！せっかく飛んでいることだし、もっといろんな所行ってみたい！
湖とか、海とか、あと何があるかな……

っとと…（頬は解放されたお陰でしゃべりやすくなったかな）
あぁ良いさ、謝んなくても大丈夫だぜ？喋りづらくはあったけど、あんな感じのスキンシップも正直…楽しかったし
流石にそんなことにはならないと思うがなぁ…。沢山の可愛い人とー、とかより、こうしてずっとアニーを独り占めできるこの状況の方がよっぽど…嬉しいし………つまりはずっと一緒に居たいぐらい好きという事だけども!!!!（独り占めって言い方だと独占欲めっちゃ強い感じになるか此れ…とか言ってる途中で気づいてしまったが、しかし言い切ってしまった故、付けたすことにした彼だった、いや好きなのは本当だしこうしてすぐ傍に君が見えるの凄く嬉しいのだけれどもさ！！！！！）

そうだな、折角だし行ける所まで色々と行ってみようか！
湖に海に…山とか、草原とか、見晴らしのいい場所とかもいいかもな？
どこが良いか…何処にしようか、今なら何処へだって行ける気がする…！

零くんのその言葉！世界に響かせたいな！！！
私も零くん独り占めしたいし、零くんに独り占めされたいよ？（腕を回してぎゅぅっと抱きしめる。ちょっと苦しいかな？でも狂おしいくらいに好きだから力いっぱい抱きしめたくて）

うん！何処へでも何処にでも連れてって。この夜が明ける前に……！（なんとなく、この夜が終わったら、零くんが消えてしまいそうな気がして）

世界に！？え、世界に響かせるの！？
……そ、そっか。…そっかうん、それは‥凄い嬉しい。……なら、二人でお互いを独り占めしあうのも…良いかもな？（力いっぱい抱きしめられて、凄くほわほわした気持ちになりながら、お姫様抱っこしている彼女を強めにぎゅっとする、すぐ傍で見つめあえるこの距離がとても愛おしい）

―――それなら、アニーのご要望に応えるとしようか。明ける前にこの夜を駆け抜けるぞ……！
（そう言われたならば、応えずしてなんとすると言わんばかりに、君をおとさないようにぎゅぅっと抱きしめたまま、空を蹴り、駆ける、なら湖の方へまずは向かうとしよう…！）

…わ！早い……！やっぱり空を飛べるっていいね！（抱きしめられた彼の腕の力が更に強くなるのを感じる。これはきっと私を落とさないようにと。そんな彼の優しい気遣いが嬉しくて。
たぶんきっと、もう私も彼の魔法で普通に飛べるようにはなっているかも。でももうちょっとこうしていたくて。もうちょっとだけ……あなたが優しいからついつい甘えてしまう）
何処に向かっているのかな？見えてくるまでのお楽しみ？

（大分俺自身も飛ぶの慣れてきたかもなぁ…）
ほんといいよな、飛ぶのって。機会がありゃまた別の機会でも飛んでみたいかもだ。
（そうしたら、こうして君を抱きしめたまま、また空を飛べるかもしれない、それこそ独り占めできちゃうわけだし、…我ながら、随分と我が儘になってきてる気がするけれど。…それでもやっぱりまだまだこうしてたいから、ぎゅっと抱きしめたままの彼女を離さずぎゅっとし続けるのだ）

ふふ、折角なら秘密も在りかなとは思ってたけど………ほら、ちょっと遠いけど見えてきたよ、アニー
ほら！
（そう言って飛びながらも指さす先には湖らしきものが見えてきてるだろう、普段なら見えない距離だけれど、今ならアニーも見えるかもしれない）

別の機会となると……あ、ハロウィンなら飛べるかも？
あの三日間は皆が魔法にかかる期間だからひょっとしたら……！
あとは……バンジー……うううん、あれは……確かに飛んでるけどちょっと違うね……！

