ギルドスレッド
Blood's castle
(左右に一つずつだった椅子が、いつの間にか3つに増える。テーブルを囲むように。いつか来る来客を予期しているのか)
(外套を翻してその場に現れると、ソフィーの座るテーブルへ近付き)
やぁ、ソフィー。勇者カタリナが参上したよ。
やぁ、ソフィー。勇者カタリナが参上したよ。
………(寝ていたらしく、声をかけられて顔を上げる)…こんばんは。どうぞ、どちらでも。(二つの椅子を指さして。眠たそうに目を擦りながら)
ああ! では私は左側へ座るとしようかな、おはようソフィー?
(ギフトで感覚も鋭くなっているからこそ、微妙にソフィーの普段と少し違う言動に眉を上げながら椅子に座り)
やぁ家守君。私も今来たところさ(それとなくウインクしてから小首を傾げて見せて
(ギフトで感覚も鋭くなっているからこそ、微妙にソフィーの普段と少し違う言動に眉を上げながら椅子に座り)
やぁ家守君。私も今来たところさ(それとなくウインクしてから小首を傾げて見せて
そうなのか?(なぜウインクと思いながらカタリナを見て)……それじゃ俺はこっちだな(空いてる椅子に腰掛ける)
…………ん、どうぞ……(2人が座ると、やっと目が覚めたのかゆらり、と尾を振って)…………に……(どこから話したものか悩んでいるらしい)
(ゆっくりと入室)
ソルムが俺の話を聞きたそうにしてたからな。
改めて言うが、俺の話なんて面白いものは無い。それでも問われれば可能な限り応える。
ソルムが俺の話を聞きたそうにしてたからな。
改めて言うが、俺の話なんて面白いものは無い。それでも問われれば可能な限り応える。
(ソフィーの様子を見た後に、入って来た包帯姿の男に視線を向けて)
………ふむ?
(家守君を見てからもう一度ソフィーを見る)
………ふむ?
(家守君を見てからもう一度ソフィーを見る)
………ルイン……(そう名前を呼ぶ。知り合いらしい。暫く迷うように尾を降る。椅子がもう一つ、ふわりとどこからか現れて。どうぞ、と)………一緒だけれど、構わない…?(2人と1人に確認するように)
ああ、構わないよ私は…♪(ソフィーの様子を見てから頷き、ルインと呼ばれた男の足取りを見守る)
ん?(現れた包帯姿に首を傾げ)……ふむ(ソフィーの様子から知り合いと判断する)
俺の方も構わないぞ。……俺は話を聞かせて貰う側だからな、ソフィーが良いなら特に止める理由は無い
俺の方も構わないぞ。……俺は話を聞かせて貰う側だからな、ソフィーが良いなら特に止める理由は無い
ふむ‥‥失礼、邪魔をする形になってしまったか。
だが、ここは厚意に甘えておく事にしよう。
(新しく用意された椅子に、静かに座りながら)
だが、ここは厚意に甘えておく事にしよう。
(新しく用意された椅子に、静かに座りながら)
(3人目が座れば、ふわりと飛んできた陶器のポットと茶器が勝手に紅茶を注ぎ、皆の前に置く)…………たぶん、これが分かり易い。(ふっ、とテーブルの上に現れた一冊の本。よく読んでいるので見覚えがあるかもしれない)
ああ、それは君がいつも開いて読んでいた物だね?(優雅に紅茶を飲んで見せながらテーブルの上に出された本へ視線を向けて)
………そう…私が元居た世界の、本。(表紙も中身も見慣れぬ文字でびっしりと埋め尽くされている)
(ふわり、と本が開く。そこには、箇条書きで何やらビッシリと記されていて。辛うじて縦に並ぶ文字が数字というのは理解できるかもしれない)
ふむ……ダメだな。やはり異世界の文字は俺には読めんか……(本の中をざっと眺めるがさっぱりわからず)……この上の方は数字、か?
(興味深そうに本の内容へ目を通しながら、軽く頷き)
フフ、さっぱり分からないね。それでソフィー? これが一体どうしたと言うんだい?
