PandoraPartyProject

ギルドスレッド

人形の座る軒先

≪虹のかかる朝に≫

≪とある朝≫
≪屋敷の前の道には多くの水たまりができており、空には七色の虹がかかっている≫
≪それを見て何を思ったのか、座る彼女の隣には色とりどりのジャム瓶とスコーン≫
≪紅茶の入ったポットを傍らに置いて、虹を見つめて彼女はそっと目を細める≫

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(傘を杖の様に持ち、時折くるりと廻しながら道を歩いている)
(――雨はキライさ。でも、雨上がりは好きさぁ。
そう口遊みながら偶々屋敷前を通り掛かった)
…ん、おんやぁ。こんな処にお嬢さん1人かい?
虹がキレイな清々しい朝だねぃ、御機嫌如何?
(カツンと軽快に、傘を地面に打ち付けて。
表情は人形の如く変わらないが、飄々とした男がふらりと彼女の元へ足を進めた)
………。
(向けられた言葉を噛み締めるように何度か瞬きし)
えぇ、とても良く晴れた、清々しい…気分の良い朝、ですね。
機嫌はどうかと問われれば、まずまずといったところでありましょうか。
国の端に人が訪れたというだけで、私はとてもーーそう、喜ばしいと感じております。

申し遅れました。
私はIN/AS型Ia機Ⅱ型。機体名はとても長くなりますので、どうぞ“アイナシア”とお呼び下さい。
(立ち上がり無表情のまま一礼し)
(彼女の言葉に、嬉しそうにへらりと笑った…様に見えたかもしれない)
そりゃぁ良かった。偶には遠回りしてみるものだねぃ。

こりゃご丁寧に自己紹介有難う。アイナシアだね、ステキな名前だ。
ボクはミリィ=ミルドリィさ。好きな様に呼んでくれると嬉しいよ。
(片手を胸に当てながら、此方も一礼を返して)
(表情を変えないまま数度瞬きをして)
ミリィ=ミルドリィ様…ですね。
では、ミルドリィ様と呼ばせていただきます。

あぁ…そうだ。
お時間が良ければこちらで、お話を聞かせていただけないでしょうか。
とてもーーとても、知識に餓えているのです。
(そっとポットを抱えて、ジャムやスコーンを指し示しつつ)
お菓子や飲み物も、ご用意しておりますので。
うん、ミリィで良ければ、時間が許す限りお話しようか。
知る事は楽しいね。学ぶ事はステキな事さ。
此の世界は知らない沢山の知識で溢れているんだもの。
(彼女の近くへ、腰を下ろし)
わぁ、美味しそうなスコーンだねぇ。キミが作ったのかい?
こんなステキなお菓子達がお供なら、楽しくお話が出来そうだね。
(こんなおもてなし初めてさ、と目尻を下げて薄っすらと笑って見せた)
はい。世界は知識だらけで、とてもーー興味が尽きません。
(胸元に手を当てて)
何か知っていることだったのだとしても、一度初期化されたこの身ではすべてが新しく感じます。

えぇ、スコーンも紅茶も、私が用意したものです。
多くの記録が失われましたが、この作り方だけは残っておりましたので。
ミルドリィ様のお口に合えば幸いです。
(数度瞬き。どうやら彼女にとっての微笑の代わりのようだ)
…キミは、一度記憶を失っているんだね?
でもほら、また知る事が出来る新鮮さは何にも代えがたい物だから。
(失った記憶を憐れむ事はないさ、と肩を竦める)

作り方は覚えていて、こうやってまた作れるのは幸せな事だね。
いやぁ…凄いなぁ。ミリィはピアノを弾くことくらいしか出来ないから、羨ましいよ。
えぇ、記憶を……大切な記憶を、大切な主に消されてしまったのです。
その理由は、私には分かりかねるのですが。
(無表情のまま首を傾げて)
けれど、ミルドリィ様のおっしゃる通りですね。
世界は新鮮で、興味深くて、素晴らしいものです。

(数度瞬きをして)ピアノ。
そう、ですか。ミルドリィ様はピアノを弾かれるのですね。
ここに、あればよかったのですが。
私は確か、そういったものには疎かったので、ミルドリィ様がどんな曲を弾かれるのか、とても興味深いです。
ミリィもね、何故か主の名前だけが、思い出せないんだぁ。
きっと此方に来る間に、僕らの記憶は落っこちてしまったんだろうね。
(忘れたものは、仕方が無いのさと目を細める)

