PandoraPartyProject

ギルドスレッド

Blood's castle

【対談】応接間

貴方がその階段を降りる時、願えばこの場所へと辿り着くことになるだろう。
椅子が二つに、机が一つ。飾られた調度品。
シンプルではあるが落ち着ける、そんな部屋。
階段を歩く貴方の思い描く通りに、この部屋は変化する。

光を嫌うなら、どこまでも暗く。
闇を嫌うなら、どこまでも明るく。

そんな風に。


**********

1:1の対談スレッドです。
この場の主とゆっくり話したい、という方がいればこちらへどうぞ。

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………「近づいたら食われる」…最初はそう言って、誰も近づいて来なかった。(感情無く淡々と、ただそう口にしている。ように、見える)……でも…そう。2日目。2日目に、1人……母親だった。たぶん、吸われた誰かの。(そこで一旦言葉を途切らせた。1度、息継ぎをして)……「返して」、と言われたから、「私じゃない」と正直に言った。でも、信じては貰えなかった。彼女は半狂乱になって手の包丁で私を刺した。(鮮明に思い出せる。たったの一年と少し前の話だ。記録書の続きに視線を向ける。ここに書いてあることは、今のところ、正しい)
……血は出るし痛みもあるけれど、傷は数秒もすればすぐ綺麗に塞がる……「老婆は我慢が効かなくなったのか、罪人を数十回包丁で刺した」(細かく震える指を滑らせながら、機械的に読み続ける)「罪人は何を思ったのか知らないが、声を漏らした。助けて、と。驚いた。それと同時に怒りも湧いてきた。これだけの人間を殺しておきながら、助けてとは。やはりこいつは悪だ。でも、俺は手を出せない。王から監視を命じられているからだ。でも、気持ちはみんな同じだった。何も出来ないと分かった民衆が、手に手に武器や鈍器を持ち寄って奴を殴り始めた。どうせ最後に破棄される記録だから書くが、少しは気持ちが晴れたよ。✕月✕日」…………(そこまでで声を止めると、深呼吸を数度。尻尾は小さく揺れている)
………………(明らかに無理をしているのは見て分かる。だが、それでも止める事はせず真っ直ぐにソフィーを見つめ続ける)
記録者は、君と民衆の様子を監視する役目の者だったわけだ。
……文体から感じられる事から民衆と同じ思想だったのが残念だがね(紅茶が無くなったのか、ティーカップを置いてソフィーを見て頷く)
…………(いつもそこまで良くはない顔色を更に悪くして、自分のソファにストンと座り込む。ページは勝手にパラリ)…………私たちの回復力は、無限じゃない。いつかは途切れる……それが、5日目。(痛みに気を失って、同じ痛みで起こされて。絶えず、その繰り返しだった)……限界が来たその時に、私は兵士達に引き摺られて、牢に放り込まれた……。…………少しだけ、休ませて。(深呼吸を繰り返す。コルクボード前にいたあの時と同じだ)
(おもむろに耳をふさぎだし、眉をゆがめながら呟く)

‥‥アンタの方から、ギフトの“雑音”が聞こえる。心が少しずつ滅びに向かっているのを感じる。
そこまでしてアンタは話すのか。この2人の望む信頼に応える為に。
何が、何がアンタをそこまで駆り立てる。孤独が怖いからか、友が欲しいからか。
…………『どちらでもない』。(その問いに、ごく簡単にそう答えた)………『私がそれを選んだから』……私は彼等を許さないし、そのつもりもない。それに……私の心は、少し特殊なの。ある方向に向けると壊れていて、でもある方向に向けるとそうはならない。自分でも、よく分からないけれど……それでも選んだのなら、それを押し通す私はそうやって生きて来たし……そうしないと、生きられなかったから。(一息にそう言うと、肩で息をして。例えどれだけ苦しくても、途中で折れることなどさせてもらえなかった。あれを考えれば、このくらいのことは、なんでも、ない)
‥‥そうか、なら止める道理はあるまい。
選ぶ権利はアンタにあるんだ、俺じゃない。

