PandoraPartyProject

ギルドスレッド

Blood's castle

【対談】応接間

貴方がその階段を降りる時、願えばこの場所へと辿り着くことになるだろう。
椅子が二つに、机が一つ。飾られた調度品。
シンプルではあるが落ち着ける、そんな部屋。
階段を歩く貴方の思い描く通りに、この部屋は変化する。

光を嫌うなら、どこまでも暗く。
闇を嫌うなら、どこまでも明るく。

そんな風に。


**********

1:1の対談スレッドです。
この場の主とゆっくり話したい、という方がいればこちらへどうぞ。

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(左右に一つずつだった椅子が、いつの間にか3つに増える。テーブルを囲むように。いつか来る来客を予期しているのか)
(外套を翻してその場に現れると、ソフィーの座るテーブルへ近付き)
やぁ、ソフィー。勇者カタリナが参上したよ。
………(寝ていたらしく、声をかけられて顔を上げる)…こんばんは。どうぞ、どちらでも。(二つの椅子を指さして。眠たそうに目を擦りながら)
おっと、カタリナはもう来ていたか。すまん、遅くなった
ああ! では私は左側へ座るとしようかな、おはようソフィー?
(ギフトで感覚も鋭くなっているからこそ、微妙にソフィーの普段と少し違う言動に眉を上げながら椅子に座り)

やぁ家守君。私も今来たところさ(それとなくウインクしてから小首を傾げて見せて
そうなのか?(なぜウインクと思いながらカタリナを見て)……それじゃ俺はこっちだな(空いてる椅子に腰掛ける)
…………ん、どうぞ……(2人が座ると、やっと目が覚めたのかゆらり、と尾を振って)…………に……(どこから話したものか悩んでいるらしい)
ん、ゆっくりでいいぞ(悩んでる様子に気づき焦らなくて良いと声をかける)
(ゆっくりと入室)
ソルムが俺の話を聞きたそうにしてたからな。
改めて言うが、俺の話なんて面白いものは無い。それでも問われれば可能な限り応える。
(ソフィーの様子を見た後に、入って来た包帯姿の男に視線を向けて)
………ふむ?
(家守君を見てからもう一度ソフィーを見る)
………ルイン……(そう名前を呼ぶ。知り合いらしい。暫く迷うように尾を降る。椅子がもう一つ、ふわりとどこからか現れて。どうぞ、と)………一緒だけれど、構わない…?(2人と1人に確認するように)
ああ、構わないよ私は…♪(ソフィーの様子を見てから頷き、ルインと呼ばれた男の足取りを見守る)
ん?(現れた包帯姿に首を傾げ)……ふむ(ソフィーの様子から知り合いと判断する)
俺の方も構わないぞ。……俺は話を聞かせて貰う側だからな、ソフィーが良いなら特に止める理由は無い
ふむ‥‥失礼、邪魔をする形になってしまったか。
だが、ここは厚意に甘えておく事にしよう。
(新しく用意された椅子に、静かに座りながら)
(3人目が座れば、ふわりと飛んできた陶器のポットと茶器が勝手に紅茶を注ぎ、皆の前に置く)…………たぶん、これが分かり易い。(ふっ、とテーブルの上に現れた一冊の本。よく読んでいるので見覚えがあるかもしれない)
ああ、それは君がいつも開いて読んでいた物だね?(優雅に紅茶を飲んで見せながらテーブルの上に出された本へ視線を向けて)
………そう…私が元居た世界の、本。(表紙も中身も見慣れぬ文字でびっしりと埋め尽くされている)
(ふわり、と本が開く。そこには、箇条書きで何やらビッシリと記されていて。辛うじて縦に並ぶ文字が数字というのは理解できるかもしれない)
ふむ……ダメだな。やはり異世界の文字は俺には読めんか……(本の中をざっと眺めるがさっぱりわからず)……この上の方は数字、か?
(興味深そうに本の内容へ目を通しながら、軽く頷き)
フフ、さっぱり分からないね。それでソフィー? これが一体どうしたと言うんだい?
…………(ちらり、と3人を見回す)……「宗教」は、分かる…?
……一応な。ソフィーのとことは違うだろうが、俺のところにもあったしな
私も教団を組織していた事があるから精通しているつもりさ。
……まさかその本は何かの教典とでも?(ふとソフィーの本へ視線を落として)
……(正解が出たのでこくりと頷いて)……正確には、その一つ…………元の世界では、子供にも読まれていた。勇者の英雄譚。
やはりかね。
それも英雄譚とは……君が以前に街角で何度か呟き話をしていた、吸血鬼達も絡んでいそうだね?
……英雄譚、か。……それで、それはどう言う話なんだ?……もしかして、ソフィーの過去と関係がある話、か?
………そう…(ページがパラリと捲れる。何かの名前を箇条書きに纏めたページ、その中の印の付けられている一つを指で追う)……『アドラセル事変』…これが、私の起こしたことになった事件の名前。
事件かね、それはまた何とも……良い響きとは言えないね?(ソフィーを見つめて)
ふむ……事変と言うからには結構な大事になったんだろうな……(本に目を落としながら考え込む)
(また本がパラパラと捲れて。同じように印の付けてある場所を辿る)………「アドラセル事変は、王都において次々と吸血鬼に吸い尽くされた死体が発見された、凶悪な連続殺人事件である。王と教会は、これに対し勇者を派遣して事の収束を図った」(機械的な口調で読み上げて)
ほう(一言だけ声を漏らすと、ソフィーの語る中にあった勇者という言葉に反応して)
……まぁ、勇者の英雄譚だから勇者は絡んでくるか(呟きを零し続きを待つ)
…………私の世界では、ヒトと吸血鬼は、共存していた。捕食者と被捕食者という関係ではなく、対等な生き物同士として。
(パラリ、と別ページへ。そこは本の最初のページから数ページに渡って、箇条書きに何かが綴られている。それは、教典。教会の教えだ)……「稀に、獣の特徴を持つ者が生まれ落ちる。これはヒトの様々な罪がお腹の子に宿った結果であり、これは悪である」
……私の住んでいた国の宗教は、これ1つだけ。国よりも教会の方が、力があったと言っていい。(そこまでを淡々と話終えると、疲れたのか一旦息をついて)
……なにもしていない赤子が、ただ獣の特徴を持つからと悪認定か。それも国よりも力を持つ宗教が定めているとは……厄介な話だ……
さて、どうかな。国が作った教団において、忌み子と称されていた者は原典が存在するものさ。
例えば……勇者が存在する私の世界における、対照的悪。即ち、モンスターに類する力を持って生まれた魔人を指していたよ。