うん、しがないピアニストをしているよ。
ふふふ、何時か弾ける機会が有れば聞かせてあげたいねぇ。
一応ミリィは幅広く弾けるけど、好んで弾くのはジャズ系かなぁ。
クラシックもある程度は弾けるさぁ。
楽器はピアノ以外はからっきしだけれどね。
ミルドリィ様もですか。
それに、此方に…とは、もしかしてミルドリィ様は異世界からの来訪者の方でしたか?
(ぱちぱちと瞬きをして)

えぇ、ぜひ聞かせていただきたいです。
記憶を失ってからこちら、音楽に関わることがまったく無かったので。
(無表情のままではあるが胸元で手を合わせて)
どこかで弾いていらっしゃるのなら、場所を教えて頂きたく。
あぁですが、チケットが必要なのでしょうか?
(首を傾げて考え)
あぁうん、そうさ。ミリィも異世界から気付くと此方に来ていた感じさ。
(表情は変わらないものの、硝子アイの中の光が揺れた…気がする)

なかなか、聞こうとしない限りあまり関わる事ない世界だものね。
普段は少し向こうの方へ行った街中にあるBARで、夜弾いてる事が多いかな。
特にチケットは必要ないよ。気軽に立ち寄って聞いていける場所さ。
(行き先の地図書こうか?と胸ポケットからメモを取り出しながら首を傾げてみせた)
(じっと目を見つめて、瞬き)
もし宜しければ、異世界のお話を聞かせていただけないでしょうか。
ただの興味本位ではありますが、ミルドリィ様さえ良ければ。

(少し向こうと聞いて視線を向けながら)
良かった。
畏まった場所で身に着けられる服も持ち合わせていなかったので、安心致しました。
(地図という言葉に真剣に頷き)
お願い致します。
この屋敷から出ることがあまり無いもので、迷子にならないよう努めますね。
ん、ミリィが居た世界のお話かい?
話しても良いんだけれど、ボクの周りはとても狭い世界だったんだよね。
(主と、その主が作った子達しか居ない、小さな小さな工房の世界さ。
そう言った男は、何処か懐かしそうに語るその目は遠くを見ていた)

ミリィもあまり改まった服装持ってないから、イイトコには行けないんだよねぇ。
(ふふふっと楽しげに目を細めて笑いながら。
了解ー、とメモにスラスラと地図を書いてみせる)
あまり出歩かないんだ?一歩出てみれば色々知ることが出来るから楽しいよ。
はい、此れがBAR迄の地図さ。覚えてる範囲で所々の目印も書いておいたから
多分迷子になることも無いと思うよ。是非是非聞きに来てね。
(興味深そうに瞬きを繰り返し)
作った、子。
――それは、でも、…何も知らない私が言えることではありませんが。
幸せそうな世界だと、思います。
だって、主のことは…自分を形作った人は、親のような人は、好きだと思うのです。
好きな人と、家族のような人たちと暮らせるのは、幸せそうであると、思うのです。

(ゆっくりと瞬きして地図を受け取り)
ありがとうございます。
元々、外に出ることが無かったもので、外出しないのが習慣になっているのかもしれません。
困るということもありませんでしたので。
ですがこれからは、少しだけ外出も増えそうです(大切に地図を包んで
そうだね、とても楽しくて幸せな世界だったよ。
主の事はとても大好きなのになぁ。
まさか名前を忘れてしまうとは思わなかったから。
(びっくりしたのと同時に、寂しかったなと。目を細めて小さく笑い)

やっぱり習慣の中に無いと、外に出る事が無くなっちゃうものさ。
これが切っ掛けで、外でも楽しいことを見付けられると良いねぇ。
(俯いて自分の手元を見つめ)
何か、引っ掛かりでもあれば…記憶が戻るのでしょうか。
難しい…ものですね。
好きなものほど、大切なものほど零れ落ちてしまう。
…(何か言いたげに口を開いて閉じて)…くやしい、と…言うのでしょうか。

そうですね、毎日の散歩からでも。
少しずつ出かけることを覚えていかなければ。
足が鈍ることは無いですが、しばらく見ない内に風景が変わるということもありますものね。
きっとね、多分きっと。
何処かで思い出せる日が来るんじゃないかって、期待してるんさ。
そう考えないと、お先真っ暗なのは悲しいだけだからね。
(彼女の言葉に思わず目を丸くしながら)
…あぁ、そうか。そうだね…くやしい、かぁ。
一番近い感情だったのに、思いつかなかったや。

四季折々の町並みを眺めに行くのも、十分大きな一歩だね。
丁度今はハロウィンイベントに向けて色々盛り上がってるし。
ただ散歩しながら見て歩くだけでも、きっと楽しめると思うよ。

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