(いまだ耳を抑えながらも、話の続きを聞くことにした)
いや、私は流石に止めるよ。
ソフィーも話すならゆっくりでいいとも。最初の様に、もっと君に負担のない様に話したまえ。

自慢だが私と家守君、そしてルイン君はソフィーの話を大人しく聞くために来た生粋の勇者だ。安心して私達を待たせてくれ。
……気を遣うべきは私達の方なのだ、多少は何の問題も無い
………………ソフィーが話せる時に話し、休みたい時に休めばいい。
俺は勇者なんかじゃないが、話を聞かせてもらってる側だからな。
いくらでも待つさ。
(それだけを言うと冷めてしまった紅茶を一息に飲み干し再び無言に戻る)
………………1分待って。(目を閉じた。暫くすると、垂れ下がっていた尻尾がぴくり、と。小さく揺れ始める)
(鍵をかけろ。緩んだそれをしっかりと締め直せ。忘れなくていい、ただこの時だけ話せれば、それで)…………続けよう。(目を開けて。未だに少し顔色は悪いが、調子は戻ったようだ)
ああ、聞こう。(コクン、と頷きソフィーの様子を見つめて)
………たぶん、2日後。(そっとページを送る。また、2つほど開いてつらつらと書き連ねられている。確かに、そうだった‥‥)………鞭がどういうものか、あなたたちは知ってる?(急にそう問いかける)
……………………硬鞭なら。…………受けた事があるからな
私は実際に愛用していた時もあったから解るとも。
……森林地帯や闘技ならまだしも、無抵抗の者に振るう様な物ではないがね。
……あれには、種類がある。硬鞭は棒状のもの。長いものも、短いものもある……「それにしても予想はしていたが、奴らの回復能力は桁違いだ。一昨日には死んだと思っていたが、今では最初にそこで吊られていた時と何も変わらねぇ。無傷ってやつだ」…………「王は奴に鞭打ちの刑罰を課した。鞭打ちってのは軽犯罪者に課せられるのが殆どだ。俺だって皆だって不満だった。だが、俺は王を見直したよ。あれは確かにやる価値がある。なんたって、鞭で抉れた部分が次に振るわれる前には元通りになってんだ。むしろ歓喜したね。あれは最初に抉り取られる時が1番痛いんだ。それが延々に繰り返されるんだろ? よく考えたもんだ」…………(そこで一旦口を紡ぐ。小休止)
………(何か思い出したのか、少しだけ表情が曇る)
…………吸血鬼という種族が格別した戦力足りえたことからもわかるように、私たちの身体はヒトよりもずっと丈夫だった。(淡々とそう言いながら、テーブルのメモに勝手にペンが走る。書かれているのは、取っ手の先から7、8本の房が伸びている鞭の絵。自分でペンを持つと、その房の先のそれぞれに、鉄球や錆びた刃物を書き足す)……だから、こういうものを使った。今でも何が使われていたか覚えてる。五日間、ずっと見ていたから。(大きさの違う尖った鉄塊が2つ、錆びた刃物が数本、短いが太い釘が数本。それぞれの房の先へと書き足して、ペンを置く)……受けたことや振るったことがあるのなら予想はできると思うけど、ヒトは数十回も打たれれば死ぬ危険性が十分にある。でも、私たちはそうじゃない。彼等は嬉々としてそれを私に振り降ろした。(本へと目を落したまま。思い出さないようにしているのかもしれない)
……それがずっと続いていたのかい。少なくとも…君は死なずにいただろうが…
…………殺してほしいと思ったのは、事実。(痛みが麻痺することも無く、消えることもない。逃げることも休むことも「殺人鬼」には許されなかった)
……彼らは狂っていたわけじゃない。彼等からすれば私は、20数人の命を奪った殺人鬼だから。違うと言っても、国王がそう決めた以上、戯言と受け取られるだけ。
………(王権制度の醜さを聞いて、少しだけ目線を落とし。ソフィーの尻尾へ視線を移す)
…………(パラリ、と本を捲って。尻尾は力なくだらりと垂れ下がってる。口にした通り、その鞭打ちは余程堪えたらしい)
…………そうか?俺からすれば狂ってるようにしか思えんがな。憤怒や憎悪で振るうのではなく、相手を痛めつけることに歓喜しているんだからな
人は憎悪でいとも容易く狂うものだ。何より、憤怒はそれを促す。
何も知らぬ民衆が狂っていたわけではないと言うソフィーの気持ちも分からないわけではない。(苦々しげに紅茶の水面を見つめながらそう呟く)
……激しい怒り。それも一時のものではなく、幾年も幾年も降り積もってきたものだと考えれば、ある程度は分かるはず。それも、共通の見解として。目の前にそれがあるのに、手を出すことを許されなかったら?
……これは餌と同じ。1週間飲まず食わずだった者の目の前に、豪華な食事を並べるのと変わらない。
まぁ、カタリナの言う通りだな。……ソフィーの例えもわからんでもないが…………すまん。話の腰を折ったな
私の世界にもそういった王は何人か居たからね。
……(紅茶を手に取ろうとして、落ち着かない様に)
………謝る必要は無い。疑問は最も。(捲ったページに目を通す。暫く黙り込んで)
…………(静かにソフィーが次の言葉を発するのを待つ)
…………(そっと部屋の隅にある棚まで歩いて行くと、そこから何かを取り出して戻って来る)……これ。(机に置かれたのは、眼鏡)
…?
それは、眼鏡のようだが……?(不思議そうに眉を上げてソフィーを見る)
…………知り合いに作って貰ったモノ。(そういって2人に1つづつ眼鏡を滑らせて)
………これを掛ければいいのか?(目の前に来た眼鏡を手に取ってみる)
…………作ってもらったもの。(頷いて)刺激が強かったら、すぐに外して。
刺激、か。
なるほど……どれどれ(眼鏡を掛けてみる)
ふむ……よくわからんが掛ければいいんだな(とりあえず手に取った眼鏡を掛ける)
(そっと本を開いて、全員に見えるように机に置く。手を翳して。眼鏡を通して暫く見ていると、ふわりと身体が浮くような感覚に陥るかもしれない)