見えてきた？どこだろ？あ、あれは……もしかして……（彼の指差す方向へ目を向けれると地表にぽっかりと大穴が空いたような湖が見えて）
湖だね！こんなに遠くからでも大きく見えるから、近づいたらきっと海みたいに感じるかもね！

あ、そうだなハロウィンがあったな、それなら二人で手を繋いで飛ぶとかも出来るかも…
魔法にかかれば普段やれない事がやれるだろうしな！
バンジーは…バンジーはちょっと怖いかなぁ……。（思わず目を逸らしてしまう、夢の中ならばともかく現実でやるのはハードルが……いやアニーがしたいなら一緒にやるのはやぶさかじゃねぇけど…！）

そうそう、あれの事さ！（見えるぽっかりと大穴空いたような湖を見ながら）
そうだな、確かにこの時点であれだけ見えるんだ、近づきゃきっと思わず驚くぐらいデカいと思うぜ…！
（笑顔でそう応じながらもさらに湖の元へ…見える割にすぐさま辿り着かない辺り、かなり湖の規模はデカいらしい、…近づくほどにほんとに驚くほどデカい事も分かるだろう）

バンジーは……バンジーはダメよ……もうムリよ……！
以前依頼でバンジーしたことがあるんだけどね、できればもうやりたくないなぁ～～～
でも零くんがぎゅーってしてくれるなら……そのままバンジーできそうな気がしてくる不思議！

湖に着いたらね、ちょっとしてみたいことがあるの。
それには零くんの魔法が必要になるんだけどね！

やっぱアニーも無理か……!!
あ、依頼でバンジ―する機会もあるんだな…いったいどんな依頼だったんだ…？
確かにぎゅーってしあってたら…ドキドキのほうが強くて怖さも薄れそうな気はするしな…

ん？したい事？俺の魔法で役立つなら幾らでも橋梁くするさ！
―――さて、っと、到着！（そんなことを言っていればどうやら湖に到着したらしく、そのまま地面に緩やかに着地する、目の前はもう大きな湖がのぞめるだろう）

うん……とある神様を信じれば飛べるとかそんな依頼だったかな……
今思えば怪しい依頼だったわね……実際ダメだったし……！
零くんと一緒なら……あ、でも私叫ぶ声うるさいかもしれない！（ヘンな叫び声出してしまいそうだし、零くんに聞かれたくないなぁ！）や、やっぱりバンジーは……ダメ！だめだめえええ！

着いた！
わ……やっぱり、大きい……！あ、零くん、もう降ろしても大丈夫よ、ありがとうね！
してみたいことっていうのはね、この湖の上を……水面を歩いたりしてみたいの。
零くんの魔法でできないかな？

神様を信じたら飛べる…そんな依頼あったんだ…？
めっちゃ怪しいようん、説明効いただけだと…やっぱ駄目だったんだ？！
…アニーの声ならうるさくても大丈夫というか、正直俺の方が声大きくなりそうな気がするなぁ…（ちょっと遠い目をする、カッコ悪いところ俺も見せたくないしやめといたほうが無難か…？）そそ、そうか、まぁ俺も無理強いはしないし大丈夫だからな、アニー…？

そうか？分かったよ（正直かなり名残惜しいけど仕方ない、そう思いながら下ろしつつ）
この湖の上を…あぁ、成程、それはいい考えだな。
今ならたぶん出来るはずさ（そう言いながら彼女の背に軽く触れつつ、力を纏わせるイメージ―――すると、うっすら光を纏えることだろう）―――よし、これで水面を歩くのも出来るはず、この光は…多分自分の意思で弄れるとは思うけど…

神様をちょっと信じるだけで飛べるならみんな苦労しないわよね……。神様だってバンジーするためだけにわざわざ力なんて貸してられないものね……。
（そういえば零くんの叫び声とか聞いたことないなぁ。もしかして同じこと考えてたりするのかな……）