フフ、さっぱり分からないね。それでソフィー? これが一体どうしたと言うんだい?
私も教団を組織していた事があるから精通しているつもりさ。
……まさかその本は何かの教典とでも?(ふとソフィーの本へ視線を落として)
……まさかその本は何かの教典とでも?(ふとソフィーの本へ視線を落として)
……(正解が出たのでこくりと頷いて)……正確には、その一つ…………元の世界では、子供にも読まれていた。勇者の英雄譚。
やはりかね。
それも英雄譚とは……君が以前に街角で何度か呟き話をしていた、吸血鬼達も絡んでいそうだね?
それも英雄譚とは……君が以前に街角で何度か呟き話をしていた、吸血鬼達も絡んでいそうだね?
……英雄譚、か。……それで、それはどう言う話なんだ?……もしかして、ソフィーの過去と関係がある話、か?
………そう…(ページがパラリと捲れる。何かの名前を箇条書きに纏めたページ、その中の印の付けられている一つを指で追う)……『アドラセル事変』…これが、私の起こしたことになった事件の名前。
(また本がパラパラと捲れて。同じように印の付けてある場所を辿る)………「アドラセル事変は、王都において次々と吸血鬼に吸い尽くされた死体が発見された、凶悪な連続殺人事件である。王と教会は、これに対し勇者を派遣して事の収束を図った」(機械的な口調で読み上げて)
…………私の世界では、ヒトと吸血鬼は、共存していた。捕食者と被捕食者という関係ではなく、対等な生き物同士として。
(パラリ、と別ページへ。そこは本の最初のページから数ページに渡って、箇条書きに何かが綴られている。それは、教典。教会の教えだ)……「稀に、獣の特徴を持つ者が生まれ落ちる。これはヒトの様々な罪がお腹の子に宿った結果であり、これは悪である」
……私の住んでいた国の宗教は、これ1つだけ。国よりも教会の方が、力があったと言っていい。(そこまでを淡々と話終えると、疲れたのか一旦息をついて)
……なにもしていない赤子が、ただ獣の特徴を持つからと悪認定か。それも国よりも力を持つ宗教が定めているとは……厄介な話だ……
さて、どうかな。国が作った教団において、忌み子と称されていた者は原典が存在するものさ。
例えば……勇者が存在する私の世界における、対照的悪。即ち、モンスターに類する力を持って生まれた魔人を指していたよ。
ソフィーの国の教会が何を都合悪いと思ったのか、或いは原点なる出来事があったかは分からないがね。しかし……その教典が私達の知る娘を好ましく描いていないのは間違い無い(家守の言葉に頷き、ソフィーを見ながら呟いた)
例えば……勇者が存在する私の世界における、対照的悪。即ち、モンスターに類する力を持って生まれた魔人を指していたよ。
ソフィーの国の教会が何を都合悪いと思ったのか、或いは原点なる出来事があったかは分からないがね。しかし……その教典が私達の知る娘を好ましく描いていないのは間違い無い(家守の言葉に頷き、ソフィーを見ながら呟いた)
どうしてそうなのかは、分からない。………「悪」であっても、望んだ訳ではない。だから、すぐにどうこうといったことは無かったけれど……確実に、差別はされていた。(本のページを元に戻す)……私たち吸血鬼側も、事件の存在は把握していた。でも、誰がそれをやったかまでは、結局は分からなかった……。
……そんな時に、呼び出しがあった。私達が住んでいた場所の、吸血鬼の領主から。「事件の解決に協力して欲しい」って。私を、名指しで。(そこまで一息に言い切ると、紅茶を口に含む。普段あまり喋らない者が一気に喋るのは、相応に疲れるようだ)
(出された椅子に座ってから少し経った後、まどろんでいたかのように動きがなかったが‥‥)
‥‥済まんな。
この身体は朽ちかけであるが故、時として深い休息が必要になる。
だが、今のはアンタの厚意を無碍にした形になった。言い訳はせず素直に詫びよう。
(謝罪の言葉だけを告げて、話の続きを聞くことにしたようだ)
‥‥済まんな。
この身体は朽ちかけであるが故、時として深い休息が必要になる。
