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ギルドスレッド

Blood's castle

【対談】応接間

貴方がその階段を降りる時、願えばこの場所へと辿り着くことになるだろう。
椅子が二つに、机が一つ。飾られた調度品。
シンプルではあるが落ち着ける、そんな部屋。
階段を歩く貴方の思い描く通りに、この部屋は変化する。

光を嫌うなら、どこまでも暗く。
闇を嫌うなら、どこまでも明るく。

そんな風に。


**********

1:1の対談スレッドです。
この場の主とゆっくり話したい、という方がいればこちらへどうぞ。

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…………どうした……私には、何も出来なかった。(尻尾は垂れ下がったまま、ピクリとも動かない)……報酬は、人間の血…(パラリと次のページへと。その1文に指を走らせる)「人間の生き血を吸っている現場を、勇者が見事に捕縛した」………それから…………(そこで口を噤んだ)
まぁ、そんなところか……後の事は想像に難くないな……
…………私の言葉は、無力だった。法廷でも、領主を睨むことしか許されなかった……それさえも判断の材料にされた。…………その1年後に、私は此処へ来た。(淡々と、事実だけを述べるように)
……そうか。君に限らず旅人達の中には様々な過去を持っているものだが、それと君がどう記憶しどう抱え込んでいるのかは別の話だ。
私からかけられる言葉は少ない、疲れたであろう君が安らぎを得られる事を祈って共に過ごす事しか出来ないのさ。

…ここまで聞いた話が、先日の君が思い詰める様な……元気の無い姿だった理由かね?
……………(最後の言葉にピクリ、と尻尾が微かに動く。見ていても分かるか分からないかくらいの動きだが‥‥)……(何も言わずに黙りこくる。それだけ見れば無表情でいつも通りだが、尻尾だけはそれっきり動かない)
……む。(ソフィーの様子を見て紅茶を置く)
(……何か、違うのだろうか。そう思いながら家守にチラと視線を向ける)
……本題はその1年の間の出来事なんだろ。これまでの話にはソフィーが持つ武器の持ち主は出てきていないしな。……それと、もしかしてだが、網焼きや鉄板焼きが怖いのもこの1年が関係しているんじゃないか?
………っ(仕草も表情も視線にも変わりは無い)(けれど、耳はペタリと。止まっていた尻尾は小さく先だけがパタリ、パタリと動く。隠すことはできても隠し事はできなさそうだ)
ああ、そういう事か……なるほど。
そう言われれば、それらを怖がってるのが何故か聞いた事が無かったね(紅茶をまた一口飲みながら家守君の言葉に頷き)
…………別に……それは……(尻尾を身体に巻き付ける)
ん?違ったのか……?(ソフィーの様子をじっと見つめる)
…………………(そのままの姿勢でじーっと固まっていて。すぐに否定しないということは、間違いではないということ)
……私と家守君は、少なくともどんな話を聞いても受け入れるつもりでここへ来た。
他ならぬソフィー…君という友の為にね? だから、話してくれたまえ。君が言い難い事も含めてね。
ああ。カタリナの言う通りだ。どんな事を聞いても拒絶したりはしないと約束する
………………(暫くその状態のまま。どのくらい経っただろうか)…………1年……(唐突に口を開く。何時もの抑揚の無い声音で。)…………………1年の間、私は…………ヒトの怒りを和らげるための「道具」にされた。(ぽつり、と)
………(パキッ、と弾ける様に鳴る音。紅茶の入っていたティーカップに皹が入る)
……………………(黙って見ている)
………想像以上だったか(硬く握り締めた拳から血が溢れる)
落ち着きたまえ家守君、先ずは彼女の話を聞こう(ティーカップをテーブルに置いてからウインクする)
……………何が知りたいの。(ここまで話した以上、隠さないことに決めたのか、そう問いかけて)
…………ああ。大丈夫だ(カタリナの言葉に頷き返す)
………何がと言えば、カタリナが言ったようにソフィーの様子がおかしかった理由だが…………大丈夫か?
…………そう……たぶん、予想とそう変わらない…。……その「1年」のことを思い出していただけ。
それならその一年で何があったのか、何をされたのか、聞かせて貰えるかい?
ただしこれは、強制しているわけではないという事をどうか念頭に置いて欲しい。私はあくまで君の友としてこれからも付き合い続けるなら、君が苦しむ理由を知った上での関係が好ましいからさ。
…………私の世界では、吸血鬼は銀で心臓を穿たれない限りは死ななかった。個人差はあるけれど、全身を貫かれても、数日放置すれば完治する程に、生命力が高かった…。(尻尾をゆらり、と)……逆に言えば「そうされない限りは死なない」ということ。
…………私が、七輪…? が苦手なのも、そのせい……(暫く黙って)…………焼かれたことがある(若干言い辛そうに尻尾が揺れる。思い出さないようにしているのかもしれない)
ああ。(頷く)
(一度だけ感情が揺らいだ姿を見せたものの、今は静かに聞いている)
………やはりそうか。あの時の言葉からそうだと予想はしていたが……(再び拳を握りかけるもなんとか抑える)……………味方はいなかったのか?
そこまでせねば収まらないほどの、人々の憤怒か。
‥‥あぁ。これは俺の感想だが、アンタの世界は破滅に向かいつつあるように感じる。
アンタみたいなのを甚振らないと保てない世界は、間違いなく歪んでいる。その歪みは、最悪の形で具現化されるだろう。
………私は「悪」で、その場では「罪人」だった…もし、万が一いたとしても、万の人数が見ている前で助けるなんてことは出来なかった筈。(その言葉は事実で‥‥味方は、いなかった)……大きな鉄の網に縛られて、3日。広場の中心で、数人の兵士と無数のヒトに囲まれながら……。喉が乾いてた。熱かった。息が苦しかった……感覚が無くなって、炭になった身体が崩れ落ちて……でも、そのまま牢に放り込まれて数日もすれば、私は元の身体に戻ってた……。(普段よりも余程感情の籠った声音でそう口にする)
……………そうかもしれないし、そうでないかもしれない……。私は、私がいなくなった後の世界を、見届けられなかったから。
………(見せしめの拷問、或いは擬似的処刑。なるほど確かに国に住まう民達がそれほど聡明でないなら効率的だ。…目の前で憎悪の対象が苦痛に喘ぐ姿ほど、人間にとって甘美な物は無いのだから)
(だがそれは私が王ではなかった歴史の恥部だ、ソフィーの世界は……)