（ずっと抱えられていたい気持ちはあったのだけど、これからするもっと楽しいことのために今はすこしの間だけ……。彼の手が背中に触れると全身の肌にほわほわとした風のようなものを感じた。次第にそれは淡い光となって自身を包み込む）
ありがとう。私、光ってるね！ふふふ、これなら夜の女神様のように見えたりするかな？それじゃ早速湖に……（うまく魔法が扱えることを祈りつつそろりと慎重につま先を水面に付ける。そして一歩一歩ゆっくり進めば静かだった湖にいくつもの水面が広がり）
わ……私、歩いてる。水の上を歩いてるよ、零くん！スゴイ！素敵……！（軽やかに飛んで、跳ねて、くるりくるりと回る）
零くん……（来て、と両手を彼に伸ばす。もっと楽しいこと、それはこの湖の上で彼と――）

それで飛べるようになるんなら多分こぞって信仰する人増えちゃうよな、多分…。
それで力貸す神は、多分バンジーの神様とかかなりマイナーな神だと思うよ…
（いたとしてもあまり関わりたくない気がするけど……）

うん、夜の女神様に見えるよ、…凄い綺麗だもの（そんなことを言われたら、そんな姿の君も思わず想像してしまう、…湖に浮かぶ君の姿は確かに、女神様と見まごう程に綺麗で見惚れてしまうけど）
あぁ、凄い歩けてる、凄く良い感じだし……（その動きも軽やかでまるで踊ってるように素敵で）

―――分かったよ、アニー（両手を伸ばす彼女に応じるように、自身もまた水の上に一歩踏み出す、自身の体も仄かに光を纏い始めて、そのまま少し駆け足に、水面を滑らかに走り、君のすぐ傍まで近づくのだ）

やだぁもう綺麗だなんてもう零くんはもぅ～～～～～！（夜の女神なんて冗談だったけど、こうもまっすぐに綺麗だなんて言われると嬉しいを通り過ぎて恥ずかしくなってしまう。魔法で姿は変われど、中身は年頃の女の子そのまんまなわけで）

（求めて伸ばした両手に彼は応じてくれた。嬉しくて嬉しくて心が弾む。早く来て、ああもうダメ待てない。あと少し、手の届きそうな距離のところで私は彼の胸へ飛び込んだ）
零くん……！！！

だって本当の事だからな～、アニーは綺麗だし可愛いし、女神と言われても納得できるぐらい俺の目には輝いて見えるんだから！（普段はもうちょい恥ずかしがることだけれど、やっぱり好意は全力で伝えたい、普段と違い夢だからこそ遠慮も何もないのかもしれないけれど…！）

（彼女に近づくほどに胸も高鳴り、心も躍る、届くあと少しの所で君が飛び込んできたので、それを力いっぱい抱きしめる、愛しい君を離さぬように）
アニー…！

零くん、踊ろ？
このまま、この状態のまま……
えっと、たしか、チークダンスって言ったかしら？
（魔法の力を使えば激しい動きもきっとプロの如く踊れるんだろうなぁ。
でも今は、こうして零くんの熱をゆっくりじっくり……体全体で感じていたくて）

そうだな、折角だし…踊ろっか。
…この状態だとチークダンスって言うんだな…知らなかったや
（ともあれ、今は魔法も使わず本来の自分の動きで踊り始める
少しぎこちない動きだろうけれど、それでも彼女の熱を感じながら、抱きしめながら、踊るのも楽しいし…凄く、嬉しいのだから）
……♪
（踊りながら、自然と嬉し気な笑みを浮かべてしまってしまうのもきっと彼女が傍に居るからだろう）

うん。確かね、こう……密着…（言葉にすると恥ずかしい）あああえっとこの状態の体勢でっっ
それでゆるやかな曲の旋律に身を任せるような感じでユラユラ～……って踊るのがチークダンスなんだって。
音楽はないけれど、でも音楽なんてなくったっていいの。零くんがこうしていてくれたら、もうそれだけでいいの……（受け止めてくれる彼の胸は空のような海。その優しい波に身を任せながらゆらゆら揺れる私はきっと海月。時々聞こえるさざなみの音が心地いい。最高の音楽だ）