ソフィーの国の教会が何を都合悪いと思ったのか、或いは原点なる出来事があったかは分からないがね。しかし……その教典が私達の知る娘を好ましく描いていないのは間違い無い(家守の言葉に頷き、ソフィーを見ながら呟いた)
どうしてそうなのかは、分からない。………「悪」であっても、望んだ訳ではない。だから、すぐにどうこうといったことは無かったけれど……確実に、差別はされていた。(本のページを元に戻す)……私たち吸血鬼側も、事件の存在は把握していた。でも、誰がそれをやったかまでは、結局は分からなかった……。
……そんな時に、呼び出しがあった。私達が住んでいた場所の、吸血鬼の領主から。「事件の解決に協力して欲しい」って。私を、名指しで。(そこまで一息に言い切ると、紅茶を口に含む。普段あまり喋らない者が一気に喋るのは、相応に疲れるようだ)
(出された椅子に座ってから少し経った後、まどろんでいたかのように動きがなかったが‥‥)

‥‥済まんな。
この身体は朽ちかけであるが故、時として深い休息が必要になる。
だが、今のはアンタの厚意を無碍にした形になった。言い訳はせず素直に詫びよう。

(謝罪の言葉だけを告げて、話の続きを聞くことにしたようだ)
………様々な世界から集ったウォーカーとは、そういうモノ。気にしなくて、いい。(そう言って頷くと、2人にも「続けよう」と口にしてまた本をページを捲る)

…………「犯人の第一発見者は、王都に召還されていたリミルを治める領主と、勇者であった」(また一文を機械的に読み上げる)
………(紅茶を飲みながら、ソフィーの話に耳を傾ける)
(隣に座るルインと家守に軽いウインクをしておく)
(頷き静かに待ちながらカタリナのウインクには軽く手を挙げ身振りで返す)
…………吸血鬼が生きる為に必要なのは、ヒトの血……だから、ヒトは採取したヒトの血を吸血鬼に与え、吸血鬼はその身体能力や力を、国に与えた。
………けれど、ヒトが吸血鬼に与える血は、ヒトが抜き取ったモノ。昔から生きている吸血鬼は、それを「美味しい」とは思えなかった。だから、吸血鬼が人を襲う事件は後を絶たず、ヒトは怒った……(そこまで話終えると、息を整えて。本の次のぺージを指で辿る) 『「吸血鬼」という戦力は代え難い。王は、民草の怒りを様々な政策で抑え込んだ。それでも溜まる民の感情は、もはや国自体の問題になっていた』……その場所に住んでいた私でも、知らなかった。これは、隠されていた事実。他に知っている人がいたかまでは、分からないけれど。
…………私は、たぶん、厄介払いされた。(話の間にぽつり、と呟いて)
……厄介払い、それが先に話していた事件解決への協力の意味かい?
……(2人の言葉に軽く頷いて)……数時間、調査らしき何かに付き合った後に、報酬を渡すと言われた。
(紅茶を一口飲みながら頷き、ソフィーの尻尾へ視線を向ける)
(……揺れもしない、か。)
正義を維持する為に悪を作る‥‥ままある話だ。
だがそれも大局的な破滅に抗う為の手段、言うなれば「小を殺し大を救う」が故と考えれば、俺には否定は出来ない。
しかし、アンタ自身がどう思ったかはまた別の話だ。切り捨てられた小の側にも怒りを示す権利はある。

‥‥結局、それからアンタはどうしたんだ。
それとも、直後にこの世界に連れ去られてしまったか。

(ちなみにカタリナのウィンクは軽い一瞥の後にスルーした)

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