だが、今のはアンタの厚意を無碍にした形になった。言い訳はせず素直に詫びよう。
(謝罪の言葉だけを告げて、話の続きを聞くことにしたようだ)
………様々な世界から集ったウォーカーとは、そういうモノ。気にしなくて、いい。(そう言って頷くと、2人にも「続けよう」と口にしてまた本をページを捲る)
…………「犯人の第一発見者は、王都に召還されていたリミルを治める領主と、勇者であった」(また一文を機械的に読み上げる)
…………「犯人の第一発見者は、王都に召還されていたリミルを治める領主と、勇者であった」(また一文を機械的に読み上げる)
………(紅茶を飲みながら、ソフィーの話に耳を傾ける)
(隣に座るルインと家守に軽いウインクをしておく)
(隣に座るルインと家守に軽いウインクをしておく)
…………吸血鬼が生きる為に必要なのは、ヒトの血……だから、ヒトは採取したヒトの血を吸血鬼に与え、吸血鬼はその身体能力や力を、国に与えた。
………けれど、ヒトが吸血鬼に与える血は、ヒトが抜き取ったモノ。昔から生きている吸血鬼は、それを「美味しい」とは思えなかった。だから、吸血鬼が人を襲う事件は後を絶たず、ヒトは怒った……(そこまで話終えると、息を整えて。本の次のぺージを指で辿る) 『「吸血鬼」という戦力は代え難い。王は、民草の怒りを様々な政策で抑え込んだ。それでも溜まる民の感情は、もはや国自体の問題になっていた』……その場所に住んでいた私でも、知らなかった。これは、隠されていた事実。他に知っている人がいたかまでは、分からないけれど。
………けれど、ヒトが吸血鬼に与える血は、ヒトが抜き取ったモノ。昔から生きている吸血鬼は、それを「美味しい」とは思えなかった。だから、吸血鬼が人を襲う事件は後を絶たず、ヒトは怒った……(そこまで話終えると、息を整えて。本の次のぺージを指で辿る) 『「吸血鬼」という戦力は代え難い。王は、民草の怒りを様々な政策で抑え込んだ。それでも溜まる民の感情は、もはや国自体の問題になっていた』……その場所に住んでいた私でも、知らなかった。これは、隠されていた事実。他に知っている人がいたかまでは、分からないけれど。
……(2人の言葉に軽く頷いて)……数時間、調査らしき何かに付き合った後に、報酬を渡すと言われた。
(紅茶を一口飲みながら頷き、ソフィーの尻尾へ視線を向ける)
(……揺れもしない、か。)
(……揺れもしない、か。)
正義を維持する為に悪を作る‥‥ままある話だ。
だがそれも大局的な破滅に抗う為の手段、言うなれば「小を殺し大を救う」が故と考えれば、俺には否定は出来ない。
しかし、アンタ自身がどう思ったかはまた別の話だ。切り捨てられた小の側にも怒りを示す権利はある。
‥‥結局、それからアンタはどうしたんだ。
それとも、直後にこの世界に連れ去られてしまったか。
(ちなみにカタリナのウィンクは軽い一瞥の後にスルーした)
だがそれも大局的な破滅に抗う為の手段、言うなれば「小を殺し大を救う」が故と考えれば、俺には否定は出来ない。
しかし、アンタ自身がどう思ったかはまた別の話だ。切り捨てられた小の側にも怒りを示す権利はある。
‥‥結局、それからアンタはどうしたんだ。
それとも、直後にこの世界に連れ去られてしまったか。
(ちなみにカタリナのウィンクは軽い一瞥の後にスルーした)
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椅子が二つに、机が一つ。飾られた調度品。
シンプルではあるが落ち着ける、そんな部屋。
階段を歩く貴方の思い描く通りに、この部屋は変化する。
光を嫌うなら、どこまでも暗く。
闇を嫌うなら、どこまでも明るく。
そんな風に。
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1:1の対談スレッドです。
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