密着………成程、この状態でゆらゆら―と…‥色んなダンスがあるんだなぁ…
（勉強になるや、なんて思いながら）
本来は必要みたいだけど…そうだな、俺もアニーとこうしてられるなら…それ以上のものは無いし（密着した状態のまま踊るのも、なんだかドキドキしてしまうけど、緩やかに彼女と揺れるのは穏やかな気分にもなる、この状態のままずっと踊ってられそうなほどだ）
ふふふ…（自然と、嬉し気な笑みだけでなく、声もこぼれてしまう）

……そうそう、こんな感じでね……ゆーらゆらって……
くっついてる状態だけど、ステップとかはないから足を踏む心配もないし、ね……！
零くん……とっても心地いい……
ずっとずっと踊っていられそう……
ふふ…（彼が笑うとこちらも釣られて笑みが溢れる。それがおかしくてまた笑ってしまうのだ）

ゆらゆら―と……確かに…アニーとくっつきながら足も踏む心配もいらないしな…そう考えると凄く俺達に合ったダンスなのかも…。

うん、俺も凄く心地良いし…いつまでも躍ってられそうな気分だよ…。
ふふ……あぁ、幸せだなぁ…（互いに笑みが溢れてて、こうしてすぐ傍で君を感じられて、思わずそんなことが口から洩れる）

煌めく星の夜
満月に見守られ踊る二人
とても幸せな時間
これがずっと続けばいいのに
明けない夜はない
うっすらと明るみを帯びてくる空
幸せな夢は、もうすぐ終わりを告げようとしていた

…………？あれ……おかしいな……
（零くんの波に揺れているはずなのに……なんだか……自分だけ一人で揺れているような……
零くん、どうかしたの？と彼を見上げると彼の姿は透けていた
彼に触れようとするもこの手は虚しくすり抜けてしまう
私もまた、消えかかっていた）

ああ……やっぱり、夢だったんだ……
空が明るくなってくる……もうすぐ、目覚めちゃうんだ……
（本当は夢だと気づいていたはず
だけど夢の出来事にしたくなくて、考えないようにしていた）

………ん？（途中まで彼女と踊れてたはずが、感触が無くなっている、触れられなく…アニーが、そして俺が、透明になっている）
―――あぁ、そっか……そうだよな、夢ならさめてもおかしくは…
（自覚は、していた。だけどそう、幸せなこの時間を失いたくなくて、目を逸らしてた）

……アニー、幸せな時間をありがとう
（だから、覚める前に伝えられる限りを伝えよう。夢だとしても。この時間は嘘じゃない、ただ夢の中で二人同じ時を共有した、というだけなんだから。）
夢の中だとしても…、俺はこの時間を忘れないよ、絶対な。
（強く願えば、きっと…覚えてられる）
其れに…夢の続きは、現実でもやれる。
だからまた踊ろうよ、二人でさ。
今度は時間制限なんて気にすることなく、現実でめいいっぱい、…な？

もう零くんの熱も匂いも何も感じない……傍にいるのに、触れられないことがこんなにも切ないなんて……。
私も……忘れない……忘れたくない……零くん……
できればもっと夢の中にいたかったけど……（切なさと彼の言葉に瞳が潤む）
うん……うん……そうだね、今度は現実で……夢の続きをしようね
ね、目覚めてもし、もしも夢のことを覚えていたら……朝一番に零くんに会いにいってもいいかな
そしたらまた……いっぱい抱きしめてね
零くん……（透明になった震える手で彼の頬を包むように当て）
だいすき……（背伸びをしてそっと口づける。触れられなかったちょっぴり切ない甘いキス。
そして二人は夜の星空に溶け込むように消えた）

夜が明け、朝が来た
柔らかな光が差し込み部屋を照らす
可愛らしい小鳥のさえずりを目覚まし時計にもそもそと起きてひと欠伸
今日もいい天気だ

夢は……？
さぁ
忘れているかもしれない
覚えているかもしれない
それはまた別のお話

―――おしまい―――