……それで、君はその後も…?
………そう…(頷いて)……1週置きに、私は牢から引きずり出された。(確かに1週間置きだった。最初は数えていたから)

…………(いつかまでは思い出せないけれど、何をされたかは鮮明に覚えている。最後に王が言った1年という期間も、あの長さを考えれば間違いないだろう)
そう、か………(軽々しく慰めの言葉をかける事は出来なかった)
君はどうだい?
私は君と少しでも距離を作らないで済むなら、どちらでも構わない。全て聞いても良い、聞きたい所だよ。
…………それなら、話そう。此処まで話した以上は、隠しておく必要も無い。(パタリ、と本を閉じる)…………表現には注意するけれど、聞きたくない時は耳を塞いでいい。(話す前に。気を使って一応注意してくれてるらしい)
ふむ。
……あぁ、ソフィー。ありがとう。(一度だけ手で止めてからソフィーの瞳を見つめ、一言告げる)
………私が決めたこと。あなたたちは私に選択肢をくれた。だから、お礼を言う必要はない。
(席を立って、部屋の奥の本棚から一冊の本を持ち出してくる。表紙には何も書かれておらず、綴じ方も異世界の技術が伝わっている今の混沌世界から比べると、相当に雑だ)…………記録書。(ぽつり、とそう言って)
………(そっと机に置いたそれに手を伸ばし、開く。そこにはまた異世界の言語で日付のようなものと、その横に文章が書かれている。それが延々と続いている)…………これが、最初。(そっと最初の行を指差す。よく見ていれば、その手が小さく震えていることに気が付くかもしれない)
(震えるソフィーの手を見つめながら、静かに頷く)
‥‥大丈夫か、アンタ。
訊ねたカタリナには悪いが、無理しているなら辞めた方がいい。辛い記憶に染まれば自分の心を滅ぼすぞ。
過去に向き合わず蓋することも、時として考えるべきだ。覚悟の上なら‥‥止めはしないが。
………(手の震えに気付きながらも特に止めようとはせずソフィーの様子を伺い続ける)
………………大丈夫……(その「大丈夫」がどういう意味なのかは、その声音からは分からないが。そう言うと、指を横に走らせた)………これは、最初の5日。(指を縦に滑らせて)……広場の中央で、足のつかない高さに手を釣られて、晒された。(今でもはっきりと覚えている。無数のヒトの怒りの目と、生々しい痛み。最初は怖がって近づいてこなかった彼らが、1人が手を出したのを皮切りに次々に押し寄せて来た、あの日のことを)

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