(そんな感覚の後、視界がふっと切り替わる。目線が少し低く、映るのは見たことも無い街並みと無数の人々)
………物体と生物から記憶を合成して読み取る道具。(淡々とした声だけがぽつりと聞こえる。視界だけで、実際は部屋にいるのだから当然といえば当然だが)
……映写機の様な物かな?
いや、中々に興味深いが……これから何を見せるんだい。ソフィー?(周りを見渡しながら首を傾げて)
ふむ……まぁ、なんとなく予想は出来るがな……
…………映写機みたいに万能なものじゃない。本人と記録された何かから記憶を抜き出すだけの道具。だから、あなたたちに見えているのは、私の視界。(カクン、と視界が揺れる。覚束ない足取りで前へと進んでいく。視界の下‥‥ちょうど首の辺りだろう。そこから伸びる無骨な鎖を誰かが引いている)

…………集中すれば、ある程度の感覚も分かる。あまりお勧めはしないけれど。
(突き飛ばすようになにかに寝かされて、手足に走る激痛。意図的に抑えようと思えば幻影の痛みは引いていく。手足に銀の釘が生えている。所謂磔というやつだ)
……っ、これは……
(鋭い痛みを発した手足へ視線を移すと、其処には突き立てられた幾多もの銀の釘が見えた。驚き、表情を一瞬歪めた後にソフィーの方を見た)
…………言ったでしょう? 私は死んでここに来た。(立てられる十字架に、暫くの演説の後、そっと胸の上に巨大な銀の杭が)
(ガツン、と身体全体に衝撃が走る。骨が軋み、圧力に折れるそれが音を立てて悲鳴をあげる。治癒しようとはしても、銀に触れた瞬間から焼けたように煙のあがる皮膚と骨。そこからヒヤリとした感覚が侵入してくる。それは「毒」だ。銀は唯一、吸血鬼を死に至らしめる効果を持つ。その銀の持つ毒性が、冷たい感覚と共に体を順番に走り抜ける)

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